2018年の看護医療学科の新着情報一覧
2018.09.25
日本老年看護学会 2018年度 生涯学習支援研修会参加レポート~看護医療学科教員
2018年9月22日(土)~9月24日(月)の3日間、三宮コンベンションセンターで日本老年看護学会 2018年度 生涯学習支援研修が行われました。研修会では看護医療学科老年看護学の山崎尚美教授が生涯学習委員として、老年看護学の教員全員が運営協力員として参加しました。 この研修は、9月22日の基礎編と9月23日・24日の認知症看護対応力向上研修となっています。認知症看護対応力向上研修とは、2016年の診療報酬改定によって新設された「認知症ケア加算2」に対応して日本老年看護学会生涯学習委員会が主催する研修事業です。9月22日・23日の2日間、日本老年看護学会生涯学習支援委員会 委員長の北川公子先生(共立大学)もご挨拶に駆けつけて下さり、加算の要件としてのみならず、一人でも多くの方が研修を通して適切な認知症看護を知り実践してほしいという想いを語ってくださいました。 初日の基礎編では 「高齢者の心身の理解と生活機能の維持向上ケア」と題し、老人看護専門看護師の稲野聖子先生や西山みどり先生が高齢者の心身を捉える視点や摂食嚥下・排泄ケアについての援助などをご講演くださいました。 認知症看護対応力向上研修では、山崎教授をはじめ、佛教大学看護学科教授の松岡千代先生、認知症看護認定看護師の阿部慈美先生、岡山県片山内科クリニックの片山禎夫先生、兵庫県立大学看護学部教授の高見美保先生、大阪市立大学大学院看護学研究科教授の白井みどり先生、松江看護キャリアセンターの認知症看護認定看護師・髙原昭先生、大阪府立大学大学院看護学研究科教授の長畑多代先生と、多くの認知症ケアの著名な先生方がご講演くださいました。 内容は、認知症の原因疾患と病態・治療や入院中の認知症患者に対する看護に必要なアセスメントと援助技術、コミュニケーション方法及び療養環境の調整方法、行動・心理症状、せん妄への予防と対処法、認知症に特有な倫理的課題と意思決定支援、家族への支援、地域包括ケアと退院支援、チームアプローチ等多岐にわたり、講義や演習を交えて12時間の研集会でした。参加者は66名で、長時間の研修会にも関わらず皆さん熱心に聴講され、演習では活発な意見交換や、ケースに応じた具体的な対応策を考えておられました。 講義を聴講する中で、認知症の方とのコミュニケーションの取り方では、周りの環境からその方が置かれている状況を理解し、その方の心情を読み説くための想像力が必要であり、偏見を持って接しないことが大事であると改めて感じました、また、認知症の方への身体拘束では、すべての参加者の所属施設が何らかの形で身体拘束を行ったことがあるという現実を知り、医療現場での対応の難しさを感じました。しかし、この研修会に参加した方から認知症看護の認識が変わり、身体拘束をしなくても済む事例が少しでも増えればと思いました。今回の研修会では自分自身も認知症の方やそのご家族に対する接し方で刺激された部分が多々あり、また学生への実習現場の指導に役立てていこうと思います。 看護医療学科 助手 島岡昌代 【関連記事】 平成30年度第3回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科 平成30年度第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科 川上村健康力向上プロジェクト「認知症教室」を開催!~看護医療学科 「第2回韓国老人福祉(認知症ケア)研修」開催~看護医療学科 日本老年看護学会第23回学術集会に看護医療学科教員・健康科学研究科院生が参加・発表しました! 川上村民生児童委員会の方を対象とした「認知症を正しく理解する講習会」を開催!~看護医療学科
2018.09.21
就活レポート~就職活動の現場から~No.477(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第477弾! 看護医療学科8期生(19卒)Y.Tさん 病院(看護師) 勤務 【その病院に決めた理由】 学生時代に講演会を聞きに行くために東京へ何度か足を運びました。その過程で、東京は様々なことを専門とした人に出会う機会が多く、勉強できる場であると感じました。また、周囲から「東京に行くなら若いうち」という後押しもあり、東京の病院で働くことを決めました。一方で自分が極めたい分野が明確にありませんでした。そのため、インターンシップを通して、カンファレンスやケアを見学し、最新のエビデンスに基づき、先輩から手厚い指導を受け、看護の基礎を学ぶことができると感じた病院にしました。また、大学病院という教育機関で、しっかりとした母体がありながら、病床数が少なく、地域に根づいた病院であったことが大きな決め手でした。 【就職活動を振り返って】 就職活動を振り返ってよかったことは、興味の有る無しに関わらず、人気のある病院の見学やインターンに参加したことです。私のように明確に進みたい科や行きたい病院がない場合は、参加することで、なぜその病院が人気なのか身をもって理解でき、後悔のない就職活動をすることができました。 苦労したことは、面接での受け答えの内容を考えることでした。私は、自分の意見を持ち、伝えることが苦手なので、家族や友人に意見をもらい、伝わる文章にするためにキャリアセンターの方から助言をいただくことで乗り切りました。 【就職活動でPRしたポイント】 人の立場に立って考えることができること。海外インターンシップ、様々な講演会、ボランティアへの参加など、積極的に行動し学んできたということをアピールしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 急なお願いもたくさんしてしまいましたが、とても丁寧に優しく就職のサポートをしてくださいます。面接の練習や履歴書の添削等、的確なアドバイスを頂きました。キャリアセンターの方々の手厚いサポートのおかげで就職活動を乗り切ることができたので感謝しています。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 先生やキャリアセンターの方、友人、家族、看護師さんなどさまざまな方に相談し、1月ごろからインターンや見学会の予約をするなど、早めに動くことが大切だと思います。そして、病院を決める際は周りに流されず、沢山考えてみてください。沢山考えた結果決まった病院なら後悔せずに就職活動を終えることができると思います。また、学生生活はあっという間に過ぎ去るので、挑戦したいことは恐れず挑戦していただけたらと思います。全国にはたくさんの医療系の学生団体があります。そういった団体に所属し、全国の学生と交流することも大きな刺激になると思うのでお勧めです。 就職活動、学生生活は大変なことが多いかと思いますが、素晴らしい学生生活が過ごせるよう応援しています。
2018.09.19
平成30年度第3回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科
2018年9月14日(金)、第3回目となる「Kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 津越」(認知症カフェ)が開催されました。 「kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 津越」は、西吉野町津越地区で文部科学省の科学研究費助成(挑戦的萌芽研究16K15979: 代表 島岡昌代)を受けて行っている認知症施策推進事業(新オレンジプラン)に基づく事業で、「たとえ認知症になったとしても安心して暮らし続けることのできる地域づくり」を目標に、五條市地域包括支援センターや高齢者総合福祉施設はるす・西吉野さんの協力を得ながら地域住民の方たちとともに創りあげていく認知症カフェです。 「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)in津越」では、前半は地域の方が認知症についての理解が深まるような取り組みを行い、後半は「認知症について語る会」として認知症についての思いを語り合う場を設けています。今回は「認知症のイメージの変化と関心」をテーマに、参加者全員で話し合いました。今回の参加者は、地域住民の方11名、西吉野在宅介護支援センターの方2名、はるす・西吉野の職員の方が1名で、畿央大学からは看護医療学科老年看護学の教員3名と山崎ゼミ生4名でした。 『認知症の人との関わり方と相談場所』についてのミニレクチャー 講師の山崎尚美教授から地域住民の方々に、認知症の方への対応や、この地域での相談場所についての講義がありました。”認知症ケアはオーダーメイド”というお話があり、地域住民の方々もうなずいている様子が見受けられました。何が問題で、なぜ症状が起こっているのか、状態をよく観察してから関わることが大事だと学び、認知症に対する正しい理解が必要であると痛感しました。 「誤嚥にナラん体操」 講義の後にはリフレッシュです! 畿央大学の理学療法学科の教員が制作し、学生が実際に実施している動画(YouTubeにアップされている)をもとに、「誤嚥にナラん体操」を実施しました。皆さん一生懸命に映像を見ながら実施されていました。 認知症について語る会 今回は認知症に対するイメージや考えについて、以前と比べて変化した点や変化しなかった点、また認知症カフェに参加したことについての感想などを語り合いました。地域住民の方の中には、以前認知症の疑いがあった親の介護を経験された方もおられ、「あの時はイライラして、怒ってしまうことがありました。だけど認知症について学んだことで、あのとき知っていたらもっと優しく接してあげられたのに…と思います。多分知らないままだったらまた同じような場面で同じ行動をとってしまっていたと思います。だからこの機会に学ぶことができて良かったです。」という意見などがありました。参加者の方々は、身近な認知症の方との関わりをきっかけに、認知症の方への対応などへの関心をもつようになり、また認知症カフェに参加することでより関心を高める機会になったと話されていました。このような機会があることで、一人で悩むことなく誰かに相談でき、介護への不安や負担を軽減することに繋がると感じました。 今後も認知症カフェのように地域住民で集まる機会が欲しいと発言される方が多く、西吉野在宅介護支援センターの職員の方が、介護予防事業として地域内で集まり筋力体操やストレッチなどの介護予防活動を行うことができるという紹介もされていました。認知症カフェを通して、地域住民の方々と五條市の職員の方との意見交換が可能になり、いつまでも住み慣れた地域で暮らしていける環境ができると感じました。 本日の体験を今後の高齢者看護や認知症の方への看護を考える上で役立てていきたいと思います。 看護医療学科4回生 井上美香 島野綾子 野並あこ 前田理佳子 【関連記事】 平成30年度第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科 川上村健康力向上プロジェクト「認知症教室」を開催!~看護医療学科 川上村民生児童委員会の方を対象とした「認知症を正しく理解する講習会」を開催!~看護医療学科 平成30年度第2回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」を開催!~看護医療学科 平成30年度第1回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かちあい in 御所」を開催!~看護医療学科
2018.09.11
就活レポート~就職活動の現場から~No.475(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第475弾! 看護医療学科8期生(19卒) M.Oさん 病院(看護師) 勤務 【その病院に決めた理由】 ・自宅から近く、通いやすかったため。 ・就職後のカリキュラムが、一人一人をみて育ててもらえるような環境が整っていると感じたため。 ・見学会の時、人事部の方や看護師さんの雰囲気が非常によく、素直にここで働きたいと思ったため。 【就職活動を振り返って】 履歴書の内容や、自分の長所や短所などを考えることに時間がかかりました。しかし、時間をかけてしっかりと準備できたことで、本番で慌てずに受け答えをすることができました。面接の際は、とにかく笑顔でいることが大切だと学びました。面接中の内容だけではなく、前後の挨拶や動作、相手の目を見て、ゆっくりハキハキと話すなど心掛けました。当たり前のことかもしれませんが、実際にやってみると、意識しなければ難しいです。また、面接時は簡潔に受け答えできるよう注意しました。私はダラダラと長く話しがちだったので、何が言いたいのか分からなくなってしまわないよう、結果から話すようにしました。他にも、自分の言葉で話すことを意識しました。準備は大切ですが、暗唱のようにならないよう気持ちを込めて伝えるようにしました。 【就職活動でPRしたポイント】 志望動機では病院の理念に共感していること、この病院では、個別性のある看護が実践されているのを魅力に感じているとアピールしました。患者さんに、病室に来てほしくないと言われた場合どのように対処するか、自分を動物に例えると何かその理由は?などの質問には自分の性格と関連付けて答え、短所は話さず長所を中心にPRすることを意識しました。今までで最大の困難をどのように乗り越えたか(できれば実習以外で)は、部活のことを話しました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 履歴書の添削、小論文の添削、面接の練習など本当に、密にお世話になりました。 履歴書の添削では、何度も見て頂き、文章の内容だけでなく、自分を良くPRするための言葉の言い回しやPRした方が良いポイントなど、詳しく教えていただきました。面接の練習では、自分では気づかないような口癖や、話すスピードなど、親身になって細かくアドバイスを頂きました。キャリアで沢山サポートして頂いたことが全て就職活動で活かされました。少しでも悩むことがあれば、一人で悩まずにぜひ相談することをお勧めします。 後輩へのアドバイス・メッセージ】 今回の就職活動で強く感じたことは、とにかく早く行動するということと、準備を怠らないということです。私は、3回生の3月から見学会やインターンシップに参加し、6月頃に内定が決まりました。しかし、早い子では、3回生の1月から就活をし、3月には決まっている子もいました。自分が本当に行きたいところにいくために、後悔しないように早めに行動することが大切だと思います。また、私は緊張しやすいタイプなので、事前に面接で聞かれることを想定して、何度も練習していきました。準備のおかげで、本番では、緊張もしましたが、落ち着いて、笑顔で話すことができたと思います。友達が決まっていくと、焦ることもあると思いますが、それはみんな同じです。自分で計画的に動いていれば、周囲に流されずに落ち着いて行動することができると感じました。自分のために後悔しないような就活をして下さい!
2018.09.11
就活レポート~就職活動の現場から~No.476(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第476弾! 看護医療学科8期生(19卒) A.Gさん 病院(看護師) 勤務 【その病院に決めた理由】 始めは、私は子どもが好きなので、小児科勤務は嫌だと思っていました。しかし小児看護について授業や実習での経験をしていくうちに、小児科とは子どもが病気や障害を持っていても子どもが笑顔になれることを目指すための場所であると考えが180度変わり、小児科を希望することになりました。大阪母子医療センターでの看護学実習やインターンシップ、病院見学を通して、それぞれの看護師が子どもやその家族と関わる姿は、まさに私が目指す看護像に近いもので、「私もこの病院で働きたい」と強く思ったことが一番の理由です。 【就職活動を振り返って】 私は、小児専門病院を志望しており、できれば関西圏でと考えていました。 すると候補となる病院が限られており、始めは、なんとなく「ここで働くんだろうな」といった気持ちで希望していました。しかし、そんな気持ちで病院を選んでいいのだろうか、他にもっと自分にあう病院はないのかと少し気持ちが揺れることがあり、担任の先生に相談したところ、「あなたが今一番したいことができる病院を選びなさい」との言葉をいただきました。この言葉を受けて、私は他の病院・診療科の見学会やインターンシップに参加し、「やっぱり私が行きたいのは小児科で、この病院で働きたいんだ」と確信を得ることが出来ました。3回生で様々な実習先に行き、「私は○○病院に就職しよう」と思うことがあったとしても、他の病院の見学会やインターンシップに行き、視点を増やすことも就職活動には必要だと思います。 【就職活動でPRしたポイント】 常に笑顔でハキハキと!を意識し、元気の良さと、この病院に就職したいという思いを伝えるようにしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターの担当の方には、感謝の気持ちでいっぱいです。なかなか、考えをまとめられない私の話をしっかりと聞き、的確なアドバイスを下さりました。私が納得できる文章ができるまで根気強く付き合っていただき、面接に向けての自信をもてるようになりました。キャリアセンターに通うことも就職活動成功の秘訣です! 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 病院選びは専願で、これから自分が働くとなると「この病院で本当にいいのかな」と心配になることもあると思います。いろんな病院の説明会や見学に行くことが、自分が「ここで働きたい!」と納得して思える病院探し成功の第一歩だと思います。自分の思いを大切に、あなたにあった就職先が見つかることを願っています!
2018.09.06
「夏の学習キャンプ2018」を開催しました!
奈良県立野外活動センターで、1泊2日のキャンプ! こんにちは!「夏の学習キャンプ2018」統括、現代教育学科2回生の長あかりです。 学習キャンプは学習という名前ですが、ペンを手にして勉強するのではなく!様々な経験や活動を楽しみながらも、自然と学びを得ることができるキャンプです。その企画・運営は1・2回生の学生スタッフが行っています。 今年は平成30年8月16日(木)〜17日(金)に奈良県立野外活動センターにて学習キャンプを行いました。参加者の人数は例年ほど伸びなかったのですが、10人の参加者と26人の学生スタッフの合計36人で、例年よりも深い関わりができたキャンプとなりました。 今年のテーマは「colorful」! 学習キャンプを通してスタッフも含め36名それぞれの個性=色を見つけようという意味が込められています。 〈1日目〉入所式・アイスブレイク・昼食・サンセット・夕食・キャンプファイヤー 入所式で施設の使い方についての説明を受けた後はアイスブレイクを行いました。アイスブレイクでは、緊張をほぐしてお互いのことを知り、楽しめる活動をしました。 その後、昼食にお弁当を食べ、午後の活動のサンセットへ! サンセットでは班に分かれ、自然に触れたり仲を深めたりしながらお題をクリアしてビンゴを目指しました。 そして、野外炊飯!焼きそばを作りました。どの班もおいしくできました。 夕食後には、前日が雨だったためプレイホールでキャンドルサービスをおこないました! このときには、いつも学習キャンプがお世話になっている野外活動のプロ!吉藤先生のギターで歌を歌ったりゲームをしたり、そして統括・副統括のお話を聞いたりと…。 外に出ると、テーマ「カラフル」を漢字にした「彩」の火文字が… 〈2日目〉朝食・朝プロ・昼食・昼プロ・退所式 2日目は朝食前にテーマソングを歌い元気よく始まりました! 朝食後は朝プロで昼食の食材をかけて様々なゲームをしました。朝からかなり盛り上がり、さらに仲も深まりました。 昼食は朝プロで勝ち取った食材を使って野外炊飯です。オクラ入りのハヤシライス、トマト入りのシチュー、ナス入りのカレーと面白い組み合わせになりましたが、意外とおいしい!? 加えて、1日目の野外炊飯で作って冷やしていたカラフルゼリーも映え、おいしくいただきました。 お腹がいっぱいになったあとは、最後の企画、昼プロ! 前半は紙でステンドグラスを作りました。完成した作品を太陽にかざすと… 後半は腰につけた風船の数でバトル! 最後に全力で走りまわって楽しくすべての企画が終わりました。 全ての企画を終えた後は退所式で2日間の活動を振り返るムービーをみんなで見ました。 そして!!1日目のサンセットのお題で参加者の皆さんに押してもらった手形が… こうなりました! 参加者皆さんの手形と活動の様子をカラフルに詰め込んだパネルの完成です。2日間を通して、自分の色を見つけることはできたでしょうか? 最後になりましたが、学習キャンプに参加していただいた皆さん、2日間ありがとうございました。また、学習キャンプのために協力していただいた先生方、学生支援センターの職員の方々、施設の方々にも本当にお世話になりました。たくさんの方々のおかげで学習キャンプを行うことができているのだと統括をさせていただいて強く感じることができました。そして、約3カ月間準備をしてきた26名のスタッフの皆さん、お疲れ様でした。 参加者の皆さんもスタッフも、学習キャンプで感じたことや学んだことをこれからにつなげていってください。これからの学習キャンプもよろしくお願いします。 夏の学習キャンプ実行委員会 統括 現代教育学科2回生 長あかり 【関連記事】 夏の学習キャンプ2017 in 国立曽爾青少年自然の家 レポート! 夏の学習キャンプ2016 in 吐山 レポート! 畿友会主催「冬の学習キャンプ2015」を開催しました!
2018.08.27
就活レポート~就職活動の現場から~No.474(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第474弾! 看護医療学科8期生(19卒) S.Sさん 病院 (看護師)勤務 【その病院に決めた理由】 インターンシップを通して、丁寧で思いやりのある看護が実践されていることを知り、自分の理想とする看護が行える環境だと考えたためです。また、新人研修だけでなく、経年研修や認定看護師取得支援制度といった教育体制が充実しており、生涯を通して成長しながら働き続けたいと思う自身にとって、最適な環境であると感じたからです。 【就職活動を振り返って】 病院の見学会・インターンシップに参加することで、病院の雰囲気が分かり、そこで働く自分の姿をイメージすることができました。実際に働いている看護師さんからの意見を聞くこともとても参考になりました。自分が働きたい病院を見つけるために、実際に病院に足を運び、自分の目で確かめることは大切だと思います。また、見学会やインターンシップに参加する前に、自分は何を知りたいのか何を重視するのか考えメモに書いておくと、自分にとってより意味のあるものになると思います。参加中や参加後にも、気になったことや病院の方が伝えたかったこと、良いと感じたことなどメモをしておくと、後で役に立つと思います。(面接の際、インターンシップに参加したときの感想や、参加前後での印象の違いについて聞かれるなど) 【就職活動でPRしたポイント】 面接練習の時に特に声が小さいと指導があったので、声が小さくならないように自分に自信をもち、はきはきと受け答えするよう心がけました。また面接では、緊張したり予想していなかったことを聞かれましたが、笑顔ではきはきと話すようにしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 履歴書の添削・面接の練習を、時間をかけて丁寧に担当の谷口さんに指導していただきました。履歴書では自分の言いたいことを限られた文字数にまとめるのに苦労しましたが、そのときは一緒に考えてくださいました。面接練習では、受け答えするときのポイントなど指導していただきました。そのおかげで自分の納得できる形で本番に臨むことができたと思います。本当にありがとうございました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 キャリアセンターの方や先生のサポートが力強いので、安心して就職活動に取り組むことができます。一人で悩みすぎず誰かに相談することも大切だと思います。病院の見学会・インターンシップは日程が決められていることが多く、すぐに予約がいっぱいになり締め切りになる場合もあるので、早いうちから日程を確認しておくべきだと思います。4回生は実習も卒論もあり忙しいですが、自分のペースで就職活動に取り組んでほしいと思います。頑張ってください。
2018.08.27
看護医療学科 海外インターンシップ2018 in オーストラリア 現地レポートvol.3
看護医療学科の海外インターンシップは、2回生2名が参加して、2018年8月18日(土)~26日(月)までオーストラリアで行われています。 海外インターンシップの目的はオーストラリアの文化に触れ、海外での医療に関する事情や課題を知ることで日本の医療に関する事情や課題と比較することです。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。 今回は、6~7日目の活動報告です! 6日目:8月23日(木) Bundoora Extended Care Centre(BECC)&Austin Hospital見学 午前中は、BECCを訪れました。Geriatric assessment 2病棟とGeriatric psychiatric 1病棟、Nursing Homeが並ぶ広大な敷地にある施設です。また、特徴の一つとして病棟はMelbourne Hospital とNorthern Hospitalという公的および私立の医療機関の両方が一つの施設を構成しています。病棟それぞれに役割があり、対象者が自宅へ帰ることができるように支援していました。 Standing Hoistというベッドから椅子へと移動するときに使い、対象者が持っている力を生かすことができるとともに、これを使用することで、看護師の負担を軽くすることができると学びました。 Geriatric psychiatric 病棟では、精神看護を実施していました。対象者の部屋は、個室になっていますが、身体を拘束するような柵などはありません。ただ対象者の安全を考え、病室の扉は半分が解放できる構造になっていました。 病棟の外には、バス停などがあり認知症の対象者が家に帰りたいと訴えた時、否定するのではなく、このバス停でバスを待ちながら、話を聞くといったサポートがなされていました。 その後、敷地内にあるナーシングホームに行きました。ここは認知症の方がリロケーションダメージを受けないようにホーム内見学はできなかったのですが、対象者が自分らしく生活できるようにチームでサポートしているそうです。 午後は、Austin Hospitalを訪れました。 その中にある緩和ケア病棟を見学しました。Olivia Newton-John氏の寄付により約5年前に新しくなった病棟であり、病棟の名前は乳がんで死亡した彼女の母親の名前にちなんでつけられています。38床のうち31床が稼働中でした。病棟や病室の環境、各部屋(各宗教に必要な物品が準備されたリフレクションルームや窓の開閉が可能な部屋、ファミリールームなど)の特徴、ウエルネスセンターという家族を含めたスピリチャルなケアも含めて代替療法が行われている施設がありました。 対象者にとって、入浴は生活の一部であるとともに、リラクゼーションや気分転換の意味をもちます。したがって、気持ちよく入浴出来る機器など工夫されていました。実習に行ったときに、その病院では立ったままシャワーを浴びていたので、足をきれいに洗うことが難しいのではないかと思っていました。しかし、このような構造であればそれらの問題を解決し、必要であれば同時にマッサージなどのセラピーを行うことができると知って、画期的だと思いました。 また、入院している対象者だけではなく、家族も対象とした看護を目標にしているため、家族と過ごせる工夫が多くなされていました。日本と比較して、Day roomやrelax room が充実していました。いつも同じ病室にいるのではなく、環境を少しでも変えることで、入院中でも生活の中での変化があれば対象者にとってよい気分転換になるだろうなと感じました。そして、ベランダには鍵が掛かっておらず、外部の風を感じ、綺麗な景色を自由に見ることができます。 さらに、家族へのケアとして、ウエルネスセンターというところで、対象者を亡くした家族に対するケアとしてピアサポートグルーブのケアやボランティアの教育も実施されていました。 また、がんと告知された患者と家族のための情報提供としてインフォメーションブースがあり、がんと告知された子どもに対するサポートなど、様々なことに関する資料がありました。 さらに、上の写真のように多民族に対応した24言語のリーフレットも準備してあり、緩和ケアやがんの種類別な医学的知識についての説明を受けられるように工夫されていたり、言葉による壁(障壁)が緩和される工夫をしていました。日本に住んでいる外国人は国民の1%程度と言われていますが、これからは増加していく傾向にあり、医療においてもこのような言語のよる障壁を緩和する工夫が必要だと思いました。 これらの施設や病院の見学によって、メルボルンの高齢者ケアと緩和ケアの実際について具体的に学ぶことが出来ました。 7日目:8月24日(金) Julie Paul氏からの講義 Ms. Julie. P氏 による講義を受けました。オーストラリアの医療制度、Palliative Care、Communicationの3つのトピックスについて学ぶことができました。 Australiaの医療制度はMedicareが基盤となっているが、民間の保険に加入しなければ罰金が課せられるなど、これらの情報を十分に理解できていないと、複雑な仕組みだと感じました。このことから、看護師を含む医療従事者が対象者に正しい知識を十分に提供できるように、制度についての知識を身に付ける必要があると学びました。 Palliative Care については、この講義を受けるまではEnd of life Careとの明確な違いがわからなかったので、Palliative Care を行うということは死に直結していると思っていました。しかし、Palliative Care はQOLに焦点を当てており、必ずしも死に直結しているわけではないことを知りました。さらに医療の現場では、対象者に緩和ケアを行いましょうというと、対象者は死を連想してしまう可能性があるとわかりました。このことから、Palliative Care とは何かについて、医療従事者がしっかりと理解をしたうえで、対象者やその家族に説明することはとても大事なことであると学びました。 Communication については、実践における質問の仕方や、どこに観点をおいてコミュニケーションを取ればよいのかを学ぶことができました。実際に実践してみて、カードや質問シートを用いて、会話のきっかけをつくり、その答えが何かに関係なく、対象者の思いに寄り添ってコミュニケーションをとることが大切であるとわかりました。また、質問の仕方については、閉じられた質問ではなく、開かれた質問で、さらに答えの範囲が広すぎないように質問する必要があると、わかりました。実際にロールプレイングをしてみると、開かれた質問であっても答えの範囲が広すぎると、答えにくいことを学びました。 これらの内容は、私たちが大学でまだ学んでいないことも含まれていたので、とても難しく、量も多かったですが、とても興味深い内容であり、break time があったので気分転換ができて最後まで集中して聴くことができました。 Ms. Julie. P氏の講義が終了したあと、La Trobe大学の学生と夕食に行きました。夜景はとてもきれいでした。学習とともに、充実した時間を過ごせました。 看護医療学科講師 對中百合 看護医療学科2回生 中道稚加 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.1 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.2
2018.08.27
看護医療学科 海外インターンシップ2018 in オーストラリア 現地レポートvol.4(教員総括)
護医療学科の海外インターンシップは、2回生2名が参加して、2018年8月18日(土)~26日(月)までオーストラリアで行われています。 海外インターンシップの目的はオーストラリアの文化に触れ、海外での医療に関する事情や課題を知ることで日本の医療に関する事情や課題と比較することです。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。 最終日を迎え、全行程を振り返り、教員から総括(現地リポートvol.4)が届きました! 8日目:8月25日(土)・9日目:26日(日) 担当教員まとめ この日は、いよいよ最終日です。2人の学生は、ラトローブ大学のバディとともに市内をショッピングしたり、図書館や動物園に行ったりしました。 ▲メルボルン動物園 道中の学生との会話で、来年3月に日本の大学に留学するので、また日本で会おうと話をしたり、お互いの2回生の大学生活の会話をしたりすることで、渡航時よりかなり英語力が上達していました。 ▲メルボルン美術館 今回は、2回生2人という最少人数での渡航であったため、1人の担う責任や役割分担が多くなりましたが、最後までよく頑張りました。また、グループダイナミクスこそは発揮できなかったかもしれませんが、その分、異国ならではの個人の責任を遂行することの必要性や少ないマンパワーをいかに最大限に発揮するのか、その実際を学んできました。 ▲ナーシングホームでJulie氏に質問する学生 国内では、なかなか英語に触れる機会がなく会話を楽しむということまではできませんが、初日から自らホテルのデスクに移動手段を確認し、施設見学では質問は必ず英語で1つ以上行うという課題をクリアしていました。 また、海外インターンシップの目標だけでなく、現地の大学生との交流も、英語で畿央大学や日本を紹介するだけではなく、おりがみを持参して折り鶴を教えたり、オフの時間を活用してバディにはできるだけ英語で話すことにトライしたりしていて、この9日間でかなり英語のコミュニケーションスキルが上達していました。オーストラリアでは、18歳で飲酒が可能ですが、日本の法律との違いを学修していました。 今回は、偶然にも日本で英語教師をされていた方が日本語クラスの弁論大会の原稿の指導に参加されていて、英会話の発音や英語でのプレゼンにトライする姿勢に感激され、学生の参加姿勢をほめていただいことは、2人の学生にとっても自信につながったと考えます。 帰国時には、香港でのトランジット時に台風の影響でトラブルがあり、5時間遅れて離陸しましたが、無事に関空には18時頃到着し帰路へ向かいました。 この学びを今後の学習につなげていくことを期待しています。 なお、Julie.Pさんは2019年7月に来日し、講演予定です。 AIPEACSのHPはコチラ! 看護医療学科 教授 山崎尚美 講師 對中百合 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.1 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.3
2018.08.23
看護医療学科 海外インターンシップ2018 in オーストラリア 現地レポートvol.1
オーストラリアでの看護医療学科海外インターンシップが、2018年8月18日(土)~26日(日)期間で始まりました。 海外インターンシップの目的はオーストラリアの文化に触れ、海外での医療に関する事情や課題を知ることで日本の医療に関する事情や課題と比較することです。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。 今年の海外インターンシップに参加する学生は少なく、2回生2名のみが参加です。少人数ならではの、内容の濃い学習をしてきたいと思います。 1日目:8月18日(土) 関西国際空港から、まず香港に向けて出発しました。 2日目:8月19日(日) 香港空港で乗り換えて、メルボルン国際空港に向かいました。 メルボルン国際空港に到着後ホテルに移動し、チェックインを済ませた後に、市内散策をしました。駅の窓口でMikyカードの購入にトライしてみました。 ▼市内のchurch 3日目:8月20日(月) Flinders street station:ここからメトロに乗って、Living StoneというナーシングホームとBule Crossというコミュニティの人が集まっているコミュニティ施設まで移動しました。 そして、Bluecross living stone Gardends を訪問して認知症高齢者と幼児や学童たちの世代間交流の場を見学しました。認知症フロアでは、訪問していた小学生が5年生とは思えない、パズルゲームや折り紙、文字遊びなどのしっかりとした企画を立てて、residentと接している姿に感動しました。また、4-5歳の幼児と高齢者の方の世代間交流では、幼児が歌を歌ったり、絵をかいたりするのを一緒に高齢者が見たり歌ったりしていました。幼児が高齢者に書いた絵を差しあげている姿はとても微笑ましかったです。 そして、幼児と接している高齢者の表情はとても穏やかで、子どもの話す表情もとてもやさしかったことが印象的でした。 施設見学をする前は、世代間交流を行うのは高齢者の心のケアのためだと思っていましたが、実際は高齢者の認知機能の保持や記憶に対する刺激などのメモリーサポートや、その日にあった出来事を家庭に帰って話をすることで会話が促進したり、日ごろ高齢者との会話がない子どもたちとのコミュニケーションの補助になったりと、社会的な学習プログラムが確立されており、子どもやその家族にまで良い影響を与えることを学びました。 日本でも同様の世代間交流は行われていますが、その内容は模索中でありプログラムの確立はまだされていないので、日本でもこのような機会が増えればよいと思いました。 世代間交流の実際の見学後に、幼稚園の担当者とナーシングホームのDTW(アクティビティの担当者: Diversinonal Therapy Worker)からそれぞれの立場での説明を受けた後に、学生の質疑応答の時間を設けて下さいましたが、英語での説明は長文読解がとても難しかったです。 説明後に、ナーシングホーム内の施設見学を行いました。このBluecross living stone Gardendsというナーシングホームは、施設内に美容室やネイルサロン、図書室、パソコンルーム、アクティビティルーム、デイケアセンターやmen’s salon(男性専用のアクティビティ室)があり、個人の思い出やプライベートな空間を大切にした全室個室でした。また、玄関には個人専用のポストがあり、入居金は55,000,000AUS(400~500万円)であり日本の有料老人ホームのような印象でした。 認知症専用フロアには、27人の高齢者が生活しており、他のフロアは47人ずつ3フロアがありました。また、尿器、便器は感染防止と作業効率の向上のためにディスポーザブルの仕様でした。 明日はLa Trobe大学に訪問して、英語で日本の紹介をしたり、折り紙の体験をしてもらったりするなど、日本語を勉強している大学生たちと交流する予定をしています。 看護医療学科 教授 山崎尚美 看護学科医療学科2回生 杉永妃那乃 ●過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから