理学療法学科の新着情報一覧
2023.12.05
「第16回アジア理学療法連盟学術大会」に教員と大学院生が参加!~健康科学研究科
去る11月25日(土)~26日(日)にタイ・ノンタブリーのグランド・リッチモンド・ホテルで開催された第16回アジア理学療法連盟学術大会(16th Asian Confederation for Physical Therapy Congress)に大学院生3名と参加してきました。 コロナ禍でほとんどの学会が中止あるいはオンライン開催となっていたため、約4年振りに国際学会の現地参加となりました。また3名の大学院生うち2名は国際学会初挑戦でした。私自身も「Development, validity, and reliability of Japanese version of the constant shoulder score」という演題でポスター発表を行いました。 学会では色々な国からの参加者と研究についてディスカッションをするだけでなく、長らく会うことができないでいた日本人研究者の方々との再開も果たせました。 ほとんどの学会が対面開催に戻りつつあるので、来年度以降、改めて積極的に国際学会に参加していきたいと思います。また大学院生にもどんどん国際学会での発表にチャレンジしてもらいたいと思います。 理学療法学科・健康科学研究科 准教授 瓜谷 大輔 【関連記事】 第44回バイオメカニズム学術講演会(SOBIM2023 in 北九州)に教員・大学院生が参加しました!~健康科学研究科 瓜谷ゼミ「インソールセミナー」学部生レポート!~理学療法学科 瓜谷ゼミがインソールのセミナーに参加しました!~理学療法学科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」院生レポート~健康科学研究科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科
2023.12.05
「第16回アジア理学療法連盟学術大会」大学院生レポート①~健康科学研究科
健康科学研究科 修士課程 2年の森 一晃です。2023年11月25日(土)~26日(日)にかけて、タイのノンタブリーで開催された第16回アジア理学療法連盟学術大会(16th Asian Confederation for Physical Therapy Congress)に、瓜谷 大輔准教授とともに参加し、ポスターセッションにて発表を行ってきました。 私は「Relationship between subjective performance recovery and neurocognitive function upon return to sports after ACL reconstruction」という演題の研究発表を行いました。 ポスター発表の形式は、指定された時間(30分間)にポスターの前に立ち、質問者と英語でフリーディスカッションを行う方法でした。なんとか1名のシンガポール在住の理学療法士と英語でディスカッションを行うことができ、貴重な経験を得ることができました。また、私が本学の学部生時代に参加したAPTSA(アジア理学療法学生協会)2nd congress in Japanで知り合ったタイの理学療法士と約12年ぶりに再会することができ、その頃の思い出やタイの理学療法などについて話すことができました。 今回、初めての国際学会での発表ということで不安ばかりでしたが、アジアの理学療法士と話していくうちに、少しずつ楽しさに変わっていきました。現地では、タイの理学療法士との再会のほかに、日本の他大学の先生方との交流、またタイの文化や食事に触れる機会などもあり、日々の臨床業務や研究活動に繋がるような情報や知識を得ることができました。 最後になりましたが、今回の研究発表にご協力頂いた瓜谷先生ならびに瓜谷ゼミの皆様、職場のスタッフに心から深謝を致します。 健康科学研究科 修士課程 2年 理学療法学科7期生(2013年3月卒業) あんしん病院 理学療法士 森 一晃 【関連記事】 タイ開催「第16回アジア理学療法連盟学術大会」に参加しました!~健康科学研究科 第44回バイオメカニズム学術講演会(SOBIM2023 in 北九州)に教員・大学院生が参加しました!~健康科学研究科 瓜谷ゼミ「インソールセミナー」学部生レポート!~理学療法学科 瓜谷ゼミがインソールのセミナーに参加しました!~理学療法学科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」院生レポート~健康科学研究科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科
2023.12.05
「第16回アジア理学療法連盟学術大会」大学院生レポート②~健康科学研究科
健康科学研究科 博士課程 2 年の安浦 優佳です。2023年11月25日から26日の2日間、タイで開催された第16回アジア理学療法連盟学術大会(16th Asian Confederation for Physical Therapy Congress)に参加しました!アジア各国の理学療法士が集まり、様々な視点から多くの発表がなされました。 瓜谷研究室からは私を含め、4名がポスターセッションでの発表を行いました。私は「Intra- and inter-rater reliability of ultrasound in dynamic evaluation of the vastus medialis muscle」という研究の発表を行いました。 私は修士課程の時に国際学会へエントリーしていましたが、コロナの影響で学会自体が中止になってしまいました。今回の学会参加は、その時のリベンジ!として、初の国際学会への参加で、とても意気込んでいました。 英語が得意ではない私は、あらかじめdiscussionの内容を英語で準備し、当日の朝ギリギリまで発表内容を何度も何度も見直していました。会場では終始緊張し、ソワソワしていましたが、瓜谷准教授や博士課程の山野さん、修士課程の森さんが一緒にいてくださり、安心して挑むことができました。30分間のポスターセッションは本当にあっという間で、無事に発表を終えることができました。限られた時間の中でしたが、私にとってとても貴重な経験になりました。 ▼ポスター発表での安浦(左)とdiscussionされている瓜谷准教授(右) その後もアジア各国の先生方の発表を聴講しました。その中で、日本の先生が流暢な英語で発表され、様々な国の方々とdiscussionされる姿を見て、私もさらにスキルアップして、あの場に立てるようになりたい!!と感じました。 また、お昼や休憩時間には、現地の大学院生とお話させていただき、新しい繋がりもできました。 2日間、本当に刺激的で大変貴重な時間を過ごすことができました。 最後になりましたが、今回の発表にあたって、埼玉県立大学 今北 英高 教授、畿央大学 瓜谷 大輔 准教授、福本 貴彦 准教授には終始熱心なご指導をいただきました。心から感謝申し上げます。また、瓜谷研究室、福本研究室の先生方のも多くのご助言をいただきました。本当にありがとうございました。 健康科学研究科 博士課程 2年 理学療法学科11期生(2017年卒業) 運動器ケアしまだ病院 リハビリテーション部 安浦 優佳 【関連記事】 畿央生が見た東京五輪#1~安浦さん編 「第16回アジア理学療法連盟学術大会」大学院生レポート①~健康科学研究科 「第16回アジア理学療法連盟学術大会」に教員・院生が参加!~健康科学研究科 第44回バイオメカニズム学術講演会(SOBIM2023 in 北九州)に教員・大学院生が参加しました!~健康科学研究科 瓜谷ゼミ「インソールセミナー」学部生レポート!~理学療法学科 瓜谷ゼミがインソールのセミナーに参加しました!~理学療法学科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」院生レポート~健康科学研究科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科
2023.12.03
令和5年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート
健康科学部理学療法学科4回生、福本ゼミの猪俣 慶音と岡田ゼミの篠本 翠、松本ゼミの西本 大海です。2023年11月3日(金)に開催された理学療法学科卒業研究発表会についてレポートさせていただきます。 発表当日までの活動 3年次前期の「理学療法研究法」で論文の探し方や読み方を学びました。その後、先生や興味のある分野などからそれぞれが考え、各々希望のゼミを選択しました。 3年次後期では「理学療法研究法演習」にて本格的なゼミ活動を始めました。自分達で論文を探し、紹介した上で内容について皆で議論をする抄読会を行った上で研究のテーマをそれぞれ決定していきました。その後、本格的に実験へ取り組み、発表へ向けて準備を進めました。 福本ゼミでは1人1演題のため、負担も大きかったですが、測定や解析、研究デザインを福本先生や大学院生の方から個々にアドバイスをいただきました。終了したのは発表1週間前でしたが、有意義な卒業研究期間となりました。 理学療法学科4回生 猪俣 慶音 岡田ゼミでは3回生の頃から研究内容を考え始め、昨年の先輩方の研究内容から発展させ「歩行」に着目しました。夏休み中に測定を開始し、役割を分担し研究に取り組みました。先生からのご指導のおかげで無事終了することができました。 理学療法学科4回生 篠本 翠 私が松本ゼミを選んだ理由は、予防分野に興味があり、楽しくゼミ活動を行っていたためです。松本ゼミでは早くて春休みから測定を開始しました。松本先生は在外研究員としてフランスのトゥールーズに赴任しているため、Micosoft Teamsで資料作成を進めました。 理学療法学科4回生 西本 大海 発表当日 今年度は17ゼミから全28演題の発表が行われました。1演題につき、7分の発表と3分の質疑応答がありました。皆さん分かりやすい説明と積極的な質疑応答を行っていました。 昨年度は、コロナによる制限がありましたが、今年度は、コロナが第5類に緩和したこともあり制限なく発表を行うことができました。それぞれ分野の異なる発表は、非常に興味深いものばかりでした。 質疑応答では4回生や先生方だけでなく、3回生からも様々な視点からの意見・質問があり、発表内容をより深く理解することにつながりました。 今回の研究で得られた経験や知識を4月から始まるそれぞれの舞台で存分に発揮し、日々精進していきたいと思います。最後にご協力いただいた方々並びにご指導頂きました先生方に厚く御礼申し上げます。 理学療法学科4回生 猪俣 慶音・篠本 翠・西本 大海 【関連記事】 令和4年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 令和4年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート
2023.12.02
修了生が第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会にてYoung Investigator Award 優秀賞を受賞しました~健康科学研究科
この度、2023年11月3日(金)〜11月5日(日)に宮崎県のシーガイアコンベンションセンターで開催されました、第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会にて、久保峰鳴(畿央大学理学療法学科7期生、畿央大学大学院修士課程および博士後期課程修了生)が口述発表を行って参りました。 本学術大会では、医師を中心に、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったリハビリテーション職に加え、看護師など多職種が一同に会し、様々なテーマの講演・演題発表が行われました。 大会テーマは「リハビリテーション医学会イノベーション -継承と革新-」でした。リハビリテーション医学発展のため、最先端の知識や技術に関する報告、またそれらについて修得を目的とした講演などが多くあり、まさにテーマに合致した学会内容であったと感じました。 今回の学術大会では、畿央大学大学院の大住 倫弘准教授が合同シンポジウム「ペインリハビリテーションの実効と今後の展望」にてシンポジストとしてご登壇されておりました。 私は、一般演題として、「変形性膝関節症患者における歩行時膝関節の動的なStiffnessと推進力および制動力の関連性」を発表しました。また、本発表におきまして、Young Investigator Award 優秀賞に選出して頂きました。 日本リハビリテーション医学会という非常に大きな学会が主催する学術大会で、理学療法士ながら、私の発表を優秀賞として選出していただき、大変嬉しく、光栄に思います。 私は、畿央大学大学院博士後期課程において、変形性膝関節症の歩行に関する研究を行い、博士後期課程を修了しました。本学術大会で発表した研究も、変形性膝関節症の歩行に関する研究であり、畿央大学大学院で学んだことを生かすことが出来た結果であると考えております。 今後もリハビリテーション医療の一助となるよう研究活動に取り組んでいきたいです。 最後になりましたが、今回の報告にあたり、ご指導・ご支援を頂きました先生方、大会関係者の方々に深く感謝申し上げます。 関西医科大学 リハビリテーション医学講座 研究員 大阪河﨑リハビリテーション大学 リハビリテーション学部 理学療法学専攻 助教 久保 峰鳴 畿央大学 健康科学部 理学療法学科 7期生 大学院 健康科学研究科 修士課程、博士後期課程修了生 【関連記事】 第44回バイオメカニズム学術講演会(SOBIM2023 in 北九州)に教員・大学院生が参加しました!~健康科学研究科 瓜谷ゼミ「インソールセミナー」学部生レポート!~理学療法学科 瓜谷ゼミがインソールのセミナーに参加しました!~理学療法学科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」院生レポート~健康科学研究科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科
2023.11.30
第44回バイオメカニズム学術講演会(SOBIM2023 in 北九州)に教員・大学院生が参加しました!~健康科学研究科
第44回バイオメカニズム学術講演会(SOBIM2023 in 北九州)~人間中心社会の躍進を支えるバイオメカニズム~ (主催:バイオメカニズム学会)が2023年11月25日~26日の2日間にわたり、福岡県北九州市の北九州国際会議場にて行われました。 本学からは瓜谷大輔准教授と瓜谷研究室の神田泰志さん(修士課程2年)が講演しました。講演を終えた感想を、現地での写真とともに神田さんに報告していただきました! 第44回バイオメカニズム学術講演会(SOBIM2023)に参加し、「斜位が歩行に及ぼす影響の検討」の研究発表を口述発表で行いました。 研究発表後は視覚と歩行速度の推進力増加メカニズムや心理的因子、デジタルデバイスの長時間使用による視機能への負荷が姿勢制御与える可能性など、他大学の先生方と深く討論を重ねることができました。 今回の経験を糧に、視覚とキネマティクスの関わりについて学術活動にさらに邁進したいと思います。 <発表演題> 神田 泰志(畿央大学 健康科学研究科 修士課程2年) 久保 峰鳴(大阪河﨑リハビリテーション大学) 瓜谷 大輔(畿央大学 健康科学研究科准教授) 「斜位が歩行に及ぼす影響の検討」 健康科学研究科 修士課程2年 瓜谷研究室 神田 泰志 【関連記事】 瓜谷ゼミ「インソールセミナー」学部生レポート!~理学療法学科 瓜谷ゼミがインソールのセミナーに参加しました!~理学療法学科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」院生レポート~健康科学研究科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科
2023.11.29
地域在住ロバスト高齢者における新型コロナウイルス流行下での運動実施と基本チェックリストの下位項目との関連~健康科学研究科
新型コロナウイルスの感染拡大により、身体活動量が減少し、フレイル*の新規発生率が増加しています。フレイル予防には運動習慣などの健康的な生活習慣が重要で、コロナ禍でも同様に運動や社会性の確保、十分な栄養補給が推奨されています。高齢者の運動実施に関する要因は、数多く報告されていますが、コロナ禍のような社会生活が制限された環境下での運動実施の可否に関する要因についてのエビデンスはまだ十分ではありません。 また、わが国では各地方自治体において、要介護状態のリスクが高い高齢者を抽出するために基本チェックリスト**が用いられています。しかし、多くの基本チェックリストを使用した研究では、総該当数によるフレイル判定に用いられており、実際に行政が活用している基本チェックリストの下位項目に着目した報告は少ないのが現状です。 本学大学院健康科学研究科修士課程の中北智士、健康科学研究科の松本大輔准教授、高取克彦教授は、地域在住高齢者を対象にした調査を行いました。その結果、ロバスト高齢者であっても、抑うつ項目(基本チェックリストの下位項目の一つ)に該当する者は、コロナ禍のような社会生活が制限される環境下において運動を実施することが難しいことを明らかにし、その内容を地域理学療法学に発表しました。 *フレイル:健康から障害に至る前段階の状態と位置付けられ、機能予後や要介護度に影響し、早期の死亡リスクを高める。フレイルの段階として、ロバスト(健常)、プレフレイル、フレイルに分けられる。 **基本チェックリスト:二次予防事業対象者の選定のために厚生労働省が作成した。全25項目7つのドメイン(生活機能、運動機能、栄養状態、口腔機能、閉じこもり、認知機能、抑うつ)で構成されている。 研究概要 A市在住の高齢者3,698名を調査し、2018年の基本チェックリストの下位項目と2020年のコロナ禍での運動実施の有無の関連について検討しました。 本研究のポイント 高齢者に対する調査によって、年齢、性別、家族構成、主観的健康感、痛みによる制限、各下位項目を調整しても、抑うつ項目該当者は、該当しない者と比べて、コロナ禍で運動を実施できていない割合が約1.5倍高いことが明らかとなりました。 図1:コロナ禍での運動非実施と抑うつとの関連(オッズ比) 図2:抑うつ者における運動実施・非実施群でのフレイル新規発生率の比較 また、ベースライン時に抑うつ項目該当者であってもコロナ禍で運動実施できている者では、運動実施できていない者に比べてフレイル発生率は有意に少なく(運動実施群14.0% vs 運動非実施群29.4%)、抑うつ該当者でも適切な支援を実施することでフレイルを抑制できる可能性が示唆されました。 本研究の臨床的意義及び今後の展開 本研究は実際に行政が活用している基本チェックリストの下位項目に着目した数少ない研究です。ロバスト高齢者であっても抑うつ傾向にあるものは、コロナ禍のような環境で運動実施することが難しいことが明らかになりました。介護予防に認められている予後予測に基づいた明確な目標設定や支援方法の選定の一助になると考えられます。今後もより地域施策に還元できるような研究に発展させていきたいと思います。 謝辞 研究にご協力いただきました住民の皆様、役場の方々に感謝申し上げます。 論文情報 中北智士,松本大輔,高取克彦. 地域在住ロバスト高齢者における新型コロナウイルス流行下での運動実施と基本チェックリストの下位項目との関連. 地域理学療法学. 公開日2023/11/03. DOI https://doi.org/10.57351/jjccpt.JJCCPT23002 問合せ先 畿央大学大学院健康科学研究科 修士課程 中北智士 准教授 松本大輔 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: d.matsumoto@kio.ac.jp
2023.11.28
瓜谷ゼミ「インソールセミナー」学部生レポート!~理学療法学科
11月19日(日)、健康科学部理学療法学科3回生の瓜谷ゼミ3名が神戸市東灘区にある「足育ROOM」で、一般社団法人mysole協会が行っているインソールのセミナーに参加しました。 その時の様子はこちらのブログで紹介しています。 セミナーでは足部の重要性や足部の構造の基礎、mysole協会で作成しているインソールの特徴などを講義で学んだあと、インソール作りの基礎となるパッドを用いた評価を実技練習しました。 先日参加したインソールのセミナーの感想を、参加した健康科学部理学療法学科3回生の瓜谷ゼミ生3名から寄稿してもらいました! セミナーを通して、インソールが身体に与える影響の大きさ、また理学療法士の評価が間違っていると患者さんに悪影響を与えてしまうという責任についても学びました。併設されているショップには、インソールで使用される素材で作られているサンダルからヨガマットにいたるまで様々な商品が並んでおり加工技術の高さや素材に驚かされました。今後はセミナーを通して学んだインソールの知識をもとに、卒業研究でインソールの可能性や効果について探求したいと思います。(理学療法学科3回生 瓜谷ゼミ 河合 基) セミナーを通してインソールの効果を身をもって体験し、これまで知らなかったインソールの新たな可能性を知ることができました。また、おしゃれなショップではインソールに使われているゴムを用いた座布団やサンダルがあり、その高い加工技術に驚かされました。今後はセミナーで学んだインソールの効果を卒業研究に使えるよう先行研究や方法を模索していこうと思います。(理学療法学科3回生 瓜谷ゼミ 柏井 英輝) 理学療法士が評価することによってインソールをデザインし、製作の一端を担うというのは、今までの私にない新たな感覚で、とても興味深い内容でした。実技の講習の際には足底の評価や姿勢・バランスの評価をご指導いただき、全ての内容が自分たちの今後にとっても非常に役立つセミナーであったと感じました。今回の経験をより今後に活かせるように、これからもこの分野について学んでいきたいと強く思いました。(理学療法学科3回生 瓜谷ゼミ 前田 秀斗) 学生たちにとって大変貴重な機会をご提供いただき、大変勉強になりました。一般社団法人mysole協会の皆様、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました! 理学療法学科 准教授 瓜谷 大輔 【関連記事】 瓜谷ゼミがインソールのセミナーに参加しました!~理学療法学科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」院生レポート~健康科学研究科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科
2023.11.28
瓜谷ゼミがインソールのセミナーに参加しました!~理学療法学科
11月19日(日)、神戸市東灘区にある「足育ROOM」というところで、健康科学部理学療法学科3回生のゼミ生と一緒にインソールのセミナーに参加してきました。「足育」とは、生涯自分の足で歩き続けるための基礎づくりをするために、足の機能を守り、足を育てる事です。「足育ROOM」では、幼児から高齢者、アスリートなどすべての方の足のお悩みをサポートし、オーダーメイドインソール作製を行っています。 今回は、一般社団法人mysole協会という団体が行っているセミナーに参加させていただきました。 mysole協会はオーダーメイドインソールを通じて、足元から全身への健康に特化し、予防医療の観点から日本のみならず世界の健康寿命の向上を目的とする協会です。 セミナーでは足部の重要性や足部の構造の基礎、mysole協会で作成しているインソールの特徴などを講義で学んだあと、インソール作りの基礎となるパッドを用いた評価を実技練習しました。 被験者の足部の観察、片脚立位・歩行・ランジ動作等の評価を行い、被験者の方の反応を見ながら足底にパッドを貼付しながら、どのようなインソールにするかデザインしていきます。 学生たちもお互いに被験者となって実技練習に取り組みました。 終了後は併設されているインソールのショップや、インソールにも使用されている素材で作られたサンダルのショップの見学もさせていただきました。 学生たちも非常に楽しかったようで、いい経験をさせていただきました。 一般社団法人mysole協会の皆様、ありがとうございました! 理学療法学科 准教授 瓜谷 大輔 【関連記事】 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」院生レポート~健康科学研究科 「第11回日本運動器理学療法学会学術大会」在学生レポート~理学療法学科 学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科
2023.11.17
サーマルグリル錯覚を過敏にさせる脳損傷領域の探索~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
サーマルグリル錯覚は温かいモノと冷たいモノを同時に触ることで灼熱痛に似た痛みや不快感を経験する錯覚です。サーマルグリル錯覚は中枢神経系の感覚情報処理の過程で生じるといわれており、最近では中枢性感作の有用な指標として提案されています。畿央大学大学院 博士後期課程 松田 総一郎、大住 倫弘 准教授を中心とする研究グループは、サーマルグリル錯覚が視床外側周囲の損傷によって過敏になることを明らかにしただけでなく、その過敏さは脳卒中患者における中枢性感作の症状と相関していることを明らかにしました。この研究成果はJournal of pain research誌(Thermal Grill Illusion in Post-Stroke Patients: Analysis of Clinical Features and Lesion Areas)に掲載されています。 研究概要 サーマルグリル錯覚は温かいモノと冷たいモノを同時に触ることで灼熱痛に似た痛みや不快感を経験する錯覚です。サーマルグリル錯覚は中枢神経系の感覚情報処理の過程で生じるといわれており、最近では中枢性感作と呼ばれる脳の問題による痛みの治りにくさを測るツールとして提案されてきています。しかしながら、そのメカニズムは不明なところが多く、多方面からの研究が求められている真っ只中にあります。畿央大学大学院 博士後期課程 松田 総一郎、大住 倫弘 准教授を中心とする研究グループは、サーマルグリル錯覚のメカニズム解明の一端を担うために、脳卒中後患者にを対象に「どのような脳の損傷によってサーマルグリル錯覚に過敏になるのか」を探索しました。その結果、サーマルグリル錯覚の過敏さは視床外側周囲の損傷と有意に関連していることが明らかになりました。また、興味深いことに、サーマルグリル錯覚の過敏さは、中枢性感作症状の1つであるワインドアップ現象(繰り返される痛み刺激によって徐々に痛みをつよく感じる現象)と相関していることが示されました。このことは、サーマルグリル錯覚が中枢性感作症状を安全に測ることのできる臨床ツールとなり得ることを示唆しています。 本研究のポイント 脳卒中後患者におけるサーマルグリル錯覚と臨床的特徴・損傷領域の関連性を検証した。 サーマルグリル錯覚によって経験する痛みや不快感が脳卒中後患者の中枢性感作を反映している可能性が示唆された。 サーマルグリル錯覚によって経験する不快感は視床外側の損傷と有意に関連していた。 研究内容 サーマルグリル錯覚を惹起するためには温刺激と冷刺激を同時に触る必要があります。そこで、本研究では直径 1 cm の銅の棒とプラスチックのチューブに水を流し、患者の接触面に温 (40 °C) と冷 (20 °C) の刺激を与えるように水温を調整しました。4本の温かい銅棒と 4本の冷たい銅棒を交互に配置することで、被験者が銅棒に触れるとサーマルグリル錯覚を生じるように設定しました(図1)。 図1:サーマルグリル刺激の実験条件 サーマルグリル錯覚の検査では、健側→患側の順番で銅棒の上に手のひらを最大30秒間置きました。その後、検査中に経験した痛みと不快感の強度をそれぞれ0(痛みなし)~10(想像できる最大の痛み)と0(不快感なし)~10(想像できる最大の不快感)で回答させました。その結果、サーマルグリル錯覚による痛みとワインドアップ比の間に有意な関連性を認めました。 また、脳画像解析(voxel-based lesion–symptom mapping)の結果、サーマルグリル錯覚による不快感は内包後脚および視床外側核周囲の病変と有意に関連していることが明らかになりました(図2)。 図2:サーマルグリル錯覚と損傷領域の分析 サーマルグリルによる不快感は内包後脚および視床外側核周囲の病変と有意に関連していました。 研究グループは、この結果について、内包や視床を損傷することで脳内での痛みや温度感覚情報処理の問題が生じ、サーマルグリル錯覚が過敏になると考えています。 本研究の臨床的意義及び今後の展開 本研究成果は、脳卒中後患者の中枢性感作を「痛くない刺激」を用いて安全に定量評価することを示しているだけでなく、サーマルグリル錯覚のメカニズム解明および脳卒中後疼痛の病態解明の一助となると考えられます。 論文情報 Soichiro Matsuda, Yuki Igawa, Hidekazu Uchisawa, Shinya Iki, Michihiro Osumi Thermal Grill Illusion in Post-Stroke Patients: Analysis of Clinical Features and Lesion Areas Journal of pain research, 2023 問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 松田 総一郎 准教授 大住 倫弘 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: m.ohsumi@kio.ac.jp


