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教育学研究科の新着情報一覧

教育学研究科の新着情報一覧

2016.02.07

大学院同窓会 臨時総会を開催しました。

大学院同窓会の畿桜会(畿央大学同窓会)への統合が可決されました。   2016(平成28)年2月2日(火)19:30より、畿央大学大学院臨時総会が開催され、大学院修了生18名が参加しました。     今春、教育学研究科1期生が修了し同窓会に入会すること、また会の活動がスムーズに行われ大学院の活性化につなげるため、大学院同窓会の発展的解散と畿央大学同窓会「畿桜会」への統合が提案されました。   統合に向けては下記5点が合わせて提起されました。 ・畿桜会に「大学院部会」を置くこと ・大学院部会の代表幹事は松下会長および畿桜会会長に一任すること ・同窓会口座残金を畿桜会に移行すること ・正会員の終身会費は16,000円とし、大学院同窓会の正会員からは別途徴収しないこと ・大学院同窓会での同窓会補助については、松下会長が畿桜会会長と協議して、畿桜会総会に諮ること   上記内容は会則第12条5に従い、議長を除く総会の出席正会員全員賛成で可決されました。     この総会決議により、大学院同窓会は本年6月19日(日)の畿桜会総会での承認をもって畿桜会に統合され、そのことによって発展的に解散することになりました。   大学院修了生同士のつながりをより深めていくための解散・統合になるよう、畿桜会と連携しながら畿央大学もサポートを続けていきます。    

2016.01.27

書評『教育の質の平等を求めて―アメリカ・アディクアシー学校財政制度訴訟の動向と法理―』

畿央大学大学院教育学研究科長の白石裕教授は2014年10月、協同出版から本書を出版されました。 本書は白石先生の前著、1996年の『教育の平等と財政保障―アメリカ学校財政制度訴訟の動向と法理』の続編というべきものであり、前著では、このことに関する訴訟の生成期(1971年~73年)と展開期(1973年~80年代半ば)に特徴的な相対的公平(equity)の法理の析出に主力が注がれていました。 一方、本書では、それに続く新展開期(1989年以降)に焦点が当てられています。新展開期で特徴的な事柄は、「教育費等の相対的条件」が公平(equity)なものとなっているかどうかという問題ではなく、「教育の質」が平等なもの、つまり適切・妥当(adequacy)なものになっているかどうかが法理を解く鍵概念となったことです。先生は、教育の質の平等が具体的・現実的にどのように訴訟や判決の中で理解され解釈されていったかということを、丹念な判決文や証言内容の精査により執筆されています。それは、教育の質の平等を追及するという人間の最重要課題の地平で、アディクアシーを議論することの意義と課題を追求することでもあります。 この一連の研究は、先生が日頃から心がけておられるグローバルで高度な研究、教育実践の理論的科学的な裏づけ、現代の教育課題や教育ニーズに応える教育研究の促進、地域の教育の発展等々の文脈の中で創出された精力的な研究であろうと考えられます。そしてこの「量的相対的平等」から「質的適切妥当性追求」へのこの転換は、教育上のアディクアシーがエクイティーを考慮したものでなければならないということから考えても、真に意義深い発展的転換期の研究といえるものであろうと思います。 先生は、「おわりに」で「アディクアシーの概念が多義的で際限のない解釈論に陥る可能性があるとすれば、裁判所はアディクアシーの問題に踏み込むのを躊躇するということがあるであろう」と将来の危惧を表明されておられます。確かに、教育の目的・価値観やアウトプットに関する概念は多義的であることには間違いないところであって、アディクアシーの議論は司法判断にはなじまず議会や行政の役割であるという考え方も成り立つと思われます。しかし、この問題は教育学の自律性に関わる問題であり、教育の専門性に関わる課題であると考えられます。何よりも問題なのは、教育のプロセスや目的に、議会や行政という教育外の領域からの判断がわがもの顔に導入されてしまうところにあると思います。法理の哲学と哲学の法理で教育の目的やプロセスを研究するものにとっては、訴訟や裁判の根拠となりうる理論と科学的実証的な成果を確立し共有することが課題であろうと思われます。そうした観点からも、先生のこの研究は、哲学的な世界にも強いインパクトを与えるものと考えられます。 畿央大学大学院特任教授(教育学研究科)杉峰英憲

2016.01.14

現代教育研究所プロジェクト研究成果報告会のご案内

畿央大学現代教育研究所が平成25(2013)年度より取り組んできたプロジェクト研究の成果報告会を行います。   畿央大学の研究リソースを学校・園の現場の教育力向上に活かすべく,現職の先生方の協力を得ながら進めてきたものです。 6つの報告の合間には、私たちと現場の先生方が日頃の課題について交換し合うブレイクタイムも用意しております。 皆様のご参加をお待ちしております。   プロジェクト研究の概要につきましては、下記URLをご参照下さい。 https://www.kio.ac.jp/rime/study/   日 時 2016年3月5日(土) 13:00~17:30 会 場 畿央大学 E102講義室  (受付12:30~E棟1階入口付近)    →アクセスはこちら 内 容  プロジェクトⅠ報告  13:10~13:50 「小学校現場における図画工作科教科書教材活用のあり方の研究」  プロジェクトⅡ報告  13:50~14:30 「初等中等教育の情報化および情報科教育の実践開発研究」  プロジェクトⅢ報告  14:30~15:10 「CEAS/Sakaiを媒介とした教師、学習者、学習教材の相互関係づくりを目指した英語授業創造のための実証的研究」 【ブレイクタイム】15:20~15:45  プロジェクトⅣ報告  15:50~16:30 「教員養成大学・学部における地域貢献の取り組みに関する事例研究」  プロジェクトⅤ報告  16:30~16:55 「ダイバーシティ教育開発の基礎的研究」  プロジェクトⅥ報告  16:55~17:20 「小中連携を視野に入れた英語 Can-Do Listの作成」 定 員 80名(先着順、参加無料)   【参加申込方法】                       ① 氏名(ふりがな)、②勤務先、③連絡先住所・電話番号、④メールアドレスを明記のうえ、FAXもしくはメールで、2月29日(月)までにお申込みください。 なお、畿央大学卒業生の方は⑤卒業年月を明記してください。   ※申込み票は、こちらからもダウンロードできます。   【宛先】 畿央大学総務部  現代教育研究所プロジェクト研究成果報告会係あて FAX:0745-54-1600   E-mail:rime@kio.ac.jp   【お問い合わせ】 畿央大学総務部   TEL:0745-54-1602 ※個人情報については、本イベントの受付整理以外には使用いたしません。  

2015.12.09

高校「情報科」におけるクラウドを活用したWebサイトの構築と情報発信に協力しました~教育学研究科

畿央大学大学院教育学研究科では、①いじめや不登校の問題、② 特別支援教育の充実、③ ICTを活用した教育方法・技術の開発・応用の三つの課題を中心に教育研究に取り組んでいます。   今回は、関西中央高校との③ICTを活用した教育方法・技術の開発・応用の研究に繋がる取り組みを紹介します。   11月21日(土)、桜井市にある関西中央高校(冬木学園)にて、クラウドサービスを利用した情報発信の実践が行われました。本実践では、無償でかつクレジットカードの登録なしに利用できる学生支援サービス(DreamSpark)により、マイクロソフトの最新クラウドサービス(Microsoft AZURE)を活用し、Webサイトを構築しました。     実践に取り組んだのは、関西中央高校の表現・情報コースの2年生16名と同校の教務部長であり、情報科担当でもある村上徹教諭です。教科「情報」(科目名:「情報の科学」)においてネットワークに関係する単元の実習として(株)日本マイクロソフト、Microsoft MVP for Microsoft Azureの廣瀬一海氏、および西端律子教授(いずれも畿央大学大学院教育学研究科)らの全面的なバックアップのもと実施されました。   100分という限られた時間の中で、マイクロソフトアカウント及びDreamSparkの登録、Azureの設定、Webサイト制作アプリケーションのダウンロードおよび構築を行いました。その中では、実習のみならず、進化するクラウドサービスによる情報化社会の進展やパスワード管理の重要性などの講義も含まれています。     村上教諭は「ネットワークに関する学習はなかなか机上の学習では理解しづらいことが多く、また最先端のテクノロジーは教科書ではカバーできないので、最先端の現場をよく知る廣瀬さんの話を聞く機会は生徒にとって貴重な経験となりました」と述べています。また、授業後、生徒の一人、森本凜さんは「とても楽しく授業をしてくださって有難うございました。クラウドの知らないことを学べてとても嬉しく楽しかったです。もっと長時間学びたかったです。」とコメントしていました。   現在、高等学校では情報科が必履修科目であり、情報活用の実践力、情報の科学的な理解、情報社会に参画する態度の3観点から授業が行われています。しかし、情報技術に関連する分野は日進月歩であること、また、教科書という性質上、執筆から発行および実際に使われるまでに数年のタイムラグがあることなどから、「クラウド」の記述のある教科書は限られています。 多くの情報サービスがクラウド上で展開され、知らず知らずのうちにクラウドサービスを利用している社会において、その仕組みを科学的に理解するだけでなく、情報発信という体験を通し、情報活用の実践力および情報社会に参画する態度の醸成をめざした、貴重な実践でした。実際に教材を作成し、実践指導をおこなった廣瀬氏によると、今回利用した教材は広く公開するとのことで、今後多くの高等学校での活用が期待されます。   今後も畿央大学大学院教育学研究科では、教育現場の実践で活躍している先生方と連携しながら現代教育の問題の解決に寄与していきます。   【関連記事】畿央大学大学院教育学研究科開設フォーラムを開催しました。 働きながら通える「畿央大学大学院」のヒミツって?(YouTube) マイクロソフト「MVPグローバルサミット2015」参加レポート~大学院教育学研究科教育学部 西端律子教授が「Microsoft MVP for Surface」を受賞しました。

2015.12.03

畿央大学大学院教育学研究科開設フォーラムを開催しました。

開設記念フォーラムは約100名の参加者を得て、盛大に開かれました!!テーマ「学級をめぐる教育臨床知の創造 ~「個」と「集団」をキーワードに、「自立」と「協働」に向けて~」   2016(平成27)年11月21日(土)の午後、約100名の参加をいただき、熱気あふれる中、畿央大学大学院教育学研究科 開設記念フォーラムが開かれました。     本学大学院教育学研究科は、① いじめや不登校の問題② 特別支援教育の充実③ ICTを活用した教育方法・技術の開発・応用の三つの課題を中心に、教育研究に取り組んでおり、これらの最先端の研究成果を報告するとともに、「個」と「集団」をキーワードとして整理し、学級をめぐる教育臨床知を高めていくフォーラムとなりました。 最初に、白石研究科長から、本学の目指す「臨床知」についての基調報告があり、教育現場の実践研究と大学の理論研究の融合を目指す本学の理念と、今回のテーマである「個」と「集団」の相補性の意義について述べられました。     続いて、取り組んでいる3つの分野の課題について報告が行われました。「いじめ・不登校問題の分野」からは、本学大学院の細越寛樹先生と大阪府立岬高等学校の濵﨑年久校長先生が、個と集団の多様性やそれをとらえる力量の向上、規律性と親和性のバランスなどについて報告がありました。       「特別支援教育の分野」からは、本学大学院の渡邉健治先生と香芝市立下田小学校の芳倉優富子先生から、集団の中での個別化や個別的なアプローチの大切さや、個が学んだ力を活躍させて自信や達成感を味わわせる集団の場についての報告がありました。       「ICTの分野」からは、本学大学院の西端律子先生と大和高田市立陵西小学校の木村優希先生から、ICTを活用した個や集団へのアプローチの最先端の取組や成果とともに、タブレット端末を使い、学級外へと広がった協働学習の実践や今後の課題についての報告がありました。       3つの報告後、交流会として、それぞれの報告者への質疑応答とともに、集団のもつ力の大きさやそれを引き出すポイント、各分野での今後の研究・実践の展望について交流しました。     3つの異なる分野での、まさに協働となったフォーラムでしたが、① 個を取り巻く集団の多様性、② 個と集団の理解を深めていくことの重要性、③ プラスにもマイナスにも働く集団のもつ力の大きさと可能性などを確認し、それぞれの分野での今後の深化を期待して、フォーラムが終了しました。   さらに、その後の懇親会にも、多くの参加をいただき、至る所で話の花がどんどんと咲き、ここでもまた、協働の場となりました。     最後になりましたが、登壇いただいた方をはじめ、参加していただきました皆様、ありがとうございました。本学大学院は、益々の発展を目指して頑張って参ります。ご支援のほど、よろしくお願い致します。なお、本フォーラムの様子は、翌日に奈良新聞にも大きく取り上げていただきました。   報告 教育学研究科主任 教授 島 恒生   【関連リンク】 大学院教育学研究科 働きながら通える「畿央大学大学院」のヒミツって?(YouTube)  

2015.11.27

動画【1分でわかる畿央大学】在学生・卒業生100人に聞きました!畿央大学のどこが好き? 100人全員の「好きなところ」を一挙公開しています!!

2015.11.18

マイクロソフト「MVPグローバルサミット2015」参加レポート~大学院教育学研究科

はじめまして、教育学研究科修士課程1年生であり、Microsoftが表彰するMVPでもある廣瀬です。11月の初めに「MVP グローバルサミット 2015」に参加する為に、アメリカ合衆国はワシントン州のシアトル・ベルビュー・レドモンドへ行ってきましたので、その雰囲気をお伝えします。 Microsoft MVPとは 少しばかり、Microsoft MVPの話をしましょう。Microsoft MVP表彰制度は、マイクロソフトが個人の活動を直接評価して、表彰する特別な賞です。この制度は、マイクロソフトの製品や技術に関する豊富な知識と経験を持っており、インターネットでの活動や日頃の登壇での活動や、メディアや執筆などを通じて、その能力を幅広いユーザーと共有している個人を表彰しているものです。MVP アワードの表彰は、全世界で行われており、世界 90か国以上、4,000名を超える人々が日々MVP としての精力的な活動を続けているそうです。 MVPには、表彰する分野があり、私は「クラウド」と呼ばれる技術の分野で4年連続の受賞をしています。また、弊学で師事している西端教授は「Surface」の分野での貢献を評価され、今年から受賞しています。 関連記事:教育学部 西端律子教授が「Microsoft MVP for Surface」を受賞しました。 MVP グローバルサミットとは そのMVPが年に一度、世界中からマイクロソフト本社のレドモンドに集まり、MVP受賞者のみが参加できる限定イベントが「MVP グローバルサミット」です。 このイベントの内容は、マイクロソフトの最新技術と情報をインプットしたり、実際の製品開発へのフィードバックなどを行います。とっても刺激的な内容なのですが・・・厳しい機密保持契約が課せられており、残念ながら一切のお話しする事ができません。という訳ですので、その雰囲気だけでもお伝えできればと思います。 巨大なマイクロソフトの本社 ワシントン州レドモンドにあるマイクロソフトの本社オフィス群は、通称「キャンパス」と呼ばれています。500エーカー(東京ドームおよそ43個分)の敷地には、125もの建物が立ち並び、全世界の従業員のおよそ半数弱となる約41,000人が働いているそうです。グローバルサミットは、この中の一つの建物で行われています。 そのほかには、参加者が行動して回れる場所があり、一般のお客様も迎えるビルディン92という場所があります。中には、Microsoftのグッズをお土産として購入できる「カンパニーストア」や「ビジターセンター」などがあり、マイクロソフトの歴史や製品を体験する事ができます。 その裏には、Microsoft Commonsと呼ばれる、社員向けの店舗や飲食店が入った建物があります。 とにかく広大なマイクロソフトの敷地 さて、これほど広大な敷地をどのようにして、社員の人たちは移動して回るのでしょうか?その謎を解く物が走って回っていました。キャンパスの中ではConnectと呼ばれる、タクシーや乗り合いバスが走って回っているのです。とはいっても、それでも結構な距離になりますし、時間もかかります、会議一つのために移動していたのでは話になりませんよね? そこで、Microsoftでは「Skype for Business」という、パソコンから使える会議システムでコミュニケーションをとる事が多いようです。このシステムは、畿央大学の授業の遠隔配信にも使われており、僕自身も場所や時差を超えて、東京や海外から受講の際に利用しています。 この時期のシアトルは緯度が北海道の稚内よりも高いにも関わらず、海流の影響も受ける為もあり、思っている程は寒くありません、7度から10度くらいです。11月初旬のこの時期は、紅葉の時期が少し過ぎた位でしょうか、キャンパスの中で色づく葉がとてもきれいでした。 最後に 旅は人を成長させるといいます、その理由は経験と文化を理解するという過程である事は述べるまでも無いでしょう。37歳の社会人学生の僕も、10代には経済成長期を迎えた「上海」、20代には「シンガポール」へ、30代には「シアトル」、「シカゴ」、「ラスベガス」と、いつでも一人でその場所まで赴き、旅と共に経験を重ねてきました。 是非、20代から行ってみたい場所を頭に思い浮かべ、その為に必要な行動を続けてください。パスポートと飛行機に10時間も乗れば、地球は半周できてしまうのです。様々な場所へ趣き、季節、土地、文化、民族、考え方、そして言葉を楽しみ、自分の経験に取り込んでみてください。 その経験は正に「建学の精神」であり、みなさんの人生において、豊かな未来を約束してくれるに違いありません。 教育学研究科修士課程 廣瀬一海 【その他関連記事】 畿央大学大学院教育学研究科紹介ページ 【1分でわかる畿央大学vol.4】働きながら通える「畿央大学大学院」のヒミツって? マイクロソフト コーポレーションのステファン・ショストローム氏が本学を訪問しました。 ゲスト講師による「教育×ICT」~教育学部キャリア形成セミナー

2015.10.20

教育学部 西端律子教授が「Microsoft MVP for Surface」を受賞しました。

本学教育学研究科および教育学部の西端律子教授がMicrosoft MVP for Surfaceに認定されました。   Microsoft MVP(Most Valuable Professional)とは、自身のマイクロソフト技術に関する知識や経験を最大限に活かしながら、他のユーザーを積極的にサポートしている、非常に優れたコミュニティのリーダーにあたえられるものです。日本では223名がMVPとして認定されており、Surface部門は世界で23名認定されています(平成27年10月19日現在)。     受賞理由は、本学の特色ある教育の一つ「ICT活用によるアクティブラーニングの促進」の取り組みとして、平成26年度よりタブレット型PC  “Surface Pro” を新入生全員に貸与し、授業などへの積極的な活用を教職員一丸となって推進し、さらに教育学部の学生には、「先生の卵」として、次世代の子どもたちへの教育を見据えた授業の取り組みが評価されたと思われます。また、Surfaceを使っている学生の様子も日々ブログやSNSなどで発信されています。     なお、情報処理演習での取り組みは、Microsoftの事例としても取り上げられています。導入事例紹介(マイクロソフトHP)   西端教授より これからもICTに強い教員を育てることを目標に、授業の内外でSurfaceを日々活用するとともに、現在のテーマである特別支援教育にSurfaceをはじめとするタブレット端末を活用することについても引き続き、研究をすすめていく所存です。                    ▼西端教授のブログ Surface弁当、550人分ください!大学新入生に、Surface Pro3 550台を貸与した記録。

2015.08.25

現代教育研究所主催「学びを結ぶワークショップⅢ」を開催しました。

畿央大学現代教育研究所では、学校現場における教育力向上の一助となることをねらいにして2年前より夏にワークショップを開催してまいりました。3回目となる今年は、2015年8月7日(金)に開催いたしました。   ワークショップ1:社会科教育「子供が『なぜ?』を探求する社会科の授業づくり」ワークショップ2:養護実践「発達障害のある子供の身体生から支援のあり方を探る」ワークショップ3:特別支援教育「子供たちの多様性に応える『特別でない』支援教育について考える」   現職の先生方86人がそれぞれ希望に応じて選ばれたワークショップで、ホスト役の本学教員の話題提供や提案に積極的に参加いただきました。参加者の中には本学を卒業し、教職についている卒業生もおり、中堅やベテランの先生方の熱意に触れながら活動させていただきました。   ワークショップ1:社会科教育「子供が『なぜ?』を探求する社会科の授業づくり」 【担当:教育学部現代教育学科 小谷恵津子講師】 初めに社会科における問題解決型の学習指導の重要性や授業づくりのポイントの提案を行ないました。小学校中学年、高学年、中学校に分れ、使用する教科書や資料集などをもとに選んだ単元で、学習のねらいとなる「社会のしくみ」(因果関係)とその探究のための『なぜ』の問いの設定を行いました。そして、『なぜ』の問いの発見や、子どもから出されると想定される予想を検証するために必要な資料を、コンピュータ室での資料検索も行いながら選定しました。ワークショップの最後には、『なぜ』の問いの探究を柱にした問題解決型の授業プランを、グループごとに発表し合いました。     ワークショップ2:養護実践「発達障害のある子供の身体生から支援のあり方を探る」 【担当:教育学部現代教育学科 岡本啓子教授・古川恵美准教授】 「発達障害のある、あるいは、あるかもしれない子供の『どこ』を『なに』を見るか、家族から子供のことを聞くとき『どこ』を『なに』を知りたいか」という問いかけから始め、保護者の子供の捉え方の具体的な事例の解釈を参加者全員で行いました。養護教諭としての経験から様々な解釈ができるが、子供が『なぜ』『そう』を“体”で示しているのかという解釈に絞り込めるよう準備したワークシートを活用し、記述しながら交流を行いました。決して正解があるものではありませんが、交流により参加者の解釈の幅が広がることに繋がることを期待しました。       ワークショップ3:特別支援教育「子供たちの多様性に応える『特別でない』支援教育について考える」 【担当:教育学部現代教育学科 大久保賢一准教授】 発達障害特性に関連する「注意機能」や「他者意識の推論」に関わる実験のデモンストレーションを行い、条件によっては皆が困難性を抱えうるということを共有しました。また、そのような困難性を前提として「効果的に子供たちに伝えること」「効果的に子供たちを褒めること」をテーマとした演習を行い、参加者間で様々なアイデアを交換しました。最後にそれらのかかわり方のエッセンスは、「特別支援教育」の枠に限定されない「ユニバーサルデザイン」に繋がるというまとめを行いました。     熱が入った午前中のプログラムの影響で若干遅れて始まった昼食交流会では、教育学部長 前平泰志教授よりのご挨拶で当ワークショップのテーマ「学びを結ぶ」の設定の意図「大学教員とご参加頂く現職教員の皆様がワークショップで育む学びで結ばれること、それがひいては、教育現場で学ぶ子供たち、子供を育てておられる保護者の皆様の未来とが結ばれること」の説明をさせていただきました。   会食の場では,午前中のワークショップの成果を話し合われたり、日頃の業務にかかわる疑問点を大学教員に相談されたりするなど活発な交流が行われました。交流会の締めくくりでは、現代研究所所長 西尾正寛教授よりご挨拶と参加頂いたお礼を申し上げ、午後からのプログラムに進みました。   ワークショップ終了後のアンケート(参加者の皆様の声)を抜粋して紹介させていただきます。・ 一方的な授業ではなく、「なぜ」を大切にして、児童の興味を高め、学習してくことの大切さを改めて感じました。今日、学んだことをできるだけ2学期に生かしていきたいと思います。・ たくさんの先生方の事例や普段生徒と接する中で身体性に着目ということをしたことがなかったのですごく興味深かったです。・ クラスの子供たちと向き合う上で、私の指導法、子供の見方を改革していかなければならないと思うことが多くなりました。授業の中にユニバーサルデザインを取り入れるべく(授業だけでなく、子供に対しても)がんばりたいと思います。・ 比較的、時間にゆとりのある夏期に、スキルを身に付けることができる、他の学校、専門の先生方の意見が聞けるよい機会をつくっていただき、また参加したいと思いました。   すべてのプログラムが終了した後も、ホストを務めた教員に質問や相談をされている参加者の姿があり、今回のワークショップの成果を感じることができました。   畿央大学現代教育研究所では、今後もワークショップを継続していきます。現職教員の皆様の充実した研修の場を提供できるよう努力いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。   【関連記事】 「学びを結ぶワークショップⅠ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅡ」開催報告

2015.08.17

畿央大学大学院教育学研究科 開設記念フォーラム ご案内

学級をめぐる教育臨床知の創造 ~「個」と「集団」をキーワードに、「自立」と「協働」に向けて~   本学大学院教育学研究科は、①いじめや不登校の問題、②特別支援教育の充実、③ICTを活用した教育方法・技術の開発・応用の3つの課題を中心に、教育研究に取り組んでいます。 この度、これらの最先端の研究成果を報告するとともに、「個」と「集団」をキーワードとして整理し、学級をめぐる教育臨床知を高めていくことを目的にフォーラムを行います。《無料》   特に、いじめや不登校の問題における「個」と「集団」のアプローチ。インクルージョンやダイバシティーの考え方に代表される、一人一人の多様性を尊重し、豊かさへとつなぐ指導の在り方。ICTを活用し、友だち同士やグループで話し合い発表し合うといった協働型の学習。これらを、「個」と「集団」をキーワードに整理し、我が国がめざす「自立」と「協働」に向けた教育の在り方を、参加者みんなで考えていきます。   日時 平成27年11月21日(土)13:00~ 【12:30受付開始】 会場 畿央大学 P棟P203講義室 対象 教員、教育関係者 内容 下記3分野から課題とその解決に向けての現状について報告 ・いじめ・不登校問題の分野から ・特別支援教育の分野から ・ICTの分野から  -詳細については、現在検討中です- ~質問・意見交流~「個」と「集団」という視点から、「自立」「協働」に向けて  その他  16:30~ 懇親会 《無料・アルコール有》 (~18:30終了予定)   申込み方法 下記①~⑤を明記のうえ、ハガキ又はFAX、E-mailでお申し込みください。 ➀所属(学校名)・職位、②名前(ふりがな)、③年齢、④電話番号(連絡先)、⑤メールアドレス  ■宛 先 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学企画部 教育学研究科フォーラム係FAX : 0745-54-1600   E-mail:uketsuke@kio.ac.jp  ■締め切り   平成27年11月15日(日) ■問い合せ先  畿央大学企画部 TEL:0745-54-1601

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