理学療法学科の新着情報一覧
2020.08.12
第62回日本老年医学会学術集会で大学院生と教員2名が発表!~健康科学研究科
2020年8月4日(火)~6日(木)にかけて第62回日本老年医学会学術集会がweb開催されました。今回はコロナウイルス感染症の影響で現地(東京都)での開催は中止となり、畿央大学からは一般演題で発表する予定であった松本大輔准教授と高取研究室の私(博士課程2年 武田)がスライド、ポスターを学術大会サイトに登録することで発表という形式になりました。 また、高取教授は優秀演題候補セッションであったため,オンライン発表をされました。惜しくも優秀演題賞とはなりませんでしたが、非常に関心を集める研究内容でした。 <高取克彦教授> 「後期高齢者におけるフレイル脱却者の特性:2年間の前向きコホート調査より」 高取先生は約3700名の後期高齢者を対象にフレイル脱却者の特性を分析されました。フレイルの脱却要因としては①活動の広がり(IADL、社会参加)、②身体機能の改善(運動、口腔、認知)、③精神・心理機能の改善(主観的健康観)に分類され、フレイル脱却者の特性は「生活空間の広がりによりフレイルサイクルを予防できた者」と結論づけられていました。 <松本大輔准教授> 「後期高齢者における新規要介護発生は小地域間で異なるか?-4年間の前向きコホート調査より-」 松本先生は約5000名の後期高齢者を対象に小学校区間での新規要介護発生率の違いを分析されました。多種の社会参加がリスクを低減させるが、社会参加の要因を調整したとしても、新規要介護発生率が有意に高い地域があるということを明らかにされました。 <健康科学研究科 武田広道> 「要支援・要介護後期高齢者の介護度変化と身体機能の関係 ~リハビリテーション機能特化型通所介護利用者を対象とした2年間の追跡調査~」 本研究はデイサービスを利用されている後期高齢者を対象に身体機能のどの要因が要介護度の改善と関連しているかを分析したものです。要介護度の改善には通常歩行速度と膝関節伸展筋力が有意な関連因子であったという結果を報告しました。 本学会は「健康長寿社会の実現へ向けた老年医学の役割」というテーマで開催されました。講演や演題の内容はフレイル、サルコペニア、認知症、栄養に関連するものが中心の内容となっていました。フレイルは身体的、精神・心理的、社会的な側面があり、それぞれの関連要因や介入効果について明らかになっていることや今後の課題などが報告されていました。高齢化が進む中でフレイル予防、介護予防は非常に重要な社会課題であるため、有用な研究や活動をしていくことが改めて大事だと感じることができる機会になりました。 健康科学研究科 博士後期課程2年 武田広道 【関連記事】 第30回日本老年学会・第59回日本老年医学会の合同総会でプロジェクト研究の成果を発表!~健康科学研究所
2020.07.17
理学療法学科教員および大学院修了生が家庭用低周波治療器「DRIVE-HOME」に開発協力!
本学理学療法学科長・健康科学研究科の庄本康治教授および大学院健康科学研究科博士後期課程修了生で現在は大学院客員研究員を務める生野公貴さん(西大和リハビリテーション病院)が、株式会社デンケンより今月発売された家庭用低周波治療器「DRIVE-HOME」に開発協力しました。 開発に携わったお二人に、機器の特長や臨床・自宅での活用について語っていただきました。 庄本教授(写真左)コメント DRIVE-HOMEは、電気刺激による筋力増強トレーニングを家庭で実施可能に設計したコンパクトな機器です。高齢になると下肢筋の筋力低下が増悪しますが、何らかの疾患、手術後ではさらに顕著になります。自分自身で筋力増強トレーニングを定期的に実施できれば良いのですが、様々な問題で筋力増強トレーニングを実施困難な方が多いのが現状です。そのような方を対象とした我々の研究では、下肢筋に約2ヶ月間DRIVE-HOMEを実施して頂くと、かなりの筋力増強が起こり、結果的に動きやすくなることがわかっています。 機器本体を刺激的な赤色にしてユーザーのやる気を誘発し、機器インターフェースは文字も大きく、操作も簡単です。また、理学療法士などの専門家による指導を定期的に受けることによって、最大の効果を得ることが可能であると考えています。 生野さん(写真右)コメント 脳卒中後に生じる麻痺、骨折後での安静、人工関節手術時の切開による侵襲など様々な要因で著明な筋力の低下が生じてしまいます。この筋力低下によって日常の生活に大きな支障をきたします。その筋力低下に対して、リハビリでは積極的な筋力増強練習を実施しますが、麻痺や骨折後で痛みがあれば十分な負荷をかけることが難しく、よい効果が得られないことをよく経験します。電気刺激療法は麻痺や骨折、人工関節手術後の筋力増強練習により高い効果があることが科学的に証明されています。しかしながら、従来の電気刺激装置は高価なものが多く、かつ管理された医療機器のため患者さんが手軽に扱うことはできず、治療時間は限られたものでした。 DRIVE-HOMEは筋力増強に特化した刺激パターンを搭載しているため、医療現場においても十分実施することが可能です。また小型で携帯性に優れているため、病室などどこでもトレーニングすることが可能です。また、DRIVE-HOMEの強みは、病院で実施した練習をそのまま自宅に退院した後も継続できることです。操作が簡単で、かつ筋肉の萎縮の改善に特化した電気刺激のパターンを搭載しているため、自宅でお手軽に、かつ安全に専門的なトレーニングが実施できます。 DRIVE-HOMEは現状のリハビリ医療における問題点をシンプルに解決しており、より効果的なリハビリを可能にする機器であると期待しています。 ▶理学療法学科 ▶健康科学研究科(修士課程) ▶健康科学研究科(博士後期課程)
2020.07.17
脳卒中患者における運動まひの重症度と歩行速度の関係性~ニューロリハビリテーション研究センター
古くから、脳卒中患者の歩行速度は下肢の運動まひの重症度に依存すると言われています。しかし、個々の症例毎に観察すると、運動まひが軽症であるにもかかわらず、歩行速度が低下している症例が存在しています。畿央大学大学院 博士後期課程 水田 直道氏と 森岡 周 教授らは、運動まひの重症度が軽症であるにもかかわらず、歩行速度が低下している症例の歩行特性について検証しました。この研究成果は、Scientific Reports誌(Walking characteristics including mild motor paralysis and slow walking speed in post-stroke patients)に掲載されています。 研究概要 脳卒中患者の歩行速度は、日常生活能力や生活範囲を担保する重要な要因ですが、下肢の運動まひの重症度に強く影響されています。一方で、運動まひが軽症であっても歩行が遅い症例が存在すると考えられており、運動まひの重症度が歩行速度に関係していないといった乖離している症例が一定数存在していることも臨床上明らかですが、なぜかは分かっていませんでした。博士後期課程の水田 直道氏らは、運動まひの重症度と歩行速度の関係性から、クラスター分析を用いてサブグループを特定し、「運動まひが軽症ながら歩行速度が遅い症例の歩行特性」を明らかにしました。この特徴的なグループにおいては、歩行時における不安定性や下腿筋の同時収縮が高値であることが分かりました(関節を動かす筋と動きのブレーキをかける筋が同時に収縮していて運動効率が悪い状態)。加えて、大脳皮質からの干渉を反映する筋間コヒーレンスが高く、運動まひの重症度からみても過剰な皮質制御が歩行速度を低下させていることが考えられました。 本研究のポイント ■ 脳卒中患者を対象に、下肢の運動まひの重症度と歩行速度は概ね関連するが、この関係性から乖離する症例群が一定数存在することが分かりました。 ■ 運動まひが軽症ながら歩行速度が遅い症例は、歩行時の不安定性や下腿筋の同時収縮、大脳皮質からの過剰な干渉が原因であることが分かりました。 研究内容 介助なく歩行可能な脳卒中患者を対象としました。 対象者は運動まひの重症度評価および快適速度での10m歩行テストを行いました。運動まひの重症度と歩行速度の関係性をもとにクラスター分析を行い、運動まひが軽症ながら歩行速度が遅い症例を抽出しました(図1)。 図1:運動まひの重症度と歩行速度の関係性 運動まひの重症度と歩行速度は正の相関関係を認めましたが、それらの分布を確認すると運動まひの重症度と歩行速度の関係性から乖離している症例が確認されました。そこで階層的クラスター分析を行い、5つのサブグループを抽出しました。 クラスター1 :運動まひは軽症から中等症、歩行速度は低値 クラスター2 :運動まひは重症、歩行速度は低値 クラスター3 :運動まひは重症、歩行速度は中等度 クラスター4 :運動まひは軽症、歩行速度は中等度 クラスター5 :運動まひは軽症、歩行速度は高値 図2:各クラスターにおける体幹加速度と筋活動波形、筋間コヒーレンスの結果 (A)運動まひが軽症から中等症にもかかわらず、歩行速度が低下しているクラスター1は、立脚期(図2のDS1,SS,DS2の区間)の体幹加速度が高値を示し、体幹動揺が大きい状態でした.またクラスター1の前脛骨筋および腓腹筋の筋活動は、歩行周期の各相に応じた筋活動の増減が少なく、同時収縮指数が高いことがわかりました。 (B)beta帯域のコヒーレンスは筋活動の起源が大脳皮質由来であることを示します。コヒーレンスは各クラスターによって大きく異なり、クラスター1が最もコヒーレンスが高いことがわかりました。 本研究の意義および今後の展開 この研究では、運動まひが比較的軽症にもかかわらず、歩行速度が低下している症例の歩行特性について、運動学的ならびに運動力学的に検証しました。結果として、そのような特性を有する症例では、運動機能は比較的残存しているにもかかわらず、体幹の不安定性や下肢筋の同時収縮、過剰な大脳皮質制御によって残存機能がマスクされている可能性が考えられました。今後は、クラスター別に歩行能力の回復へ貢献する要因について調査する予定です。 論文情報 Mizuta N, Hasui N, Nakatani T, Takamura Y, Fujii S, Tsutsumi M, Taguchi J, Morioka S. Walking characteristics including mild motor paralysis and slow walking speed in post-stroke patients. Scientific Reports. 2020 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 水田 直道(ミズタ ナオミチ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 peace.pt1028@gmail.com
2020.06.19
1回生担任紹介「宮本先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.22
新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は理学療法学科の宮本准教授です! 【1】氏名・担任クラス 宮本 直美(みやもと なおみ) 理学療法学科1回生 2組担任 【2】研究分野と担当科目 専門は、呼吸器(肺)に疾患がある患者さんに対する理学療法、呼吸リハビリテーションです。慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺疾患など、呼吸器に疾患を持つ患者さんが、疾患やご自身の身体と上手につき合いながら、明るく朗らかに生活していけるようお手伝いさせていただいています。研究分野も、呼吸リハビリテーションに関する研究を継続しています。 1回生では「チーム医療論(オムニバス)」を担当しています。また、1・2回生では、生理学実習や臨床解剖学演習など、実習系の授業もお手伝いさせてもらっています。3回生では「臨床理学療法学」「理学療法研究法」「循環呼吸系理学療法学実習」などを担当しています。 【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 大切にしていること、心がけていることは「今しかできないこと」をするようにしています。もともと優柔不断で、活動的でもないので、色々な経験やチャンスをいただいた時には「今しかできない!」と思って、チャレンジするようにしています。 【4】好きなこと(趣味・特技など) 旅行が好きです。国内も海外旅行も好きで、そこでしか食べられない美味しいものを食べるのも好きです。今年はどこにも行くことができていないですが…、1年に一度は海外に行きたいと思っています。最近は海外に行きたくて、私にとってはハードルが高いですけど、ヨーロッパの学会にチャレンジするようにしています。 ▼フランス、パリ(ヨーロッパの呼吸器学会で) ▼カナダ側から見たナイアガラ滝・・・2月で極寒の季節でしたが、壮大な景色でした! 特技は…ないです。何か一つ、身につけたいなと思ってます。 【5】苦手なことや嫌いなもの 爬虫類、ジェットコースターは苦手です。 【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 学生と教員の距離が近いところは、畿央の良いところだと思います。畿央生は明るくて、物事に一生懸命に取り組む学生が多い印象があります。入学してから卒業するまで、どんどん成長して、逞しくなっていく姿にいつも感動しています。 【7】1回生にメッセージを! 現状の大学生活に慣れないことも多いと思いますが、「今しかできないこと」「今だからできること」もたくさんできたのではないかと思っています。今はオンラインの面談やメールでしかお話しできていませんが、通学できるようになり、皆さんと顔を合わせて、色々なお話をできる日を楽しみにしています! 教員実績
2020.06.15
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.79~12月勉強会は「認知症の予防~みんなで脳の活性化~」
こんにちは、健康支援学生チームTASK※の理学療法学科2回生の今井千智です !TASKの2019年最後の活動として12月の勉強会を行いました。 (春休みが終わって大学が始まったら寄稿しよう…と思っていたのですが、気付けば6月になっていました。) ※TASKは、Think、Action、Support、for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 テーマは「認知症の予防~みんなで脳の活性化~」でした。今回の勉強会では、特に健康科学部の人たちが将来必ずかかわる「認知症」について学びました。勉強会の最初には、認知症について学び、その後、早期予防として、脳トレを行いました。 ▼脳トレの様子 認知症とは、脳の変性疾患や脳血管障害によって、記憶や思考などの認知機能の低下が起こり、6カ月以上にわたって、日常生活に支障をきたしている状態です。認知症には、脳の働きの低下による中核症状と、環境や体験、気質によってあらわれる周辺症状があります。認知症の予防には、食生活改善、運動習慣の改善、対人接触、知的行動習慣、睡眠習慣などがありますが、最も重要なのは「早期発見」と「早期からの予防対策」です。 今回12月ということもあり、勉強会のあとにはクリスマス会を行いました。 ▼クリスマス会の様子 たくさん話し、笑いながら今年最後のTASKの活動を楽しみました ! ▼最後にTASKの「T」で記念撮影! 理学療法学科2回生 今井千智 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。
2020.06.12
1回生担任紹介「福本先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.12
新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は理学療法学科の福本准教授です! 【1】氏名・担任クラス 福本 貴彦(ふくもと たかひこ) 理学療法学科1回生1組担任 【2】研究分野と担当科目(必要に応じて地域連携の取り組みなど 研究分野 スポーツ理学療法 子どもの運動機能と運動器の健康について 担当科目 PTへの物理 ベーシックセミナー 健康管理論(オムニバス) 生命倫理(オムニバス) 義肢装具学 スポーツ系理学療法学 理学療法総合演習 スポーツ実習Ⅱ・B スポーツ実習は長野県白馬村にてスキー・スノーボードの実習を行います。私はスポーツ実技の指導は行いません。あくまでもスポーツ理学療法の専門家として、ケガの予防や有事対応を行う、健康管理面でのお手伝いをさせてもらいます。 あとは転倒予防の靴下を広陵町の企業とのコラボで開発したり(実は広陵町は靴下生産量日本一)、 鳥人間コンテストのサポートをしたり、 スポーツ選手に対して、スポーツ検診を実施したりしています。以前は甲子園のメディカルサポートスタッフでもありました。 今年は予定では東京オリンピックとパラリンピック大会でメディカルサポートスタッフとしてアスリートの支援をする予定でしたが、楽しみは1年ほどお預けになりました。。。奈良県から双方に派遣される予定だった理学療法士は、私や大学院修了生をあわせて、3名全員が畿央関係者です。 【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 『一隅を照らす』2019年12月に亡くなられた中村医師が良く使われていた、天台宗の開祖最澄の言葉。 私が九州労災病院を退職する際に、元九州労災病院リハ科部長、現日本理学療法士協会長の半田先生にいただいた言葉です。 こいつ(私のこと)はバカだから、誰にでもできることに手抜きせず継続して頑張ってきた。そしたら、それ自体が自分にしかできないことに変わってしまった…と、お褒めの言葉をもらいました。私は臨床中、回診を欠かさず実施しました。ただ、自分の知識のなさが怖かったので、リハビリの後で体調の変化はなかったかな?ミスはなかったかな?今日の患者さんの体調はどうかな?っていうことをチェックしに行ってただけなんですけど、回診を行うことで多くの情報が得られることに気づいてだんだんやめられなくなっただけなんですけどね…半田先生からは『10年間欠かさず回診する奴が他にいるか?回診自体は誰にでもできる。誰にでもできることを手抜きせず継続すればそれは自分にしかできないことに変わる』と…世界全てを照らすことはできないけど『一隅を照らす』理学療法士になりたいと思って日々努力しています。 【4】好きなこと(趣味・特技など) 水遊びが大好きです。釣り、ダイビング、海辺・川辺でのBBQ(もはや水遊びではない)、たまーに行くジムの水泳。ゴルフも大好きなんですが、水遊びが大好きなので、よく池ポチャします(T_T) ▼パリで学会前日に船釣りに行った時の写真(同僚の瓜谷先生撮影、学内ではあまり見せない満面の笑み) 飛行機も大好きです。乗るのも、見るのも、エンジン音を聞くのも飛行機に関することならなんでも好きです。航空無線を聞くだけでもワクワクします。出張で飛行機を利用するときはずっと窓から景色より翼の動きを見てエンジン音を聞いています。夜中になって翼が見えなくなったらゲームで離陸と着陸を繰り返してやってます。飛行機の隣の席に座った前岡先生からはそのゲームのどこがおもしろいのかと聞かれました。ただ、離陸と着陸を繰り返すだけで満足なんです。いろんな気象条件によってうまくランディングさせられるかが勝負です。 ▼東京高専にいってわざわざ航空科学博物館を福本ゼミのために開けてもらった時の1枚 院生やゼミ生と飲み会、ゴルフ、BBQするのが大好きなのですが、今年度は全く行っていないのでそろそろ体がおかしくなりそうです。 【5】1回生にオススメの本や映画 私は本やドラマ・映画など、あまり好きではなくほとんど見たことが有りませんでした。単純に医療ドラマを見ても患者さんは治らないし、自分の患者さんのドラマの方がよっぽどドラマチックだと思っていたからです。しかし、今は違います。医療関係はもちろん、恋愛や子供用アニメ、なんでも見るようになりました。何からでも得ることが有ることに気づいたからです。今年はTOP GUN2が公開されます。楽しみで12月まで待ちきれません。 【6】先生から見た畿央大学(または所属学科)や畿央生の印象は? 教員の教育力と研究力でしょうか。またその先生方との距離が近いことは他大学には誇れるポイントだと思います。 学生も積極的な学生が多い印象です。高校までのレクチャー(一方向教育)ではなく、ゼミナール(双方向教育)ができ、学生だけでなく、教員だけでなく、学生と教員がともに研究・教育活動を行っている印象があります。とても他大学にはマネできないことではないでしょうか。 【7】1回生にメッセージを! 早く高等教育に触れ、大学生になって欲しいと思います。 早く畿央大学を知って、畿央大学生になって欲しいと思います。 学内にチャンスがごろごろ転がっています。つかむのはあなたです。 一歩を踏み出して、友達に声かけて、教員に声かけてみましょう。 一歩を踏み出す方法はメールでも電話でもOK。 足で本当の一歩を踏み出すのは、大学に通学できるようになってからでお願いしますm(__)m 教員実績
2020.06.12
理学療法研究会(SAPS)紹介~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.9
こんにちは!畿友会です。新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環として、大学やクラブ・サークル、課外活動のことなどを随時紹介していきます。今回は、「理学療法研究会(SAPS) 」をご紹介します! ◯活動日・活動時間 ・月1回 第4土曜日(13:00~16:00) ・お昼休み 不定期 ◯活動場所 ・P棟1階 理学療法実習室で活動しています! ◯クラブメンバーからのメッセージ 現在、理学療法学科 2~4回生が約20人で活動しています。男子部員が1人と少ないですが、男女ともに募集しています! 活動は他大学と合宿を行ったり、OBの方と交流したり、実習に行った先輩に患者様役をしてもらって実際にどんな理学療法を行うかを長期実習の前に練習したり、学校では学べないことを自分たちで学んでいます! 昨年度は手話を少し勉強し、今年度は車椅子バスケの体験も行う予定です! 人数が少ない分、みんな仲良く活動しています!ぜひSAPSで一緒に活動しましょう! ▶SAPSに関連するブログ記事 KIO Smile Blog ▶理学療法研究会(SAPS)が写っている「1分でわかる畿央大学」ムービー どんなクラブ・サークルがあるの?クラブ編 前編|1分でわかる畿央大学#56
2020.05.12
森岡教授の学術論文が「TOP DOWNLOADED PAPER」に選出されました。
ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周 教授が筆頭著者の学術論文「Motor-imagery ability and function of hemiplegic upper limb in stroke patients」が、American Neurological Associationのオフィシャルな学術雑誌である「Annals of Clinical and Translational Neurology(Impact factor 4.656)」の2018-2019年で最も多くダウンロードされた論文に選ばれました。日頃から森岡教授は「社会に求められる研究を」と公言されています。畿央大学では、今後も多くの方々に読まれ、使われて、幅広く社会に役立つ研究を実践していきます。 森岡教授、おめでとうございます! 論文情報 Morioka S, Osumi M, Nishi Y, Ishigaki T, Ishibashi R, Sakauchi T, Takamura Y, Nobusako S. Motor-imagery ability and function of hemiplegic upper limb in stroke patients. Ann Clin Transl Neurol. 2019 Feb 17; 6(3): 596-604. PubMed https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30911582#
2020.05.01
「変形性膝関節症」に関する共同研究が論文として公表されました!~理学療法学科教員
オーストラリアの研究者との共同研究が論文として公表されました! ~変形性膝関節症患者さんの日々の身体活動量と心理的側面の特徴との関係~ この度、オーストラリアのメルボルン大学およびモナシュ大学の研究者との共同研究が、筋骨格系の疾患や障害に関する国際学術誌「BMC Musculoskeletal Disorders」に掲載されました。論文のタイトルは「The association between psychological characteristics and physical activity levels in people with knee osteoarthritis: a cross-sectional analysis」(変形性膝関節症患者における心理的側面の特徴と身体活動レベルとの関係:横断的研究)です。 この研究では、変形性膝関節症(以下、膝OA)の患者さんの心理的側面の特徴と、万歩計を用いて測定した日常の身体活動量との関係について調べています。 心理的側面の特徴については「うつ症状」「膝OAの症状への対処についての自己効力感(注1)」「運動恐怖(注2)」「痛みに対する破局的思考(ネガティブな考え)」を取り上げ、それらの程度と身体活動量との関係を調査しました。 その結果、運動への恐怖心が少ない人や痛みに対するネガティブな考えが少ない人ほど、身体活動量は多くなっていました。うつ症状が少ない人や痛みや症状に対処する自己効力感が高い人ほど身体活動量が多い傾向もみられましたが、今回の研究結果からははっきりと結論づけることはできませんでした。 また、身体活動量は患者さんの心理的な側面だけでなく、患者さんのその他さまざまな内的・外的な要因と関連することが考えられます。今回の研究結果からは因果関係までは言及できませんが、患者さんの状況に応じて、もし運動を過度に避けようとしている方がおられたり、痛みに対して過剰に反応するような方がおられたりする場合には、そういった側面の問題を和らげるような関わりをすることによって、日々の活動量を増やしていくことができるかもしれません。 (注1)自己効力感:自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できるという、自分の可能性についての認知や自信。 (注2)運動恐怖:運動することによって現在身体に現れている痛みなどの症状が増悪してしまうのではないかという思いから、運動を避けようとする考え。 Uritani D, Kasza J, Campbell PK, Metcalf B, Egerton T. The association between psychological characteristics and physical activity levels in people with knee osteoarthritis: a cross-sectional analysis. BMC Musculoskeletal Disorders 21. 269. 2020. (無料で閲覧、ダウンロードすることが可能です) 【関連記事】 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員 理学療法学科卒業生の卒業研究が国際学術雑誌に掲載!~理学療法学科 「足趾握力」に関する論文が国際誌に掲載!~理学療法学科教員
2020.04.27
博士後期課程の宮脇さんが日本学術振興会の特別研究員に採用されました。
本学大学院健康科学研究科博士後期課程の宮脇 裕さんが、日本学術振興会の特別研究員に採用されることが決定しました。 「特別研究員」制度は優れた若手研究者に、日本の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者の養成・確保に資することを目的とする制度です。 本学からは開学以来2人目の採用となりました。 最初の採用は本学博士後期課程を修了された中野 英樹さんで、現在は京都橘大学健康科学部理学療法学科の准教授として活躍されています。 日本の学術研究をリードする若手研究者の育成に大きく貢献できることとなり、研究機関として喜ばしい限りです。宮脇さんの今後の活躍に期待いたします。 日本学術振興会 令和2年度特別研究員採用者 健康科学研究科博士後期課程 宮脇 裕 受入研究者:健康科学研究科 教授 森岡 周 研究課題名:「脳卒中患者における自己・外界由来感覚の自他帰属変容と身体機能回復との関連」 【関連リンク】 日本学術振興会ホームページ(DC2採用者一覧を参照ください) 大学院生の中野さんが日本学術振興会特別研究員に