SNS
資料
請求
問合せ

看護医療学科の新着情報一覧

看護医療学科の新着情報一覧

2025.12.05

2025年度 研修会 「感染症と人権 〜ハンセン病問題から問い直す〜」を開催しました ~ 畿央大学看護実践研究センター

2025年11月29日(土)、本学看護実践研究センター主催の研修会として、 「感染症と人権 〜ハンセン病問題から問い直す〜」をテーマに講演会を開催しました。   今年度は、看護医療学科学生による長島愛生園の訪問報告と、ハンセン病家族訴訟原告団副団長・黄 光男(ファン・グァンナム)先生によるご講演の二部構成で実施し、学生・「架け橋 長島・奈良を結ぶ会」のみなさまをはじめとする多くの参加がありました。 第1部 学生による長島愛生園訪問報告 今回の講演会に先立ち、看護医療学科の学生たちが国立ハンセン病療養所・長島愛生園を訪問しました。訪問を通して得た学びを、以下の5つのテーマに沿って報告しました。   ▶ 長島愛生園を訪問した際のブログはこちら   1 )歴史的背景と社会的偏見の理解 ハンセン病をめぐる隔離政策は、1907年「癩予防ニ関スル件」に始まり、1953年「らい予防法」によって強固な隔離政策が続きました。学生たちは、   「社会の無理解と偏見が、法制度の誤りを後押ししてきた歴史」、「無らい県運動によって強められた差別の連鎖」など、資料館での学びをもとに、時代背景と人権侵害の構造を丁寧に説明しました。   特に、家族まで差別の対象となり、偽名で生きざるを得なかった現実や、島と本土の間に橋を架けることすら許されなかった社会状況は、参加者にも強い印象を残しました。   2 )人権と医療倫理の学び 学生たちは、医療倫理の四原則(自律性・無危害・善行・公正)を用いながら、ハンセン病隔離政策で何が踏みにじられたのかを自分たちの言葉で考察しました。   「国の方針だから」「社会がそうだから」という思考停止が、医療者までも人権侵害に加担してしまった歴史を振り返り、現代の医療者が持つべき“倫理的勇気と、患者の尊厳を守る姿勢”の重要性を強調しました。   語り部の方の実際の言葉からの、「家族から手紙が届かなかった」「帰ってくるなと言われた」といった証言は、学生たちにとって強烈な学びとなりました。 3 )医療・看護・福祉の視点から 現在、長島愛生園の入所者の平均年齢は約89歳、平均在園年数は62.4年(2024年度)です。高齢化・後遺症・社会的孤立という複合的な課題に対し、医療・看護・介護・栄養・リハビリといった多職種が連携しながら支援を行っていることが紹介されました。   学生たちは、「高齢による身体機能の低下」+「ハンセン病の後遺症」という二重の困難に向き合うケアの実際を見学し、“生活を支える看護” “多職種協働”の重要性について深く学んだと語りました。 4 )社会復帰と地域との共生 らい予防法廃止後も、偏見や差別は根強く残り、帰る場所を失った回復者が少なくありませんでした。しかし、人々は芸術・音楽・教育活動などを通して力強く生き抜き、療養所は「苦しみの場」であると同時に「人々が文化を築いた場所」でもあると学生たちは伝えました。   さらに、地域交流活動、語り部活動、世界遺産登録に向けた取り組みなど、“共生社会に向けた歩み”が現在も続いていることも報告されました。         5 )見学後の振り返り 見学前は、ハンセン病について「昔の病気」「可哀想」という印象を持っていた学生も少なくありませんでした。しかし訪問後は、     「差別の歴史を生き抜いた人々への尊敬」 「医療者としての人権感覚の必要性」 「隔離のない社会を次世代へ伝える使命」 など、認識が大きく変化した様子が語られました。   「無関心は差別を生む」という学生の言葉に、参加者の多くが強く頷いていました。        第2部 講演会「ハンセン病家族の想い」 第2部では、ハンセン病家族訴訟原告団 副団長・黄光男先生を講師にお招きし、ご家族として経験された深い苦悩と、訴訟へ踏み出した経緯、社会の無理解や偏見との闘いについてご講演いただきました。     差別されるのは患者本人だけではなく、家族もまた進学・就職・結婚など人生のあらゆる場面で困難を強いられたこと、家族訴訟で初めて国にその責任が認められたこと、そして「過去の歴史を正しく伝えなければ、偏見は形を変えて再び現れる」という力強いメッセージは、参加者の胸を強く打ちました。           学生たちは、自分たちが学んだハンセン病の歴史と、黄先生の生の声がつながることで“差別の痛み”をより深く実感し、「看護者として社会に何ができるのか」を真剣に考える時間となりました。       まとめ:私たちは差別の歴史を「終わらせる世代」になれるか 今回の研修会は、「感染症と人権」という普遍的なテーマを、ハンセン病という具体的な歴史を通して深く学ぶ貴重な機会となりました。   感染症への恐れが差別を生む構図は、現代の感染症、災害、外国人差別など、あらゆる場面に通じます。学生たちの学びと、黄先生のご講演を通じて、   「正しい知識を持つこと」 「無関心でいないこと」 「人の尊厳を守る勇気を持つこと」 の重要性を改めて確認しました。   これからも人権教育を重視し、学生とともに“差別のない社会づくり”に取り組んでいきます。     看護実践研究センター 地域包括ケア部門 看護医療学科 准教授 前田 則子 関連記事 長島愛生園を訪問し、正しい知識を持ち、語り継ぐことの重要性を学ぶ ~ 看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病療養所を訪問し「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病療養所を訪問、当事者家族の声を聴き「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病療養所で、当事者家族の声から「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病当事者家族から「疾病と差別」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 国立療養所長島愛生園でハンセン病回復者の現状を体感する~看護医療学科「健康学特論」  

2025.12.05

今年度5回目!畿央大学×ならコープのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました!

2025年11月21日(金)、本年度第5回目となる「こども寺子屋」がならコープ 真美ケ丘店で実施されました。「こども寺子屋」は、畿央大学とならコープ真美ケ丘店との連携事業です。「子どもの居場所づくり」と「保護者の負担軽減」を目的とした取り組みの一環として企画されました。近隣の皆さんにご好評いただき、定期的に開催しています。   今回は、現代教育学科から7名、看護医療学科から2名の合計9名の畿央学生が参加してくれました。学習の時間は、いつも通り小学生の持参した宿題のお手伝いをしました。     そしてお楽しみのレクリエーションの時間には、畿央学生が考えたクイズ大会で大いに盛り上がりました。         参加した学生の感想 看護医療学科では、疾患を持つ小児を対象として学んでいるが、今回のボランティア活動を通して、健康な小児の活動や行動を実際にコミュニケーションを取ることによって知ることができたため良かった。また、よくお話してくれる子や恥ずかしがってあまり話してくれない子など個人差もあり、その個人差に合わせたコミュニケーションの取り方も学ぶことができた。 看護医療学科 2回生 松田 蒼空 お子さんに勉強を教えるときにどのように伝えたらやる気につながるのかを考えながら補助をし、苦手としていることの改善に少しでも貢献できるようにしました。レクリエーションでは、勉強とはまた違った方法で頭を動かせるクイズ・なぞなぞを行い、お子さんも自分で問題を出してくれるなど積極的に参加してくれて、お互いに楽しく過ごすことができたと思います。 看護医療学科 2回生 太田 花凛     今回が私自身にとって初めてのボランティアであったこともあり、少し緊張していましたが、子どもたちと関われる貴重な経験をさせて頂き、良い時間を過ごすことが出来ました。また、参加したいと思います。 現代教育学科 1回生 西田 願叶 子どもたちが元気ですごくかわいかったです。たくさん元気をもらえました。また時間が合えばぜひ参加したいです。 現代教育学科 1回生 盧 侑緯 はじめて、寺子屋に参加してみて色々なことを学べてよかったです。私は小学1年生の宿題を見ていたのですが、黄金の『金』をどうやって読み方を伝えるのか難しかったです。クイズ大会の際に1年生で答えるには難しいのが多くてあまり楽しめていなそうでした。だから、その子の漢字ドリルに出ていた『年越し』というワードを答えるクイズを私が出したのですが、惜しくも答えて貰えなかったです。子どもたちと触れ合えて楽しかったです。 現代教育学科 1回生 万庭 美夏 子どもたちと関わることができて良かったです。また参加したいと思います。 現代教育学科 1回生 村上 結菜 小学生の保護者の声 いつもみなさんとの交流が楽しいみたいで、喜んで通わせていただいています。 何より子どもが楽しく参加しているのをうれしく思います。   次回の「こども寺子屋」の実施について 次回の「こども寺子屋」は12月19日(金)に開催します。   12月はクリスマスバージョンです。レクリエーションの時間には、店舗1Fのイートインに移動して楽しいイベントを開催します。   ならコープのマスコットキャラクター「コーすけ」と「ならっぴ」も参加します。いつもと違う「こども寺子屋イベント」を小学生と一緒に楽しみましょう! 関連記事 今年度4回目!畿央大学×ならコープのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました! 今年度2回目となる畿央大学×ならコープのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました! 今年度3回目となる畿央大学×ならコープのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました!   国保中央病院「第13回健康フェスティバル 畿央大学コラボコーナー」活動報告 ~ 看護医療学科 西宮市苦楽園地区コミュニティ交通の時刻表&車体ラッピングデザインを担当!~ 人間環境デザイン学科 清水研究室  

2025.12.03

「慢性期看護学援助論Ⅰ」卒業生による授業―筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護― ~ 看護医療学科

「慢性期看護学援助論Ⅰ」は、看護医療学科2年後期に必修科目として開講しています。この授業では、臨床現場で勤務する看護師を外部講師として招き、最新の筋萎縮性側索硬化症(以下、ALS)患者の看護の実際について講義を受けるというプログラムを組み込んでいます。 令和7年11月25日(火)、第6回目の授業では、講師として本学の看護医療学科7期生である富本 尚寛さん(大阪急性期・総合医療センター脳外科・神経内科病棟勤務)から、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病態や最新の治療法、看護および意思決定支援についてご講義いただきました。       また、卒業生であり、かつ現場での臨床実習指導者の視点から後輩へのアドバイスとして3年次後期からの臨地実習における心構えなども話していただきました。今年の講義には、同じ病棟で勤務する12期生の2名(金山 春香さん、藤原 萌花さん)も参加してくださいました。   ALSとは、脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される病気で、難病の一つに指定されています。病気の進行に伴い、手や足が動きにくくなったり、コミュニケーションが取れなくなったり、嚥下(えんげ)ができなくなったりします。その一方で、認知機能や、かゆみ・痛み、視力や聴力といった感覚機能、内臓機能などは保たれます。進行は個人によって違いますが、想定より早く進行する場合があるそうです。そのため、早期からの患者様やご家族に対する意思決定支援が重要になってきます。   本人の意思決定には、コミュニケーションが重要になります。しかし、それが困難である患者様には、コミュニケーションツールの活用が必要になります。今回は、ALSコミュニケーションツールである「伝(でん)の心(しん)」(発語や筆談ができない方を対象としたパソコンを用いた意思伝達装置)を持参していただき、デモンストレーションを行ったり、実際に病棟で意思確認をしている様子について、説明していただきました。         ALS患者の約8割は自宅で生活している現状から、病棟での看護において退院支援は重要となります。そのため、看護師は他職種と連携しながら、患者様およびご家族への支援を行う必要があると説明されました。退院支援を進める上では病棟看護師が中心的な役割を担うことから、学生の間に授業内のグループワークやディスカッションに積極的に参加して、多職種連携や患者支援に関する視点を養うとともに、自己のコミュニケーションスキルを高めるよう助言を受けました。   授業の終盤では、実際に富本さんが関わった退院支援の事例をもとにした検討課題が提示され、学生は、「患者ならば家族に迷惑をかけたくないと思うが、家族の立場なら介護が大変でも(自宅に)帰ってきてほしいと思う。」など、患者様・ご家族双方の視点をふまえたディスカッションがされました。     また、富本さんからは、コミュニケーションが困難な患者様との関わりであっても、信頼関係を構築する工夫を行い、患者様が納得した意思決定ができるよう支援していることとその重要性が説明されました。ケアの対象者である患者様・ご家族と真摯に向き合い、コミュニケーションが困難な場合でも理解しようと努力し、意思決定を支援できる看護師を目指してほしいと思います。     富本さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました。     看護医療学科 教授  山本 裕子                 准教授 對中 百合 関連記事 セーフケアが関西に!「知的障がいを持つ親への子育て支援を学ぶ3日間」 ~畿央大学看護実践研究センター地域包括ケア部門母子分野研修報告~ 四天王寺大学でOrange Project®の交流会を行いました!! ~ 認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 長島愛生園を訪問し、正しい知識を持ち、語り継ぐことの重要性を学ぶ ~ 看護医療学科「健康学特論」 国保中央病院「第13回健康フェスティバル 畿央大学コラボコーナー」活動報告 ~ 看護医療学科  

2025.12.03

看護医療学科2回生対象キャリア講座「自己理解と病院研究」を開催しました!

  2025年11月21日(金)、看護医療学科2回生を対象としたキャリア講座「自己理解と病院研究」を実施しました。今回の講座では、株式会社マイナビ メディカルサポーター小泉様を講師としてお招きし、就職活動のスタートラインに立つ2回生が「自分らしいキャリア」を描くための第一歩となるよう企画したものです。     まずは、就職活動は自分と仕事との「マッチング」であり、自分の興味・能力・価値観の整理が重要であることを学びました。「長所短所診断」などのツールも活用しながら、「どんな看護師になりたいか」「どんな職場で働きたいか」と一人ひとりが自身と向き合いました。     また、病院選びは「理想のすべてが叶う場所」を探すのではなく、優先順位を整理しながら、自分の看護観に合った病院を見つけることが重要とのお話もありました。病院の種類(大学病院・民間病院・公立病院・訪問看護ステーションなど)や医療機能、看護方式、教育体制などについて整理し、各病院の特徴や働き方の違いを学びました。   就職活動は人生の分岐点とも言えます。この講座が「自分らしいキャリア」を描くための第一歩となることを願っています。 焦らず、じっくりと自分と向き合い、一人ひとりが納得のいく選択ができるよう、キャリアセンターもサポートしていきます。

2025.12.02

セーフケアが関西に!「知的障がいを持つ親への子育て支援を学ぶ3日間」 ~畿央大学看護実践研究センター地域包括ケア部門母子分野研修報告~

看護実践研究センター地域包括ケア部門の母子分野で展開している「安心感の輪子育てプロジェクト」の新規事業として、障がい者の子育て支援としてA市と協働して「セーフケアプログラム」を始動しました。 ▶「安心感の輪子育てプロジェクト」についての関連記事はこちら     2025年10月23日と24日のオンライン、そして11月13日の対面研修会を企画し、講師には東京科学大学の山岡 祐衣先生と福岡国際医療福祉大学の木村 一絵先生をお迎えし、家庭訪問型ペアレンティング支援プログラム「SafeCare®(セーフケア)」を学びました。保健師6名と大学教員2名が参加しました。   SafeCare®について SafeCareは、米国で開発されたエビデンスに基づくプログラムで、知的障がいを持つ親への子育て支援が十分でない現状を踏まえ、親が子どもとの関わり方や室内の安全管理を学び、自信を持って子育てできるように支えることを目指していきます。その成果として児童虐待の再通告リスクを26%低減し、親のストレスを軽減しつつ子どもの問題行動を減少させることが確認されています。日本では複数の地域で導入されています。   研修会の様子をご紹介します オンライン研修会ではまず、支援の基本としてエンゲージメント(家族との関わり方)を理解しました。子ども支援は健康や発達に焦点を当て、親支援は情報提供やメンタルケアを提供しますが、ペアレンティング支援は親子のかかわりを評価し、親が実践できるように伴走するものです。   対面研修会では、家庭訪問のロールプレイを通じて、親のスキルを向上させるトレーニングを日常生活の活動をより順序立てて行いやすくすることを目標に、肯定的な関わり合いを増やすためのスキルを説明し練習します。親が困っている日常活動に対して、肯定的な関わり方、適切な応答、アタッチメント促進、子どもの発達支援を学びます。   実技では3つのモジュール「親と乳幼児の相互交流PII」「親子の相互交流PCI」「安全」に取り組みました。親子相互交流では、遊びを通じた褒め方や説明の技術をロールプレイで練習し、家庭内の安全では模擬部屋でハザードを特定・除去するスキルを身につけました。   演習を通じて、モデリングから練習、フィードバックの流れを体験し、家庭訪問のシミュレーションを行いました。参加者からは「家庭訪問での観察と声かけのイメージが明確になった」といった声が寄せられました。     この研修は、2025年からA市と協働して知的障がいを持つご家庭へのパイロットスタディ実施に向けた体制構築の一歩です。研究では、本研修会を企画した教員が愛着形成支援のプロセスを可視化し支援モデルを構築していきます。SafeCareは親を責めない支援で、できないことをできるに変える小さな一歩を一緒に踏み出します。   障がいのある親と子どもが笑顔でつながる未来につなげていけるように、今後も障がい保健に焦点をおいた地域包括ケアを推進していきたいと思います。   *本活動は、科研費基盤研究C(24K14212)の助成を受けて実施しました。   看護実践研究センター 地域包括ケア部門 母子分野 准教授 田中 陽子 前田 則子 助教 大平 俊介 関連記事 2025年度 ウエルカムキャンパス「スマイル交流サロン」開催報告 ― 医療的ケア児や発達障がい児、その家族が笑顔でつながる2日間 ― 畿央祭にてウェルカムキャンパス ”がんカフェ「きらめき」” を開催!~ 看護実践研究センター アルツハイマー月間の学内啓発活動を実施しました。~ 看護実践研究センター 認知症ケア部門 「ママは立ち入り禁止?パパのためのベビークラス」を開催 ~ 看護実践研究センター母子包括ケア部門

2025.12.02

就職レポートNo.838(公的病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第838弾! 看護医療学科4回生   森 理保菜 さん 公的病院(看護師) 内定     あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 小学生の頃、所属していたボーイスカウトの指導者に看護師の方がおり、活動の中で応急処置法などを教えていただきました。そこで、緊急の場面でも人を救うことができる仕事に憧れをもち、看護職を志しました。そして、実習をとおして、看護師は病気を治すことだけに関わるのではなく、患者様が暮らしやすくなるための生活を支えるという役割も担うことに魅力を感じ、看護職として働きたいとより強く思いました。 畿央大学に入学を決めたきっかけは、母親が看護師である友達が在学していたことから、臨床でも役立つ学びができると考えたためです。     畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? とにかく課題が多く、朝から晩まで大学でやっていたこともありました。それでも、友達と勉強をしていると、一緒に頑張っていることを感じられて頼もしかったです。 海外インターンシップに参加しカンボジアへ行った際には、発展途上国の医療の現状などについて自分の目で学ぶことができ、貴重な体験を得ることができました。拙い英語ですが、現地の大学生と会話ができたことも楽しかったです。     就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 私は小児看護に興味があるので、小児系診療科が細分化されていることから、より専門的な知識や看護技術を身に付けることができると考え、魅力に感じました。また新人教育に関して、各新人に応じて段階を踏んでいく方針であることや、実習の際には指導者の方から丁寧に指導をしていただいたことから、確実に自立していくための教育制度とこのような方々のもとで成長していきたいと思いました。     就職活動を振り返っていかがでしたか? 初めは何から準備をすれば良いのか分からずにいましたが、友達からの助言をきっかけに、キャリアセンターに相談させていただきました。内定先の病院は試験日程が早かったため、他の学生より準備を早く始めることになりましたが、小論文の添削など時間をかけて丁寧に指導していただきました。面接練習も2回行い、面接という場に少し慣れてから本番に臨むことができたと思います。 反省点として、夏のインターンシップで、できる限り多くの病院に参加しておけば、比較することができてその病院ならではの魅力をもっと探せたのかなと思います。     就職活動で役立ったツールを教えてください。 面接練習でいただいた助言や予想される質問とその回答をまとめたノートです。また各領域実習で学んだことや印象に残ったことをここに書き出しましたが、これがとても役に立ちました。 他にも求人検索NAVIから、過去の体験記を参考に対策を立てました。     後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 不安なことも多いと思いますが、困ったときはぜひキャリアセンターに相談してみてください。そして友達と喋ったり遊んだりリフレッシュも入れつつ、就職活動を頑張ってください!応援しています!  

2025.11.21

四天王寺大学でOrange Project®の交流会を行いました!! ~ 認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学

Orange Project®とは、熊本県(熊本大学・熊本保健大学・熊本県立大学・崇城大学)と奈良県(畿央大学・天理大学)、大阪府(四天王寺大学)、愛知県(同朋大学)を中心に活動している認知症啓発のための学生ボランティア団体です。   “認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、2016年に熊本で発足し、畿央大学では2019年9月から「認知症にやさしい広陵町、認知症に強い畿央大学」となることを目標に、サークルとして活動を開始しています。   2025年11月3日(月) 大阪府羽曳野市にある四天王寺大学で開催された認知症カフェ「Orange Café ~認知症を知ろう!~」に参加させていただきました。     四天王寺大学では、私たちと同様に認知症ケアサークルOrange Projectが発足しており、関西圏で畿央大学に次いで発足したOrange Projectとして、日々の活動を共有し、過去にはオンライン上で顔合わせをしていました。   今回、その四天王寺大学Orange Projectが大学祭の中で開催した認知症カフェにご招待いただき、私たちの活動を紹介する機会をいただきました。   ▼ 認知症カフェのプログラム   午前中は認知症に関する講座を参加者の方と一緒に受講しました。以前畿央大学で教鞭をとっておられた四天王寺大学 看護学部長の山崎 尚美教授の講座、羽曳野市認知症ケアチーム(羽曳野市地域包括支援センター・認知症地域支援推進員・チームオレンジ)による活動や取り組みの紹介がありました。     講座では、認知症がどのような症状を呈するのかなどの認知症に関する基本的な知識と、認知症の方が安心できる対応方法について学ぶことができました。また、2024年に施行された認知症基本法(正式名称:共生社会の実現を推進するための認知症基本法)に関する説明と、羽曳野市の現状や認知症施策、認知症ケアチームの活動について知ることができました。   講座の中で、「共生」という言葉が度々出てきました。認知症ケアを追求するにあたって、認知症当事者が安心して暮らせる街をつくるためには、当事者の人を含む地域の人たちが認知症に関する正しい知識と理解を持ち、共生できる社会にしていくことが必要であると改めて考えさせられました。     Orange Projectの活動紹介では、関西圏の3大学(畿央大学・四天王寺大学・天理大学)がそれぞれ発表を行いました。   四天王寺大学では、大学の敷地内に併設されている特別養護老人ホーム「悲田院」との連携した活動が特徴的で、発足して間もないにもかかわらず、活発に活動されている様子が伺えました。   天理大学では、天理教の教えを認知症ケアに活かし、伝統的なモノを活用する等、様々なアイデアを用いて活動をされていました。   どちらの大学も私たちとは周辺の街の雰囲気や取り組み、大学の特色も全く異なり、私たちにないアイデアをもって活動されていることが分かりました。お互いの活動内容を参考にするとともに、今後活動の幅を広げるにあたって協力できる道を模索する良い機会になりました。     午後は「当事者ミーティング」の時間が設けられていました。当事者ミーティングとは認知症の方が集い、当事者同士が主となって、自らの体験や希望、必要としていることを語り合い、自分たちのこれからの暮らしや、暮らしやすい地域の在り方を一緒に話し合う場です。   今回の当事者ミーティングでは専門職の方がファシリテーターとして参加していました。私たち学生は、今後自分たちがファシリテーターとして当事者の方々と接することができるよう、バイスタンダーとしてミーティングに参加し、学ばせていただきました。   当事者のペースに合わせた会話の運び方や円滑なコミュニケーションのための話の振り方、思いを引き出すための質問の方法など、専門職の方々の技術から、多くのことを学ぶことができました。     今回、四天王寺大学の大学祭に行き、交流を深めることができたことは、今後の畿央大学Orange Projectの活動の幅を広げ、より多様な方法で認知症ケアを深めていく上での重要な学びにつながったと考えています。   Orange Projectの輪はどんどん広がっており、関西圏で交流ができる大学が増えたことは、大きな意義があります。今後も大学間で交流・情報共有し、より良い認知症ケアを追求していきます。   これからもOrange Project®をよろしくお願いします。   看護医療学科4回生 大久保 翼 サークル顧問 看護医療学科 講師 島岡 昌代 連絡先:m.shimaoka@kio.ac.jp 関連記事 エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス「ひまわりカフェ」4月活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 畿央祭で認知症カフェを開催しました!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス「ひまわりカフェ」9月活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 エリシオン真美ヶ丘・エリシオン真美ヶ丘アネックス「ひまわりカフェ」7月活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 真美ケ丘子ども会の児童に、認知症の啓発活動!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学

2025.11.18

長島愛生園を訪問し、正しい知識を持ち、語り継ぐことの重要性を学ぶ ~ 看護医療学科「健康学特論」

2025年11月8日(月)に2年次配当科目である「健康学持論」の授業の一環として、履修者40名が岡山県瀬戸内市にある国立療養所 長島愛生園を訪問しました。   今回のブログでは実際に訪問した学生のレポートを一部ご紹介します。     国立療養所長島愛生園は、岡山県瀬戸内市邑久町虫明に位置する国立ハンセン病療養所です。瀬戸内海に浮かぶ長島には1988年まで本州との橋がかかっておらず、まるでハンセン病療養所を完全に社会から断絶するようでもありました。架橋された邑久長島大橋は人々から「人間回復の橋」と呼ばれています。 長島愛生園を訪問した学生の感想( 抜粋 ) ● 学内の講義や自己学習では想像することが難しかったハンセン病患者の過去および現在の生活を、実際に国立療養所長島愛生園に足を踏み入れ、そこでの歴史館や園内の見学、学芸員や当事者による継承講話を通して、ハンセン病およびハンセン病患者の現在とその背景に対する理解が深まった。 糸谷 美優   ● 今回の見学を通して、病気よりも差別が人を傷つけるということを強く実感した。看護を学ぶ者として、ただ病気を看るのではなく、その人の人生や背景に寄り添う姿勢が必要であると感じた。 池田 葵音   ● ハンセン病が流行し差別を受けるようになったのはもう100年以上も前のことなのにも関わらず、私たちは無関心から来る知識不足により、無意識のうちに過去の過ちを繰り返した。このことから、ハンセン病問題での学びを、決して他人ごとにせず、苦しんだ方々の痛みを家族や友人に伝え、風化させず、今後また同じ過ちを犯して苦しむ人を生み出さないことが重要だと考える。 梅原 麻綺     ● 今回の長島愛生園での学外学習では、長島愛生園内にある、歴史館、収容所(回春寮)、収容桟橋、監房、納骨堂を見学した。その中でも私は歴史館が印象に残っている。歴史館は旧事務所本館の内部を改装しており、国の登録有形文化財となっている。そしてハンセン病の歴史の流れを当時の新聞や写真、物品を展示していたり、入所者の方たちの短歌や詩が展示されていた。短歌や詩から、家族との別離があったことや生きがいを求め、前を向いて文化活動を行っていたことを知った。社会からの隔絶や世間からの差別、収容所での過重労働など、さまざまな困難があったと知った。その中でも、芸術や音楽に光を求め、行動するということには、強い意志と力が必要であったと考えた。 安部 友香   ● 社会では差別に苦しみ、引きこもるように暮らしていたが、愛生園では仲間と支え合いながら穏やかに生きることができたという。この話を聞いて、人それぞれの感じ方や価値観の違いを理解することの大切さを知った。自分にとって耐えられない環境でも、他の人にとっては安心できる場所であることもある。看護においても、患者の価値観を押し付けず、傾聴し、尊重する姿勢が必要であると学んだ。 石田 知花   ● これらの学びを通して私は差別や偏見をうまないためには病気や社会問題に対して関心をもち、正しい情報を知ることが大切であると考えた。しかし、現代社会は様々なSNSが存在し、フェイクニュースなど誤解をうむ情報が多く存在する。だからこそ、その情報の中から正しい情報を見極め、自ら考えて判断していく力を身につける必要があると学んだ。 今井 あす香     ● 差別・偏見をなくすために、ヒトとしても看護職としても、さまざまな疾患や事柄に対して偏った情報だけで判断することなく、誤った理解は少しずつ正していき、もっと関心をもって知ろうとすることで正しい情報から正しい理解につなげていくことが、この先心に深い傷を負って悲しむ人を少しでも減らすために必要なことであると学ぶことができた。 岡本 紗良   ● 私は将来、医療職として3つのことを実践したいと考えた。1つ目は、患者の尊厳を守るために、単に治療やケアを提供するだけではなく、患者一人ひとりの「人間としての価値」を認め、治療方針を決める際に患者本人の希望を丁寧に聞き取って、可能な限りその思いを治療方針に反映させるなど、患者を尊重する姿勢を持つことである。2つ目は、どんな病気や障害を持っていても、患者には「自分らしく生きる力」があるということを信じ、自分らしく生きることができるように支えることである。3つ目は、医療職者として「知ろうとする姿勢」を持ち続けることである。病気のことだけではなく、患者の背景や歴史、社会的な課題についても学び続けることで、偏見のない、尊厳を守る医療を実践することや、より深いケアを提供することに繋がると考えた。 海原 寧音   ● 長島に着いた時、海がとても静かで美しかった。その景色の中に、長い間苦しみながらも懸命に生き抜いた人たちの強さを感じた。そのきれいな海は当時の彼らにとっては、社会との隔離の壁であった。彼らの想いを忘れず、語り継ぐことこそが、今を生きる私たちにできることだと考える。 近藤 おとね   ● 現代においても、コロナ渦で感染した患者やその家族、医療従事者への偏見・差別が起きており、それらはまさにハンセン病の歴史と同じことで、私たちは過去の歴史から何も学べていないと痛感した。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、正しい知識や理解を得て関心を持ち続けることで、知識や理解を広め、偏見や差別を未然に防ぐことが今の私たちにできることであると感じた。 杉本 唯     ● 社会復帰が叶わない方が多くいるのは、後遺症を伴う高齢化、社会生活の大きな変化、家族との断絶、今もなお残る偏見と差別が原因となっているからであるということを学んだ。その中でも私は、今もなお残る偏見と差別が、入所者の社会復帰を最も妨げている原因であると考える。 瀧本 莉乃   ● 長島愛生園で生きた人々の姿から、「語り継ぐこと」の大切さも学んだ。過去の出来事を風化させず、そこに生きた一人ひとりの想いを次の世代へとつないでいくことが、私たちにできる最も大切なことではないかと思う。苦しみの歴史を知り、学び、伝えることが、再び同じ過ちを繰り返さないための第一歩であると考えた。 村尾 シンティア菜那果   ● 私はこの橋が単に島と本土を結ぶものではなく、差別や偏見で分かれてしまった人と人との心をつなぐ橋だと思った。この橋のおかげで今回この場所を訪れ、たくさんのことを学ぶことができたのだと考えると、これまでの歴史の重大さを感じた。 森下 あんず   ● 2020年頃、COVID-19の流行により感染者や医療従事者に対する差別や攻撃が行われた。学芸員によると、この報道を見た入所者が「日本はあの頃と何も変わっていない」と語ったという。私はそのお話で、このようなハンセン病元患者の事例は、現在であってもなお起こりうるものなのだと実感し、ハンセン病をはじめ、疾病や障害者に対して、世間には偏った情報が多いことを自覚し、関心を持って正しい理解をすること、人権感覚を持って情報を見ることの重要性を学ぶことができた。そして、将来の医療従事者として、1人の人間としてこの学びを忘れず、常に心に留めて行動していきたいと考えた。 吉村 弘貴     最後に、長島愛生園のみなさまには貴重なお時間をいただきありがとうございました。改めてお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。   看護医療学科 准教授 前田 則子 助教 大平 俊介 関連記事 ハンセン病療養所を訪問し「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病療養所を訪問、当事者家族の声を聴き「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病療養所で、当事者家族の声から「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病当事者家族から「疾病と差別」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 国立療養所長島愛生園でハンセン病回復者の現状を体感する~看護医療学科「健康学特論」

2025.11.17

国保中央病院「第13回健康フェスティバル 畿央大学コラボコーナー」活動報告 ~ 看護医療学科

国保中央病院より参加協力依頼があった「第13回健康フェスティバル」に地域連携事業として本学は初めて参加しました。その様子をご紹介します。   2025年11月8日(土)国保中央病院外来に設置された「畿央大学コラボコーナー」において、1年生4名、2年生5名の合計9名の学生と教員3名が参加しました。     今回の企画では、フレイル予防をテーマとして、骨密度測定・足趾把持力と握力・体組成計の計測を行いました。足趾把持力と握力は、結果用紙をもとに年代や性別での結果説明までを学生が行い、結果全般について保健指導の希望があった方には保健師資格保有教員が担当しました。     当日は10時開場予定でしたが、9時過ぎから多くの地域住民の方が病院玄関に行列となって開場を待たれていたため10時前にオープンとなりました。   最初は練習以外で初めて実際に住民の方の測定を行うということで緊張した表情の学生たちでしたが、地域住民の方々とお話をしながら誘導や測定を行うことを通していきいきとした笑顔が多く見られました。     畿央大学のコラボコーナーは、受付を待つ方の列が途切れることがほとんどありませんでしたが、学生同士で声を掛け合いながら自主的に助け合う姿がとても印象的でした。初めての国保中央病院とのコラボ企画でしたが、足趾把持力・握力86名、インボディ・体組成測定97名、骨密度106名と、多くの方々が測定を体験され、5名の保健指導希望があり、大盛況で終わることができました。     国保中央病院 丸橋敦子看護部長から、以下のメッセージを頂戴しました。 国保中央病院 丸橋 敦子看護部長より 国保中央病院第13回健康フェスティバルに参加していただきありがとうございました。当日は、好天にも恵まれ多くの地域住民の方々が足を運んでくださいました。畿央大学の学生の方には、病院職員と共に「骨密度」「足趾把持力・握力」「体成分分析」の測定コーナーを担当してもらいました。   今回の経験はいかがでしたか?学生の皆さんには多くのことを吸収できる柔軟性があります。皆さんの周りには多くの学びの機会があります。その時には気づかないことでも、あとで思い返すと「あの時の経験が自分の中で活かされているな」と思える瞬間が必ずあると思います。それを感じ取れる感性を身につけてもらえたらと願っています。今回参加してもらった経験もそのひとつになれば幸いです。 参加学生からの感想 地域住民の方の握力や足趾把持力を測定して、様々な年代の方とコミュニケーションをとれたのが楽しかったし、想像以上に沢山の人に来ていただけたのが嬉しかったです。普段あまり関わることのない年代の人が多かったので、最初はどのように接すると良いのか分からず難しかったですが、測定だけでなく受付なども行う中で意識しなくても笑顔で接することが出来るようになって、初対面の人と関わることの楽しさに気づくことが出来ました。また、今回は測定結果を元に参加者さんに何かを伝えることはあまり出来なかったので、今後さらに学びを深めて対象者さんに測定結果を元に今後の生活に繋げられるような助言を行えるようになりたいと思いました。本日はありがとうございました。 藤田 初めてのボランティアでたくさんの地域の方と関わり、コミュニケーションをとることができました。自分の骨密度に不安を感じている人に対して、どのような言葉をかけることができるかを考えながら活動し、私の言葉で安心してもらえた時はとても嬉しかったです。そして、安心できる声かけの大切さを学ぶことができました。初めてで不安なボランティア活動でしたが、参加できて貴重な体験ができました。地域住民の方々や病院の医療スタッフの方々が温かい人ばかりであったため、楽しく交流することができました。地域住民の方々に測定の手順や状態をわかりやすく伝えるために、言葉の表現や表情、話し方などの工夫が必要であると感じました。 大門 地域住民の方々の骨密度を測定しているなかで、はじめて測定するから不安だと話してくださる方や、勉強がんばってねと声をかけてくださる方がいました。初めてのボランティアで不安もありましたが、普段関わることの少ない、地域で過ごす方々とコミュニケーションをとることができ、地域の方々の温かさを感じました。また、実際に病院で働く方々がどのような声かけを行なっているか、関わり方など学ぶことができました。 島本 測定を体験された地域住民の方々からの感想 「自身の健康・体に気を付けるきっかけとなり、知ることができて良かったです。」 「自分の体について数値でわかり、生活を見直すきっかけになった。」 「足趾把持力、初めてでした。平均より上とのこと、持続したいです。」 「次回も受けたいと思いました。」       看護部長様からは、来年もぜひ協力してほしいとの要望を頂きましたので、今後もこのような地域でのイベントに協力していきたいと思います。   看護医療学科 助手 北村 有希 講師 中西 恵理 教授 松本 泉美

2025.11.14

後期の試験対策がスタートしています

皆さん、こんにちは。 後期が始まり、いよいよ来年の教員採用試験や公務員試験に向けた準備が本格化してきました。 教採・公務員対策室では現在、2回生・3回生を対象とした試験対策講座を開講しています。 2回生は、来年度の3回生受験を見据えて基礎づくりを行っています。早期から試験に向けた意識を高め、着実な準備を進めています。 一方、3回生は教育実習を終えた学生も多く、進路を明確にしながら夢の実現に向けて真剣に取り組む姿が見られます。 今後は、筆記試験対策に加えて、毎月模擬試験を実施しながら実力の確認と課題の把握を行っていきます。     また現在、2・3回生の皆さんへ教採・公務員対策室の進路面談を実施して、希望自治体、校種にあわせた学習の進め方などを伝えています。面談では、ちょっとした不安や迷いも相談することで、気持ちが整理できる場にもなります。   試験本番はまだ先のようでいて、準備はすでに始まっています。 教採・公務員対策室では、皆さんの目標達成に向けて、一人ひとりの努力が実を結ぶよう、合格までの道のりを全力でサポートしていきます。自分を信じて、一歩ずつ進んでいきましょう!

1 2 3 97