公開講座の新着情報一覧
2019.03.04
ニューロリハビリテーション研究センター「シンポジウム企画 × プロジェクト研究報告会」を開催しました。
2019年3月2日(土)に、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターによる「シンポジウム企画 × プロジェクト研究報告会」を開催しました。今回は「身体性・社会性システムからニューロリハビリテーションを考える」というテーマで、教員がプロジェクト研究として実施してきたこれまでの研究成果を中心に、以下の内容を報告させて頂きました。 松尾 篤:「社会におけるコミュニケーションの役割」 信迫悟志:「発達性協調運動障害の病態分析から見える必要なニューロリハとは?」 前岡 浩:「痛みと情動とリハビリテーション」 大住倫弘:「疼痛に対するニューロリハの“具体的”な効果」 冷水 誠:「社会心理学的知見から考える運動学習戦略の検証」 岡田洋平:「姿勢、歩行制御の障害を理解するための行動および神経生理学的分析」 森岡 周:「身体意識の視点から神経障害の種々の病態を捉える」 多岐にわたった研究プロジェクトにみえるかもしれませんが、身体性・社会性システムからニューロリハビリテーションを考える取り組みは一貫しており、どちらが疎かになってもニューロリハビリテーションとして成り立たないことが再確認されました。例えば、“痛み”は身体的問題のみならず、情動的問題にもアプローチする必要があり、それは自分を取り巻く社会のかかわりによって大きく左右されることが報告されました。あるいは、“運動学習”は1人で黙々と練習をするだけでなく、激励や技術共有といったコミュニケーションが欠かせないことも報告されました。このように、ニューロリハビリテーションを“身体性”と“社会性”の両面から考えることによって、その解釈が立体的になり、リハビリテーションの奥深さをみることができると考えています。 このような背景も含め、来年度から再スタートする「ニューロリハビリテーションセミナー」では、“人間理解”と“リハビリテーション”を一緒に学ぶ機会にしていこうと考えています。こちらはホームページ・Facebook等で後日お知らせ致しますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 助教 大住倫弘 関連リンク ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター Facebook
2019.02.26
第17回畿央大学公開講座「認知症の正しい理解」を開催しました。
畿央大学が開催している公開講座も、今回で17回目を数えることとなりました。平成31(2019)年2月21日(木)、超高齢化社会を迎えている日本において耳にすることも多くなった「認知症」をテーマにした公開講座を開催し、約140名の受講生をお迎えしました。 認知症の正しい理解-認知症かなと思ったときの対応- 【講師】看護医療学科教授 山崎尚美 昨今、認知症の人はMIC(認知症予備軍)の人を含めると800万人時代とも言われており、家族だけでなく地域社会で認知症の方がいる場合、どのように接することが望ましいのかということを参加者の皆さまと一緒に考えました。 本講座では、認知症に関するミニ講義から始まり、模擬患者による演習、また簡単なもの忘れのチェックを実施しました。特に模擬患者による演習は、スーパーマーケットを舞台に、店員がどのように認知症の方に接するのか、家族がどのように認知症の家族に接するのかということを実際に見ていただくことで、参加者からは納得や共感の反応があり、時折笑いも起こっていました。 ▼模擬患者による演習の様子 実施後のアンケートでは、「認知症への理解・対応がよく分かりました。」「ロールプレイでの熱演がより真剣に考えるきっかけとなりました。」「認知症サポーターのリングがあることを初めて知り、自分自身は何ができるか考えてみたい。」などの感想があり、参加者自身の理解や意識が深まっただけでなく、地域社会でどのように認知症の方々を支えていくのかを考えるよい機会となったようです。 多くの方々にご参加いただき、非常に活気ある講座となりました。本学では、今後も受講者の皆さまにご満足いただけるような公開講座を開催してまいります。 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。
2019.02.20
教育学研究科×現代教育研究所 プロジェクト研究成果報告会を開催しました。
2019年2月16日(土)に畿央大学大学院教育学研究科と畿央大学現代教育研究所の合同企画として、研究成果報告会「大学の研究 学校現場の研究」を開催しました。 畿央大学大学院教育学研究科では、「生徒指導」「特別支援教育」「ICT」の3つの教育課題を中心に教育研究を進めています。今回は、「生徒指導」の分野から「特別活動」を取り上げ、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)の協同問題解決能力の調査結果や韓国などの特別活動等を取り上げながら、これからの時代に求められている特別活動や集団活動の指導について報告しました。 教育学研究科 研究成果報告「今、求められている特別活動の指導」(教育学研究科 准教授 石川 裕之 ・ 教授 島 恒生) また、畿央大学現代教育研究所では、ますます変化の激しくなる社会に生きる児童生徒を育てる教育研究の視点を「特別支援教育」と「情報教育」に当て、基礎研究と実践研究からなるプロジェクト研究に取り組んできました。冒頭に西尾研究所長より、「研究所が教育現場とつながることを目指す思い」として基調提案があり、基礎研究については口頭発表を行ない、実践教育については会場を移し、イントロダクションからはじまるポスターセッション形式で報告を行ないました。 【プロジェクト研究成果報告】 基礎研究1「ダイバーシティ教育開発の基礎的研究」(教育学部 教授 渡邉 健治) 基礎研究2「教育メディア活用の在り方の基礎的研究」(教育学部 教授 西端 律子) 【イントロダクション】 実践研究1「インクルーシブ教育の視点をと仕入れた授業改善に関する実践的検討」(教育学部 教授 西尾 正寛) 実践研究2「地域・社会における教育課題に応じる教育メディア活用の在り方の研究」(健康科学部 教授 福森 貢) 【ポスターセッション】 「地平線的目標設定からの図画工作科学習の改善」(教育学部 教授 西尾 正寛) 「多様なニーズに対応する協同的な学習の実現を目指す音楽科の教材開発」(教育学部 教授 衛藤 晶子) 「双方向のコミュニケーション手段としての地図の活用を目指す小学校社会科の授業開発」(教育学部 准教授 小谷 恵津子) 「小中連携を意図した英語Can-Do Listの活用」(教育学部 准教授 竹下 幸男、准教授 深田 將揮) 「小学校国語科における読みの学習を促す板書の検討」(教育学部 講師 八木 義仁) 「情報教育及び情報科教育の連携」(教育学部 教授 西端 律子) 最後に、奈良県教育研究所研究開発部 ICT教育係長 小崎誠二先生より「学習の基盤となる資質・能力」として言語能力、問題解決能力と同様に情報活用能力が位置付けられているとの講話をいただきました。 現代教育研究科、現代教育研究所ともに現代の教育課題について研究を推進しております。今後も社会に貢献するため研究を更に深化させていきます。
2019.01.17
「広陵町・香芝市×畿央大学 介護予防リーダー養成講座」説明会が開催されました。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け「元気な高齢者が虚弱高齢者を支える仕組みづくり」は重要課題となっており、健康づくり・介護予防の担い手の育成が急速に高まっています。しかし、その養成と養成後に実際の地域活動につなげるのは容易ではありません。 広陵町と香芝市では自主的な健康づくりの活動を行える地域支援の「リーダー」を養成することをめざしており、その一環として、「介護予防リーダー養成講座」を開講しております。 この養成講座を修了すると、受講者はKEEP(Koryo・Kashiba Elderly Encouragement Project)として認定され、地域における介護予防の担い手として実際に地域の健康づくり(地域イベントやサロン等)に貢献していただけることが大きな特徴となっています。 平成30年度の介護予防リーダー養成講座は2月から3月にかけて全11回の講座が開講され、広陵町は5期生、香芝市は4期生を輩出することとなります。その事前説明会が平成31年1月16日(水)に畿央大学で開催され、広陵町と香芝市から13名の方が参加されました。 始めに香芝市菊川福祉課長のご挨拶があり、畿央大学理学療法学科高取克彦准教授から昨年度の実例をもとに、本事業の概要を説明していただきました。その後、広陵町および香芝市の介護福祉課職員の方から、養成講座修了後の地域活動について説明をいただきました。 畿央大学では、この取り組みに理学療法学科の高取克彦准教授と松本大輔助教が全面協力し、今年度は広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト(私立大学戦略的研究基盤形成支援事業)の一環として協働しています。 【関連リンク】 平成30年度開講式の様子 KAGUYAプロジェクト紹介リーフレット 広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトfacebookページ 畿央大学ヘルスプロモーションセンター
2018.12.27
2019年2月21日(木)第17回畿央大学公開講座のご案内
健康と教育のスペシャリストを育成する畿央大学では、2019年2月21日(木)に「認知症」をテーマに下記の要領で『第17回畿央大学公開講座』を開催します。受講料は無料ですので、ぜひ皆様奮ってご参加ください。 講座内容 認知症の正しい理解 -認知症かなと思ったときの対応- 健康科学部 看護医療学科 教授 山崎尚美 昨今、認知症の人は462万人を迎え、MIC(認知症予備軍)の人を含めると800万人時代と言われています。そして、認知症は今ではわが国だけではなく世界的にも注目されています。 畿央大学では、「認知症に強い畿央大学」をスローガンに2013年から地域に根差した認知症カフェの運営・企画や認知症サポーター養成講座、若年性認知症サポート事業、奈良県認知症ケア専門士会などにおいて、認知症の啓発活動や専門職に対する研修、認知症アプリケーションの開発および介護者の相談事業を行ってきました。 当日は、認知症を正しく理解するために①認知症に関するミニ講義、②模擬患者による演習、③簡単なもの忘れのチェック を予定しています。特に「認知症にならないためのヒケツ」や「認知症になったときにしておく準備」については参考になると思います。 多数の参加をお待ちしています。 開催日時 ■開催日時 2019年2月21日(木)14:00~15:10 【 受付13:30~ 】 ※ 1月7日(月)から申込を開始します。 ■定 員 200名(先着順) ■開催場所 畿央大学 P棟2階 P201講義室 ■参加費用 無料 ※筆記用具をご持参ください。 申込方法(1/7から申込受付開始) ① 氏名(ふりがな)、② 年齢、③ 住所、④ 電話番号(FAX番号)をご明記の上、E-mail、FAX、はがき、いずれかの方法でお申し込みください。 ※医療系職種に従事されている方はその旨ご記入ください。 お問合せ・申込先 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学教育推進部 公開講座係 E-mail:uketsuke@kio.ac.jp TEL:0745-54-1601 FAX:0745-54-1600 ※受講証の発行は致しません。当日直接本学にお越しいただき、公開講座受付で会場をご確認ください。 ※公共交通機関を利用してご参加ください。 ▼ポスターPDF(画像をクリックするとPDFデータがご覧頂けます)
2018.12.27
大学院教育学研究科×現代教育研究所 プロジェクト研究成果報告会のご案内
畿央大学大学院教育学研究科では、「生徒指導」「特別支援教育」「ICT」の3つの教育課題を中心に 教育研究を進めています。今回は「生徒指導」の分野から「特別活動」を取り上げ、我が国と韓国の 特別活動を比較しながら、これからの時代に求められている特別活動や集団活動の指導について報告します。 畿央大学現代教育研究所では、近い未来の社会に生きる児童・生徒を育てる教育研究の視点を「特別支援教育」と「情報教育」に当て、基礎研究と実践研究に取り組んできました。この度、平成28年度から取り組んでまいりましたプロジェクト研究「教師としての資質や能力を育てる~ポスト現代教 育の在り方についての戦略的研究~」が最終年度を迎えましたので研究の成果を報告します。 プロジェクト研究の概要につきましては、下記URLをご参照下さい。 https://www.kio.ac.jp/rime/study/ 日 時 2019年2月16日(土) 13:30~17:00 会 場 畿央大学P301講義室、P302講義室(受付 P棟3階) →アクセスはこちら 内 容 【研究成果報告会】 13:00~13:30 受付 13:30~13:40 開会あいさつ 13:40~14:30 教育学研究科研究成果報告「今、求められている特別活動の指導」 14:30~14:40 休憩 14:40~14:50 基調提案「研究所が教育現場とつながることを目指す思い」 14:50~15:10 プロジェクト研究成果報告基礎研究1「ダイバーシティ教育開発の基礎的研究」 15:10~15:30 プロジェクト研究成果報告基礎研究2「教育メディア活用の在り方の基礎的研究」 15:30~15:40 休憩・移動 【現代教育研究所プロジェクト研究実践研究ポスターセッション】 15:40~16:20 イントロダクション 特別支援教育「インクルーシブ教育の視点を取り入れた授業改善に関する実践的検討」 情報教育「地域・社会における教育課題に応じる教育メディア活用の在り方の研究」 ポスターセッション 「地平線的目標設定からの図画工作科学習の改善」 「多様なニーズに対応する協同的な学習の実現を目指す音楽科の教材開発」 「双方向のコミュニケーション手段としての地図の活用を目指す小学校社会科の授業開発」 「小中連携を意図した英語Can-DoListの活用」 「小学校国語科における読みの学習を促す板書の検討」 「情報教育及び情報科教育の連携」 16:20~17:00 全体講評 17:00~ 閉会挨拶 参 加 費 無料 【参加申込方法】 メールまたはFAXにて必要事項(氏名・所属・連絡先メールアドレス・電話番号)を記入の上、お申し込みください。 ※申込み票は、こちらからダウンロードできます。 【申込み先】 畿央大学総務部 FAX:0745-54-1600 E-mail:rime@kio.ac.jp 【お問い合わせ】 畿央大学総務部 TEL:0745-54-1602 なお、個人情報は本報告会以外では使用いたしません。 また、受付完了のご返信はいたしませんので、ご了承の上、当日受付までお越し下さい。 来場の際には、公共交通機関をご利用の上、お越しください。
2018.11.28
平成30年度 理学療法特別講演会を開催しました。
平成30年11月25日(日)に畿央大学にて畿桜会(同窓会)主催の「理学療法特別講演会」が開催されました。卒業生、在学生、一般参加の方も含めて約30名の方が参加されました。理学療法特別講演会は、畿桜会が主催し、年に1度、理学療法学科卒業生に向けてリカレント教育(卒業後も幅広い知識を養う)のために行い、受講料1000円にて卒業生以外の医療関係者にも公開しているものです。 今回は畿央大学理学療法学科3期生の鈴木裕二先生をお招きし、「心疾患併存患者の理学療法におけるリスク管理」というテーマでご講演いただきました。 鈴木先生は、循環器疾患のリハビリテーションにおいて、大変ご活躍されている先生です。国立循環器医療センターに入職され、現在は姫路医療センターにご在籍されております。講義の中では、働いておられる病院での心臓リハビリテーションの概要であったり、実際に臨床で経験された症例についてご紹介いただきました。 まず多くの人が、「心臓リハビリテーションとは何か」と疑問を持つことが多いと思います。心臓リハビリテーションとは、体力の回復、再発予防、社会復帰のための取り組みであり、医師、看護師、栄養士、臨床心理士、リハビリテーションセラピストなど多くの職種が関わります。理学療法士は、その中で心疾患の患者さんに適切な運動方法を処方し、指導していく役割があります。講義の中では実際の場面を写真や動画を用いて、非常にわかり易くご説明していただきました。 また心疾患を併存しておられる患者さんに運動療法を実施していくうえで、リスク管理が重要となってきます。講義の中では、運動誘発性の危険な不整脈を持っておられる患者さんや、手術後に循環動態が不安定になった患者さんについてご紹介いただきました。いずれもとても危険な状態の中で、どういう風にリスク管理をしながら理学療法を進めていったらよいのかということを示していただきました。理学療法では全身を診る必要があり、心電図やバイタルを確認しながら、安全に進めていくことが重要であると思いました。 今回の講演で心臓リハビリテーションに対する理解が深まり、心疾患を持っておられる方のリスク管理がとても重要であることを理解しました。いずれも今後の臨床に役に立つもので、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。 講演後は食堂にて懇親会を行いました。鈴木先生や、大学の先生、諸先輩方や後輩と、近況や、職場のことなどを話し合う貴重な時間も過ごしました。 来年度も理学療法特別講演会は行われる予定です。ぜひ、来年度も多くの方のご参加をお待ちしております。 理学療法学科8期生代表幹事 崎田 佳希
2018.09.18
11/25(日)理学療法特別講演会「心疾患併存患者の理学療法におけるリスク管理」を開催します。
畿央大学卒業生向けのリカレント教育(卒後教育)を兼ねて行われている「理学療法特別講演会」。今年は独立行政法人国立病院機構 姫路医療センターの鈴木裕二先生(本学理学療法学科3期生)に、心疾患併存患者の理学療法におけるリスク管理についてお話し頂きます。なお、本講演は受講料1000円にて卒業生以外の医療関係者にも公開させて頂きます。 ▲昨年の様子 日 時 2018(平成30)年11月25日(日)10:30~12:00 (10:00~受付) 会 場 畿央大学 L棟1階 L103講義室 講 演 心疾患併存患者の理学療法におけるリスク管理 講 師 鈴木 裕二 氏 /理学療法学科3期生 独立行政法人国立病院機構 姫路医療センター勤務 受講料 無料(卒業生以外は1000円) 懇親会 (卒業生のみ) 12:30~14:00 講演会終了後、懇親会を予定しています。軽食・ソフトドリンクを用意しています(無料) 申込方法 下記①~⑥を明記の上、E-mail、ハガキ、FAXのいずれかでお申し込みください。受講証の発行は致しません。当日、直接受付にお越しください。 ①氏名(ふりがな) ②卒業年度 ③住所(郵便番号から) ④電話番号 ⑤メールアドレス(お持ちの方) ⑥所属先(団体名、病院名等) 申込締切 2018年11月20日(火)必着 申込先 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学 広報センター 理学療法特別講演会係 FAX : 0745-54-1600 E-mail:dousoukai@kio.ac.jp (件名に「理学療法特別講演会」と明記) 問合せ先 TEL:0745-54-1603(担当:畿央大学広報センター増田、鈴木、伊藤) ※公共交通機関を利用してご参加ください。
2018.09.18
第1回現代教育特別講演会・交流会を開催しました。
現代教育学科初めての卒後教育イベントを開催! 2018年9月17日(月・祝)、畿桜会(同窓会)主催で初の「現代教育特別講演会・交流会」を開催しました。「主体的・対話的で深い学びを生むクラスづくりのために」をテーマにした特別講演と交流会に、2010年に卒業した1期生から8期生、教職員、現職教員や大学院生、学部生あわせて30人が集まり、学びと交流を深めました。 今回は、発起人である教育学部現代教育学科6期生の片岡利允さんに思いや当日のことを寄稿していただきました。 教育学部の卒後教育と同窓会を兼ねて、特別講演会を企画・運営させていただきました。 講師として、NPO法人授業づくりネットワーク理事長の石川晋さんをお招きし、講演会を開いたあと、懇親会という流れです。 まずはじめに、石川晋さんのご講演。 ざっくりとした内容を紹介します。 【第1部:特別講演会】 ①合唱コンクールの映像 合理的に考えれば、指揮を見るのではなく、目の前のオーディエンスに向かって歌うべき。しかし、「こんな指導をしたい!」と思ってそうしたときに、どんなハレーション(悪影響)が起こるか。そして、それに対してどう対応するか。 そこまで考えたときに、具体的な対応策がなければやらない方がいい。自分にとって良くないし、そうなると、子どもたちにとっても良くない。 先生として何より大切なことは、子どもたちの前で常に笑顔でいられること。 若いうちはこういった壁にぶち当たるが、年齢とともに解消されていく。保護者対応も然り。10年は我慢。それまで蓄える。 ②「さるとかに」 対話型読み聞かせ 「かにの横ばい」「ひしゃく」「柄」など…。立ち止まって、ひとつひとつの言葉の意味を教えてあげる。 さるが柿を投げるシーン。どうやって投げる?やってみて?そんな投げ方だと木から落っこちるよ?もう一度…というように、イメージする力もつけてあげること。 お話の中の一文一文が、合理的にあとの話につながるようにできている。 そのことに気づけたらさらに深い読みができる。いわゆる伏線。 読み聞かせの合間に、度々、対話を織り交ぜながらみんなで読み進めていく、対話型読み聞かせ。 全体での発表は1、2回。授業の中でも1時間のうちに何度もペアトーク→全体発表を繰り返すと、テンポが悪くなるのであまりよくない。 子どもたちが好きな絵本は何回でも読んであげる。飽きるまで。飽きるころには、お話の型が身に付く。 ③ライフヒストリー 石川晋さんの教員生活について。海沿いの荒れた学校から、田舎ののんびりした学校まで、あらゆる学校を経験。 60歳まで教員生活を過ごすにあたって、一校目にして、このままじゃ続かないと感じ、何度かインターバルを挟みながら歩んでいくという人生設計を立てる。大学院に通ったり、育児休暇を取ったり、今は、フリーで全国各地の学校に訪れる。来年からまた現場に復帰する予定。 このように、長いスパンで人生設計することも必要。 ④説明文教材「イースター島にはなぜ森林がないのか」 まずは、グループ音読。2ページを丸読みで、1分半以内に読み切るという、ゲーミフィケーションを取り入れた活動。勝ち負けにこだわる子がいる場合には、グループごとにタイムを設定させたりもする。最後は達成感を味わえるような工夫も必要。 即興劇の手法を取り入れたインタビューの活動。ただ読み進めるだけでなく、モアイやラット、ポリネシア人などになりきってインタビューし合うことで、楽しく、かつ、文章も読み深められる。このように、工夫次第で短時間、かつ、楽しく学ぶことができる。 以上のように授業づくりのことから教員としての人生設計まで、多岐に渡ってお話していただきました。 明日から生かせるアイデアと、これから先も大切にしていきたい教師としての在り方を考えられる、貴重な時間でした。 最後には、大学とつながりを持つことの大切さについても触れられていました。 苦しくなったときには、かつてお世話になった大学の先生方に頼ることも必要ですね。 【第2部:交流会】 そして、講演後は懇親会。 食事をいただきながら、久しぶりに再会した仲間と情報交換したり、講師の石川晋さんから個別に相談をしていたり、盛んに交流が行われました。 教育について語るもよし、他愛もない話に笑い合うもよし、そんな空間に、学生時代の懐かしさが感じられました。 今回、これが教育学部としては初めての試みでした。 これをきっかけに、卒業後の教員同士のつながりも大切にしていきたいという思いもあります。来年はどのような形になるかわかりませんが、第2回も開催したいと思います。その時は、さらに多くのご参加をお待ちしています。 教育学部現代教育学科6期生 片岡利允 当日の参加アンケートからは「楽しく学ぶことができた」「久しぶりに仲間に会えた」「いろいろな人と交流できた」というご意見をいただきました。畿桜会(同窓会)では卒業生同士の交流を活発化し、また卒業後も学べる場としてさまざまな取り組みやイベントを進めていく予定です。次回は10月20日(土)、21日(日)の同窓会サロン in 畿央祭にぜひご参加ください! 【関連記事】 畿央祭2018 ウェルカムキャンパス in 畿央祭 【今年の卒後教育イベント】 5/20(日)看護医療学科卒後教育研修会 9/8(土)健康栄養卒業生交流会 11/25(日)理学療法特別講演会
2018.09.14
第4回畿央大学シニア講座「肩こり・腰痛を運動でやわらげる」を開催しました。
平成30年9月12日(水)、畿央大学では地域のシニア世代の方々を対象に、「健康」と「教育」について学びを深めるための「畿央大学シニア講座」を開催しました。恒例となったこの講座は、今回で4回目の開催となります。 今回は「肩こり・腰痛を運動でやわらげる」と題して、昨年に引き続き、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 大住倫弘先生が講師となっていただき、参加者32名の皆さまに最近の知見を学んでいただきました。 まず、講義形式で配布資料を確認しながら「腰痛のメカニズム」や「痛み」について学びました。参加者の皆さんは日々生活する中で、体の痛みと付き合いながら生活をされているためか、講義内容に熱心に耳を傾けておられました。 少し休憩をはさんだ後、実際に参加者の方々と一緒に、腰痛の方でもできる簡単な運動・ストレッチを行いました。また大住先生から、『毎日少しだけでも簡単な運動(ストレッチ)をしていただくことが大切なこと、またストレッチすることで痛くなるのであれば無理をする必要はありません』、とアドバイスもありました。ストレッチする前とした後での身体の反り具合の違いに感動される方や、「体がスッキリした」とご満足頂く参加者の方が多く見受けられました。 講座終了後も、ストレッチの具体的な方法や、また自分自身が腰痛に効果があると思い実践していることは本当に効果があるのか、正しい方法なのか等、熱心に質問されている様子も見られました。 参加者の方からは、「痛みの原因を正しく把握することが大切、ということを認識できた」「今までは腰痛がひどくて運動はやってはいけないと思っていたが、今日お話をお聞きして運動が良いことが分かりました」「軽い運動で改善が期待出来ます」などの声を数多くいただき、第4回シニア講座はご好評のうちに終了しました。 畿央大学では今後も地域社会と連携し、様々な形で地域貢献、社会貢献に取り組んでまいります。 【関連記事】 第3回畿央大学シニア講座 第2回畿央大学シニア講座 第1回畿央大学シニア講座