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看護医療学科の新着情報一覧

看護医療学科の新着情報一覧

2018.06.13

平成30年度離島・へき地医療体験実習(山添村)レポート~看護医療学科

看護医療学科では、本学の特徴的な実習カリキュラムに位置付けられている「離島へき地医療体験実習」が4回生の必須科目です。今年は、宇陀市大宇陀、川上村、五條市大塔、野迫川村、山添村の5地域で91名が実習をさせていただいています。   学内で山添村について事前学習を行い、山添村の地域を構成する要素と住民の健康の関連について興味を持ち、グループメンバーそれぞれが実習テーマを明確に持ちながら平成30年5月15日(火)~5月17日(木)の3日間臨地での実習に臨みました。   初日 (5月15日) 1日目は、「山添村の保健施策を知る」「物理的な環境を肌で感じる」機会となりました。 保健福祉課の前川様と社会福祉協議会の浦様からお話をお聞かせいただいた後、村内循環とグループに分かれての地区踏査を行いました。そこでは、住民の方とお話ができ、山添村の暮らしについて聞くことができました。また、自然豊かな環境を体験することができた一方で、山間地のため坂が多くそこでの暮らしの大変さも感じることができました。それぞれの地域には神社が必ずあり綺麗に掃除がされているのが印象的でした。     山添小学校では、松本校長先生はじめ養護教諭の先生から児童の健康についての貴重なお話を聞くことができました。診療所の医師からは、山添村の健康問題の特徴と山添村の医療について質問をさせていただいたことについて教えていただきました。     お昼ご飯は山添村で採れた新鮮野菜のサラダと美味しいカレーをいただきました。美味しくてお代わりする学生が続出!お昼からの活動に向けてエネルギーのチャージができました。     2日目(5月16日) 骨密度測定会を行いまいました。予想していたよりも多くの方が参加してくださり、この日のために頑張って準備してきた学生もイキイキと住民の方と接しながら血圧や骨密度、足趾握力などを測定しその結果についてお伝えしたり、測定会に参加いただいた方にいろいろとお話をお聞かせいただいたりしながら、作成したパンフレットを使用して骨密度がアップできるよう生活のアドバイスを行っていました。     お昼からは、地域活動に参加させていただき農業体験、シニアカー体験、公民館で行われている恒例の女子会に参加させていただけたことにより山添村の生活を身近に体験することができました。     3日目(5月17日) かすががーでんで 茶摘み体験、サツマイモの苗植え、フキ俵の郷土食作りの体験をしました。楽しいことも作業の大変さも知ることができた初めての体験でした。       お昼ご飯のおかずには、自分たちで収穫したお茶の葉のてんぷらを食べることができ、ひときわ美味しかったです。その他にも山添村で採れた山野草のお料理、山添村で採れたお米で作った伝統料理のフキ俵どれも全て美味しかったです。ごちそうさまでした。     児童館見学では、赤埴先生から児童館の特徴や取り組み等についてのお話を伺いました。そして、『直心是道場』の言葉を教えていただきました。この言葉を心に刻み頑張っていこうと思います。     ボランティアガイドの奥谷さんからは、山添村の歴史が縄文時代から続いており多くの遺跡や史跡があることを教えていただきました。     そして、長寿岩と呼ばれる強大な岩についての説明も受け、歴史の古い土地なのだと実感しました。     3日間はお天気にも恵まれ、多くの体験と学びの機会となりました。このような機会を与えてくださいました山添村の関係者の方に心から感謝いたします。   看護医療学科助教 秋吉久美代 【関連記事】 平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.2~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.2~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.1~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.1~看護医療学科 学生広報スタッフblog vol.225~看護医療学科「離島・へき地医療体験実習」レポート!

2018.06.07

川上村民生児童委員会の方を対象とした「認知症を正しく理解する講習会」を開催!~看護医療学科

平成30年6月6日(水)、奈良県川上村民生児童委員協議会の方々が、認知症について学習するために来校されました。民生委員とは、地域住民の身近な相談者として、助言や援助を行う役割をもち、人格識見が高く、児童福祉も含む社会福祉向上に熱意のある方が都道府県の推薦により、厚生労働大臣からその業務を委嘱された方々で児童委員を兼ねます。   今回は、川上村で文部科学省の科学研究助成を受けて展開している「安心して暮らすことができる地域づくり」を目指した川上村健康力向上プロジェクトの柱のひとつである認知症教育を実施する中で、民生委員の方々から自主的に認知症のことを学習したいとの申し出があり、6月定例会を畿央大学で開催することとして企画されたものです。雨模様の中、バスに乗って2時間弱の遠距離を16名全員の民生委員の方々と村役場担当職員の方2名の総勢18名が来校されました。     今回の講習会は、今年度7月と9月に計4回開催される川上村「認知症教室」講師である本学の老年看護学 山崎尚美教授による講義と民生委員の方の困りごとをお話ししていただくフリートークで構成されました。 地域における認知症カフェや臨床、介護保険施設における認知症ケア実践者でもある山崎教授から、普通の物忘れや認知症の物忘れの違いや認知症の原因となる病気の説明の後、認知症の方を混乱させてしまう対応と適切な対応を示したDVDを観て、認知症についての正しい理解を深めていただきました。     その後、日頃の活動の中で感じていらっしゃることを自由に話していただきました。 その中では、民生委員の方々が、認知症と思われる地域住民の方の相談に昼夜を問わず対応され、見守りつつも「このままで良いのか」と不安に思っていらっしゃることが多く語られました。  山崎教授から、その状況に応じた適切な対応をされていることの解説を受け、安堵されている様子を見て、民生委員の方々は、責任が重く心労が絶えない活動を日々されており、皆さんの負担を軽減する後方支援の必要性を感じました。     また地区で増えている独居高齢者の方をできるだけ一人で孤立しないように集いの場を自主的に開催されていることもわかり、行政の支援や私たち研究者も連携していく必要性を感じました。予定の時間を超えそうになるほど多くのお話をしていただいたことを今後の地域づくりや人材育成に活かしていくために、地域住民と行政の橋渡しをされるキーパーソンとして、民生委員の方々を始めとする地域の支援者の方々とのネットワークを構築していきたいと思います。     7月の地域住民の方を対象とした認知症教室は、7月8日(日) 川上村やまぶきホールで開催されます。      看護医療学科 教授 松本泉美   【関連記事】 平成30年度奈良県認知症ケア専門士会 第1回研修会を開催しました。 互助をテーマにした「川上村シンポジウム」を開催!~看護医療学科 看護医療学科教員が、川上村の地域包括ケアシステム構築に向けての研修会企画・講師を担当! 

2018.06.06

緩和ケア病棟を見学実習!~看護医療学科「終末期ケア論」

看護医療学科3年生の履修科目である「終末期ケア論」では、毎年磯城郡田原本町宮古にある国保中央病院に併設される「緩和ケアホーム飛鳥」をたずねて見学実習を行っています。 今年も見学希望者15名と担当教員が飛鳥をたずねて施設内の見学や、看護師長からホスピスケアの実際についてお話をうかがいました。今回は多くの学びがあった見学実習の様子をレポートします。   ▲「緩和ケアホーム飛鳥」の覚野看護師長から施設案内や丁寧な説明をいただきました   平成30年6月2日(土)見学当日は、朝からさわやかな空模様でした。国保中央病院の周囲には田畑が広がり緑も多く豊かな自然が感じられますが、見学した飛鳥の庭園からの景色は本当に美しく心癒されるものでした。学生たちは、「庭園や屋上の景色や眺めも素晴らしいですが、何よりも施設内の廊下やお部屋がとてもきれいでゆったりしているので、終末期の患者さんや家族は心穏やかになれると思います」と感想を述べていました。   ▲飛鳥の庭園はボランティアさんたちの協力のもといつもきれいです   ▲飛鳥の屋上庭園からは夏空を彩る大和郡山の花火が見えるといいます   国保中央病院緩和ケアホーム飛鳥は平成17年5月に奈良県で初めての緩和ケア病棟として開設されました。それまで奈良県は岩手県と並んで県内にホスピス・緩和ケア病棟が存在しない県であったため、多くの県民にとって待望の開設となりました。それから13年が経ち、緩和ケアホーム飛鳥は医師や看護師を中心としたチーム医療のもと、積極的な治療に対して反応しなくなった末期がんの患者さんへの身体的・精神的ケアやその家族のケアにおいて奈良県の中核を担っています。ここでは、次のような基本理念のもとにケアを提供しています。   ・あなたの人格のすべてを受け入れます ・あなたの思いや考えを大切にします ・あなたの生活を尊重します ・あなたの苦痛、その他の不快な症状を緩和します ・ご家族に対して心の安らぎが得られるよう支援いたします   基本理念の中で示されている、苦痛や不快な症状の緩和に必要な医療の中心が薬物療法です。緩和ケアを受ける患者の多くは痛み軽減の目的でオピオイド鎮痛薬といわれる「医療用麻薬」の処方を受けます。これらは、他の薬剤とは違って鍵のついた場所で厳重に保管する必要があることについて説明を受けた学生は、日ごろから痛みを我慢させない、安全で確実な痛みのコントロールを実現するために、現場の看護師が実践しているケアについて考えることができました。   ▲厳重に鍵のかかる金庫に保管された薬剤についての説明を受ける様子   また、患者さんの生活を尊重することやご家族が心の安らぎを得ることができるよう配慮された病室や家族とともに過ごすこともできるように造られた家族室を案内してくださった覚野看護師長から「まだ幼い子供さんを残して旅立たれた患者さんは、かなり体がつらくなったときに、この家族室で酸素吸入をしながらお子さんと過ごされました。お子さんたちは、お母さんが居なくなることはわからなかったかもしれないけれど、そのときにお母さんがしんどくてつらいことはわかっていたのでしょう。母として子供と過ごされた患者さんは体がつらくても満足されたようです」というエピソードを聞かせてもらった学生は、それぞれがその状況を思い浮かべて心をうたれたようでした。   ▲病室はすべて個室で大きな窓からみえる自然が心地よい空間です   ▲家族室には患者さんが家族と過ごせるように酸素吸入の配管が供えられています   施設内を見学した後は、年に一度開催されている遺族会で上映される映像を見せていただきました。ホスピス・緩和ケアにおいて「遺族ケア」は大切なプログラムであり、患者さんが旅立たれたあとの喪失感や悲しみを理解し、家族がまた自分の新しい生活にむけて進んでいくことを支援するための取り組みとなっています。その映像を見ると私たち教員も毎回目頭があつくなります。 覚野看護師長からは「ご家族が旅立たれてすぐには、まだ気持ちの整理がつかなくて参加できない遺族も多くおられます。3年が経ってやっと来ることができた方ややっぱりつらくて今年は行けない、という方もおられます。しかし、参加されたご遺族は患者さんとの想い出の写真を懐かしみ、当時担当していた看護師と語り合うことで落ち着かれる方も多くおられます」とのお話がありました。一般の急性期病棟では、経験できない遺族との関わりを聞いた学生は「私は、患者や家族の悲しみの体験に自分自身が影響を受けやすいので、涙がこぼれてしまうかもしれません」と感情を口にしていました。それに対して覚野看護師長からは「その気持ちを変わらず持ち続けることは大切なことです。いつもいつも、患者さんや家族に共感して泣いてばかりいることは困るけれど、私たちも自分の気持ちに素直に涙することがあってもよいのです」との言葉をいただきました。 見学実習を終えた学生は終末期にある対象や家族と自身の向き合い方について新たな学びを得たようでした。   ▲質問も出て看護師長からのアドバイスもいただきました   ▲飛鳥ホールで緩和ケア病棟での看護についての講義を受講   わが国の、緩和ケア病棟入院料届け出受理施設(認可されたホスピス・緩和ケア病棟)数は394施設、病床数は8068床となっています(2017年)。一方がんで死亡する人の総数は年間370,000人を超えていることから、私たち看護師は、一般病床や在宅でも終末期がん患者のケアを担っていかなければなりません。学生のみなさんが社会に出たとき、今回の見学実習での学びや自身の心に響いたことを忘れずに対象と向き合ってくれることを願っています。   最後になりましたが、お忙しい中、貴重な学びの機会を下さった覚野看護師長様はじめ看護部の皆様に感謝いたします。   看護医療学科 終末期ケア論担当 對中百合・大友絵利香   【関連記事】 「エンゼルメイク」の演習を実施!~看護医療学科「終末期ケア論」 がんから学ぶ「生」と「死」~看護医療学科「終末期ケア論」レポート 救急看護の基本、心肺蘇生法を学ぶ!~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」

2018.06.01

ベビーマッサージ・マタニティヨガを体験!~助産学専攻科

平成30年5月21日に京都看護大学特任教授で助産院を開業されている森田婦美子先生から、マタニティヨガとベビーマッサージをご指導頂きました。   【マタニティヨガ】   マタニティヨガは、妊婦さんでも無理なくできるゆっくりとした動きで行う有酸素運動の一つです。体に負担がかからないストレッチを中心に、筋肉をほぐし、呼吸法を行います。これは、運動不足の解消だけでなく、出産に向けて骨盤を整え強化することにもつながり、同時に、自律神経のバランスを調整し、リラックス効果やマイナートラブル緩和への作用があります。また、呼吸を意識してメディテーション(瞑想)を行うことは、自分の体への気づきとなり、さらにおなかの中の赤ちゃんと向き合う時間になることを教えていただき、赤ちゃんと対話することにもつながることを学びました。   【ベビーマッサージ】   ベビーマッサージとは、赤ちゃんに優しく触れてマッサージをすることです。肌と肌で触れ合いながら親子のスキンシップをとることで、赤ちゃんに安らぎをもたらし、その心地よい刺激が赤ちゃんの心や体の発達に良い影響を与えると考えられています。またお母さん自身も、赤ちゃんの反応や気持ちを感じ取ることで、我が子への愛情が深まるというメリットがあると言われています。 ベビーマッサージは単に赤ちゃんに触れるということではなく、頭から足、中心から末梢に向かって行うことで脳や体の成長発達を促したり、お母さんが赤ちゃんに話しかけながら行うことで母子間での愛着形成が行われたりするなどの様々な効果があることを学ぶことができました。またこれらの効果が十分に得られるようにお母さんたちへのサポートを行うことが助産師として必要であると感じました。                                  助産学専攻科 英美帆・西口理美     【関連記事】 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科 健康科学部長に学ぶ「超音波診断法の理論と実際」~助産学専攻科 平成30年度近畿地区助産師学生交流会 参加レポート!~助産学専攻科 妊娠中期・後期向け「両親学級」の演習を行いました!~助産学専攻科

2018.05.30

「エンゼルメイク」の演習を実施!~看護医療学科「終末期ケア論」

看護医療学科3年次に選択科目として開講している「終末期ケア論」ですが、今年も83名履修登録がありました。この授業では、外部からがん末期を生きる患者さんを迎えての講義やホスピス見学など、多彩な内容を盛り込んで多死社会を迎えるなかで「死にゆく対象の理解」を深め、適切な援助技術を理解することをめざしています。     今回は、臨死期の看護技術の一つである、エンゼルメイク(逝去時に身体や頭髪をきれいに整え、故人の生前の表情や血色に近いメイクを施し、「旅立ちにむけた整え」を行うことについてレポートします。   平成30年5月25日(金)の授業では、闘病による苦しみから解放された方の表情を柔らかくするためのマッサージや汚れを除去し血色の良いお顔になっていただくためのエンゼルメイクを演習しました。   ▼しわを伸ばし、表情が柔らかくなるようにマッサージする様子   この授業は、8名の男子学生も履修してくれていますが、女子と違って普段メイクをしない分マッサージや化粧に不慣れなようでした。しかし、丁寧なマッサージの様子から亡くなられた方の最期に関わる看護師の役割について、深く考えてくれていることがうかがえました。   ▼ファンデーションで顔色を整え、眉を描く様子   使用しているモデル人形は、すべて同じ顔をしていますが、グループ毎に特徴のあるメイクを施し、眉が凛々しいものやナチュラルで血色のよいもの、穏やかで安らかな表情のものなど、みんな違った顔が出来上がってきました。 中には「私の顔とよく似ているでしょ」と人形のメイクも現在風に仕上がったグループもありました。   ▼ご遺体を想定した人形へのメイクは自身の化粧とは違い難しい・・・   グループで協力して、メイクを仕上げ旅立ちの準備を整えた学生たちは 「逝去されたあとの化粧というと、とても難しい」 「ご遺族がどのような表情を希望されるのかを伺ってメイクしたい」 「元気なころを思い出していただけるような血色を実現できた」 「耳たぶに少し赤味をいれることで数段見栄えが良くなった」 「ご遺族が希望されれば、一緒にメイクしていただきたい」 「最期のときに関わらせていただくので、敬意をもって丁寧なケアを心がけたい」 など、演習後にそれぞれの感想を述べていました。   わが国では、核家族化や8割を超える人が病院で死亡しているという社会背景があり、若者が近親者の死を看取る機会も少なくなっていますが、学生はこの授業を通して 「いつも祖父が亡くなったときのことを思い出して、そこでの経験と授業内容を重ねて考えています」 「家族として臨終のときに看護師にしてもらったことで嬉しかったことを自分もして差し上げたい」 「祖母を看取ったとき、授業で習った臨死期に出現する症状が出ていた」 「最期のときに、この看護師さんに関わってもらえてよかったと家族に思ってもらえるケアをしたい」 と自身が経験したこと、授業で得た学びを紡ぎながら死生観や看護観を構築してくれています。    「最期の数時間に起こったことは、残された者の記憶に留まりつづける」 といわれているように、お別れの時に穏やかな表情で送ることは、遺族ケアの第一段階であることを学生と共有できた貴重な演習となりました。   看護医療学科講師 大友絵利香   【関連記事】 がんから学ぶ「生」と「死」~看護医療学科「終末期ケア論」レポート 救急看護の基本、心肺蘇生法を学ぶ!~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」

2018.05.29

3回生対象「第3回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科

3回生を対象とした「基礎看護技術自己学修会」を開催! 看護医療学科では、1回生の前期から2回生の前期にかけての1年半で基礎看護学について学び、講義や演習を通して基礎看護技術の修得をめざします。しかし、修得した基礎看護技術を定着させるためには反復練習が必要で、意識して練習する機会を持たなければ、せっかく修得した技術もやがて忘れてしまいます。 そこで、学生が、自分の基礎看護技術の修得状況の現状を把握し、各論実習に向けて意欲的に自己学修に取り組むきっかけとなれば…と考え、「基礎看護技術自己学修会」を企画・開催しています。     平成30年5月25日(金)は、「臥床患者の寝衣交換」をテーマに自己学修会を行い、16名の学生が参加しました。 治療上の理由により、ベッド上での安静が必要な患者さんに対する寝衣交換は、臨床で実施する機会が多い援助のひとつです。患者さんにとって、新しい寝衣に着替えることは気持ち良さをもたらし、気分転換の機会ともなります。しかし、患者さんが「気持ち良い」と感じられるためには、看護者の確実な技術修得が重要となります。     今回の自己学修会では、3名の学生有志が企画に加わりました。教員との検討の結果、「臥床患者の寝衣交換」と「右半身麻痺のある患者の寝衣交換」をテーマとして自己学修会を行うことになりました。 学修会当日は、久々に実施した寝衣交換に、参加した学生の誰もが四苦八苦していましたが、教員のアドバイスを受けつつ何度も練習し、徐々にスムーズに実施できるようになりました。また、「右半身麻痺のある患者の寝衣交換」では、どのように援助すれば、患者さんが安全に安楽に更衣できるのか、汗をかきつつ時間の経つのも忘れて、熱心に練習していました。     寝衣交換をはじめとして、洗髪や足浴、清拭などの清潔に関わる援助は、身体を清潔にするだけでなく、患者さんの心を癒すことにもつながる大切な援助です。 今回の学修会をきっかけとして、一人でも多くの学生が、患者さんが「気持ち良い」と感じられる援助を提供できるよう、基礎看護技術の修得に励むことを願います。   看護医療学科 基礎看護学領域 林 有学・須藤 聖子・小林 智子・中西 恵理   【関連記事】 3回生対象「基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科 「母性看護学援助論Ⅰ」教員による授業レポート~看護医療学科 平成29年度「臨地実習指導者研修会」を開催!~看護医療学科

2018.05.24

健康科学部長に学ぶ「超音波診断法の理論と実際」~助産学専攻科

平成30年5月16日(水)の「助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)」の中で、産婦人科専門医である健康科学部長の植田政嗣先生に「超音波診断法の理論と実際」というテーマで授業を行っていただきました。実際の超音波診断装置を用いて模型胎児の計測を行いましたが、初めはエコーの向きや測定部位を見つけることがとても難しく感じました。自分たちが納得いくまで、何度も練習させていただくなかで、少しコツをつかむことができました。     超音波検査は、胎児の成長発達や健康状態を知るために必要な検査であり、助産師になってからも妊婦健診や分娩時に必要な技術の一つです。産科医の経験が豊富な植田先生に教えていただき、学生の頃からこのような技術を練習することができ、助産師がいかに高度な技術が必要であるかを知ることができ、改めて責任の重さを感じました。 これから分娩期の学習が始まりますが、この学びや経験を活かしていきたいと思います。そして、全員で助産師になれるように、知識と技術の学習を日々努力していきます! 助産学専攻科 建石一帆 田中来実   【関連記事】 平成30年度近畿地区助産師学生交流会 参加レポート!~助産学専攻科 妊娠中期・後期向け「両親学級」の演習を行いました!~助産学専攻科

2018.05.24

児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科

2018年5月18日(金)に「乳幼児の成長・発達」の授業で、奈良県桜井市にある児童養護施設「飛鳥学院」の見学に行かせていただきました。 飛鳥学院では、様々な理由により家庭で生活ができない子どもたちが健やかに成長し、自立を支援することに重点をおき、子どもたちが希望をもてるよう愛情のこもった関わりを実践されていました。     施設内は全て木造で暖かく優しい木の香りで包まれており、そのなかで子どもたちがいきいきと生活していました。飛鳥学院では学力を身につけることに力を入れていらっしゃるとのことでしたが、これは単に子どもたちの学力向上のためだけでなく、頑張りに対して表彰をすることで自己効力感を高めることも期待できるとおっしゃっていました。   児童養護施設で暮らしている児童やその母親が現在に至るまでには、助産師の関わりがあったはずです。その道はつながっているという広い視点を持ちながら、助産師をめざす者として、虐待を未然に防ぐためにはどのような関わりが必要か、虐待を経験した子どもに対してどのような関わりが必要かなど、常に考えておく必要があると思いました。 そして虐待を受けつらい思いを経験する子どもが一人でも減り、大切な命を育むことができるよう地域と連携を密にとり早期介入に努め、助産師として出来る役割をしっかりと果たしていきたいと思います。   飛鳥学院院長河村先生、副院長宮崎先生、児童指導員の中山先生、そして飛鳥学院の皆さま、貴重な時間をいただき、ありがとうございました。 今回の学びは助産師をめざす者として決して忘れず、今後の様々な母子との関わりの中で活かしていきたいと思います。                          助産学専攻科 津口萌恵、中本沙紀   【関連記事】 平成30年度近畿地区助産師学生交流会 参加レポート!~助産学専攻科 妊娠中期・後期向け「両親学級」の演習を行いました!~助産学専攻科

2018.05.24

第2回看護医療学科卒後教育研修会を開催しました。

2018年5月20日(日)、第2回となる「看護医療学科卒後教育研修会」を開催しました。 「患者とその家族中心のケア-インフォーマルケアギバーを支える-」をテーマとし、卒業生をゲストスピーカーとして招き、自らが提供している看護について、現場での体験に基づく語りを通してテーマについて考えました。     看護医療学科林田麗准教授の講演では、ケアギバーの多くが家族であるという現状やインフォーマルケアギバーの存在が患者を支える上で重要であること、しかし、その一方でケアギバーも問題を抱える存在であり、どのように支えるのか、そのヒントとなる考えを紹介されました。     続いて看護医療学科3期生玉置将己さん(大阪市立大学医学部附属病院 救急救命センター勤務)による講演では、患者家族との実際の関わりを事例として、危機プロセスモデルを用いて振り返りました。家族のストレスフルな状態を理解し、家族の思いやニードにタイミングよく応えることができた過程を理論により解説してくれました。 参加者からは、「先輩の話を聞けてよい刺激になった」「患者家族との関わりを大切にしたい」「今後の自分の看護に活かしていきたい」など、様々な感想が寄せられました。     講演に先立って行われた懇親会(畿桜会総会と合同開催)では、同じ学科の仲間はもちろん、他学科の仲間とも久しぶりに再会し、会話が弾んでいました。豪華景品の当たるビンゴゲームでも大いに盛り上がり、楽しいひと時となりました。   ▼冬木智子名誉学園長、冬木正彦学長を囲んで記念撮影     卒業生は、看護職として様々な現場で活躍しています。卒業生の今後のキャリアに微力ながら力になればと、このような機会をこれからも設けていきたいと思います。     【関連記事】 看護医療学科開設10年記念講演会・第1回卒後教育研修会を開催しました。

2018.05.23

妊娠中期・後期向け「両親学級」の演習を行いました!~助産学専攻科

平成30年5月11日(金)に出産を控えた両親を対象に行う「両親学級」の演習を行いました。妊娠中期向けと妊娠後期向けの2つのグループに分かれ、中期向けは「マイナートラブルと栄養」について、後期向けは「呼吸法と分娩について」の教室を開講しました。     練習できる期間は短期間でしたが、発表に向けて放課後に残って学生同士で何度も練習を重ねました。集中して全員で協力することが出来たので、先生にも褒めて頂けるクオリティに仕上げられました。また、2グループが発表したあとカンファレンスを行い、どうすればより良い教室になったか、学生同士で熱い議論を交わしました。 なかでも、集団教育の強みの生かし方、妊婦さんへの伝わり方の意識などが私達の課題だと挙がりました。これから座学、演習、実習を重ねていく中で、8人全員でさらに学びを深め合っていきたいと思います。   助産学専攻科 津口萌恵     架空の病院を設定し、その病院で出産を希望する妊婦のニーズを考えながら、両親学級を企画・運営することを通して、コミュニケーションスキル、ファシリテーター、グループダイナミクスについて学ぶことを目的としてこの演習を実施しました。 学生は、短期間で協力し合い、たくさん話し合いをして、達成することができました。実施後は、真剣に実施評価を全員でディスカッションしてよりよい運営について振り返りました。対象のニーズに対して、目的から実施評価までの一貫したプロセスを運営することの難しさを知るとともに、企画運営の面白さを体験できました。学生のパワーを感じることができこれからが楽しみです。   助産学専攻科特任講師 上原麻利   【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)Aコースを受講し、全授業が終了!~助産学専攻科 第6回助産学専攻科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 大阪母性衛生学会学術集会・研修会 参加レポート!~助産学専攻科 ベテラン助産師による分娩介助の特別講演!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの特別講演!~助産学専攻科 日本母性看護学会学術集会 参加レポート!~助産学専攻科 児童養護施設を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」

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