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看護医療学科の新着情報一覧

看護医療学科の新着情報一覧

2022.09.05

2022年度3回生の領域実習がスタート!~看護医療学科「老年看護学実習」

看護医療学科のカリキュラムでは、3年次後期に各領域の臨地実習を配置しています。 2022年8月18日(木)に母性看護学実習をスタートし、8月22日(月)からは老年看護学の施設実習が開始しました。前期は、コロナの影響が落ち着いている時期もあり、3年ぶりに高齢者施設で対面実習ができると期待し準備していましたが、コロナ感染人数が過去最高を記録する状況へと変化する昨今、前年度と同様に遠隔実習として開始することとなりました。   臨床現場とリモート中継して看護師業務のシャドウイング(「影」のように近くで実際の看護を観察すること)や説明を受けることをはじめ、自主製作の動画教材や高齢者看護の視聴覚教材なども使用して、できるだけ、学びの多い遠隔実習となるよう設定しています。 以下に実習の内容をまとめましたので、報告させていただきます。     ▼指導者から看護業務についての説明の様子       この日の実習目的は、ユニットケアの機能と施設で働く看護師の役割としており、施設で働く看護師をオンタイムで動画配信し、仕事の内容や看護師の役割などを具体的に説明していただきました。日々の健康管理から服薬管理、胃ろう(直接胃から栄養を摂取する医療措置)の処置などについては詳しく、学ぶことができました。指導者への質問内容をつのると、学生から多くの内容が寄せられました。質問内容に対して教員からも補強して返答をしました。     ▼リモートでの施設の概要説明の様子       この日の目的は、有料老人ホームの機能と役割、働く職種・入居者の特徴などを記述することができ、高齢者の安全を守る援助について学ぶこととしていました。施設長様から施設の概要とその機能役割についての説明やDVDを視聴し、認知症をもつ人を一人の『人』として尊重し、その人の視点に立って理解し、共にケアに取り組もうとする認知症ケアであるパーソンセンタードケアについての学びを深めつつ、独自に準備した胃ろう造設術を受けた高齢者の看護計画を立案する課題にも取り組みました。また、指導者のシャドウイングやカンファレンスを通じて学びを深めました。学生からの質問に丁寧に答えていただきました。     ▼教員からリモートで全体発表会の説明       この日の目的は 老年看護学実習 施設実習において学んだことを発表し、相互に学びあうこととしていました。各グループの発表内容は、どれも素晴らしい内容で、高齢者施設の特色や、そこで働く看護職の役割について、意思決定を支える内容や多職種連携とその人らしさを尊重した関わり方など、実習内容の発表として十分な内容のとなっていました。   学生による事後アンケートからは、 ●リモートだったため移動時間がなかった分、調べる時間や考える時間が多く取れて、深い学びができたと思います。 ●学ぶことの多い実習でした。 ●先生からの実習記録のコメントが励みになったので頑張れました。 ●グループワークなど、個人だけでなく何人かで意見を交換する機会が設けられていてよかった などの意見が寄せられていました。   これから3回生は、成人急性期・成人慢性期・小児・精神・母子・在宅の領域実習をローテートしていきます。教職員全員で応援したいと思います。       看護医療学科 老年看護学領域 教授 山崎 尚美 准教授 上仲 久 助教 杉本 多加子 助教 島岡 昌代 臨床教授 西 千亜紀       【関連記事】 4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」 「認知症ケア論」フィールドワークでの学びを共有!〜看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」 摂食嚥下障害看護認定看護師の講師を招いて 「高齢者の摂食・嚥下のための看護」演習を行いました!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」

2022.08.12

公立学校教員採用試験(1次試験)速報〜2023年3月卒業予定者

  2023年度公立学校教員採用試験はピークをむかえ、各都道府県や市で実施された1次試験の結果が続々と発表されています。畿央大学でも多くの学生が1次試験を突破しました。教採・公務員対策室では現在、学生が実際に受験する都道府県や市に対応した2次試験対策講座を実施しています。1人でも多くの学生が所期の目標を達成できることを祈りつつ、これからも様々な支援を行っていく予定です。 一人ひとりの夢がかなうように、大学一丸となって最後まで応援していきます。ゴールは近い。頑張れ、畿央生!   教採・公務員対策室   公立学校教員採用試験 都道府県・市別の合格者数 公立小学校教諭ー現代教育学科 都道府県・市 受験者数  1次合格者数 1次合格率 奈良県 37 36 97.3% 大阪府 14 14 100% 大阪市 12 11 91.7% 堺市 8 8 100% 豊能地区 1 1 100% 京都府 3 3 100% 京都市 1 1 100% 兵庫県 5 5 100% 神戸市 1 1 100% 和歌山県 11 11 100% 滋賀県 29 15 51.7% 三重県 4 4 100% 愛知県 31 31 100% 岡山県 18 11 61.1% 鳥取県 20 19 95.0% 高知県 74 69 93.2% 香川県 2 2 100% 神奈川県 4 4 100% 千葉県 3 3 100% 静岡市 1 1 100% 北九州市 5 5 100% 宮崎県 1 1 100%   公立中学・高校(英語)教諭ー現代教育学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 3 3 100% 大阪市 1 1 100% 茨城県 1 1 100%   公立学校養護教諭ー現代教育学科・看護医療学科・教育学研究科 都道府県・市 受験者数  1次合格者数 1次合格率 奈良県 4 4 100% 大阪府 5 2 40.0% 大阪市 5 3 60.0% 京都府 1 1 100% 兵庫県 1 1 100% 和歌山県 2 2 100% 三重県 3 2 66.7% 愛知県 4 2 50.0% 広島県 3 1 33.3% 島根県 4 1 25.0% 鳥取県 7 6 85.7% 高知県 18 6 33.3% 愛媛県 2 1 50.0% 東京都 1 1 100% 埼玉県 1 1 100% 北海道 2 2 100% 福岡県 1 1 100% 北九州市 1 1 100% 鹿児島県 1 1 100%     特別支援学校教諭ー現代教育学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 奈良県 1 1 100% 大阪府 1 1 100% 広島県 1 1 100% 高知県 2 2 100% 愛媛県 1 1 100% 鳥取県 3 3 100% 神奈川県 1 1 100% 長崎県 1 1 100%     栄養教諭ー健康栄養学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 奈良県 4 4 100% 大阪府 3 3 100% 滋賀県 5 1 20.0% 三重県 1 1 100% 愛知県 4 3 75.0% 広島県 3 1 33.3% 静岡県 1 1 100% 北海道 5 5 100%   注1. 過年度卒業生を含みません(すべて2023年3月卒業見込者)。 注2. 2022年8月10日現在の判明者数です。今後変動する場合があります。 注3. 一部試験での1次試験免除者を含みます。

2022.08.09

4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」

「終末期ケア論」は、看護医療学科3年前期に必修科目として開講しています。 この授業では、がんで大切な家族を失った遺族の体験を聴く、がん終末期の対象の療養場所やそれぞれの場でのサポートを考えるなど、看護実践の場で終末期ケアを行う医療人として学びを深めることをめざした授業構成になっています。 その一つに、病院インターンシップ実習をホスピス・緩和ケア病棟で経験した4回生から、3回生に現場での学びを紹介する授業があります。   2022年7月22日(金)の授業では、4回生の上野千夏さん、榮林夢翔さん、小林萌花さん、橋詰佳奈さん4名が講師として、6月に実施された「病院インターンシップ実習」での学びについて語ってもらいました。その授業の様子を4回生の学生がレポートします。     ◎国保中央病院緩和ケアホーム飛鳥実習生から3回生へ 国保中央病院緩和ケアホーム飛鳥でリモート実習をさせていただいたグループでは、「死のシミュレーション体験」を実施しました。 「死のシミュレーション体験」とは、自分の大切なものを事前に14個抽出しておきます。今回は、受診、治療を行い、死を迎えるまでのストーリーを聴き、大切な局面で大切なものを一つずつ手放しながら、自身の最期を迎える疑似体験をしました。       実施後には、体験した感想を3回生に発表してもらいました。それぞれ最初に捨てたもの、最後まで残ったものは異なっていて、患者さんにもそれぞれの価値観があることを考えるきっかけになったのではないかと思います。 また、実際に体験したからこそ、病気に罹患することになった患者さんがどのような想いを抱くのか理解し、看護師としてどう関わるべきなのか考えることができたと思います。この学びをもとに、本当に必要な’’患者さんに寄り添った看護’’とは何かを考え、実習に活かしてもらえると嬉しいです。         半年間という長い期間、実習に行くことは不安でいっぱいだと思いますし、私たち自身もそうでした。ですが、実習ではたくさんの学びや気づきがありましたし、自分のやりたい看護とは何かを見つける機会となりました。前向きな気持ちをもって、半年間、受け持ち患者さんのためにできることを一生懸命考えて、頑張ってもらいたいと思います。   看護医療学科 4回生 上野 千夏   ◎市立東大阪医療センタ―実習生から3回生へ   市立東大阪医療センタ―の緩和ケアで実習させていただいたグループでは、一般病棟とは異なった緩和ケア病棟の特徴やそこで働く看護師としての役割を多く学びました。一般病棟より受け持ち患者が少ないことや、プライマリーナーシング(患者さん中心の看護を実現するための看護方式)をとることで、より1人の患者・家族に対して深く関わりをもっておられました。     そして、実際に私たちは終末期の患者さんに関わらせてもらいました。その中で、死と直面している患者さんに対してどのように関われば良いのか、自分たちに何ができるのかを考える機会にもなりました。     緩和ケア病棟で働く看護師さんは、終末期の患者さんの身体的苦痛だけでなく、患者さんの最期を迎えるまで真剣に向き合い、心に寄り添った看護をされていました。また、3回生に講義をすることで、自分自身の学びも深めることができました。   看護医療学科 4回生 榮林 夢翔、小林 萌花、橋詰 佳奈           【関連記事】 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 4回生から3回生へ、ホスピスケアについて学びの伝達~看護医療学科「終末期ケア論」 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」  

2022.08.04

就職率は4年連続で関西4位に!~2022年3月卒業生

  2022年3月卒業生の就職率ランキングが発表され、300人以上の卒業者がいる国公私立大学の中で本学が関西4位にランクインしました(調査/株式会社大学通信)。   同ランキングでは 4年連続で関西4位(2019~2022年卒) 13年連続で関西8位以内(2010~2022年卒) と安定してきわめて高い水準を維持しており、全卒業生16年間就職率は95.3%(就職希望者に限ると99.2%)になっています。   めざす業界や職種により就職活動や採用試験の内容は大きく異なりますが、さらにコロナ禍で対面・オンライン両面での対策も求められています。畿央大学はどんな状況でも「100%進路保証」をめざして、学生一人ひとりに寄り添う教育とサポートをつづけてまいります。   【参考リンク】 2023年、教育学部が「深化」します! 理学療法士98.7%、看護師・保健師・助産師100%、管理栄養士98.9%、小学校教諭77.8%、公立幼・保97.0%、養護教諭40.0%が現役合格!~2022年3月卒業生 畿央大学が就職に強い4つの理由 関西私大で5校だけ!文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」に認定されました。

2022.07.28

「認知症ケア論」フィールドワークでの学びを共有!〜看護医療学科

今年度より「認知症ケア論」が開講されました。1・2年次開講で今年は1回生8名が選択をしています。選択した学生は、身内に認知症のある方がいらっしゃったり、認知症に興味がある学生です。 認知症ケア論での2回のフィールドワーク(第1弾・第2弾)を通して、認知症について学んだことを2グループに分かれて話し合い、それをパワーポイントでまとめたスライドを作成して発表しあいました。     この発表では認知症について他の学生がどのように感じ、どのように考えたのかを知る機会となりました。その発表をしてお互いが質問をし合い、新たな気づきや発見もありました。         この2グループの発表では、“共通して認知症の人を変えるという考え方ではなく、認知症の人が普通に過ごせる社会を創るという考えに変えていくことが大事だ”という意見が出ていました。また、これを実現するために若い世代の発想力を活かして、上の世代の経験とつなげることで新たな社会を築いていくことが出来ることを学ぶことができました。 フィールドワークでお世話になった皆々様、ありがとうございました。     看護医療学科 1回生 藤井 聡乃 橋本 心春   【関連記事】 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」 摂食嚥下障害看護認定看護師の講師を招いて 「高齢者の摂食・嚥下のための看護」演習を行いました!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 対面とZoomで「七夕交流会」を開催!~Orange Project®畿央大学 第1回エコマミ公開講座に山崎教授と学生が協力!~Orange Project®畿央大学

2022.07.28

畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」を看護医療学科教員が担当!

令和5年4月開園予定の畿央大学付属広陵こども園について、保護者の皆様に本園の教育・保育活動を知っていただくため、ミニ体験説明会を実施しました。 畿央大学付属広陵こども園は、大学が運営する公私連携幼保連携型こども園としては奈良県で初、地元広陵町と連携しながら本学の持つ教育および研究のノウハウを生かした新しいこども園です。   ▼こども園完成イメージ(変更になる可能性があります)     本園では「大学付属」である特長を最大限活かし、教育・保育・医療・健康・デザイン分野のスペシャリストである畿央大学の教員陣がさまざまな形で連携・サポートを広げていきます。それを実感いただくための「ミニ体験説明会」がはじまりました。 2022年7月26日(火)に開催された第2回は、畿央大学看護医療学科の岡いくよ先生によるミニトーク会「未来の子どもと子どもの未来ー妊娠・出産・産後の育児支援」を行いました。岡先生は各地での子育て支援等にかかわる中で感じてこられたことを写真もまじえて紹介され、参加した子どもたちには手遊びなども披露していっしょに楽しみながら、子どもの成長を楽しみながら育てるかかわり方などについてお話ししてくださいました。ミニトーク会終了後はE棟2Fオープン教室横に設置されたモデルルームで、子どもたちが楽しそうにおもちゃで遊んでいました。     畿央大学付属広陵こども園がめざしていることのひとつに、地域全体で子育てをする仕組みをみんなで作りあげることがあります。今回講師を務めた岡先生は看護医療学科で母性看護学を担当し、助産師として長く地域での妊娠、出産、産後にわたる時期の育児支援活動を行ってきました。現在も奈良、大阪、京都の各地でマタニティクラスやベビークラス、パパと赤ちゃんのクラスなどに関わって、様々なユニークな取組みを続けています。今後は定期的にこども園に関わって、妊娠中、出産後乳児期の育児にも力を貸していただけることになっています。   子どもは地域で生まれ、地域で育っていきます。子どもの未来は地域の未来でもあります。そして、未だこの世に生を受けていない子ども=未来の子どもも、また、地域の一員として温かく迎えたいと思います。   次回は8月2日(火)、現代教育学科のランディ・ムース准教授より「異文化との出会いについて」をテーマに実施します。ご期待ください!     【関連記事】 畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」がスタート! 畿央大学付属広陵こども園開園プレイベント「みんなで愉しもう!tupera tuperaの絵本の世界」開催しました。 畿央大学付属広陵こども園の「地鎮祭」が執り行われました。 令和5年4月「畿央大学付属広陵こども園」を開設予定です。 奈良県内大学初の「公私連携幼保連携型認定こども園」設置に向けて広陵町と協定締結式を行いました。 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」     畿央大学付属広陵こども園 ホームページへ  

2022.07.25

外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」

3年次前期必修の「終末期ケア論」では、人生の終末期を迎えた対象の心理過程や、がん終末期の身体症状とそれに対する緩和ケアについて、また、死が迫った対象とのコミュニケーション、家族や遺族へのケアなど多彩な内容を取り上げています。   2022年7月15日(金)の授業では、Microsoft Teamsを使用した外部講師による講義を実施しました。講師として、2022年4月にお母さまを看取られた西谷博道さんに、看取りを体験した遺族の気持ちを語っていただきました。           西谷さんのお母様が病院に入院している間に、状態が悪くなり、食事がとれなくなり、笑顔もなくなっていく過程で、感じた家族の思いを率直に語っていただきました。その後施設に移られてから、その施設の看護師および職員の関わりによって、笑顔を取り戻し、食事がとれるようになったことに対する感謝を述べられていました。そして、最期は静かに亡くなったこと、その看取りに立ち会われて感じたことなど語っていただきました。             その後、大友先生がインタビュアーとなり、西谷さんのお母様が過ごされた「特別養護老人ホームラガール」の職員を交えてのお話しがあり、様々な角度から、看取りにおいて看護師に求められるものとは何かを考える機会になったと思います。           死を迎える患者さまやその家族に対するケアは、特別な援助や技術が求められているわけではなく、その人らしい日常を支え、大切にすること、患者さまやその家族に寄り添い、その思いを傾聴することが重要であると思います。   今回の講義を通して、患者さまやその家族の思いを傾聴し、その思いを大切にできる看護師になってほしいと思います。     健康科学部 看護医療学科 講師 大友 絵利香  准教授 對中 百合     【関連記事】 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 4回生から3回生へ、ホスピスケアについて学びの伝達~看護医療学科「終末期ケア論」 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」  

2022.07.20

「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科

今年度より「認知症ケア論」が開講されました。1・2年次開講で今年は1回生8名が選択をしています。選択した学生は、身内に認知症のある方がいらっしゃったり、認知症に興味がある学生です。   2022年7月16日(土)、前回の「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! に引き続き、SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや でフィールドワークを行いました。きずなや代表の若野達也氏とまほろば俱楽部代表の平井正明氏にフィールドワークをご担当いただきました。   SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなやは、2009年 地域で孤立する若年性認知症の人と家族に対しての居場所や活動拠点をつくる目的でスタートしたそうです。当初は、若年性認知症の理解が浸透しておらず、制度や既存の事業所も利用できないなどの地域課題があったため、当事者・家族とともに考え、若年性認知症の人と家族の孤立・孤独を防ぐために活動を始められたのがきっかけで、現在では多くの業種と連携を取りプロジェクトを展開されています。また、奈良県の委託で、『奈良県若年性認知症サポートセンター』の相談事業や、ピアサポート構築事業も行っておられます。     ▼SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや(ホームページより)     まず、きずなやの畑や梅の木を見ながら、手掛けておられる農福連携プロジェクトや異業種連携についてご説明いただきました。 きずなやのある土地は、もともと住民らでつくる広い梅林でしたが、土壌悪化と住民の高齢化で手入れができずほとんど枯れてしまっていたそうです。そこを若年性認知症の人や家族、支援者、メンバーの方たちと共に、梅林のお手伝いを始め、追分梅林として復活させたそうです。収穫した梅はそのまま販売するほかに、梅ジュースにして販売もされています。     ▼追分梅林の説明をしてくださる若野さんと真剣に聴き入る学生たち     他に、大和橘の栽培や夏みかんなども栽培されているそうです。また、近畿大学農学部と共同研究で作られた、土を使わずに栽培できるポリエステル培地についても紹介していただきました。軽量で半永久的に利用できるため、農業の担い手不足も解消できます。地域の高齢化問題の対策として、他にも構想中のドローンを使った梅の実収穫や、地域に人を呼び込むためのひまわり畑構想など伺いました。また、幾つかの団体が共同利用するOIWAKE FARMや、ボランティアで参加していた大学生が立ち上げたOIWAKE PARK(ネット上での運営ができるキャンプ場)などを知ることができました。   お話を伺ううちに、きずなやでは若年性認知症の人とそのご家族だけでなく、地域の団体や高齢者からボランティアに来る学生まで、みんなが良い方向に進むためにどうすればいいかを常に考えておられ、様々な可能性にチャレンジしておられることがよくわかりました。誰も置いていかない、常に明るい未来を創っていこうとする姿勢が、多くの人や企業を引き寄せるのだと強く思いました。     ▼OIWAKE FARMの説明中の様子   ▼OIWAKE PARK     その後部屋に戻り、若野さんからさらに詳しく事業所ができた背景や事業展開などについて語って頂きました。 学生からの質問「今まで活動を続けてこられた中で何が一番大変だったか?」に対して、若野さんは「時間軸で大変なことは変わるが、最初は地域の人達から理解が得られず、調整していくのが本当にしんどかった。一年間かけて説得していった」と答えてくださいました。 また、コロナ禍のワクチン接種の際、若年性認知症の方は個人情報保護の観点から医療・行政間や施設間でのデータ確認が行えず、ワクチンがなかなか摂取出来なかったという話を聴いて、自分達が看護師として勤務した際には何ができるのかを考えるきっかけになりました。 平井さんからは、「自分がすべてできなくてもいい。自分のもっている知識や人を繋ぐことが大切」というアドバイスも頂きました。   午後からはきずなやに地域の専門職(地域包括支援センター・訪問介護ステーション・老人介護施設・DPM(Darkside young Prevent Mission:息苦しさを抱える若者達の孤独・孤立を防ぐ)の方々が4人来てくださり、地域における相談支援や介護保険事業所、地域活動、若者の孤立・孤独を防ぐプロジェクト等についても話していただきました。     ▼講義中の地域包括支援センター中村様   ▼講義中のDPMの鈴木様     最後に「本日のフィールドワークから気付いたこと・考えたこと」をテーマにグループワークを行いました。   学生からは、 ●認知症という病気だけに捉われることなく、若者や地域の高齢化問題などにも視野を広げることで双方の解決につながる ●看護師になることで、医療の目線でしか物事を捉えられなくなるのではなく、いつでも対象者の目線で物事を考えることが必要 ●看護の視点だけでなく、地域がどう影響するのかを考えながら社会を学んでいくことが大事だ ●当事者は変えられないが、社会は変えられると学んだ。各々が得意な分野で社会に足りない分を補うことが私たちに求められている などの意見がありました。     ▼グループワークの様子     認知症ケア論を受講している学生は1回生で、まだ看護分野もほとんど学習できていない段階ですが、今から看護のことだけでなく広い視野を持って学べているところに頼もしさを感じました。今回の学びが、今後医療に携わる人としての成長の糧になればと思います。   最後になりましたが、学生に貴重な学習の場をご提供いただき、熱心にご講義いただきました若野様、平井様はじめご協力・ご助力を賜りました皆様に感謝申し上げます。     看護医療学科 助教 島岡昌代   【関連記事】 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」 摂食嚥下障害看護認定看護師の講師を招いて 「高齢者の摂食・嚥下のための看護」演習を行いました!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 対面とZoomで「七夕交流会」を開催!~Orange Project®畿央大学 第1回エコマミ公開講座に山崎教授と学生が協力!~Orange Project®畿央大学  

2022.07.19

5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」

国際看護論は、2022年度より新カリキュラムの構成のため国際看護論Ⅰ(必修科目)と国際看護論Ⅱ(選択科目)に設定されています。まずは、国際看護論Ⅰのミニシンポジウムの講義について紹介いたします。   このミニシンポジウムは、グルーバル化に対応する看護職の育成のために2019年から世界の看護職や福祉職の方に各国の保健医療福祉の政策や状況についてオンライン講義の形式を導入しています。今回は、ベトナムの方の参加が急遽キャンセルになりましたが、5か国の状況について紹介していただきました。   令和4年7月15日(金)の第5・6・7回「国際看護論」の授業では、オーストラリア(メルボルン)・スウェーデン(ウプサラ市)・台湾(雲林県)・韓国(ソウル市)・日本(奈良:畿央大学)をZoomでつなぎ、『現地の看護職・福祉職の講義を聞き、コロナ禍における先進国と後進国の保健医療福祉の実際と課題を知る』という目的で、『COVID-19は人々にどのような影響をもたらしたのか』という主題に基づき、5人のゲストスピーカーの方に各テーマに沿って紹介していただきました。   オーストラリア(メルボルン) 最初にオーストラリアのMs.Julie.Paul氏による「COVID 19 IMPACT ON AGED CARE DEMENTIA ELDERS IN AUSTRALIA(新型コロナウイルスによるオーストラリアでの認知症高齢者ケアへの影響)」を講義していただきました。   英語でのプレゼンテーションだったため、講義のすべてを理解することができなかったのですが、オーストラリアの現状について学ぶことができました。認知症はオーストラリアで2番目の死因であるということを知りました。日本では、悪性腫瘍や心疾患、老衰などが死因の半分を占めていることや認知症が死因だといわれることが少ないことから、日本とオーストラリアでは認知症の捉え方が少し違うように感じました。   オーストラリアの認知症高齢者の療養所の97%で高齢者やスタッフが新型コロナウイルスに感染する事態が発生し、それまでは当たり前に行われていた他者との関わりを制限する必要になったことを知りました。スライドには、新型コロナウイルス流行前に撮られたであろう高齢者の男性が子どもや友人と笑顔で映っている写真1が載っていました。しかし、新型コロナウイルス流行後の感染対策を行っている状態での写真2では、男性はマスクをしている方とレクリエーションを行っていましたが流行前の笑顔はありませんでした。 このことからも、他者との関わりを制限することで認知症高齢者を感染から守ることはできるものの、制限することで認知機能の低下などの悪影響を及ぼすことを忘れてはいけないということを改めて学ぶことができました。   【英訳】 First, Ms. Julie Paul from Australia gave a lecture on "COVID 19 IMPACT ON AGED CARE DEMENTIA ELDERS IN AUSTRALIA". Since the presentation was in English, I could not understand everything, but I was able to learn about the current situation in Australia. I learned that dementia is the second leading cause of death in Australia. In Japan, malignant tumors, heart disease, and senility account for half of the causes of death, and dementia is rarely said to be the cause of death, so I felt that the way dementia is viewed in Japan and Australia is a little different. 97% of Australia's nursing homes for elderly people with dementia have had seniors and staff infected with COVID-19, forcing them to limit interactions with others that had previously been the norm. I learned that The slide included Photo 1, which was taken before the outbreak of COVID-19, showing an elderly man smiling with his children and friends. However, in Photo 2, where the infection control measures are being taken after the outbreak of COVID-19, the man was having recreation with a person wearing a mask, but there was no smile before the epidemic. From this, it is possible to protect the elderly with dementia from infection by limiting their involvement with others, but we should not forget that limiting has adverse effects such as a decline in cognitive function.   Chika Yasuoka, 4th year in Department of Nursing     写真1:コロナ禍前の認知症高齢者     写真2:コロナ禍での認知症高齢者のレクリエーション場面とMs.Julie.Paul氏(写真右上)   看護医療学科 4回生 安岡知香   スウェーデン(ウプサラ市) 次に、スウェーデンウプサラ市の長谷川佑子さんに「スウェーデンの認知症ケア-コロナ後に考えるコロナ禍のケア-」を講義していただきました。   認知症ケアにおいては、一人一人の生きる世界を理解し、自己決定を支えることを基盤に「その人にとってかけがえのない生活」を支援するために多職種で協同してより良いケアを提供していることがわかりました。   スウェーデンの医療現場では、多職種でのチームワークを重視しておられました。患者から最も距離の近い「アンダーナース」が主にケアを行い、看護師はチームリーダーとしてアンダーナースの教育や指導にあたっているとおっしゃっていました。また、スウェーデンでは、緊急を要する場合以外には、FIKA(お茶)をしてリラックスすることを大切にしていました。日本では頑張ることが美徳とされていますが、スウェーデンでは頑張ることが患者や他のスタッフに良い影響を与えないため、「リラックス」して仕事に励むスタイルが一般的であり、日本との業務スタイルの差に驚きました。   コロナパンデミック後の現在は、コロナウイルスは命を脅かす病気ではないとされ、コロナパスは使われず、ワクチン接種者は検査をしない現状になっているとおっしゃっていました。そして、国民のほとんどがマスクを着用していない実態に驚きましたが、国民性や価値観の違いを学ぶことができました。     写真3:スウェーデンウプサラ市の長谷川佑子氏   看護医療学科 4回生 清水こゆき   台湾(雲林県) 次に、陳玲類氏・同時通訳 葛芝岑氏から「コロナ禍における台湾の高齢者看護」のプレゼンテーションがありました。   台湾では、2021年8月までに国内での感染拡大は収束したと思われましたが、2022年3月にオミクロン株の感染急拡大が止まらない状況が発生しました。感染者の状況として、 軽症または無症状の感染者が99%で、年代別にみると20代から50代の割合が多いです。死亡率は慢性疾患を持つ感染者で98%と高いことや、年代別でみると75歳以上の死亡率が53.5%と高いです。しかし、65歳以上の高齢者はワクチンの効果がわからないことや、副作用への不安、外出をしないから安全であるという認識から予防接種率は18歳から64歳までの方に比べて低い状況です。   そこで、オードリー・タン氏(台湾のデジタル担当政務委員)の「高齢者を含めてだれ一人取り残さない社会を創る」ことをフレーズに台湾は、介護施設や生活支援が必要な方に抗原定性検査キットの供給が行われました。そして、介護の場では、サービスを利用する高齢者の健康を維持し、サービスの安全確保に向け、利用者の自宅で簡易検査キットの使用方法を伝えたり、利用者に寄り添って予防接種への不安を軽減し、受けやすい状況を工夫したり、利用者同士で季節折々の行事を行うなど一緒に楽しい時間を過ごせるよう環境において消毒・清掃を徹底されていました。また、他にも面会制限があってもLINEなどのツールで常に連絡や交流をできる工夫もされていました。 また、地域での感染防止対策として、マスクの配布や、感染者が自己申告しやすいよう、感染状況調査システムを簡易化し、地域や学校でのワクチン接種ステーションも拡大されました。   これらのことから、台湾ではコロナ感染による重症率を低く抑えられるよう、ワクチンの接種率向上に向けて取り組まれており、感染予防対策への知識を持ってそれぞれが徹底して行動するよう呼びかけることで、安心感や希望を持って過ごすことができるよう一人一人の本来の生活を変えてコロナと共に過ごす新しい生活の創造に向かっていることを学びました。     写真4:台湾の陳玲類氏(写真右側))・同時通訳 葛芝岑氏(写真左側)   看護医療学科 4回生 池宮有紀   韓国(ソウル市) 次に、韓国の윤 재호(ユン ジェホ)氏により「コロナ禍における韓国の保健医療福祉施策」について講義をしていただきました。   韓国の高齢化率は日本と比較すると低い水準ではありますが、上昇傾向にあり、老人医療費が増加していることに加え、少子高齢化が進行している現状がみられます。そこで介護保険制度である老人長期療養保険制度を導入したことを知りました。このことから、国同士が互いに影響を受け合うことで、協力関係やさらに良い医療へとつながるきっかけとなることを学びました。   日本と韓国での医療の違いの特徴として、①健康保険と老人長期療養保険の保険者は一つであることや、②混合診療可能、韓方医療も給付していること、③病床数を自由、療養病院あり、医療人ではなくても病院の開院が可能であることを知りました。そこから、問題として政府の管理が難しいことや病院の競争が激しくなることを学びました。   韓国におけるコロナ禍による人々の生活への影響として、身体活動が減少したことや家で料理をすることが増えたこと、うつ病の急増がみられていることを知りました。日本でもうつ病患者が増えている現状があることからも、コロナ禍による影響は日本と似ていると感じました。韓国での対処としては「軽い散歩」や「家でできる趣味の開発」などが実施されており、国民の心と生活に寄り添った対策をされているように感じました。また、病院ではITの活用が普及されましたが、ITの使用を難しく感じる人が増えているといった課題が挙げられることも学びました。     写真5:韓国の윤 재호(ユン ジェホ)氏   看護医療学科 4回生 道園彩加   日本 最後に日本の現状について山崎先生から講義を受けました。 日本では、2022年度の7月時点で再び、コロナ感染が拡大しており、第7波の到来とも言われている状況で、国民の生活面では緩和や規制の繰り返しでストレスが生じやすい状況であります。医療や看護の面でも、感染状況が完全には落ち着かないことから、引き続き感染対策の徹底により、医療従事者の行動制限や自粛生活を余儀なくされていることや、まだまだ国民のコロナへの認識もそれぞれであることから、コロナ差別や医療者への中傷も少なからずある状況でストレス増大につながりやすいことが考えられます。   また、病院や高齢者ケア施設では面会制限が続き、特に在宅にいる高齢者はステイホームによるサルコペニアやフレイルの進行、認知機能の低下による弊害が懸念されています。病院や施設において、面会制限や人との交流不足を補うため、ITを取り入れる場面も増えてきてはいますが、高齢者は適応しにくいなどの課題点もあります。   このように、コロナによって様々な影響を受けながらも、看護職の仕事が国内でもクローズアップされて社会的地位を確保することにもつながった機会でもあると気づきました。 看護師をめざす私たちも、今後働くうえで、医療従事者に対する偏見や差別がなくなる世の中であってほしいと願いながら、生活者としても、自身や他人がコロナ感染しても怖がられない、置き去りにしない社会で自分らしく生活できるようになってほしいと思いました。     写真6:全員で記念写真   看護医療学科 4回生 池宮有紀     それぞれ5か国の文化や社会状況により、看護や社会支援の提供方法を、日本と比較することで、それぞれの国との違いを知るだけでなく、日本の良い点も学ぶ機会になりました。しかし看護を提供する、ケアをする人への思いはそれぞれ同じであることも知ることができました。他の国々の看護、社会支援について共有できること、できないことを見極め、ローカライズしていくことが、グローバルな視点で物事を考えていることに繋がり、これからの看護には必要な視点であると思いました。   また、コロナ禍ではそれぞれの国でも、今までと同じ生活は行えないことはありましたが、コロナウイルスを理解し、「何事もできない」で終わらせずに他の方法を用いた取り組みをされていました。特に面会が禁止となり、ICTの活用、ビデオレター、電話での会話など色々な工夫をされていました。またICTの技術進歩は、今まで行えなかったことを可能にもしました。この国際看護の授業のように、奈良県にいながら、オーストラリア、スウェーデン、台湾、韓国から講義を受けることができるようになったこともその一つです。遠方の人とコロナウイルスの感染を気にせずコミュニケーションをすることが出来るのです。   しかしICTに適応が困難な人々もおり、そのような人々への課題への対策や、ICT技術の進歩や開発が期待されます。そしてコロナ禍の状況が落ち着き、マスクが不要となり、家族との触れ合いが行えるようになったことで、改めて人とのコミュニケーションには触れ合うコンタクトが必要あることがわかりました。新しい技術を進歩させながら、人との大切なふれあう機会を維持することが必要です。すでにコロナウイルスを理解し、過敏にならず生活できるような社会、Withコロナに社会が変化しつつあります。私たちはこのような変化を国際看護の講義から他の国を通じて知る機会があり、日本においても個人がその変化を理解し、社会に適応していけるように私たちに何ができるのか、考える機会にもなりました。   お忙しい、時差もあるなか、講義してくださいました先生方、オーストラリアのMs.Julie.Paul氏、スウェーデンウプサラ市の長谷川佑子氏、台湾の陳玲類氏・同時通訳 葛芝岑氏、韓国の윤 재호(ユン ジェホ)氏に貴重な講義をいただき感謝いたします。   この後は、国際看護論Ⅱ(看護医療学科 乾准教授)に続きます。     看護医療学科 助教 杉本多加子 教授 山崎 尚美   【関連記事】 5カ国を結んで学ぶ!コロナ禍の保健医療福祉の実際と課題~看護医療学科「国際看護論」 4ヵ国を結んだ遠隔授業を行いました~看護医療学科「国際看護論」   看護医療学科の活動 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 摂食嚥下障害看護認定看護師の講師を招いて 「高齢者の摂食・嚥下のための看護」演習を行いました!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 対面とZoomで「七夕交流会」を開催!~Orange Project®畿央大学 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」

2022.07.14

「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科

今年度より「認知症ケア論」が開講されました。1・2年次開講で今年は1回生8名が選択をしています。選択した学生は、身内に認知症のある方がいらっしゃったり、認知症に興味がある学生です。   2022年7月9日(土)はフィールドワークで、橿原市にあるデイサービスと地域交流サロンの複合施設「社会福祉法人 うねび会 ぽれぽれ八木西スクエア」に寄せていただき、施設の見学や運営にかかわる内容を伺いました。   ▼リハビリ機器も充実しているデイサービス     学生の感想からは、施設全体がぬくもりを感じる木造であることや、いろいろな工夫がされていることを学ぶことができました。さらに「認知症の方だけでなく、その家族もサポートして、相談できる環境があるだけで負担が軽くなるのかなと思った。また、同じような状況の人のために、このような施設があるということがもっと広まれば良いなと思った」といった声も聞かれました。     ▼感染対策で2階から見学する学生     そして、若年性の認知症の方やその家族のつどいにも参加させていただくことができました。     ▼真剣にご家族様方の語る内容に聴き入る学生     学生らは、つどいの場に参加して 「認知症という病名でひとを判断してはいけない。そのひとのできることに目を向け、できないことを周囲が助けることが大切だと思った」 「当事者の理解や、家族へのサポートが必要である」 「お互いがお互いを支え合うことで、その人も少しは気持ちが楽になっているのをこの目でみて、すごく大切な集いなのだと感じた」 「今まで、考えていた認知症のある人のイメージとの違いが理解できた」 などと、多くのことを学ぶことが出来たようです。   たいへん貴重な経験をさせていただきました。 施設長様をはじめご協力・ご助力を賜りました皆々様、誠にありがとうございました。    看護医療学科 准教授 上仲 久   【関連記事】 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 摂食嚥下障害看護認定看護師の講師を招いて 「高齢者の摂食・嚥下のための看護」演習を行いました!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 対面とZoomで「七夕交流会」を開催!~Orange Project®畿央大学 第1回エコマミ公開講座に山崎教授と学生が協力!~Orange Project®畿央大学

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