2026年の看護医療学科の新着情報一覧
2026.09.09
就職レポートNo.874(民間病院/看護師)看護医療学科
就職活動を終了した学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第874弾! 看護医療学科4回生 中平 朱音さん 民間病院(看護師) 内定 あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 幼い頃に小児疾患を患っており、通院していた病院の看護師が処置中や診察時に優しく声をかけてくださり、病院が無機質な空間から安心できる場所に変わりました。それがきっかけで、看護師の声かけや動作一つで相手を安心させることができるという点に魅力を感じ、私も誰かを安心させることができる看護師になりたい!と思い、目指すようになりました。 畿央大学は、看護師以外にも保健師や養護教諭、助産師など学んでいく中で自身の興味のある道を選択することができるだけでなく、担任制によって学校生活から就職までのサポートが手厚い点や数回参加したオープンキャンパスでの学生同士の雰囲気が良かったことも入学の決め手になりました。 畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 他の学科に比べて講義や試験科目が多く、学年が上がるごとに勉強が大変になってきて不安も大きかったですが、学部の同級生と一緒に勉強しながら助け合い、時には先輩にも相談しながら助言をもらったことで、辛い時も、苦しい時も乗り越えることができたと思います。 また、私はバレーボールサークルに所属していたので、忙しい中でも顔を出したり、たまに活動に参加したりすることで息抜きをして、勉強モードのオンオフをうまく切り替えることでストレスを発散していました。特に、サークルでは先輩・後輩関係なく他学科とも仲良くなれたので、イベントがあるごとに思い出が増えていってすごく楽しかったことを覚えています。 就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 海外インターンシップに参加した経験から国際医療に興味をもち、外国人患者の受け入れや感染症外来など特殊な医療体制が整っているところに魅力を感じました。また、担任の先生や実際に働かれている先輩方にお話を聞いた際も新人教育をじっくり受けることができ、多くの学びを得られる環境が整っているということを知り、自身の知識や技術を最大限に活かして働くことができる病院であると考えたためです。 就職活動を振り返っていかがでしたか? 2回生から少しずつ合同説明会に参加して興味のある病院をいくつか候補に挙げておき、3回生の夏からインターンシップや病院見学会に参加していました。説明会だけでなく実際に病院へ足を運んで見学した方が、病院の雰囲気や看護師の働く様子がよくわかるのでいいと思います。 実習や講義があるという忙しい中で、大学生活でしてきたことや自分の性格を振り返り、病院の志望動機や自己アピールの内容として言語化することが大変でした。そこで、キャリアセンターやクラスの担任の先生に小論文や履歴書、エントリーシートの添削をお願いし、面接練習を何度も行ったことで自身の弱点や良いところを助言していただきました。その結果、自身の目指す看護師像や将来軸をしっかりともつことができたため、予想外の質問への対応や自分の本当に伝えたい内容を簡潔にまとめることにつながり、本番でもあまり緊張せずに出し切ることができました。 就職活動で役立ったツールを教えてください。 キャリアセンターの講義でいただいた自己分析シートを活用したり、メモ帳に自己分析した内容を書き出したりすることで考えをまとめ、要点を自分の言葉で伝えられるように何度も練習しました。また、過去の先輩方の就職活動体験記には、実際に就職試験で質問された内容や出題されたテーマが記載されているので、面接練習時には参考にしながら、試験当日まで何度も読んで慣れておくようにしていました。 後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 勉強はもちろん第一ですが、それと同じくらい大学生活を充実させてほしいと思います。サークルに参加することや友人と遊ぶこと、畿央祭に参加する、バイトを頑張るなど何でもいいので、全力で楽しいと思えることを見つけてほしいです。そして、学部の友人と協力しながら支え合うことで、どんな困難でも乗り越えられます。みなさんの将来の夢が叶うように応援しています!!
2026.09.08
2026年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました ~ 看護医療学科
看護医療学科では、入学後早期に医療施設に出向いてチーム医療の実際にふれ、各職種の協働の重要性について学ぶ「チーム医療ふれあい実習」を行っています。今年度は、8月17日(月)~21日(金)の5日間、学内学習も含め6施設に分かれて実習し、その成果を最終日に実践発表会で共有しました。 今回のブログでは、実際の現場での見学や体験を通して得られた、学生の学びの様子を紹介します。 学生の感想より学びの様子をご紹介します 実習前は、患者さんの治療や療養生活を支える中心的な存在として看護師を捉えていた。しかし、実際の医療現場を見学し、医師や看護師だけでなく、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、リハビリテーション職、管理栄養士など、多くの専門職が関わっていることを知った。各部署の見学では、それぞれの専門職が異なる視点から患者さんを支えていることを学んだ。放射線科では検査を通して病気の発見や診断につなげ、薬剤師は薬の調剤や管理だけでなく、患者さんが適切に服用できるよう工夫していた。リハビリテーション科では、患者さんの状態に合わせて声のかけ方やコミュニケーション方法を考え、身体面だけでなく精神面の回復も支援していた。また、栄養科では栄養価だけでなく、味や見た目、温度などにも配慮して食事を提供していた。このことから、医療職は治療だけでなく、患者さんがその人らしく生活できるよう支援していることを学んだ。 病棟見学では、安全・安心な療養環境を整えることも看護師の重要な役割であると気づいた。患者さんの状態に合わせてベッドの位置を考えたり、必要な物品をすぐ使用できるよう整理したりするなど、さまざまな工夫がされていた。感染症対応では患者さんだけでなく医療者自身の感染を防ぐことも重要であり、医療者を守ることが患者さんを守ることにつながると学んだ。また、看護技術だけでなく声かけの大切さにも気づいた。援助を行う前に説明し、患者さんの反応を確認しながら進めることで、不安を軽減し安心して援助を受けてもらうことができる。患者さんとのコミュニケーションでは、目を見て話を聞き、表情や反応を観察することが大切だと学んだ。一方で、療養生活について十分に聞き出せなかったため、今後は質問の仕方を工夫し、専門的なコミュニケーション能力を高める必要があると考えた。 多職種カンファレンスでは、各職種がそれぞれの専門的な視点から意見を出し合い、情報を共有していた。一つの職種だけでは気づきにくい問題も、多職種で考えることで発見し、より適切な支援につなげられることが分かった。その中で看護師は、患者さんと接する時間が長く、日々の生活や状態の変化を把握しやすい立場である。そのため、患者さんの思いや生活状況、変化を捉え、多職種へつなぐ役割があると考えた。 今回の実習を通して、チーム医療では、それぞれの専門職が専門性を発揮するだけでなく、互いに情報共有や意見交換を行い、同じ目標に向かって患者さんを支援することが重要だと学んだ。今後は看護の知識や技術だけでなく、他職種の役割についても積極的に学び、さまざまな視点から患者さんを捉えられるようになりたい。また、患者さんの思いや生活を尊重し、安心して話してもらえる信頼関係を築ける看護師を目指して、コミュニケーション能力を高めていきたい。 今回の実習を通して、チーム医療とは、多職種がそれぞれの専門性を活かし、患者さんを中心に同じ目標に向かって協力することだと学んだ。多職種カンファレンスを見学させていただいた際、それぞれの職種が異なる視点から意見を出し、患者さんにとって何が最善かを考えていた。職種によって見る視点は違っていても、患者さんにより良い医療を提供するという目的は共通していることに気づいた。そして、目の前の病気だけではなく、その先にいる一人の人として患者さんを「視る」ことの大切さを学んだ。 実際の患者さんを前に、初めてシーツ交換を行った際、患者さんがテレビで野球を見ていたので私は「今はテレビに集中したいのだろう」と考え、話しかけることを遠慮した。しかし、指導者の方から「本当にテレビに集中したいのかは患者さんにしか分からない」とご指導を受けた。患者さんのためを思ってした行動でも、自分の想像で患者さんの気持ちを決めつけてしまえば、自分中心の医療になってしまうことに気づいた。患者さん中心とは、自分が「患者さんのためになる」と思ったことを行うだけではなく、患者さん本人の言葉や思いを大切にすることだと考えた。そのためには、まず自分から声をかけることが必要だ。しかし、ただ声をかけるだけではなく、患者さんの反応や言葉を受け止め、その人が何を思い、何を望んでいるのかを知ろうとすることが重要であることに気づいた。患者さんの言葉を傾聴することで、患者さんを中心としたコミュニケーションにつながるのだと学んだ。 実際の医療現場で、看護師や多職種の方から直接学び、指導者の方から自分では気づけなかった多面的に捉える視点を教えていただけたことで、改めて、看護師という誇り高い職業に憧れを持った。今回の学びを今後の演習や実習、そして看護師として働くときに活かし、多職種と連携をとりながら、患者さんの言葉や思いを大切にし、その人自身を「視る」ことができる看護師を目指す。 学生たちは、各専門職との関わりから、様々な視点で患者さんを捉えることの重要性に気づき、自分たちがチーム医療に携わる一員として役割を担っていることを改めて認識していました。その役割を果たすためにも、本実習での学びを土台とし、それぞれの課題に取り組みながら目標に向かって歩みを進めてほしいと願っています。 最後に、今回の実習でご協力いただきました患者の皆様、施設・指導者の皆様に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。 看護医療学科 准教授 小林 智子 関連記事 ▼昨年度の「チーム医療ふれあい実習」実践発表会の様子 令和7年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました ~ 看護医療学科 ▼看護医療学科に関する記事 小学生に寸劇で伝える!室谷ゼミの学生が安堵町で認知症キッズサポーター養成講座を開催 ~ 看護医療学科 室谷ゼミ 2026年度の地域包括ケア実習がいよいよ始まります-交通安全講習を実施 ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 2026年度の地域包括ケア実習がいよいよ始まります-交通安全講習を実施 ~ 看護医療学科
2026.09.08
子どもも大人も笑顔に!畿央大学の学生ボランティア23名が工夫を凝らした認知症啓発活動を実施 ~ 看護実践研究センター認知症ケア部門
8月29日(土)、エコール・マミのイベント広場にて、看護実践研究センター認知症ケア部門主催の普及啓発活動「子どもも大人もみんなで認知症のことを正しく知ろう!」を開催しました! 2024年1月に「認知症基本法」が施行されたことを受け、地域の方々に「認知症の正しい理解」と「新しい認知症観」を深めていただくため、身近な商業施設でのイベントを企画。畿央大学では今年で3年目となる主体的な取り組みで、当日は看護医療学科の1〜4回生、総勢23名の学生ボランティアが参加しました。 学生たちの試行錯誤と準備(6月からのスタート) 今回のイベント成功の裏には、学生たちの事前準備と創意工夫がありました。 6月に行われたキックオフミーティングでは、学生それぞれが担当したいブースを選択。「どうすれば参加者に楽しみながら認知症のことを知ってもらえるか?」を第一に考え、効果的な企画を練り上げました。 当日のブース&仕掛け スタートは「認知症クイズ」!:受付後にクイズに挑戦してもらい、学びのきっかけを提供。 スタンプラリー形式:各ブースを巡って楽しめる参加型。 多彩なブース展開 ◇ カフェ:憩いの場としてゆったり ◇ 交流脳トレコーナー:頭を使って楽しく予防意識を高める ◇ 学生の学び展示&認知症マフ※の紹介:学生視点での学びをわかりやすく共有。 ◇ 子ども遊びコーナー:魚釣り、輪投げ、箱の中身当てなど盛りだくさん! ▼※認知症マフとは…認知症の方の不安や落ち着きのなさを和らげるために使われる、筒状の柔らかいニット製品のこと 当日の様子:0歳から90代まで、115名との「あたたかい交流」 9月のアルツハイマー月間に先駆けて行われた当日は、115名もの市民の皆様にご参加いただきました。カフェを目的に来られた方、子どもたちの「遊びたい!」に誘われて参加されたご家族、学生の展示に関心を持って立ち寄ってくださった方など、きっかけは様々です。 会場では、学生たちが世代を超えた交流を積極的に展開しました。 90代男性との出会い お一人暮らしを楽しみながら、今なお人材育成の事業に携わっているという男性。ご自身で家事をこなし、健康意識が高く人と積極的に交流される姿に、学生も「認知症予防の秘訣」を学ぶ貴重な機会となりました。 30代ご夫妻からの声 小さなお子様連れで参加されたご夫妻からは、「認知症のことは全く知らなかったけれど、色々なことを知る良い機会になった」と嬉しい感想をいただきました。 館内のスポーツジムに通う女性友達グループ(75~80歳代数名) 「準備しているときから気になっていて、ジム終りに誘い合わせてきました」と笑顔で参加。友人との交流や軽く運動できるここのジムに「もう何年も通いながら、健康維持に努力している、認知症のことは自分も気になるけど、その時はその時」、と笑顔でお話しをしてくださいました。 子どもからシニアまで、自然な笑顔と会話があふれるあたたかな空間となりました。 活動を終えて:学生たちの声と成長(一部抜粋) イベント終了後、参加した23名の学生たちからは成長と達成感にあふれたコメントがたくさん寄せられました。 参加して本当に良かった!自分自身も改めて認知症の勉強になりました。 来場者の方々と色々な会話ができ、コミュニケーションを取るのが楽しかったです。 これまで子どもと関わる機会が少なかったので、今回たくさんの子どもたちとふれあえて良い経験になりました。 先生や他学年の学生とも交流できて、楽しいボランティアでした。また参加したいです。 学年を超えたチームワークでイベントをつくりあげ、地域の方々と直接対話した経験は、将来看護の道を志す学生たちにとって大きな糧となったようです。 おわりに 今回のイベントを通して、楽しみながら認知症への理解を深めていただく重要性を再確認いたしました。 今後も畿央大学では、学生の柔軟な発想と行動力を活かしながら、「認知症に優しい街づくり」に貢献してまいります。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました! 看護医療学科 准教授 室谷 牧子 関連記事 2026年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました ~ 看護医療学科 小学生に寸劇で伝える!室谷ゼミの学生が安堵町で認知症キッズサポーター養成講座を開催 ~ 看護医療学科 室谷ゼミ 2026年度の地域包括ケア実習がいよいよ始まります-交通安全講習を実施 ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 2026年度の地域包括ケア実習がいよいよ始まります-交通安全講習を実施 ~ 看護医療学科
2026.09.04
台湾・台北の大学&病院を訪問しました ― 3月の海外インターンシップに向けて~ 看護医療学科
2026年8月31日(月)から9月1日(火)にかけて、看護医療学科の森岡教授と酒井の2名で台北市を訪問し、来年3月に予定している海外インターンシップの下見を兼ねて、亜東科技大学 看護学科、亜東記念病院、そして国立台湾大学医学院附設病院を視察してまいりました。どちらの大学・病院でも本当にあたたかく迎えていただき、学生同士の交流に大きな期待を寄せてくださっていることがひしひしと伝わってくる、とても充実した2日間でした。今日はその様子をご紹介します。 亜東科技大学 看護学科を訪問 最初に訪れたのは、来年3月のインターンシップでパートナーとなる亜東科技大学の看護学科です。理工系の総合大学として発展してきた同大学ですが、隣接する亜東記念病院との強い連携のもとで、今年でちょうど創設25周年を迎える看護教育の拠点へと成長してきました。教員数は約14名、学生数は約399名という規模で、アットホームな雰囲気の中で教育が行われています。 特に驚かされたのは、看護師国家試験の合格率です。台湾全体の平均合格率が約50%であるのに対し、同学科は4期連続で合格率100%という圧倒的な実績を誇っています。4年次には復習に特化した専門コースや試験直前の集中講座(スプリントクラス)が用意され、教員陣が一丸となって学生をサポートする体制が徹底されていました。 VRやAI、標準模擬患者(SP)を使った実践的な教育 案内していただいた実習室では、最新のテクノロジーを取り入れた教育の工夫を随所に見ることができました。多数の新生児モデルを使った演習室では、実際の臨床現場さながらの緊張感の中で技術を学ぶ学生の姿が想像できましたし、VRゴーグルを使った分娩シミュレーションでは、陣痛の間隔をリアルタイムに体感しながら対応を学ぶ、非常に臨場感のあるトレーニングが行われていました。 このほかにも、病院の人材バンクから派遣される専門訓練を受けた標準模擬患者(SP)を授業に取り入れるなど、「本物」に近い環境で学べる仕組みが整っています。修士課程には現役の看護師長クラスの学生も多く在籍しており、キャリアアップの場としても機能している点が印象的でした。キャンパス内では新棟の建設も進んでおり、来年には施設の一部改修も予定されているとのことで、ますます充実した教育環境になりそうです。私たちが訪問する予定の来年3月には新しい施設に伺うことになるでしょう。 亜東記念病院を見学 看護学科の視察に続いて、隣接する亜東記念病院を訪問しました。1981年に150床の病院として創立されて以来、2006年には新北市(当時の台北県)で初となる医学センターに昇格しました。現在では、医療の質と情報化を評価する国際認証「HIMSS Stage 7」を取得するなど、台湾でも屈指のスマート医療拠点として知られています。 看護部長をはじめとする職員の皆さんからは、看護師が働きやすい環境づくりへの強い思いを伺うことができました。とりわけ印象的だったのは、AIを活用した申し送り支援システムです。従来、新人看護師にとって大きな心理的負担となっていた申し送り業務をAIがサポートすることで、経験の浅い看護師も自信を持って業務にあたれるようになり、ベテランと新人のスキルギャップの解消にもつながっているとのことでした。 患者の状態悪化を早期に察知する「早期警戒スコア(NEWS)」システム 心拍数・呼吸をモニタリングするスマートウォッチや転倒検知システム 院内搬送を担うロボット、開発が進む介護支援ロボット 全職員がTeamsを通じて院長に直接声を届けられる、風通しの良い組織づくり 生成AIを用いた実習生が活用しているフィジカルアセスメント学習システム ダビンチ手術支援ロボットを用いた低侵襲手術や臓器移植など高度医療にも積極的に取り組む一方で、温水洗浄便座や電子ホワイトボードを備えた快適な病室など、患者さん一人ひとりに寄り添うホスピタリティも大切にされている、まさに「先端」と「あたたかさ」が両立した病院でした。 国立台湾大学医学院附設病院にも足を延ばして 2日目には、台湾を代表する医療機関のひとつである国立台湾大学医学院附設病院(国立台湾大学病院)も見学させていただきました。20世紀初頭に建てられた赤レンガの旧館は、まるで美術館のような美しい佇まいで、歴史と最先端医療が同居する台湾医療の奥深さを肌で感じることができました。 亜東科技大学の皆さんも、亜東記念病院の皆さんも、そして国立台湾大学病院の皆さんも、私たちを本当にあたたかく迎えてくださいました。何より、台湾の学生さんたちが日本の学生との交流を心待ちにしてくれていることが、直接お会いしてよく分かりました。3月のインターンシップは、教室では決して得られない、ここでしかできない貴重な経験になると確信しています。 2回生・4回生の皆さん、3月インターンシップにぜひご参加を! 来年3月には、今回訪問した亜東科技大学の学生たちと合同で行う海外インターンシッププログラムを予定しています。現地の学生と一緒にシミュレーション演習に取り組み、実際の病院見学も行う、まさに「現場で学ぶ」貴重な機会です。 学年混在の少人数プログラムだからこそ、先輩・後輩を超えて深い学びと出会いが生まれます。詳細は今後改めてお知らせしますので、2回生・4回生の皆さんはぜひ積極的にチャレンジしてみてください。 看護医療学科 海外インターンシップ担当 教授 森岡 広美 准教授 酒井 啓子 関連記事 ▼2025年度台湾への海外インターンシップに関する記事 台湾をもっと知るために。学科を越えた学びが始まる!~ 看護医療学科・人間環境デザイン学科 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.1~ 無事台湾に到着しました! 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.2 ~ 2回生は中国医薬大学の看護学生と交流しました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.3 ~ 4回生は緩和ケア病棟の見学をしました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.4 ~ 中国医薬大学(CMU)を訪問しました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.5 ~フィールドワークで学びを深めました 看護医療学科 海外インターンシップ2025 vol.6 ~ 謝謝你, 再见! 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 ▼2024年度カンボジアへの海外インターンシップに関する記事 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.1~ 事前学習プログラムレポート 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.2~ 無事カンボジアに到着しました! 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.3~ カンボジアでの医療の現状を学びました! 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.4~ 現地大学生や本学卒業生との交流 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.5~ プノンペンでの最終日 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.6~ トンレサップ湖での水上生活とナイトマーケット 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.7~ 世界遺産・アンコールワットへ! 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科
2026.09.01
認知症ケアにおける「支援の拒否」を紐解くケアカフェ&松本 一生先生特別講演会』を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門
こんにちは!畿央大学 看護実践研究センター 認知症ケア部門です。 令和8年8月23日(日)、本学L203教室にて研修会認知症ケアにおける「支援の拒否」を紐解く~本人の尊厳を守り、本人も家族も笑顔になる介入とは~を開催いたしました! 当日は現場で活躍する看護師や介護職、地域包括支援センターの職員、当事者・ご家族、そして本学の教員や学生まで、総勢70名(終日)の皆様にご参加いただきました。 今回は「ケアカフェ(グループワーク)」「ランチタイム&体験コーナー」「特別講演」の豪華3部構成で行われた当日の様子をたっぷりとお届けします! なお、今回の取り組みは、文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業」として奈良国立大学機構奈良カレッジズ連携推進センターの共催をいただき開催しました。 [第1部]午前:ケアカフェ(話題提供&グループワーク) 午前中は、実際のケア現場で直面する「支援拒否」や「介入困難事例」をテーマにケアカフェを行いました。 病院の看護師さんや地域の支援者の方々からご提示いただいたリアルな事例をもとに、5つのグループに分かれてディスカッション。「なぜ拒否が起きるのか?」「ご本人の尊厳を守るために何ができるか?」について、立場を超えて熱い議論が交わされました。 アドバイザーとしてご参加いただいた松本 一生先生(松本診療所院長)からは、「事例から見えてくる本人の気持ち」について貴重なコメントもいただき、参加者からは「明日からのケアのヒントが見つかった」といった声が聞かれました。 参加者の感想 時間が短く、十分な話し合いができなかったですが、とても有意義な内容でした。 先生のご意見もとても分かりやすく、支援を考えるうえで、非常に勉強になりました。 様々な環境で働く他の方の意見や知識が共有できたことが良かったです。 [昼休み]Kioカフェ&リラックスコーナーでひと息 お昼休みには、L204教室にて学生スタッフによる「ハンドケア体験」やドリンクを提供する「Kioカフェ」、認知症ケアのグッズ(マフ等)や学生の学びに関する展示コーナーを設けるなど、おもてなしの空間をご用意しました。 午前中の緊張もほぐれ、コーヒーやハンドケアを楽しみながら、参加者同士や学生との温かい交流の場となりました。 参加者の感想 リラックスできるような配慮があり、本当にありがとうございました。 学生さんたちが非常に明るく元気でパワーをもらえました。 学生さんにハンドケアをしていただき、気持ちがなごみました。 カフェでは暑い中、冷たい飲み物が嬉しかった。 [第2部]午後:特別講演「認知症の人と家族の生き方を尊重するケアのヒント」 午後は、松本 一生先生をお迎えしての特別講演会です。 長年、認知症医療・ケアの第一線でご活躍されている松本先生から、ご本人の尊厳を尊重した関わり方や、ご家族も含めた「みんなが笑顔になる介入」についての深いお話を伺いました。特に、認知症の人は「自分が認知症であることがわからない」、と思われがちですが、「多くの人は初診時には自身のもの忘れ等機能が低下したことに対する自覚がある」こと、精神的なショックで、命を絶とうと思うほど追い詰められている人もおられることを諭してくださいました。認知機能の低下に気づき、医療やケアにつながるまでの「空白の期間」の過ごし方、支援のあり方の大切さや、診断後、病状が進行したときに、自身の人生をどう過したいのか、認知症だからと周囲が決めるのではなく、丁寧に本人の思いをくみ取りながら多職種で意思決定を支援することが重要であるとを学ぶことができました。 講演後の質疑応答や、ゲストスピーカーの平井 正明さんによるコメントも含め、終始温かい雰囲気に包まれ、参加者の皆様が深く頷きながら耳を傾けている姿が印象的でした。 参加者の感想 相手の気持ちに寄り添う心理面に関わる大切さばかりに目を向けていましたが、生物的、社会的側面、それから家族のケアに至るまで、偏らずにアセスメントしなければと振り返りができました。 さまざまなな事例を交えて説明していただき、非常に理解しやすく、勉強になりました。 松本先生の実際の体験からの講演、とても興味深いお話を聞かせていただき勉強になりました。 ご本人がどんな気持ちになるのかを詳しく具体的に教えていただき、ご本人の想いを感じることができました。空白の期間があり、孤独と不安をご本人は感じている。怒りを抑えると鬱になることも新しい発見でした。 おわりに ご参加いただいた皆様、そして準備から当日の運営・誘導・ハンドケアまで大活躍してくれた12名の学生スタッフの皆さん、本当にありがとうございました! 畿央大学認知症ケア部門では、今後も専門職の皆様と共に学び合い、地域に貢献できる取り組みを続けてまいります。 看護医療学科 准教授 室谷 牧子 関連記事 小学生に寸劇で伝える!室谷ゼミの学生が安堵町で認知症キッズサポーター養成講座を開催 ~ 看護医療学科 室谷ゼミ 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 2026年度の地域包括ケア実習がいよいよ始まります-交通安全講習を実施 ~ 看護医療学科
2026.08.08
就職レポートNo.873(民間病院/看護師)看護医療学科
就職活動を終了した学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第873弾! 看護医療学科4回生 柗浦 日向さん 民間病院(看護師) 内定 あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 私はもともとおせっかいな性格で、人のお世話をしたり、誰かの役に立ったりすることが好きでした。進路を考える中で、自分の性格や強みを生かせる職業は何かを考えたとき、人を援助することを専門とする看護師という仕事が自分に最も合っているのではないかと思い、看護師を志しました。 畿央大学に入学を決めたきっかけは、自宅から近く、通学しやすい環境であることに加え、担任制度があり、教員と密に関わりながら学べる点に魅力を感じ、この大学への入学を決めました。実際大学生活の中で、看護に必要な知識や技術だけでなく大学生活での困りごとなども親身になって相談に乗っていただきました。 畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 看護学生と言うこともあり、課題や実習に追われて辛い期間は多かったですが、今思い返せば友人と夜遅くまで大学に残って一緒に課題に取り組んだ時間や、励まし合いながら実習を乗り越えた時間はとても有意義だったと思います。 (同じゼミの友人と) 就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 もともとは奈良県内や大阪府内での就職を考えていました。しかし、領域実習を重ねる中で、自分が目指したい看護の姿が明確になり、「患者一人ひとりに寄り添い、その人らしさを大切にした看護を実践したい」という思いが強くなりました。そこで、自分の理想とする看護を実践できる病院を調べたところ、現在の就職先を含むいくつかの病院が候補となりました。その中でも、病院の理念が自分の看護観と一致していたことに加え、教育体制や福利厚生が充実しており、安心して成長しながら長く働ける環境であると感じ、就職を決めました。 就職活動を振り返っていかがでしたか? 就職活動で特に大変だったことは、相手に伝わりやすいエントリーシートを作成することでした。限られた文字数の中で自分の考えや経験を簡潔にまとめることが難しく、質問の意図からずれた内容になってしまうこともありました。そのため、キャリアセンターの方に何度も添削していただき、要点を整理して分かりやすく伝える力を身につけることができました。 また、授業や課題と並行してエントリーシートの作成や面接練習を行う必要があり、時間の確保にも苦労しました。面接では、一字一句暗記するのではなく要点を整理して臨んだことで、自分の言葉で自然に受け答えができたと感じています。 就職先の病院には畿央大学からの就職実績がなく、面接対策にも苦労しましたが、キャリアセンターの方に3回個別で面接練習をしていただき、さまざまな質問への対応力を身につけることができました。また、担任の先生から教材を借り、知識や表現の幅を広げ、自信を持って面接に臨むことができました。 就職活動で役立ったツールを教えてください。 大学の「求人検索NAVI」に掲載されている、過去の先輩方の就職活動体験記です。どのようなことに気を付けていたか、どのような面接内容だったか細かく書いてくださっているため、役に立ちました。 後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 楽しいことや辛いことがたくさんあると思いますが、何事にも悔いのないよう全力で頑張ってください。
2026.08.07
小学生に寸劇で伝える!室谷ゼミの学生が安堵町で認知症キッズサポーター養成講座を開催 ~ 看護医療学科 室谷ゼミ
看護医療学科の室谷ゼミでは、昨年度に引き続き安堵町と協力し、小学生を対象とした「認知症キッズサポーター養成講座」を開催しました。 認知症サポーター養成講座とは? 「認知症サポーター養成講座」は全国で展開されている取り組みです。自治体や企業などが実施する約90分の講座を受講すると、認知症を正しく理解し、偏見を持たずに認知症の人や家族をあたたかく見守る「認知症サポーター(応援者)」になることができます。 認知症サポーターは、何か特別なことをするわけではありません。自分にできる範囲で知識を生かし、街中で困っている人がいればさりげなく手助けをしたり、ボランティアに参加したりと、できることを見つけて行動します。もちろん、自分や家族の生活に知識を活かすだけでも十分な貢献となります。 本学の看護医療学科(老年看護学領域)では、「認知症ケア論」「地域包括ケア実習」「老年看護学対象論」などの授業・実習科目内で本講座を開催し、看護師として、また一人の市民として共生社会の推進に貢献できる学生の育成をめざしています。 小学生へわかりやすく伝えるための工夫 2026年7月28日(火)、看護医療学科4回生(室谷ゼミ)の上野さん、角野さん、藤田さんが、キャラバン・メイト※の資格を持つ室谷とともに、安堵町の小学生と保護者(7組)に向けて講義を行いました。 ※キャラバン・メイト…認知症サポーター養成講座の講師役を担うボランティア指導者のこと。 学生たちは事前準備として、子ども向け資料から特に伝えたい以下の3点を抜粋し、分かりやすい表現を追求して台本を作成しました。 認知症とはどのような病気なのか 認知症になった人の思い 認知症の人への適切な関わり方 さらに、具体的な声かけや対応を体験的に学んでもらえるよう、「寸劇」を取り入れる工夫も行いました。 ▲学生による寸劇の様子 受講者の声とまとめ 当日は参加者の皆さんが非常に熱心に耳を傾けてくださり、以下のような嬉しい感想をいただきました。 「分かりやすくて勉強になった」 「認知症のことがよく分かった」 「これからはみんなに優しくしてあげたい」 地域の子どもたちへ健やかな理解を広げてくれた学生の皆さん、本当にお疲れ様でした! 看護医療学科 准教授 室谷 牧子 関連記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 2026年度の地域包括ケア実習がいよいよ始まります-交通安全講習を実施 ~ 看護医療学科
2026.08.06
2026年度の地域包括ケア実習がいよいよ始まります-交通安全講習を実施 ~ 看護医療学科
地域包括ケア実習は、2023年度の新カリキュラム導入に合わせて開始された看護医療学科の2回生対象の実習で、今年で4年目を迎えます。 この実習では、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく生活を続けられるよう支える「地域包括ケア」について学びます。地域で暮らす方々との交流やさまざまな活動を通して、地域共生社会の実現に貢献できる看護師を育成することを目的としています。 病院だけでなく、地域全体を看護の場として捉え、実際に地域へ出向いて学ぶことができる、畿央大学ならではの特色ある実習です。 今回は実習の準備として行った交通安全講習の様子をお伝えします。 実習開始前に「自転車講習」を受講しました。 今年度は、2026年4月1日から自転車にも交通反則通告制度(いわゆる青切符)が適用されたことを受け、地域包括ケア実習の開始前に交通安全講習を実施しました。 地域包括ケア実習では、自転車を利用して地域へ訪問する機会があります。学生一人ひとりが安全に実習へ臨めるよう、香芝警察署の皆さまにご協力いただき、自転車の交通ルールや安全な運転について学びました。 講習では、奈良県内で発生している交通事故の現状や、大学周辺で実際に起きている事故について、具体的なデータを交えながらご説明いただきました。身近な地域で起きている事故を知ることで、「自分には関係ない」という意識から、「自分自身も気をつけなければならない」という意識へと変わった学生も多かったようです。 自転車の青切符制度は16歳以上が対象です。 自転車の交通反則通告制度(青切符)は、16歳以上の自転車利用者が対象となります。 実習中に交通ルールを守ることはもちろんですが、日頃から安全運転を心がけることも大切です。普段何気なく利用している自転車でも、一つの不注意が重大な事故につながる可能性があります。今回の講習を通して、交通ルールを改めて確認するとともに、安全運転への意識を高めることができました。この学びは、実習だけでなく日常生活にも生かされることでしょう。 地域に出向く実習だからこそ、安全を第一に 地域包括ケア実習では、地域で生活する方々と直接関わり、多くの学びを得ることができます。その学びを充実したものにするためには、安全に実習へ参加することが何よりも重要です。今回の交通安全講習は、地域に出向く実習だからこそ受講する意義のある学びとなりました。 2回生の皆さんには、安全を第一に行動しながら、地域で暮らす方々との出会いを大切にし、多くのことを学んでほしいと思います。 地域でしか得られない経験を通して、一人ひとりが地域包括ケアへの理解を深め、看護師としての視野をさらに広げられる実りある実習になることを期待しています。 看護医療学科 助教 伊藤 千春 関連記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」
2026.08.03
糖尿病患者さんの生活を支える看護を体験的に学びました ~ 看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅱ」
看護医療学科3回生の「慢性期看護学援助論Ⅱ」では、後期から始まる臨地実習に向けて、「セルフモニタリングが必要な患者のアセスメントと支援」をテーマに、糖尿病患者さんへの支援について実践的に学ぶ演習を行いました。 今回の授業では、糖尿病で入院中の患者さんが退院後も安心して療養生活を送れるよう、血糖自己測定(SMBG)の指導と食事療法の支援を組み合わせて学びました。 血糖自己測定の演習では、学生が患者役と看護学生役に分かれ、患者さんへの説明や手技の指導を実践しました。 学生は事前学習として、既存のパンフレットを参考にしながら、文字の大きさやイラスト、説明の順序などを工夫したオリジナルの患者指導用パンフレットを作成しました。当日は、そのパンフレットを活用しながら、患者さんに寄り添った説明を行いました。患者役の学生から「針を刺すのが怖い」、「痛いですか」といった不安の声が聞かれる場面もありましたが、看護学生役は「少し痛みはありますが、すぐに終わりますよ」、「怖いですよね」と相手の気持ちに寄り添いながら説明していました。技術だけでなく、不安を受け止め、安心につながるコミュニケーションの大切さを実感する機会となりました。 また、食事療法の学習では、糖尿病患者さんを想定した献立作成に取り組みました。食品写真を組み合わせながら楽しそうに献立を考える一方で、完成した献立を振り返ると、「カロリーだけでなく塩分や栄養バランスにも配慮が必要」、「和食は意外と塩分が多くなりやすい」など、多くの気づきが得られました。さらに、「この献立を患者さんが毎日何年も続けるとしたらどうだろう」という視点で考えることで、食事療法を継続する難しさや、患者さんやご家族の思いにも目を向けることができました。食事療法は単なる制限ではなく、その人らしい生活を大切にしながら継続できるよう支援することが重要であることを学びました。 学生からは、 パンフレットを使うことで患者さんと一緒に確認しながら説明できた。 文字の大きさや色など、患者さんに伝わりやすい工夫を考えることができた。 患者役を体験し、事前に説明を受けることで不安が軽減されることを実感した。 食事療法はカロリーだけではなく、継続しやすさや生活背景まで考える必要があることがわかった。 といった学びが聞かれました。 今回の演習を通して学生たちは、糖尿病患者さんの療養生活を支えるためには、医療技術の指導だけでなく、患者さんの不安や生活、価値観に寄り添いながら支援することの大切さを体験的に学びました。 後期からはいよいよ臨地実習が始まります。学内で培った知識や技術、そして患者さんの立場に立って考える姿勢を実際の看護実践へとつなげ、一人ひとりに寄り添う看護師へ成長してくれることを期待しています。 看護医療学科 教授 山本 裕子 准教授 對中 百合 助教 中谷 隆太郎 助手 金岡 邦枝 関連記事 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「ベッドメイキング」演習を実施しました ~ 看護医療学科「看護技術基礎論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟の実際 ー ホスピス病棟を経験した上級生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論 第14回」
2026.07.31
「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」
看護医療学科4年次生必修科目である「保健医療福祉システム論Ⅰ」では、医療と公衆衛生、そして社会福祉のシステムとそのあり方を学んでおります。 2026年7月20日(月)の授業では外部講師として全国薬害被害者団体連絡協議会 副代表世話人の勝村 久司氏をお招きし、「『薬害の実情』と『患者の人権』~医療倫理や患者安全について考えながら~」と題した内容について、特に陣痛促進剤による被害についてご講演いただきました。 薬害問題は、2022年度から高校「公共」の授業でも取り上げられており、医療人としても必ず知っておかなければならない問題です。勝村さんは「子どもたちを将来、薬害の被害者にも加害者にもしたくない」という強い思いから、薬害・医療被害が引き起こされた歴史やその背景を、再発防止の観点から、公教育・高等教育で伝えておられます。 勝村さんは、陣痛促進剤(子宮収縮剤)の被害に遭い、9日間しか生きられなかった娘さんのことがきっかけで、医療裁判を起こしました。インフォームドコンセントとは、患者・家族が病状や治療について十分に理解し、また、医療職も患者・家族の意向や様々な状況や説明内容をどのように受け止めたか、どのような医療を選択するか、患者・家族、医療職、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど関係者と互いに情報共有し、皆で合意するプロセスである(日本看護協会)といわれています。陣痛促進剤による事故の背景には、利益優先の価値観、情報の非公開、教育の不健全があったのではないかと話されました。特に、陣痛促進剤は感受性の個人差がかなり大きく、人によって効き目が200倍異なるという特徴がありますが、そのことが十分に教育されておらず、ましてやそれに基づいたインフォームドコンセントも不十分であると話されました。 最後に、患者の人権を重視するために、「社会的弱者の視点」「消費者の視点」「市民の視点」「被害者の視点」をもち、真に患者のための医療者でいてほしいことを力強くお話しされ、講演は終わりました。 講義後の学生の感想より 学生たちは今回の講演の内容を重くそしてしっかりと受け止めていました。学生たちの感想から一部紹介したいと思います。 今回、実際に経験した当事者の方からの体験談を聞かせていただいたことにより、医療従事者側の意見だけでなく、患者側の意見を知ることができ、医療従事者の一員である看護師として、今後さまざまな患者に対して看護を提供するにあたり、求められる事柄について考えるきっかけとなりました。 私は、患者の人権の尊重や利益を守ることの大切さを改めて学ぶことができました。患者の人権を尊重するためには、インフォームドコンセントを行い、自己決定を支援することが重要であると考えました。陣痛促進剤は適切に使用しないと、児が脳性麻痺になったり、子宮破裂を引き起こしたりするリスクがあり、危険であるにもかかわらず、薬剤の作用を妊婦や家族に説明せずに投与していたという事実から、医療者は、薬剤の投与の目的や投与量、タイミングなどを十分に考え、必要性を見極めたうえで適切に投与する必要があり、投与前には妊婦・家族に説明を行い、同意してもらうことが重要であると考えました。医療者は患者を中心として最善の医療を提供していくことが必要であると考えます。 医療費や医療従事者の都合で、患者に十分な説明がなされないまま悲惨な事故が起こっていた背景を知って驚愕した。これから医療に携わる者として、医療は命を救う側面だけではなく、いつでも生命を脅かす危険性のある側面があるということを絶対に忘れずに、責任をもち続けていきたいと思った。 将来看護師として働く際には、患者や家族の声に耳を傾け、不安や疑問を丁寧に受け止めるとともに、「いつもと違う」と感じたことを見逃さず、多職種と情報共有しながら患者安全の確保に努めたいと考えた。今回の講義は、医療倫理や患者安全について深く考える貴重な機会となった。 講義を聞いて、薬害は副作用と異なり防ぐことができるという言葉が印象に残りました。患者と近い距離で関わることのできる看護師は、患者の苦痛や訴えに寄り添うこと、患者の尊厳を守るために根拠に基づいた治療や処置を十分な説明とともに行うことが重要だと改めて理解することができました。看護師になる前のこの時期にお話を聞くことができたことに意味があると感じました。 この講演には、毎日放送(MBS)の取材が来ており、学生たちが勝村さんの講演を聴く様子とインタビューが収録されました。放送日が近づきましたら追ってお知らせします。 学生たちは、あと半年で医療の現場に飛び込んでいきます。また、助産学専攻科に進学する学生もいます。学生たちの感想にもありますように、今回の勝村氏の講演は学生たちにとって非常に大きな学びとなりました。 勝村先生にはこの場を借りて改めて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。 畿央大学 健康科学部 看護医療学科では質の高い看護師、保健師、助産師を輩出できるよう、これからもたゆまぬ努力をしてまいります。 看護医療学科 教授 文 鐘聲 関連記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」


