2021年の助産学専攻の新着情報一覧
2021.03.31
理学療法士・看護師100%、管理栄養士93.9%、小学校教諭71.2%、公立幼・保94.6%、養護教諭36.4%~2021年3月卒業生
コロナ禍でも高い現役合格率を達成! いろんなことが予定通りに進まなかった波乱の一年を過ごしてきた2021年3月卒業生ですが、今年も関西トップクラスの現役合格率を残してくれました。会えないときはオンラインで、会えるようになってからは十分な感染対策を講じながら、学生・教職員が一丸となって頑張ってきた成果です。卒業生の皆さんのご活躍を、心からお祈りしています! 畿央大学はどんな状況においても、リアルでもWebでも、学生一人ひとりに「密」接に寄り添い、夢を実現できる大学をめざしていきます。 理学療法学科 理学療法士100% 関西唯一の6年連続全員合格! 関西の私立4年制大学では最も多い15回目の卒業生となる健康科学部理学療法学科では、今春卒業した61名が受験し、全員が合格しました。全国平均は86.4%(新卒のみ)でした。6年連続の全員合格はもちろん関西の大学で唯一ですが、受験者50名以上の学校で6年連続全員合格となると、全養成校279校の中で本学のみとなります。 看護医療学科・助産学専攻科 看護師・保健師・助産師すべて100% 過去4年で3回目の3資格全員合格! 10回目の卒業生となる健康科学部看護医療学科では、看護師国家試験に95名が、保健師国家試験には15名が挑戦し、どちらも見事に全員合格をはたしました。また、今年が9回目の修了生となった助産学専攻科でも修了生10名が9年連続となる全員合格をはたし、4月から助産師としての一歩を踏み出すことになりました。 健康栄養学科 管理栄養士93.9% 健康科学部健康栄養学科では82名が挑戦し、77名が合格(93.9%)をはたしました。なお、全国平均の合格率(新卒のみ)は1.1ポイント下がって91.3%となっています。残念ながら3年連続の全員合格ははたせませんでしたが、それでも全国平均を上回る成果をあげています。 <管理栄養士国家試験合格率 3年間推移> 2019年卒2020年卒2021年卒 受験者 85名 90名 82名 合格者 85名 90名 77名 現役合格率 100% 100% 93.9% 全国平均(新卒) 95.5% 92.4% 91.3% 公立学校教員採用試験 都府県・市別の実績 教育学部現代教育学科4回生のうち、52名が公立小学校教諭、8名が養護教諭、5名が特別支援学校教諭の採用試験に現役で合格しました。小学校の現役合格率は71.2%となり、厳しい環境の中、7年連続で6割を超える合格率を残してくれました。一方、公立幼稚園教諭・保育士(公務員)の試験では35名が現役で合格を勝ち取り、合格率は94.6%(3年連続9割台)となっています。 なお、残念ながら現役合格にとどかなかった方も講師として採用されるなど教職志望者の就職率は100%で、この春から全員が教員として教壇に立っています。 小学校教諭【現代教育学科】 71.2%(合格者52名/受験者73名) →7年連続で60%以上が現役合格! 都道府県・市 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 大阪府 17 17 (1次免除含) 1 16 11 大阪市 14 11 (1次免除含) 0 11 11 堺市 6 3 0 3 3 奈良県 37 25 1 24 14 和歌山県 2 1 0 1 1 三重県 20 20 5 15 7 岡山県 8 7 4 3 3 鳥取県 30 29 18 11 7 高知県 62 44 10 34 17 愛知県 6 4 2 2 1 横浜市 2 2 0 2 2 千葉県 7 7 1 6 3 特別支援学校教諭【現代教育学科】 83.3%(合格者5名/受験者6名) 都道府県 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 大阪府 2 2 (1次免除含) 0 2 1 奈良県 2 1 0 1 1 鳥取県 3 3 1 2 2 高知県 3 3 0 3 2 長野県 2 2 0 2 2 養護教諭【現代教育学科】 36.4%(合格者8名/受験者22名) →過去最多の8名が現役合格! 都道府県 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 大阪市 3 1 (1次免除含) 0 1 1 堺市 3 2 0 2 2 奈良県 7 6 0 6 2 高知県 19 6 0 6 5 栄養教諭【健康栄養学科】 25.0%(合格者1名/受験者4名) 都道府県 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 大阪府 1 1 0 1 1 中学校・高校(家庭科)教諭【人間環境デザイン学科】 100%(合格者1名/受験者1名) 都道府県 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 愛知県 1 1 0 1 1 長野県 1 1 0 1 1 →教員採用試験【1次選考の結果と合格率】 公立幼稚園教諭、保育士採用試験 自治体別の合格者数(2021年1月7日現在 判明分) 公立幼稚園教諭・保育士【現代教育学科】 94.6%(合格者35名/受験者37名) →12年連続で8割以上が現役合格! 都府県・市(町)1次受験者1次合格者辞退者最終合格者 奈良県香芝市 4 4 1 3 奈良県橿原市 3 3 2 1 奈良県大和高田市 3 3 1 2 奈良県葛城市 2 2 1 1 奈良県奈良市 7 6 0 1 奈良県天理市 6 6 4 1 奈良県生駒市 5 5 1 2 奈良県大和郡山市 5 5 4 1 奈良県宇陀市 1 1 0 1 奈良県斑鳩町 4 3 2 1 奈良県三郷町 1 1 0 1 大阪府大阪市 9 7 1 6 大阪府松原市 6 5 0 5 大阪府吹田市 13 13 4 5 大阪府堺市 6 6 0 2 大阪府岸和田市 1 1 0 1 大阪府枚方市 4 4 0 2 大阪府寝屋川市 5 5 3 1 大阪府八尾市 4 4 2 2 大阪府東大阪市 4 2 0 2 大阪府泉大津市 1 1 0 1 大阪府藤井寺市 2 2 1 1 大阪府羽曳野市 2 2 1 1 京都府京都市 2 2 0 2 京都府京田辺市 3 3 2 1 兵庫県西宮市 2 2 0 1 滋賀県長浜市 1 1 0 1 三重県名張市 1 1 0 1 三重県伊賀市 2 2 1 1 三重県津市 2 2 0 1 東京都足立区 1 1 0 1 千葉県浦安市 1 1 0 1 注1. 過年度卒業生を含みません(すべて2021年3月卒業生)。 600人以上が語る!「KIOキャリアナビ」 現役合格して夢をかなえた4回生が、キャンパスライフや合格までの道のりをレポート! 畿央大学が就職に強い4つの理由 現役合格率が高く、就職率ランキングでも常に上位をキープする畿央大学。その理由に迫ります!
2021.03.18
第9回助産学専攻科事例研究発表会を開催しました。
2020年3月3日(水)に第9回助産学専攻科事例研究発表会が開催されました。助産学専攻科1年間の集大成である発表会当日の様子を学生からレポートをいただきました。 私たちは昨年8月から助産学実習に行き、病院や保健センター、助産所などで活躍する助産師の役割や技術、母子保健の在り方について学びました。病院実習では、コロナ禍の中全員が分娩介助をさせていただきました。また、それぞれが1人の方を分娩期から産褥期・新生児期、1ヶ月健診まで継続して受け持たせていただき、約2か月にわたって、指導者さん、先生から助言をいただきながらケアを展開しました。 事例研究発表会では、その継続事例の方と関わる中での学びを振り返りながらまとめた論文を基に、スライドを作成して発表しました。発表会には、コロナ禍により、臨床指導者、臨床教員の皆様をお招きすることは出来ませんでしたが、専攻科学生、教員の他、看護学科の3、4回生に参加していただきました。 今回の事例研究発表会は学生10人で行う最後の行事でありましたが、はじめは10人でまとまらず、発表会に向けた思いもそれぞれの方向を向いていました。リハーサルや準備もどのように進めるべきなのか、学生10人で発表会を成功させるために自分はリーダーとしてどう行動するべきなのか悩みました。発表会が終わった今、こうすればよかったかなと振り返ることはありますが、どうすれば自分の考えや思いを伝えることが出来るかをそれぞれが試行錯誤し、先生方から助言をいただいたり、学生同士意見交換をしたりしながら、精一杯努力し、作り上げることができ、発表会を行うことができたことは本当にうれしく思います。 それぞれの発表では、練習の成果を発揮して、自信をもって発表することが出来ました。また、互いの発表を聞き、学生間でも質問し合ったことで、それぞれの学びをさらに深めることが出来ました。 事例研究のほかに、一人ひとりが目指す助産師像について発表しました。入学してすぐの助産学生として走り出したときにも助産師像を考えていましたが、1年の学びを通してそれぞれが自己理解できるようになり、助産師像も具体的なものになりました。 それぞれの中身をご紹介させていただきます。 ▲写真上:伊良原日南乃 写真下:岡本悠希 ▲写真上:河野美佳 写真下:末岐茉由 ▲写真上:杉野茉由 写真下:田中佑歩 ▲写真上:西本真央 写真下:堀辺瑞月 ▲写真上:増田朱莉 写真下:渡辺千晴 発表会終了後には、先生方から学生一人ひとりに対して発表や実習での経験に対してコメントをいただき、大変有意義な発表会となりました。 実習は楽しいことばかりではなく、様々な壁にぶつかり、悩むことも多くありました。しかし、その中で自己を見つめ直しながら学びを深めたことや、妊産褥婦さん、指導者の皆様方と出会えたことが大きな力となりました。研究を通して、そのことを改めて実感することが出来たと感じます。4月からはそれぞれ違う場所へと進むことになります。この1年間、学生10人で励まし合い、支え合いながらともに頑張ったことを忘れずに、離れた場所にいても切磋琢磨し邁進したいと思います。 ※撮影直前にマスクを外し、声を出さないようにして撮影しています。 最後になりましたが、今回学生の受け持ちを快諾してくださった妊産褥婦さんとご家族の皆様、受け入れてくださった施設の皆様、温かい指導をくださった臨床指導者様、1年間一番近くで育ててくださった教員の皆様に心より御礼申し上げます。 助産学専攻科 伊良原日南乃 末岐茉由 田中佑歩 【関連記事】 災害時の行動をロールプレイで学ぶ「周産期災害演習」~助産学専攻科 新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科 マタニティヨガ・ベビーマッサージの特別演習~助産学専攻科 熟練助産師から学ぶ分娩介助の応用「側方介助と肩甲難産の分娩介助方法」~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ!会陰縫合の理論と技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科 スペシャリストに学ぶフリースタイル分娩!~助産学専攻科 分娩介助・乳房マッサージの遠隔演習用教材を手作りしました!~助産学専攻科
2021.03.11
災害時の行動をロールプレイで学ぶ「周産期災害演習」~助産学専攻科
助産学専攻科の「地域母子保健論」の中で、災害発生時に備えて助産師としての役割について考えるための演習を行いました。 2つの場面を設定し、それぞれ役割を決めてロールプレイを行いました。 演習①:病棟内で地震が発生した場合 10人の学生が医師・助産師と患者の役割に分かれ、地震発生前から直後をどのように行動していくかをディスカッションすることで、イメージトレーニングをしました。グループごとに考えた動きの流れを実際に行い、助産師・患者の立場から振り返りを行いました。 ▲発生直後の動きをディスカッション ▲アクションカードの確認! 助産師として災害時の初期行動においては、責任をもった判断や常に妊産褥婦新生児を不安にさせないための声かけや配慮が重要であることを学びました。また、妊産褥婦の立場では不安が増強する場面のなかで助産師の言動ひとつで安心したり不安になったりする心情を理解することができました。 ▲分娩室に産婦さんが・・・ ▲今ここで分娩が・・・ ▲妊産褥婦新生児の状況確認し、本部に報告! 演習②:避難所で分娩が開始してしまった場合 その場に助産師が居合わせたという設定の下、10人でそのほかの役割を考えてそれぞれが自分にできることを考えながら分娩をサポートしました。避難所にある限られた物品や環境のなかで、産婦さんと児にとっての安心・安全な分娩ができるように知恵を出し合い協力しました。 ▲限られた状況の中で、何ができる? 無事出産できた場面では、周りの皆が自然に笑顔と祝福の温かい空気に包まれました。また、分娩台の上だけでなく、どんな状況でも柔軟な分娩スタイルを提案する力が必要だと実感することができました。さらに、避難所では病院とは違い一般の方との連携をとるという非日常的な環境でリーダーシップをとっていくことの難しさも学ぶことができました。 近年災害が増えており自分たちも被災者になりうるという状況のなかでも医療者という助産師として働いていくため、この演習を通して自分の役割や日ごろの備えの重要性を改めて考え直すことができました。 演習という設定の中でしたが、責任感を持ち行動することが大切であることを再認識することができました。この経験を活かして緊迫した場面に直面しても、落ち着いて判断し対応していけるような助産師をめざしていきたいと思います。 助産学専攻科 杉野茉由 西本真央 【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科 マタニティヨガ・ベビーマッサージの特別演習~助産学専攻科 熟練助産師から学ぶ分娩介助の応用「側方介助と肩甲難産の分娩介助方法」~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ!会陰縫合の理論と技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」
2021.02.25
新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科
助産学専攻科の学生10名は、令和3年2月17日(水)に「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました。 NCPRとは「すべての分娩で、予期せぬ仮死に対する初期対応を、分娩に立ち会うすべての医療者が迅速かつ確実に行える」ことをめざした新生児蘇生法のことです。規定の講習を受けて試験に合格すれば、新生児蘇生法修了認定の資格を取得することができます。この資格には大きく分けて3つのコースがあり、私たちは「専門」コース(Aコース)を受けました。このコースでは、基本的な新生児蘇生法に加えて、気管挿管や薬物投与を含めたより高度な新生児蘇生法を学び、専門性の高い知識や技術を身につけることができます。 今回、私たちは「さの赤ちゃんこどもクリニック」院長で小児科・新生児科医である佐野博之先生に講習をして頂きました。ベビー人形を用いた新生児蘇生法のデモンストレーションや事例を通したシナリオ演習を行い、アルゴリズムに沿って、どのように対応するのかシミュレーションしました。事前にNCPRに向けて手技や知識を学習していましたが、実際に物品を用いたり、限られた時間の中で蘇生法を行ったりすることがとても難しく感じました。 演習では、一人が主体的に蘇生を行うよりも、チームのサポートがあることでより迅速に的確なケアを行うことができると学びました。チームの一人ひとりが、自分の役割を把握し、積極的にケアに介入していくことが、生まれてきた命を守ることにつながるのだと思いました。 新生児蘇生法は前期の授業の中でも学んでいましたが、その時点では現場をイメージすることが難しく、今回実習を終えてから講習を受けたことで、臨床での緊迫感や臨場感を思い出して演習に取り組むことができました。また、1年を通して知識を身につけることができたので、より深く「新生児の救命」に目を向けて演習できました。今回の講習や演習を通じて学んだことを、臨床で活かしていきたいと思います。 助産学専攻科 増田朱莉 【関連記事】 マタニティヨガ・ベビーマッサージの特別演習~助産学専攻科 熟練助産師から学ぶ分娩介助の応用「側方介助と肩甲難産の分娩介助方法」~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ!会陰縫合の理論と技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科 スペシャリストに学ぶフリースタイル分娩!~助産学専攻科 分娩介助・乳房マッサージの遠隔演習用教材を手作りしました!~助産学専攻科