2016年の理学療法学科の新着情報一覧
2016.03.11
理学療法研究会「SAPS」のOB・OG会を開催しました!
2016年3月6日(日)、学生による理学療法研究会であるSAPS(サップス:Studying About Physical therapy by Students)のOB・OGによる、勉強会を開催しました。 SAPSのOB・OG会は、学生の夏休みと春休みの期間に、年に2回開催しています。今回の勉強会はこれまでのOB・OG会とは別企画として開催され、学生主体であった企画・運営をOB・OG側で行い、「現場目線で理学療法士としての学習を行う」ことを主旨としました。 発表演題は、下記の6演題で、SAPSの1~5期生から6名が発表してくれました。 ① 栄養のため運動負荷量の設定に難渋した症例 SAPS5期生 佐伯 理穂 ② 脳卒中後遺症者のその後を考える-リハビリテーションと理学療法の違いに着目して- SAPS1期生 石垣 智也 ③ 経皮的電気刺激治療(TENS)が実験的疼痛と大腿骨近位部骨折術後痛に与える影響-電極貼付部位と心理面に着目して- SAPS2期生 瀧口 述弘 ④ 心不全のフィジカルアセスメント~重症心不全症例~ SAPS5期生 田中 雄恭 ⑤ 切迫早産のため長期間にわたり安静を強いられていた妊婦に対して産前より介入した一症例 SAPS5期生 廣瀬 綾 ⑥ 高齢心不全患者に早期より吸気筋トレーニングを併用した一症例 SAPS1期生 佐藤 達也 発表された内容は多岐に渡りましたが、どの演題にも共通していたのは、「理学療法とは何か?」やSAPSの理念である「患者さんに何かできることはないのか?」という学生時代からの想いでいた。参加者もその想いを感じた上で、自身の臨床感や経験を交えた質問やディスカッションを行っており、熱い議論が終了時間ぎりぎりまで行われていました。 参加者には学部生もおり、発表している内容や交わされているディスカッションの意味まで理解することは難しい様子でしたが「分からないということが分かる」、「数年後の自分に求められていること」などを少しでも感じてもらえれば、良い経験になったのではないかと思います。 勉強会の後には、現役SAPSの各回代表者との懇親会が開催されました。勉強会とは異なる和やかな雰囲気の中で、OB・OGや学生に関わらず笑いの絶えない時間となりました。このように、畿央大学、そしてSAPSという繋がりによって、大きく年齢の離れた学生と現役の理学療法士が交流を持てるのはSAPSならではのものと思います。 理学療法学科7期生 SAPS4期生 平田 康介 ★参加学部生からのコメント★ 今回OB・OG単独のOBOG勉強会に参加することができ、非常に学びの多い時間となりました。学部生が企画してきた本来のOB・OG会とは異なり、臨床現場で様々な患者さんと出会い、多くの悩みを抱えている先輩同士のディスカッションを目の当たりにすることができました。また、 先輩達が臨床から得た知識や経験はどれも新鮮で興味深く、卒後教育の重要性を知ることができました。私自身、3回生として経験させて頂いた臨床評価実習と今回のOBOG勉強会を通して、理学療法の奥深さをより感じることができた機会となりました。 理学療法学科11期生 SAPS8期 副代表 白井 大祐
2016.03.10
理学療法学科教員が、メルボルン大学を訪問!
3月2日(水)~5日(土)、往復機内泊の2泊5日というスケジュールでオーストラリア南東のメルボルンにあるメルボルン大学に行ってきました。メルボルン大学は世界の各種大学ランキングで常に上位に位置する世界有数の名門大学で、特に医学系の評価は非常に高いそうです。 ▼正門前。ここから奥に広大なキャンパスが広がります。 ▼理学療法学科のオフィスや大学院生の研究室は、正門前にあるモダンなこの建物の6~7階部分にあります。 ▼学生生協もおしゃれ。1階にはきれいなcaféが。 今回の目的は理学療法学科のトップ、Kim Bennell教授を訪問することでした。Bennell教授は変形性膝関節症に対する理学療法の研究で世界的な権威で、プロフィールを拝見するとこれまでに2000万ドル(20億円!!)以上の研究資金を獲得しておられるようです。現在も5年で3億円近い研究資金を獲得し研究センターを運営しておられます。 (Centre for Health Exercise and Sports Medicine; http://www.cremusctranslation.com/) 理学療法の世界において日本では要職はほとんどが男性ですが、海外ではむしろ女性のほうが多く、メルボルン大学でもBennell教授とRana Hinman教授という女性2人がチームを率いておられます。 ▼左からKim Bennell教授、Rana Hinman教授 今回の訪問では1か月ほど前に突然メールで訪問をお願いしたにもかかわらず快く受け入れていただき、スタッフの1人が30分ずつのスケジュールを組んでくださり、Bennell教授やHinman教授をはじめ、多くのスタッフや大学生に進行中の研究を紹介していただいたり、実験施設を見学させていただいたりしました。また私現在取り組んでいる足趾の機能と変形性膝関節症の関係についての研究についても興味を持っていただきました。 研究環境やその質、規模、いろんな面に圧倒されるとともに、自分自身の研究にも多くの意見やヒントをいただきました。いずれは共同研究ができるような日が来れば・・・と思っています。 理学療法学科 助教 瓜谷大輔
2016.03.08
宇陀市連携「こどもウェルネス講演会」を開催しました。
うだこども元気づくりプロジェクト「こどもウェルネス講演会」を 保護者ら100名超が聴講しました。 畿央大学は平成26年6月に宇陀市(竹内幹郎市長)と包括連携協定を締結し、ウェルネスシティ構想の一環として「こども元気づくり体操」をつくり広める活動を展開しています。2年目となる27年度最後の事業、「こどもウェルネス講演会」が2016(平成28)年2月28日(日)午後2時から宇陀市農林会館大集会室に保育所・幼稚園の先生・保護者・教育関係者約100名を集めて開催されました。 26年度は“宇陀こどもうきうきダンス”を作詞・作曲・振付付きで制作、DVDに収録し、27年度は市内8園を巡回しダンス指導を行っています。 午後2時からの第1部は、畿央大学理学療法学科福本貴彦准教授による「こどもの脳と足と身体の発達」について講演されました。子どもの脳は2歳までに大人とほぼ同じ大きさにまで成長しますが、体の発達はずっと続きます。子どもたちが大きくなるにつれ大事なのは足趾の力で、走る・跳ぶ・投げるなど運動の力を出す源が足の踏ん張り力に拠るところが大きいといわれています。ヒトの脳のどの部分がその運動をつかさどっているのか、身体の発達との関係などについて話していただきました。 3時からの第2部は、畿央大学健康栄養学科柴田満助教による「大切です!子どもの頃の食生活~将来の生活習慣病予防のために~」と題して、子どもの時から栄養バランスを考えた食事、規則正しい生活を実践することによって長期的には健康寿命を延伸する土台づくりになることを教えていただきました。 平成26年度の連携事業成果として宇陀うきうきダンスを完成しDVD収録、YouTubeでも見られるようにしていますが、今年度はその解説書をつくり公式パンフレットとして広く啓蒙宣伝する取り組みを行っています。 解説書はこちらから ▼画像をクリックすると大きくなります。 【YouTubeでダンスを見る】 【畿央大学×宇陀市】宇陀うきうきダンス(YouTube) 【関連記事】 宇陀市連携「子どもうきうきダンス指導・体力測定事業」園児にダンス指導を始めました。 宇陀市連携「うだ子どもうきうきダンス指導・体力測定事業」全園の先生対象にダンス指導を行いました。 宇陀市連携「子どもうきうきダンス指導・体力測定事業」で体力測定を実施しました。 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.12~大宇陀こども園体力測定会に参加! 宇陀市と包括連携協定を締結しました。
2016.03.01
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.20~HAPPY MAMA FESTAに参加!
こんにちは!理学療法学科2回生の浅野紗也香です^o^ 今回TASKは、2月26日(金)から28日(日)にかけて名古屋ドームで開催されたHAPPY MAMA FESTAの健康チェックコーナーの補助として参加してきました! HAPPY MAMA FESTAは、"ママと企業と社会を繋ぎ、家族が、日本が、もっと元気になれる場所を!"をコンセプトに、家事や育児・育自や仕事に一生懸命なママたちを応援する、ママのためのイベント“(Webサイトより転載)です。 ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 今回担当したブースでは、お母さんに対して骨盤のねじれ、外反母趾、足の横アーチのチェック、TUG(Timed Up & Go)テストを測定し、5歳以上のお子さんにはフットプリントをとって偏平足のチェックを行いました。 お母さんたちにとってやはり体のゆがみはとても気になるようで、たくさんの方が測定されていきました。普段TASKでは地域の高齢者の方に対して活動を行うことが多いですが、今回はほとんどが妊娠中や産後の女性でその時期ならではの悩みも多く聞かれました。「妊娠は病気ではない」と言われることがありますが、妊娠によって女性の体には大きな変化が生じます。ですが出産後は自分の心や体のケアのことは後回しになってしまうことが多いというお話も聞きました。今回の活動ではそんな方たちに対してどういったことができるのかを考える、とてもいい機会になりました。 測定する側だけでなく「される側」を体験することも大切!ということで、学生同士でも測定していました。さて結果はどうだったのでしょうか…?(笑) ちなみに私はフットプリントを取ってもらい、今回のイベントに協力していただいた京都大学の大学院生の方に見てもらいましたが、「偏平足の疑いがある」とのことでした( ; o ; ) かなりショックです…(苦笑) 骨盤のゆがみチェックを行うときは、抱っこしているお子さんに少しの間離れてもらわないと正しく測定できないため、私たちがお母さんの代わりとなって抱っこしました。まだ出産経験のない私たちですが、この3日間で抱っこにはかなり慣れたような気がします(笑) 測定はたくさんの方に参加していただけたので正直大変でしたが、それ以上に子どもたちに癒されてパワーをたくさんもらった3日間でした(*^o^*) そしてママフェスはもちろんですが、グルメもかなり満喫し、とっても充実した名古屋遠征でした!!! 理学療法学科2回生 浅野紗也香 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。
2016.02.16
「冬のスポーツ実習」のサポートに向けて!~理学療法学科
こんにちは!健康科学部理学療法学科2年の原田梨紗子です。 2月12日(金)、冬のスポーツ実習に向けて、理学療法学科の助力(実習運営をサポートする学生のこと)の勉強会を行いました! 冬のスポーツ実習は、2月17日(水)~20日(土)にわたり、長野の白馬五竜で行われます。 種目はスキーとスノーボードの2種類から1つを選択して実習します。実習では膝や足首、肩などを痛めることが多いため、理学療法学科の2年生から5名が実習の補助として参加し、テーピングやストレッチの指導の手伝いをします。 今回の勉強会では、主にテーピングの練習をしました。始めに軽くストレッチの練習をした後、福本先生に教えていただきながら、膝と足関節のテーピングを練習しました。 テーピングを巻く側と巻かれる側に分かれて、テーピングのきつさや効果が出ているかをフィードバックし合いながら練習しました。私は、テーピングの一番はじめのアンダーラップを巻く段階から苦戦していました…。先生や上手な人に教えてもらいながら、何回も何回も巻く練習をしました。動きの制限をつくっているつもりでも動いてしまったり、きつく巻いているつもりでもきつさが出ていなかったり、全然できなくて悔しかったです。 また、巻くきつさも考えてテーピングをしなければならないことも学びました。全部をきつく巻けばいいのではなく、動脈や神経が走っているところは避けたり緩めたりしなければならず、力加減がとても難しかったです。 ▼友人にテーピングの練習をお願いし続けるのも悪いので、柱や筋肉模型に巻いたりして練習もしました(笑) テーピングの練習をしていて、解剖学の知識や運動学の知識がとても大切であることも分かりました。制限したい運動と制限してはいけない運動を考えてテーピングをしなければ、うまく効果が出なかったり、パフォーマンスを落としたりすることになるのだと教えていただきました。 理学助力は実習までにストレッチやテーピングの練習をして、実習に参加される学生さんのサポートができるように頑張ります! 理学療法学科2回生 原田梨紗子
2016.02.15
運動器リハビリテーションセミナー臨床研究編を開催しました。
平成28年2月7日(日)、平成27年度最終となる運動器リハビリテーションセミナーが開催されました。 今回のセミナーは「臨床研究編」であり、臨床現場での日々の疑問を客観的に解決する手法を学ぶことを目的に行われました。 1限目は、「臨床で使える研究法」というテーマにて、運動器リハビリテーションセミナーの代表である福本准教授による講義から始まりました。この講義では、研究計画の立案や実際に研究の実施、論文を作成する際に必要な基礎知識について、福本先生のこれまでの経験や考えを交えてお話しして頂きました。 2限目、3限目は、瓜谷助教が中心になって測定機器を使用した体験学習を行いました。ここではトルクマシン、足趾握力計に加え、比較的臨床現場でも用いられやすいハンドヘルドダイナモメータ、重心動揺計、加速度計による筋力測定と動作観察を実施しました。受講者の方々には実際に検者、被験者として客観的な測定の体験をして頂きました。 4限目、5限目は、本学でも統計学に関する授業を担当されている福森教授による講義および演習でした。まず「臨床データを用いた統計法」というテーマにて講義を行って頂き ました。その後、講義内容を踏まえた「臨床データを用いた統計学演習」として、パソコンの統計ソフトを用いて、2限目、3限目に取ったデータの解析を行いながら、統計法について学びました。統計は取り掛かりにくいという方が多く見られますが、受講者の方々が直接関わったデータは、より具体的にイメージがしやすかったのではないでしょうか? 6限目は、福本准教授を中心に「結果の分析とディスカッション」を実施しました。ここまでのセミナーで得られたデータによる統計解析の結果から、実際に教員およびセミナースタッフと受講者でディスカッションをしながら分析を行いました。今回も興味深いデータが多く出されました。 今回のセミナーでは、これまでの座学中心の講義よりも少人数制で実施したため、参加者とスタッフおよび教員との距離が近く、その都度質問や意見交換を交えている姿が印象的でした。このような環境から、受講者のみならずスタッフ自身にとっても有意義な場となったようです。 最後になりましたが、当日受講して頂いた皆様、ありがとうございました。 来年度も運動器リハビリテーションセミナーを開催いたします。これまでに頂いた皆さまのご意見も参考にしてさらに満足していただけるようパワーアップをして実施していきます。 平成28年4月中旬頃より募集を開始する予定ですので、皆様の受講を心よりお待ち申し上げております。 畿央大学大学院健康科学研究科 修士課程1年 坂東 峰鳴
2016.02.03
第9回理学療法特別講演会を開催しました。
1月31日(日)に、畿桜会(同窓会)が企画・運営をしている『理学療法特別講演会』を開催しました。 『特別講演会』は、同窓会が卒業生のためのリカレント教育の一つとして毎年開催しているもので、この日も卒業生・学部生・学外医療関係者、合わせて30名が聴講しました。 9回目となる今年は、森本光俊先生(ならやまと整形外科スポーツクリニック院長/NPO法人奈良野球少年を守る会理事長)をお招きし、「上肢スポーツ障害に対する評価と治療」というタイトルで講演して頂きました。 講演では、代表的な障害や実際の内視鏡手術の映像を使っての治療方法、エコーやタブレットアプリを使っての評価などをわかりやすく解説して頂きました。 また、障害だけでなく実際にされているNPO活動の内容なども紹介して頂きました。他府県で、実施したいという同窓生からの質問では、具体的な進め方や難渋するであろう注意点などのアドバイスもありました。 また、講演後の懇親会では、幅広い活動をされている森本先生から講演内容を越えたお話を聞くことができ、これからの自分の活動について考える場面もありました。 今回の懇親会は、同窓会員以外の参加もあり、いろいろな方向からの情報交換もあり楽しい時間を過ごすことができました。 同窓会はリカレント教育として、今後も「特別講演会」を開催していきます。 年に一度、理学療法学科の同窓生が集まり、近況報告や情報交換ができる機会となっています。 卒業生の皆さん、来年の特別講演会はもちろん、懇親会にも、友達・先輩・後輩を誘って、是非、ご参加ください。 お待ちしています! 理学療法学科1期生/畿桜会(同窓会)副会長 三ツ川 拓治
2016.01.29
「畿央大学ヘルスプロモーションセンター連携 広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」を開講しました。
開講式では広陵町山村吉由町長、香芝市吉田弘明市長がご挨拶! どの市町村でも高齢化率の上昇が続いており、元気高齢者が虚弱高齢者を支える仕組みづくりが急がれています。昨年(平成26年度)は広陵町地域包括支援センター主催による介護予防リーダー養成講座を実施し、第1期卒業生を輩出、その後KEEP(キープ/Koryo Elderly Encouragement Project、広陵町の高齢者を励ますという意)として町内の運動教室や介護施設、認知症カフェなどで活動を続けています。この活動は昨年度奈良介護大賞を受賞するなど、これからのモデルケースとして注目されています。2年目となる今年度は広陵町のお隣りの香芝市が相乗りする形で「畿央大学ヘルスプロモーションセンター連携 広陵町・香芝市 介護予防リーダー養成講座」を実施することになりました。同センターに所属する理学療法学科高取克彦准教授、松本大輔助教、看護医療学科乾富士男准教授と理学療法士の学外講師で構成する講師陣による介護予防に関する理論と実践を学ぶ講座です。 2016(平成28)年1月28日(木)、本養成講座の趣旨に賛同する元気高齢者27名(広陵町15名、香芝市12名)が参加して畿央大学P棟1階理学療法実習室で行われました。開講式では山村吉由広陵町長、吉田弘明香芝市長の挨拶があり、団塊の世代が後期高齢者になる2025年以降も増え続ける高齢者と医療費拡大に危機感をつのらせ、健康寿命伸長に寄せる行政の思いを語られました。 開講式に続いて第1回講座の講義があり、広陵町と香芝市の高齢化と要介護認定者の推移、現在実施中の施策を通して介護予防の現状と課題が告げられ、グループに分かれて自己紹介と受講動機などが話し合われました。2月2日(火)に第2回目の講座が行われ、3月8日(金)の11回目となる最終講座には、認定試験・修了式・合格発表を経て、リーダーとして認定されます。途中3月上旬の9回目講座は、広陵町受講者は広陵町内、香芝市受講者は香芝市内それぞれの介護予防の現場実習を行う予定で、本講座卒業後は実際に活躍してもらうフィールドを体験していただきます。 ▼山村広陵町長、吉田香芝市長、地域包括支援センター職員、高取准教授、松本助教および受講生の皆さん 【関連記事】 広陵町連携介護予防リーダー養成講座の取り組みが「奈良介護大賞2015」に選ばれました。 「広陵町介護予防リーダー養成講座」修了式を行いました。 広陵町連携「広陵町介護予防リーダー養成講座」~初めての学外実習を実施! 広陵町連携「広陵町介護予防リーダー養成講座」の事前説明会が行なわれました。 畿央大学ヘルスプロモーションセンター
2016.01.28
健康な高齢者の足趾握力に関する論文が国際雑誌に掲載!~理学療法学科教員
本学理学療法学科瓜谷大輔助教の論文が、“Journal of Aging and Physical Activity”という国際雑誌に掲載されました。以下、瓜谷助教による研究内容の紹介です! 「The Relationship Between Toe Grip Strength and Dynamic Balance or Functional Mobility Among Community-Dwelling Older Japanese People: A Cross-Sectional Study.」 この研究では、665名の健康な高齢者を対象に足趾握力(足の指の握力/図1)とバランスおよび歩行能力との関係を調査しました。 【図1】 バランスは「ファンクショナルリーチテスト(以下FR)」(図2参照)という立ったままでどこまで遠くバランスを崩さず手を伸ばせるかを測定するテストで評価しました。 【図2:FR】 歩行能力は「タイムド・アップ・アンド・ゴーテスト(以下TUG)」(図3参照)という、椅子から立ち上がり、3m先の目標まで歩いて、再び座るまでの時間を測定するテストで評価しました。 【図3:TUG】 足趾の機能は一般にバランスや歩行の能力と関係していると言われています。しかし今回の研究では、足趾握力はFRの結果とは関係せず、TUGの結果のみ足趾握力との間に関係がみられました。すなわち足趾握力が強いほど、TUGのタイムが短い(速い)という結果となりました。 今回の研究は、健康な高齢者におけるFRやTUGの参考値を提示するものであり、またそれらと足趾握力の関係について初めて示した論文です。今回の結果は健康な高齢者の体力測定結果を評価する際や、障害を持つ高齢者や虚弱な高齢者の身体能力を評価する際に参考値として有用なデータであるといえます。また足趾握力を鍛えることでTUGの結果が改善する可能性を示唆するものであるといえます。 理学療法学科 助教 瓜谷大輔 【瓜谷助教 関連記事】 理学療法学科教員が「運動器の10年・優秀賞」を受賞しました。 足趾の機能に関する研究論文が国際学術誌に掲載!~理学療法学科教員 WCPT Congress 2015で、本学理学療法学科教員が日本人初受賞! 理学療法学科教員が衣料品メーカーと商品開発の共同研究!
2016.01.27
平成27年度神経リハビリテーション研究大会を開催!~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
平成28年1月23日(土)、24日(日)に信貴山観光ホテルと畿央大学にて、神経リハビリテーション研究大会(大学院生合宿)が開催されました。ニューロリハビリテーション研究センターの教員と大学院博士課程・修士課程のメンバーが参加し、修士論文の最終審査会に向けた研究発表が中心に行われました。 今年で10年目となる毎年恒例の院生合宿ですが、本年度は大学院生総勢30人と例年にも増して多くの院生が集まり、多くの視点から活発な意見交換が繰り広げられました。 1日目は信貴山観光ホテルにて、修士課程2年の研究発表が中心に行われました。最終審査を2週間後に控えたこの時期でも、更なる研究の質や精度の向上にこだわる意気込みを感じ、改めて研究に対する素晴らしい姿勢を感じました。 また、夕方には3グループに分かれて、修士課程1年の研究計画に対するディスカッションが行われました。自分の研究だけでなく、メンバーの研究内容に対しても自分の研究と同じように考え、研究室全体として向上していくような意見やアドバイスを多く頂き、研究内容が洗練されただけでなく、参加者全員にとって大変貴重な時間を過ごすことができたように感じました。 1日目終了後もディスカッションは続き、降り積もる雪の露天風呂でも白熱した議論は続きました。 2日目は畿央大学に戻り、修士課程2年の研究発表に加えて、博士課程の研究経過発表も行われました。 この院生合宿も今年度で10年という節目を迎えました。継続する力が研究をより有意義なものとし、リハビリテーションの対象者、さらには社会に貢献することができるように、今後ともますます精進していきたいと考えております。 最後になりましたが、このような機会を与えてくださった森岡教授をはじめとする研究センターの皆様に深く感謝を申し上げます。 畿央大学大学院健康科学研究科 修士課程1年 首藤隆志 【関連サイト】 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 【関連記事】 ●「平成26年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成25年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成24年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成21年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」 ●「平成20年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会」