2024年の理学療法学科の新着情報一覧
2024.03.19
日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 1st Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター
2024年3月7-8日、フランス・リヨンにおいて、日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 1st Meetingが開催されました。 CREST:国立研究開発法人科学技術振興機構による戦略的創造研究推進事業 ANR:The French National Research Agency (ANR) NARRABODY:Narrative embodiment: neurocognitive mechanisms and its application to VR intervention techniques (ナラティブ・エンボディメントの機序解明とVR介入技術への応用) CRESTは国内の競争的科学研究費としてはトップに位置するもので、本学森岡周教授らの日仏合同研究チームが2.74億円(5年6ヵ月/3研究室合同)の研究費を取得しています。 【プレスリリース】森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 1日目(3月7日)スケジュール The Director’s welcome ■ Yves Rossetti : introduction ■ Sotaro Shimada : The Narrabody Project ■ Gilles Rode : Presentation of the hospital and professionals ■ Tachibana Shotaro : Cultural comparison of Japanese and French rehabilitation ■ Noémie Larbi & Y Rossetti: La psychomotricité : between neurosciences and phenomenology Visit : The Mouvement & Handicap facilities Visit : Facilities for rehabilitation (Sébastien Mateo) ■ Afternoon session (Morioka Shu, Chair) ■ Preliminary results: ■ Tachibana Shotaro : self-efficiency measures ■ Hugo Ardaillon & G Rode : self-portraits as narrative and sensorimotor reports ■ Laurence Havé & François Quesque: ownership and agency following a left parietal lesion ■ Pr Morioka & G Rode : the pathologies relevant for NARRABODY ■ Central, peripheral, pure motor, sensory deficits, … ■ Yvan Sonjon, Eric Chabanat & J-B Van der Henst : Chronic pain and efficiency ■ Matthias Buffet & Noémi Larbi : self-narratives and anosognosia Discussions ▼左:1日目のMTGの前に訪れたリヨン大学神経科病院。この奥にフランス国立衛生医学研究所(Institut national de la santé et de la recherche médicale:INSERM)がありました。 ▼右:1日目のMTGが行われたリヨン大学病院 2日目(3月8日)スケジュール Morning session (J-M Roy, Chair) ■ Morioka Shu: Introduction ■ J-M Roy, Tanaka Shogo, and Tachibana Shotaro: Semi-structured interview with patients Discussion ■ What are the ideal common patients’ populations in Japan and France? Inclusion criteria Outcome measures for motor function ■ Box and block test, Nine hole peg test, ARAT, kinematics… ■ 10 m walking speed Interview and assessment schedule (per week?) Physiological measure ? (ECG, resting-state EEG, pupil diameter…) Anticipating ethical requirements & data sharing… Miscellaneous Afternoon session (Shimada Sotaro, Chair) ■ Tachibana Shotaro : self-efficiency measures ■ YuanLiang Zhu & YR : Efficiency boost for reaching? ■ Shimada Sotaro : Narrative-EEG measurement on RHI and FBI ■ Sebastien Mateo & YR : Efficiency boost for walking? ■ Discussions ▼2日目のMTGが行われたリヨン大学・高等師範学校(École Normale Supérieure de Lyon:ENS-Lyon)。この中のデカルト館にてミーティングが実施されました。 第1回ミーティングについて 日本側からは嶋田 総太郎 教授(明治大学)、森岡 周 教授(畿央大学)、信迫 悟志(畿央大学)が現地参加し、2日目のミーティングでは、田中 彰吾 教授(東海大学)がWebで参加されました。フランス側からはYves Rossetti教授(リヨン神経科学研究センター)、Gilles Rode教授(リヨン大学)、Jean-Michel Roy教授(ENS-Lyon)をはじめ、François Osiurak教授(リヨン大学)、Shotaro Tachibana研究員(リヨン大学病院)、多くの共同研究者、大学院生らが参加されました。 ミーティングでは、本研究課題の核となるナラティブ・インタビュー項目の詳細、日仏の医療制度・文化の違い、ナラティブ-ミニマル相関コヒーレント分析、包含・除外基準、追加すべき測定項目、パイロットスタディ、ケーススタディなど、研究計画の詳細について、アフターディスカッションも含めて約28時間の活発なディスカッションが行われました。また本研究課題のPreliminary resultsの報告や関連したケーススタディの報告も行われました。その中には非常に稀有なケースについて、詳細に分析したとても興味深い報告もあり、同じ建物内に病院と研究機関が存在し、医師、セラピスト、研究者が一例について非常に詳しく観察評価し議論できる環境を整備しているフランスの臨床研究力の高さを目の当たりにすることができました。こうした環境を日本の臨床施設でも整える必要があると強く感じました。 こうした科学力の高さだけでなく、期間中の移動や食事を全てアテンドしてくださり、フランス側の研究者らの優しさ、思いやりの深さに強い感銘を受けました。 この第1回ミーティングは、NARRABODYを通じた認知神経科学-哲学(現象学)-ニューロリハビリテーションの今後の展開において、非常に重要な第一歩になったと感じています。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 准教授 信迫 悟志 【関連サイト】 JST CREST「マルチセンシング」領域2023年度 領域会議が京都・知恩院で開催されました~ニューロリハビリテーション研究センター 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
2024.03.15
就職レポートNo.779(民間病院/理学療法士)理学療法学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第779弾! 理学療法学科18期生(24卒) H.C さん 民間病院(理学療法士) 内定 【その病院に決めた理由】 以前から、医療の分野からスポーツに関わる仕事に就きたいと考えていました。内定先には、そのような経験ができる環境があり、そこで様々な整形疾患やスポーツ整形疾患をみながら、その分野に関する知識や技術をより高めることができると考え、志望しました。 【就職活動を振り返って】 始めは知らないことがたくさんありましたが、周りの人たちの力も借りながら、無事内定を頂くことができ本当に嬉しかったです。特に、履歴書や小論文の作成の過程で、自分自身を見つめなおすことができたという点でとても良い経験になったと思います。当日の面接はとても緊張しましたが、練習を振り返りながら無事に終えることができました。 【就職活動でPRしたポイント】 中高ともに部活動でキャプテンをしていたので、チームをまとめるリーダーシップを発揮できること、そして、目標のために努力を惜しまず取り組むことができることをアピールしました。また、年齢の隔たりなく初対面の人でも気軽に接することができる点から、臨床でも患者さんとのコミュニケーションを積極的に図ることができることをアピールしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 志望先の提出書類として履歴書と事前提出の小論文が必要であったため、キャリアセンターの方に何度も添削をしていただき、また、面接練習も1対1で実施しました。自分の考えを言葉で表現することが困難でたくさん悩みましたが、話し方や話す内容など細かい点も指摘してくださったため、自分の考えもまとまり、とても満足のいく文章を作成することができたと思います。本当にありがとうございました! 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 この時期は就職活動以外にも、卒業研究や国家試験の勉強が重なるため、焦りが出てくると思いますが、周りには友達や先生たちがいるので、気軽に相談しながら自分のペースでいけば大丈夫です! また、自分の武器をたくさん見つけることは自信にもつながるので、この期間にしっかり自分と向き合いながら、たくさん悩んで、そして、自分がなりたい理学療法士を目指せる職場を見つけてください! 心から応援しています、頑張ってください!!
2024.03.11
就職レポートNo.776(公的病院/理学療法士)理学療法学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第776弾! 理学療法学科18期生(24卒) K.S さん 公的病院(理学療法士) 内定 【その病院に決めた理由】 生まれ育った地元に貢献したいと考えていました。その選択肢の中で、地元の医療を牽引する存在であり、多くの疾患を経験でき、勉強の機会の多い大学病院に魅力を感じたため志望しました。 【就職活動を振り返って】 本当に周りの方々に支えられた就職活動でした。内定先の病院は、私自身の実習先であり、実習が終わった後にもバイザーの先生に募集情報を教えていただいたり、例年の試験の傾向などを教わったりしていました。また当院に就職した畿央大学の先輩にも様々な相談に乗っていただきました。キャリアセンターの職員さんや大学の先生方にもサポートをしていただいたので何とか内定を頂けたと思っています。本当にありがとうございました。 【就職活動でPRしたポイント】 PRすることが思いつかずはじめは苦労しました。学生時代にもっといろいろなことに挑戦しておけばよかったなと少し後悔もありましたが、友人やキャリアセンターの方に協力してもらい、地元への貢献の気持ちと、成長意欲を主にPRしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 就職先の決定については、ゼミの先生や実習先の先生などに相談させてもらいました。各病院の雰囲気や環境、評価などはホームページでは限界があるので、とても参考になりました。キャリアセンターでは、履歴書の作成や、面接練習、小論文の添削など、就活全般でお世話になりました。キャリアセンターも先生方も、就職活動で不安なことがあれば絶対に解決してくださるので安心して就職活動に臨めました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就職活動で大切だと思ったことは、とにかく行動することです。分からないことは先生やキャリアセンターの職員さん、同級生に相談してください。自分一人では見えなかったことが見えてくると思います。また、就職説明会や病院見学なども、少しでも興味があれば積極的に参加してください。本当に行きたいところの魅力が見えてきたり考え方が変わってきたりすることもあると思います。 最終的に進路を決めるのは自分自身だけです。自分を信じて突き進んでください。応援しています。
2024.02.21
第23回畿央大学公開講座 「妊娠・出産とウィメンズヘルス」/「ロックと映画で見るイギリス」を開催しました。
地域の皆さまに生涯教育の機会を提供することを目的として開催している「畿央大学公開講座」。開学以来大変ご好評いただいております。 今年は、2024年2月17日(土)に、理学療法学科と現代教育学科の教員より、畿央大学らしい「健康」と「教育」の2つの分野で開催いたしました。 講座① 「妊娠・出産とウィメンズヘルス~からだの変化とセルフケアを学ぼう~」 講師:健康科学部理学療法学科 梶原 由布 助教 1つ目の講座は午前中に開催され、お子様や男性を含む5組11名の方がご参加いただきました。妊娠・出産にかかわる女性の体の変化とセルフケアについて、正しい姿勢を知り、次に女性の体の構造、そして妊娠・出産することで、なぜ変化して、その影響でどんな症状がおこりやすくなるのかを講義と実技を通して詳しく学びました。 まずは、良い姿勢について。また、良い姿勢で座るためのコツ「足の裏を床につける」や「お尻の後ろ半分にタオルなどを挟む」などを各自で試してみました。普通に座った時と比べ、足の裏を床につけ、お尻の後ろ半分にタオルを挟むと、先生の言う「骨盤を立てる」という感覚がよくわかりました。 次に、女性の骨盤模型を使いながら、女性の骨盤の構造を学びました。出産するために骨盤やその周辺の関節の靭帯を緩めるホルモンが分泌されるそうですが、そのような体の変化と妊娠中の体重の増加による姿勢の変化などが、妊婦に腰痛を起こしやすくすることがわかりました。そのほかにも産前・産後に尿もれになりやすい理由と対処方法や、赤ちゃんを抱っこする時は手のひらではなく腕全体で支えると良いなどの役立つ知識がたくさんありました。 最後にそれぞれマットの上で、首や肩回りなど、育児で下を見ることの多い女性が凝りやすい場所のストレッチや体幹トレーニングなどをリラックスしながら行いました。今後の生活にぜひ加えてもらい、毎日を元気で健康に過ごしていただければと思います。以下に参加者のアンケートを抜粋してご紹介します。 妊娠中の妻の身体の変化や起こりやすいトラブルについて知ることができてよかったです。 模型やストレッチを通じて実体験として学べたため、自分の身体を使って学べて面白かったです。 講座② 「ロックと映画で見るイギリス~多文化社会の明暗から学ぶ~」 講師:教育学部現代教育学科 竹下 幸男 教授 2つ目の講座は、午後から開催され、ご夫婦やお子様もご一緒にご家族での参加など、様々な年代、性別の皆さんが40名ご参加いただきました。よく知っている曲や映画、イギリスの街角で見ることができる公共のオブジェ等をイギリスの歴史、時代背景や事件との関連を深く読み解き、多文化共生と対立から学び考える大変内容の濃い講座となりました。 講義では、最初にローリング・ストーンズの「ブラウンシュガー」という1971年の大ヒット曲が流れました。よく知っているメロディーに少し心が躍りましたが、歌詞に奴隷制や女性差別を思わせる表現があるため2019年を最後に、公演で一度も演奏されていないことが説明されました。知っている曲でも背景や日本語訳などを気にせずにいると、この現状に驚くのではないでしょうか。 続いてイギリス17~18世紀の太平洋奴隷貿易から始まり、1948~1973年代のカリブ地域からやってきたウィンドラッシュ世代と呼ばれる移民の人々、そしてその子ども世代へと続く苦難を、同時代の音楽グループやミュージシャンの言動、歌詞、そして映画や事件などと深く関連づけながら説明させていただきました。また、共に黒人の影響を受けているバンドでありながら、観客層やミュージシャンの言動などが違う「ローリング・ストーンズ」と「スペシャルズ」を比較して説明いただいたことは参加者の方も関心深く聞いているように感じました。 そんなイギリスのレイシズム(人種差別)の流れの中でも、黒人と白人が共に在籍するバンド「スペシャルズ」が、前の世代の同様のバンド「イコールズ」を見て、黒人と白人がうまくやっていけると感じて活動を始めたのと同様に、現代ではスペシャルズを見て同じように感じ、行動する若者が続いています。「このような音楽が触媒となって社会を変えていく働きが世代を超えて受け継がれていることに希望を感じる」と講義を締めくくりました。 ロックをレイシズム(人種差別)という別の角度からの視点で見ることができた本講座はとても興味深い内容であり、イギリスのレイシズム(人種差別)が遠い昔の話ではないことを知ることができました。参加した皆さんも大変熱心に聞き入っていて、深くうなずきながら受講されていたのが印象的でした。以下、参加者のアンケートを抜粋してご紹介します。 イギリスの文化には興味がありますが、今回の講演内容には知らないことばかりで世界が広がりました。 とても、ダイナミックなご講演内容で、なぜイギリスという国を選ばれたのかが、歴史と地政学からよく理解できました。 観光旅行では伺い知れない英国の一面を興味深い側面から講義していただきました。 あまり知識を持ち合わせていない私にも分かりやすく、かつ面白く教えて頂けました。 非常に勉強になりました。実際に音楽を聴き映像を見ての講義はわかりやすく、また政治と社会、芸術の三者の関わりを知ることができて良かったです。テーマについては初心者でしたが、もっと知りたいと知識欲が刺激されました。 両講座共に、大変好評のもと無事に終わることができうれしく思います。畿央大学では、これからも本学の特色を生かした内容で、地域の皆さまに地域連携の形で貢献できるような公開講座を開催していきたいと考えております。今後ともたくさんの方々にご参加いただき、生涯を通して学び続けていただければと願っております。 【関連記事】 第22回畿央大学公開講座「入浴着にできること」を開催しました。 第21回畿央大学公開講座を開催しました。 第20回畿央大学公開講座「コロナ時代におけるこれからの認知症ケア」をオンライン開催しました。 第19回畿央大学公開講座「感染症を知ろう~新型コロナウイルスとこれからの生活~」をオンライン開催しました。 第18回畿央大学公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」を開催いたしました。 第17回畿央大学公開講座「認知症の正しい理解」を開催しました。 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。
2024.02.06
JST CREST「マルチセンシング」領域2023年度 領域会議が京都・知恩院で開催されました~ニューロリハビリテーション研究センター
1月17日から19日にかけて、JST CREST「マルチセンシング」領域2023年度 領域会議が京都・知恩院で開催されました。 本年度からすべてのグループが一同にかえし、それぞれの研究の進捗状況や成果が報告され、学際的な議論がされました。今回、本学関係としては、私、信迫悟志 准教授、大住倫弘 准教授、林田一輝 客員研究員(宝塚医療大学・助教)が参加しました。私たちは、Narrative embodiment: neurocognitive mechanisms and its application to VR intervention techniques (ナラティブ・エンボディメントの機序解明とVR介入技術への応用)のチームの一員として議論に加わりました。 終日、研究内容に関する議論が続く中、今回は本プログラム総括である入來篤史先生(理化学研究所 未来戦略室・上級研究員)の配慮により、私たちは御影堂、阿弥陀堂、集会堂を訪れる機会を得ました。そこで、私たちは自らの体を使ってセンシングを行い、念仏を唱え、約100名の研究者がシンクロさせつつ、木魚を叩くなどの行為を通じて、意識経験を直接体感しました。加えて、加藤執事の説教を聞きながら、木魚の構造、南無阿弥陀仏の意味、さらには知恩院と徳川家康や於大の方との関係について、いま現在の自己の体験とこれまでの自伝的自己に基づく知識を統合して学ぶことができました。 今回の経験を通じて、入來先生が常に強調される「本物に触れる」ことの重要性を改めて実感できたようにも思えます。私にとっての「本物」とは、患者さんの身体とその物語でしょう。私たちは、それらの現象の中に生きており、単に死んだデータだけから議論をすることで満足するならば、その研究の価値は半減してしまうと考えています。今回の私たちの研究テーマはまさにナラティブエンボディメントであり、患者さんの自己の意識経験を記述しながら、新しい科学の概念を形成していこうと考えています。はしごを登る研究も大事ですが、はしごをかける研究を目的に、本テーマの解明のため5年間遂行していきます。 私自身、週末は日本全国の病院で臨床を経験させていただいていますが、同年代あるいはそれより年下の脳卒中患者と接する機会が増えてきました。彼らのナラティブが私の意識に深く影響を与え、まるで自分のことのように感じることがあります。脳損傷は個人のアイデンティティの喪失をもたらすことは明白です。そのため、旧来の理学療法モデルでもある関節運動だけで問題を解決することはできません。一般化された情報だけを語るのではなく、より不安定な要素を受け入れて、それを含めた人間の理解をこのCREST研究を通じて深めたいと思います。成果を焦らず、新しい概念の形成に向けて。 ▲プロジェクトを進めるメンバーと 左・嶋田総太郎 氏(明治大学教授・認知科学)、中・田中彰吾 氏(東海大学教授・現象学) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長・教授 森岡 周 【関連サイト】 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
2024.01.31
就職レポートNo.772(民間病院/理学療法士)理学療法学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第772弾! 理学療法学科18期生(24卒) M.R さん 民間病院(理学療法士) 内定 【その病院に決めた理由】 内定先の病院は、生まれ育った地域の医療を支えている病院として昔から知っており、理学療法士を目指した時からこの病院に就職して地域医療に貢献したいなと考えていました。また、総合病院で幅広い疾患を経験できること、急性期から回復期や老健施設があり幅広い病期を経験できることから志望しました。 【就職活動を振り返って】 長期実習を終えて卒業研究や国家試験勉強で忙しくなると考えたので、夏休みの間に4つの施設へ見学に行きました。就職希望病院の求人が今年出るかがわからない状態だったので就職する可能性のある施設の見学に行きました。私が受験した病院の採用試験は、卒業研究発表の直前だったのでとても忙しかったです。また周りの友達はすでに内定をいただいている状態だったので、病院からの内定通知を見たときはとても安心しました。 【就職活動でPRしたポイント】 オープンキャンパスのリーダースタッフや塾講師のアルバイトから学んだ個別対応力をアピールしました。2回生のときに実習でお世話になった病院だったので、そのときから4回生の実習までで成長した点などを伝え、病院に貢献できることや、この病院でやりたいことを伝えました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 見学にいったものの何を基準に決めるべきかわからなかったので学科の先生に相談し、病院の特色などを教えていただきました。就職活動については何から始めればいいのかがわからなかったのでキャリアセンターに相談してサポートしていただきました。履歴書に書く自己PRやガクチカを添削していただけるので、早めから準備しておくとさらにいいものが完成できると感じました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 卒業研究や国家試験・卒業判定試験の勉強が本格的に始まる前に、早めから行動してよかったなと思います。周りが決まっていっても焦らずに、自分が行きたいところを受けてください! そして、キャリアセンターの職員さんや先生、周りの友達に相談して、みんなで助け合ってください!応援しています!
2024.01.29
就職レポートNo.770(公的病院/理学療法士)理学療法学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第770弾! 理学療法学科18期生 (24卒) N.C さん 公的病院(理学療法士) 内定 【その病院に決めた理由】 生まれ育った奈良県の医療に貢献したい、心臓リハビリテーションに携わりたいということを軸に就職活動を行っていました。その中で、高度急性期から回復期までの異なる機能をもっており、多くの疾患を経験し、幅広い知識を身につけることができる環境に魅力を感じ、志望しました。 【就職活動を振り返って】 就職活動を進めながら、卒業研究や国家試験勉強を同時に進めるのは、やることがいっぱいで大変でした。しかし、友だちと面接官役を決めて、面接本番を模した練習を行い、真剣ながらも楽しんで対策をすることができたと感じています。自己分析を行ったり、自分の思い・考えの伝え方を学んだりでき、充実した期間だったと、今振り返ると思います。 【就職活動でPRしたポイント】 フルマラソン、ビワイチ(琵琶湖一周サイクリング)に挑戦し、達成したことから「最後までやり遂げる強い精神力」をアピールしました。 面接試験では、履歴書の志望動機の欄に、「生まれ育った奈良県に貢献したい」ということを書いていたので、町の委員会委員を行っていることを話し、生まれ育った地域に貢献するための活動に挑戦していることをアピールしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 就職活動の進め方が分からず、一度キャリアセンターに行ってみようと思い訪れた際に、気さくに声をかけていただきました。どのような求人があるのか、先輩方がどのように就職活動をしていたのかなど相談し、不安を解消することができました。履歴書、小論文の添削、面接対策など、全般的にフォローしていただき、たくさん練習の機会を設けていただいたおかげで自信をもって、試験に臨むことができました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就職活動は、施設見学、履歴書作成、面接など、初めて経験することばかりで、とても不安だと思います。そんな時は、ぜひキャリアセンターの先生や友達を頼ってください。すべての不安を解消してくれます! 一番緊張する面接は、自分のことを人生の先輩方に聞いてもらえる素晴らしい機会だと思って、ハキハキ堂々と自信を持って臨んでください!きっといい結果に繋がるはずです! 頑張ってください。応援しています!
2024.01.22
大学院生が神経リハビリテーション研究大会を再開しました!~健康科学研究科 森岡研究室
令和6年1月20-21日に信貴山観光ホテルにて、神経リハビリテーション研究大会が開催されました。この研究大会は、合宿形式でありコロナ期間を経て4年ぶりに再開し、今年で15回目を迎えることができました。 本年度は、ニューロリハビリテーション研究センターの教員と大学院博士課程・修士課程メンバー総勢28名が参加しました。また、大学院修了生の重藤隼人さん(10期生)と林田一輝さん(10期生)をお招きし、それぞれ現在進めている研究について紹介して頂きました。 森岡教授の開会の挨拶から始まり、修士課程2年の最終諮問会に向けた予演会と博士後期課程2年の中間発表会に向けた予演会、および上記修了生の研究紹介が行われ、様々な視点から質疑応答や意見交換が繰り広げられました。 修士課程2年は5名が発表を行い、研究内容に関する質問はもちろん、スライド構成やプレゼンテーション時の話し方といった聴講者に研究内容を伝えやすくするためのアドバイスが活発にされていました。博士課程2年は4名が発表を行い、データの丁寧な解析やスライドの表現方法に並々ならぬ努力を感じ、心惹かれる研究内容ばかりでした。また、修了生の方は、大学院で実践された研究を現在進行形で活用・応用しながら、臨床現場に還元する形で研究に取り組まれており、今後の大学院生が目指していくべき姿を見させていただき、身が引き締まる思いでした。 夕方には、5グループに分かれて、修士課程1年の研究計画に対するディスカッションが行われました。各グループともに、研究計画の内容はもちろんのこと、論点を整理した発表方法などに力を注いでおり、活発に議論が行われていました。 1日目終了後の夕食時、入浴時、懇親会においても、それぞれが研究に関する白熱した議論を継続し、また自分の将来の展望についての話し合いも活発に行われていました。2日目は現地解散となりましたが、畿央大学に戻り研究室で継続した議論を続けている院生の姿もありました。 森岡教授からは、研究に対して主体的な取り組みを行っていくことへの重要性が説明されました。 現状では、博士課程・修了生の方々の研究を深く理解して意見を述べることは困難でしたが、あの土俵に自分も立てるように成長していきたいと思いました。 最後になりましたが、このような機会を与えてくださった森岡教授をはじめとする研究センターの皆様、神経リハビリテーション研究大会の開催にご尽力頂きました関係者の方々に深く感謝を申し上げます。 畿央大学大学院 健康科学研究科 修士課程2年 三枝 信吾 【関連サイト】 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 【関連記事】 神経リハビリテーション学研究室、京都大学との研究交流会を開催!~健康科学研究科 令和元年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成30年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成29年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成28年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成27年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成26年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成25年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成24年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成21年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成20年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会
2024.01.10
脊髄小脳失調症患者の立位姿勢制御能改善に着眼した効果的な理学療法:症例報告~ニューロリハビリテーション研究センター
脊髄小脳変性症(SCD)は、小脳や脊髄の神経変性によって発生する運動失調を主症状とする進行性の疾患です。姿勢バランス障害は、SCDの主な症状の一つです。ライトタッチは姿勢の揺れを軽減するための広く知られた方法ですが、四肢に運動失調を持つSCD患者には適用されていませんでした。本学理学療法学科4年の岩佐しおりさん、摂南総合病院及び本学の博士後期課程の赤口諒さん、森岡周教授らの研究チームは、SCD患者の理学療法として体を壁に軽く接触させてリラックスした状態での静的立位保持を行い、その後、段階的に動的な姿勢バランス練習を導入することで、立位姿勢バランスと運動失調、日常生活動作(ADL)の改善に寄与したと報告しました。この研究結果は「Cureus」誌に「Changes in Standing Postural Control Ability in a Case of Spinocerebellar Ataxia Type 31 With Physical Therapy Focusing on the Center of Gravity Sway Variables and Lower Leg Muscle Activity」と題して掲載されました。 研究概要 脊髄小脳変性症(Spinocerebellar Degeneration:SCD)は、小脳や脊髄後索の運動失調を主要な症状とする進行性の疾患です。SCD患者は姿勢バランスの維持が困難であり、多くの症例で転倒が報告されています。姿勢の揺れを軽減する手段としてライトタッチが知られていますが、これは通常、指先で行われ、四肢の運動失調があるSCD患者では適切な感覚情報の取得が困難になることがありました。本学理学療法学科4年の岩佐しおりさん、摂南総合病院および本学の博士後期課程の赤口諒さん、森岡周教授らによる研究では、壁面を利用したライトタッチの理学療法を介して段階的に動的な姿勢バランスへの移行を図り、その結果、SCD患者の立位姿勢バランスの改善と運動失調、日常生活動作(ADL)の向上が見られました。これらの効果は姿勢動揺及び立位保持時の筋活動の分析を通じて検証されました。 本研究のポイント ■進行性の脊髄小脳変性症(SCD)患者でも、適切な段階的理学療法を実施することで姿勢バランスが改善されることが示されました。 ■上肢に運動失調を持つSCD患者にとって、壁面への軽いタッチを利用することが有効であることがわかりました。 ■安定した静的立位姿勢の維持が、過剰な筋活動の抑制に寄与し、それが動的な姿勢バランスの練習へとつながることが確認されました。 研究内容 対象となったのは、6年前にSCDと診断され、その後の転倒により右第5中足骨基部と左脛骨近位部を骨折し、理学療法を開始した60代の患者です。左右の上下肢に運動失調が見られ、特に左下肢の運動失調が顕著であり、立位と歩行の能力が著しく低下していましたが、何とか意図的に立つことが可能なレベルでした。理学療法の介入初期から中期にかけてはライトタッチを利用し、力を抜いて楽に立つ練習を行いました。静止立位が安定した後期には、随意的な重心移動と道具を用いた関節間協調運動の練習を実施しました。歩行練習も計画通りに実施されました。理学療法の進行は初期から最終まで4期に分けて行われ、各期間は1週間ずつ設定されました。各段階でADL、歩行能力、SARA(包括的な運動失調検査)、BBS(包括的な姿勢バランス検査)、重心動揺、筋電図などの検査・測定を図1に示す通り行いました。 図1 :病歴および理学療法の経過 上図:特異的な姿勢バランス練習介入開始までの現病歴、下図: 特異的な姿勢バランス練習の内容・経過 患者は歩行器を用いて自立歩行が可能な状態で退院しました。また、BBS(Berg Balance Scale:包括的バランス尺度)とSARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia:運動失調評価のための尺度)も改善が見られました。初期から最終段階にかけて、姿勢動揺が軽減しました。動揺面積と動揺速度、特に前後動揺の高周波パワー値(前後HF)の減少が認められました(図2A, B参照)。初期では、右前脛骨筋(Tibialis Anterior:TA)の活動が顕著でした(図2C参照)。その後、右前脛骨筋の活動が減少し、ふくらはぎのヒラメ筋(Soleus:Sol)とTAの同時収縮指数は初期から中期に増加しましたが、中期から後期にかけては減少しました。交差的時間差相関分析の結果、左ヒラメ筋と前脛骨筋の同時収縮とSARAの間には時間差のない負の相関関係が見られました。 初期に右前脛骨筋の過剰な活動により姿勢が不安定でしたが、ライトタッチによる姿勢練習を導入し、本介入が進むにつれて姿勢の揺れや前脛骨筋とヒラメ筋の同時収縮指数が減少しました。これは健常幼児の発達過程に似た自動的な姿勢制御への移行を示唆しています。結果として、段階的な介入によって進行性SCD患者にも顕著な理学療法の効果が得られることが示唆されました。 図2:重心動揺および筋活動の経過 本研究の臨床的意義および今後の展開 進行性の脊髄小脳変性症(SCD)患者において、壁面への軽いタッチを用いることで、過度な筋肉の収縮を伴わずに安定した立位を維持する学習が可能であることが示されました。これは意図的な姿勢制御を減らすことに繋がり、結果としてより動的な姿勢バランスの練習が実施可能であることが確認されました。この結果は、戦略的かつ適切な理学療法を実施することで、進行性の脊髄小脳変性症の患者にも有効である可能性があることを示唆しています。 論文情報 Shiori Iwasa, Ryo Akaguchi, Hiroyuki Okuno, Koji Nakanishi, Kozo Ueta, Shu Morioka Changes in Standing Postural Control Ability in a Case of Spinocerebellar Ataxia Type 31 With Physical Therapy Focusing on the Center of Gravity Sway Variables and Lower Leg Muscle Activity Cureus, 2023 問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 センター長/教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2024.01.10
高齢者では「気持ちの年齢」が実年齢を超える場合、生活機能の低下と要介護リスクを増加させる可能性 :KAGUYAプロジェクト高齢者縦断調査より〜理学療法学科
個人の健康状態や将来の疾病リスクを反映する代理指標として主観的年齢(気持ちの年齢)が注目されており、将来の健康状態を評価するための生物心理社会的マーカー(Biopsychosocial Marker)として広く研究されています。主観的年齢や老化感(Self-perceptions of Aging)と疾患の発生との関係を調べた研究では、主観的年齢が高く、よりネガティブな老化感を有する者は、心臓疾患および脳卒中の発生リスクが高いことが示されており(Stephanら, 2021)、また死亡リスクとの関係を調べた縦断研究では、主観的年齢が高い人は、低い人よりも死亡率が高いことが報告されています(Ripponら, 2015)。 理学療法学科の高取克彦 教授、松本大輔 准教授らは、KAGUYAプロジェクト高齢者縦断調査にて奈良県A町在住の高齢者を対象に主観的年齢と高次生活機能(買い物、公共交通機関の利用などレベルの高い生活機能)および新規要介護認定の発生との関係を明らかにするために3年間の追跡調査を実施しました。結果として、地域在住の一般高齢者において主観的な年齢が実年齢を超える者は、将来の高次生活機能を低下させ、要介護リスクを増加させる可能性があることが分かりました。この研究内容は日本老年医学会雑誌に掲載されました。 研究概要 奈良県A町の地域在住高齢者を対象に郵送式調査を行い、3年間追跡調査が可能であった2,323名を分析対象としました。主観的年齢の評価は「気持ちの年齢についてお答えください」という問いに対して「年相応」「実際の年齢より若い」「実際の年齢より上である」の選択肢を設定しました。その他の評価には、高次生活機能(老研式活動能力指標および JST 版活動能力指標)、運動定着(週1回以上の運動実施)などを聴取し、追跡調査時にはこれらに加え、対象者の新規要介護認定の発生状況についても調査しました。 その結果、調査開始時において「実際の年齢より上」と感じている者は高次生活機能、一般性自己効力感(物事をやり遂げる自信)が有意に低く、他群に比較して運動が習慣化している者が少ない結果となりました。 また追跡調査時に「実際の年齢より上である」と感じている者は他群に比較して新規要介護発生が多く、反対に「実際の年齢より若い」と感じている者では少ないことが分かりました。さらに新規要介護認定を従属変数としたロジスティック回帰分析の結果で は、他の関連因子を調整しても「実際の年齢より上」と感じることが独立したリスク因子であることが明らかとなりました(OR=3.33,95%CI: 1.02~10.94,p<0.05)。 本研究のポイント ■地域高齢者の大規模コホートを3年間の前向きに調査し、調査開始時の主観的年齢と追跡調査時の高次生活機能および新規要介護認定との関係性を明らかにした。 ■調査開始時において「実際の年齢より上」と感じている者は 高次生活機能、一般性自己効力感が有意に低く、他群に比較して運動が習慣化している者が少なかった。 ■ 追跡調査時に「実際の年齢より上である」と感じている者は他群に比較して新規要介護発生が多く、反対に「実際の年齢より若い」と感じている者では少なかった。(図1) 図1: 主観的年齢と高次生活機能との関係 ■年齢・性別など関連因子を調整しても「実際の年齢より上」と感じることが要介護状態発生の独立したリスク因子であることが明らかとなりました。(図2) 図2:主観的年齢と新規要介護発生リスクとの関係 本研究の意義 本研究は本邦で初めて地域高齢者の主観的年齢と新規要介護発生との関係を縦断的に調査したものになります。欧米での研究においては要介護認定という指標が存在しないため、日本における介護予防的な視点とはやや異なります。したがって日本人の高齢者を対象とした本研究の結果は、主観的年齢を評価することの重要性と、新たな心理社会的アプローチを考える上での一助になるものと考えられます。 論文情報 高取克彦,松本大輔・他:地域在住高齢者における主観的年齢と高次生活機能および新規要介護認定との関係-KAGUYAプロジェクト高齢者縦断調査より-. 日本老年医学会雑誌60巻4号(2023:10) 問合せ先 畿央大学健康科学部理学療法学科 教授 高取 克彦 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: k.takatori@kio.ac.jp 地域リハビリテーション研究室ホームページ