理学療法学科の新着情報一覧
2017.11.02
畿央祭で「腰痛チェックをしてみよう!」「運動の器用さにチャレンジしてみよう!!」を開催!~ニューロリハビリテーション研究センター
2017年10月21日(土)22日(日)の2日間にわたり、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターでは地域住民の皆様向けウェルカムキャンパス企画として2つのイベントを開催しました。担当教員からのレポートです! 1.腰痛チェックをしてみよう! 同研究センター大住倫弘特任助教と大学院生は、腰痛が気になる方へ「腰痛チェックをしてみよう!」を開催いたしました。 ① 自分の腰の柔軟性・運動のスムーズさを無線センサで記録 ② 腰痛ストレスを脳波で計測 ③ 痛みに対しての認識をアンケートで記録して,それらの結果を口頭でフィードバックする 2日間で70名以上の方々に参加して頂き、一緒に腰痛について話し合うことができて非常に勉強になりました。「へぇ~ 今はこんなことも簡単に測れるんやなぁ!」と言って頂くことも多く、この日のために計測システムの簡略化に時間を割いた甲斐がありました^^ また、理学療法士である大学院生の方々の丁寧な対応は素晴らしく、参加された方々の腰痛を多面的にチェックして頂き、大変頼もしく思いました!予想をはるかに超えるニーズがありましたので、今後はさらにバージョンアップしたシステムで臨もうと考えております! 2.運動の器用さにチャレンジしてみよう!! 同研究センター信迫悟志特任助教と教育学部准教授の古川恵美先生のゼミ生17名が、昨年に引き続き、子どもたちへ「運動の器用さにチャレンジしてみよう!!」を開催いたしました。 この企画は、3歳から16歳までの子どもたちに、運動の器用さと運動学習力を測定する機会を提供するものです。2日間で72枚の整理券を準備しておりましたが、約100名の子ども達(保護者を合わせると約200名)が足を運んでくれました!!台風で足場が悪く、また開催時間が短縮されたにも関わらず、多くの子ども達や保護者の方に参加して下さいまして、誠にありがとうございました。 子どもたちが熱心に取り組んでいる姿が印象的でした!!将来、教職に就くことを目標としている教育学部の学生たちにとっても、子どもたちに接する良い経験になったと思われます。 来年度も引き続き畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターでは、痛みや運動発達をテーマにしたイベントを開催する予定です!!今回参加して喜んで頂いた方はもちろん,この記事でご興味を持たれた方は,是非とも来年度の畿央祭ウエルカムキャンパスにご参加ください!! 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 特任助教 大住倫弘、信迫悟志 【関連リンク】 第15回畿央祭・ウェルカムキャンパスレポート 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターWebサイト facebook
2017.11.02
軽く身体に触れることでもたらされる無意識的な二者間姿勢協調と社会的関係性の関係を解明~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
介護者やリハビリテーション専門家がバランス能力の低下した対象者の身体に触れ、 姿勢や動作を介助することの社会心理学的意義を明らかに ヒトが静かに立っている時は、一見動いていないように見えて、実は狭い範囲で揺れながら安定しています。この揺らぎは、相手の身体に軽く触れるだけで互いに同調するという現象が報告されており、”二者間姿勢協調”と呼ばれています。畿央大学大学院健康科学研究科の石垣智也らは、この二者間姿勢協調が「仲の良さ」に影響されているのではないかという仮説を立てて検証しました。参加者は知人や友人、親友など、既に顔見知りにある同性ペアであり、それぞれパートナーへの仲の良さを心理アンケートにて評価しました。立っている時の身体の揺らぎは、重心動揺計を用いて「相手に軽く触れた状態(ライトタッチ)」で計測しました。その結果、ペアになっている2人の仲が良ければ良いほどお互いの身体の揺らぎが似てくるという結果が得られました。 つまり、“二者間姿勢協調”は二者間の良好な親密性と関係していることが明らかになりました。本研究結果は、ヒトとヒトの姿勢協調のメカニズムにおける社会心理学的側面を明らかにしたもので、介護者やリハビリテーション専門家がバランス機能の悪い患者さんの身体に触れることの社会心理学的意義を明らかにしたものとなります。 この研究成果は、Frontiers in Psychology誌(Association between Unintentional Interpersonal Postural Coordination Produced by Interpersonal Light Touch and the Intensity of Social Relationship)に掲載されています。 研究概要 手をつないで歩く、ペアでのダンス、そして介護やリハビリテーション場面における動作介助など、身体接触を介して二者の姿勢や運動が影響し合うことがあります。この際、身体接触から加えられる情報は、接触による力学的要因と感覚的要因に分けられます。加えられる力による姿勢や運動への影響は明らかなことですが、本研究では、後者の感覚的要因、つまり身体接触により生じる触覚情報の影響に着目しています。ヒトの安静立位は一見すると安定しており、運動は生じていないようにみえますが、実際には狭い範囲で常に姿勢は揺ぎながら安定しています。この際、二者が互いに軽い身体接触を行うと、両者の姿勢の揺らぎが無意識的に類似すること(二者間姿勢協調)が知られています。これは、姿勢を制御するために用いている感覚情報に、パートナーの姿勢の揺らぎを反映した触覚情報が取り入れられるために生じると考えられています。一方、社会心理学的な知見によると、運動の二者間協調(模倣や身体同調などとも呼ばれています)は両者の社会心理学的な関係の良さを反映するとともに、良好な関係を形成する“社会的接着剤”として機能していることが知られています。しかし、これまでの研究では、立位姿勢の揺らぎという複雑で無意識的な運動の二者間協調に対して、社会的な関係の良さが影響しているかは明らかになっていませんでした。そこで研究グループは、身体接触による触覚情報から生じる無意識的な二者間姿勢協調と、相互作用する二者の社会的関係性との関係を検討しました。 実験では、既存の社会的関係(知人、友人または親友)にある同性ペアを対象に、それぞれパートナーへの関係性(親密度)を評価しました。その後、閉眼安静立位姿勢にて身体接触を行わない条件(非接触条件)と、接触による力学的影響を最小化するライトタッチという方法(約102g未満の接触力)で軽い身体接触を行う条件(接触条件)の姿勢の揺らぎを二者同時測定し、姿勢の揺らぎの類似性とペアの親密度との関係を分析しました。結果、対象者の自覚なしで接触条件では非接触条件に比べて高い揺らぎの類似性を認め、接触条件で無意識的な二者間姿勢協調を生じていることが確認されました。さらに、この姿勢協調の程度とペアの親密度との関係を分析したところ、左右方向(パートナーが立っている側)における姿勢協調の程度と親密度においては正の関係(親密度が高いほど姿勢の揺らぎが類似する)を示したのに対し、前後方向では負の関係(親密度が低いほど姿勢の揺らぎが類似する)を示しました。 つまり、身体接触による触覚情報から生じる無意識的な二者間姿勢協調は、相互作用する二者の社会的な関係性(親密度)と関係していることが明らかとなりました。 本研究のポイント 軽く身体に触れることで示される無意識的な姿勢の揺らぎの類似性は、相互作用する二者の親密度と関係することを明らかにしました。 研究内容 本研究では、身体接触による触覚情報から生じる無意識的な二者間姿勢協調と、相互作用する二者の社会的な関係性との関係を検討しました。実験は、既存の社会的関係(知人、友人または親友)にある同性ペアを対象に行い、はじめに、それぞれ別室でパートナーとの関係性を問う複数の心理アンケート行い、その結果をもとにパートナーへの親密度を評価しました。その後、安静立位姿勢にて軽い身体接触を行う条件(非接触条件)と、接触による力学的影響を最小化するライトタッチという方法(約102g未満の接触力)で軽い身体接触を行う条件(接触条件)(図1)の姿勢の揺らぎを二者同時測定し、測定後に「相手と自分の姿勢の揺らぎが似ていると感じたか」という問いに対する内省を得ました。 【図1 実験条件】安静閉眼立位でパートナーの側方に位置し、示指でパートナーの示指に軽く接触を行います。※軽く接触する程度はライトタッチ(約102g未満の接触力)の設定で行われています。 結果、対象者の自覚なしに接触条件では非接触条件に比べて高い揺らぎの類似性を認め(図2)、接触条件で無意識的な二者間姿勢協調を生じていることが確認されました。 【図2 姿勢の揺らぎの類似性】左右方向・前後方向の揺らぎともに、接触条件では非接触条件に比べて高い揺らぎの類似性を認めています さらに、この二者間姿勢協調の程度とペアの親密度との関係を、階層線形モデリングという個人とペアのデータ構造を扱う統計手法で分析したところ、左右方向(パートナーが立っている側)における姿勢協調の程度とペアの親密度は正の関係(両者が親密と感じているほど強く協調する)を示し、前後方向では負の関係(両者が親密と感じているほど協調は弱い)を示しました(図3)(図4)。 【図3 接触条件における二者間姿勢協調と親密度との関係】ダイヤが個々の値、丸がペアでの値を示します。いずれの値も左右方向における二者間姿勢協調の程度と親密度において正の関係を示しており、前後方向では負の関係が示されていることを確認できます 【図4 階層線形モデリングの結果】左右・前後ともに接触条件の揺らぎの類似性が、それぞれペアの親密度に対して正の関係、負の関係を示す要因であることを示しています。 この研究結果に対して研究グループは、良好な親密度は、姿勢制御のために用いられる感覚情報として、パートナーの揺らぎを反映した触覚情報を自身の揺らぎの情報よりも優先的に取り入れるように作用するため、二者間姿勢協調と親密度に関係が示されたと考察しています(図5)。また、揺らぎの方向で関係が異なったことについては、側方に二者が近接して位置された立位条件で実験が行われており、左右方向において強くパーソナルスペースに侵入する設定になっていたことが要因ではないかと考察しています。 【図5 本研究結果のモデル図】ペアの親密度がお互いのパートナーからの情報を取り込む程度を調整することを示しており、ペアの親密度が良好であれば合成された情報の多くに、パートナーの姿勢の揺らぎを反映した情報(自身の情報は相対的に減少)が含まれることを意味しています。 本研究の意義および今後の展開 本研究成果は、触覚情報を用いたヒトとヒトの姿勢運動制御の相互作用を理解する基礎的知見のひとつになるものと期待されます。また、この基礎的知見は、介護者やリハビリテーション専門家がバランス能力の低下した対象者の身体に触れ、姿勢や動作を介助することの社会心理学的意義の解釈を示唆しているものとも言えます。本研究により、二者間姿勢協調における社会心理学的側面の一部が明らかとなりましたが、運動学的側面や神経科学的側面の理解は未だ明らかになっていない点が多く、この点に対する更なる基礎研究が望まれます。さらに、今後はこのような二者間協調の視点をもって、療法士と患者などを対象とした臨床場面における研究展開も望まれます。 論文情報 Association between Unintentional Interpersonal Postural Coordination Produced by Interpersonal Light Touch and the Intensity of Social Relationship. Ishigaki T, Imai R, Morioka S. Frontiers in Psychology. 2017 (doi: 10.3389/fpsyg.2017.01993) 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 石垣 智也(イシガキ トモヤ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: p0611006@gmai.com 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel:0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2017.10.31
平成29年度在外研究~メルボルンからの現地レポート
本学には教育研究水準の向上および国際交流の進展に資するため、学術の研究・調査等のため外国に在外研究員を派遣する制度があります。平成29年4月1日から平成30年3月31日までの期間、オーストラリアのThe University of Melbourne(メルボルン大学)で理学療法学科瓜谷准教授が研究活動にあたっています。メルボルンからレポートが届きましたので、ご紹介します。 平成29年4月中旬からオーストラリアのメルボルンにある、The University of Melbourneで客員研究員として活動しはじめて半年が過ぎ、早いもので後半戦に入りました。私が所属しているのはCenter for Health, Exercise and Sports Medicine (CHESM)という研究センターで、変形性膝関節症の理学療法に関する研究で世界を牽引しておられる、Kim Bennell教授の元で研究活動を行っています。 ▼この建物の最上階にCHESMのオフィスがあります。 ▼オフィスからの景色 ▼CHESMのメンバー(の一部)。中央の女性2人が2トップ。左がリーダーのKim Bennell教授、右がRana Hinman教授 世界中を飛び回っているBennell教授ですが、時間を作っていつも懇切丁寧に指導してくださいます。 基本的にはオフィスでの研究活動がメインとなりますが、動作解析装置等を用いたデータ収集のサポートやスカイプを用いたクイーンズランド大学・シドニー大学との月1回の勉強会に参加することもあります。 ▼勉強会 また研究チームの勉強会では、夏休みを利用してこちらを訪れたゼミ生と共に、私の取り組んでいる研究テーマについてのプレゼンもさせていただきました。 ●メルボルン大学で4回生が卒業研究発表+ラボ見学レポートPart1~理学療法学科 ●メルボルン大学で4回生が卒業研究発表+ラボ見学レポートPart2~理学療法学科 滞在中にオーストラリア国内やニュージーランドの学会にも参加しました。 また以前から交流のあったこちらのPhysio(理学療法士)やこちらで知り合ったPhysioとも、クリニックを見学させていただいたり、自宅に招いていただいたり、他大学での勉強会に誘っていただいたりして交流をしています。どなたも国際的に活躍されている方々ばかりで、とても勉強になります。 La Trobe大学の研究者であり、スポーツ理学療法の分野で世界的に活躍しているDr. Christian Burtonが勤務するクリニックを見学させていただきました。 オーストラリアを中心に痛みの臨床・研究・教育で活躍されているPhysiotherapistであるLester Jones。ひょんなことからご自宅でのホームパーティーに誘っていただき、仲良くなりました。写真はRoyal Melbourne Institute of TechnologyのChinese medicineの研究チームでの勉強会です。 あっという間に残り半分を切った感じがしますが、できるだけ多くのことを経験し吸収し、3月までさらに貪欲に過ごしたいと思います。 理学療法学科准教授 メルボルン大学客員研究員 瓜谷 大輔 【関連記事】 ・「足趾握力」に関する論文が国際誌に掲載!~理学療法学科教員 ・卒業生がWCPT-AWP&PTAT CONGRESS 2017で研究成果を発表!~理学療法学科 ・平成29年度 在外研究説明会を開催しました。
2017.10.30
就活レポート~就職活動の現場から~No.432(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第432弾! 理学療法学科12期生(18卒) Y.A さん 病院(理学療法士) 勤務 【その病院に決めた理由】 その病院は畿央大学で開かれた合同説明会で説明を受けた病院の1つでした。その説明会で、臨床研究に力を入れていること、積極的にキャリアアップを支援していることを聞きました。元々、理学療法士として臨床研究を頑張っていきたいと考えていた私にぴったりな病院だと思い、就職試験を受けることにしました。 【就職活動を振り返って】 実習で急性期、回復期、生活期のリハビリテーションを経験し、全ての病期を診れる病院で働きたいと考えるようになりました。さらに実習を通して臨床研究への志が強くなりました。病院を選ぶ際はこの条件に当てはまる病院をキャリアセンターやゼミの先生、先輩に相談して教えてもらい、最後は病院見学に行き、自分の目で確かめました。私は実習後には将来どんな理学療法士になりたいか明確に決まっていたので、病院選びに時間はかかりませんでした。 【就職活動でPRしたポイント】 学生時代に海外インターンシップに参加したり、他大学との交流をたくさんしてきたことを伝えました。海外や他大学で理学療法士を目指す学生と交流することで、視野が広がり、向上心を持って働くことができるとアピールしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターの岡田さんには病院の情報や履歴者の添削、面接練習などたくさんお世話になりました。中でも印象に残っているのは面接練習です。私はあがり症で面接に苦手意識が強く、1回目の面接練習では緊張して自分の考えを上手く話せませんでした。しかし1つ1つ丁寧にアドバイスをしていただいたので、苦手意識を克服し本番では自分の考えをしっかりと伝えることができました。お忙しい中2回も面接練習をしていただいて本当に感謝しています。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 実習が終わってからみんな一斉に就職活動が始まって、早い人なら8月に内定をもらう人もいると思います。周りの友達がどんどん就職が決まっていく中で、焦る時期もあるかもしれませんが、周りに流されることなく、しっかりと自分の将来のことを考えて、自分のやりたいことを実現できる病院を選んでほしいと思います。
2017.10.30
就活レポート~就職活動の現場から~No.433(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第433弾! 理学療法学科12期生(18卒) M.I さん 病院(理学療法士) 勤務 【その病院に決めた理由】 実習先の系列病院で私が卒業する平成30年4月にオープンする新設の病院でした。オープンスタッフ募集と書かれた募集を見て「何それ!自分たちで1から立ち上げるって楽しそう!!」と思ったのがきっかけです。話を聞きに行き(病院が建設中で見学はできませんでした)実習先の理学療法士の方がその病院に異動になると伺いそのことが病院を決める決定打になりました。 【就職活動を振り返って】 私は実習中からその実習先の病院に行きたいと考えており、病院見学などを全然していない学生でした。ですが、早い段階から病院のホームページを検索したり、大学の先生に話を聞きに行ったりなどのリサーチは他の人より多かったし早かったと思います。そのおかげで自分の行きたい病院の良さに気づくことができ早い段階から履歴書などの作成に取り組むことができたと思っています。 【就職活動でPRしたポイント】 SAPS(理学療法研究会)や理学療法学科の旅行などの様々な活動を企画、運営していたことを話しました。これらの企画で大変だったことや難しかったことに対し自分なりに考えアプローチしたことで成功した経験があり、希望した病院がオープンする時に活かすことができるのではないかとアピールしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 私の受けた病院は書類審査と面接だけだったので岡田さんと履歴書の内容をずっと考えていました。最初はふんわりとしかわかっていなかった自分のことが履歴書をなおしていくうちにはっきりしてきて、面接練習の際は自分の考えがスラスラ話せるようになりました。これも妥協せずに履歴書を一緒に考えてくれた岡田さんのおかげだと思います。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 アドバイスできるほどだいそれた就職活動ではなかったのですが、私が就職活動で大事だなと感じたことは決断力です。私みたいにオープニングの病院に行くのは人によったら不安だから無理と言われたりもしました。ですが、自分が決めたことには責任をもって自分の人生だし楽しいと思えるところで働きたい!ってなるでしょう!人間だから!その気持ちを忘れずに自分の楽しめるところを一生懸命探して頑張ってください。
2017.10.25
「足趾握力」に関する論文が国際誌に掲載!~理学療法学科教員
平成29年4月1日から平成30年3月31日までの期間、オーストラリアのThe University of Melbourne(メルボルン大学)で在外研究中の理学療法学科瓜谷准教授から、国際誌への論文掲載の連絡が入りました! 瓜谷先生は、足趾や足部の機能と膝関節あるいは変形性膝関節症(筋力低下、加齢、肥満などのきっかけにより膝関節の機能が低下して、膝軟骨や半月板のかみ合わせが緩んだり変形や断裂を起こし、多くが炎症による関節液の過剰滞留があり、痛みを伴う病気)との関係を主なテーマとして研究をされています。 足趾握力は、変形性膝関節症と関係している? The association between toe grip strength and osteoarthritis of the knee in Japanese women: A multicenter cross-sectional study. PLoS ONE12(10): e0186454. この研究では120名の変形性膝関節症患者の方と108名の健康な方との比較で、変形性膝関節症の方は健康な方と比較して、足趾握力が弱くなっていることを明らかにしました。 この研究ではあくまで関係があるということだけで、その因果については明らかにできません。現在、足趾の機能が膝関節の動きや変形性膝関節症の病態にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすべく研究を進めています。 足趾握力と未就学児の運動能力は関係している? Association between Toe Grip Strength and Physical Performance Among Japanese Preschool Children. Clin Res Foot Ankle 5:243. doi: 10.4172/2329-910X.1000243 この研究では奈良県内の幼稚園・保育園に通う幼児338名を対象に、未就学児の足趾握力の平均値を調査するとともに、足趾握力と園で行われる体力テストの結果との関係を調査しました。その結果、足趾握力は年齢と共に強くなるものの同じ年齢では男女差がないことが分かりました。また足趾握力が強いほど25m走、5mシャトルラン、立ち幅跳びの結果がよいことが分かりました。 未就学児の体力、特に足趾握力に関する研究はまだまだ非常に少なく、今後の研究や運動指導の参考になれば幸いです。 理学療法学科准教授 メルボルン大学客員研究員 瓜谷 大輔 【関連記事】 ・平成29年度 在外研究説明会を開催しました。 ・卒業生がWCPT-AWP&PTAT CONGRESS 2017で研究成果を発表!~理学療法学科 ・卒業研究で広陵町住民の方のデータを測定!~理学療法学科瓜谷ゼミ
2017.10.17
腱振動刺激による運動錯覚の鎮痛メカニズムに新たな発見~ニューロリハビリテーション研究センター
腱振動刺激による運動錯覚の惹起で鎮痛効果と運動機能の改善を確認 畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程の今井亮太らは、橈骨遠位端骨折(ころんで手をついた際におこる骨折で、頻度の高い疾患)術後患者に腱振動刺激による運動錯覚を引き起こすことで痛みの軽減と運動機能の改善が認められたことを確認してきました。(2016 / 2017) 本研究は、この振動刺激による運動錯覚の鎮痛効果に関与する神経活動(脳波研究)を調査したものであり、感覚運動関連領域の興奮と鎮痛との間の関係性を確認したものです。この研究成果は、NeuroReport誌(Effects of illusory kinesthesia by tendon vibratory stimulation on the post-operative neural activities of distal radius fracture patients)に掲載されています。 研究概要 2016年、2017年に今井らは、橈骨遠位端骨折術後患者に対して腱振動刺激による運動錯覚(腱に振動刺激を加えると筋紡錘が興奮し、刺激された筋が伸張しているという情報が脳内へ伝えられることによって「あたかも関節運動が生じているような運動錯覚」が生じる現象)を惹起させることで、痛みの感覚的側面や情動的側面の改善だけではなく、運動機能にも改善が認められたことを報告してます。運動錯覚時には実際に運動するときと同様の脳活動が得られることと、鎮痛には運動関連領域の活動が関与していることが明らかにされていました。しかしながら、この運動錯覚時に認められる感覚運動関連領域の活動が鎮痛効果に関与するかどうかは不明瞭なままでした。 そこで本研究では、橈骨遠位端骨折術後患者に対して腱振動刺激による運動錯覚を惹起させ、脳波を用いて運動錯覚中の感覚運動関連領域と痛みとの関連性を調査しました。その結果、すべての患者が運動錯覚を惹起したわけではありませんでしたが、運動錯覚を惹起した群(9名中6名)は、運動時や運動錯覚時に認められる脳活動が感覚運動関連領域に認められました。 つまり、痛みが強く運動が困難な術後患者でも、運動錯覚を惹起していることが脳活動の側面から示されました。そして、感覚運動関連領域の活動の程度と痛みの変化量(術後7日目~術後1日目)に有意な負の相関関係(脳活動が高いほど痛みの減少量が大きい)が認められました。 これらのことから、術後早期から運動錯覚が惹起可能であり、かつ振動刺激によって感覚運動関連領域が強く興奮する患者においては、痛みに対する介入効果が大きいことを示しました。 本研究のポイント ●術後翌日から腱振動刺激による運動錯覚を惹起させることで、感覚運動関連領域の神経活動が認められた。 ●感覚運動関連領域の活動の程度が鎮痛の効果量に関係している。 研究内容 橈骨遠位端骨折術後から腱に振動刺激を与えながら(図1)、その時の脳活動を脳波計で測定しました。 そして、運動錯覚が惹起した群と惹起しなかった群の脳活動と痛みを比較しました。 図1:腱振動刺激による運動錯覚の課題状況 脳波解析の結果、運動錯覚を惹起した群では感覚運動関連領域の活動が認められましたが、運動錯覚を惹起しなかった群では認められませんでした。(図2) 図2:腱振動刺激時に認められた脳活動(*青色の方が活動の強いことを意味する) 左:動錯覚を惹起した群 右:運動錯覚を惹起しなかった群 安静時痛の変化量と感覚運動関連領域の活動に有意な負の相関関係が認められました。(図3) つまり、感覚運動関連領域の活動が大きいほど、鎮痛の効果量も大きいことが示されました。 図3:左感覚運動領域と右感覚運動領域の活動と安静時痛の変化量 今後の展開 痛みが抑制されたメカニズムが明確になっていないため,今後は神経生理学メカニズムの詳細を明らかにしていきます。 関連する先行研究 Imai R, Osumi M, Morioka S. Influence of illusory kinesthesia by vibratory tendon stimulation on acute pain after surgery for distal radius fractures: A quasi-randomized controlled study. Clin Rehabil. 2016; 30: 594-603. Imai R, Osumi M, Ishigaki T, Morioka S. Effect of illusory kinesthesia on hand function in patients with distal radius fractures: a quasi-randomized controlled study. Clin Rehabil. 2017.31:696-701 論文情報 Imai R, Osumi M, Ishigaki T, Kodama T, Shimada S, Morioka S. Effects of illusory kinesthesia by tendon vibratory stimulation on the postoperative neural activities of distal radius fracture patients. Neuroreport. 2017 Oct 11. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2017.10.16
大学院生が第41回日本神経心理学会学術集会で発表!~健康科学研究科
平成29年10月12日(木)、13日(金)に東京で開催された第41回日本神経心理学会学術集会に参加・発表してきましたので、私(健康科学研究科 修士課程 林田一輝)から報告させていただきます。本大会は医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理学者など多岐にわたる分野の臨床家・研究者が参加しており、非常に活発な議論がなされていました。 症例報告では、どの先生方も臨床症状について深く考察されており、臨床に対する熱心な態度が伺え、私自身襟を正されました。シンポジウムでは「高次脳機能障害の治療戦略」や「認知モデルと方法論」といったテーマが取り上げられ、神経心理学の方向性が治療、リハビリテーションの実践にあることが示されていました。 また、河村満先生(昭和大学病院附属東病院)から「神経心理学を学ぶ人のために」という題で特別講演が行われました。ブロードマンの脳地図が死後100年経っても残っているように、臨床・研究をわかりやすく表現していく努力が必要であるというメッセージを頂きました。 私は「他者との目的共有が運動主体感と運動学習に及ぼす影響」という演題で発表致しました。本研究は運動主体感を増幅させる手立てを他者関係の視点から探るとともに、運動主体感が運動学習効果に与える影響を調査したものです。フロアから運動主体感・運動学習に関する的確な質問、意見をいただき自身の研究を見直す良いきっかけとなりました。また、自己意識に関する発表に質問・ディスカッションすることで考えや問題点を共有することができ、私にとって今回の学会参加は成功体験となりました。今回頂戴した意見を参考にさらに精度を上げた研究に取り組んでいきたいと思います。 このような貴重な経験ができたのは森岡教授をはじめとする多くの方のご指導と畿央大学の支援があってのものです。この場をお借りして深く感謝申し上げます。今後は研究成果を国際雑誌に投稿し、少しでも還元できるよう努力致します。 健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室 修士課程 2年 林田一輝 ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターHP ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターFacebook 【関連記事】 ・大学院生が第22回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で優秀賞をW受賞!~健康科学研究科 ・大学院生が第10回欧州疼痛学会でポスター発表!~健康科学研究科
2017.10.16
就活レポート~就職活動の現場から~No.429(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第429弾! 理学療法学科12期生(18卒) T.T さん 病院(理学療法士) 勤務 【その病院に決めた理由】 私が内定を決めた病院は、実習でお世話になった病院でした。その病院全体は職員間の仲が良く、働きやすい環境でした。さらに勉強や研究を熱心に行っており、患者の為に全力を尽くすことが出来る理学療法士になりたいと思っていた私には合っている病院だと思い就職しようと思いました。 【就職活動を振り返って】 実習先の病院は私に合っていると思っていましたが、より私に合っている病院があるのではないかと病院見学を5つほど回りました。結局は最初の実習先の病院に決めましたが、他の病院を見学に回ったからこそ、納得して病院を決めることが出来ました。就職先の病院をなかなか決められない人もいますが、何を1番優先するかを決めると考えやすいと思います。私の場合は、私が働いている姿を想像して働きやすい環境であるかどうかです。 【就職活動でPRしたポイント】 私が大学に入学してからは、勉学に励みました。さらにアルバイトを約3年半続け、バイトリーダーとしても頑張ってきました、勉学とアルバイトの両立してきたことを中心に自己PRしました。両立するために時間を効率良く使い、それを就職後も活かすことが出来ることをPRしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 私が内定をもらった病院の試験には、適正検査・一般常識問題・小論文・個人面接がありました。その中でキャリアセンターには私が最も苦手としていた面接練習を中心にご指導頂き大変お世話になりました。一から全て丁寧に教えて頂き、安心して練習に取り組み、本番を迎えることが出来ました。この支援があったからこそ、内定をもらうことが出来ました。就職活動に対して不安が大きかった、私が安心して就職試験を受けることが出来たのはキャリアセンターの支えがあったからだと思います。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 長期の自習が終わると、落ち着く間もなく就職活動・卒業研究・国家試験の勉強が始まります。三つを同時並行で行っていくのは、大変だと思います。しかし、妥協せずに納得いくまで就職活動を行って欲しいと思います。大変だからこそ、この大変な経験は入職した後の自分を支える時が来ると思います。頑張ってください!
2017.10.13
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.47~9月勉強会は疲れ目の解消方法!
こんにちは、健康支援学生チームTASK※、理学療法学科2回生の波田菜月、福山美雪と人間環境デザイン学科2回生の藤原朋香です。2017年9月27日(月)に、「疲れ目の解消方法」についての勉強会をしました。 ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 今回の勉強会では疲れ目の原因やセルフチェック、セルフケア(ツボやマッサージ)について話しました。疲れ目に対する質問に答えて疲れ目度合いをチェックしたり、疲れ目解消のマッサージを行いました。疲れ目の対処法を知り、これから目が疲れた時に今回の勉強会を活かして疲れ目解消をしようと思います。 ▼TASKの「T」! 忙しい日常生活でも知らない間に目が疲れていることがあります。日頃からセルフケアを心がけましょう! 理学療法学科2回生 波田菜月 福山美雪 人間環境デザイン学科2回生 藤原朋香 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。


