理学療法学科の新着情報一覧
2012.11.05
就活レポート~就職活動の現場から~№152
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第152弾! 理学療法学科7期生(13卒) 大垣昌成さん 平成記念病院 勤務 【その病院に決めた理由】 実習を通じて患者様が自宅や社会復帰する過程に興味を抱きました。 内定した病院では、急性期から回復期まで一貫して患者様を担当する「フルセットリハビリ」というシステムをとっているため、患者様と接することができる機会が増えるのではないかと考え決定しました。 また、系列のデイサービスや訪問リハとの連携もあり、様々な経験を積める点も病院を決定した要因の一つです。 【就職活動を振り返って、苦労したこと、学んだこと・・・】 就職活動の時期が卒業研究と被ってしまったことで、負担が大きくなってしんどかったです。もう少し早く動き出せば楽だったかもしれません。 後は、数多くある病院の中から自分が行きたいと思う病院を探すことに苦労しました。僕の場合は、理学療法学科の先生方に気になった病院について質問をして情報を集め、実際に見学に行って決定しました。条件面や、仕事の様子を見るだけでなく、その病院について詳しく知っている人から詳しい情報を集めるのも、病院を決める方法としてよいかもしれません。 【就職活動でPRしたポイント】 ・元気、真面目さ ・将来その病院を担っていくような人材になることを目指すということ ・この病院でないといけない!という熱意 【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターの方々には非常にお世話になりました。 面接のマナー・応対の仕方や、履歴書の添削、訪問時のマナーやお礼状の書き方など、本当に右も左もわからない状態から導いて下さったと感謝しています。 やる前は「正直めんどくさいなぁ・・・」と思っていた面接練習もやらせていただいて本当に良かったと思いました。自分では気づけない、会話時に目が泳ぐような癖や受け答えの仕方を細かく指導していただけたおかげで、落ち着いて本番を迎えられたと思います。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就職活動は自分を表現する場だと思います。自分自身を表現するためには、自分が持っている知識や経験が自分を装飾する材料となってくれます。逆に考えると、自分の持っている知識や言葉以上では自分は語れないし、色々な経験があるほど自分の様々な面をアピールすることができ、説得力も増すと思います。 僕はこの大学生という貴重な時間を有効に使って、色々な経験を積むことが大切だと感じました。僕は大学生活で新しい体験をすることで、新しい事や色々な人の考えを知ることができ、自分自身への見方が広がったように感じます。ぜひ今のうちに様々な活動をして、自分の新たな一面を発見してみてください。
2012.11.02
学生広報スタッフblog vol.40~畿央祭★SAPSの活動レポート!!
こんにちは!理学療法学科3回生、学生広報スタッフのほーりーです。今年のSAPS(理学療法研究会)は模擬店にも展示にも参加してきたので、その様子をレポートします!SAPSとして模擬店を出店し、『クッキー』を販売しました★両日とも、4時頃には用意していた分を完売することができ、とても嬉しかったです!!今年は1・2回生が中心となり企画から当日の店番などを担当してくれました。前日、寝ずにクッキーを焼き続けてくれた後輩たちに感謝感謝です!!!夏休みに世代交代を行ったため、代表が2回生になってから初めての活動でもあり、1・2回生が仲良くなる良いきっかけにもなったんじゃないかなぁと思いました★そして、3回生が中心となり、展示部門にも参加しました。 SAPSの活動報告としてポスターを展示するのに加え、今年は新たな挑戦として"姿勢チェック"を行いました!iPodを使って横向きの全身写真を撮り、良い姿勢とされている指標と照らし合わせます。そして、どこが違うのかなどを一緒に考えたり、ストレッチの紹介をさせていただきました。この取り組みは、私たち学生だけの活動ではなく、周りの方々を巻き込んで何か出来ないかと考え、先生にもアドバイスをいただき実施することが出来ました。C棟1階ゼミ室にて2・3時間程度行ったのですが、両日合わせて保護者の方からご家族まで参加していただき、50名ほどの人に来ていただきました!! 私たちが心掛けていたのは、「良い姿勢を常に保つのはしんどいし、続きません。しかし、ふと気が付いた時に良い姿勢を作る、戻すことができたら、それだけで健康へ意識を向けることが出来る。」ということです。 私たちはまだ学生ですし、実際に触れて治療することは出来ません。しかし、学校の講義などで学んだ情報を提供することは出来ます。"学生の私たちにも出来ることがある"、"喜んでもらえるという嬉しさ"を感じることができ、とても良い経験となりました。 今年の畿央祭もとても楽しく、充実していました!畿央祭実行委員の皆様、その他関係者の皆様、ありがとうございました!!
2012.11.01
運動器リハビリテーションセミナー(臨床編)を開講しました!
去る10月28日(日)に、畿央大学運動器リハビリテーションセミナー「臨床編」を開催いたしました。 当日はあいにくの雨模様でしたが、多くの方にご参集いただきました。 基礎編では個別の器官、応用編では基本的な運動療法に焦点を当てて実施いたしました。 シリーズ3回目となる「臨床編」では、変形性膝関節症、人工関節の手術後のリハビリテーション、骨折、腰痛、肩関節障害など、より疾患や障害に焦点を当てたテーマを取り上げて開催いたしました。 今回は本学理学療法学科教員のほかに、臨床での業務の傍ら、本学大学院博士課程にて研究活動を進めておられる、福岡リハビリテーション病院リハビリテーション部課長の平川善之先生にも御講義いただきました。 4回シリーズの平成24年度運動器リハビリテーションセミナーも早いもので次回が最終回です。 次回は平成25年1月26日(土)~27日(日)に「実践編」を開催します。 筋電計や加速度計、3次元動作解析装置をなどを用いて参加者の方々自ら身体の動きを様々な機器によって捉える練習をしていただく予定です。 【参考記事】 運動器リハビリテーションセミナー(基礎編)開講!! https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/post-517.html 運動器リハビリテーションセミナー(応用編)が行われました! https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/post-547.html
2012.10.24
峯松先生(理学療法学科)の国際学会レポート!
この度、2012年度海外研究助成を受けて、アメリカ合衆国ミネアポリスで開催されましたXIIth Congress of the International Society of Bone Morphometry(会期:10/15-19)に参加し、“Changes of trabecular bone micro architecture in rats with spinal cord injury”との演題(本学共同研究の内容の一部)でポスター発表しました。 本学会は骨関連領域の中でも骨形態計測分野を主眼としており、他の国際学会と比較して小規模の学会です。しかし、学会内容はかなり充実していると思います。本学会では多くの参加者と交流ができるのはもちろんのこと、著名な先生と身近に接し、会話をする機会もありますし、口頭発表、ポスター発表と技術セミナーから構成されていますので、とても充実した時間を過ごすことができます(今回、技術セミナーは参加できませんでしたが)。 今回の学会場は1つで口頭発表、ポスター発表が行われました。僕はポスター発表を行いましたが、口頭発表前の朝の時間、口頭発表の休憩時間(午前、午後)、昼食時の1日4回、2日間のポスターセッションが設けられており、多くの参加者と議論を交わす事ができました。研究の方法論、結果の内容、今後の研究とその展望など、幅広い質問と建設的なアドバイスなどをもらい、貴重な情報を得る機会となりました。遂行可能な課題については、しっかりと取り組みたいと思っています。 学会に参加する機会と助成をいただきました事に感謝しますとともに、今回の学会で得られた情報を今後の研究に活かしていくだけでなく、本学の教育にも還元できればと考えております。 理学療法学科 教授 峯松亮
2012.10.16
第6回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました。
畿央大学理学療法科卒業生(4期生)の中田宏樹です。 平成24年10月14日(日)、第6回KSMを開催しました。 本来なら先月に第6回の勉強会を行うはずだったのですが、台風によって中止となりました。 雨風なんて吹き飛ばせ、と思っていたのですが… ま、そんなアクシデントもありましたが、とうとう勉強会を始めまし て半年を超えました。 こんな調子でどんどん継続して学んでいきたいと思っています。 今回は、大学キャンパスには立ち入り禁止(開催日が大学の入学試験と同日)だったので、私の家…つまり宅勉となりました。 そんなアットホームな雰囲気で行われた今回、記念すべき2人目の後輩が勉強会メンバーに加わりました。 今後とも少しずつ熱い仲間達が増えていくと嬉しいですね。 さて、そんな今回のテーマは ①運動学習~3つの学習側について~ ②クリティカルパス&足 ③心疾患患者への運動負荷設定・運動継続について でした。 見事に中枢、運動期、循環系、いろんなテーマが持ち上がりバラエティに富んだディスカッションが行えたと思います。 テーマを決めて一貫性のあることをやるのもいいと思いますが、この勉強会では自由にやりたいことをやってます。 治療手段において、引き出しの多いセラピストを目指していきたいですね。 ・・・にしても、最近このBlog… 海外での活躍の様子がたくさんアップされるようになり、非常にモチベーションを上げられます。 この勉強会自体は海外で行うなど無縁の話ですが、メンバーの中には海外で発表する者もいますし、非常に良い仲間に恵まれたと思います。 来月も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。 【過去の勉強会の様子】 ▼第1回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-502.html ▼第2回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2ksm.html ▼第3回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/3ksm.html ▼第4回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/4ksm.html ▼第5回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/4ksm-1.html
2012.10.06
院生による「日本ペインリハビリテーション学会学術大会」レポート!
2012年9月8日(日)、9日(日)に名古屋市中小企業振興会館において、『第17回日本ペインリハビリテーション学会学術大会』が開催されました。 この学会は2001年に「痛みを基礎から臨床まで考える会」として発足し、昨年より学会認証され「日本ペインリハビリテーション学会」へと生まれ変わりました。会長が松原貴子教授(日本福祉大学健康科学部)、副会長が沖田学教授(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)と本学の森岡周教授であり、私も理事の一員を務めさせていただいています。今回は150名ほどの参加者を迎え、テーマを「ペインリハビリテーションの今後」とし、特別講演と一般演題発表に加えシンポジウム、リカレントセッション、ケースディスカッション、セミナーが行われました。大会は今回で17回目でしたが、学会発足後としては初開催であり、新たな船出として大きな意義を持つものでした。 特別講演では、大阪大学疼痛医学寄付講座教授の柴田政彦先生から「厚生労働省研究班による痛み教育の取り組み」と題して、昨年から本格始動した「痛みの教育」のコンテンツが紹介されました。 リカレントセッションには、本学大学院健康科学研究科博士後期課程の大住倫弘さんが「健常人における痛みのhabituationの脳内機構」と題してその研究結果と、今後の展開としてヒトのストレス順応に重要な安静時の脳活動に関する知見を発表され、その後の質疑応答では非常に活発な意見交換がなされました。 またケースディスカッションでは私が「術後痛の慢性化にNeglect-like symptomsが与える影響」と題し、慢性疼痛患者が有すると報告されている Neglect-like symptomsという症状の紹介と、この症状が整形外科的手術後の術後痛に与える影響に関し報告させて頂きました。発表後は様々な貴重なご意見を頂き、非常に有意義な時間になりました。 一般演題には本大学健康科学研究所の信迫悟志さんが「視線方向認知課題による経時的介入が慢性頚部痛に与える効果」と題し、頚部痛を有する患者に対する視線方向を推測する課題(視線方向認知課題)の有効性に関し発表されました。この演題は特に優秀な演題発表として表彰されました。 最後のプログラムであるシンポジウムは「ペインリハビリテーションを検証する」というテーマで、沖田副会長より「末梢に対するペインリハビリテーション」、森岡副会長より「中枢に対するペインリハビリテーション」、松原会長より「ペインリハビリテーションの現状と展望」として講演がありました(司会:平川)。各先生方の専門領域から「ペインリハビリテーション」の現状とともに、先生方の私見を踏まえた今後の展望が講演内で展開され、司会を務めさせていた私も非常に楽しい時間でした。シンポジウムならではの質問やシンポジスト間の議論も活発に行われ、予定時間を30分程オーバーさせてしまいました。 私はこの会に参加させて頂いて5年程になります。この学会は会長・副会長の先生方の人柄が反映されて(?)、非常に議論が活発で、若い参加者でも自分の意見を出しやすい学会だと思います。また痛みに関するリハビリテーションの専門的な学会は他にはみられません。痛みは、それを有する患者の個体要因、社会背景、成育歴など多くの因子が複雑に絡み生じることも今学会で報告されました。今後より社会的・学際的なニーズが高まるペインリハビリテーションを、この学会が包括的に発展させていく位置付けにあることを感じると共に、本学健康科学研究科の果たすべき役割も肌身で感じられました。 来年は福岡が開催予定地にしています。私は準備委員長(大会長:沖田教授)に任命され、学会後帰福して早々にその準備に取り掛かっています。九州での初開催となりますので、今回に劣らぬ充実した内容の学会にしたいと考えています。多くの方々のご参加をお待ちしております。 畿央大学大学院 健康科学研究科 博士後期課程 平川 善之
2012.10.05
大学院生による国際姿勢と歩行学会(於ノルウェー)発表レポート
2012年6月24日~30日にノルウェーのトロンヘイム市で開催された第20回国際姿勢と歩行学会(ISPGR’s 20th Joint World Congress + Gait & Mental Function Conference)に、参加させて頂きました。 現地までは伊丹空港から飛行機を3回乗り継ぎ、ほぼ丸1日かけてトロンヘイム(ノルウェー)に到着しました。現地時間の午前0時を過ぎていましたが、この季節は1日中ほとんど日が沈まないので屋外でも明るく、とても不思議な感覚がしました。 トロンヘイムはノルウェー第3の都市であり、海や川沿いに店やホテル、民家がある凄くきれいな街並みで、少し肌寒いくらいでした。 『国際姿勢と歩行学会』は、名称の通り姿勢制御や歩行の研究を専門とする世界各国の研究者が一堂に会する学会です。 また、姿勢、歩行は私たち理学療法士がアプローチする代表的な動作であるため、日本を含め世界中の理学療法士が参加していました。 学会では、姿勢、歩行に関する基礎研究、臨床研究などのポスター、口述発表や、シンポジウム、基調講演があり、どれも大変面白く勉強になりました。 その中でも、歩行をイメージした状態の脳活動を測定することにより、歩行の神経基盤を明らかにしようとしているKlaus Jahnら(ドイツの研究グループ)は、健常人や患者さんを対象とした実験だけでなく、動物実験も行っており、自分達の仮説を証明することに対する意気込みに感銘を受けました。 私がこの学会に参加した目的は、大学院の修士課程中に行った研究結果の一部をポスター発表(演題名:Changes in cortical activities during gait preparation: Normal gait versus step-to gait)するためです。 歩き方を変える時には、歩きだす直前の脳活動が変化するということを明らかにした研究です。 ポスター発表は、Lunch & Poster Sessionという形式で、昼食を食べながら各ポスターの内容を見たり、議論したりできました。 私の発表に対しても10名程度の方から質問を受け、有意義な情報交換が行えました。 特に、今回使用した機器であるfNIRSを使用している方や、歩行の脳イメージング研究をされている方からの質問が多かったです。特にfNIRSは日本において多く使用されていることから、外国の方も興味がある様子でした。 学会全体を通して充実した日々を過ごすことができ、よい勉強になり、またすごく楽しかったです。 最後になりましたが、今回の学会参加は畿央大学の研究費で行かせて頂きました。また、森岡教授をはじめとする多くの方々のご指導や、ご協力の上に可能となりました。貴重な大変をさせて頂いたことをここに記し、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。 畿央大学大学院 健康科学研究科 博士後期課程 植田耕造 (理学療法学科3期生)
2012.10.03
台風の中、ニューロリハビリテーションセミナー(応用編)を開講しました!
9月29日(土)・30日(日)、畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(応用編)を開催しました。 開催2日目となる日曜日には台風17号がまさに近畿圏を直撃しようという状況でしたが、そんな状況でも、北海道から沖縄までの約300名の方々に参加して頂きました。ただし、翌日の台風による交通機関への影響を考慮して、初日から各講座を10分ずつ短縮しプログラム全体を短縮し、2日目の1講座を初日に実施するなどして対応しました。 セミナー自体は、短縮の影響もあって、基礎知識から最新知識までの情報を暴風雨のように提供するかたちとなりました。本来であれば、1日半かけて理解するセミナー内容を1日で理解しなければならなくなり、受講者のみなさんにとっては大変だったと思います。時間短縮等によって、いつも以上に情報過多になったかもしれませんが、我々講師陣はこのセミナー受講で理解してもらうのではなく、セミナーで得られた情報をもとに自身で学習するきっかけにしてほしいと考えています。是非とも、それぞれの職場に戻って臨床経験あるいはデータとあわせて理解を深めて頂ければと思います。 また、カフェ・ニューロンやセミナー終了後に質問を受け付けることで、わずかながらも受講者の方々の理解を深める手助けが出来たのではないかと考えています。また、基礎編と同様、まとめのパネルを掲示したものを理解に役立てていただきたいと思います。 セミナー終了時(日曜13時半ごろ)には雨風が強くなってきていましたが、プログラム短縮の甲斐あってか(?)、セミナー自体には天候の影響を大きく受けずに終了できました。ただ、受講者のみなさまが無事予定通りに帰宅できたか心配が残ったままですが・・・。 とにもかくにも、大変な天候のなか受講して頂きありがとうございました。次の臨床編では、天候に左右されることなく、もう一歩臨床に近づいた情報を提供したいと思います。 理学療法学科 准教授 冷水誠
2012.10.02
学会発表でオーストラリアに行ってきました。(理学療法学科福本先生)
少々前ですが、7月19日から3日間、オーストラリアのブリスベンでISEK2012(国際電気生理運動学会)が開催され、参加発表のためにオーストラリアへ行ってきました。 この学会は前回イタリアで行われ、今回で二回目の参加でした。 前回のイタリア大会の時は森岡教授とニューログループの先生方との参加であったため、金魚のフンのように教授にくっついて行動をしておりましたが、今回は大学院生との参加であったため、非常に緊張しました。 私が緊張すると大学院生も皆が緊張してしまうので、事前準備ということで発表前日の夜、ホテルの一室で英語による予演会を行うことにしました。 緊張を解きほぐすためというのが目的でしたが、英語のみと言ったとたん…沈黙…… 少しずつ声が出始め、日本語も交えながら、最終的にはいつもの大学院ゼミのようになり、軽く1時間は超え、全員の顔が変わってきました。 写真はその時の様子ですが、この写真を見た人からは『これはやらせだろぉ~』とよく言われますが、これは正真正銘オーストラリアのホテルでの予演会の様子です。 それぞれが自分の研究をする姿勢まで変わった国際学会でした。 …余談… 学会発表前の緊張を解きほぐすには、ゼミより予演会より・・・地元のお酒が一番有効でした(^_^;) 理学療法学科 准教授 福本貴彦
2012.10.01
理学療法学科 田平先生の2012年欧州呼吸器学会への参加レポート
この度2012年欧州呼吸器学会に参加してきました。学会は、9月1~5日にオーストリア、ウィーンのReed Messe Wienで開催されました。この学会は、呼吸器の医師や医療従事者を対象にした学会では世界最大級であり、呼吸器の基礎から臨床まで幅広い演題の発表がありました。 私は、9/2(日)に”Exercise capacity: from elite athletes to severe impairment”セッションで”Skeletal muscle oxygenation during exercise in patients with chronic respiratory failure”という演題をポスター発表しました。ポスター発表は、ポスターの前に立って、参加者と討論するイメージがあったのですが、この学会ではほとんど(全て?)のセッションで、1演題につき質疑を含めて10分程度の口述発表の時間が設けられていました。事前情報がなかったため、セッションが始まってから口述発表の準備をしたのですが、不十分ながらも何とかプレゼンできたと思っています。 セッションのChairmanは、Romer LM、 Neder JAの2名で、特にNeder氏一派は、COPD患者の骨格筋の酸素動態に関して多数報告しており、私も研究で良く参考にしている研究者でした。私の演題では、近赤外分光法(NIRS)による酸素抽出率やその解釈について、chairmanから「大きな問題がある」と指摘を受けたのですが、承知の上で提示しており、それが本研究の解釈の限界であることを伝えました。またNIRSの指標についても質問がありましたが、脱酸素化ヘモグロビンが最も良い酸素利用の指標であることは明らかでないという点や、Fickの式から考えると組織酸素飽和度がベストの指標であると考えていると伝え、最終的には問題はあるが興味深い演題との評価をもらいました。参加者からは、発表で用いた式の理解が難しいとの質問を受け、ポスターのコピーを用いて手書きで説明しました。その他にも機器のことや、呼吸不全という表現はおかしいとか、沢山の質問やコメントをもらいました。 その他、今回一緒に参加した大学院生(D3有薗さん)や友人の発表、そして興味のある演題を聞きに行き、いくつか質問しました。印象としては、日本の呼吸器学会や体力医学会とレベルの差は感じないのですが、違いはただInternationalであり、討論するにはもっと英語力を付けなければと再認識させられました。いずれにしても、以前参加したWCPTより多くのDiscussionができ、またNeder氏とも意見交換出来て、とても充実した学会になりました。 健康科学部理学療法学科 教授 田平一行