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理学療法学科の新着情報一覧

2019年の理学療法学科の新着情報一覧

2019.01.10

就活レポート~就職活動の現場から~No.527(病院)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第527弾! 理学療法学科13期生(19卒) S.Kさん 病院(理学療法士) 勤務   【その病院に決めた理由】 私は実習で呼吸器疾患の患者様を担当する機会を得たことから、呼吸器の分野に興味を持ちました。それに加えて、一人暮らしをしたかったので遠隔地の病院を探したところ、この法人の病院が呼吸器に力を入れていることを知りました。大学での合同説明会では、福利厚生がとても充実しており、管理職としての教育プログラムもあるところに魅力を感じました。また、病院見学に行った際も、学生への配慮が素晴らしく、雰囲気も良かったため、この病院に決めました。   【就職活動を振り返って】 遠隔地の病院は就活にお金がかかりますが、大阪で1次面接をしてもらえ、本部での最終選考には交通費を出していただいたので、とても就職活動が行いやすい病院でした。病院見学に行くと、筆記試験の内容や面接でのポイントを教えていただき、少しお金を出してでも行く価値はあったと思いました。   【就職活動でPRしたポイント】 私は学生生活の中で、日本理学療法学生協会(JPTSA)で大会長を務めさせていただき、そこで経験したことを熱心に伝えました。またバスケットボールを10年間続けてきたこともアピールしました。   【キャリアセンターと就職サポートについて】 竹本さんには面接練習・履歴書の添削を行っていただき、とてもありがたかったです。キャリアセンターの就職サポートは、しっかり頼る必要があると思いました。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 自分が一番したいことをするべきだと思います。自分のやりたい分野や仕事、目標にあったところを明確にして、最後は自分が一番いいと思ったところを選ぶべきだと思います。みなさん頑張ってください。健闘を祈ります。      

2019.01.10

感覚運動の空間的不一致による異常知覚と運動制御に関わる神経活動~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

脳卒中や慢性疼痛患者における身体性変容の要因の1つとして、感覚情報の予測と実際に入力される感覚情報との間の不一致(感覚運動の時間的および空間的不一致)が考えられています。健常者においても、感覚運動の“時間的”不一致を生じさせると、四肢の重さの知覚変容、しびれ、奇妙さや嫌悪感の惹起に加えて、運動の正確性も低下することが明らかにされています(Katayama and Morioka et al 2018)。しかしながら、感覚運動の“空間的”不一致による異常知覚と運動制御に関わる神経活動は明らかになっていませんでした。 畿央大学大学院博士後期課程の片山脩氏と森岡周教授らは、健常者を対象に感覚運動の空間的不一致課題を実施し、感覚運動の空間的不一致による異常知覚と運動制御異常には、前補足運動野および帯状皮質運動野におけるベータ波帯域の神経活動性の低下が関わっていることを脳波の三次元画像解析(eLORETA)を用いて明らかにしました。この知見は、脳卒中や慢性疼痛患者の病態解明に貢献し、新たなニューロリハビリテーション技術開発に向けた基礎的知見になるものと期待されます。この研究成果は、Neuroscience Letters誌(Neural activities behind the influence of sensorimotor incongruence on dysesthesia and motor control)に掲載されています。   研究概要 脳卒中、慢性疼痛患者では患肢に対する知覚変容や運動制御の低下が生じます。この要因の1つとして、運動指令に基づいて脳内で生成される感覚情報の予測と、運動により実際に入力される感覚情報との間に生じる不一致(感覚運動の時間的および空間的不一致)が考えられています。実験的に感覚運動の時間的不一致を生じさせると、健常人であっても知覚変容や運動の正確性が低下することが明らかにされていました(Katayama and Morioka et al 2018)。しかしながら、感覚運動の空間的不一致による異常知覚と運動制御に関わる神経活動は明らかになっていませんでした。今回、健常者を対象に実験的に感覚運動の空間的不一致を生じさせ、異常知覚と運動制御に関わる神経活動を検討しました。その結果、感覚運動の空間的不一致により様々な異常知覚が惹起され、その中で奇妙さが有意に強く惹起されました。さらに、運動制御においては運動の正確性が低下することを確認しました。これらの異常知覚と運動制御には、前補足運動野と帯状皮質運動野のベータ波帯域の神経活動性の低下が関わっていることを脳波の三次元画像解析により明らかにしました。   本研究のポイント ■ 感覚運動の空間的不一致により、奇妙さをはじめとした異常知覚が惹起される。 ■ 感覚運動の空間的不一致により、運動の正確性が低下する。 ■ 異常知覚と運動制御に前補足運動野と帯状皮質運動野のベータ波帯域の神経活動性の低下が関わる。   研究内容 健常成人を対象に、片面がホワイトボードでもう片面が鏡となったボードを両上肢の間に設置し両手関節の掌背屈運動を実施させます(図1)。一側の手関節を背屈した際にもう一側を掌屈させる条件(図1D)では、鏡の後ろに隠された手関節の運動方向と、鏡に映る鏡像の運動方向が空間的に不一致した状態となります。この条件設定によって、ヒトの感覚運動ループを実験的に錯乱させることができ、“患肢の知覚変容”という状況を設定することができます。   図1:実験の条件設定 実際の実験では、A:ホワイトボード一致条件、B:ホワイトボード不一致条件、C:鏡一致条件、D:鏡不一致条件(感覚運動の空間的不一致条件)の4条件で手関節の反復運動を被験者に実施してもらいました。運動中の手関節の運動を電子角度計で計測し、身体に対する異常知覚についてアンケートで定性的に評価しました。 実験の結果、感覚運動の空間的不一致条件で、奇妙さが他の条件と比較して強く惹起され、多数の異常知覚が惹起されました(図2)。さらに、手関節における運動の正確性の低下が確認されました。   図2:惹起した異常知覚とその数の比較および運動の正確性の比較   脳波活動は、感覚運動の空間的不一致条件では、前補足運動野と帯状皮質運動野のベータ波帯域の神経活動性の低下を認めました(図3)。   図3:感覚運動の空間的不一致条件の神経活動領域   本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究成果は、脳卒中や慢性疼痛患者の異常知覚や運動制御の低下に前補足運動野と帯状皮質運動野の神経活動性が関わっていることを示唆するものです。そのため、理学療法や作業療法の際には、感覚運動の空間的不一致を最小限にしながら臨床介入を進めることの重要性を提唱する基礎研究となります。今後は、実際に患肢の知覚変容や運動制御の低下が生じている症例を対象に神経活動性の検証をしていく予定です。   論文情報 Katayama O, Nishi Y, Osumi M, Takamura Y, Kodama T, Morioka S. Neural activities behind the influence of sensorimotor incongruence on dysesthesia and motor control. Neuroscience Letters 2019   問合せ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 片山 脩(カタヤマ オサム) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: b6725634@kio.ac.jp 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp  

2019.01.08

同窓会レポート~理学療法学科瓜谷ゼミ

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)   今回は、理学療法学科を卒業した瓜谷先生のゼミ生による同窓会兼ラボ勉強会のレポートをお届けします!     昨年瓜谷先生が研究員として行っておられたオーストラリアのメルボルンより帰国され、再始動しました瓜谷ゼミです。2018年12月23日、今年も瓜谷ゼミ・裏瓜谷ゼミ同窓会兼ラボ勉強会を開催いたしました。現在3回生の学部生から社会人まで参加し、今回は総勢20名以上の会となりました。     この会は例年、メンバーや瓜谷先生自身が発表し意見を出し合う形式で実施しています。今年の発表者および内容は、学部生による卒業研究の計画、卒業生の今井亮太さんによる運動器疼痛について、佐々木将人さんによるこれまでの職場経験についてでした。3つの発表はどれも全く異なる分野のものでしたが、毎回メンバーから質問や意見の交換が行われ、とても有意義な場となりました。その後は忘年会を兼ねた飲み会も実施しました。     今年も現職者、学生、先生と縦・横のつながりを感じられる会となりました。2019年もパワーアップされた瓜谷先生とともに、メンバーみんなでさらにゼミを盛り上げていければと思います!   理学療法学科7期生 坂東峰鳴

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