理学療法学科の新着情報一覧
2016.09.14
理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.3
今年度よりスタートした理学療法学科の海外インターンシップ。3回生16名が9月8日(木)から13日(火)の日程で台湾の国立台湾大学と中国医薬大学に出向き、色々な活動を行ってきました。 現地入り3日目に台北市から台中市に移動、4日目には翌日に訪問する中国医薬大学での発表準備などを行いました。その後、台湾5日目のレポートです! 台湾5日目 9月12日(月) China Medical University(CMU) 中国医薬大学に行ってきました! 台湾では新学期が9月から始まるそうで、CMUは当日が授業初日でした。初日で忙しい中、CMUの先生方も学生もとてもあたたかく迎えてくださいました。 最初に、CMUと畿央大学のそれぞれの先生方からあいさつがありました。 普段大学で日本語を話す先生が英語で話す姿はやっぱり新鮮です。話しているのを見て、すごいな~!私も上手に話したいな~!と思う学生は多かったと思います。 あいさつの後、いよいよプレゼンテーションのスタートです! 最初にCMUの理学療法学科長のSun先生からお話がありました。CMUは台湾の私立大学のうち学力が第1位で、国立大学を入れても第2位と台湾でもトップレベルの私立大学になるそうです。 その後は、国立台湾大学と同様に松本先生からのプレゼンテーション、足趾筋力計のレクチャーの後に、私たち学生から“日本の観光について”、“畿央大学について”、“日本の医療について”を英語でプレゼンテーションしました。 松本先生から足趾筋力の必要性の説明や足趾筋力計を用いた計測方法のレクチャーの後、足趾筋力のトレーニング法も伝授しました。足趾を使ってジャンケンをして楽しく筋力トレーニングをしました。CMUの学生も一緒に参加してくれて、とても盛り上がりました!!! 私たちからのプレゼンは2回目ということで、「より良く発表したい!」とみんな意気込んでいました! 改善できた点もたくさんあったのですが、やはり聞く相手が違うと返ってくる反応も変わります。そのときにパッと英語で返すのが難しく、戸惑いも多かったです。更にスキルアップしたいと感じました。 ランチはCMUの学生と一緒に英語でコミュニケーションをとりながらいただきました.デザートに台湾の人気土産のパイナップルケーキやレモンケーキをプレゼントしてくれました。 午後からは病院とラボ見学に行きました。病院は運動療法室、小児理学療法室、水治療法室などたくさんの部屋に分かれていて、多くの患者さんが治療を受けていらっしゃいました。 日本と特に違うと感じたのが、患者さんの家族も一緒にリハビリに参加している場合が多いことです。台湾では、患者さんと共に暮らす家族が病院でのリハビリに参加し、トレーニング法や介助方法を一緒に覚えて帰ったりするのがほとんどだそうです。 他にもバーチャル映像を用いて治療する装置や、歩行の運動学習をするためのマシンを体験しました。バーチャル映像の中での運動は、五十肩の治療で行ったりするそうです。 ラボ見学では、ラットを用いた基礎研究を見せていただきました。皮膚ガンやアルツハイマーのモデルのラットがいました。低出力レーザーの効果や薬の開発の研究を行っていると聞きました。基礎研究が専門の今北先生は特に興味津々の様子でした!! 見学の後は、実習室へ行き、Andy先生の脊椎疾患の術後の理学療法評価についての考え方のレクチャーを受けました。 その後に、CMUの学生のAlexとJulianから台湾の理学療法についての発表がありました。日本では医療に対しての診療報酬は1点につき10円ですが、台湾では治療を行って同じ点数でもその年の予算によって1点につき金額が変わると聞いたときは衝撃でした。2人のプレゼンは英語も上手で堂々としていて、とても素晴らしかったです。 最後にみんなでオタクダンスと盆踊りを踊って終わりました。盆踊りで着ていたハッピをプレゼントしたらとても喜んで着てくれました!! 夜はCMUと畿央の学生が4グループに分かれて、ナイトマーケットへ!美味しい屋台の食べ物をごちそうしてくれました。台湾の学生の優しさや面倒見の良さに感謝感激しっぱなしでした。台湾最後の夜にそれぞれ楽しい思い出もできたと思います☆ CMUの皆さん、ありがとうございました!! 理学療法学科 3回生 喜多郁果 【関連記事】 理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.2 理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.1
2016.09.14
第2回畿央大学シニア講座「脳を学んでもっと元気に、健康に!」を開催しました。
9月6日(火)、畿央大学では昨年に引き続き地域のシニア世代の方々を対象に、「健康」と「教育」について学びを深めるための「畿央大学シニア講座」を開催しました。昨年からスタートし第2回目である今回は、「腰痛の理解を通じて考える脳と痛みの関係」をテーマに、座学による講義だけでなく体験を交えながら最新の知見を学んでいただきました。 今回の定員は当初30名としておりましたがすぐに満席となる盛況ぶりで、急遽定員増を先生方と相談し40名まで増やしました。しかしながら、それでも定員充足による申込の締切でキャンセル待ちが発生しました。今回ご希望に沿うことが出来なかった方々には、この場を借りてお詫び申し上げます。 本日は、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター大住倫弘助教、信迫悟志助教より、「痛みとは」「痛みの捉え方・伝わり方のしくみ」「脳と痛みの関係」などについて資料を提示しながら説明がありました。日々生活する中で、体の痛みと付き合いながら生活をされている参加者の方も多く見られ、熱心に耳を傾けていました。 途中休憩を挟んで、後半は実際に体を動かし体験を交えながら理解を深めていきました。痛みの箇所・タイプに応じた体操やストレッチの方法について参加者の皆さんが実際に取り組みました。 体操やストレッチの方法について具体的に質問したり、悩んでいる体の痛みについて相談したりする姿は講義中終了後も続きました。参加者の方からは、「痛みについて理解が深まった」「今後も継続して運動を行っていきたい」などの声を数多くいただき、第2回シニア講座は好評に終了しました。 「健康」と「教育」の分野で地域課題に取り組むことも、本学の大切な使命です。今後も地域社会と連携し、様々な形で地域貢献、社会貢献に取り組んでいきます。
2016.09.13
理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.2
今年度よりスタートした理学療法学科の海外インターンシップ。3回生16名が9月8日(木)から13日(火)の日程で台湾の国立台湾大学と中国医薬大学に出向き、色々な活動を行ってきました。現地より台湾2日目のレポートです! 台湾2日目 9月9日(木) 今日は国立台湾大学にてレクチャーを受講し、プレゼンテーションも行いました。また、PTセンターなども見学しました! はじめに、Dr.Lin先生から台湾大学についての説明がありました。国立台湾大学の規模、理学療法学科の特徴などをお話ししていただきました。スライドも言葉も英語で、また知識不足なところもあり、話をつかむのが大変でした。 その後、今北先生からあいさつがあり、Dr,Lin先生とのプレゼント交換を行いました。 次に、大学内の研究室の見学をさせていただきました。 研究室の中に、トレッドミルや3次元解析装置があったり、エコーやベッド、その他の機械が所狭しと並んでいたり、とにかく研究室が大きくてびっくりしました。それぞれの研究室で先生に簡単なレクチャーをしていただきました。 研究室の見学の後は大学を出て、近くにあるPTセンターの見学をさせていただきました。通常は医師が出した処方によって理学療法士が理学療法を行うのに対し、PTセンターでは、医師の処方なしで直接理学療法士が診ることができます。センター内には治療ベッドを置いた個室の診察室や運動するための器具、インソールなどの装具を作る部屋もあり、3Dプリンターでインソールを作っていることには驚きました。 昼食は、台湾大学の大学院生・学部生と一緒にいただきました。はじめはなかなかコミュニケーションをとれませんでしたが、話しているうちに片言の英語で通じることが分かってきて、お互いの地元の話をしたり、簡単な言葉を教えあったりしました。 午後1番は松本先生による日本の理学療法の現状についてのレクチャーでした。日本の話なのにも関わらず初めて知ることもあり、自分の理解度の低さに気づきました。また、日本から持ってきた足趾筋力計のレクチャーも行い、1台プレゼントしました。 次に、Dr.Sam先生から台湾の理学療法教育についてのレクチャーを受けました。そのなかで、DPTプログラムの説明もしていただきました。DPTプログラムとは、6年かけた教育のことで、台湾大学では今年の9月から開始されます。日本では最短3年で理学療法士の資格が取れるのに対し、その倍の時間をかけて教育を受けるということに驚きました。ただし、年数より中身が大事だというお話もあり、もっとしっかり授業を受けて自分を高めていかなければならないと感じました。 Dr.Sam先生のお話のあとは、私たち学生が3つのテーマのについてプレゼンをしました。 一つ目は「日本の観光地について」で、関西の紹介を寸劇を交えて紹介しました。台湾大学の方々がとても大きくリアクションしてくださり、たくさん笑ってくださったので良かったです。 二つ目は「畿央大学について」で、文字通り畿央大学についての発表をしました。台湾大学の方々が楽しそうに聞いてくださったので、畿央大学の良さも伝わったかなと思います。 三つ目は「日本の医療について」で、とくに理学療法に焦点を当てて発表しました。とても真剣に聞いていただけてうれしかったです。全員、初めての英語のプレゼンでうまく話せるか、言いたいことが伝わるか、不安でとても緊張しましたが、最後までしっかりプレゼンすることができて良かったです!!! 台湾大学の大学院生からAPTSA(アジア理学療法学生連盟)の紹介があり、APTSAは台湾大学が本部で、アジアの理学療法学生の交流する場であるという説明を受けました。日本語で聞く説明とまた違っていて面白かったです。 最後に、私たち学生が余興として、「ヲタクダンス」と「うらじゃ音頭」を披露しました!想像以上に盛り上がって、最後には台湾大学の方々も加わっていただき、みんなで楽しむことができてとても嬉しかったです!!! 台湾大学でのプログラムを終えた後は台湾大学の大学院生の方々に、台北101とその周辺を案内していただきました!交流を深めることができてとても楽しい時間を過ごすことができました!台湾大学の方々が優しく接してくださったので、本当に嬉しかったです。 次は12日の中国医薬大学の訪問に向けてしっかりと準備をしたいと思います! 【関連記事】 理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 現地レポートvol.1
2016.09.12
イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.1
9月3日(土)から9月23日(金)にかけて、9名の畿央生がイギリスのカンタベリーでの短期語学留学プログラムに参加しています。 学生からのレポート、第1弾です! こんにちは! 理学療法学科3回生の大佐古健太です! 今回はホームステイ先のカンタベリーでの出来事について話たいと思います。 僕のホームステイ先はお父さんと息子と猫がいます。いつも家に帰ると猫達が僕を迎えてくれます!笑 その後、ファーザーが帰ると、料理に興味があるので料理の手伝いをします。非常にインターナショナルなクッキングで見たこともない調味料を使い、ここ数日はイタリアン トルコ料理 メキシカン料理と多彩な料理を食べました! (写真はトルコ料理とタコスです。) これもイギリスが嘗て太陽の沈まぬ国と言われていたヴィクトリア女王時代の名残なのかもしれないなぁ、なんかを思いながら毎日楽しく食事をしています。 その後はファーザーと現地の文化や歴史についてあるいは僕から日本について歴史や文化について話を何時間もさせてもらっています。今度の週末は家からもってきた邦画を一緒にみます。 家での生活も非常に有意義に過ごさせてもらっています。 また学校では文法やイディオムの英会話授業を受けています。上から三つ目のクラスということもあり内容も中々ハードです。 (授業プリントです。) それでも何とか話についていこうと寝ずに受講しています。でも少しでも違う国の人々と話せることは貴重で楽しい経験です。これからの残りの期間もしっかり授業についていけるよう頑張りたいです!
2016.09.12
平成28年度「チーム医療ふれあい実習」を終えて
『チーム医療ふれあい実習』は、理学療法学科1回生、看護医療学科1回生、健康栄養学科臨床栄養コース2回生の学生たちが学科の枠を超えてグループを編成し、チーム医療が実践されている医療現場を訪れ、チーム医療に携わる専門職としての資質や態度を養うもので、本学の特色ある学びの一つになっています。 今年度は8月22日(月)~26日(金)、10施設に分かれて実施しました。以下、学生たちの学びの様子を紹介します。 【健康栄養学科】 私達は、患者さんが言葉に出さない本当の気持ちを理解することを目標に、この実習に参加しました。 実習に行く前は、患者さんの表情、雰囲気が暗いのではないかと思っていました。しかし実際行ってみると、明るい患者さんが多く、看護師さんとも楽しそうに触れ合っていました。また、患者さん自身が積極的にリハビリに参加していて、「早く家庭復帰したい!」という思いが伝わってきました。 2日目に嚥下食体験をさせていただき、私達が普段食べている食事とは見た目、匂い、量も大きく違っていて、味も単調で毎日食べていると飽きる味だと感じました。腹持ちもよくなく、リハビリで身体を動かした患者さんには「物足りない」といった声も多くありました。また、入院当初は食べたいという意欲が湧かなかった摂食障害の患者さんに好きな食べ物を聞き、食事を変えたところ、だんだん食べるようになり、笑顔が増えたというお話も聞き、食事も医療の一環であると感じました。患者さん一人一人に合わせた食事を提供することは手間がかかるし大変なことですが、患者さんが心身ともに健康になるためには、重要なことだと分かりました。 私達はこの実習で、病棟やリハビリでたくさんの患者さんとふれあい、話しているうちに患者さんが心を開いていってくれるのが分かりました。将来、管理栄養士として働くことになったらこの実習で学んだこと、感じたことを思い出し、生かしていきたいです。 健康栄養学科2回生 河邊彩花・末吉葵・原口千佳 【看護医療学科】 実際に病院へ行き、病棟やリハビリ室など現場を見ることで、様々な職種の役割や関係性を知ることができました。見学やそれぞれ専門の方のお話を聞いて、理学療法士が看護記録を確認してリハビリの計画を立てること、言語聴覚士と管理栄養士が患者さんの食事の形態について相談すること、看護師や理学療法士、ケアマネージャーが患者さんの退院後の生活について考えることなどを知り、ひとつの医療には多くの職種が関わっているのだということが分かりました。 チーム医療ではそれぞれの職種が患者さんの情報を共有し、様々な視点からひとりの患者さんを見ることで、その人に合った医療を考えることができるのだと感じました。 チーム医療ふれあい実習を通して他職種との関係、専門性を理解していることが大事だと思ったので、これから他学科との関わりも大事にして看護について学んでいきたいと思いました。 看護医療学科1回生 神田 菜々子 【理学療法学科】 施設実習では、外来、回復期リハビリテーション病棟、栄養科、リハビリテーション科を4つのグループに分かれ、3日間かけて回りました。外来では、患者さんに看護師さん等が常に付き添っていました。栄養科の栄養指導は患者さんのご家族にも日程を合わせて行っているそうです。また、実習の中で入院されている患者さんと話す機会を設けていただきました。その中では高齢者や、自分の身に不安を感じている患者さんとコミュニケーションをとることの重要性と難しさを自らの肌で感じられました。 チーム医療を医療現場で見て、私は何よりもコミュニケーションが大切だと感じました。患者さんとは、その人に合った医療を提供するためにその人自身についての情報を会話の中で引き出し、またその会話の中で表情をみて患者の状態を知る。医療者間ではカンファレンスだけでなく、個々の話し合いでも頻繁に患者についての情報を交換するなど、さまざまな種類のコミュニケーションを磨くことが大切で、それがいい医療を提供することに直接つながるのだなと感じました。 実習を終えてみて、私が一番思ったことは今できることを精一杯するべきだということです。現場で活躍するための土台となる専門的な知識を養い、畿央大学の生活のなかで多くの経験をし、コミュニケーション能力を向上させたいと思います。 協力してくださった施設の方々、このような経験を、時間を割いて設けていただきありがとうございました。この学びを忘れることなく、夢に向かっていきたいと思います。 理学療法学科1回生 藤田 大輝 将来、自分たちがチーム医療を担う一人であることを改めて自覚し、それぞれが目標を新たにしたことでしょう。その目標に向かって、今回の学びを生かしながら歩んでいってほしいと思います。 看護医療学科 講師 小林 智子
2016.09.10
就活レポート ~就職活動の現場から~ No.356(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第356弾! 理学療法学科11期生(17卒) 白岩 梨紗さん 愛仁会 勤務 【その病院に決めた理由】 学校内の病院説明会で、法人のことを知りました。そのときに法人の合同就職フェアを行っているという情報を得たので、応募して行ってみました。そこで、新人教育がしっかりしていることを知り、理学療法士としてのスタートをこの法人できりたいなと思うようになりました。また、法人内に多くの病院・施設があり、急性期から生活期まで多くの疾患を見ることができて勉強になると思ったので受けることにしました。 【就職活動を振り返って】 実習中にもぼちぼち病院を探していましたが、本格的に探し始めたのは実習が終わってからでした。キャリアセンターで求人を見て、行きたい病院を絞り、病院見学に行きました。学校内の病院説明会でも多くの病院の話を聞くことができたので、参考になりました。私は、受けるところを決めたのが急でした。決意したのは、書類提出の5日前とかで、締め切りぎりぎりで提出し、そこから筆記試験の勉強をしました。病院見学にいっぱい行ってしっかり悩むことも良いと思いますが、勢いも大事だと思います。 【就職活動でPRしたこと】 私のPRポイントは「行動力」にしました。行動力を活かして色々な経験をし、多くの方々と関わってきたことを伝えました。その中で色々な意見を知り、理解することができ、病院に就職してからもこの力を活かせると思いますとPRしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターの先生には、履歴書の書き方や面接練習などとてもお世話になりました。私は、急に受けることを決断したので、時間がまったくありませんでした。それに加え、文章を書く能力がとても乏しかったので、履歴書を書く際にはいっぱい相談に乗って頂き、一緒に文章を考えて下さいました。1日に何回も履歴書を添削して頂き、1日で仕上げることができました。面接練習も1対1で行って頂きました。私は、面接を受けるのが人生で初めてだったのですが、立ち振る舞いや言い回しなど1から丁寧に教えて頂き、無事に面接を受けることができました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就職活動は早めに動けるならば早めに動いたほうがいいと思います。できれば、8月中に気になる病院に見学に行った方がいいと思います。気になる病院がなくても、とりあえず行ってみて自分の中で基準を持った方がいいと思います。就活については、最初はみんなよく分からないことだらけです。なので、キャリアセンターの先生や理学の先生にどんどん相談したら良いと思います。先生からたくさんアドバイスや情報を集めた上で就職したいところをしっかり考えていくと、きっと良い病院にめぐり会えます!
2016.09.09
就活レポート ~就職活動の現場から~ No.355(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第355弾! 理学療法学科11期生(17卒) 高田 はるなさん 大阪赤十字病院 勤務 【その病院施設に決めた理由】 高度急性期病院であり、幅広い疾患が診られること、国内の災害地派遣や様々な国際活動を行っている点に魅力を感じました。また、4月から心臓リハ、癌リハなどリハビリ領域の拡大予定であるため今後さらに発展していくだろうと感じ志望しました。 【就職活動を振り返って】 私は、実習中の早い時期から、様々な病院の情報を収集していました。その中でいくつか気になる病院を絞り、求人をチェックしていました。応募期間が短い病院もあるので自分で空いた時間に、病院の求人情報などを確認していたことが、病院見学・試験対策の、早期からの準備へつながったと思います。 病院見学は、病院説明だけでなく、半日実際に理学療法士についてリハビリを見学するというものでした。そのときに、どうしてこの病院に興味があるの?という質問があったり、こちら側から質問をする機会もあったので、見学前から病院のことをしっかりと調べた上で、見学態度や質問でこの病院に就職したい!という意欲を見せることが大切だと思いました。 【就職活動でPRしたポイント】 私は学生時代、趣味である旅行で様々な場所に行きたくさん遊んだこと、アルバイトの塾講師を4年間頑張ったこと、学生時代力を入れていた日本理学療法学生協会の活動で他大学の学生との交流の機会がたくさんあったこと等、とても充実した学生生活を過ごしてきたことを伝えました。旅行やアルバイト、学生交流会などの経験を通じて多くの人の価値観に触れ、考えを共有し、行動に起こすことで得たコミュニケーションスキル、行動力、積極性を臨床の場でしっかりと活かしていきたいという思いで面接に臨みました。また笑顔で相手の目を見てはきはきと話すことで、より相手に伝わるように心がけました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 希望の病院の求人が出てすぐ、キャリアセンターの岡田さんに相談に行きました。履歴書の添削では、私の経験や自分の伝えたいことが、より相手に伝わるようにじっくり話を聞いてくださりその上で、丁寧にアドバイスしていただきました。面接練習でも良かったところも言ってくださったので本番は自信をもって臨むことができました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 実習中は、とても忙しいと思いますが実習期間中に求人が出る病院もあるので、早くから行きたい病院の情報収集や、行きたい病院の求人が出るだいたいの時期を先輩に聞いて、準備するのが良いと思います。また気になる病院は、病院見学に行き実際の病院の雰囲気などを知ることで、最終的に自分の働きたい病院を決めることが出来ると思います。頑張ってください。
2016.09.02
同窓会レポート~理学療法学科1期生・2期生同窓会!
今年も恒例になっている同窓会を開催しました。理学療法学科1、2期生でのキャンプも今年で10回目です。卒業してからはや10年記念すべき同窓会に今年は家族での参加が多く、総勢30名での参加になりました。 1年間同窓会を楽しみにしてくれている仲間の笑顔は晴れやかでした。子どももすくすく育っており、卒業生たちは良きお父さん、そしてすばらしい理学療法士に育っています。 まだまだ10年目の中堅理学療法士ですが日々精進し、民宿では日々の仕事の話、プライベートな話に盛り上がりました。家族も増えたことで奥様たちとの交流もでき、育児の話などもできました。 さすがに皆が30歳を超えてきただけあり、夜更かしするパワーは少しずつ減退しています。(笑) 今年も全員で海へ行きBBQをしたり海水浴を楽しんだり、民宿に帰ってからは子どもたちと花火をすることが出来き、大人、子ども共々楽しむことが出来ました。今年も限られた時間精一杯遊び尽くすことができました。 また、来年も元気で皆に会えることが楽しみです。来年はまた家族が増えそうです!! 理学療法学科1期生 中川和明 ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。
2016.08.23
理学療法学科4回生 就職活動いよいよ本格スタート!
理学療法学科4回生が4か月に渡る臨床実習を無事終了。8月からは就職活動の実質スタートです。そして、8月2日(火)から8月6日(土)にかけては、キャリアセンター主催の就職関連行事が集中的に行われました。 先ず、理学療法学科担当の岡田キャリアセンター長からは、全体スケジュールや就活の流れ、事業所見学や試験時のポイントなどの説明がありました。今後の心構え、この集中講座の取り組みやキャリアセンターの活用方法なども伝授。また、履歴書とビジネス文書の書き方についてのルール、意外と知らない常識を詳しく教わりました。 外部講師の方には、「論作文の書き方」、「面接・ビジネスマナー」、「自己紹介書の書き方と自己PR」というテーマで連日内容の濃い講義が行われました。 締めくくりの6日(土)は、一日かけて学内合同説明会を実施。午前の部13、午後の部14の事業所様が参加。先ず、冬木ホールでの全体会では庄本学科長のご挨拶の後、各事業所が4分間のPRタイム。それぞれの特徴や教育支援制度などをご説明いただきました。その後、新食堂では個別ブースに分かれて自分の興味を持った6つの事業所の説明を20分間ずつ聞かせていただきました。中には卒業生もスタッフとして来学し、自身の経験を交えながら事業所の魅力を熱く紹介してくれました。これから始まる就職活動に向け、そして理学療法士としての将来に向けて良い機会になったようです。 9月20日(火)には模擬グループ面接練習も実施。理学療法学科のみなさんの就職活動はいよいよこれからが本番です!みなさんが希望の進路を実現できるよう、キャリアセンター担当者も全面協力していきます。しっかりと一緒に準備をしていきましょう
2016.08.15
大学院生の研究結果がNeuroreport誌に掲載されました!
安定している外部対象物(例:壁など)に軽く触れると、立位姿勢が安定化する「ライトタッチ効果」と呼ばれる現象があります。 畿央大学大学院健康科学研究科(理学療法学科4期生)の石垣智也らは、経頭蓋直流電気刺激(transcranial Direct Current Stimulation:tDCS)を用いて左後部頭頂皮質の神経活動を抑制すると、右示指の接触により得られていたライトタッチ効果が減弱することを明らかとしました。これは、接触による立位姿勢の安定化を脳活動の側面から説明する基礎的知見になるものと期待されます。 この研究成果は、Neuroreport誌(Cathodal transcranial direct current stimulation of the posterior parietal cortex reduces steady-state postural stability during the effect of light touch)に掲載されています。 研究概要 不安定な環境下(暗所,狭い床面,高所など)において、軽く壁や手すりに軽く触れるだけで立位姿勢が安定化することは日常生活でも経験されます。このように、力学的作用に依らない程度の力の接触によって、立位姿勢の安定化が得られることをライトタッチ効果といいます。ライトタッチ効果は、リハビリテーションの場面においても杖の使用や手すりへの軽い接触、または、理学療法士が軽い身体的接触により患者の動作介助を行う際などにも用いられます。このライトタッチ効果は、感覚入力から自動的に生じる受動的な要素と、接触点に対して意識的に定位する能動的な要素によって構成されると考えられており、本研究では後者の能動的なものに焦点を当てて行われています。 石垣らは先行研究で能動的なライトタッチ効果に関係する脳活動についての検討を行っており、左感覚運動皮質領域と左後部頭頂皮質領域の脳活動が右示指の接触により得られるライトタッチ効果と関係することを報告しています。このようにライトタッチ効果と関係する脳活動は示されていますが、あくまでも関係性を示すものでありライトタッチ効果を得るために必要な脳活動、つまり因果関係は明らかになっていませんでした。そこで研究グループは、経頭蓋直流電気刺激(transcranial Direct Current Stimulation:以下,tDCS)という脳活動を修飾することできるニューロモデュレーション技術を用いて、左感覚運動皮質と左後部頭頂皮質の脳活動を一時的に抑制させた際のライトタッチ効果について検討を行いました。その結果、左感覚運動皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果に影響を及ぼさないものの、左後部頭頂皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果の一部(側方への安定化効果)が減弱化することが示されました。 本研究のポイント tDCSによるニューロモデュレーション技術によって、ライトタッチ効果に直接的に関係する大脳皮質領域を明らかにした。 研究内容 右示指の接触により得られる能動的なライトタッチ効果は ①左感覚運動皮質領域 ②左後部頭頂皮質領域 の脳活動と関係することが先行研究で示されています。本研究ではtDCSを用いて、これら大脳皮質領域の神経活動を一時的に抑制する手続きを加えることで示される姿勢動揺への影響を検討しました。実験では、左感覚運動皮質を刺激する群と左後部頭頂皮質を刺激する群の二群を設定し、それぞれプラセボ刺激(脳活動に影響を及ぼさない刺激)と抑制刺激を加え、その前後の安静立位条件とライトタッチ条件における姿勢動揺を測定しました。その結果、プラセボ刺激と左感覚運動皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果(安静立位条件に対するライトタッチ条件の姿勢動揺減少率)に対して影響を及ぼさないものの、左後部頭頂皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果の一部(左右軸における効果)が減弱することが示されました(図1)。 図1:tDCSがライトタッチ効果に及ぼす影響 プラセボ刺激と左感覚運動皮質に対する抑制刺激ではライトタッチ効果に対して影響を及ぼさないものの、左後部頭頂皮質に対する抑制刺激では左右軸のライトタッチ効果が減弱することを示しています。 ※左右軸・前後軸というのは、重心が動揺した方向を示しています。 ※ライトタッチ効果(%)は負の値ほどその効果が大きいことを意味します。 この研究結果に対して研究グループは、接触に対する能動的注意に基づく姿勢定位のための高次感覚情報処理(感覚統合)が対側の後部頭頂皮質で行われており、tDCSによりこの神経活動を抑制させたためライトタッチ効果の一部が減弱したと考察しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究成果は、ライトタッチ効果の神経メカニズムを説明する基礎的知見のひとつになるものと期待されます。本研究により、能動的なライトタッチ効果の一部に後部頭頂皮質が関与していることが明らかとなりましたが、受動的なライトタッチ効果の神経メカニズムについては未だ明らかになっておらず、この点に対する更なる研究が望まれます。 また、これまでの研究では物に対するライトタッチ効果に関する研究が数多く行われてきましたが、実際の臨床場面(動作介助など)に近い手続きである「対人ライトタッチ効果(ヒト対ヒトで接触を行う)」と呼ばれる方法に関しても近年研究が行われています。今後は、接触によって二者の姿勢制御が相互作用する場面に関する研究も望まれています。 関連する先行研究 Ishigaki T, Ueta K, Imai R, Morioka S. EEG frequency analysis of cortical brain activities induced by effect of light touch. Exp Brain Res 2016 234(6) 1429-1440. 論文情報 Ishigaki T, Imai R, Morioka S. Cathodal transcranial direct current stimulation of the posterior parietal cortex reduces steady-state postural stability during the effect of light touch. Neuroreport. 2016 Aug 5. [Epub ahead of print] 【問い合わせ先】 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 石垣 智也(イシガキ トモヤ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: p0611006@gmail.com 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長 森岡周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp