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看護医療学科の新着情報一覧

2025年の看護医療学科の新着情報一覧

2025.02.22

障がい児かかわり方セミナー活動報告~看護実践研究センター地域包括ケア部門事業:安心感の輪子育てプロジェクト

看護実践研究センター地域包括ケア部門では、母子分野における事業活動として、「安心感の輪 子育てプロジェクト」を展開しています。これに関連し、2月1日(土)に畿央大学で障がい児サポーター育成研修会「障がい児かかわり方セミナー」を開催しました。今年度は9月17日開催時に3名、今回9名、両日で計学生12名が参加しました。参加者には子育て応援ボランティアサークル「Smile」のメンバーや、保健師課程の学生、また将来的に子ども病院等への就職を目指している学生が含まれました。     セミナーでは、まずアメリカのグレン・クーパー、ケント・ホフマン、ボブ・マービン、バート・パウエルによって開発されたCircle of Security「安心感の輪子育てのプログラム」を一部紹介し、愛着についての理解を深めました。その後、障がい児の特徴や愛着形成支援のポイント、家族アセスメントの重要性について、教員の研究成果(科研費若手21K17446)をもとに詳しく学びました。また、演習として、プレイセラピー技法を取り入れた遊びのロールプレイを実施しました。参加者は、子ども役と支援者役に分かれ、実際に遊びながら声かけや関わり方を体験しました。     参加者からは以下のような感想が寄せられました。   「実際に遊び、声をかけてもらうことで、寄り添ってもらっていることを実感できた」 「子どもの感情を言葉にして伝えるためには、子どもの様子を丁寧に観察することが重要だと感じた」 「子どもと関わる機会が少なかったが、もっと楽しんで関わりたいという気持ちが強くなった」   今後も、在宅で障がい児をケアする支援者向けに愛着形成支援プログラムを開発し、小児在宅ケアにおける家族支援の円滑化と、実践能力向上を目指していきます。   *科研費基盤研究C24K14212 の助成を受けたものです。   畿央大学 看護実践研究センター 看護医療学科 准教授 田中 陽子 関連記事 令和6年度「臨地実習指導者研修会」を開催!~看護医療学科 ボランティア活動報告!~子育て応援ボランティアサークルSmile 認知症予防講座を開催しました。~ 看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センターシンポジウム 行政・関係機関・大学連携による中小企業の健康づくり推進―広陵町における中小企業健康経営推進の取り組み―開催報告 「前向き子育てプログラム トリプルP」真美ケ丘西小学校PTA教育講演会活動報告 ~ 看護実践研究センター 安心感の輪子育てプロジェクト 畿央祭ウェルカムキャンパス「スマイル交流サロン」活動レポート~ 看護実践研究センター 畿央祭にて ”がんカフェ「きらめき」” を開催しました!~ 看護実践研究センター

2025.02.04

就職レポートNo.824(公的病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第824弾! 看護医療学科4回生   横山 琴音さん 公的病院(看護師) 内定       あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 高校生の進路を決める時期にコロナ禍となり、看護師などの医療従事者が最前で活躍する姿に感銘を受けました。また将来のためにも資格は取得したいと考えるようになったことが看護師を志すきっかけとなりました。入学後には看護学実習で受け持ちさせていただいた患者さんとの関わりや、看護実践を通してやりがいを感じたことで看護師を志す気持ちがよりいっそう強くなりました。   畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 学生生活はたくさんの課題や勉強などで大変なことも多々ありましたが、大学で出会えた友達と助け合うことで乗り越えていくことができたと感じています。空きコマや休日にはたくさん話したり出かけたり、楽しく学生生活を送ることができました! また私は海外の文化などに興味があり、大学の長期休みを活用して自身で計画を立て、1ヶ月間のカナダ留学を経験することができました。この経験は、他国の文化や価値観にも触れることができる良い機会となりました。就職先の面接でもこの経験を踏まえて、私自身について伝えることができました。         就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 災害・国際看護に興味があり、この分野に携わることのできる病院を中心に説明会やインターンシップに参加しました。その際に、就職先の病院の雰囲気が良かったこと、実家から通いやすいという点が決めての1つになりました。また、実習を通してPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)の看護体制に魅力を感じ、就職先の病院も同じ体制であったためこの病院で働きたいと考えるようになりました。   就職活動を振り返っていかがでしたか? 3年生の実習が本格的に始まる前に、興味のある病院のインターンシップや説明会に参加するようにしました。そうすることで、実習先の病院とも比較しながら考えることができたので良かったなと感じています。 就職活動で1番不安なことは面接でしたが、キャリアセンターの方が模擬面接の機会を設けて下さり、的確にアドバイスをいただけたことで自信をもって本番に望むことができました!   就職活動で役立ったツールを教えてください。 学校でお勧めされた「マイナビ看護学生」というアプリを用いて、たくさんある病院の比較検討をしていきました。また卒業生の「求人検索NAVI」では、過去の面接や筆記試験の内容などを知ることができたので、十分に対策をすることができました。   後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 実習と一緒に就職活動をしていくのは大変だと思いますが、時にはリフレッシュしながら希望の病院に就職できるよう頑張ってください!キャリアセンターの方や学部の先生方もたくさんサポートして下さるので、困った時は是非相談しに行ってみてください(^^)応援しています!   ↑国家試験に向けて皆で勉強頑張っています!

2025.01.23

就職レポートNo.818(大学病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第818弾! 看護医療学科4回生   濵口 莉奈さん 大学病院(看護師) 内定       あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 小学生の時に母が入院し、お見舞いに行った際、看護師が患者である母や家族の私たちに笑顔で接してくださることで不安が和らぎ、看護師という仕事に憧れをもち、目指すようになりました。 畿央大学は国家試験の合格率100%であり、また急性期看護学実習で救急看護の実習も行うことができると知り、救急看護の現場で働きたい私には魅力的で、夢に近づけると思い志望しました。   畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 時には、きついなと感じることもありましたが、先生方の手厚い指導や、担任制であることから相談しやすい環境が整っているので、乗り越えることができました。また、国家試験の勉強をするにあたり、一回生からの授業が全て大切だと改めて実感し、一つひとつの講義を真剣に受け、課題を真面目に取り組み、その時に理解を深めるということを継続して頑張ってきてよかったなと感じています。そして、保健師課程も選択していたため、保健師の実習をしながら看護師の授業やテストの両立を行うことが大変な時もありましたが、看護師を共に目指す親友や保健師選択の親友とも、励まし合いながらここまで乗り越えることができました。       就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 救急看護の現場で働いてみたいという思いで、高度救命救急センターがある病院を選びました。志望した病院は、高度救命救急センターの中にも病床があるため、継続的に患者さんの観察ができることに魅力を感じました。また、大学病院であることから、多くの診療科があり、多種多様な症例に関わることができ、看護師としての専門性を高めることができる環境であると考えました。さらに、高度な医療を提供しており、最先端の医療現場で働くことができることに魅力を感じ、この病院に決めました。     就職活動を振り返っていかがでしたか? 私が志望していた病院は、採用試験の申込期日が早く、それを事前に調べて知っていたので、早い段階から、志望動機などをまとめておき、すぐ作成できるように準備をしていました。また、面接練習は何度もしていただきたかったので、キャリアセンターの方にお願いをし、日程を組んでいただきました。面接練習を数多くしていただいたおかげで、色々な角度からの質問に対する自分なりの答えを考える時間も多くもつことができ、採用試験当日は緊張せずに受ける事ができました。また、冬休みの期間を利用し、志望する病院のインターンシップにも行き、その時に救急看護に興味があることをお話ししたら、学生のうちにBLSプロバイダーの資格を取っておくといいよ、と教えていただき、すぐに講習の手続きをし、資格を取得しました。それも、採用試験の面接時に話が出来たので、強みになったと思います。   就職活動で役立ったツールを教えてください。 アプリのマイナビ看護学生は、気になる病院をお気に入り登録しておくことで、定期的に情報収集することができます。また、気になる病院などを照らし合わせて確認する、“病院比較”といった機能もあるので、おすすめです。他には、病院のホームページを定期的にチェックしていました。最近では、SNSをしている病院も多いので、身近な情報ツールから定期的に情報収集することも大切だと思います。また、就職活動をするにあたり、メモ帳をよく使用していました。病院説明会やインターンシップなどに参加した際に得た情報や感じたことについてすぐにメモし、面接などに活用できるように工夫していました。     後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 就職活動に関しては、早めに準備をすることが重要だと思います。病院の情報を定期的に収集し、エントリーシートの記載や面接の練習を早い段階から始めることで、自信を持って本番に挑めると思います。就職活動をする中で、不安なこともたくさんあると思いますが、キャリアセンターの方々や先生方は親身になって話を聞いてくれます。一人で抱え込まず、是非相談してみてください。また、病院説明会やインターンシップには積極的に参加することをおすすめします。実際の病院の雰囲気を知ることができ、自分自身が働いている姿を想像するきっかけにもなります。本番は緊張するとは思いますが、頑張ってください!応援しています!    

2025.01.21

就職レポートNo.816(公的病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第816弾! 看護医療学科4回生   小笠原 佳子さん 公的病院(看護師) 内定       あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 漠然とですが、誰かの役に立ちたい、人と関わりたい、どこでも働ける安定した職業がいいなと考えていました。あとはドラマにも少し影響され、看護師を志そうと思いました。 畿央大学は少人数制で手厚くサポートしてもらえるところや、国家試験の合格率も高かったことが入学の決め手になったと思います。 畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? あっという間の濃い4年間だったなと思います。たくさん思い出はありますが、友達と残って課題の山と戦ったことは、当時しんどかったけれど、今となってはいい思い出です(笑)。 しんどい時もありましたが先生方や周りの友達のおかげで、すごく楽しい学生生活を送れたと思います! オープンキャンパススタッフの活動をしていましたが、就職活動でも役に立ったので、やっておいてよかったです!       就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 子どもと関わることが大好きだったので、看護師としても子どもと関わることができるといいなと思っていました。当院には2回実習で行かせていただき、看護師が子どもやご家族に温かく笑顔で接されていたことが印象に残っています。また、看護師同士、経験を問わず積極的にコミュニケーションがとられており、病棟の雰囲気が良かったことも魅力に感じ、この病院に就職したいと思いました。   就職活動を振り返っていかがでしたか? 領域実習が終わり、ほっと安心していたため、就職活動に取り掛かる時期が3月末だったのを覚えています。 取り掛かりが少し遅かったことや、採用書類の志望動機や自己PRを書く欄が多かったこと、自分が思っていた以上に4回生でも授業や実習などの課題があり、並行して進めていかなければいけなかったことが大変でした。大変ではあったものの、志望動機や自己PRなど書類は丁寧に満足がいくように心がけていました。どのように思いを文章化したらよいのか、病院に伝えたいことが多すぎて欄内に収まらない際には、キャリアセンターの方に相談をし、修正をかけていただいたおかげで、満足した書類を作成できました。 面接対策ではグループ面接練習1回、個別での面接練習を2回していただきました。初めはどのように受け答えをしたら良いのかわからなかったけれど、キャリアセンターの方のアドバイスや練習を重ねるうちに自然と会話のように受け答えができるようになったと思います。また、小論文対策でも、どのように対策をしたらよいのか具体的に教えてくださったおかげで、面接・小論文ともに本番もリラックスして挑めたと思います。すごく感謝しています!!   就職活動で役立ったツールを教えてください。 メモ帳です。面接や小論文での重要なポイントをまとめてメモに書いていたことで、本番前にすぐ確認することができました。       後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 領域実習が終わりゆっくり休みたいところですが、4回生が始まるとへき地実習や卒業研究、授業など多重課題と並行しながら就職活動をすることになるので、できるだけ余裕を持って就職活動を始めると良いと思います。 就職活動をする中で、どのように病院を選んだらいいのか、面接やエントリーシートの作成、小論文の進め方など不安になることもありますが、キャリアセンターに相談することをおすすめします。私自身、キャリアセンターの方から丁寧に、具体的にわからない部分を教えてもらうことができ、すごく安心しました! 就職活動は一人ではないので、周りの友達と支えながら、たまには息抜きをして取り組むと良いと思います。みなさんが希望する場所で就職できることを祈っています!頑張ってください!!    

2025.01.08

就職レポートNo.807(大学病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第807弾! 看護医療学科4回生   横沢 莉子さん 大学病院(看護師) 内定     あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 中学生の時に病院で職業体験をした際、患者さんに優しく接していた看護師の姿を見て、あこがれを持ちました。また、元々医療ドラマが好きで医療職に興味があったことや、人のためになる仕事がしたいと思っていたことから、看護師を志しました。畿央大学は、担任制であるためサポートが手厚く、国家試験の合格率も100%だったため、安心して看護師になるための勉強ができる環境が整っている大学だと感じ、入学を決めました。   畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか?   私は2回生の時に憧れだったカナダへ短期語学留学に行ったことがとても印象に残っています。中学生の頃から留学には興味があったものの、勇気が出ずこれまでチャンスを逃してきましたが、大学生になり、これが最後のチャンスだと思い勇気を出して留学しました。英語はあまり得意ではありませんでしたが、ホストマザーはとても優しく話をしてくださり、一緒に留学をした仲間たちと語学学校やホームステイを通してカナダの文化や景色を楽しむことができました。また、カナダで年齢や国籍の異なるたくさんの人に出会い、さまざまな景色を見たことで世界が広がったと感じています。           就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 教育体制が整っていたことと、高度な医療を学ぶことができること、そして、自宅から通勤しやすい場所にあることから選びました。私は、看護師として早く一人前になりたいという思いがあるため、教育体制が充実していることは最も重要視して選びました。また、急性期看護に関心があるため、最先端の医療と看護を学ぶことができるという点も魅力的に感じました。   就職活動を振り返っていかがでしたか? 就職活動は初めての経験で、最初はいつからどのような準備をしていかなければならないのかがわからず不安に思っていましたが、キャリアセンターの方やゼミ担当の先生に何度も相談をして、少しずつ自分の不安を取り除き、就職活動を行うことができました。エントリーシートの添削から、面接練習や小論文対策までとても熱心にサポートしていただいたため、自分が納得できるものを仕上げ、最後には面接も小論文も自信を持って本番に挑むことができました。実習や国試勉強と卒業研究、そして就職活動を両立させる必要があったため、時間の使い方に迷いとても大変に思いましたが、To Doリストを作成して、優先順位をつけると、少しずつ課題を達成していくことができました。   就職活動で役立ったツールを教えてください。 就職活動で役立ったツールはマイナビ看護学生のアプリです。私は、このアプリで気になる病院の情報を比較したり、合同説明会の予定についての情報を入手したりして、たくさん合同説明会や病院見学に行き、自分に合った病院を探しました。     後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 就職活動では自己分析や就職先選び、面接対策など多くの悩みが出てくると思います。ですが、先生やキャリアセンターの方々はとても親身になってサポートをしてくださるので安心してください。就職活動の秘訣は、自己分析をして自分を知ることと、就職先を実際に目で見ること、そして先生や友達に相談することではないかなと経験して思いました。皆さんの就職活動が上手くいくことを応援しています。頑張ってください。            

2025.01.06

2/23(日)第3回「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」を開催します~看護実践研究センター

  開催日時 2025年2月23日(日) 13:00 受付開始 13:30 講演会開演 15:00 シンポジウム〔当事者・支援者登壇〕 16:00 終了予定 会 場 畿央大学 冬木記念ホール(奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2) アクセス 申込方法 申込フォームより必要箇所を入力し、お申込みください。 申込フォーム   なお、E-mailでもお申込みいただけます。件名を「講演会参加希望」として、下記の点を明記のうえm.muroya@kio.ac.jpに送信をお願いします。 ①氏名 ②年齢 ③連絡先(メール) ④所属(ある人) ⑤連絡先(電話番号) ⑥参加動機・講師への質問 ⑦主催者への質問・連絡 ※定員に達した場合は受付を終了します。 協力機関 (順不同) 香芝市地域包括支援センター、葛城市地域包括支援センター、広陵町地域包括支援センター、SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや、奈良県若年性認知症サポートセンター、認知症の人と家族の会奈良県支部、まほろば倶楽部 問い合わせ 室谷・増田 TEL 0745-54-1602(大学総務部) 講演会チラシ

2025.01.06

令和6年度「臨地実習指導者研修会」を開催!~看護医療学科

2024年12月14日(土)13時より、看護医療学科「臨地実習指導者研修会」を行いました。この研修会は、看護医療学科の臨地実習指導者および本学教員が学生の看護実践能力の向上に向けて協働し、効果的な実習指導を行うことを目的として、また日頃の学生指導を振り返るとともに相互の交流と親睦を深める機会として年1回開催しています。 当日は朝から小雨がちらつく寒い日となりましたが、コロナ禍を経て5年ぶりの開催ということもあり、本学の実習施設・病院から77名もの臨地実習指導者の方々にご参加いただき、本学教員を含めると100名を超え、盛況となりました。 第1部 講演 「実習における発達障害傾向のある学生へのかかわり」 順天堂大学保健看護学部精神看護学領域 教授 北川 明先生   本年度は、発達障害傾向のある学生をどのように理解し、どのように支援すればよいのか、実習におけるかかわり方について考えようと研修を行いました。第1部は順天堂大学保健看護学部の北川明教授にご講演いただきました。   講演は、発達障害の定義、タイプ別の特徴といった基礎知識から発達障害傾向のある学生への支援の基本と方向性、合理的配慮の考え方へと、具体例を示しながらわかりやすくご説明くださいました。     発達障害には様々な特徴がありますが、これらは「脳機能の障害であり完治はしない。生涯を通じて適応方法を学んでいく」というお話から、発達障害傾向のある学生が特性を持ちながら社会に適応できるよう関わっていくことが大事であると理解しました。   支援の基本として、本人が何に困っているのか、何ができないのか自らの特性を理解すること、そして教員や支援者がその困りごとを本人と共有し具体的対策を一緒に考えることが挙げられました。学生の自己理解を促すことに加え、困ったときの対処や助けを求めることを教育していくことが支援の充実に繋がるということを強調され、教員としての役割を強く認識しました。   また、発達障害は二次障害の併発が多いということから、障害特性への対応だけでなくメンタルケアとしてカウンセリング的かかわり(受容)の必要性にもふれられました。   さらに、学生には教育を受ける権利を保障する、看護師には職業選択の自由を保障する観点から合理的配慮の考え方を示していただき、教育目標の到達水準を下げることなく、どうすれば目標に到達できるのか、到達する方法を工夫する必要性について改めて考えさせられました。   第2部 グループワーク 第2部では、場所を畿央カフェ「カトレア」に移し、実習指導者と本学教員で混成した小グループに分かれ、グループワークを行いました。各グループで日頃の実習指導での悩みや実践方法について振り返り、第1部の講演と関連させて、今後どのように活用していくか自由に意見交換を行いました。     いくつかのグループに意見交換の内容を共有していただきましたが、教員と指導者間での情報共有の必要性、グレーゾーンの学生の見分け方、Z世代の特徴をふまえた指導に苦慮されていることや実践されていることについて検討されたことが報告されました。   最終のグループからは「大学の間に学生自身がその特性を理解し、どんなサポートが必要かをわかっておくこと、それを教員と現場で共有することで、学生の支援ができる。また、入職してからわかってもサポートが難しいので、学生時代にそれがわかっていると、入職してからのサポートにつながる。本人のやりたいことをやらせてあげるためにも何が必要なのかを準備するためにも、本人との共有が第一である」との発表があり、素晴らしいまとめとなりました。     その後、共有された内容について北川先生に総評をいただきました。   教員と施設との情報共有において注意すべき点として、個人情報でもあることから、情報を共有してもよいか本人に承諾を得る必要があることを挙げられました。障害の診断の有無は重要ではなく、どんな困り事があるのか何がうまくいかないのかを理解し、どんなサポートがあれば困難をクリアできるのか本人と一緒に考える、アセスメントすることで対処が可能になることを改めて強調されました。   「指導する側が疲弊してしまう」という意見に対し、最も身近にいる者が陥りやすいと言われるカサンドラ症候群を防ぐためにもチームで関わることが大事であり、そのためには部署や組織全体での教育、学習、サポートが必要であることから、今回の研修内容を各自の病院・施設で是非活用してほしいことを伝えられました。   今後、障害特性のある学生や看護師は増加する傾向にあるようです。その人の特性を理解し、支援の方法や内容をチームで共有しながらよりよい支援につなげていきたいと思います。     最後に、本学看護医療学科長の河野由美教授による講評があり、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。 研修会後のアンケートより 「発達障害に関する理解が深まった」 「学生指導だけでなく新人教育にも活用できる」 「対応のしかたを学べたことで楽になった、何か少し先が見えた気がする」 「同じように悩む人たちと情報共有できてよかった」 「安全な看護を提供するためにどうすべきかも含め職場で共有していきたい」 など多くのご意見をいただくことができました。   今後も実習指導者と教員間でコミュニケーションを図り情報共有しながら、学生を導いていけるよう努力を重ねていきたいと思います。   ご参加いただきました臨床の皆様、ご講演とご指導いただきました北川先生、ありがとうございました。   看護医療学科 基礎看護学領域 准教授 須藤聖子、小林智子 講師 中西恵理 関連記事 ボランティア活動報告!~子育て応援ボランティアサークルSmile 認知症予防講座を開催しました。~ 看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センターシンポジウム 行政・関係機関・大学連携による中小企業の健康づくり推進―広陵町における中小企業健康経営推進の取り組み―開催報告 「前向き子育てプログラム トリプルP」真美ケ丘西小学校PTA教育講演会活動報告 ~ 看護実践研究センター 安心感の輪子育てプロジェクト  

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