2013年の企業・行政の方へ一覧
2013.09.03
第5回やまとフォーラムを開催しました。
冬木学園教員と地域で活躍されている多彩な方々を講師に迎え、第5回やまとフォーラムを開催! 学校法人冬木学園(畿央大学)は地域の文化交流の要となり、その発展に貢献することをめざしています。やまとフォーラムでは、畿央大学はじめ冬木学園各校の教員とともに、地域の実社会で活躍されている方たちを講師に招いて教育・文化・健康に関する14の公開講座を開講しています。基調講演を含めてお一人様3講座に参加いただけます。 例年は8月最後の日曜に開催していましたが、畿央大学開学10周年記念事業等と曜日の調整から、今年は2013(平成25)年9月1日(日)に、『第5回やまとフォーラム』を開催しました。 この日は、台風15号の到来で開催が危ぶまれましたが、温帯低気圧に変わり雨模様ながら無事ご来場者をお迎えすることができました。お客様の受付・誘導・各教室で講師紹介などをするのは畿央大生約30名のボランティアで、やまとフォーラム運営にはなくてはならない存在で手作り感いっぱいのイベントになっています。 開会にあたり、冬木学園理事長(畿央大学学長)冬木智子先生からは「畿央大学を開学して記念の10周年の節目を迎えられたことは地域の皆さまのおかげ」との感謝の言葉が語られ、続いて地元広陵町山村吉由町長からはその御祝いと大学のある町として発展している広陵町の様子を紹介するご挨拶がありました。 坂本信幸氏の基調講演には約350名、1限目7講座350名、2限目6講座300名、のべ約1,000名を超える受講者にお越しいただきました。 今年の基調講演は、「古事記」、「日本書紀」、「万葉集」のふるさと、奈良県が推進する『記紀・万葉プロジェクト』に呼応する形で、万葉集の著名な編者であり、また高岡市万葉歴史館館長・奈良女子大学名誉教授坂本信幸氏をお招きして、『葛城の万葉歌と大伯皇女の歌』と題してお話いただきました。 坂本講師の読み上げる万葉歌によって、1300年の時代を遡って昔の大和人がどのような思いで生きていたのか、宮廷の暮らしは華やかだったのか、政変にあけくれるなかでも兄妹や愛しい人を慕う恋の歌によって古代へと引き寄せられてしまいます。この日の講演に合わせて畿央大学近辺の葛城地域で詠まれた万葉の歌を現在の推定地の写真や地図を示して解説していただき、とても親近感のわく、わかりやすい講演でした。私たちは固有名詞として「万葉集」を知っているだけで、その中身に触れる機会は少ないので、とても勉強になったのではないでしょうか。 基調講演に続くⅠ限目(14:40~15:40 )7講座、Ⅱ限目(16:00~17:00)6講座の概要を紹介します。 【No.1】重信茜講師:香芝市役所 高齢福祉課、地域包括支援センター保健師 「ラジオ体操で健康!元気!~たった3分であなたも変われます~」 誰もが知っているラジオ体操。健康維持、介護予防に最適で短時間で簡単にでき、様々な効果があるラジオ体操の魅力について、実技を交えながら紹介していただきました。 【No.2】北田善三講師:畿央大学健康科学部 健康栄養学科教授 「健康長寿をめざして~『養生訓』にみる健康づくりの秘訣~」 生活習慣病が死因の上位を占める現代にも通じる、短命といわれた江戸時代に84歳の長寿を全うした貝原益軒の養生訓の教えを解説していただきました。 【No.3】西本登志講師:奈良県農業センター総括研究員 「美味しい野菜の新品種をつくりたい!~トウガラシ、イチゴ、菜っ葉の新品種の紹介~」 カプシエイト効果のある育成中の新しい「ヒモトウガラシ」、10年もかかったイチゴの新品種「古都華」、大和真菜の新品種「夏なら菜」・「冬なら菜」の特徴と育成の苦労話などをお聞きしました。 【No.4】中山順講師:畿央大学健康科学部 人間環境デザイン学科准教授 「人にやさしい生活環境づくり~みんなに快適で魅力ある生活環境を求めて~」 高齢者も含める皆にわかりやすく、使いやすく、魅力的な生活用品や空間について、ベビーカーやエレベーターなど私達の身の回りのものを例に挙げ、ユニバーサルデザインの視点から考察しました。 【NO.5】上山好庸講師:あすか劇団「時空」主宰、写真家JPS会員 「先ず思うこと、すべてはここから始まる~手作り舞台はこうして出来上がる~」 15年前に立ちあげた手づくり劇団「時空」は毎年千人以上の観客の前で幻想的な明日香の魅力を大掛かりな舞台装置を用いて演じています。その足跡をたどりながら地域の活性化、地域づくりのあり方を語っていただきました。 【No.6】堀江尚子講師:畿央大学健康科学部 看護医療学科准教授 「孤独死のことについて考えます~それは人ごとではありません~」 孤独死の背景として家族構成や地域社会の変化があり、いまや放置できない社会問題となっている現状を考察し、全国における取り組み事例などを紹介しつつ、みんなが希望を持てる社会づくりについて考えました。 【No.7】石井正信講師:田原本町観光協会事務局長、元奈良県公民教育研究会副会長 「日本人の美しい心が日本を救う~国中と邪馬台国?~」 畿央大学は『太陽の道』の線上にあり、まさに大和の真秀ろばです。この地は大和心と日本文化(稲作文化)の発祥地です。古事記から大和心を紐解きわかりやすく説明していただきました。 【No.8】片上裕之講師:片上醤油 代表者 「醤油 再発見 ~醤油の歴史や種類などをわかりやすく解説~」 毎日使っていて、あまりに身近な醤油ですが、これまでの発展、歴史を振り返り、理解を深めるとともに、現在の醤油の種類やその特徴、使い方などをわかりやすく解説。受講生の皆さんに黒豆の醤を試食していただきました。 【No.9】大城愛子講師:畿央大学教育学部 現代教育学科講師 「スウェーデンの子育て支援と保育 ~仕事と子育ての両立を支えるシステムとは~」 北欧スウェーデンでは女性の就労率の高さと共に高い出生率を維持しており、子どもは社会のものであり“社会的子育て親”の考え方で保育費も安価、小学校から大学まで学費は無料です。日本との制度の違いは根本的に物の考え方の相違があることを学びました。 【No.10】田尾秀寛講師:東寺真言宗権少僧正、四国八十八ケ所霊場会、四国別格霊場会、西国三十三ケ所霊場会の公認先達 「お遍路の社会学」 四国霊場開創1200年を来年に控え、お四国には年間50万人の方がお参りに訪れています。本四架橋後バス遍路が盛んになり世界遺産登録に向けて活動している様子など、お遍路さんについてさまざまな観点からわかりやすい言葉で教えていただきました。 【No.11】近藤芳嗣講師:県民招待作家、奈良市天理市芸術協会員、水門会員、近藤豆腐店代表取締役 「入江泰吉先生に学んだ事 ~表現芸術としての写真~」 大和路は歴史とそこに生きた人々のドラマ。…と自らの作家活動の原点を入江泰吉先生は記述しています。情緒性、空気感、滅びへの愛着などが作品を通じて感じる事が出来ます。今回やまとフォーラムちらし(表面)には入江先生の“二上山暮色”を拝借し、入江ワールドの一端にも触れています。 【No.12】峯松亮講師:畿央大学健康科学部 理学療法学科教授 「筋トレ?いいえ、骨トレ! ~転ばぬ先の骨トレーニング~」 骨折は寝たきりの原因となります。健康のために体を鍛えるように、骨も鍛えることができます。骨粗鬆症と運動を中心にその予防法を概説。運動と栄養のバランスをとって転ばぬ先の骨トレへの挑戦を推奨していただきました。 【No.13】米田安佐子講師:香芝市保健センター 保健師 「あなたにも忍び寄る・・・がん! ~私は大丈夫 そんなあなたが心配です~」 日本では1981年から、がんが死亡原因の第1位を占めており、現在では3人に1人ががんで死亡すると言われています。がんのことをクイズ形式で紹介しながら、がん予防についてみんなで考えてみました。 地域のみなさまに支えていただき、今年でこの「やまとフォーラム」は5回目を、また畿央大学も開学10周年を迎えることができました。心から感謝申し上げますとともに、今後ともご支援、ご協力のほどお願い申し上げます。
2013.08.29
11月20日(水)ナント元気企業マッチングフェア2013に出展します。
畿央大学の地域社会連携活動のさらなる発展のために! 2013(平成25)年11月20日(水)10時~17時まで、「マイドームおおさか」において『<ナント>元気企業マッチングフェア2013』が開催されます。 畿央大学はこれまでの産学連携をさらに推進・発展していくことを目的に「産学連携コーナー」(2階会場)に出展します。 畿央大学は今年で開学10年を迎えた若い大学ですが、質の高い教育を実現する熱意ある教員陣に支えられ、近隣の市町村・商工団体・企業との連携による共同研究に重点を置き、製商品開発協力にも積極的に取り組んでいます。 南都銀行および南都経済研究所主催によるこのビジネスフェアは2003年第1回目が開催され、今年で11年目を迎え規模・来場者・商談件数ともに拡大しつつあります。畿央大学は平成22年度から出展し今回で4回目となり、大阪という広域な経済圏で本学の研究分野に関心のある企業・団体との新しい連携が進められればと思っています。ビジネスチャンスを求めておられる事業者様はぜひお越しください。 ■ナント元気企業マッチングフェア2013 2013年11月20日(水)10時~17時 マイドームおおさか 2階 地下鉄堺筋本町駅 ①⑫番出口から徒歩7分 地下鉄谷町四丁目駅 ④番出口から徒歩7分 ▼昨年のナント農商工ビジネスフェア記事https://www.kio.ac.jp/information/2012/11/post-599.html
2013.08.29
チーム医療ふれあい実習発表会(健康科学部1回生)を開催しました。
健康科学部1回生の『チーム医療ふれあい実習』が、8月19日(月)~23日(金)に実施されました。 最終日(8/23)には施設側の担当者をお招きして、本学にて実践発表会を開催し、関係者全員で実習の学びを共有しました。 各学科それぞれの学びの様子をレポートを掲載します。 【理学療法学科】 私たちは、この実習を通し医療の世界を肌で感じることで、座学で学んだ知識をより深い理解へと繋げることができました。実際の医療現場を見させていただいたことで新たな気づきがありました。一つは、医療従事者が他職種間で相手の職種を尊重し、また自分の専門分野に誇りを持って仕事をされていたこと。二つ目に、医療従事者だれもが「患者中心の医療」を基に行動されていたこと。どちらもチーム医療に欠かせない要素であり、医療の軸であると思いました。今後、私たちがその要素を育てていくためには、相手を思いやる気持ちや専門職としての知識を、より深く追求することが必要となるでしょう。そのためにも、今教わっていることをしっかり押さえなければならない、と再認識しました。 理学療法学科の学生として、やはりリハビリテーション室の見学は大きな刺激がありました。理学療法士の方の患者さんと常に笑顔で接する様子や、リハビリの様子を見させていただき、患者さんとの信頼関係を築く大切さと、適切な理学療法を提供できる知識の必要性を感じ、自分自身のコミュニケーションや知識の未熟さを知りました。さらに、この実習において患者さんと触れ合い感じたことは、理学療法士になりたいという気持ちをより強くさせてくれました。 最後となりましたが、忙しい中私たちに時間を割いていただき、院内での丁寧な説明のみならず、より多くの学びを与えてくださるよう実習内容を組んでくださった病院の皆様に心からお礼申しあげます。 理学療法学科 1回生 塩谷 純朗 【看護医療学科】 まだまだ専門知識が少ない段階での短期間の実習でしたが、この実習を通して新たな視点や今後の課題が見つかり、今まで学習してきたことがより深まりました。 実習では病棟見学だけでなく、院長先生の貴重なお時間をいただいての座談会や、学校ではあまり深く学習することのない看護師以外の医療従事者の方のお話を聞かせていただいたり、合同カンファレンスの様子を見学させていただいたり、また実際に自分たちでカンファレンスをする機会をいただきました。学校の授業だけではあまりイメージできなかった多職種間の連携や各医療職のチーム医療における役割、チーム医療を実践することの難しさ、そして医療従事者としていつも大切にしなければならいことを学ぶことができました。 また医療従事者としての視点からの学習だけでなく、実際の患者さんとのふれあいや、疑似体験などから患者さんの気持ちや、医療従事者として患者さんとコミュニケーションをとることの難しさが身をもってわかりました。私が一番印象に残ったのは、看護師さんが処置をする時やバイタルチェックを行う時、看護師さんが必ず挨拶していたことです。するとそれまでぼんやりとした表情だった患者さんの顔が明るくなり、やる気を出して痛くてつらそうな治療にも暴れたりせず、じっと耐えていました。その時、挨拶などの何気ないことでも重要なコミュニケーションであること、そしてその積み重ねが信頼関係を築くために大切であること、看護の持つ力の大きさに改めて気づかされました。 今回の実習で入学当初の看護師になりたいという気持ちがより具体的なかたちで心によみがえりました。この実習で得た学びや気づきを今後の学習に活かし、自分の中で育てていきたいと思います。 看護医療学科 1回生 森 知玲 【健康栄養学科】 今回「チーム医療ふれあい実習」で私は市立奈良病院に行き、たくさんのことを学ばせていただきました。 この実習の最終的な目標は、実際にチーム医療が実践されている医療の現場を見学することで、チーム医療を担っているさまざまな職種の役割や機能を理解することでした。3日間という短い間でしたが、さまざまな事を体験し、初めて気づいたこと、勉強になったことがたくさんありました。患者さんに元気になってもらいたいという同じ思いを抱く多種多様な医療スタッフが連携し、チームとして医療を行なっているということ、目的と情報を共有し合い、患者さんの状況に適切な医療を提供しているということを、改めて実感することができました。大学で学んだことと現実が直結した瞬間でした。 また、現場で働く管理栄養士の方からもお話を伺い、実際に患者さんに提供している献立も見せていただきました。具体的な業務や役割をより明確にイメージすることができました。 実習を通して、学んだこと・新たに発見したことは多く、自分自身にとっての課題も見つかりました。すべてを今後の勉学に活かしていきたいです。 健康栄養学科 1回生 寺尾 幸 この実習での学びは、学生の将来に大きく役立つものとなったようです。 実習病院の指導者・スタッフの皆様、そして患者様、実習期間中は大変お世話になり、有り難うございました。
2013.08.20
畿央大学現代教育研究所 「学びを結ぶ」ワークショップを開催しました。
2013.08.19
2013年度教職員のための夏の公開講座を開講しました。
所属学校の夏休みに教員自身が自己研鑽するための任意参加講座に多くの先生が参加しました。 この講座は、奈良県教育研究所の依頼に基づいて、先生方に子どもたちが夏休みの間に知識を深め、得意分野をさらに伸ばしていただくことを目的に受講していただく講座です。 2013(平成25)年8月16日(金)午前と午後に、奈良県下の教職員を対象として開講しました。 午前の部は、畿央大学健康科学部理学療法学科准教授の冷水誠先生による『意欲的な学習を生み出すための報酬~報酬による学習「強化学習」の神経科学的見地~』。 ひと口に「記憶」といってもいろいろな種類の記憶があります。子どもの頃の思い出や昨夜の夕食献立、テレビや映画の1シーンなどが人間の脳のどこに納められるのか。人にとっての「報酬」とは金銭だけで片付けられるわけではなく、他人から信頼を勝ち得る社会的報酬(褒める、認める、アイコンタクト)などが動機付けとなって学習の強化が図られます。 理学療法学科神経(ニューロ)リハビリテーションの研究者として活躍されている冷水先生からは、記憶―学習―脳の関係から効果的な学習・勉強方法とは、という内容の講義をしていただき、参加された40数名の受講者のみなさんも納得されていました。 午後の部は、畿央大学教育学部現代教育学科講師の八木義仁先生のよる『小学校国語科 読解指導の進め方』。 小学校教員として長年教育の現場におられた八木先生の経験から、教材研究、指導計画、学年別の授業内容展開についてどうすればよいか具体的な指針が話されました。若い先生方に国語の授業の進め方に自信を持って頂きたいとの思いが込められていました。 音読、物語、説明文、視写についての読み解き方のポイントについてもお話していただき、講義終了後も受講者からの質問に丁寧に答えていただきました。 受講者アンケートからも「指導の土台となるところをご教示いただき、さっそく2学期からの授業にとりいれたい」と、先生方のモチベーションとスキルアップにつながったことが伺える意見が多く見られました。
2013.08.02
災害に強い大和の町づくりネットワーク 平成25年度第1回研修会を開催!
看護医療学科の堀内です。東日本大震災以前から構想を膨らませていた防災・減災・災害対策強化を目的とする地域のネットワークは,昨年春「災害に強い大和の町づくりネットワーク」として立ち上がりました。東日本大震災に続き,奈良県南部水害を経験したことで立ち上げに賛同してくださる人が増え実現したという,ほろ苦さを感じる立ち上げではありましたが,医療施設や教育機関に所属するメンバーがそれらの辛い経験からの学びや知識を共有し,その名のとおり,災害に強い大和の町づくりをめざし頑張っています。 初年度はコアメンバーのための勉強会として,計3回の研修会を実施しました(昨年の様子はこちら)。その内容がネットワーク内外から評価され,本年度はもう少し広い範囲で県内医療施設や教育機関に声をかけていく計画です。第1回研修会が7月20日(土)10:00~16:00にかけて実施されました(ポスター)ので報告します。 10施設から医師,看護師,助産師,保健師,理学療法士,事務局職員,薬剤師と様々な職種の各施設で病院防災に関わっておられる33名がご出席くださいました。今回の講師は奈良県の防災に関わっておられる、市立奈良病院循環器内科の守川先生です。「奈良は危ない!」を様々なデータで示してくださいました。それぞれに対策の強化の必要性を再確認されていました。 本学の施設を使っての研修会という事で,特別に後期の災害看護論を履修したいと考えている看護医療学科の4回生20名が午前の講義の部分に参加させていただきました。 臨床の病院防災や災害時の対策を伺うことができ学びを深めました。「なぜ災害について勉強したいと考えているか」をグループ間で意見交換し,発表させていただく機会を頂きましたが,さすが4回生,しっかりと学生内で出された意見をまとめて述べており,各施設から来られた現場の方々(多くは管理職の方々)にも,頷いていただいていました。 今後の活動についても、ブログで報告させて頂きたいと思います。 看護医療学科准教授 堀内 美由紀
2013.07.29
奈良県中央卸売市場連携 給食経営管理論実習前期最終授業『奈良県産食材を使ったヘルシーレシピ発表会』を開催しました。
大和の食材がこんなに豊富にあるって、ご存知でしたか? 平成25年度4月から始まった給食経営管理論実習Ⅱ(指導教員:上地加容子准教授、金一玲助手、小西佳奈助手、健康栄養学科3回生76名)の授業を通して実施してきた、奈良県中央卸売市場との連携『奈良県産食材を使ったヘルシーレシピ開発』の前期締め括りとしての発表会が、2013(平成25)年7月25日に行われました。 奈良県中央卸売市場は全国に先駆けた県営の卸売市場として1977(昭和52)年に開場してから36年が経過し、大手スーパーや相次ぐ大規模産地直売所開設などにより流通チャネルの時代による変化から拠点としての存在が問われてきており新たな改善策の模索を目的に、今年5月畿央大学と包括連携協定を締結しました。その連携事業の一つとして『奈良県産食材を使ったヘルシーレシピ開発事業』に取り組んできたものです。 7月25日(木)12時より、奈良県中央卸売市場桜井場長、水産物卸協同組合吉田理事長、青果卸協同組合西川理事長(代理で小島事務局長)、関連卸協同組合川西理事長、松本水産㈱坂本会長、㈱ならにっか内海氏らの市場関係者、および畿央大学冬木副学長、金子健康科学部長らに、レシピ創作意図の学生プレゼンと実食による審査をしていただきました。 健康栄養学科3回生は8つの班に分かれ、2品ずつ合計16品のレシピについてプロジェクターを使ってプレゼンテーションを行い、見た目(5点)・味(5点)・ボーナスポイント(3点)の13点満点で評価していただきました。 そして13時過ぎ全員が審査結果発表会場に移動し、エントリーした全16レシピから「奈良県中央卸売市場場長賞」・「水産卸組合長賞」・「関連卸組合長賞」・「青果卸組合長賞」の4賞の発表が行われました。いずれも甲乙付け難い逸品ぞろいで審査は難航、その結果以下の作品が受賞しました。 【奈良県中央卸売市場場長賞】 3N2 4班 大和のおかず(肉味噌) 【水産卸組合長賞】 3N1 3班 つみれスープwith大和れんこん 【関連卸組合長賞】 3N1 4班 カレーなすバーガー 【青果卸組合長賞】 3N2 1班 れんこんのかりんとう 【その他エントリーレシピ】 ●大和茶せんべい (3N1 1班) ●マナパスタ (3N1 1班) ●ごぼうのかりんとう (3N2 1班) ●大和丸ナスのドリア (3N1 2班) ●宇陀金ごぼうのブラウニー(3N2 2班) ●ごぼうのスイーツ春巻き (3N1 3班) ●キャベツと花ミョウガの甘酢漬け(3N2 3班) ●大和丸ナスの浅漬け (3N2 3班) ●みそ*なすライスバーガー (3N1 4班) ●大和なすのマリネ (3N1 4班) ●れんこんジェラート (3N1 4班) ●大和のおかず(ひもとうがらし等野菜入り)(3N2 4班) 表彰式後は、北田健康栄養学科長、冬木副学長からは「学生のみなさんには貴重な経験になったはずです。地域社会との連携を深めるため、自分を磨いていくためにも今後とも積極的に取り組んでください。」との締め括りの言葉をいただきました。 【発表会までのブログ】 第8回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第8弾 第7回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第7弾 第6回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第6弾 第5回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第5弾 第4回メニュー:大和野菜の丸ナスをふんだんに使った“special YAMATO lunch”に舌鼓! 第3回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第3弾 第2回目メニュー:奈良県中央卸売市場連携 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第2弾 第1回目メニュー:奈良県中央卸売市場連携 給食管理論実習で奈良県産食材を使ったレシピを作っています!
2013.07.24
奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第8弾
最終回となる給食実習調理8回目は『さばの味噌煮込み定食』です! 奈良県中央卸売市場と連携事業「奈良県中央卸売市場から仕入れた県産食材を使用したレシピ創作」の第8弾。 4月にはじまった上地先生の給食経営管理論実習も最終回を迎えました。この授業の到達目標は、「安全でかつ栄養を充足し、喫食者にとって満足度の高い給食を提供できる。」そして授業内容の概要は、「実際に大量調理を体験し、給食の計画、実施、評価、改善に自主的かつ積極的に取り組むことで、給食運営に関する方法、技術をより多く習得するとともに、新たな課題を見出し、より良い給食運営管理を身につける。」と、シラバスには書かれていてまさに実践してきました。 連携先の奈良県中央卸売市場から大和野菜、大和肉鶏・ポーク、魚介類を仕入れ、食材の特徴を活かした、満足していただけるメニューを提供してきました。上地先生にお聞きすると、奈良県中央卸売市場から仕入れる食材は今まで近くのスーパーから購入するものと比べて新鮮さがまったくと言っていいほど違うそうです。家庭用の3~4人前の分量と異なり給食実習では約100人分の食材を必要としますが、卸売市場業者からみればまだまだ引き合いません。連携を結んでいるということでロットや配送の面ではご無理をおかけしました。 2013(平成25)年7月18日の給食経営管理論実習(学生78名、指導教員:健康栄養学科上地加容子准教授、金助手、小西助手)のメニューは、 ①さばの味噌煮、 ②大和野菜の揚げ浸し、 ③野菜の酢の物、 ④ミルクわらびもち の4品です。 夏の魚といえば鯖、合わせ味噌でしつこくない味付けです。 ひもとうがらしと薄きりかぼちゃと大和丸なすの揚げ浸しも夏らしさを出しています。 わかめときゅうり、じゃこ、そしてトマトの酢の物も大和野菜がふんだんに使わています。 何といってもデザートのミルク仕立ての抹茶わらびは絶品でした。 学生たちが何度も何度も試作してやっとこの味、このメニューに辿りつけた痕跡が十二分に窺えます。 毎週木曜日の給食実習でのメニューを楽しみにしているのは実習食堂で食べる教職員や学生たちだけではなく、学長先生と副学長先生も同じです。 健康栄養学科の学生たちがどのように大和の食材の良さを活かし工夫したのかを尋ね、人の生きる源の栄養について一言講義を毎回実践していただいています。 次回7月25日はいよいよ「奈良県産食材を使ったレシピ発表会」です。奈良県中央卸売市場の協力のもと、半年間培ってきた畿央大学健康栄養学科学生たちのパワーが炸裂します。ご期待ください!! 【前回までのブログ】 第7回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第7弾 第6回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第6弾 第5回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第5弾 第4回メニュー:大和野菜の丸ナスをふんだんに使った“special YAMATO lunch”に舌鼓! 第3回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第3弾 第2回目メニュー:奈良県中央卸売市場連携 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第2弾 第1回目メニュー:奈良県中央卸売市場連携 給食管理論実習で奈良県産食材を使ったレシピを作っています!
2013.07.22
第5回やまとフォーラム(夏の公開講座)を開催します。
夏の公開講座「やまとフォーラム」を開催します! 学校法人冬木学園は地域の文化交流の要となり、その発展に貢献することをめざしています。やまとフォーラムでは、畿央大学をはじめ冬木学園各校の教員とともに、地域の実社会で活躍されている方たちを講師に招いて14の講座を開講いたします。基調講演を含めてお一人様3講座にご参加いただけます。もちろん、参加費は無料です。 日時 2013(平成25)年9月1日(日) 受付12:30~ 基調講演開会13:00~ 会場 畿央大学 プログラム ご挨拶 13:00~13:20基調講演 13:20~14:20 講師:坂本 信幸 (高岡市万葉歴史館 館長) テーマ:「葛城の万葉歌と大伯皇女の歌」 公開講座Ⅰ限目 14:40~15:40公開講座Ⅱ限目 16:00~17:00 各講座の内容の詳細は、こちら 当日参加も可能ですので、 受付までお越しください。 ※Ⅰ限目に7講座、Ⅱ限目に6講座を開講します。 Ⅰ限目から、Ⅱ限目からの参加もできます。 ※参加される方は、お申込みの上、 直接会場にお越し下さい。 (公共交通機関をご利用ください) クリックで拡大します。→
2013.07.18
奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第7弾
毎日35℃以上の猛暑日が続き、今回もSTOP!!夏バテ“元気いっぱい大和ランチ”です。 奈良県中央卸売市場と連携事業「奈良県中央卸売市場から仕入れた県産食材を使用したレシピ創作」の第7弾。 連日35℃以上、ところによっては39℃を記録し、7月に入ってから熱中症で病院搬送される方が累計数千人にのぼるという異常気象が続いています。そこで今回も夏バテ防止のために管理栄養士の卵、畿央大学健康栄養学科3回生は、徹底した衛生管理のもと「安心・安全」に育てられた大和ポーク(ビタミンB1)と玉ねぎ(アリシン)、冷たくて栄養たっぷりのヴィシソワーズなど大和野菜を美味しく提供する“元気いっぱい大和ランチ”が作られました。 2013(平成25)年7月11日の給食経営管理論実習(学生78名、指導教員:健康栄養学科上地加容子准教授、金助手、小西助手)のメニューは、 ①キャロットライス ②大和ポークのオニオンソース仕立て ③大和丸なすのマリネ ④ヴィシソワーズ(裏ごししたジャガイモの冷製クリームポタージュ) ⑤アセロラポンチ の5品です。 写真ではチキンライスのように写っていますが、人参を細かく刻んだキャロットライスは大和ポークとともに食欲をそそられました。 付け合せの赤と黄のパプリカも彩りよく引き立っています。 大和丸なすのマリネはこんな使い方もあるんだと感心させられました。 夏の暑いときに温かいポタージュではなくてジャガイモのクリームスープを冷製仕立てにしているところは、さすが畿央大学健康栄養学科の学生の発想です。 デザートはフルーツいっぱいのアセロラポンチが締めとして絶妙な取り合わせで、わずか350円の昼定食なのですが、まるで有名レストランでフレンチをいただいているようなリッチな気分になりました。ポスターや卓上メニューも映えていて、あちこちに創意工夫が見られました。 実習食堂では食べながら学生たちが競い合って作ったこのようなイラストを見るのも楽しみの一つです。 100食分の食券がすぐに完売なるのでもっと増やしてくれると有り難いのですがそうなると給食実習の域を超えてしまいます。 今回は上地先生の許可をえて手消毒、シャッポ、専用前掛け、長靴など厳重な態勢で調理室内に潜入取材させていただきました。 調理担当班の学生に加えて、調理室の隅でボード片手に目を配っているのは水色の帽子をつけた学生で、決められた手順で衛生管理上問題がないかチェックしています。特にこの夏場の季節は俎板の洗浄や手洗いなど念には念を入れるそうです。 次回の8回目となる7月18日は最終班による実習、そして25日は前期を締めくくる発表会です。 連携先の奈良県中央卸売市場関係者のみなさんを交え、『畿央大学生による奈良県産食材を使ったレシピ審査発表会』が予定されています。お楽しみに!! 【前回までのブログ】 第6回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第6弾 第5回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第5弾 第4回メニュー:大和野菜の丸ナスをふんだんに使った“special YAMATO lunch”に舌鼓! 第3回メニュー:奈良県中央卸売市場連携事業 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第3弾 第2回目メニュー:奈良県中央卸売市場連携 給食経営管理論実習での奈良県産食材を使った調理メニュー創作第2弾 第1回目メニュー:奈良県中央卸売市場連携 給食管理論実習で奈良県産食材を使ったレシピを作っています!