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看護医療学科の新着情報一覧

看護医療学科の新着情報一覧

2018.02.27

第3回畿央大学シニアキャンパスを開催しました。

シニア世代のためのオープンカレッジ~認知症について考えよう~   平成30年2月23日(金)に第3回目となる畿央大学シニアキャンパスを開催し、約60名の方にご参加いただきました。畿央大学では地元広陵町と連携し、運動教室や体力測定、介護予防、認知症施策などさまざまな健康増進のための人材育成や施策を進めています。その実績もふまえて、文部科学省の補助金である「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択され、健康に強いまちづくりと実践教育・研究をコラボした「KAGUYAプロジェクト」に取り組んでいます。   ▼本学教員・学生および広陵町職員・地域住民による混成チームがイベントを運営     KAGUYA(かぐや)は“Keeping Active across Generations Uniting the Youthand the Aged”の略称で、「若者と高齢者が一丸となり、世代をこえて、住民が元気で活き活きとし続けられるまちづくりをめざす」という想いが込められています。また広陵町の讃岐神社は竹取物語で有名なかぐや姫誕生の地と言われていることから「KAGUYAプロジェクト」という愛称がつけられることになりました。KAGUYAプロジェクトの成果還元の一環として、「畿央大学シニアキャンパス」は開催されています。   ▼KAGUYAプロジェクトWebサイト   今年度は、KAGUYAプロジェクトの進捗報告と愛媛大学医学部 谷向教授による「認知症の人から学ぶ幸せな呆(ほう)け方」を講演いただき、続いて広陵町介護予防リーダーKEEP(Koryo Elderly Encouragement Project)の皆さまによる運動教室と本学看護医療学科教員による認知症カフェ「オレンヂ喫茶」を実施しました。いずれの取り組みにも健康支援学生チームTASKが参加し、地域住民の皆さま、KEEPの皆さまと交流を図りました。   1.平成29年度KAGUYAプロジェクト進捗報告会 プロジェクトリーダーである看護医療学科文准教授より、平成27年度と平成28年度に広陵町在住の壮年期と高齢者を対象として実施したアンケートの調査結果を報告しました。KAGUYAプロジェクトのテーマであるソーシャル・キャピタル(地域のつながり)の重要性も紹介されました。       2.講演:認知症から学ぶ幸せな呆(ほう)け方 愛媛大学医学部 谷向教授から、長年臨床医として認知症の患者様、ご家族と接してこられた経験と研究を踏まえての認知症との関わり方についてお話しをいただきました。       3.介護予防のための運動教室 運動教室では健康支援学生チームTASKも加わり、介護予防リーダーKEEPの皆さまによる介護予防簡単な体操を行ないました。実際に地域で活躍されているだけあり、堂々と、また和気あいあいとした教室になりました。最後は理学療法学科高取准教授が監修した「誤嚥にナラん体操」で締めくくられました。     4.オレンヂ喫茶 参加者全員で「オレンジロバ」作りに挑戦し、個性あるロバが完成しました。和やかな雰囲気のなか参加者の皆さまにもTASKメンバーにも笑顔が溢れていたのが印象的でした。         5.KEEP×TASK勉強会 シニアキャンパス終了後にはKEEPとTASK、広陵町地域包括支援センター、畿央大学教員による勉強会を行いました。当日の学びを共有しながら各リーダーが活動を紹介して、相互理解を深める絶好の機会となりました。     KAGUYAプロジェクトは折り返しの年を迎えました。次年度以降には2回目のアンケート調査を予定しています。シニアキャンパスや様々な取り組みを通じ、成果を地域の皆様や行政へ還元できるよう取り組んでまいります。   KAGUYAプロジェクト紹介リーフレット 広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトfacebookページ 畿央大学ヘルスプロモーションセンター

2018.02.23

エコール・マミの職員を対象に「認知症サポーター養成講座」を開催!~看護医療学科

平成30年2月19日(月)14:00~15:30の時間で、大学に隣接する商業施設エコール・マミで職員を対象とした「認知症サポーター養成講座」が開催され、17名の参加がありました。     最初にエコール・マミの貝原部長さんが挨拶したあと、畿央大学看護医療学科老年看護学の山崎教授が挨拶しました。続いて、広陵町の地域包括支援センター支援員の河股さんが「サポーターとは」「サポーターの役割」などについて話をされました。     続いて、「認知症について」「支援方法について」南部が説明しました。途中、河股支援員と南部によるスーパーで起こり得る認知症の方の事例をロールプレイし、どこがいけなかったのか、どのように対応したらよいかを受講者に考えてもらいました。終了後は、オレンジリングが渡されました。     講座終了後のアンケートでは「具体的な例でわかりやすかった」「ロールプレイがわかりやすかった」などの回答がみられました。   学生や教員が普段お世話になっているエコール・マミでのサポーター養成講座は、昨年に続いて2回目です。職員の皆さんも仕事で忙しい中を講座に参加してくださいました。今回の講座での関わりは、大学と地域の連携として重要と考えられます。また、実際に認知症の方もエコール・マミを利用されることから、認知症についての理解を深めるためにも今後も継続して実施していきたいと思います。     看護医療学科 准教授 南部登志江 エコール・マミにて「認知症サポーター養成講座」を開講!(2017年2月)

2018.02.23

第16回畿央大学公開講座を開催しました。

畿央大学が開学して以来開催している公開講座が今回で16回目を数えることになりました。第16回公開講座では、地域における生涯学習の一つとして役立てていただくため、「健康と教育」に関連した3つの公開講座を2/17(土)に開催しました。     【講座1】看護医療学科教授 河野由美 人生の終焉を自分らしく過ごすためにーACP(アドバンス・ケア・プランニング)についてー     人生の終焉を自分らしく過ごすため、「平穏死」するため、そして看取る家族を自責の念で苦しめないために、どうすれば良いか一緒に考えました。20歳代や30歳代の若年層の参加もあり、実施後アンケートでは、「普段避けることが多い死について考えるよいきっかけになりました。」「意識していない事や知らない事を学ぶことができた。」「自分や家族をみつめるよい機会となりました。」など、人生の終焉について考えるよい機会となったようです。     【講座2】 健康栄養学科助教 柴田満 大切です!子どもの頃の食生活~将来の生活習慣病予防のために~     大切な子どもたちの未来と健やかな成長は、現在の生活習慣の積み重ねでできています。知らないととても怖い生活習慣病について正しく理解し、現在の生活習慣について一緒に見直しました。実施後アンケートでは、「自分自身の食生活を見直す良いきっかけになった。」「生活習慣病の予防、糖尿病など大変勉強になりました。」「食生活の大切さを実感しました。」など、多くの学びがあったようです。     【講座3】現代教育学科講師 深田將揮 グローバル人材を育成するには~今日からできる3つのスキルを育てる方法~     「グローバル人材」とは何でしょうか。英語が堪能で、世界各国を走り回っている人がグローバル人材なのでしょうか。「グローバル人材とは何なのか」を皮切りに、人材育成のため必要になるスキルについて一緒に考えました。受講後アンケ―トでは、「子どもにアドバイスすることが増えました。自分でも実践してみたい。」「グローバルの本質はとても身近なコミュニケーションなのかなと思いました。」「普段の中学校の授業ではあまり触れない世界について学ぶことができて良かったです。」など、有意義な時間を過ごせたようです。   今後も受講者に満足していただけるような公開講座を開催してまいります。     第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。

2018.02.21

畿央大学短期語学留学プログラム2018(カナダ) 現地リポートvol.3~初めての登校日!

2018年2月17日(土)から3月8日(木)にかけて、2回生7名と1回生9名あわせて16名の畿央生がカナダのビクトリアでの短期語学留学プログラムに参加しています。2週間にわたりホームステイをしながら語学学校で過ごしたあと、3日間バンクーバーを観光して帰国する予定です。 参加学生からのレポート、第3弾をお届けします!     こんにちは!看護医療学科2回生の山上真未です。カナダのビクトリアに無事に到着しましたので、近況報告させて頂きます。   今日(2月19日月曜日)は初めての登校日でした。通学面や英語力の不安はありましたが、無事に一日を過ごすことができました。私のクラスは半分以上の生徒が日本人で、とても驚きました。授業ではまだまだスムーズに英語が話せず、英文を考えて相手に伝えることで精一杯でした。 まだ始まったばかりなので、明日からの授業を通して英語がどんどん上達できるよう頑張りたいと思います。   授業終わりにはビクトリアの観光をしました。学校の周りには観光名所やお店が数多くあり、見て回るだけでも楽しかったです。ビクトリアにいる間は、さまざまな体験ができれば良いなと思っています。 ホームステイ先では、ホストファミリーがおいしいご飯を用意してくれ、分からないことがあれば、私自身が理解できる方法で伝えてくれます。 「もっと英語が話せたら…」「もっと勉強しておけば…」という思いもありますが、ホームステイ先で楽しい時間を過ごしています。     明日からも学校生活とホームステイを楽しみながら、より英語が上達できるように頑張りたいと思います!   看護医療学科2回生 山上真未   【関連記事】 畿央大学短期語学留学プログラム2018(カナダ) 現地リポートvol.1~出発編 畿央大学短期語学留学プログラム2018(カナダ) 現地リポートvol.2~ホームステイ先に到着!

2018.02.20

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.53~認知症カフェ@大和園に協力!

TASK※が広陵町にある特別養護老人ホーム大和園で行われた「認知症カフェ」にボランティアとしてお邪魔しました!この認知症カフェは広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の一環で行われており、大学教員(看護医療学科山崎先生)も関わっておられます。   ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   今回は脳トレ・シナプソロジー・ちらし寿司づくりを行いました!   脳トレは「心理学」の本を使って介護福祉士の方たちが説明し、自分がどれに当てはまるのかを高齢者の方々が一生懸命考えていました。   ▲脳トレの場面   シナプソロジーは頭を使いながら運動をするという、認知症予防の体操です。椅子に座って足踏みを行ったり、「あんたがたどこさ」「もしもしかめよ」を歌いながらリズムに合わせて膝をたたいたり、後出しじゃんけん、などなど今回はとても盛沢山に行いました!高齢者の方々は「難しい」とおっしゃっていましたが、一生懸命運動しておられました!   ▲シナプソロジーの様子   最後のちらし寿司作りでは、牛乳パックを横に二等分し、そこに三種類のしゃりを重ねて入れ、色とりどりのちらし寿司を作っていました! 女性が多かったこともありますが、独自の作り方や寿司酢の配合を教えて頂き、楽しくサポートできました。   ▲みんなで作ったちらし寿司   最後には今回作ったちらし寿司の寿司酢の配合をメモして「家に帰ってからも作ろう!」と意気込んでいる方が多かったです!   今回の認知症カフェに参加することにより、高齢者の目線に立って、したいこと、したいけどできないこと、できないことを観察し、できないところをお手伝いして高齢者の方がより楽しめるようにすることが大切であるということが改めて感じられました。   皆さんも認知症カフェに参加しませんか?   看護医療学科2回生 野口美波 看護医療学科3回生 島野綾子・桑垣友梨   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。 ●広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」ホームページ 

2018.02.20

第6回「Kioオレンヂカフェ 分かちあい in 御所」を開催!~看護医療学科

畿央大学と御所市、住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で平成30年2月9日(金)に「Kio オレンヂ喫茶(カフェ) 分かち合いin 御所」(認知症カフェ)が開催されました。   午前は認知症についての話で、認知症サポーター養成講座としています。午後は「認知症の人の介護について語る会」として認知症の人とその家族、介護をされている方、介護経験者による認知症についての思いを語り合う場を設けています。 御所市認知症啓発事業として、御所市と畿央大学健康科学部看護医療学科の老年看護学教員が共同で行っており、この日は地域のボランティアの方3名と畿央大学看護医療学科老年看護学教員・寺田講師と南部、御所市地域包括支援センター職員2名で行いました。午前は地域の方、ボランティアの方を含めて15名の参加がありました。     <午前の部> 寺田講師による『認知症の話』 「認知症とは」「主な症状」「対応の仕方」などについての具体的な話をしました。認知症についてのDVDがうまく映らなかったため、寺田講師と南部講師がKio劇団による「ス-パーでの出来事」の劇を行いました。勝手に店のお菓子を食べる高齢者を店員役がきつい口調で責めるという設定で、どのように対応したらよいか参加者から意見をもらいました。参加者からは「ますます興奮したり不安が大きくなる」などの意見が出ました。高齢者はなぜ自分が責められているのか理解できないため、きつい店員の言葉や態度に不安になります。「奥の椅子で休みませんか?」などやさしく落ち着くような言葉かけが大切です。   南部講師による『太鼓と鳴子と歌』 「あんたがたどこさ」の歌に合わせて太鼓や鳴子の演奏をしました。脳に刺激を与えるためには、演奏と歌を両方するなどやや難しいことを取り入れると効果が上がります。また、太鼓は皮膚と同じ1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)作用があり、リラックスや快の作用があります。難しいポイントも入れましたが、皆さん楽々とこなしていました。     〈午後の部〉 介護者との体験談を交えて 午後は、認知症当事者の方とそのご主人、同じ奈良に住んでいる娘さん家族を初め、家族の会の方、広陵町で認知症カフェを開催している施設の方、地域の施設でケアマネージャ―をされている方、御所市地域包括支援センターの支援員、畿央大学教員の13人で、認知症についての思いを話し合いました。   今日の主な議題は、認知症になると何もできなくなるのではなく、できることはたくさんあるでした。今までの仕事内容や経験が活かされたという例です。また、施設でタオルたたみなどをしていただくこともありますが、本人から「働いているのに給料が出ない」との発言があったため、家族からお金を預かりお給料として渡したという例もでました。職員や家族の言葉かけや関わり方で、本人の気持ちや行動も変わります。     2017年度の「Kioオレンヂ喫茶(カフェ) 分かち合いin 御所」は今回で終わりとなります。   2018年度も開催しますので、お近くの方は、ぜひご参加ください。またお知り合いの方もお誘いください。   看護医療学科 准教授 南部登志江   【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2018.02.16

平成29年度在外研究報告会を開催しました。

畿央大学では、教育研究水準の向上、国際交流の進展、若手研究者の育成等を目的とした在外研究員制度があります。この制度は、畿央大学開学10周年記念事業の一環として創設され、これまで5名(内1名は在外研究中)が在外研究員として各国で研究活動にあたってきました。   平成30年度在外研究員が決定し、また、平成28年度在外研究員1名と平成29年度在外研究員1名が研究活動を終え、帰国したため、2月16日(木)に在外研究報告会を実施しました。   ◆平成30年度在外研究員 教育学部 現代教育学科 准教授 ランディ ムース  在外研究期間 平成30年4月1日~平成31年3月31日 研究実施場所 Universidad de Oviedo, Dept, of Education Sciences(スペイン) 研究課題名  「内容言語統合学習法 (Content Language Intergrated Learning, CLIL)を用いた第二言語によるアイデンティティーの構築に関する研究」   ムース准教授から在外研究計画について、研究の背景や研究目的等の説明があり、渡航先のスペイン:オビエドの紹介がありました。         引き続き、研究を終えて無事に帰国された乾准教授と大城講師から、在外研究で得た新たな知見や成果、今後の展望についての報告がありました。異なる文化・環境の中、研究活動に集中して従事することで研究者として、また、教育者として大きな経験ができる機会との感想を述べられました。     ◆平成29年度在外研究員 健康科学部 看護医療学科 准教授 乾富士男 在外研究期間 平成29年6月1日~平成29年11月30日 研究実施場所 University of Helsinki(フィンランド) 研究課題名 「閉じこもり症候群とうつの関連に関する行動遺伝学的研究」 現地レポート(ブログ記事)     ◆平成28年度在外研究員 教育学部 現代教育学科 講師 大城愛子 在外研究期間 平成28年4月1日~平成29年3月31日 研究実施場所 Göteborg University, Department of Education, Communication and Learning(スウェーデン) 研究課題名「スウェーデンにおけるEducare理念に基づく幼児教育・保育の理論と実践に関する研究」 現地レポート第1弾(ブログ記事) 現地レポート第2弾(ブログ記事)   先生方の在外研究の経験が還元され、大学全体の教育研究活動が更に推進されることが期待されます。

2018.02.14

「第1回大韓老人療養病院協会主催研修」が開催されました~看護医療学科

2018年2月7日(水)から9日(金)まで「第1回大韓老人療養病院協会主催研修」が畿央大学で行われました。3日間にわたりソウルと釜山から15か所の病院の看護師、理学療法士、医師、経営者など43名の参加者が来校し、修了書を受領しました。     この研修会は、昨年の訪問団来日の際の出会いを契機に、畿央大学と奈良学園大学の教員が韓国の療養病院や施設を訪問したことで交流が深まり、韓国側の要請により畿央大学で企画したものです。 日本では全国各地に在日韓国人の方が多数在住されており、韓国と日本の医療制度や看護ケアの実践状況について情報共有し、相互交流することにはお互いの国とその国民にとって意義があると考えています。 今回の研修会では、日本のケアシステムや認知症および褥瘡(じょくそう:床ずれのこと)ケアの実際と奈良県内のリハビリテーション病院や高齢者ケア施設での看護実践を理解できる内容としました。     1日目:2月7日(水) 開会とともに畿央大学学長の冬木正彦先生の挨拶、大韓老人療養病院協会会長 LEE PIL SOON氏による挨拶が行われ、講義が開始されました。松本泉美教授による「日本の介護保険制度の現状と課題」、山崎尚美による「認知症高齢者の看護」、教育基盤センター准教授の冬木正紀先生による人工筋肉の開発に関する講義をしました。     講義中の参加者の反応としては、認知症ケアの専門家の養成について、人工筋肉の今後の活用について大変興味を示され、活発な質問がありました。   2日目:2月8日(木) 午前に訪韓者の一人である奈良学園大学 大山末美先生による「褥創予防の看護」の講義をしました。韓国の参加者からは、「予防という認識を持つことも大変参考になったが、現実問題として今起こっている褥創の治療について、特に壊死した(写真)褥創の処置はどうするのか」という質問がありました。 日本では、創傷(Wound)、ストーマ(Ostomy)、失禁(Continence)にかかわる専門の知識や技術を有する看護師WOCナースが褥創予防チームとして病棟間をラウンドしていることを説明し、重度化した褥創の実際のケアについては、翌日の西大和リハビリテーション病院の褥創対策委員会の看護師により説明を行うこととしました。 実際に翌日2月9日にはWOCナースによるマトレスやエアーマットの使用について説明がなされ、韓国の参加者はとても興味深く質問していました。     講義の後には、本学の基礎看護学および老年看護学の教員も加わって、グループごとに演習を行いました。 座位・車いすでの除圧方法を10グループに分かれて全員が、ハーディグローブを装着して体験しました。 言葉の翻訳には、ipadを使用して日本語⇔ハングル語の翻訳アプリを利用しましたが、実際はジェスチャーでコミュニケーションは図れていました。 体圧測定器で実際の圧を測定すると、座位と仰臥位では圧力は異なっていることが数値でわかり、参加者はとても驚いていました。     その後、カトレア食堂に移動し、健康科学部長・研究科長 金子章道先生による挨拶の後に昼食をとりながら情報交換会が行われました。講義や演習の感想や韓国での褥創ケアの課題について活発な意見交換の場となりました。     午後からは西大和リハビリテーション病院と有料老人ホームささゆりに移動し、4グループに分かれて病院と施設の説明や施設内の見学が行われました。病棟では、胃瘻※チューブや経管栄養法の栄養剤のセット、リクライニング・チェアーに大変興味をもたれ、多くの参加者が写真を撮っていました。   ※胃瘻(いろう):口から飲食が難しい人に、お腹に小さな穴を開けてチューブを通し、そこから栄養補給を行うこと     3日目:2月9日(金) 3日目(2月9日)には、平成まほろば病院で、認知症の対応について主任看護師による説明、転倒予防センサーの説明の後に、20人ずつ2グループに分かれて院内見学がありました。     介護老人保健施設 鷺栖の里では、褥創予防についてWOC認定看護師による説明の後、褥創予防ガイドライン、airマットやウレタンマットについて実際の使用状況について施設内見学を行いました。AIによる腰痛防止の介護ロボットの実際の見学や防災マニュアルや防炎(煙)のマトレス、防炎設備、洗髪機や車いす体重測定器に関心がとても高く質問していました。       3日間の研修を企画して、講義と演習の組み合わせであり理解しやすかったこと、病院や施設でのケアの実際が見学できたことは、参加にとって満足度の高い教育カリキュラムであったと評価されました。 韓国では、少子高齢化の速度が急速に進行し近い将来には日本を追いこすほどの状況となることが推計されており、高齢者ケアシステムの構築および認知症対策が急務となっています。高齢者ケアシステムとしては日本の介護保険制度をモデルとして対応していますが、医療と在宅の連携、そして一番重要な地域での高齢者とその家族を含めた予防とケアが課題となっています。それは日本に共通する課題でもあり、隣国としてお互いの良い点を学び合うことはダイバーシティケアの視点でも重要なことであり、双方のメリットになると考えます。 今後も高齢者看護や認知症看護、褥創予防などの看護を通じて両国の交流が深まることを願っています。   看護医療学科教授 山崎尚美   【関連記事】 マダム信子氏の講演会&意見交換会を開催!~第1回認知症の人と課題解決のステーションづくり in 畿央大学 認知症高齢者の緩和ケアをテーマに「第1回 認知症高齢者の終末期ケア研修会」を開催しました。

2018.01.26

認知症カフェ(ひまわりカフェ)の看板制作に協力!~人間環境デザイン学科/広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト

平成30年1月21日(日)に私たち人間環境デザイン学科1回生6名が、特別養護老人ホーム大和園で開催されている「認知症カフェ(通称:ひまわりカフェ)」にお邪魔してきました。ひまわりカフェは、健康に強いまちづくりを推進する広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の一環で行われており、畿央大学からは看護医療学科の山崎先生が参加しています。私たちはひまわりカフェの存在を町民の方に広く知っていただけるよう、人間環境デザイン学科の西山先生の指導のもと看板制作を担当することになっており、当日は現地の様子を見学させていただきました。   この日は台湾から国立雲林科技大学建築室内設計学科の曾先生が看護医療学科の山崎先生、人間環境デザイン学科の陳先生と一緒に訪問されていました。曾先生は、日台交流協会の助成を受けて日本の認知症カフェを調査するために来日中で、奈良県・徳島県・福岡県の10か所を訪問するなかで、最初の訪問場所が大和園ということでした。   ▲学生の紹介   私たちは、参加者の方々とクロスワードや漢字パズル、シナプソロジーなどの脳活トレーニングや体操を一緒にさせて頂きました。皆さん楽しそうに活動されており、私たちも一緒に考えたり交流することができ、楽しい時間を過ごさせて頂きました。日常では高齢者の方々と関わる機会も少ないので、とても貴重な体験をすることができました。   ▲プログラム 誤嚥(ごえん)予防の話   ▲クロスワードや漢字パズルに取り組む参加者の方々   ▲シナプソロジーなどの脳活トレーニング   実際の様子を見学させていただき、皆さんと交流したことで、ひまわりカフェを訪れる方々に気に入って頂き、ひまわりカフェを知らない方々にも立ち寄っていただけるような看板を制作できるように頑張りたいと思いました。   次回のひまわりカフェは、2月18日(日)です。次は健康支援学生チームTASKの皆さんにバトンタッチします。ご興味のある方はぜひ参加してみてください!   人間環境デザイン学科1回生 上田琴乃、海本有希、岡田由希、陣田真衣、谷村菜緒、堀祐実   【関連記事】 Timberize TAIWAN 2017 Student Competitionで佳作&入選賞を受賞!~人間環境デザイン学科 竹取公園ツリーハウス『みんなのひみつきち』披露式典~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ~ 3回生がカフェの空間デザイン・工事に協力!~人間環境デザイン学科 畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「紐庵」~人間環境デザイン学科   ●広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」ホームページ

2018.01.23

就活レポート~就職活動の現場から~No.466(保健師)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第466弾! 看護医療学科7期生(18卒) E.Hさん 奈良県警本部(保健師) 勤務    【その事業所に決めた理由】 保健師に決めた理由として、勉強をするうちに保健師の業務に興味を持ちました。保健師にも行政・産業と種類がありますが、私は特に働いている方の健康面・メンタル面に関われる職種に就きたいと強く感じたため、産業保健師に決めました。ここに決めた理由は、職務内容的に職員が働くためには身体面・精神面のサポートが特に重要であると考えたこと、また実際に働いている人の話から現在勤めている保健師が健康面などについてしっかりサポートされていると聞いたことからこんな環境で私も働きたいと思いました。   【就職活動を振り返って】 産業保健師は募集自体も少なく、経験者優遇が多いです。新卒採用はあまり多くないため、まず求人を探すことに一番時間を費やしました。学校の先生や知り合いに産業保健師になりたい旨を伝え、求人情報をもらえるように声をかけていました。私は実際に勉強・実習をすることで産業保健師になりたいという気持ちが強くなり、「絶対に産業保健師で就職する!」と決めていたため、病院などの周囲の就活が終わっていく中でも焦らずに就職活動ができたと思います。    【就職活動でPRしたポイント】 私以外は全員経験者だったこと、募集人数が一名であったことから私にしかないアピールポイントを伝えることが最重要であると考え、新卒でフレッシュさでは劣らない事を話し方・表情も含めてアピールしました。また産業保健師を選んだ理由、特にここを選んだ理由を明確に伝え、他のどの企業でもなくこちらに就職したい意志を強く伝えました。また、大学四年間で学んだ事も踏まえ就職後にどのようなことをしたいかを強く伝えることで面接官に採用後のイメージを持ってもらえるよう工夫しました。    【キャリアセンターと就職サポートについて】 私の就職活動は秋で、ちょうど模試や保健師の実習がある時期のため履歴書の添削などぎりぎりになってしまうことが多かったのですが、担当の先生が不在の時には他の方が教えてくれるなど、臨機応変に対応していただきとても助かりました。面接指導でも部屋への入り方から再度丁寧に教えていただき、当日は自信をもって挑むことができました。求人情報や結果の確認までこまめにメールをいただくなど全面的に丁寧にサポートしていただきました。ありがとうございました。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 産業保健師の募集は本当に少ないです。企業によってアピールポイントも変わってくるため参考にできるものがほとんどない状態での就職活動になると思います。周囲より就職活動が遅くなることで焦ることもあると思いますが、それを逆手に取って先生や友達に頼りながら、面接、小論文など就職活動の実際を聞いたり、納得できるまで自己PRなどを練り直したりするなど時間を有効に使うことで自然と焦りもなくなり、マイペースに就職活動できると思います。自分が今すべきことは何かを考えて頑張ってください!(*’▽’)*      

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