看護医療学科の新着情報一覧
2020.03.04
「日本認知症ケア学会 2019年度 中国・四国ブロック大会」教員・学生参加レポート~看護医療学科
「一般社団法人日本認知症ケア学会 2019年度 中国・四国ブロック大会」が2020年2月23日(日)に岡山県倉敷市で開催されました。このイベントに参加した教員と学生からのレポートです! 【教員レポート】 大会のテーマは「紡ぎ」。メインステージでは大会長の片山貞夫先生から認知機能が低下したとき、当事者やその家族が経験する自尊心の傷つきや苦悩などが具体的に紹介されました。当事者にしてみれば、朝から晩まで怒られてばっかり…。家族にしてみればしっかりしてくれよ、という不安や焦り…。その中で、たとえ認知機能が低下しても、人間としての尊厳を保ち生き生きと生活できるようにするためには、人と人との紡ぎが大切ということを話されました。また、ワクチンを使用しての治療によって原因物質の一つであるアミロイドβやタウタンパクを大幅に減少させることができること、そして近い将来、日本でも使用できる見通しも紹介されました。 大会長の講演の後に、本学(看護医療学科)山崎尚美教授によって「グローバルに”紡ぐ”これからの認知症ケア」と題した教育講演がありました。これまで畿央大学において科学研究費等を受けて取り組んできた老年看護・ケアの教科書づくりを中心に具体的に紹介されました。そして、次の課題として次世代の認知症ケアを担う仲間づくりの一つとして、Orange Projectの活動が紹介されました。学生のこの取り組みへの参加者からの反応はとりわけ大きく、その後、学生さんの活動が頼もしかったです、見学に行きたいです、ぜひそのような学生さんの就職をお願いしたいなど、いくつもの問い合わせなどがありました。 看護医療学科 准教授 上仲久(老年看護学領域) 【学生レポート】 私はこの学会で「認知症高齢者における慢性疼痛への看護についての文献研究」を発表しました。この発表は1年程前から卒業研究テーマとして取り組んできたもので、過去の研究論文を年代順に数えてみると、認知症高齢者の疼痛に注目され始めたのは最近であり、とりわけ認知症高齢者の慢性疼痛についての研究は十分及んでいないことが明確になりました。そして、これまでの文献から慢性疼痛は骨関節系の症状として多いけれども、気分障害とも関係しているということから、認知症高齢者の生活背景や価値観、心理状況といった全体像を把握して看護することが重要であることを報告しました。 学会に参加して、認知症について研究されている方々の発表も聴講しました。その中でも、認知症高齢者は快幸感が減弱することが多くなるため、認知症高齢者の楽しみを見出すような関わりが必要であるという内容に心をひかれました。学会に参加して新たな考えや知識、気付きを得ることができ、私自身の考えや視野が広がり成長に繋がったと思います。また、この学会のメインステージの教育講演は、畿央大学の山崎先生がなさっておりアジアの中で老年看護を、ベトナム、台湾、韓国、オーストラリアとの交流や共同で実際に取り組んできた内容を話しておられました。 ここに至るまでの上仲ゼミでの研究論文作成は、不安なことや分からないことがあったとき、丁寧な指導を受けることができ、支えていただけるような環境が整っていました。研究をしていくことの楽しさを知ることができ、学会での発表も経験することもできました。また、Orange Projectの活動など様々なことに参加してきたことを含めて、私自身の強みになったと思います。 最後になりましたが、このような機会を与えてくださり、ご指導いただきました上仲准教授や山崎教授に深く感謝を申し上げます。 看護医療学科4回生 紀伊玲央奈 【関連記事】 第18回公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」が開催レポートが届きました!~看護医療学科 認知症ケアに取り組む新サークル「Orange Project in KIO」が始動! 第18回日本認知症ケア学会でKAGUYAプロジェクトの研究成果を発表!~看護医療学科 第18回日本認知症ケア学会に参加・発表!~看護医療学科教員
2020.03.04
カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.6~WEEK1編
畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年春休みと夏休み中に行われます。春期実施分では、英語学習はもちろんのこと、カナダの文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫することもできます。 【畿央大学春期短期語学留学プログラム2020概要】 場 所:カナダのビクトリア(バンクーバーの西、フェリーで1時間半程の場所にあります) 研修場所:グローバルビレッジ イングリッシュセンター ビクトリア 期 間:2020年2月22日から20日間 内 容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のバンクーバーでの文化体験、観光等 参加学生からのレポート、第6弾をお届けします! こんにちは、看護医療学科1回生の瀧川久瑠実です。 まず、今週1週間での授業について報告します。授業では、環境問題について学びました。環境問題は日本語でも難しいテーマですが、もちろんEnglish onlyです。学校に入学してすぐの頃はなかなか耳が慣れず、内容が理解できないこともありましたが、日を重ねるごとに耳が慣れてきて、難しい単語も聞き取れるようになりました。そして、金曜日には環境問題についてのプレゼンテーションがありました。1チーム3人グループになり、それぞれのグループで1つテーマを決めました。内容は、まず環境問題の説明、原因。次にその問題による影響。最後に、より改善できるための対策。これらをすべて英語でプレゼンテーションをしました。とても難しかったけど、どんな文法を使うと伝わりやすいかなどを考えたりするのはとても楽しかったです。 ▲この写真は授業中の風景です。 週末はフードバンクのボランティアに参加しました。「フードバンク」とは簡単にいうと、まだ食べられるのに様々な理由で処分されてしまう食品を、食べ物に困っている人に寄付するシステムです。そこで私はパンの仕分けをしました。賞味期限が切れているものと、切れていないものを分ける作業です。そこにあるたくさんの処分されるパンを見て私は、とても胸が痛くなりました。このボランティアに参加して改めて食べ物は大事にしなければならないと感じました。 ▲この写真はボランティアに行った、ビクトリア最大のフードバンクMustard seedで撮影したものです。 まだまだ自分の思いをすぐに伝えることはできず、たくさんの困難がありますが、残りのカナダ生活を思いっきり楽しみたいと思います。 看護医療学科 1回生 瀧川久瑠実 【関連記事】 カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.5~ホームステイがスタート カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.4~ホームステイ先に到着 カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.3~出発編(羽田からビクトリアまで) カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.2~出発編(羽田からバンクーバーへ) カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.1~出発編(事前準備)
2020.02.28
カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.5~ホームステイがスタート
畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年春休みと夏休み中に行われます。春期実施分では、英語学習はもちろんのこと、カナダの文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫することもできます。 【畿央大学春期短期語学留学プログラム2020概要】 場 所:カナダのビクトリア(バンクーバーの西、フェリーで1時間半程の場所にあります) 研修場所:グローバルビレッジ イングリッシュセンター ビクトリア 期 間:2020年2月22日から20日間 内 容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のバンクーバーでの文化体験、観光等 参加学生からのレポート、第5弾をお届けします! こんにちは、看護医療学科2回生の川原竜輝です。 現在、3週間の短期語学留学のため、カナダに滞在中です。 今回は、ホームステイについてレポートします! 羽田空港から約9時間の飛行でバンクーバー国際空港に到着し、その後、1時間フェリーに乗り、ビクトリアに到着しました。ホームステイ先に到着すると、夕食を用意してくれていて、お腹が減っていたのですぐに食べ終わりました。夕食後は、家族やコロンビアからのルームメイトとたくさん話をし、その後は、映画を見ました。ロングフライトや時差ボケの影響で、ところどころ眠ってしまいましたが、現地の家族やその恋人と同じソファに座って映画を見たこの経験は、きっとこの先忘れることがないでしょう。 2日目は、日曜日でした。時差ボケで疲れていた僕に気を遣ってくれて、10時まで睡眠をとらせてくれました。朝起きると、朝食が用意されていました。フランスパン、野菜たっぷりのオムレツ、ハッシュドポテト、コーヒーでした。食べ終わった後は、ホストファザーが車でルームメイトとともに街を案内してくれました。学校へ通うために必要なバスチケットの購入も手伝ってくれました。その後、僕が高校の時に水泳部であったことに気を遣ってくれて、ウォータースライダー付きの大きなプールへ連れて行ってくれました。2時間半遊んだ後、ルームメイトと二人で学校まで実際にバスに乗って下見にいきました。近くにダウンタウンがあるので、マクドナルドに入りコーヒーを注文し、辺りを散策しました。 その後、バスに乗ってホームステイ先に帰りました。帰ると、すぐにご飯を用意してくれていました。ご飯を食べ、トイレ・風呂掃除を行い、次の日の朝食(サンドイッチ)を自作し、就寝しました。 いよいよカナダの語学学校でのレッスンが始まります!不安8割ですが、楽しみな気持ちもあります。せっかくカナダに来たのだから、後悔しないように何事にも積極的に取り組もうと思います! 看護医療学科 2回生 川原竜輝 【関連記事】 カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.4~ホームステイ先に到着 カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.3~出発編(羽田からビクトリアまで) カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.2~出発編(羽田からバンクーバーへ) カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.1~出発編(事前準備)
2020.02.28
第18回 公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」が開催レポートが届きました!~看護医療学科
2020年2月21日(金)、畿央大学では第18回目の公開講座が開講されました。参加者は82名で、プログラム内容は、畿央大学健康科学部看護医療学科教授の山崎尚美先生による「当事者とともに創る認知症ケア」をテーマとした講演と、まほろば倶楽部代表の平井正明氏による「若年性アルツハイマーと向き合って」というテーマでの講演、また希望された方の中から先着順での「きおトレ」アプリ体験でした。公開講座についてレポートさせていただきます。 山崎尚美先生による講演 「当事者とともに創る認知症ケア」 大きく分けて「認知症サポーター養成講座」「認知症施策」「オレンジプロジェクト」「当事者の語り」について講演してくださいました。講演を通して、認知症にならないことを目標にするのではなく「認知症になってもその人らしく、地域で暮らすことができるように支えあうこと」が大切だということを学びました。 講演の中で、2014年に国連障害者権利条約「Nothing About us,Without us.(私たちがいないときに、私たちのことを決めないで)」ということが提言され、また当事者の方が2004年に開催されたアルツハイマーの国際会議で発言したことの紹介がありました。2004年では、まだ認知症に対して良くないイメージを持つ人が多かったですが、そのような時代頃は認知症であることをカミングアウトすることによって、認知症の当事者が暮らしやすくなるのではないかと考えたようです。確かに認知症の当事者ではない私たちはその症状を想像するしかありません。そのため、想像してつくった政策は当事者が本当に困っていることを解決する政策になっていないかもしれません。だからこそ、「認知症だから話が通じない」というような偏見をもって、会話することをあきらめるのではなく、当事者の言葉を聞き、当事者・その家族の日常生活や困っていることを聴く、それが、当事者が困難に思っていることを解決することや互いに支えあい暮らしやすくするためにも重要なことだと再認識しました。 平井正明氏による講演 「若年性アルツハイマーと向き合って」 平井正明さんは、56歳の時に若年性アルツハイマーの初期と診断されました。この初期症状では物忘れはほとんどなく、身体のバランスがとりにくい、頭痛がするという症状があるようです。私は若年性アルツハイマーと言えば記憶障害が主症状であると思っていましたが、平井さんは体験談の中で記憶障害がほとんどないとおっしゃっていたので非常に驚いたとともに、認知症・若年性アルツハイマーといっても人によって症状は違うということを知ることができました。 その後平井さんは障がいをもつ子どものための「あおぞら倶楽部」を創設され、そのボランティアとして天理大学の学生と交流されています。その縁で結婚して日本に住むようになった外国の方がおり、その方が認知症となって日本語が話せなくなったときに、母国語での会話を楽しめるよう、天理大学に来ている留学生と会話できる機会をつくったと紹介されていました。このことから、できなくなったことを再びできるように努力するのではなく、今できることを続けその人の暮らしが少しでも豊かになるよう環境を整えることが大切だと学びました。また、様々な活動を行うことは人とのつながりを広げ、家庭というコミュニティ以外にもかかわりを持つことで孤独を感じることを防ぎ、社会性をもつことを促進すると感じました。認知症の進行を遅らせるには、規則正しい生活を送る・栄養をとる・十分な睡眠をとる・社会参加が大切で、私たちが所属するオレンジプロジェクトのサークルでも、参加してくださる方々のコミュニティを拡大し、社会参加の一部として機能するものになってくれる活動にしたいと思いました。 「きおトレ」アプリ体験 講座終了後は希望者20名を対象に、自分の認知機能を知ることができるアプリを体験していただきました。記憶の能力を知る課題をしているときに参加者の皆さんは「何があったかな」と必死に思い出そうとしてくださっていました。私も「きおトレ」アプリを体験したときは、野菜の絵があったことは覚えているのですが、何の野菜かを思い出すことができずもやもやしていました。「きおトレ」の結果をふまえて大切なことを忘れないようにメモをとる習慣をつけようと思いました。 今回の講座を通して、認知症の当事者が“その人らしく暮らす”ことができるように、周囲の人はどのように接したらよいのか、実際にどのような活動があるのかを学ぶことができました。授業でも認知症について学びますが、百聞は一見に如かずというように、当事者の方から話を聴くことは認知症についてより深く理解するいい機会となりました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。 Orange Project in KIO 看護医療学科 2回生 東條真納美 【関連記事】 認知症ケアに取り組む新サークル「Orange Project in KIO」が始動! ・過去の「オレンジカフェ」記事を読む ・過去の「RUN伴」記事を読む
2020.02.28
第18回畿央大学公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」を開催いたしました。
毎年開催しております畿央大学公開講座も今回で18回目を迎えました。昨年度に引き続いての「認知症」をテーマに掲げ、本学看護医療学科の山崎尚美教授と、まほろば倶楽部代表の平井正明氏にご講演いただき、受講生82名の皆様をお迎えして実施いたしました。 プログラム1「当事者とともに創る認知症ケア」 【講師】山崎尚美氏(畿央大学健康科学部看護医療学科 教授) 昨年度に引き続き「認知症」をテーマとし、認知症患者に対する周囲の方々の理解やサポート、国や広陵町における施策の紹介のあと、熊本大学等で発足している「Orange Project」という“認知症になっても安心できるまちづくりに貢献する”をテーマとしたボランティアサークルについて紹介されました。また本学でも、学生主体のサークル(「Orange Project in KIO」)が立ち上がり、代表学生から外部のイベント等でも精力的に活動している様子が報告されました。 プログラム2 「若年性アルツハイマーと向き合って」 【講師】平井 正明 氏(まほろば倶楽部 代表) 認知症患者の当事者でもある平井氏からは、自身の認知症患者としての病との向き合い方をテーマにご講演いただきました。病気が判明してからの自身の変化や周囲のサポート、また「当事者」として行っている啓発活動の紹介をしていただきました。最後には「認知症になることは不便ではあるが決して不幸ではない」とお話しいただき、参加者の方々からの共感を得られていました。 講座終了後は、先着20名様を対象に「きおトレアプリ」を体験していただきました。この「きおトレアプリ」は、自身の認知機能を知ることが出来るスクリーニングアプリで、参加者の方々は、慣れないタブレットの操作に苦労されている様子もありましたが、学生スタッフによるサポートを受けながら進めていただきました。 ▼「きおトレアプリ」体験の様子 プログラム終了後のアンケートでは、「認知症に対してはいまだ多くの偏見があり、自分も以前はそうであったと感じた」「母が認知症となり、しっかりしていた母が……と日々思っていましたが、理解していかなければと再認識しました」「当事者の方の講演はすばらしく、心打たれました」などの感想があり、またきおトレアプリを体験いただきました方々からは「日頃意識しないで生活しているので、記憶することの大変さを改めて感じました」といった感想もいただきました。今回は当事者の方のお話も伺うことで、「認知症」の参加者自身の理解や意識が深まっただけでなく、地域社会でどのように認知症の方々を支えていくのかを考えていただく良い機会となったようです。 今年も多くの方々にご参加いただき、非常に活気ある講座となりました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。本学では、今後も受講者の皆さまにご満足いただけるような公開講座を開催してまいります。 第17回畿央大学公開講座「認知症の正しい理解」を開催しました。 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。
2020.02.19
2019年度第4回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」を開催!~看護医療学科
畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同で運営している「金曜カフェ~つどい~」で「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が2020年2月14日(金)に開催されました。「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は、御所市認知症啓発事業として畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して行っているものです。当日の様子をレポートさせていただきます。 今回は、地域の方17人、地域のボランティア4人、大学教員2人、オレンジプロジェクトの学生6人、社会福祉士の大学院生(見学者)1人、が参加しました。今回は、御所市(上田洋品店跡)で行われる最後のカフェ(延べ、27日間開店)になりました。そして、私たちオレンジプロジェクトの記念すべき第一回の活動日でした。 今回は午前の部に参加させていただきました。 <午前の部> ~ミニ講義~ 畿央大学の島岡助手による認知症サポーター養成講座が行われました。テーマは、「認知症を学び地域で支えよう」です。講義を聴いて印象に残っているのはデンマークのサポート制度についてです。高齢者の難聴が認知症に影響を及ぼす可能性があるということで、デンマークでは高齢者の補聴器の使用率が高く、補聴器の使用者の特徴にあわせた機能を追加することなどのアドバイスを、補聴器の使用歴が長い高齢者ボランティアが行うということに驚きました。補聴器についての助言をメーカーの人に聴くのではなく、実際に使用している人に聴くということは、これから補聴器を使用する人が相談しやすいということだけでなく、補聴器についてアドバイスをする人にとって人の役に立っている、社会に貢献しているという満足感を得ることができると思いました。こういった補聴器の使用のサポート体制は、加齢による老人性難聴が原因で日常生活に困難が生じることを防ぎ、これから補聴器を使用する人、これから使用する人に助言をする高齢者ボランティア両者のQOLを高めることにつながると思いました。 御所市の「金曜カフェ~つどい~」で講義の前に住民の方が百歳体操を行っていました。地域の人が集いやすい場所で、互いに健康を維持し支えようとする取り組みをおこなうことは認知症であろうとなかろうと社会から孤立しないため、お互いのQOLを高めるには大切な活動だと学びました。 ▲ミニ講義の様子 ~フリートーク~ 御所市の住民の方とフリートークをさせてもらいました。最初は緊張していましたが、参加してくださったかたが日常の生活での不安や趣味だったことをたくさん話してくださいました。多くの人と話し関わることで、自分とは違う生活の様子を知ることができました。話してくださっていることに対して相槌を打ちながら聴き、自分から発言をするということはあまりありませんでしたが、フリートーク後に「話を聴いてくれてすっきりできた」と言っていただきました。自分がその人の話に対して相槌を打ち聴こうとする態度をとることが大切だと改めて実感することができました。 ▲カフェで住民さんとの交流 初めてオレンジプロジェクトに参加させていただき、少ない時間でありましたが学ぶこともありました。今回で御所市でのオレンヂカフェの開催が最後ということで、1回しか参加できませんでしたがありがとうございました。 ▲ボランティアさんと集合写真 看護医療学科2回生 東條真納美 <午後の部> 午後は「認知症について語る会」を行いました。参加者は、認知症の方のご家族、地域包括支援センター職員、介護関連施設の職員、ボランティアの方、畿央大学(老年看護学)の教員、見学者2人などで、9人が集いました。 今回は、認知症のご家族を介護しておられた方の話が中心となりました。独居生活をされていた認知症の方のご家族が、真夜中に何度もご本人から電話がかかってその都度車で駆けつけたり、タクシーで迎えに行き受診したりしたご苦労を語られていましたが、その方のお顔には最後まで義父を看取った満足感のようなものを感じました。このように自分の介護経験を振り返り誰かに話すことで、ご家族にとっても心の整理になる。認知症カフェはいろんな職種や立場の違う方々が集い、認知症のことを真剣に話し合う場だからこそ、安心して介護の苦労も話すことができるのだと改めて実感しました。 6年間、御所市と共同・連携して行ってきた「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は今回をもって一旦終了となります。これまで参加してくださった皆様、ボランティアの方々、長い間本当にありがとうございました。 次年度からは、オレンジプロジェクトメンバーが中心となり、広陵町地域包括支援センターと協働で広陵町内にオレンジカフェ(認知症カフェ)を企画・運営する予定です。お近くの方や認知症にご興味のある方はぜひ立ち寄りください。私たちと一緒に認知症について考えましょう。 看護医療学科 助手 島岡昌代 【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む
2020.01.27
【中止】2/29(土)佐藤香代先生の医療者向けセミナー「真に女性を支援するとはどのようなことなのか?」のご案内~助産学専攻科
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染症の拡散防止のため、受講される方の健康面を最優先に考慮し、イベント中止の判断をいたしました。ご理解のほどよろしくお願いいたします。 近年、妊婦の産む力、育てる力が弱まっている…そんな声が助産師の間から聞こえてきます。私たち医療者は何をすべきでしょうか? 昨年7月に本学において、妊婦様対象のマタニティカフェ「身体感覚活性化マザークラス」を企画させていただいた際には、ご尽力いただき誠にありがとうございました。お陰様で、妊婦様はじめご家族様に大変ご好評をいただきました。 今回はマザークラスに参加した人々の変容が全国で話題となっている、助産師の佐藤香代先生(国際医療福祉大学大学院助産学分野教授)をお招きし、医療者向けのセミナーを開催いたします。佐藤香代先生のセミナーを通して披露される「身体感覚活性化マザークラス」は、1996年から福岡市で、助産師の自主グループ「フムフムネットワーク」が始められた活動で参加した女性からの絶大な支持があり、リピーターの方も数多くいらっしゃいます。 このマザークラスの何が「もう一度参加したい」と思わせるのか、参加した人々(妊婦のみでなくスタッフや学生も)がどのように変わるのか?ということを、身体感覚活性化(世にも珍しい)マザークラスの技を通してご講演いただきます。 医療者(助産師 保健師 看護師 その他の医療者)様のご参加を心よりお待ち申し上げております。 日 時 2020年2月29日(土)10:00~15:50 会 場 畿央大学 P棟301教室 講 師 佐藤香代先生(国際医療福祉大学大学院 助産学分野 教授) 第1部 講演10:00~11:30 「女性を支援する ー身体感覚活性化(世にも珍しい)マザークラスの哲学と実践」 第2部 演習12:30~14:00 「妊娠期からの子育て支援」 妊婦になって世にも珍しいマザークラスを体験しよう 第3部 講演14:20~15:50 「女性を支援するための根底の能力ドゥーラ力」 なぜ、世にも珍しいマザークラスは人々の意識を変容させるのか? 対象・定員 対象:助産師・保健師・看護師・その他医療関係者 定員:80名(先着順) 参加費 4,000円、学生2,000円(当日、受付でお支払いください) 申込方法 申込用紙に必要事項を記入しFAXをしていただくか、下記資料のQRコード、 もしくは、kio-josan@kio.ac.jpまで下記内容をメールでお送りください。 ①所属先 ②ご氏名(ご一緒に参加する方も)及び、職種 ③申込責任者の連絡先 TEL・FAX・E-mail ※お送りいただきました個人情報は、今回のセミナー以外には使用いたしません。 ※公共交通機関をご利用いただきますよう、お願い申し上げます。 ▼画像クリックでPDFが開きます。裏面が申込用紙になっています。 【問い合わせ先】 畿央大学助産学専攻科 中居由美子 TEL:0745-54-1600 E-mail:kio-josan@kio.ac.jp
2020.01.22
就活レポート~就職活動の現場から~No.576(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第576弾! 看護医療学科9期生(20卒)Y.Mさん、A.Yさん 病院 (看護師) 勤務 (文中、敬称略) 【その病院に決めた理由】 (村山)理由は2つあります。1つ目はPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)を採用しているからです。患者さんへの看護を見て、とても丁寧で安心できる看護を行っていると感じ、自身もそのような看護を学び、行っていきたいと思いました。2つ目は福利厚生がしっかりしているからです。将来結婚し、子育てしながらも働くことができると感じました。 (山本)実際に病院説明会に行った際に、看護師さんや病棟の雰囲気が「とても良いな」と感じました。また、福利厚生が整っていて、長く働くことができることと、看護師として働きながらJRの正社員になることができるところにも魅力を感じたためです。 【就職活動を振り返って】 (村山)1月から色々な病院の説明会やインターンシップに積極的に応募しました。インターンシップに行くことで、その病院ではどのような理念で看護を行っているのか、病棟の雰囲気、看護師の方の患者さんへの接し方などパンフレットでは分からないようなことを知ることができるため、たくさんインターンシップに行ってよかったと思います。 (山本)この病院が第一志望で、試験日が4月半ばと他の病院と比べ早かったので、焦りながら必死で就職活動に取り組んでいました。小論文と筆記試験と面接があり大変でしたが、勉強は短期集中で看護の基礎的な内容を復習し、小論文は学校でいただいた教材を使って実際に書いてみたりして取り組みました。私は面接が一番苦手でしたが、練習の時に的確なアドバイスをしてくださったおかげで、面接練習の回数を重ねるごとに徐々に慣れていくことができ、本番でもはきはきと元気よくアピールすることができました。 【就職活動でPRしたポイント】 (村山)実習で自身が頑張った体験や心に残った体験、またその実習からどのようなことを学び、自身が病院に就職した際に、どのように頑張っていくのかを伝えました。大きな声ではっきりと自身の思いを伝えることが大切だと思います。 (山本)私はチアリーディング部に所属していて、その部活と勉強の両立や、幼少期からしていた習い事を通して、やると決めたことは最後までやることを強くアピールしました。そして、面接官の目をしっかりみて笑顔で元気よくアピールしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 (村山)キャリアセンターには先輩方が受けた病院の資料があり、過去にどのような面接や小論文だったのかを知ることができます。また、キャリアセンターの方には、小論文や面接指導をマンツーマンで細かく丁寧に指導していただきました。緊張はしましたが練習を何度もしたので、本番では自信を持って思いを伝えることができました。 (山本)初めは不安でいっぱいでしたが、キャリアセンターの方がいつでも親身になって相談に乗ってくださり、面接練習でのアドバイスも丁寧にしてくださるので、心して試験を受けることができました。就活に関して少しでも不安なことや気になることがあったら、すぐにキャリアセンターに相談しに行くべきだと思います。 (左から村山さん、山本さん) 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 (村山)自分で就職先を決めることは今後の将来を決めることになるので、たくさん悩むと思います。もし悩んでいたら、キャリアセンターに行ってみてください。きっと自身が納得のいく就職先が見つかると思います。たくさん悩んで自分が行きたいと思える就職先を見つけて、ぜひ合格を勝ち取ってください! (山本)面接では緊張したりして伝えたい内容がまとまらず焦ってしまうこともありますが、面接官の目をしっかり見て、はきはきと元気よく話すことでとても良い印象を持ってもらえると思います。悔いのない就職活動ができるように、頑張ってください。
2020.01.09
「全国助産師教員協議会近畿地区研修会」を本学開催!~助産学専攻科
2019年12月7日(土)、本学にて「2019年度全国助産師教員協議会近畿地区研修会」が午前・午後の2部構成で開催され、運営を本学助産学専攻科が担当しました。午前は助産師のみ、午後は本学理学療法学科および現代教育学科教員による特別講演をおこないました。 午前の部 「助産師国家試験問題を作ろう」参加者32名 講師に杉浦 絹子教授(名古屋女子大学)をお招きして、助産師国家試験作成のポイントを詳しく説明頂いた後、参加者は5人のグループに分かれて話し合い、助産師国家試験問題作成をしました。問題作成の意図やポイントについて最終各グループ発表を行い、全体理解を深めることができました。 杉浦先生からは、本学のパソコン(情報管理システム)の準備ができており、今回は、作成した問題を登録する目標達成までスムーズにできたと高く評価していただきました。 午後の部 特別講演「学生を認知行動科学の視点から理解する」参加者58名 「学生の主体性を育むために」理学療法学科 森岡 周教授 脳科学の視点から、人間の行動の根拠と他者とのダイナミックなコミュニケーションとの関係を大脳皮質の発達・進化を解説しながら述べられました。複数の神経細胞の間に発生する相互作用と人間の創造活動の関連を具体例にそって説明して頂きました。 さらに、モチベーションとキャリア・内的動機づけとの根拠となる脳神経細胞活動について説明され、主体感および学習効果を向上させる関わりについて述べられました。特に他者への共感と分析的思考を両立できないことを知り、助産学実習での具体的な関わりを考える機会となりました。我々が人間らしさの特徴・主体感のメカニズム・社会的随伴性と信頼関係についてどうこれから理解していくかの方向性を示唆していただきました。 「学生を認知行動科学の視点から理解する」現代教育学科 大久保 賢一准教授 森岡先生の脳神経科学的視点の内容を受け、大久保先生からは、人間の多様性と個別性について、専門職養成の教育現場において、「特定の困難性や支援ニーズを抱える学生がいた場合」の関わりの具体的な例を述べていただきました。行動のきっかけ・行動・行動の結果に段階を分けて関わりの具体をあげ、行動をつなぎ合わせる方法と行動の結果に対するフィードバックを具体的で前向きなものにすることが大切であることを説明されました。最後に「発達障害支援」とはある意味で「異文化コミュニケーション」であるという視点と課題をいただきました。 参加者の感想 講演内容が大変理解し易く、行動の脳神経科学的根拠を知り、行動へのかかわり方を教育の現場からの具体例を知ることで、今後の活用への見通しができた参加者の声が多く聞かれました。「もっと聞きたかった」など第二弾の講演を希望する声も多くありました。 最後の質疑応答でも積極的な意見交換が交わされたことからも、今回のテーマは、教育の現場での関心事であり、対応策を求めるニーズが高く共鳴したものであったと痛感しました。 多数のご来場、ありがとうございました。 助産学専攻科 講師 上原麻利
2020.01.06
認知症ケアに取り組む新サークル「Orange Project in KIO」が始動!
皆さん、こんにちは!本日は、皆さんに”OrangeProject”の紹介と、サークルメンバーとして一緒に活動する仲間を募集するために投稿させていただきました。興味のある方は、是非一度連絡してください! ▼Orange Projectの活動内容について(クリックすると活動内容についての説明を見ることが出来ます) チーム医療・チームケアは今では当たり前ですが、認知症施策推進大綱(厚生労働省:2019)で2020年からの社会に共生と予防を掲げています。また、SDGsでは「すべての人に健康と福祉を」で「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」ことを推進しています。 サークルに参加することで、学内の講義や座学では学べない認知症ケアを含めた医療・福祉の場(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・有料老人ホーム・グループホーム等)を知る機会にもなりますし、教育学部の方は介護実習の際の認知症のイメージづくりや健康科学部の方は認知症の人やその家族とともに新しい認知症ケアを考えることができると思います。今までの主な活動はRUN伴の参加、認知症カフェのサポートをしてきましたが、認知症カフェでは、人間環境デザイン学科の方は認知症の人にやさしい環境・コミュニティづくりや健康栄養学科の方はカフェのメニュー作りなど協働すれば学生の力で新しい社会を創ることが可能だと考えます。理学療法学科の方は身体を動かし、認知症の進行を緩やかにする認知症予防に協力できます。 どの学科の方でも大歓迎です!大学生活で地域に貢献したことはきっと自分たちの強みにもなるはずです。 ぜひ、私たちと一緒に、オレンジプロジェクトを、畿央大学を盛り上げていきましょう! まず、“OrangeProject”の紹介をします。 “OrangeProject”とは、熊本県を中心に活動している(熊本大学・熊本保健大学・崇城大学)認知症啓発のための学生ボランティア団体で、 “認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っているオレンジプロジェクトを示します。 OrangeProject 紹介Youtube 次に、サークル立ち上げまでの経過を説明します。 私たち”OrangeProject”は昨年の夏から、”OrangeProject”のサークルを畿央大学でも立ち上げようと取り組んできました。7月には熊本大学に立ち上げのためのヒアリングに行き、あやの里というグループホームで開催されている認知症カフェ”as a Café”を見学してきました。 ▼ as a Caféでの説明 ▼熊本大学のメンバーとの交流 私たちは、奈良県内の地域住民の方々と協力して認知症カフェや認知症サポーター養成講座、RUN Tomorrow(通称RUN伴)などの認知症啓発のボランティア活動を行いながら、看護医療学科を中心にリクルート活動を続けてきました。 そして、当初は看護医療学科4回生9人で発足された”OrangeProject”も、今では1回生から4回生の23人の仲間が集まってくれ、2019年12月18日(水)についに畿央大学のサークルとして立ち上げることができました!! これからも“認知症に優しいまち広陵町 認知症に強い大学”畿央大学として学生生活をさらに 活気づけていけるようなサークルを目指したいと思います! ▲高校生と認知症サポーター養成講義 ▲RUN伴 過去のRUN伴ブログ ▲オレンジカフェでの学生企画 過去のオレンジカフェブログ 認知症の方は年々増え続けています。家族や身近なひとたち、また私たち自身もいつか認知症になるかもしれません。認知症の方も、認知症でない方も、安心して笑顔でくらせる優しいまちづくりをみなさんも一緒に行いませんか? 特に1・2回生の皆さんを大募集中です。 4回生はもうすぐ卒業ですが、OGとして卒業後もオレンジプロジェクトのメンバーと一緒に、活動に参加したいと思います! 看護医療学科4回生 辻林もも 【関連記事】 ・過去の「オレンジカフェ」記事を読む ・過去の「RUN伴」記事を読む


