看護医療学科の新着情報一覧
2015.05.01
看護医療学科4回生 グループ面接指導 実施!
4月27日(月)1限目~4限目の時間内に、看護医療学科4回生を対象にグループ模擬面接を行いました。 これは、3月に行われた『就職対策講座』の実践編として、グループ面接のシミュレーションを通して面接方法を指導していくものです。 当日は希望者42名が9グループに分かれ、各グループにキャリアセンターのスタッフが面接官役として入りました。授業時間1コマ90分を1グループの面接に割り当て、本番さながらの緊張感の中で学生たちは自分自身を精一杯アピールしていました。 「病院の採用試験では個人面接が主流なのに、なぜグループ面接をするのか?」。。。と 始まるまでは疑問に思っていた学生も居たようですが、 参加してみることで、 「他の人と比べることで自分の良いところ、悪いところがわかった。」 「個人面接では話せても、グループ面接では思うように伝えることができない。」 「面接試験でやるべきこと、やってはいけないこと、を皆で共有できた。」など 改めて冷静に振り返ってみて、色々な気付きがありました。 この気付きを課題に、これから本番まで練習していきましょう。
2015.04.20
国際学会「第30回国際アルツハイマー病学会議」参加レポート~看護医療学科教員
4月15日~18日までオーストラリアのパースでADI国際会議が開催され、17日に「認知症高齢者グループホームの職員に対する終末期ケア研修会の有効性」について発表しました。発表内容は、愛知県と宮城県での行ったグループホーム職員に対する終末期ケア研修会の内容の妥当性を検証したものです。南オーストラリアから来た歯科衛生士やメルボルンの認知症コーディネーターから終末期ケアにおいては多職種との連携は重要であり、とても関心があるとの示唆を得ました。 また、世界の認知症ケアの傾向としては、BPSDなどの心理・行動障害に対するアセスメントや対応の教育、緩和ケアの教育の発表も多く、緩和ケアの教育、特に医師・看護師・介護職などの専門職や介護する家族への教育についてのシステムや教育ツールの開発が進んでいました。 当事者やその家族の参加も多く来られていて、自らの体験をプレゼンテーションし、認知症の人の世界(イメージ)を理解することへの促進がなされていました。日本からも認知症の当事者やご家族の方も来られていて、海外の認知症カフェの発表について大変興味深く聞いていました。 また、メルボルンで会う予定のアルツハイマー病協会(メルボルン支部)の方やLa.Trobe大学の教授とも会場で出会いしました。ADI国際会議はADI国際会議は2016年はブタペスト、2017年に日本で予定されています。 看護医療学科 教授 山崎 尚美
2015.04.13
平成27年度 新入生宿泊研修レポートvol.2~看護医療学科
看護医療学科の「新入生宿泊研修」は2015年4月8日~9日、他学科より一足遅く、高野山別格本山宿坊普賢院にて行われました。今年は、高野山開創1200年を迎える年。たくさんの外国人観光客も訪れていました。しかし8日はあいにくの雨。そして全国的に寒く、高野山もかなり寒かったです(温度計では0℃を記録していました)。 参加したのは、新入生93名と研修の進行をサポートする支援学生2回生19名、教員12名の総勢124名でした。 セッションⅠ 今年のセッションⅠは全体集合の前に、事前に分かれたグループで高野山周辺の散策をしました。 寒い中、新入生たちは様々なスポットを巡っていました。 本研修のテーマは「いのちとこころ」。河野学科長のご挨拶で幕を開けました。 セッションⅡ クラス会 クラスごとに集まり、支援学生たちの司会により自己紹介がされました。 その後全員が集まり、「『看護師』で連想するもの」を書き出すゲームが始まりました。 「優しい」、「ナイチンゲール」、「笑顔」や「美人」まで、様々な単語が飛び交い大盛り上がり。ゲームで当たった学生には豪華景品が送られました。景品を用意したのは支援学生。 さすが靴下の町、広陵町にある大学ならではでしょうか、ユニークな靴下も含まれていました。 セッションⅢ 講演会 恒例になった高野山大学教授の山脇雅夫先生よりご講演をいただきました。「『はたらく』のために」というテーマで、わかりやすい、そして具体的なお話でした。働くとは、ハタ(端)を楽にすること。とても印象に残ったのは、西田敏行主演の映画「遺体 明日への十日間」の一場面。「職業の力」を考えさせられた一幕でした。 セッションⅣ 畿央大学7期生の語り このセッションでは、1学年上の先輩たち(この研修では支援学生)が、1年のときに体験した「チーム医療ふれあい実習」や「基礎看護学実習」で得たものを後輩たちに伝える貴重な機会となりました。 先輩たちは、実習のことのみならず、「課題は溜め込まないように」というような実生活に基づいたアドバイスも上手に話してくれました。 その後、夕食となりました。 セッションⅤ まとめ このセッションでは、看護職をめざしたきっかけや本日の研修を通した感想を話し合い、翌日の発表のためのサブテーマを話し合いました。とてもよい議論ができていました。 セッションⅥ グループワーク 2日目は、初日とはうって変わって日差しも射し、暖かくなりました。 このセッションでは、2日間で学んだことを「いのちとこころ」のテーマにグループごとにまとめていきました。 前日のセッションⅠにて高野山真言宗総本山である金剛峯寺をはじめ高野山大学など、高野山各所を散策したものも同時に発表しました。発表では、看護師としてできるケア、チーム医療、チームワーク、コミュニケーションの大切さや仕事の「やりがい」などが挙がっていました。また、看護師は「医師よりも患者さんに近い存在」であり、寄り添い分かち合う気持ちを持っていく必要性を感じていたようでした。その中でも「患者さんもチームの一員である」、「串+心=患 看護師は患者さんの串を取り除く」という発表にはとても感心させられました。 発表が終わり、最優秀賞、プレゼン賞、ユーモア賞が全員の投票により決定され、支援学生たちの投票によって支援学生賞が贈られました。 この研修を通して、新入生たちの親睦も深まり、教員や先輩たちとの距離も近くなりました。新入生たちは最後まで「いのちとこころ」について深く学び、議論し、よく頑張りました。 また、支援学生たちもよく頑張ってくれました。その成果があってか、みんな晴れやかな顔で帰路につきました。 ▲研修をサポートしてくれた支援学生さん 最後になりましたが、本研修を終えるにあたり、一方ならぬご協力をいただきました山脇先生、高野山普賢院の皆様に厚くお礼申し上げます。 看護医療学科 准教授 文鐘聲
2015.04.13
看護医療学科 新4回生就職活動スタート!
看護医療学科新4回生の就職活動がスタートしました。3月23日(月)からの一週間、就職関連行事が集中的に実施されましたので、その様子をご紹介します。 最初は、今年特別に実施することとなった奈良県立医科大学附属病院の現役看護師の先生からのご講演でした。ご講演いただいた辻本先生は「急性・重症患者看護専門看護師」として日々、医療現場でご活躍されており、現役ならではの話題を交えながら大変貴重なお話をしていただきました。学生にとっては、就職後の看護師キャリアを考える有意義な時間となりました。 引き続き、23日(月)・24日(火)の2日間、病院合同説明会を実施。実習病院である20病院から病院紹介や教育支援制度などの説明をしていただきました。なかには卒業生も一緒に来学し、自身の経験を交えながら病院の魅力を熱く紹介してくれました。これから始まる就職活動に向けて、そして看護師としての将来に向けて良い機会になったようです。 25日(水)と27日(金)は就職対策講座でした。キャリアセンターからは「勝つ!就職活動とは」「履歴書とビジネス文書の書き方」というテーマで、また外部から講師をお招きし「自己紹介書の書き方」「面接・ビジネスマナー」「論作文の書き方」というテーマで内容の濃い講義が行われました。 ■CAREER LABOの小松講師 … 就活全般や面接本番で活きるマナーについて、実践も交えて教えていただきました。 ■アクセスアカデミーの西口講師 … 就活に必須の自己分析の方法を学び、最後に自己PRと学生時代に頑張ったことを書き上げました。 ■ワークアカデミーの山川講師 … 採用試験で論作文を課す病院も多くあります。分かりやすい内容の講義の後、実際に論作文の課題に取り組みました。 4月27日(月)には模擬グループ面接練習も実施します。看護医療学科のみなさんの就職活動はこれから本番!キャリアセンターの就職担当者もみなさんに協力しますので、希望の病院に就職できるよう、しっかりと準備をしていきましょう!
2015.04.03
平成27年度入学式を行いました。
学部生559名、大学院生29名、助産学専攻科10名、合計598名の畿央生が誕生しました! 週間天気予報では連日曇りか雨、しかし畿央大学入学式が行なわれた2015(平成27)年4月2日(木)は全国的に晴れで満開になった桜の花のもとで真新しいスーツに身を固めた初々しい畿央生が記念写真を撮っている光景が見られました。この日誕生した畿央生は、学部生559名、大学院生29名、助産学専攻科10名の合計598名で、学部生は午前10時、院生と助産学専攻科は午後3時からにわかれての入学式となりました。 昨年度から入学定員も増加していることから600名近くの新入生と保護者の方々でキャンパスは華やいだ雰囲気でいっぱいになりました。 各学科長から一人ひとり名前を読上げられ初々しい面持ちで新入生が起立、冬木正彦副学長による入学許可の言葉を緊張した様子で受け止めていました。冬木智子学長式辞では、「69年前自宅を開放して始めた頃から今までに約2万名の卒業生を輩出してきました。冬木学園の一員として建学の精神の旗頭を掲げて歩んでいただきたい。」と述べられました。 ご来賓の山村吉由広陵町長からは「町政60周年となるロマンあふれる広陵町で、充実したキャンパスライフを」と、また吉田弘明香芝市長からは「努力を惜しまず学生生活の中でチャンスを掴んで」と、また清水隆平後援会長は「失敗を恐れずにチャレンジしてほしい」と新入生へのエールの言葉をいただきました。 新入生代表から宣誓、在学生代表から歓迎の言葉があり、閉式となった後、教職員の紹介、学歌の紹介、学生による歓迎行事と続きました。歓迎行事として、映画制作部が作成した畿央大学の1年間のイベントを紹介した映像が流され、笑顔と元気一杯の行事の数々に新入生たちも目を輝かせて見入っていました。またジャグリング部によるパフォーマンスも見ごたえがあり、最後には大きな拍手が沸き起こりました。 午後3時からは、大学院健康科学研究科と教育学研究科および助産学専攻科の入学式が行なわれました。 院生29名、専攻科10名、全員の名前が読み上げられ、入学許可された後、それぞれの研究科長、専攻科長から祝辞をいただきました。より高度な学びと研究活動に向けての決意を固める、緊張した中にも和やかな入学式となりました。
2015.03.25
看護師、保健師、助産師国家試験合格率100%を達成!~2015年3月卒業生
2015年2月に実施された看護師、保健師、助産師の国家試験の合格発表が3月25日に行われました。4回目の卒業生となる健康科学部看護医療学科では、看護師国家試験に85名が挑戦し2年連続で全員が合格をはたしました。また保健師国家試験でも受験者66名全員が合格。日頃の頑張りが見事に花を開きました。 一方、今年が3回目の卒業生となった助産学専攻科では卒業生5名が3年連続で全員合格をはたし、4月から助産師としてスタートすることになりました。 この結果、看護職の3つの資格ですべて100%合格という、嬉しい快挙になりました。 今回の看護師国家試験合格率の全国平均(新卒)は95.5%となりましたが、本学の学生はよく頑張って、卒業生全員が合格をはたしてくれました。さらに保健師と専攻科の助産師を含めて、すべてが100%の合格という快挙でした。国家試験の合格を確実にしていくためにはしっかりとした準備が必要です。これからも、なお一層の支援強化をはかりたいと思います。 看護医療学科 学科長 伊藤明子
2015.03.18
平成26年度卒業証書・学位記・修了証書授与式を行いました。
畿央大学ならびに畿央大学大学院の2014(平成26)年度卒業証書・学位記・修了証書授与式が3月17日開催され、健康科学部267名、教育学部163名、助産学専攻科5名、大学院健康科学研究科27名の合計462名が、学び舎を巣立ちました。 キャンパスは、振袖袴や紋付袴、スーツ姿の卒業生たち、保護者の方々で華やぎました。 式は10時に始まり、学部学科ごとおよび助産学専攻科、健康科学研究科の卒業生の名前が読み上げられ、それぞれの代表者に卒業証書・学位記・修了証書が手渡されました。 その後、学長表彰が行われました。特に優秀な成績を修めた学生が各学科1名選ばれ表彰状と記念品が手渡されました。 冬木智子学長は式辞で「建学の精神である『徳をのばす(人に幸せを与え)、知をみがく(探究心を持ち)、美をつくる(人に美しいと感動を与える)』を実践して、歩み続け、母校である畿央大学には仲間との絆があることを忘れず、社会で頑張ってください」と卒業生を送られました。 奈良県前田副知事からは「奈良県はますます高齢化する社会に対応するため『健康と地域包括ケア』に力を入れており、畿央大学健康科学部の有する理学療法学科、看護医療学科、健康栄養学科、人間環境デザイン学科はまさに時代が要求する人材を育成する大学であり注目しています」と祝辞をいただきました。 その後、畿友会代表の伊村薫さんが在学生を代表して送辞を、卒業生を代表して健康科学部看護医療学科の小杉明日香さんが答辞を述べました。 また、午後5時より、会場を帝国ホテル大阪に移して『卒業記念パーティー』が開かれました。 卒業式で袴姿だった女子学生たちは、今度は色鮮やかなドレスにお色直しして再登場。パーティーでは、会場のあちらこちらに恩師を囲む輪が生まれ、和やかな歓談と写真撮影などの光景が絶えず、名残りのつきないものとなりました。
2015.03.17
学生広報スタッフBlog vol.165~看護医療学科伊藤学科長退任記念講演
こんにちは!学生広報スタッフ・きーさんです(^^) プレエントランスセミナーでの一期一会を経て、入学後は授業や課外活動で大変お世話になった看護医療学科の伊藤明子学科長☆ この3月で退任される事となりました。 3月14日(土)に、畿央大学で退任記念講演が行われ、きーさんも参加させて頂きました♪ ▲受付は看護の先生方☆ ▲ナイチンゲール像♪ 金子学部長のご挨拶に続き、現在看護医療学科で教鞭を執る4人の先生(学科長の教え子)からのメッセージがDVDで紹介されました☆ 伊藤学科長はベッドメイキングがとても美しく、シワ一つ無かったのだとか。40歳頃の写真も映し出されていました☆ ▲学部長から学科長の略歴などご紹介 ▲教え子の先生方よりビデオメッセージ♪ 続いて伊藤学科長の記念講演☆ 看護教育に携わって四十数年の伊藤学科長は、教育に対する思いも強く持たれていて、50歳を過ぎて発達人間学で修士号を取得されたそうです。情操教育の大切さも強調されていて、その中で先日行われた畿央大学第1回目の戴帽式について感動したとおっしゃっていました☆ 高校教員の経歴もある伊藤学科長は、高校と大学との違いに戸惑いながらも管理職として奈良県立医科大学での看護学科4年制発足に尽力され、その後畿央大学に赴任されました。 最初、教育学部に赴任されたというのも、このような経歴があったからなんですね(^^) そして畿央でも看護医療学科発足にご尽力 ☆ 初代学科長に就かれました。 「人の生活に密着した体験をさせたい」という思いからは離島・へき地医療体験実習が、そして「専門職の連携無しに看護の専門性は発揮出来ない」という思いからはチーム医療ふれあい実習が誕生する事となりました☆ いずれも畿央大学の特色となっているカリキュラムで、長期に渡る教員生活で、学生とともに臨床の現場に赴く事も多かったご経験が反映されているんだなと思えました♪ ▲いつものように優しい口調でご講演♪ ▲臨床現場での忘れられない経験から導き出された看護観 退任後は、信州で生活されるという学科長☆ 老年期への過渡期にある成人の発達を研究テーマの一つとされている学科長は、ライフサイクルの心理学等の著書があるレビンソンを引き合いに出し、中年期の人は自分の事を余り語らないとおっしゃいます。 そして、語る事がいかに大事かとも話され、今後私(伊藤学科長)がどんな風に生きているかチェックして下さい。聞いてくれれば全て話しますと笑顔で話されていました(^^) 最後に伊藤学科長が座右の銘とされている「上善如水」(上善は水の如し)という言葉を紹介され、講演を締めくくられました。 これは、最高の善とは水の働きのようなものである。水は万物の生長を立派に助けて、しかも競い争う事が無く、多くの人がさげすむ低い場所にとどまっている、というような意味だそうです(金谷治著 老子 講談社学術文庫より)。 この後は先生方からの記念品や花束贈呈、発起人(河野先生)挨拶☆ 学外の方々や卒業生、在学生など多数が聴講に来られたのも、伊藤学科長のお人柄のあらわれなのだと思います♪ きーさんにとっても伊藤学科長との一期一会は生涯の財産! これからも人生の恩師として、いつまでもお元気で☆ そして、来年のきーさんらの卒業式には是非来て下さいね! ▲卒業生の先輩たちと! ▲激レアな白衣姿!(戴帽式にて)
2015.03.09
「NCPR(新生児の蘇生)Bコース」を受講して~助産学専攻科
大学へ向かう道筋も、肌寒い季節から 3月に入って桜の蕾がつき、少し春らしさを感じる季節へとなってきました。 さて、私たち助産学専攻科は2月の国家試験と卒業研究発表会も終え、 3月4日(水)に学内最後のイベントでもある『NCPR(新生児の蘇生:Neonatal Cardio-Pulmonary Resuscitation)Bコース』を受講しました。 今回は、学生全員と先生方と一緒に受講しました。 NCPRとは、日本周産期・新生児医学会により「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立をめざし、新生児の蘇生を新生児科医のみならず、分娩にかかわる産科医、助産師、看護師、さらには医学生・看護学生、救急救命士等にも学んでもらおうというものです。講習会受講後、試験に合格し所定の手続きを経て「新生児蘇生法修了認定」の資格を得ることが出来ます。 1日の流れとして、まず講習を受けた後、実際に人形を使って蘇生法のデモンストレーションを行います。その後、試験を受けて終わりです。 インストラクターによる蘇生時に必要な知識や実践の講座を受け、新生児の緊急時に対応出来る助産師となるためには的確な判断と、現場で迅速に動くことが出来るよう訓練することが大切であることを学びました。 デモンストレーションでは、一つ一つの行動に時間がかかってしまい、次に何をすればいいのか考えている時間がなかったり出生後30秒単位で行動することの難しさを体感しました。 その時の対応によって生まれてくる新生児の生命が左右するという話を聞き、改めて生命の誕生に関わる助産師としての責任感や、チームとして動いていく大切さを感じました。 また、実施のデモンストレーションでは、真剣な眼差しの先生方の姿もみられ、いつまでも勉強し学んでいる姿勢は今後とも見習っていきたいと思いました。 最後にテストを受け全員合格していることを願いながら最後のナース服姿を写真におさめ、1日が終わりました!(緊張感が取れて、いい笑顔☆) 4月から現場で、今回の学びを活かし笑顔を忘れずそれぞれが自分の理想とする助産師になれるように精一杯頑張っていきたいと思います! 助産学専攻科 吉安 生希
2015.03.06
災害に強い地域づくりへの大学の貢献を考える-DMAT訓練を通して-
本学の在学生、卒業生、教員が参加・協力した近畿ブロックDMAT訓練について、看護医療学科堀内准教授からレポートが届きました。 【近畿ブロックDMAT訓練の開催】 2月14日、近畿ブロックDMAT(Disaster Medical Assistance Team災害派遣医療チーム)訓練が奈良県下で行われました。 2府4県58医療機関からDMATが参集、奈良県下の医療機関としては、災害基幹病院である奈良県立医科大学病院をはじめ、大和高田市立病院、済生会中和病院、土庫病院という実習でお世話になっている病院、平成23年の紀伊半島南部水害で大きな被害を受けた十津川村の診療所、南部水害の被災地へいち早く医療班を送った県立五條病院など7施設が訓練に参加しました。また、医大や県立の看護学校の学生、総勢400名も傷病者役として参加し、1000人規模の大規模訓練となりました。 ▲橿原運動公園とかしはら安心パークにDMAT本部や活動拠点本部、そしてSCU広域搬送拠点臨時医療施設が置かれ、災害医療(訓練)の中心的役割を担いました。 【DMATとは】 DMATの説明を少しだけします。「ディーマット」と呼ばれています。 「救える命を見逃さない、ひとりでも多くの命を救う」ことをミッションとしています。1995年の阪神淡路大震災で亡くなられた6425名の方のうち、少なくとも500名は、適切な初期医療が施されていたら救えたと報告されており、DMATはそうした苦い経験の中、構想が練られ、議論が繰り返され、厚生労働省の元、平成17年4月に発足しました。 3年前より、ブロックごとの訓練が行われるようになり、今年の近畿ブロック訓練の担当が奈良県でした。まず、2月14日の訓練の様子をご覧ください。 ▲DMATの車両もいろいろ、仮設診療所が開設できるほどの物品を積んだ車両もあります。奈良県は…地味?(笑) ▲続々と運ばれてくる傷病者(グレーのウインドブレーカー:奈良医大の学生さんたち)のトリアージが行われます。トリアージとは、治療の優先順位念頭に「治療に緊急を要す:赤」「治療を数時間は待つことはできる:黄色」「治療の必要はない(自力で病院を受診してもらうことで対応できる、など):緑」「救命の可能性はない:黒」の振り分けです。 ▲治療は要すが緊急性はない「黄色」の判定で、テント内で待機する傷病者と付き添いの家族役、治療優先群「赤」で、搬送を待つ傷病者たち(すべて奈良医大学生) ▲訓練の傷病者にムラージュを施しているのは…そう裏方も頑張っています。ピンクのウインドブレーカーを着ているのはボランティアスタッフ、橿原運動公園に配置されたムラージュ応援隊、畿央大学看護医療学科1回生6人もそのメンバーです。 ▲こちらは、かしはら安心パークに配属されたボランティアスタッフ、教育学部、理学療法学科のボランティア学生が配属されました。しかし、突然、欠席した学生の代わりに傷病者役を演じることになって、メイク、演技を確認、打ち合わせ中。 ▲誰の足でしょうか?家屋の下敷きになって足が挟まれた、という設定。「赤」から「黒」へ、つまり生存が厳しい、という病状悪化を演技することになりました。答え:ムラージュ指導者講習会から参加してくださった看護医療学科の文先生の足です。 ▲ムラージュ応援隊から傷病者へ。担架に固定され「赤」エリアに運ばれた教育学部の学生さん。 ▲ド派手な演出、時間が経過すると退色するので、濃めのメイクで準備します。ひどい顔になってしまいましたが結構楽しんでいた「災害に強い大和の町づくりネットワーク」(詳細は後ほど)のメンバー。 ▲看護医療学科の卒業生も応援に駆け付けてくれました。あんしんパーク組の2人。橿原運動公園組の2人共に、ムラージュだけではなく、後輩たちのサポートもしっかり行ってくれました。文先生とは初めてお目にかかる卒業生たちです。 (さらに…)