看護医療学科の新着情報一覧
2018.11.08
平成30年度第4回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科
2018年10月26日(金)、第4回目となる「Kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 津越」(認知症カフェ)が開催されました。 「kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 津越」は、西吉野町津越地区で文部科学省の科学研究費助成(挑戦的萌芽研究16K15979: 代表 島岡昌代)を受けて行っている認知症施策推進事業(新オレンジプラン)に基づく事業で、「たとえ認知症になったとしても安心して暮らし続けることのできる地域づくり」を目標に、地域住民の方たちとともに創りあげていく認知症カフェです。 「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)in津越」では、前半は地域の方が認知症についての理解が深まるような取り組みを行い、後半は「認知症について語る会」として認知症についての思いを語り合う場を設けています。今回は「認知症にならないために気をつけること~頭と身体を鍛えよう~」をテーマに、参加者全員で話し合いました。今回の参加者は、地域住民の方12名、西吉野在宅介護支援センターの方2名、はるす・西吉野の職員の方が1名と、看護医療学科老年看護学教員4名でした。 「認知症にならないために気をつけること~頭と身体を鍛えよう~」についてのミニレクチャー 今回は、認知症にならないためにどんなことに気をつけて生活していけば良いか、山崎先生からミニレクチャーがありました。認知症を予防するための4つの生活スタイルは、社会的な交流を保つ・脳を刺激する活動を行う・運動をする・栄養バランスの良い食事をとるということです。社会的な交流を保つことはこのオレンヂ喫茶に参加してくださっていれば大丈夫ですね。脳を刺激する活動は、クイズを交えた頭の体操をしました。懐かしの昭和歌謡曲クイズでは、全問正解した方もいらっしゃいました。頭を使った後は季節のものを描く、南部先生の『絵手紙』です。目で見たものを頭の中で組み立てて、手先を使い、思い通りに表現する-この作業が実はなかなか難しく、認知症予防にはとっても良いそうです。「何十年ぶりやろう」「この絵、性格出てるよね~」などと話しながら水彩画と会話を楽しんでおられました。 認知症にならないために気をつけること-最後は運動です。今回は『江戸川区シルバー健康体操』に挑戦しました。いつもの『誤嚥にナラん体操』よりも少しテンポアップした体操に必死で身体を動かし、終われば自然と笑みがこぼれていました。 認知症について語る会 今回は認知症にならないために気をつけていることや、このオレンヂ喫茶に参加して感じたことや考えたこと、また、これから行ってみたいことなどを自由に話し合いました。認知症の母親を介護していた経験がある方は、「自分の親を看ている時に認知症の事をもっと知っていたら、もっと優しくできたのにと思う。でも、次は自分や旦那の番やから、認知症の事をいろいろ勉強できて良かった。」「テレビとかで認知症の事をしてたら、興味を持って観るようになった。食べ物とか、気を付けるようになったわ。」「私はお友達とウォーキングを始めました。」など、沢山のご意見を頂き、このオレンヂ喫茶が認知症の啓発活動に繋がっていると確証出来ました。 『Kio オレンヂ喫茶 in 津越』としての活動は今回が最後になりますが、今後も地域住民の方々が「たとえ認知症になったとしても安心して暮らし続けることのできる地域づくり」を続けていけるようサポートしていきたいと思います。 1年間、素敵な場所で『Kio オレンヂ喫茶 in 津越』を開催させていただきありがとうございました。どうぞ皆様お元気で。 看護医療学科助手 島岡昌代 【関連記事】 平成30年度第3回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科 平成30年度第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科 川上村健康力向上プロジェクト「認知症教室」を開催!~看護医療学科 川上村民生児童委員会の方を対象とした「認知症を正しく理解する講習会」を開催!~看護医療学科 平成30年度第2回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」を開催!~看護医療学科 平成30年度第1回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かちあい in 御所」を開催!~看護医療学科
2018.11.07
平成30年度 新生児蘇生法(NCPR)一次コースの講習会を受講!~看護医療学科
平成30年10月29日(日)に、新生児蘇生法(NCPR)一次コースの講習会を受講しました。 看護医療学科の学生を対象にしたNCPR一次コースは、今回で4回目の開催となります。 この講習会は、出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学ぶことを目的としたものです。 「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立をめざし、日本周産期・新生児医学会では、2007年から新生児蘇生法(NCPR)普及事業をスタートしました。 私たちが開催した一次コースは、看護学生等を対象にしたもので、この講習会受講後に試験を受けて合格すると、所定の手続きを経て「新生児蘇生法修了認定」の資格を得ることができます。本講習会によって、標準的な新生児蘇生法の理論と技術に習熟することにより、児の救命と重篤な障害の回避が期待されます。 「臨床知識編」「実技編」で構成される「基本的な新生児蘇生法の習得」を目的とした約3時間30分の講義と実践です。 朝9時頃から、助産専攻科の実習室での講義からスタート。看護医療学科講師の藤澤弘枝が講義を行いました。 そのあと、蘇生に必要な物品の説明をしてから、私と小児外科の小角卓也先生がインストラクターとして、実際のケース事例をもとに2~3名の学生で何度も何度も何度もシミュレーションをしました!!! アルゴリズムに沿って、判断・行動、判断・行動・・・、出生後60秒以内には「人工呼吸」が必要なベビーに開始できることが目標です。 みんな真剣そのもの、最後は試験に向けて最後の復習をし、受験です。 2回生でわからないことがたくさんある中、予定時間をかなりオーバーしても「やります!」と練習していました。 一生懸命取り組んだ学生さん6名、全員合格しますように・・・。 看護医療学科 講師 藤澤弘枝 【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)講習会を受講!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)Aコースを受講し、全授業が終了!~助産学専攻科 新生児蘇生法(NCPR)の結果発表!~看護医療学科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」講習会を開催!~助産学専攻科 新生児蘇生法(NCPR)講習会を開催!~看護医療学科
2018.11.02
就活レポート~就職活動の現場から~No.487(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第487弾! 看護医療学科13期生(19卒) H.F さん 病院(看護師) 勤務 【その病院に決めた理由】 肺がん等の腫瘍や呼吸器疾患など私の担当したい分野に力を入れていること、家から近いこと、病院見学に行ったときの看護師さんの学生に対する振る舞いがとてもやさしかったことから、この病院に決めました。 【就職活動を振り返って】 実習に行く前は、自分がどのような病院、どの分野に合うのかわからず、イメージがつかめませんでした。それでも、実習を重ねていく中で、自分に合う病院はこんな感じなのかなと漠然とイメージできてきました。病院合同説明会に行っても、たくさん病院がありすぎてどこが良いのかわかりませんでした。しかし、個々の病院を見学することで、病院の雰囲気の違いがとてもよくわかりました。そのため、病院合同説明会の中で気になった病院は実際に見学し、自分に合っていて、自分がしたい看護ができるのかを考えることは大切であると思いました。また自分に合っている病院を焦らずじっくり探すためには、早めからの就職活動が大切であると思いました。 【就職活動でPRしたポイント】 見学した5つの病院の中で、この病院の温かみのある雰囲気に魅力を感じていることや、私の過去の経験から呼吸やがんに苦しむ患者さんのために力になりたいという思い、この病院で働きたいという強い思いを伝えました。また、面接中は笑顔を忘れずに、はきはきと答えるようにしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 私が自信を持てるまで何回も、エントリーシートを添削してもらったり、面接練習に付き合ってもらったり、また不安な気持ちを伝えると励ましてもらったりと、就職活動中、キャリアセンターの存在は本当に大きく、感謝の気持ちでいっぱいです。いろいろ支えてくれるので就職活動中のキャリアセンターはとても心強い存在になると思います。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 病院合同説明会や病院見学に行って自分が働きたいと思う病院を探し、早めに行動することが本当に大切です。私は1月に病院合同説明会に行きました。自分が就職したいと思える病院で働けるように頑張ってください!
2018.11.01
畿央祭ウェルカムキャンパス がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科
平成30年10月20日(土)畿央祭初日に、畿央祭・ウェルカムキャンパスの看護医療学科企画として、がんカフェ「きらめき」を開催しました。 今年度は天候に恵まれ、地域の皆様・保護者の皆様を中心として、また本学の卒業生を含め40名以上の来場者があり、39名の方にアンケートにご回答いただきました。当日は、済生会中和病院がん相談支援センターのがん看護専門看護師である小林さゆり氏をお招きし「がんと診断されて困った時の相談窓口」というテーマで、ご講演いただきました。 講演では、日々、がん患者さんやそのご家族の相談業務に携わっておられる小林氏より、具体的な事例を挙げてわかりやすくご説明いただきました。また、奈良県がんピア・サポーターとのフリートーク、乳がん自己検診モデルやがん検診・がんと就労支援に関する資料の展示、現在開発中の乳がん術後オリジナル入浴着の展示を行いました。 奈良県がんピア・サポーターとは、奈良県がんピア・サポーター養成研修を修了された方々です。当日は、奈良県がん診療連携拠点病院等で開催されている「がんサロン」で、ファシリテーターとして活動されている、がん経験者2名にお越しいただきました。がん治療を経験した当事者として、参加された方々と熱心に語り合っておられました。 ▼ご講演頂いた、がん看護専門看護師 小林さゆり氏 【参加された方々の感想】 「乳がんがかたくて驚きました。月に1度チェックしようと思います。」 「がんの治療費の自己負担の高さに驚きました。」 「講演会の内容がとても良かった。決して他人事ではなく、明日は我が身、でも実際のガンと告知されたらどうしたらいいのか?興味深く聞かせていただきました。」 「がんカフェ初体験でしたが良かったです。病院だと入りにくいので… 講演も良かったです!!」 また、今年度は看護医療学科2回生4名がスタッフとして参加し、来場された方々に手のアロママッサージを行いました。体験された方々から「マッサージ気持ち良かったです。ありがとう。」「みなさん優しくて親切で明るく、心が軽やかになりました。」という感想をいただきました。また、参加した学生にとっても、貴重な経験となりました。 【学生の感想】 アロママッサージをしながら相手の方ともアロマの香りや、ご家族のことなど様々な会話ができとてもよい経験になりました。アロマの香りや、人の手の温かさで相手だけでなく、自分もリラックスできたと感じました。 中田萌香 初めは上手くできるかと不安でしたが、実際に行ってみると「気持ちがよい」「癒される」といった声を聞けてとても嬉しかったです。実施中は会話も自然と弾み、肌と肌の接触によって相手との心の距離を縮めることができるのだと学びました。このような体験ができて、とてもよかったです。 原田美希 アロママッサージをさせてもらって、人それぞれ皮膚の感触も違い、年齢も違うので、その人にあった強さでマッサージするべきだということを学ぶことができました。みんなに気持ちよかったと言ってもらえて嬉しかったです。やっている方もリラックスできたし、自分も気持ちよくなり、落ち着くことができました。 百田葵 アロママッサージを行う中で、がんを経験した方のお話を聞くという、普段聞くことができないようなお話をしていただけたこと、とても勉強になりました。マッサージをしたあとに「気持ちよかったよ」「落ち着くね」「ありがとう」などと嬉しいお言葉をいただいたとき、とても達成感を得ることができました。人のために、何かをする素晴らしさを感じることができるとても良い経験でした。 藤田実夏 2人に1人ががんと診断される時代となり、がんと共に地域で生きる方々も年々増加しています。 しかしながら、がんと診断されたときの衝撃があまりに大きく、その辛さを誰にも打ち明けられないという方々も多く見受けられます。そのような方々にとって「相談できる場所がある」「一緒に考えてくれる人がいる」と知っていただくことで、がんと共に生きる上での大きな力になるのだと、改めて実感しました。 昨年度に引き続き2回目の開催となりましたが、地域に根ざした「大学」という場だからこその、がんカフェ「きらめき」を今後も継続して開催し、がんを治療しながら“生きること”について理解を深める機会を提供できれば…と考えております。 ご参加いただいた皆様方、がんカフェの開催にご協力いただいた皆様方、誠にありがとうございました。 看護医療学科特任助教 中西恵理 【関連記事】 認知症啓発の列島リレー「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科 畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科 畿央祭・ウェルカムキャンパス企画 がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科
2018.10.31
対象者の清潔援助の必要性を考える~看護医療学科「療養生活援助技術」
看護医療学科1回生は、基礎看護技術として、前期に「看護技術基礎論」で看護に共通する基本技術を学び、後期の「療養生活援助技術」では療養生活援助に必要な技術を、「フィジカルアセスメント」では対象者の身体を観察し、必要な情報を収集するための技術を学んでいます。 平成30年10月24日(水)に1回生は療養生活援助技術「身体の清潔を促す技術」で、健康障害をもった対象者の事例を通して、清潔援助の必要性について考えました。 看護は、目の前の対象者にどのような援助が必要であるのかを判断し、原理原則をふまえて、対象者に応じた方法で実施する行為です。学生のほとんどが入院した経験がなく、文章だけでは対象者の状況をイメージしにくく、必要な援助を具体的に考えることは難しいようです。 そこで、視覚的な情報と合わせることによって対象者の状況をイメージしやすくし、対象者を観察した上でどのような援助が必要であるかを考えることをねらいとして、演習を行いました。 演習では、酸素マスクと点滴静脈内注射を装着し、ベッドに臥床しているシミュレーター(モデル人形)を対象者と想定して、実際に自分の目で見て、手で触れて、対象者の状況を観察しました。最初は恐る恐る…といった様子の学生でしたが、教員のアドバイスを受けつつ、試行錯誤しながら演習を行いました。 その後、グループにわかれてディスカッションを行いました。グループディスカッションでは活発な意見が飛び交い、これまでに学修した知識もフル活用し、清潔援助の必要性について考えることができました。 清潔の援助は、身体を清潔にするだけでなく、患者さんの心を癒すことにもつながる大切な援助です。1回生後期の基礎看護学実習に向けて、患者さんが「気持ち良い」と感じられる援助を提供できるよう、今後も基礎看護技術の修得に励むことを願っています。 看護医療学科 基礎看護学領域 林有学・須藤聖子・小林智子・中西恵理 【関連記事】 3回生対象「母性看護学援助論Ⅱ」教員による授業レポート!~看護医療学科 3回生対象「第4回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第3回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
2018.10.30
就活レポート~就職活動の現場から~No.483(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第483弾! 看護医療学科8期生(19卒) K.Y さん 病院(看護師) 勤務 【その病院に決めた理由】 私は子どもが好きなので小児科で働きたいと思っていました。しかし、小児科は人気が高く、希望しても配属される確率があまり高くないことを就職活動を通して知りました。そのため、小児の専門病院であるこの病院を志望しました。また、専門病院だからこその知識や技術が身につけられると思ったことや、病院見学の際の院内やスタッフの雰囲気が良かったという点も志望した理由です。 【就職活動を振り返って】 私は3月半ば頃から就職活動を始めました。友人もその頃から始めていたので、焦りはあまりなかったのですが、いざインターンシップに参加してみようと思うと募集が終了している病院がいくつもあり、「もう少し早くから就活を始めていたら」と思うことがたくさんありました。ですから、3回生は実習で忙しいと思いますが、なるべく早くから就職活動を始めることをオススメします。また、私は病院探しを小児専門病院で絞っていましたが、いざ病院を探すとなると数はそれほど多くありません。総合病院を始め、もっと多くの病院見学やインターンシップに参加していれば、少し考え方も変わったのかなと思います。そこで、自分の行きたい病院はもちろん、いろいろな病院の見学会やインターンシップに参加してみるのもいいかもしれません。 【就職活動でPRしたポイント】 この病院で働きたいという熱意。それと、自分自身。就職活動用に綺麗な言葉を並べても、深掘りされてしまうとボロが出ます。自分自身をしっかりと分析して、それをありのままに伝えればいいと思います。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 履歴書、エントリーシートや小論文の添削、面接練習を何度もして頂き、本当に助かりました。何度も時間を作っていただき、「何度も鬱陶しいだろうな〜」と思うこともありましたが、嫌な顔せず親身になって相談に乗ってくれました。私1人のために2時間近く時間を割いてくださったこともあり、内定をいただけたのも担当してくださった竹本さんのおかげだと思っています。きっと力になってくれるので、就職活動に行き詰まったり、悩んだりしたらキャリアセンターの人に相談してみてください。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 4回生になると授業数は減りますが、いざ就職活動をしようとすると、卒業研究、離島へき地実習やインターン実習など、何かと忙しいです。実習が終わり、一息つきたい気持ちもあると思いますが、計画的に周りに流されず、自分のペースで就職活動を進めていってください。
2018.10.29
就活レポート~就職活動の現場から~No.482(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第482弾! 看護医療学科8期生(19卒) Y.Y さん 病院(看護師) 勤務 【その病院に決めた理由】 私は鳥取県出身で、地元の人の役に立つために看護師になろうと考えていました。就職活動をしているうちに、地域の中核病院として高度な医療を実践している病院であること、また新人教育の手厚さや、地域に存在する医療機関としての役割が充実しているという部分に魅力を感じたためです。 【就職活動を振り返って】 奈良県で一人暮らしをしながら、地元で就職活動をしなければならないということで、病院説明会に合わせて帰省したり、地元の友人に資料を送ってもらったりしました。また、私の出身地は関西圏の就職試験の日程より2~3か月ほど遅く、面接が8月にあったので、他の人が決まっていく中多少の焦りはありましたが、落ち着いてやるべきことを考えて就職活動をすることができました。 【就職活動でPRしたポイント】 面接では、志望動機で地元の医療に貢献したいという気持ちをアピールしつつ、自分の意見がしっかりしているということと、周りの人の意見もしっかり聞くことができるという部分を伝えられるようにしました。また笑顔とはっきりした口調で話すことも意識しました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 面接練習では、私の不十分である点をしっかり指摘していただき、それを修正することができました。また、応募書類等の作成では、細かい部分の書き方なども指導していただいて、全体的にスムーズに就職活動を進めることができました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 関西以外での病院を志望する場合、どうしても他の人と情報を共有できないという部分があるので、就職活動を早めに行って、その病院の情報を早めに収集しておくことをおすすめします。面接では文章をまるごと覚えて面接に臨むと、緊張して結局忘れてしまったりするので、話す内容だけ決めておいて、細かい部分は自分の言葉で話していく方がよいと思います。
2018.10.23
畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科
平成30年10月20日(土) 畿央祭の教員企画において、第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会(会長:本学山崎教授)で「スウェーデンの認知症ケア-その人らしい生き方を支える-」が行われ、老年看護学領域の教員の山崎教授、南部准教授、松原臨床教授、島岡がスタッフとして参加しました。この企画は、KAGUYAプロジェクトの2018年シニアキャンパスの企画として共同で開催されたものです。 講師はスウェーデンのシルヴィア看護師(スウェーデン国王女認知症専門看護師)の長谷川佑子先生でした。長谷川先生は、スウェーデン在住の日本人で、兵庫県立看護大学をご卒業後、看護師として勤務され、現在はアカデミスカ病院の老年疾患科で看護師として働いておられます。 ▲講師の長谷川先生 “シルビィア”はスウェーデン王国の女王の名前で、「認知症を患っても、質の高い生活を送れるためのケアを」という目的のもと認知症の専門的知識を学べる学校を設立し、その学校を卒業された看護師に与えられる称号がシルヴィア看護師です。 シルヴィア看護師はスウェーデンや他国でも認知症ケア、医療についてのそれぞれの職場で実践、知識の普及を行っています。 長谷川先生は、「スウェーデンでは認知症の方が救急で受診された場合、すぐに病棟に搬入されますが、まずは1杯のコーヒーとサンドイッチを提供し、落ち着いて頂くことから始めます。認知症ケアで大切なことは、認知症を患っている方が安心することです。」と説明していました。「安心と信頼から認知症の方へのケアは始まる。ケアの目的は、その人らしい、質の高い生活を送っていただくこと」という言葉に、普段から老年看護学実習で学生達に話している内容ですが、改めて認知症看護の奥深さを感じました。 また、スウェーデンの施設で最初にモーニングケアをした時の失敗談や、日本人が施設見学に来ると行いがちな車椅子移送の話を交えながら、その方がどうすれば気持ちよく目覚めることができるのか、どのようにすればその方が持てる力を維持し続けることができるのか、考えながらケアすることの難しさを語ってくださいました。 ただ車椅子を押すことは簡単ですが、その方がどれだけ時間がかかっても自分の力で目的の場所まで行くことが大事。急がせないでひたすら待つ、待ちながらその人の持っている能力を活かすこと。そのためには、その人の能力や生活習慣をしっかり知ることが大事と話してくださいました。 この講義は老年看護学援助論Ⅰの授業の1コマとして、看護医療学科の2回生も聴講しました。このような実践の話を聴くことが刺激になり、学生のうちからグローバルな視点で高齢者看護や認知症看護を学び、今後、実習や医療の現場で認知症看護を行う際に活かしてくれたらと切に願います。 今回は研修会で参加された48名や学生の他にも、大学教員や3回生の看護学生、他学科の学生、一般の方の参加もあり、約140名が聴講していました。終了後のアンケートには満足度の高い評価を頂きました。 第2部はワールドカフェを行い、認知症ケアについて“とこぎり”(奈良の方言でしっかりという意味)話し合いました。 途中に長谷川先生も参加してくださり、スウェーデンと日本の認知症ケアの違いなど意見交換しており、大変盛大に終了いたしました。 皆さん、もっともっと長谷川先生のお話が聴きたかったようで、研修会終了後も先生に質問待ちの順番ができていました。 長谷川先生、ありがとうございました。また日本に来られた際はまたお話を聴きたいと思います。 看護医療学科 助手 島岡昌代 【関連記事】 日本老年看護学会 2018年度 生涯学習支援研修会参加レポート~看護医療学科教員 川上村健康力向上プロジェクト「認知症教室」を開催!~看護医療学科 川上村民生児童委員会の方を対象とした「認知症を正しく理解する講習会」を開催!~看護医療学科 ●奈良県認知症ケア専門士会に関する記事はコチラ!
2018.10.23
認知症啓発の列島リレー「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科
看護医療学科4回生の山崎ゼミ、南部ゼミの学生です。 平成30年10月21日(日)畿央祭2日目、教員4名、学生8名でRUN伴(RUN TOMORROW)という認知症啓発イベントに参加しました。今回は、KAGUYAプロジェクトのシニアキャンパスの2日目のイベントとして開催され、広陵町介護福祉課の職員の方と町内の高齢者ケア施設(おきなの杜、大和園、エリシオン)の職員・利用者・ご家族の方ととともに参加しました。 RUN伴は、認知症の啓発および当事者や家族、地域住民、医療関係者が交流の機会を持ち認知症の啓発と認知症ケアの質の向上が図られることを目的としています。 「RUN伴」は、すべてのまちで認知症になっても安心して暮らせるようになることをめざし、認知症の人とともにタスキをつなぐ列島リレーです。 7月に北海道をスタートし、11月頃には沖縄、海外(台湾)にまで認知症の人とともにタスキをつなぎます。 この日、広陵町においても認知症の方やその家族、サポーター、医療従事者、一般の方が襷をつないでゴールを目指しました。 ▲広陵チーム参加者の皆さん 私たち学生は、ランナーの方々のサポートとして自転車で並走を行ったり、ランナーの方をお迎えしたりしました。 ▲3回生と4回生のつながりもできました。 畿央大学のサンクンガーデンでは、広陵町のキャラクターである「かぐやちゃん」がおきなの杜からのランナーの方をお迎えしました。かぐやちゃんと握手したり、写真を一緒に撮ったりと、子どもから大人まで大人気でした。おきなの杜からの襷をエリシオンにつなげ、次のランナーの方が畿央大学を出発しました。 ▲写真左:サンクンガーデンでタスキに名前を記入するランナー 写真右:かぐやちゃんとゼミ生 畿央大学では、出発式典が行われ広陵町長の山村町長、実行委員長の山崎教授のご挨拶があり、冬木正彦学長も応援に駆けつけてくださいました。 今回で3回目となる「RUN伴」には、サポーターの参加者も多く盛り上がりました。ランナーの方も頑張って走っておられ、楽しそうな様子でした。学生は襷をつなぐ役割を担い、自転車で頑張って坂道を走りました。 ▲写真左:タスキをつなぐゼミ学生 写真右:畿央大学ランナー総務部の松田さんと当事者の方 今回のイベントを通して、地域や大学、支援者の方々が協力して、当事者やその家族をサポートすることで、認知症の方のもてる力を発揮する場にすることができ、地域連携を強めることにもつながると考えました。 ▲高齢者ケア施設のスタッフにタスキを手渡すゼミ生 今回の学びから、今後、認知症の方と関わる際には、認知症の方に優しい看護を実践したいです。 「認知症にやさしい町 広陵町、認知症に強い大学 畿央大学」を目指してこれからも認知症に関心をもって看護したいと思いました。 ▲チーム畿央のメンバー 看護医療学科4回生 南部ゼミ:岸奈生、蔵本凛、石井純奈 【関連記事】 認知症の方々とタスキをつなぐ「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科 「RUN TOMO‐RROW 2016 in 広陵町」に学生ボランティアとして参加!~看護医療学科
2018.10.18
平成30年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科 山崎・林田・對中・大友・文ゼミ
平成30年10月6日(土)9:30~16:00、看護医療学科4回生91名が各教員のゼミに所属し、4月から半年間かけて取り組んできた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)の発表会が開催されました。 3回生も年明けから卒業研究への取り組みが開始となるため、実習の合間ながらも4回生の発表を聞きに来ていました。午前の部のブロック1では学生31名、教員7名の参加がありました。4回生、3回生、教員が聴講し、発表や質疑応答にやや緊張しながらも、一生懸命、自身の成果を発表していました。 以下に、一部ではありますが2018年の卒業研究発表会を報告します。 【山崎ゼミ】 ▲発表を終えて安堵しているゼミ生 ≪卒業研究を終えた4回生の声≫ 4回生の4月から、就職活動や実習、国家試験勉強と並行しながら作成した卒業研究の発表が無事終わり、今は達成感に満ち溢れています。始めの頃は、書き方や進め方がわからず、頭を悩ませる日々が続きました。しかし、ゼミ担当教員の指導や、同じゼミの学生の協力もあり、ゼミの団結力が深まったとともに、意欲的に取り組むことができ、卒業論文の作成も比較的早い段階で終わらせることができました。 また、ゼミ生の共通のテーマであった「認知症」に関したボランティアにも多々参加したことで、認知症に対する理解が深まり、卒業論文の質を高めることができました。 発表会では、認知症に関する内容に加え、タッチングや動物介在活動といった発表があり、今後就職したうえでも活用できそうな知識が得られ、興味深い発表会でした。 山崎ゼミ:島野綾子・前田理佳子・野並あこ・井上美香 【林田ゼミ・對中ゼミ・大友ゼミ】 私たちのセクションでは、「周手術期看護」や「救急看護」「がん看護」「終末期ケア」をテーマとした研究についての発表が行われました。 ▲発表を聴くゼミ生たち 発表会には、実習中で大変な時期の3回生の皆さんもたくさん来てくれたので、いつも以上に緊張しましたが、4月から懸命に取り組んできた研究成果を伝えることができるように、皆懸命に取り組みました。 ▲司会・進行も緊張しましたがうまくできました 私たちのゼミで発表したテーマは、3回生で経験した実習中に向き合った事例やこれからの学習で関心を持っていることについてでした。林田ゼミでは、周手術期実習で受け持った患者さんとの関わりから、ストーマ(人工肛門)を造設し、そのことを受容しながら自身や周囲のエンパワーメントを活用してストーマケアを修得し生活を構築していく過程の問題などについて、丁寧に分析した結果を発表しています。また、對中ゼミでは研究の過程で文献を読み込みながら、3年次に受けた「終末期ケア論」で関心を持った「グリーフケア(遺族の悲嘆に対するケア)」などをテーマに取り組んだ成果を発表しました。そして、大友ゼミでは「がん告知」を受けた患者が経験する心理過程とその局面での看護の役割をテーマにした研究内容が発表されました。 ▲7分間の発表に半年間の成果を込めています どのゼミの発表も、これからのわが国の看護実践の現場で「看護師がどのような実践技術や患者・家族に向き合う態度で臨むべきか」という深い問題に取り組んでいました。 この発表で学んだことは、来年以降自分たちが、看護師として臨床に出たときに役立てることができると感じています。 私たちは、これから今回の発表を力に看護師としての道を歩むべくその前にある「国家試験」という関門を突破するための研鑽を積んでいきます。 次年度に看護研究に取り組む3回生の皆さんは、現在実習で大変な毎日でしょう。その大変な経験の中で、自分が遭遇した疑問や見出した課題をテーマにして卒業研修に取り組んでいただきたいと思っています。 林田ゼミ:湯屋巴苗・辻千紘・徳尾野楓・吉森由稀 對中ゼミ:益田怜佳・島田美佳・新田彩華・種山美里 大友ゼミ:馬野裕菜・岡本愛梨・福田帆乃香 【文ゼミ】 4月の上旬から動き出した、卒業研究論文が先日全て終了し、やっと終わったという気持ちと同時に国家試験が近づいて来たという気持ちもあり切り替える時期がやってきました。卒業研究論文を始めた当時は緒言から考察まで何を書けば良いのか分からずすごく焦っていたのを覚えています。 特に考察は、結果から何が考えられるのか、自己の勝手な考えになっていないか、何度も考え直して確認をしていました。また、先生の指導により引用論文のクリティーク評価を行いその上で自己の論文に活用したりしました。それは非常に自分たちの役に立ったと実感していてとても感謝しています。 自分たちのゼミの研究発表だけでなく、他ゼミの発表も聴くことで自分たちが知らなかったことを知ることができたり、他の興味深い研究内容を見つけることもでき、非常に有効的な時間となりました。卒業研究論文が終わり一息つくのではなく、これからは国家試験に集中して皆で頑張っていきたいと思います! 文ゼミ:中場小夜・西山真以・本田佳緒里・坂本幸太 【関連記事】 平成29年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科 緩和ケア病棟を見学実習!~看護医療学科「終末期ケア論」 「エンゼルメイク」の演習を実施!~看護医療学科「終末期ケア論」