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理学療法学科の新着情報一覧

理学療法学科の新着情報一覧

2016.11.04

就活レポート ~就職活動の現場から~ No.381(病院)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第381弾! 理学療法学科11期生(17卒) 山田 悠莉子さん  平成記念病院 勤務   【その病院に決めた理由】 最初にその病院を知ったのは親しい先輩が就職していたからです。そして、畿央大学内の病院説明会で話を聞きました。内定した病院では、急性期から回復期、維持期を同一のセラピストが同じ患者様を担当できるという特徴があります。私は急性期の病院に就職して様々な疾患を見たいと思っていました。この病院では1年目に様々な科を周っていくということを聞き、魅力を感じました。さらに週に1回ほど新人の勉強会が充実しています。1年目は勉強会に参加しなくてはいけませんが、どんな勉強会に行けばいいか分からないと思ったので病院で勉強会があるのはいいなと思い、この病院に決めました。   【就職活動を振り返って】 私はどんな病院に就職したいか決められずたくさん悩みました。先輩やキャリアセンターの岡田さんに話を聞き決めることが出来ました。決めるまでは5つほど病院見学に行かせていただきたくさん悩みました。あとは履歴書に苦労しました。私は文書を書くのが苦手で、岡田さんにたくさん助けていただきました。私はこの就職活動で自分ことを理解することが大切であると感じました。   【就職活動でPRしたこと】 私は個人面接だったのですが、とにかく元気で明るくはきはきと話すように心がけました。   【キャリアセンターと就職サポートについて】 私は優柔不断で何個も病院見学に行ってもたくさん悩んでいました。そのたび岡田さんに相談にのっていただき本当に感謝しています。「ここはどう?」など病院の話もたくさんしていただきました。履歴書でもしっかりと細かい部分に対してアドバイスをいただき完成させることができました。面接は履歴書で書いたことをもとにすることが多いので履歴書をしっかりと書くことが大切だと感じました。面接練習でも、グループ面接・個人面接練習をしていただき、十分に練習することが出来たと感じています。個人面接では、本番を想定しながら行っていただきました。細かい立ち振る舞いや表情にもアドバイスをいただきました。そのおかげで本番は落ち着いて面接に臨むことが出来ました。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 早く行動することが大切だと思います。でも急いで決めることではないので、自分で悩んで、家族と相談して、先輩に話を聞いて、友達を情報共有して、悩んで決めてください。不安はたくさんありますが、キャリアセンターの先生と面談、練習することで自信がついてきます。就職活動、卒業研究、勉強と大変ですが頑張っていきましょう!!!

2016.11.02

第21回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で大学院生が優秀賞に選出!

平成28年10月29日(土)・30日(日)に、名古屋国際会議場で第21回日本ペインリハビリテーション学会学術大会が開催されました.   本学会は「慢性痛対策におけるリハビリテーション戦略」というテーマで行われ,痛みに対する評価や治療戦略に関する研究報告のみならず,慢性痛によって日本経済に齎されている莫大な不利益や,慢性痛対策の現状,そしてリハビリテーションの観点からの施策の立案,実現への展開といったシンポジウムもありました.そのためには,医師や看護師といった医療従事者の理解,協力を得る必要があり,また,慢性痛のメカニズムの解明や介入研究を行い,発信していく意義を再認識致しました.他にも,理学療法士によるベンチャー企業の設立や産業理学療法に関する講演もしていただき,スポーツ現場や医療施設での理学療法士の役割しか知らなかった私にとっては,理学療法士の新たな可能性を感じずにはいられませんでした.     畿央大学大学院からも多くの方が口述あるいはポスター発表をされ,発表後も意見交換を行う等実のある学会になったのではないかと思います.また,担当教授である森岡周教授は「ニューロリハビリテーションによる中枢神経系の再構築」という内容でシンポジウムを行い,慢性痛患者の神経科学的な特性や症状,それらに対するニューロリハビリテーションを本学本大学院のこれまでの研究も踏まえながら,難解な分野ですが平易簡明な講演をされていました.     私(西 祐樹)も「痛み関連回避行動と人格特性の関連性-Voluntary movement paradigm-」という演題を発表し,この度、優秀賞を受賞いたしました.初めての口述発表でこのような賞をいただけたのは,偏に森岡周教授をはじめ,大住倫弘特任助教,信迫悟志特任助教,本学本大学院の神経リハビリテーション学研究室の皆様に研究指導をしていただいたお陰であり、深く感謝申し上げます.今後は本研究を国際雑誌に投稿し,この場で再度公表させていただければと思います.     畿央大学健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室 西 祐樹  

2016.11.01

就活レポート ~就職活動の現場から~ No.379(病院)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第379弾! 理学療法学科11期生(17卒) 守谷 友紀さん 平成記念病院 勤務   【その病院に決めた理由】 きっかけは、学校で行われた病院説明会でした。私たちが就職先の病院を決めるために、急性期・回復期のどちらにするかをまず選ぶことが多いと思います。内定した病院では、説明会の時に、「急性期・回復期・在宅と、一貫して同じ患者様を担当できる」とのお話がありました。様々な時期の患者様を担当でき、また一貫して同じ患者様を担当させて頂けるということは、患者様のことをよく知り、その人に一番必要な治療を提供できると思いました。また、病院見学時のスタッフの仲も良く、新人教育や福利厚生の評判が良いことから、病院内の制度や環境は問題ないと思い、応募することに決めました。   【就職活動を振り返って】 わたしは、国家試験の勉強や、卒業研究に早く打ち込みたいと考え、就職活動をなるべく早く終わらせたいと思っていました。内定した病院では、随時応募で、早く応募すれば早く決まるシステムでした。つまり、早く応募しなければ定員が埋まってしまうため、9月中旬には履歴書を作成し、提出しました。履歴書を提出した翌日には病院から電話を頂き、その週末に面接、その一週間後に内定通知を頂き、テンポよく終わった印象です。   【就職活動でPRしたこと】 就職活動でPRしたことは、大学生活でずっと続けてきた音楽活動についてです。それに伴い得た仲間や思い出、積極性や企画力についてPRしました。   【キャリアセンターと就職サポートについて】 履歴書・送付状の添削、面接練習はキャリアセンターの先生が指導してくれます。思い立ったらすぐにキャリアセンターの岡田さんにアポをとって、添削してもらえば、まず不安を抱えず就職活動できると思います。履歴書は、全部書き直ししたりと、大変でしたが、先生も手を抜かず一生懸命指導してくれるので、自分も頑張れるし、就職活動に関してあまり不安になることもありませんでした。面接練習は、希望すれば個人面接の練習も受け付けてもらえます。1対1で、立ち居振る舞いや面接の内容について丁寧に指導して頂けます。自分の弱みはもちろん改善するように指導して頂けますが、強味についても教えて下さり(わたしの場合は元気であること、はきはきしてること)、面接当日は自信を持って臨むことができました。程よい緊張感で、面接の最後には内々定との言葉を頂き、ほっとして本番の面接を終えました。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 病院を決めたら、即キャリアセンターの岡田さんにアポをとって履歴書の添削を依頼しましょう。岡田さんは忙しくて、なかなかアポイントがとれない時期もあります。焦る必要はないですが、病院を決めたらやはり早め早めの行動は大切だと思います。卒業研究も国試勉強も想像以上に忙しいです。就活への不安要素はできるだけないほうがいいです。がんばってください!  

2016.10.31

運動器リハビリテーションセミナー「下肢編」を開講しました。

こんにちは!畿央大学大学院修士修了生の田中和宏です。10月30日(日)に運動器リハビリテーションセミナーが開催されました。今回は下肢編ということで、全国各地から運動器に興味がある70名の皆様が参加してくださいました。     この運動器リハビリテーションセミナーは、卒後のリカレント教育(再教育)の機会や最新知見を提供することで、運動器リハビリテーションに必要な知識を基礎から実践まで系統的に学べるプログラムとなっています。畿央大学運動器リハビリテーションセミナーは明日の運動器リハに使える『エビデンス編』、部位ごとに基礎から臨床応用まで学べる『上肢・体幹編』・『下肢編』、臨床現場での日々の疑問を客観的に解決する手法を学ぶことで、未来の運動器リハビリテーションを創造する『臨床研究編』の4つで構成されています。 その中でも今回は『下肢編』ということで、臨床でも多く経験する下肢の運動器疾患に対する治療戦略を多くの研究論文から学ぶことが出来ました。     今回の講義も内容が盛り沢山で、とても充実していました。How toを学ぶことが出来る講習会とはまた異なり、治療に対する考え方を学ぶことができたこと、自分が行っていた治療手段が、研究結果からエビデンスがあるものであったと気づけたことなど、自分の臨床にエッセンスを加えられるような内容ばかりでしたので、明日からの臨床がとても楽しみになりました。   次回は、実際に計測機器を使用する『臨床研究編』です。研究をしている方も、これから研究していこうと思っている方にも、実際の計測機器に触れることで、研究に対する具体的なイメージが湧き、とても勉強になる内容ですので、是非ご参加下さい!   畿央大学大学院健康科学研究科修士修了 田中和宏 →平成28年度運動器リハビリテーションセミナー

2016.10.28

就活レポート ~就職活動の現場から~ No.376(病院)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第376弾! 理学療法学科11期生(17卒) 平野 雅英さん 浜寺中央病院  勤務   【その病院に決めた理由】 内定した病院を知ったきっかけは、キャリアセンターでの面談でした。見学に行き、病院の温かな雰囲気とリハスタッフの方々の優しさを強く感じました。この病院は回復期リハビリテーション病棟と医療療養病棟があり、脳血管疾患や整形疾患など様々な患者さんが入院しています。また、退院された患者さんが病院に来る外来・通所リハビリテーション、退院された患者さんの家へ訪問する訪問リハビリテーションも行っており、地域と関わりが深い病院です。この病院で働けば、患者さんが安心して退院・在宅生活を送れるよう支援できる理学療法士になりたいという私の夢に近づくことができると考え、志望しました。   【就職活動を振り返って】 まず初めに、私は理学療法士になって何がしたいのかをハッキリさせました。そして自分に合った病院を探すのですが、各病院で特色が異なり情報だけでは分かりきらず、病院見学に行きました。見学することで感じるものは多く、病院選びの決定打になりました。その後、履歴書作成、面接練習を行っていくのですが、自分の大学生活を端的にまとめ、それを相手に伝えることに就職活動で最も苦労しました。就職活動を終えて、自分の考えを上手く相手に伝えることが重要であることを知りました。   【就職活動でPRしたこと】 自分がどういう人なのかを知ってもらうことが大切です。私のPRポイントは「積極性」なので、病院の方とより関わる事のできる見学の時に沈黙のないくらい質問をし、自分はこういう人なのだとアピールしました。また、そのおかげで顔を覚えてもらうでき、無事に就職活動を終えることができました。   【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターの先生方には履歴書作成と面接練習で大変お世話になりました。大学生活を上手く言葉にまとめることができなかった私に、マンツーマンで丁寧に対応していただきました。おかげで締切日まで時間がなかったのですが、無事間に合うことができました。また、試験日まで日にちがなかったため代理の先生に面接練習をお願いすることになったのですが、嫌な顔一つせず引き受けてくれました。その内容も立ち振る舞いや声の大きさ、元気のよさ、言葉遣いなど親身になって教えていただきました。そのかいあって、見事内定をもらうことができました。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就職活動の他に、卒業研究、国家試験勉強と忙しいため、就職活動を早く終わらせたいと思う人は多いと思います。また周りがだんだん内定していくと不安や焦りも生まれると思います。しかし、年内に決まれば良い方と言う人もいるくらいなので、満足のいくくらい様々な病院を見学し、本当に行きたい病院に就職してほしいと思います。時間はあっという間に過ぎて行きます。見学や試験には締切日があるところもあるので余裕を持って早いうちから行動してください。最後には笑顔になれるよう心から応援しています。

2016.10.21

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.30~広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト「健康・体力測定会」に協力!

こんにちは!健康支援チームTASK※の理学療法学科2回の堀井啓介です。 10月15日(土)に畿央大学のキャンパスにて広陵町の住民の方を対象に健康・体力測定会を行いました。   ※TASKはThink, Action, Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   この測定会は年に2回、半年ごとに行っている恒例行事です。今年度からは畿央大学と地元広陵町が協働して健康づくり、まちづくりを進める「広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト」の一環として行われました。 今回の測定会は10種類に加えて、今回はゼミの研究で脳の回転力チェックや歩行観察を行いました。   ▲大腿四頭筋力テスト   ▲骨密度、体組成計、身長体重の測定   今回はいつもと開催した曜日が違うためか、参加者さんがいつもより少なかったように思われます。しかし、来てくださった住民の方々はいつものように笑顔いっぱいでした。 測定を終えると「ありがとう」と笑顔で言ってくださり我々も住民の方も元気になったように思います。 また今回は機械のトラブル等もなく順調に測定会を終えることができました。また半年後がたのしみです!     理学療法学科2回生 堀井啓介     ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2016.10.17

卒業生がアジア理学療法学会(ACPT)で発表!~理学療法学科瓜谷ゼミ

平成28年10月6日(木)~9日(月)にかけて、クアラルンプールで開催されたAsian Confederation of Physical Therapy congress 2016(ACPT congress 2016)に参加し、ポスターセッションにて発表してきました。 今回、Mobilisation with movement(MWM)という徒手理学療法を足関節捻挫経験者に用いて、その効果について発表してきました。これは、学生時代の卒業研究のテーマです。   初めての国際学会での発表で、緊張もありましたが、同時に凄く楽しみでもありました。実際に参加してみて、英語での説明や質疑応答と、上手くやり取りが出来ることもあれば、伝わらないこともありました。他国の方と同じ言語を通じて、会話することの面白さや難しさを学びました。国際学会という場では、今現在、この国ではどうような研究が行われているのか、傾向が違っていたり、はたまた同じだったりと、そのようなことも学べました。     発表に至るまで、データ解析や考察としんどいこともありましたが、発表時に、新たな視点やアドバイス等を得られると、やってみてよかったなと思いました。今回の学会を通じて、感じたことや学んだことを、今後の臨床にも活かしていこうと思います。 この度、研究にご協力頂いた方、お力添えして頂いた先輩・先生方ならびに瓜谷先生、本当に有難うございました。     理学療法学科10期生 橋本 奈津美   【関連記事】 アジア理学療法学会(ACPT)に参加、発表!~理学療法学科瓜谷ゼミ

2016.10.13

ことばと表情の矛盾が信頼性を損ねることを脳波研究によって証明~ニューロリハビリテーション研究センター

ことばと表情の矛盾は信頼性を損ねる ー頭頂葉の働きに新たな発見ー   人間は言語のみならず、表情やしぐさといった非言語を用いてコミュニケーションをとっています。通常、これら言語、非言語の間には矛盾は起こらないのですが、状況によってはそれらに矛盾が生じる場合があります。例えば、ことばではもっともらしいポジティブなことを話していても、無意識にその表情がネガティブであるといったように。 畿央大学大学院健康科学研究科主任ならびに同大ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周 教授らの研究グループは、社会的コミュニケーション手段における「言語」と「表情」の間に矛盾が起こると、その矛盾をあらわす人の信頼度が低下することを明らかにしました。また、表情を観察しながら、その人の信頼度をはかっている最中には、大脳皮質の中でも頭頂葉の働きが重要であることを脳波研究によって突き止めました。従来、ヒトの顔を認識している時には側頭葉が、行動の意思決定の際には前頭葉が働くことが明らかにされていましたが、頭頂葉の活動も他者の信頼度をはかるといった高次な認知処理に関与することが本研究によって明らかになりました。この研究成果は10月13日(US東部標準時間)付けで、国際学術雑誌の『PLOS ONE』に掲載されます。   研究のポイント ことばと表情の間に矛盾が起こると信頼度を損なうこと、そしてその信頼度をはかっている時には、頭頂葉の神経活動が重要であることを明らかにしました。 研究概要 人間は言語と非言語の両方を用いて適切にコミュニケーションをとっていますが、時折それらに矛盾が生じる場合があります。とりわけ、言語と表情の一致性・不一致性は円滑な社会的コミュニケーションにおいて重要な位置を占めています。  研究グループは、実験的に言語と表情の一致・不一致条件を作成し、その一致あるいは不一致を示す者に対する信頼度、ならびにその信頼度を評価している最中の脳活動を健康な成人で調べました。被験者に対してポジティブな意味を持つ「火事から子どもを救う」など15の文章、ネガティブな意味を持つ「友達を傷つける」など15の文章をランダムに呈示した後、笑顔の表情を示す顔、あるいは怒りの表情を示す顔を呈示し、その顔を観察した後、その表情を示す者に対する信頼度を被験者に決定させました。信頼度は金銭授受課題とし、被験者には「もしあなたの手元に10,000円があるとしたら、この人物(その表情を示す者)が金銭に困っている時、いくら与えることができますか」という問いを与え、被験者はモニタ上に呈示された「0円」「2,500円」「5,000円」「7,500円」「10,000円」の5水準から意思決定しました。その際の与えた金額ならびに意思決定までの反応時間を計測しました。その結果、反応時間に有意差は見られなかったものの、与えた金額において、ポジティブな言語に笑顔の表情といった矛盾がみられない場合に対して、ネガティブな言語に笑顔の表情といった矛盾がみられる場合において有意に低い値となりました(図1)。つまり、笑顔を示したとしても、言葉がそれにそぐわないと信頼度を損ねる結果が明らかになりました。   一方、その意思決定時の脳活動を脳波で記録したところ、矛盾が生じた場合、刺激呈示後300-700msに見られる遅い陽性波形(late positive potential: LPP)が頭頂葉で増加することが確認されました。本来、顔を観察している際には、側頭葉で観察される早い陰性波形(early posterior negativity : EPN)の振幅が増大することがこれまでの研究で示されていますが、今回はその波形には有意差がみられず、LPPに振幅増大を認めました(図2)。この結果は、頭頂葉が感覚情報や空間認知の処理に携わるだけでなく、人間がもつ社会的コミュニケーションに関連する機能を有していることが確認されました。   本研究の意義および今後の展開 本研究結果は、人間社会における円滑なコミュニケーションにとって重要な成果です。意識的に口では立派なことを言っても、無意識的に表情がそれにそぐわないなど、日常生活におけるコミュニケーションの齟齬に関する問題点を、信頼度の視点から突く成果となりました。とりわけ今回の結果は、ネガティブな言動の後、笑顔でごまかすといった状況が当てはまります。すなわち、自ら起こした行動や言動の失敗を時に笑ってごまかす場合がありますが、その場合、信頼性を損ねている可能性が十分に考えられる結果となりました。 これまでの研究から、意思決定の中枢としては前頭葉や前帯状回が挙げられていますが、今回の研究ではそれらに有意な活動の変化がみられませんでした。今後は本研究によって、脳波の振幅差が明確になった頭頂葉とそれら領域のネットワークについて調べ、言語・非言語コミュニケーションに関連するネットワークを調べる必要があります。 論文情報 Morioka S, Osumi1 M, Shiotani M, Maeoka H, Nobusako S, Okada Y, Hiyamizu M, Matsuo A. Incongruence between Verbal and Non-Verbal Information Enhances the Late Positive Potential. PLoS One. 2016, Oct 13.    問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長・教授 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp

2016.10.12

アジア理学療法学会(ACPT)に参加、発表!~理学療法学科瓜谷ゼミ

平成28年10月6日(木)~10日(月)にかけて、マレーシアのクアラルンプールで開催されたAsian Confederation of Physical Therapy congress 2016(ACPT congress 2016)に瓜谷ゼミ4回生の5名とゼミのOB、大学院生の方とともに参加し、ポスターセッションにて発表を行ってきました。私たちは神戸市のアパレルメーカー、株式会社Value Planningと共同開発した女性用パンツが下肢のバイオメカニクスに与える影響についてのテーマで発表を行いました。 初めての学会で、緊張や不安もありましたが、果敢に他国の方とのコミュニケーションをはかることができ、大変良い経験になりました。機器展示コーナーでは、多くの機器を体験することができ、臨床へ応用できる内容もたくさんありました。     学会以外の時間には、ツインタワーやチャイナタウン、バツー洞窟などマレーシアの観光名所を巡ることができ、現地の人の優しさや、生活に触れることができました。     今回の学会を通して学んだことや、経験、楽しかった思い出を糧に、今後の研究、国家試験を乗り越えていきたいと思います。最後になりましたが、このような貴重な機会をいただいた瓜谷先生ならびに株式会社Value Planning様、ありがとうございました!   理学療法学科4回生 高田はるな  【関連記事】 卒業研究で女性向けパンツを共同開発!~理学療法学科 瓜谷ゼミ 理学療法学科教員が衣料品メーカーと商品開発の共同研究!

2016.10.04

ニューロリハビリテーションセミナー機能編Bを開催しました。

10月1日(土)・2日(日)にニューロリハビリテーションセミナー機能編Bが畿央大学にて開催されました。多くの方々に参加して頂き感謝致します。     1日目は「共感」「ワーキングメモリ」「道具操作」「歩行」がテーマとして挙げられました。   松尾篤先生による「共感の神経機構」では、共感の概念や構成要素を説明して頂き、ヒトが見つめ合うだけで体動が同期することなどの興味深い研究論文もご紹介して頂きました。 冷水誠先生による「ワーキングメモリの神経機構」では、ワーキングメモリの機能の1つである「衝動を抑える機能」を中心に非常に面白可笑しく解説して頂きました。 信迫悟志先生による「道具操作の神経機構」では、道具操作におけるオンライン制御・オフライン制御・系列化・技術的推論などの神経基盤をそれぞれ丁寧にご説明頂きました。 岡田洋平先生による「歩行の神経機構」では、自動的な歩行に関する神経機構、あるいは大脳皮質が歩行制御に関与しているエビデンスを網羅的に概説して頂きました。喋りかけられると立ち止まる高齢者は転倒しやすいという知見はとても興味深かったです。     1日目夕方のナイトセミナーには畿央大学ニューロリハ研究センター客員教授の樋口貴広先生(首都大学東京人間健康科学研究科 教授)にご登壇して頂き、「注意と歩行」というテーマでご講演頂きました!受講されている方々へのご配慮から動画などを多用して分かりやすくご解説して頂きました。ヒトの注意機能は様々なバイアスの影響を受けることについては臨床現場でも気を付けなければならない事項として大変勉強になりました。有難うございました!     2日目は「ボディイメージ」「運動イメージ」「痛み」「社会性」についての講義でした。   私(大住倫弘)からは「ボディイメージの神経機構」というテーマで、主に頭頂葉、島皮質の機能を中心に解説させて頂き、我々の身体のイメージがどのように形成されるのかを解説しました。 森岡先生による「運動イメージの神経機構」では、運動イメージに関わるニューラルネットワークの解説に始まり、運動イメージの評価法や様々な介入方法,そして多様な疾患における運動イメージの変容について紹介して頂きました。 前岡先生による「痛みの神経機構」では、痛みの多面的な側面、各側面に対応するニューラルネットワーク、評価法、ニューロリハビリテーション介入の成果とエビデンスについて紹介して頂きました。 松尾先生による「社会性の神経機構」では、デフォルトモード・ネットワークの社会性における役割、社会性の基盤である言語・非言語コミュニケーション、ジェスチャー、表情、視線、同調…、そして社会性の発達、文化、道徳観、利他行動など充実のラインナップになっていました。     2日間で多くの情報がご提供できたと思います。時間的制約の関係で講義スピードがやや速かったとは思いますが、配布資料だけでなく原著論文や教材にも手を伸ばして頂ければと思います。2日間どうも有難うございました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 特任助教 大住倫弘  

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