健康栄養学科の新着情報一覧
2018.11.20
平成30年度 健康栄養学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート
健康栄養学科の卒業研究発表会が平成30年11月10日(土)9時30分より冬木記念ホールにて開催され、82名の4回生が39演目の発表を行いました。 食品科学や調理科学に関する研究、臨床栄養学、スポーツ栄養学や栄養教育論など、多くの分野の研究成果を興味深く聴くことができました。4回生は、昨年の12月(3回生の後半)に各研究室に配属され、管理栄養士国家試験の勉強や就職活動、授業と忙しい中、日々研究に励んでいました。発表中の学生はもちろんのこと、自分の順番を待つ学生からも、緊張感が伝わってきましたが、落ち着いて堂々と発表する姿から1年間の研究で身につけた自信を感じることができました。 発表後の質疑応答では、先生方からの質問に戸惑う場面も見られましたが、これまでの研究を振り返り、懸命に答えようと努力する姿がとても印象的でした。客席には、次年度の卒業研究に向けて、後輩の3回生の姿も見られ、熱心に耳を傾ける様子がうかがえました。 ▼先生方による質問 閉会の挨拶では、小西学科長からの講評がありました。 すべての研究発表が終わったあとは、緊張も解け、達成感からか笑顔がとても晴れやかでした。素晴らしい卒業研究発表会となりました。この経験を社会に出てからも活かしてください。4回生のみなさん、本当にお疲れ様でした。 健康栄養学科 助手 大谷優希菜
2018.11.02
就活レポート~就職活動の現場から~No.488(栄養教諭)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第488弾! 健康栄養学科13期生(19卒) A.M さん 奈良県・栄養教諭 勤務 【教師を目指そうと思ったきっかけ】 管理栄養士の臨地実習で、子どもと熱心に向き合われている姿や仕事に誇りを持って取り組まれている栄養教諭の先生の姿を見て、このような人になりたいと思いました。また、子どもも食べることもとても好きだったことから、栄養教諭を目指しました。 【ボランティア・教育実習を経験して】 ボランティアでは子どもたちとの関わり方や普段の様子を見ることができました。特に子ども食堂のボランティアでは食べること・料理を作ることを通して、マナーや食の知識が子どもにより差が大きいことを理解し、子どもたちと一緒に食を考えるという経験ができました。 教育実習では自分の授業を行わせていただき、指導における多くの課題・改善点を知ることができただけでなく、私の魅力を活かした指導を学ぶことができました。 【畿央大学での大学生活について】 他大学と比べて、学校の規模が小さく、先生・学生同士の距離が近いところが魅力だと思います。健康栄養学科は3回生までクラスごとで実験や実習などの授業を受けることが多く、顔見知りの人たちの中で楽しく、様々な考えに刺激を受けながら、栄養について学ぶことができました。 【畿央大学の教員採用試験対策について】 3回生の前期まで教員採用試験について何もしていなかったのですが、10月から試験対策や面談があったことで素早く勉強に取り掛かることができました。面接対策ではたくさんの先生に見ていただくことで、自分について深く考える機会になりました。また、教育学部の人たちと一緒に試験対策をできたことは、とても刺激になり、「私も頑張ろう」と最後まで思えました。 【理想の教師像】 気軽に「先生」と声をかけてもらえる栄養教諭です。そのために、直接会話をすることや、他の先生や子どもたちと積極的に関わることはもちろん、おいしく安全で、誰かと話したくなるような楽しい給食を作れるようになりたいです。 【後輩へのメッセージ】 採用人数が少なく、何を勉強すれば良いか分からず、採用試験は不安になります。上手くいかないこともたくさんあります。でも、友達や先生と話したり、息抜きをしたりして無理をしすぎないことが大切だと私は思います。一人だと思わず、ぜひ周りの人に相談してみてください。応援しています。
2018.10.31
子ども向け食育イベントを開催! in 畿央祭~ヘルスチーム菜良
畿央祭2日目の平成30年10月21日(日)に、地域住民向け「ウェルカムキャンパス:の企画としてヘルスチーム菜良※が子ども向けの食育イベントを開催しました。 ※ヘルスチーム菜良・・・管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 今年のテーマは「かみかみはかせになろう!」で、子どもたちに噛むことの大切さを学んでもらうことをねらいとして実施しました。 まず初めに、紙芝居を用いてどうして食べ物をよく噛まないといけないのか、よく噛むとどのようないいことがあるのかを説明しました。子どもたちはとても真剣に紙芝居を聞いてくれて、話の途中で問いかけた際には元気よく答えてくれました。 紙芝居を聞いてもらった後は、〇×ゲームに挑戦してもらいました。子供たちは紙芝居で聞いたことを思い出しながら一生懸命答えてくれました。紙芝居の内容をきちんと覚えている子が多く、しっかりと聞いてくれているんだなと感じました。 次に、噛みごたえのある食べ物のイラストを使った釣りゲームを行いました。子どもたちは制限時間内に出来るだけ多くの食べ物カードを釣ろうと頑張ってくれました。カードの裏には星マークがついており、噛みごたえのあるものほど星の数が多くなっていることで「タコは星が3つあるからとても噛みごたえがあるんだ」等の子どもたちの新しい発見にもつながりました。 最後にはアンケートに答えてもらい、「かみかみはかせ認定証」を渡しました。 今回の子ども向け企画には2歳くらいから小学校高学年まで様々な年齢の子どもたちが参加してくれました。「〇×ゲームがたのしかった」「もっとちゃんとかもうと思いました」と感想を寄せてくれる子どももおり、楽しみながら噛むことについて学んでもらえて良かったです。 この取り組みを通して、子どもたちが以前よりも噛むことに興味を持ってくれたことが実感できて嬉しかったです。これからもヘルスチーム菜良の活動を通して勉強し、その成果を今回のようなイベントで伝えていけたらいいなと思います。 ヘルスチーム菜良 健康栄養学科1回生 小田垣満帆 ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。
2018.10.31
就活レポート~就職活動の現場から~No.486(栄養教諭)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第486弾! 健康栄養学科13期生(19卒) N.Y さん 福井県・栄養教諭 勤務 【教師を目指そうと思ったきっかけ】 私は高校の頃から食に関わる職業に就きたいと考えていました。具体的に考えるようになり、子供も好きだということから食育を行える栄養教諭になりたいと強く思うようになりました。 【学校インターンシップ・教育実習を経験して】 授業が忙しかったこともあり、三回生の後期からボランティアに行き始めました。実際の現場に入る機会はなかなかないため、多くのことを学ばせていただきました。教育実習では初めて一人で授業を行わせていただき、大変な点も多くありましたがそれを上回るやりがいを感じることができました。 【畿央大学での大学生活について】 大学が大きすぎない分、他学科生や先輩後輩、先生方との距離が近いように思います。私は部活に入っていたので他学科の友達が多くでき、色々な人と関わることができたため刺激を多くもらうことができました。 【畿央大学の教員採用試験対策について】 対策講座や面接練習などとても充実しています。面接練習も手厚くしていただき、最初は緊張して早口になってしまったりしましたが、練習するにつれ面接が楽しいと思えるようにまでになりました。 【理想の教師像】 親しみも持てる栄養教諭になりたいと思います。美味しく安全な給食を提供し、多くの児童とふれあい、なんでも相談できるような教師を目指します。児童が食に興味が持てるような工夫も多くしていきたいです。 【後輩へのメッセージ】 管理栄養士になるための勉強と教職の勉強の両立はとても大変ですが、栄養教諭になりたい気持ちがあるならあきらめずに頑張ってほしいです。専門科目の勉強は管理栄養士国家試験にも役立ちますし、教職教養はしっかり対策講座をしてくださいます。一般教養はセンター試験を受けていたのであればある程度の基礎はあるので大丈夫だと思います。たまには息抜きをしつつ、教師を目指す友達と励ましあいながら頑張ってください!応援しています!
2018.10.31
畿央祭で健康カロリーチェックを実施!~ヘルスチーム菜良~
平成30年10月20日(土) ・10月21日(日)に畿央大学の学園祭「畿央祭」が開催されました。ヘルスチーム菜良※1では21日(日)に学生がスタッフとして参加し、食育サッとシステム※2を用いて、「健康カロリーチェック!」と称し、日頃の食生活を見直してもらう体験コーナーを実施しました。 (※1)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成され、食育啓蒙活動などを行っています。 (※2)食育サッとシステム…フードモデルを用いて1食分の食事バランスを栄養価で計算し、5段階で評価されるシステムです。 実施時間は13:00〜15:00の2時間で、69名の方に参加していただきました。 今回は高校生向けのオープンキャンパスとは違い、65歳以上の方を対象として実施しました。参加された方は健康意識が高く、栄養面にも詳しい方が多く、選択していただいた献立の食事バランスチェックで栄養価の評価が満点に近い方もおられました。 普段の食事でどのような事に気を付けておられるのかをお聞きし、1食分の栄養のバランス、1日分や1ヶ月の期間で栄養のバランスを考えていくことを中心にお話しさせていただきました。 今回の取り組みでは、高齢者の方とお話しすることができ、新鮮でとても楽しい時間で、とてもよい勉強になりました。今後、幅広い年齢の方にアドバイスができるようになることや難易度の高い質問に答えられるようになるために、日々の勉強が大切だと改めて感じました。 健康栄養学科3回生 今西果菜子 ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。
2018.10.30
奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第10回料理教室」を開催しました。
健康栄養学科の学生プロデュースによる料理教室を開催 今回のテーマは、「パエリア風さばの炊き込みごはん」 畿央大学は奈良県中央卸売市場と連携して6年目になります。そして今年の8月に開催された第9回目に引き続き、平成30年10月27日(土)に第10回料理教室を開催し、健康栄養学科(指導教員:上地先生、隅蔵先生)の2回生7名が参加しました。 今回は「パエリア風さばの炊き込みごはん」ということで、今が旬の「鯖」を使ったメニューが採用され、参加者がお越しになる一時間前から学生は具材の下準備を開始しました。 開会に先立ち、水産物卸協同組合の理事長からご挨拶をいただき、その後、鯖をご提供いただいた松本水産の松本様から鮮度の良い鯖の見分け方等、生活に役立つ豆知識をご教示いただきました。 松本様の話によると「秋鯖がおいしい」と言われる理由は、海水温の低下で皮下脂肪が厚くなることで上質な脂をうみだすことが大きく関係し、季節が冬に移行するにつれ子を持つことで身がパサパサしてしまうことから、秋が一番鯖を美味しく堪能できる時期だとのことでした。 ▲写真左:左から2番目 水産物卸協同組合 理事長、3番目 松本水産 松本様 写真右:上地先生 上地先生からレシピの概要について説明された後、学生が調理の手順を実演形式で、調理の際の工夫点も盛り込みながら参加者の方々に説明しました。参加者の方々は学生の一生懸命な発表に耳を傾け、メモを取るなどして積極的に参加いただきました。 料理の手順についての説明が終わると、各班に分かれて調理を開始しました。皆さん楽しそうに、時折雑談も交えながら調理を行い、お米を炊きこんでいる時間は学生がレシピやサバの栄養価について解説するなどし、大いに盛り上がりました。 この料理教室は、学生が日頃、講義等で学んでいる栄養の知識を参加者の方々にアウトプットできる貴重な「学びの機会」でもあります。料理教室にはベテランの主婦の方々が多く参加されていましたが、調理に関する新たな発見や学びがあったとのことで、「楽しい料理教室だった」「またぜひ参加したいです」との声を多く頂戴することができました。飛び入りでの参加を含め、計14名の方々に参加いただき、料理教室は無事終了することができました。 奈良県中央卸売市場(最寄駅:近鉄橿原線 筒井駅徒歩10分)の食祭市は、毎月最終土曜日9時~12時のみ一般の方を対象に開催されています。毎回「当日の目玉商品」が設定され、良いモノをお安くお買い求めいただけます。また、食に関するさまざまなイベントも楽しめますので、是非みなさんもご参加ください。 【過去の記事】 ならいちばのキッチン・第9回料理教室 ならいちばのキッチン・第8回料理教室 ならいちばのキッチン・第7回料理教室 ならいちばのキッチン・第6回料理教室 ならいちばのキッチン・第5回料理教室 ならいちばのキッチン・第4回料理教室 ならいちばのキッチン・第3回料理教室 ならいちばのキッチン・第2回料理教室 ならいちばのキッチン・第1回料理教室
2018.10.29
近鉄連携「香芝SAフードコード丼メニュー開発プロジェクト」、レシピ検討会を実施!
畿央大学健康栄養学科は㈱近鉄リテーリングと連携し、今年で5回目となる西名阪道 香芝SAで提供する「メニュー開発」に取り組んでいます。昨年は「麺メニュー開発」を行い、「奈良の野菜山うどん」がグランプリを受賞し、準グランプリ受賞の「柿揚げうどん」と「大和のふるさとうどん」とあわせた3メニューが香芝SAのフードコートで販売されました。また、特別賞受賞の「大和芋のぶた都旅虜(とろろ)そば」と「ヤマトポークのみそ豆乳醤ラーメン」の2メニューが岸和田SAで販売され、いずれも人気メニューとして好評でした。 今年のテーマは「鶏肉を使用した丼メニュー」です。7つの健康栄養学科の学生グループが参加し、6月のプレゼンテーション会を皮切りに、試作、質問会、そして平成30年10月24日(水)、審査会を前に現場の方々から最終チェックをしていただく機会として、レシピ検討会を開催しました。 学生たちは各チームで考案した丼メニューを作り、グループごとに開発したメニューの概要や調理方法、味付けなどの説明を行い、現在抱えている課題や質問を近鉄SAの方々に投げかけ、現場視点での意見や指摘を数多く頂戴しました。 今回は開発した丼を実際に食べていただき(鋭い意見もいただきましたが)「学生さんたちは自分たちの丼のアピールポイントやコンセプトをしっかりと持っていますね。どのグループがグランプリを取ってもおかしくないでしょう」との講評もいただいました。 ついに、11月17日(土)、コンテスト本番を迎えます。レシピ検討会でいただいたアドバイスや改善点を基に、学生たちは残りの期間で更なるメニューのブラッシュアップをめざします。コンテストでグランプリ、準グランプリを受賞したメニューは実際にSAで販売される予定です。SAのメニューに登場する日を、乞うご期待ください! 【過去の商品化関連記事】 平成30年度 香芝SAフードコート 「丼メニュー」 平成29年度 香芝SA・岸和田SA「麺メニュー」 平成28年度 西名阪自動車道 香芝サービスエリア「大和ポークを使った丼メニュー」 阪和自動車道 岸和田サービスエリア「大和ポークを使った丼メニュー」 平成27年度 畿央生が作ったカフェメニュー 平成26年度 畿央生が創作した新メニュー
2018.10.26
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.62~体力・骨密度測定会 in 畿央祭!
こんにちは。TASK※(健康支援学生チーム)、健康栄養学科2回生の伊藤宗一郎です。 平成30年10月21日(日)に行われた第16回畿央祭(学園祭)にて、65歳以上の方を対象とした体力・骨密度測定会をTASKが担当しました。今年度は、広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトシニアキャンパスを兼ねて行われました。 ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 測定内容は、握力、足趾握力、ファンクショナルリーチテスト、30秒立ち上がりテスト、骨密度、体組成の6項目です。 ▼握力の測定 ▼足趾握力の測定 ▼体組成の測定 ▼骨密度の測定 今年は天候にも恵まれ、多くの参加者に測定に来ていただきました。昨年に比べると定員数を少なくして、その分来ていただいた方ひとりひとりへの丁寧な対応を心がけ、またTASKスタッフ同士で連携能力をおおいに発揮してスムーズに測定・アドバイスができたという印象です。 毎年の畿央祭での測定を楽しみにしていると言ってくださる方もいて、やりがいも感じることができました。また来年も参加したいです。 ▼最後は恒例TASKの「T」で記念撮影 健康栄養学科2回生 伊藤宗一郎 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。
2018.10.24
栄養教諭の採用試験で健康栄養学科が躍進しました!
2018.10.23
サムライカレープロジェクト in Phnom Penhに参加!~健康栄養学科3回生
こんにちは!健康栄養学科3回生の副島大成です。私は2018年9月17日(月)~29日(土)の2週間カンボジアにいました。なぜなのか?それは… サムライカレープロジェクト in Phnom Penhに参加していたからです! このプロジェクトでは現地のマーケット調査から聞き込み調査、試作、試食会、改良、販売までの商品開発・販売のプロセスを経験することができました。(調査に必要なマーケティングの知識は森山社長が直伝してくれるので心配なかったです) 私はこのプロジェクトの9月2期から参加しました。9月の1期から1か月コースで参加していたメンバー4人と合流して、9月2期メンバー合計8人で森山社長からのミッション「9月21日(金)にプノンペン大学で開催されるHarvest Moon Festival(以下、HMF) などで200ドル以上売り上げよ」を達成するためにそれぞれの個性や得意分野を生かして奮闘しました。ちなみに達成すれば焼肉食べ放題という報酬がGETできます。では、このインターンシップでどのような体験をしてきたかお話しします。 〈マーケット調査〉 現地のマーケットを調査しました。1か月チーム4人とは分かれて2週間チームの4人で行いました。商品を売るにはどのような商品がどんな場所でどのくらいの価格で売られているのか、どのような人がその商品を買うのかを見極めることが必要です。そのため私たちはカンボジアなどの東南アジア圏で普及している交通手段「トゥクトゥク」に乗ってイオンモールプノンペン2号店や現地屋台村、TK Avenue(ショッピングセンター)を廻りました。 イオンモールプノンペン2号店はプノンペンで最大級のショッピング施設で施設内には遊園地や水族館などのアミューズメント施設があり若い年齢層の人や家族連れが多く見受けられました。 ▲水族館にも行きました。規模は小さいけれど色々な魚や爬虫類が飼育されていて楽しかったです。 現地屋台村は近くにザマン大学があることもあり学生が多かったです。思っているよりも価格は高かった印象です。 ▲屋台村で実際に食べた抹茶豆腐。カンボジアのスイーツはカラフルなものが多かったです。 TK Avenueは若者向けでスターバックスなどのカフェやおしゃれな飲食店が立ち並んでいました。映画館もあり大学生のデートスポットといったところでしょうか。商品の完成度が高いので価格もそれなりに高かったです。それでも閑散としているわけではなく、特にパン屋さんは人気でした。 ▲写真左:パン屋さん。カンボジアでは人気のある豚のでんぶがのっているバケットをいただきました。すごくおいしかったです。 写真右:ヨーグルトアイス専門店。トッピングの種類が豊富なので優柔不断な私はほとほと参りましたが結局マシュマロにしました。さっぱりしておいしかったです。 自分たちの足で調査した結果をその夜にチームでまとめました。まとめ方は得られた結果を4P(product=商品,price=価格,place=場所,promotion=売り方)に当てはめる方法をとりました。 ▲マーケット調査した商品の分類データ 〈販売商品案・聞き込み調査に関する会議〉 その後1か月チームと合流してHMFで販売する商品案についての会議を行いました。進行は1か月チームが主体でしたが、積極的に挑んでいかないとインターンシップに参加した意味がないと思い、ばんばん意見を出していきました! そして出た商品案のメリット、デメリットを考え4つまで絞り込みました。 商品は餃子、たこ焼き型パンケーキ、ポップコーン、さつまいも・バナナチップ。 これらはすべて作り置き可能で自分たち風のアレンジの余地があり、placeの可動性や価格が抑えられるという利点があると考えました。翌日の聞き込み調査に向けてアンケートの内容・資料を作成し、この日の作業は終了しました。 ▲商品案:自分が食べたい(売りたい)ものと、現地の人が食べたい(売れる)ものは違う。改めて現地でのマーケット調査の重要性が分かる会議になりました。 〈聞き込み調査〉 王立プノンペン大学に伺い、日本語学科の学生に聞き込み調査を行いました!この学科には日本語だけでなく韓国語も話せる人が意外といました。特にプノンペン大学の学生は勤勉で日本の地方方言を研究している学生もいてカンボジア学生の学習意識の高さに驚嘆するとともに、私自身の学生生活を顧みる良い機会となりました。 森山社長が事前にアポイントメントをとっていた学生、その友人にも協力してもらい調査しました。前日に絞り込んだ4つの商品案の中でどれが学生にうけるか、どのフレーバーが食べてみたいか、自分たちが考えた価格は適正であるかなどオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを組み合わせながら聞き込みを行い、学生の普段の生活やアルバイトの給料などについても質問をして金銭感覚がどんなものかを聴き取ることが出来ました。 ▲聞き込み調査の様子:オープンカフェでリラックスした状態で実施したので、彼らの生活リズムなどの雑談を交えながら和気あいあいとした良い雰囲気で調査できました。 得られた調査結果ではプノンペン大学の学生には餃子が一番、その次にたこ焼き型パンケーキが人気でした。餃子は「単純においしいから好き」「家でも作るよ」という意見が得られました。 ソースに関しても、チリソースなど辛めのソースをつけることを伝えると、賛成してくれました。(マーケット調査を行った結果カンボジア人は甘いもの・辛いものは大好物であるが、ラーメンのスープのような塩っぽいものはあまり好きではない。実際にスープを飲んでみても香草やスパイスの香りはするが、日本人からすると塩分が少ないように感じました。) たこ焼き型パンケーキに関しては「いろいろなフレーバーがあっておもしろい」という意見があがり、その反面「チップスはどこでも食べられるし飽きた、高い」という点で不人気ということも分かりました。 〈販売商品・商品価格・販売日程の決定〉 聞き込み調査の結果から私たちは餃子、たこ焼き型パンケーキ、ポップコーンの3つを販売することに決めました。しかし、たこ焼き型パンケーキのフレーバーに関しては試食会の反応を見てから決めることにしました。 たこ焼き型パンケーキ(6個1パックで1$,150食)と餃子(3個1パックで1$,50食)の販売はHMF当日で合計200$の売り上げ目標を立て、さらなる売り上げ拡大のために餃子とポップコーンの販売を計画しました。2回目の販売目標は販売場所により販売価格が異なるので以下表にまとめます。 ▲この内訳で合計175$の売り上げ拡大を狙います。 〈試食会・アンケート集計〉 たこ焼き型パンケーキのフレーバーを決めるために試食会を行いました。用意したフレーバーはいちご、チョコレート、抹茶、オレオと一般的なものからココナッツ、タロイモなどカンボジアならではのものなど6種類です。 それに加えて中にドライフルーツ入りと無しを用意して、計12種類を試食してもらいました。アンケートでは好きなもの2つと好みでないもの1つにシールを貼ってもらうようにしました。 ▲用意したパンケーキ:ドライフルーツ入り ▲実際に使用したアンケート用紙:ここにシールを貼ってもらい、その合計で人気のあるもの3種類が実際に商品となります パンケーキとアンケート用紙を用いて、王立プノンペン大学にて試食会を行いました。大学生を中心に呼び込みを行い、アンケートと商品に対するアドバイスをもらいました。基本的にカンボジアの人は優しく控えめな性格であるので全部おいしいと答えてくれます。それゆえ意見を聞くときは「ビジネスの勉強をしているのでさらに良いものをつくるために率直な意見を出してほしい」と自分たちが試食会を行っている背景について伝える必要がありました。そうすると理解を示してくれてアドバイスは「商品が小さい」「形が不均等である」「個数が少ない」「甘さが足りない」などの意見を出してくれました。 ▲試食会の様子:アンケート班と呼び込み班に分かれて試食会を行ったのでたくさんの人のアドバイスを聞くことができました。 その後メンバー全員でアンケート結果とアドバイス内容の共有を行いました。結果はいちご、抹茶、ココナッツが人気であり、この3つを商品化することになりました。 またドライフルーツ入りよりも無しが人気があったので、本番ではドライフルーツ無しのパンケーキを売ることに決めました。 〈商品の改良・HMF販売の準備〉 商品の製造班とプロモーション用の資料や広告の製作班に分かれて作業しました。製造班は試食会で出た課題である甘さと形、大きさの改良に努めました。甘さはケーキ屋でのアルバイト経験がある現地人スタッフのサボンに味見してもらいカンボジア人好みに調節しました。 形、大きさに関しては以前にベビーカステラをサムライカレーインターンシップで作った人にアドバイスを受け、その通りベーキングパウダーを加え試作すると型いっぱいに膨らみきれいな丸に仕上がり理想的な形に仕上がりました。また見た目も着色料を使うことで発色が良くなり可愛くなりました! 資料・広告の製作班はプロモーションとしてFacebookパネルの作成やHMFの招待状を制作しました。商品を売るためには、おいしいことはもちろん売り方を工夫することでさらにお客さんを呼び込む作戦を立てました。 そのために写真映えするFacebookパネルを作り商品を買ってくれた人は記念写真を撮れるようにしました。メンバーの中に工作・デザインが得意な子がいて、とても完成度の高いパネルが出来上がりました!その他歩き売りをするためのトレーの装飾や看板を製作しました。 ▲Facebookパネル製作の様子。躍動感が溢れています。 ▲完成直前のパネル。こんな感じで商品を買ってくれた人に写真を撮ってもらいます。 ▲HMFの招待状。Facebookに投稿したり、Messengerでカンボジアでできた友達に送付したりしました。 〈HMF前日準備〉 この日はHMFで販売するパンケーキの製作とパックの装飾を行いました。パッケージもプロモーションの一部であるので特別感のあるものにしようと考え、サムライカレーのロゴを貼ることにしました。また、パンケーキを食べるつまようじにもカンボジア、日本、サムライカレーの旗を付けました。パンケーキも数が少ないという意見があったので1パック6個から1パック7個に個数の変更を行いました。その後餃子を焼き、同じように装飾したパッケージに詰めていきました。 その後、当日はHMFまでに時間があるので午前中は4か所に分かれて歩き売りをすることになり、場所の割り当てを行いました。 ▲パンケーキ製作の様子:パンケーキ生地をディスペンサーに入れて絞ることで時間の短縮も考えました。900個ものパンケーキをつくる必要があり、気力との勝負でした… 〈HMF当日〉 午前中は前日に決めた場所で歩き売りをしました。初めは、どう声をかけようかと考えていましたが、1か月メンバーの子と一緒に回ったのでそれに合わせていくうちに、だんだんと押し売りスキルが身についてきました。家族連れに声をかけると子供が興味を示してくれるので私は「子供が欲しがっているよ!」とそのお父さんに交渉したり、「肩揉みマッサージとパンケーキ1パックセットで1ドルにするから買って!」とスキンシップを取ったりするなど押し売りスキルを成長させていきました。途中仲良くなりすぎて本来の販売とは関係のない話や逆にフルーツやチキンをもらったりしていました。 結局、2人で3時間粘って13パック売ることができました。しかし、気が付けば時間はもう13時45分。HMFでの販売開始まであと15分しかなかったのでトゥクトゥクをとばして会場へ向かいました。 ▲購入してくれた家族との記念写真。:ちなみに場所はRoyal Palace。きれいな建物と黒、白、茶と様々な色の大群のハトが見られました。 会場に無事間に合った?(嘘です。5分ほど遅刻しました)ので早速歩き売り再開です。 お祭りということもあり外売りの時の倍以上のスピードで売れました。外売りで自分の押し売りスキルが磨かれていたので一緒に販売している子にもびっくりされました。おおよそ日本ではできない売り方をしていたので少し引いていたくらいでした。 販売は終わってみるとパンケーキ150パック、餃子50パックすべてが完売しました! 販売の本部の横にはおしゃれな写真映えするアイス屋さんがありましたが、その商品は1つ作るのに時間がかかる、歩き売りができないというデメリットがありました。その点私たちの商品は1つの完成度は敵わなくても、競合のデメリットを自社のメリットにできたことが完売できたポイントだと考えます。 午前の販売で子供などへ値引きが発生したため売り上げは約197ドルと目標の200ドルには惜しくも届きませんでした。しかし、私たちは追加販売があるのでそこでの販売で今回との合計400ドル以上の売り上げを狙いました。 ▲販売の様子:Facebookパネルも大好評。完売記念の集合写真。今まで味わったことのない達成感が得られました。 〈追加販売〉 HMFで売上目標に届かなかったリベンジのため予定していた餃子とポップコーンを用意しそれぞれの販売場所へ向かいました。私が担当した場所は観光客や若者が集まるRiversideだったので販売開始30分で5パックの餃子と1カップのポップコーンが売れました。しかし!好調かと思われたのもここまで。突然のスコールにより人がいなくなりました。あきらめずに屋根のあるところで雨宿りしながら販売を続けましたが皆それどころではありませんでした。結局販売は中止になりました。森山社長からのミッションの200ドル以上売り上げることはできましたが悔いが残る結果になりました。 〈販売後の3連休〉 販売を終えた私たちに残された使命は成果の報告とカンボジアで遊びたおすことでした。販売の翌日から3連休をいただいたので2週間メンバーでアンコール遺跡とその周辺の観光を計画しました。 プノンペン・リバーサイドからバスに揺られること約6時間、アンコール遺跡のあるシェムリアップという町に到着しました。初日はトンレサップ湖を貸し切りモーターボートでクルージングしました。そこでは高床式住居に住む人々の姿を見ることができました。途中で手漕ぎボートに乗り換え森の中を進んでいくと野生の猿を見ることができました。船頭のおばちゃんがバナナを木に置くとどこからともなく現れ、慣れた手つきでバナナをむき貪っていました。とてもかわいかったです。様々なものを見ることができましたがその中で私が一番感動したのはトンレサップ湖の地平線に沈む夕日を見たことです。時間が止まったかのようにさえ感じるほどの美しさでした。 ▲トンレサップ湖。今まで見た景色のなかで一番きれいだった。 ▲トンレサップ猿。(画像をクリックすれば動画がご覧いただけます) 休暇2日目はいよいよアンコールワットやその周辺の遺跡群を見に行きました。アンコールワットの日の出を見に行くために早朝4時半にホテルを出発しました。しかし、その日はあいにくの曇天。じわじわと明るくなっていくアンコールワットもなかなかきれいだと思いました。遺跡ではたくさんの女神像を見ることができ同じポーズで写真を撮り、楽しみました。アンコール・トムでは50をこえる神の顔を見ることができました。カメラアングルによってはその顔と鼻キスをすることができます。また遺跡周辺にはたくさんの猿が生活しており、動物園よりも間近で彼らを観察することができました。とてもかわいかったです。タプロムでは遺跡に大木がまたがるようなかたちで生えており、自然の雄大さを感じることができました。 ▲2週間メンバーでアンコールワットを背景にセルフィー。日の出が見られなかったことだけ残念。 アンコール遺跡を十二分に堪能した私たちはアロママッサージを受けに行きました。10ドルきっかしで一時間と、日本では考えられないほど格安でした。私は担当してくれたベテランのおばちゃんの力強さを体感することができました。少し痛かったです。マッサージを受けリフレッシュした私たちはパブストリートに向かいました。そこにはお土産屋さんや飲食店・バーなどが立ち並んでいました。いろいろな店をのぞいたのですがさすが観光地とあって屋台で食事をしてきた私たちにとっては高く感じました。結局屋台でご飯を済ませ(200円でおなかいっぱい!)、その後バーでおしゃれなカクテルをいただき、ホテルに戻りました。 休暇最終日には「天空の城ラピュタ」のモデルになったベンメリアに行きました。遺跡は苔や植物でおおわれており、ラピュタを見たことがない私でもその壮大さに感動しました。ベンメリアの中には地雷被害者の人だけで結成された音楽隊が演奏していました。なんとも感慨深い気持ちになりました。 ▲ベンメリアの写真。生命エネルギーを感じました。 〈1か月メンバーの発表見学と発表準備〉 休暇が明け私たちは1か月メンバー4人による発表を見学しました。重要なポイントは抑えながら笑いどころもある独自性を持った完成度の高い発表でした。私たちの発表にプレッシャーがかかりました。その後さっそく資料作成に取り掛かります。森山社長に教わったプレゼン資料の作り方を基に私たちなりのアレンジを加えながら仕上げました。下にプレゼン資料のファイルを貼っておくので気になった人はぜひ見てください。 ▲画像をクリックすればPDFデータがご覧いただけます。 〈成果発表〉 いよいよ今回のインターンシップの集大成である成果の発表です。先ほど添付したファイルを使って森山社長に自分たちの活動内容の報告をしました。インパクトのある写真や言葉選びをして興味を引き付ける資料をつくることができました。少しは噛んでしまいましたが、はっきりとした口調で行えたと感じています。活動の報告が終わるとその次は各自今回のインターンシップでの役割、特に頑張ったこと、将来積んでいきたいキャリアについて1分程度の発表を行いました。皆の将来の夢は意識が高く私はまだまだ深く考えられていないなと感じました。その後、森山社長からプレゼン資料の改善点と各人に対してのありがたいお言葉をいただきました。その言葉を胸に日本ではインターンシップ前よりも自分の将来について考えるようにしています。発表はとても緊張しましたが、これから多くの経験を経てより良い発表ができるように頑張ろうと思います。 ▲手に実際に使ったアンケートを持って発表している様子。ものすごく緊張しました。 以上が2週間のサムライカレーでの経験です。 海外での商品開発・販売は将来商品開発の道に進みたい自分にとって大きな経験になりました。また、日本全国様々なところから学生が参加しているので意識の高い仲間にも出会うことができ、今まで気づかなかった自分の長所や短所を見つけることもできました。メリットがデメリットに変わったり、思いがけないアクシデントにみまわれたりと、絶対学内だけでは体験できない失敗もできました。 インターンシップは自分で行動しなければ得るものは少ないです。それは言い換えれば、これからのキャリアに向けて最も必要な行動力を養うことができるということです。もし食品開発コースでインターンシップに参加したいと考えている1回生、2回生がいるならこのサムライカレーインターンがおすすめです。「インターンシップに行きたいけど英語が苦手だから海外はなあ」と思っている人にも。私自身は英語を単語でしか話せないレベルでしたが、商品を売るには熱意とボディランゲージさえ出来れば不自由はありませんでした。その他にもプログラムには市内観光の時間や森山社長の就活講座が組み込まれており勉強も遊びも充実した内容でありました。興味を持った人、特に健康栄養学科の食品開発コースの1・2回生はぜひ参加してみてください!最後まで読んでいただきありがとうございました! 健康栄養学科3回生 副島大成