2013年の理学療法学科の新着情報一覧
2013.02.04
第9回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました!
畿央大学理学療法学科、4期生の佐藤達也です。 1月27日(日)に第9回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました。 KSMとは4期生が中心になって行っている「理学療法勉強会」です。普段様々な現場で理学療法士として働いているメンバーが月に一度集まり、講義・ディスカッションをしています。様々なテーマの勉強ができ、毎回大変刺激になっています。今回は畿央大学が入試のため、9名で中田家での開催となりました。 今回は、熊本君が「失行症について」、桜井君が「肩関節の機能解剖」、中谷さんが「急性期呼吸理学療法において、セラピストとして知っておくべきこと」について講義し、ディスカッションを実施しました。 失行症については基本的な知識から運動イメージとの関連について触れ、各自注意していること、どの様に評価、介入を行っているか話し合いました。失行症状を実際にみることが少ない者もおり、様々な観点を共有できました。 肩関節の機能解剖に関しては肩複合体の知識全般の整理と、類似する靱帯の特性の違い、後関節包を中心とした制限因子の評価、介入方法などについてディスカッションしました。桜井君は臨床で多くの肩関節疾患患者様を担当しており、その多様な評価・アプローチ方法は大変参考になりました。 呼吸理学療法については肺の状態把握について、酸素化、ガス交換の病態理解を、症例を基に皆で検討し、リスク管理の重要性を再認識しました。理学療法士として何ができるのか、何が分かっていないのか、様々なデータから知識を整理し、共有することができました。 メンバーの多くは今春から、理学療法士4年目へと突入します。3年間の各自のフィールドから生まれた疑問、得意分野をこのような場で共有し、自分たちの担当患者様へ還元していけるよう努力することは、とても有意義なことであると感じています。悪い意味で、慣れや、その病院の固定観念にとらわれがちな時期でもあると感じます。皆と勉強をし、新たな発見をする度、己の未熟さを認識し、身が引き締まる思いです。 3月には他の勉強会グループと共同し、脳卒中リハビリテーションに関して、テーマをいくつか決め、ディスカッションを企画しています。メンバーの役割も決まり、一歩一歩、発展を感じることができる会となりつつあります。このようなメンバーに出逢うことができた大学生活に感謝し、今後も皆で理学療法の発展に努めていきます! 【過去の勉強会の様子】 ▼第1回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-502.html ▼第2回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2ksm.html ▼第3回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/3ksm.html ▼第4回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/4ksm.html ▼第5回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/4ksm-1.html ▼第6回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/10/6ksm.html ▼第7回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/11/7ksm.html ▼第8回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/12/8ksm.html
2013.02.01
「平成24年度畿央大学神経リハビリテーション研究大会」が開催されました!
2013年1月26日(土)、27日(日)において、畿央大学神経リハビリテーション学研究室(大学院:森岡研究室)主催による『平成24年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会』が信貴山観光ホテルにて開催されました。 例年この研究大会は信貴山観光ホテルにて開催しており、今回は同ホテルにて(※)D2ならびにM2の12の研究の発表が行われました。またM1の研究計画報告ついては、グループに分かれて討議を行い、私自身、D3〜M2の方々から具体的な研究計画のサジェスションをいただきました。写真のように和室の大正ロマンあふれる部屋で雰囲気を変えて研究発表を行いました。 初日は、はじめに当研究室の教授である森岡先生からご挨拶があり、その後、緊張感の漂う中D3の藤本さん、中野さんがそれぞれのセッションの座長を務め、3演題ずつ計6演題の発表が行われました。 その後、8名のM1の院生からそれぞれの研究計画について、そして現在までの取り組みについて紹介がありました。 夕刻発表を終えると、待ちに待った懇親会が始まりました。懇親会では、社会人院生が多い特徴から、普段あまり話したことのない先輩方ともたくさん話すことが出来ました。また信貴山観光ホテルの仲居さんとは(毎年のことですから)顔なじみの院生も多く、いろいろサービスしていただきました。 翌日はD1の大住さん、D2の若田さんがそれぞれのセッションの座長を行い、計6題の発表が行われました.この2日間を通して、計12の研究に対して、学年の垣根を越えた様々な建設的な意見が時間をかけて飛び交い、そのプロセスを通じてそれぞれの発表内容の精度がより向上するのではないかと考えられました。 これだけのメンバーが研究室にいることは、やや多くも感じる方もおられると思われますが、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と職種を超えて多くの院生が研究室に在籍していることから、概して視野が狭くなりがちな自分の研究に対して思わぬ意見をいただける利点があります。発表内容も実に多彩で、今年度は車いすのシーティング、ケアレスミス、道具操作、運動イメージ、人工膝関節置換術後痛、サブリミナル刺激、ペダリングにおけるセロトニン、運動錯覚、ミラーセラピー、ラバーハンドなど様々で幅広い内容となっていました。そして何よりも、それぞれが自分の研究に対して真剣に取り組み、少しでもより良いリハビリテーションを提供したいという共通意識があることからも、批判的意見を含んだ多くの建設的意見が飛び交う特徴ある研究室とも言えます。 最後に私自身M1として研究紹介もさせていただき、M1だけでのミーティングでは気づくことができない機器の使い方や統計の解釈、デザインの組み立て、そして研究の意義をどう伝えていけばいいのか、先輩方から多くのアドバイスを頂きました。今回の研究大会を通じて多くの研究に触れることによって、研究の楽しさを実感し、今後の研究に対する大きな活力となりました。 (M1 中井 秀樹) ※畿央大学大学院では、所属を、修士課程(Master)を「M」、博士後期課程(Doctor)を「D」としています。(たとえば修士課程2年目を「M2」、博士後期課程3年目の所属を「D3」といいます) 【関連ブログ】 ▼「平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」の様子 https://www.kio.ac.jp/information/2012/01/23-6.html ▼「平成21年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」の様子 https://www.kio.ac.jp/information/2010/02/post-231.html ▼「平成20年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」の様子 https://www.kio.ac.jp/information/2009/01/post-129.html
2013.01.28
第11回畿央大学公開講座を開講しました!
メインテーマ『こころを元気に!』 2講座を開講! 2013(平成25)年1月26日(土)午後より、今回のメインテーマは、『こころを元気に!』とし、畿央大学で特に重きをおいている人間理解、人との接触、コミュニケーションのための「心理学」の専門家であるお二人の先生に、「こころの秘密」、「こころの扱い方」についてお話していただきました。 畿央大学の建学の精神である「徳をのばす、知をみがく、美をつくる」を実践していくためには、人や自然に優しく接する“こころ”を持ち心身ともに健全な人格を形成しなければなりません。畿央大学の健康科学部(理学療法学科・看護医療学科・健康栄養学科・人間環境デザイン学科)と教育学部(現代教育学科)は、医療や教育の現場で患者さんや児童と直接対話してよりよい方向に導く職業人を養成するため、心理学を学ぶカリキュラムが組み込まれています。 まず1講座目は、スポーツ心理学、注意と集中、禁煙支援などの研究の第一人者、理学療法学科東山明子教授による「こころup作戦」と題して、日々の生活の中でどのように自分のこころをコントロールできるか、適度な緊張にリラックスさせるα2波の効用、こころの持ち方ひとつで健康な精神と身体を保つ工夫など、例示を交えてわかりやすくお話していただきました。 運動では力を込めた、リキんだ状態ではうまくいかないので“力を抜く”、そして“こころも力を抜きやわらかく”させてやること、頑張りすぎないことがコツだそうです。頭ではわかっていてもなかなか直せない、実はわかっていないというのが人の常ですが、理論的に考える習慣を付け、実践することによって人生はより楽しく生きられるのではないでしょうか。 2講座目は、現代教育学科准教授で、発達心理学・家族心理学・保育幼児教育がご専門の粕井みづほ先生が、「上手なコミュニケーション」と題して夫婦関係、親子関係を中心とした人間関係づくりのコツをお話していただきました。 日本の夫婦関係の特徴として、中年期に結婚満足度はもっとも低くなり、また妻の満足度は夫より低いという統計結果が出ているそうです。受講者のみなさんにはご自分はどうかのアンケートを行い採点していただきました。いつまでも良い関係を保つコツとして、相手のためにする「感情」「情報」「行動」のマインドコントロール3原則などについての説明がありました。 この日2つの講座受講者は約70名ずつ、のべ150人ほどでした。1講座の所要時間は大学の講義と同じ90分と長いのですが、みなさん熱心にお聴きいただきました。記入いただいたアンケートを拝見すると、満足した、実生活に役に立ちますといった声が多数見受けられました。 畿央大学では地域社会貢献活動の一環としてこのような大学主催の講座とともに、ご依頼を受けて公民館やホールへ出張して講演を行う出張講義・講演も行っています。ぜひご利用ください。 https://www.kio.ac.jp/cooperation/tiikirenkei/koushi_haken/
2013.01.09
2013年2月9日(土)理学療法特別講演会のご案内。
畿央大学 理学療法特別講演会のご案内 地域リハビリテーションの分野でご活躍されています大東市保健医療部の逢坂伸子先生をお招きしてお話頂きます。この特別講演会は、畿央大学卒業生に向けてリカレント教育(卒業後も幅広い知識を養う)を兼ねて行います。なお本講演は専門的な内容になりますので,医療関係者を対象に一般公開させて頂きます。 日 時 2013(平成25)年2月9日(土)13:30受付 14:00~16:00 会 場 畿央大学 冬木記念ホール 近鉄大阪線「五位堂」駅下車 ※公共交通機関をご利用ください。 テーマ 地域リハビリテーションについて 講 師 逢坂 伸子 先生(大東市保健医療部/理学療法士) 講師略歴および講演内容 逢坂伸子先生は、行政機関に勤める理学療法士として地域保健事業に携わっておられます。専門は、地域リハビリテーションであり乳幼児から高齢者までを対象に地域に根差したリハビリテーション活動を実践されています。講演では、地域リハビリテーションにおいての理学療法士の役割などをお話いただく予定です。【参考記事】「PTぁ!」 受講料 1,000円(当日受付でお支払いください。) 申込方法 参加を希望される医療関係者の方は2013年2月4日(月)必着にて、下記1~6の内容をE-mail、はがき、FAXのいずれかでお申し込みください。受講証の発行は致しません。当日、直接受付にお越しください。 氏名 氏名ふりがな 住所(郵便番号から) 電話番号 メールアドレス(お持ちの方) 所属先(団体名、病院名等) 宛先 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2畿央大学 企画部 理学療法特別講演会係E-mail:kikaku@kio.ac.jpFAX : 0745-54-1600 お問合せ TEL:0745-54-1601(担当:水野、増田) ※本学卒業生の方々には、別途ご案内していますので、上記方法でのお申し込みは不要です。 ※公共交通機関を利用してご参加ください。