2014年の看護医療学科の新着情報一覧
2014.08.29
就活レポート~就職活動の現場から~№225
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第225弾! 看護医療学科4期生(15卒) 松森 香奈さん 大阪医科大学附属病院 勤務 【その病院に決めた理由】 この病院を知ったのは同大学の先輩が就職されたのがきっかけでした。実際にインターンシップに行き、教育システムが充実していることや病棟内の雰囲気が明るくチームワークの良さを感じることができたので、自分が成長できる場であると思いこの病院を選びました。 【就職活動を振り返って】 3月から病院合同説明会に行き、自分の目指す看護をできる病院を選びました。説明会で話しを聞くだけでなく、実際に病院見学会やインターンシップに行くことで自分に合った病院を選ぶことができたと思います。 【就職活動でPRしたこと】 面接ではとても緊張しましたが「笑顔」と「熱意」だけは意識して伝えました。この病院で働きたいという思いを、精一杯伝えることが大切だと思います。また、第一印象はすごく大切だと思うので、最後まで笑顔で面接に望みました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 自己PRや志望動機といった履歴書の添削をしてくださったり、面接でのポイントをとても丁寧に教えてくださいました。私自身が自信を持って面接にいけるよう、アドバイスをくださったことにとても感謝しています。キャリアセンターのおかげで安心して就職活動ができました。 【後輩へのアドバイスメッセージ】 キャリアセンターの方や先生のサポートがとても力強いので、安心して就職活動を行えると思います。まずは、自分に合った病院を見つけるためにも積極的に病院見学会やインターンシップに行ってみると、行きたい病院が見つかると思います。実習や卒業研究などとの両立は大変ですが、自分が納得できる結果が得られるように頑張ってください。
2014.08.26
御所市連携「御所市コミュニティカフェ」がオープンしました。
御所市連携「御所市コミュニティカフェ」が落語会でオープニングセレモニー! 畿央大学と御所市(東川裕市長)は、平成23年8月、御所市におけるまちづくり、都市計画、健康づくり、子育て支援などを目的に包括連携協定を締結しています。御所市は、健幸都市=SMCスマートウェルネスシティ構想(少子高齢化、高齢者医療費高騰を抑制しつつ福祉を充実する)の一つとして、近鉄御所駅前から御所市庁舎に続く新町商店街の一画(旧上田洋品店)にコミュニティカフェをつくる企画が持ち上がり、6月から準備を始め、7月からは店舗改装に着手しました。 2014(平成26)年8月22日(金)待ちに待ったオープン日となりました。 初日イベント開催にあたり、まず、東川市長からコミュニティカフェの意義と今後の持続的発展へのメッセージが述べられ、運営主体となる畿央大学人間環境デザイン学科(齋藤功子教授、ゼミ生6名)からみなさまへのご挨拶がありました。 その後、オープニングイベントとして、「落語会」が行われ、多くの近隣住民の方々が来られ用意した55席がすぐに満席になり立見が出る状態になりました。 発起人となったこのゼミ4回生6名(岡本和真、倉田恵輔、西島雅峰、細田大翔、水ノ上佳希、渡辺賢太)と後から加わった2回生6名も含め計12名が参加して、原則として以後毎週金曜日10時から15時の間、コミュニティカフェを運営していくことになります。カフェの名称は公募で決めることになりました。 御所市からは宮谷副市長、清水企画部長はじめ広報の方、奈良県地域振興部上中課長補佐、取材陣ではNHK奈良放送局や多くの新聞記者の方々に駆けつけていただき、新たなこの取組みを評価していただきました。 落語会の演目は、まず笑福亭生喬門下で若手ホープと言われている奈良市出身の「生寿(せいじゅ)」さんによる歯切れのよい古典落語「時うどん」、続いて桂文枝門下でかつては握り拳を口の中に入れるギャグで観客を沸かせた「三歩(さんぽ)」さんによる師匠の6代目文枝(三枝)襲名披露公演で世界各地を回ったエピソードを交えた創作落語、そして最後は笑福亭鶴瓶門下三番弟子の「純瓶(じゅんぺい)」さんによる創作落語、全部続けて1時間30分にわたり堪能していただきました。 生落語家によるマイクなしでの生声による寄席小屋になったカフェスペースでは約80名が抱腹絶倒の笑いの渦に引き込まれました。この落語会の手配をしていただいたのは人間環境デザイン学科長の三井田康記教授で、ならまちづくりの「NPO法人さんが俥座」理事長として定期的に落語会を催している関係から、御所市コミュニティカフェでもまずお笑いで街を元気にしようとの発案が見事にあたりました。 学生スタッフは9時30分に集合し、三井田教授指示のもとビール瓶ケースを並べて高座づくりから始めました。 舞台裏を少しご紹介します。瓶ケース3段のうえにコンパネを敷き、赤い毛氈をかけたり寄席幕を周りの壁に張り、「めくり」(出演者の名前の張り紙)や小机を並べるとにわか寄せ舞台に早変わりです。 畿央大学学生が中心になって今後のカフェ運営を進めていくことになります。 学内の多くの先生方にご協力とご支援を得て、今決まっているスケジュールは、以下の通りです。8月29日(金)クロースアップマジック 11:00 13:00 畿央大学マジックサークル2名によるカードやコインマジック9月12日(金)食育サッとシステム 健康栄養学科浅野恭代教授とヘルスチーム菜良による食品サンプルで食事管理9月19日(金)町の保健室 13:00 看護医療学科乾富士男准教授、松本泉美准教授、中谷香江助手による血圧、骨密度測定、 健康相談と保健指導10月3日(金)腹話術 ゲンちゃんと一緒に笑いましょう! 11:00 13:00 笑いの配達人江崎栄子さんが元気のゲンちゃんと滋賀から来てくれます。10月17日(金)誤嚥にナラん!体操 11:00 理学療法学科高取克彦准教授が誤嚥性肺炎予防体操で健康長寿の秘訣を伝授。 9月5日・9月26日・10月14日(金)10:00~15:00もカフェは開いています! イベントをきっかけに「御所市コミュニティカフェ」の存在を知っていただき、イベントのない普段にもぶらりと入って、ご近所同士でお茶を飲みながら歓談して、また学生たちの話に耳を傾けていただいたりして話の輪、人の輪ができたら嬉しいですね。これからもコミュニティカフェ、よろしくお願いします。
2014.08.19
本学教員が執筆!「公衆衛生看護学テキスト4 公衆衛生看護活動Ⅱ」
健康科学部看護医療学科准教授廣金和枝先生が執筆を分担された「公衆衛生看護学テキスト4 公衆衛生看護活動Ⅱ 学校保健・産業保健」が発刊されました。 著者の廣金先生から、この本をご紹介いただきました。 近年、社会の急激な変化とともに、人々が抱える健康問題も複雑化しています。地域においてその解決にあたる保健師には、多くの職種や関係機関との協働を基盤にした多様な活動を実践できる能力が求められるようになってきています。そのような背景から、保健師助産師看護師法、保健師養成の指定規則が改正され、保健師養成課程の履修単位数は23単位から28単位に増え、基礎教育課程において質の高い保健師教育の実現が指示されました。 この「公衆衛生看護学テキストシリーズ」(全4巻)は、そのような社会的ニーズに応える「新しい時代の保健師教育」を感じさせるものを、という編者の先生方の思いによって企画されました。私が担当した第4巻は、学校と労働の場における人々の活動と健康、およびその中で活動と生活を衛(まも)り、健康を護(まも)る保健活動についてまとめています。 私が執筆した「第6章 学校における公衆衛生看護活動の実際」では、公衆衛生看護活動の場である学校において、どのように子どもたちの健康と発達がまもられ、促進されているのか、保健活動がもつ意味とその保健活動の姿が、具体的にイメージできるようにしました。 行政の場で学校と連携・協働をおこなう保健師が、学校という場における保健活動を理解するためにも、是非、活用していただければと思います。また、学校という場に入って、将来、保健活動をおこなう養護教諭志望の学生をはじめ、保健活動にかかわる教員志望の学生にもご一読いただきたい内容となっています。 現在、本学看護医療学科での保健師教育は、統合カリキュラム(看護学部の学生全員が保健師教育課程の履修単位を修得して卒業)からの移行期間中で、選択制による保健師教育課程も始まっています。この選択制の授業では、本テキストを用いて授業をおこなっており、来年度の4年次では、実習施設に学校を加え、この授業での学びをもとに、多様な場における公衆衛生看護活動を幅広く学んでもらうことになっています。 看護医療学科 准教授 廣金 和枝
2014.08.11
看護医療学科授業レポート『国際看護論』
『国際看護論』は、看護医療学科の4年次の必須科目です。 世界の人々が健康に、そして安寧に暮らすためには何が必要か、世界の中で日本が担う役割、未来を担う若者たちへの期待は?私たちにもできる身近な国際貢献の方法とは?ということを考える科目です。 毎年、外部講師を招いたり校外学習に出かけたりと、忙しい科目でもありますが、今回は7月5日(土)にお招きした千里金蘭大学の岩佐先生とのワークショップの様子をご紹介します。 前半は、「プライマリ・ヘルス・ケア (PHC)」の基本方針、「すべての人々に健康を(Health For All)」に対する具体的なアプローチについて、ご自身が青年海外協力隊保健師隊員としてセネガルに派遣された時の実話をもとにわかりやすく説明していただきました。 後半は、貿易ゲームで世界のやり取りやかけ引きを体験しました。 貿易ゲームとは、紙(資源)やはさみ、定規など(技術)を不平等に与えられた複数のグループ(国家)の間で、できるだけ多くの富を築くことを競う、貿易のシュミレーション・ゲームです。 一旦廊下に出された学生は、入室時に国名の書いたメモをもらい、その国名の国旗のもとに集合します。見たことのない国名の国旗がわかるはずはなく、スマートフォンに頼ります。先進国である日本の大学生らしい光景でした。 「グループは国家で、みなさんはその国民です。このゲームの目的はできるだけたくさんの『お金を稼ぐこと』です。お金を稼ぐためには、製品見本図にあるように、渡された袋の中に入っている紙を切りとって、製品を作り、世界銀行に持っていくことが必要です。世界銀行は製品の品質をチェックした上でお金を支払ってくれます。他のグループと協力したり交渉したりすることは自由です。グループ内部でも役割分担をするなどして、効率よくお金を稼いでください。」という説明の後、ゲームがスタートしました。 【世界銀行では・・】 ゲームを振り返ります。 どのように富を得たか失ったか、貧しい国が貧しさから抜け出すには何が必要か、住民のニーズに合ったODA政府開発援助とは・・・ えっ?これは核廃棄物?(ゲームでは黒のマジック)知らずに受け取ってしまった国は情報が十分に伝わっていませんでした。 また、財を成すことに夢中になり、優しさを忘れてしまったという反省の声も。 「思いやり、助け合いの心が平和には必要不可欠だ」と結論付けました。 【参加した学生の感想】 ■福住果織 講義ではプライマリ・ヘルス・ケアの原則についての説明を聞き、岩佐先生の青年海外協力隊の時の話が印象的でした。セネガルでは大木に吊るしたバネ秤で子どもの体重を計るなど、体重計を置く平らな場所がない地域での測定の工夫を、子どもの身体計測を例にして話していただき、全体的にとても理解しやすく頭に入りやすかったです。その地域の住民のニードに則しているか、住民の主体的参加があるか、社会資源の有効、関係者・関係機関の協調、適正技術かどうかなどが原則であり、確かにこれらは大切だと思いました。 貿易ゲームは初めての経験で、私は世界銀行役でした。スタート時点では発展途上国で所持金が少なくても良い資源を発掘して先進国に並ぶほどの富を得たり、先進国でスタートしていても他国の植民地にされ、全ての国内の利益を奪われて働かされて、やる気を無くして働かなくなったり、政府開発援助(ODA)で援助を受けたが、自国のニーズに則しておらず、結局、富を得られなかったり、最終的な富を配分するため同盟を結ぼう、と途上国が先進国に話を持ち掛け、実行して利益を得た途上国があったりと現在の国際情勢と同じような状況が生じ、ゲームから沢山のことを学べました。 そして、世界が平和になるためには資源や技術を無償で提供したらよいのでは?という意見もあると聞き、日本の青年海外協力隊などボランティアの発展途上国派遣や、無償資金協力の意義を理解できました。 ■豊生朝香 私は中国チームでした。最初は、お金もあり(資金)、定規と分度器(技術)もあり、すばやくハサミ(さらなる技術)を他の国から買い取り、紙もたくさんあり順調でした。他国から話を持ちかけられても我関せずで、もくもくとただ作業(製品づくり=お金稼ぎ)をしていました。また、アイデア(知識)を練るのもうまく、様々な型をとるのも難なくやれていました。しかし後半に入り、状況が変わりました。「運命のカード」で「植民地化」のカードを引いたアメリカに目をつけられ、資産もお金も全て奪われました。私たちは、そこで、全て無駄になったとあきらめてしまい、意気消沈してしまいました。植民地になった国は、そこでその相手国のために働こうというモチベーションもわいてこないし、他国が救ってくれないか?と神頼みのような気分になる、私が思ったことは、このゲームのように、金やモノ、資産があることも大切かもしれないけど、自国の利益のことしか考えずにいると、良好な友好関係が作れないし、恨みを買うこともある。助け合いの心を忘れてしまうと、結局は自分の利にならないと思いました。 ■小倉愛美 私はタンザニアで紙(資源:原料)しかなく、何かを作るには先進国の力が必要でした。色々な国を訪ねましたが、フランスから紙2枚で製品を作るのに必要な道具をすべて借りられるようになりました。助けられた、という気持ちでした。途中の「運命のカード」でフランスは「出産」のカードを引きました。出産のため働き手がひとりだけになりました。私たちは相談してフランスに協力を申し出ました。フランスに対して感謝の気持ちがあったので自然に協力したいという気持ちになったのだと思います。そうした行動をとったのだと思います。(中略) お金を稼いだ国が勝ち、というルールのゲームだったので、私利私欲が浮き彫りにされたとは思いますが、本当に国同士でこのようなことをしていたら貧しい国は貧しいまま、生きるために戦争を起こすかもしれません。先進国は自国が一番になることだけを考えず貧しい国を支えると、その時は不利益があるかもしれませんが、助けられた国は助けてくれた国に好意を持ち、結果的によい結果をもたらすと思います。先進国の人はこのゲームを皆、経験すればいいと思いました。
2014.07.29
健康科学部「ベーシックセミナー」の全体発表会を開催!
7月21日(月)と7月24日(木)に健康科学部ベーシックセミナーの全体発表会が開催されました。 ベーシックセミナーは大学に入学したばかりの1回生を対象とする必修科目です。 この授業のねらいは、高校までの受け身的な学修スタイルを捨て、大学で必要な主体的・能動的な学修スタイルを身につけてもらう点にあります。 ベーシックセミナーでは4学科混成で10名程度の少人数クラス(ゼミ)を編成します。 原則として健康科学部の1回生全員が受講するので、ゼミの数は全体で30にもなります。 各ゼミでは学生が主体的に研究テーマを設定し、担当の先生のアドバイスを受けつつそれぞれの研究テーマについて情報収集や調査、議論を進めていきます。 こうした作業の中で学生は情報収集の方法や議論の仕方といったスキルだけでなく、チームワークの取り方を(その難しさを含めて)学んでいくことになります。 こうして各ゼミで約3ヶ月間にわたる学生主体の学修活動がおこなわれるわけですが、その成果を発表するのが今回おこなわれた全体発表会です。 全体発表会では各教室に7~8つのゼミが集合しますので、ゼミ担当の教員を含めれば実に80~90人近くが一堂に会することになります。これだけ大勢の人たちが見ている前で自分たちのテーマについて発表するのはとても緊張を強いられることですが、どのゼミも日頃の成果を示すべく堂々と発表してくれていました。 全体発表会の翌週はいよいよ最終授業になります。全体発表会を含めベーシックセミナーを通じて得られた成果や課題について振り返り、今後の大学での学びに活かして欲しいと思います。 最後に、普段のゼミの様子と全体発表会の様子について学生がレポートしてくれましたので紹介しておきます。 【参加した学生の声】 ベーシックセミナーを通して、最初の授業は自己紹介から始まりました。定番といったらそうかもしれませんが、ゼミの自己紹介はペア紹介という、自分ではなくペアになった子を紹介するといったものでした。普段の自己紹介とは全く異なっていたので私の中にも印象深く残っています。 その後は前期最後に行われるゼミ全体発表会に向けてそれぞれ個人でテーマを決め、その後3つのテーマに絞り、最終的に1つのテーマについてゼミ全体で話し合っていくというものでした。その間にレポートを書いたり、ディベートを行ったり、発表もパワーポイントがほとんどで、慣れない作業に戸惑いながらもゼミが11人という少人数制ということもあり、リラックスして行うことが出来ました。 ゼミはいろんな授業がある中で最も多学科の学生達と交流できる場でもあり、友達の輪を広げる良い機会にもなります。話し合いをしていくたびに仲良くなっていったので、授業はとても楽しかったです。ゼミ最高! (健康科学部 看護医療学科1回生 三谷 紗彩) 7月24日(木)、毎週木曜日の1限目にあるベーシックセミナー(ゼミ)による全体発表がありました。全体といっても7つのゼミがP202教室に集まっての発表でした。各ゼミが今まで調べてきたテーマについて熱弁していました。 発表の内容については、大学内や外部でアンケートを取ったり、あらかじめ動画を挿入しておいてそれを見せたりとユニークでかつ個性的な内容で、各ゼミが努力して資料を集めたりパワーポイントを編集したり、と、頑張ってきたという感じが伝わってきました。 全体としてはすごく良い雰囲気で、発表を聞く側の人たちもそれぞれのゼミの発表内容に興味をもち、真剣に聞いていました。 発表が終わると、活発な質疑応答が始まり、発表された内容以外にも質問者が気になる詳しい内容を聞きだせる事ができて、更に発表されたテーマの内容を知ることができました。 今回の発表を通じて多くの知識を得ることができました。 (健康科学部 理学療法学科1回生 三澤 銀次郎)
2014.07.29
学生広報スタッフBlog vol.135~看護医療学科4回生、初めて学会に参加!
こんにちは〜(^ ^) 初めてブログを書きます!学生広報スタッフで看護医療学科4回生の小杉 明日香です。 実は、4回生になってから広報スタッフになりました。遅いデビューです(笑) 今回は、7月26日(土)に奈良県医師会館で行われた「第29回奈良県母性衛生学会 総会ならびに学術講演会」について書きたいと思います。 わたしは、鷲尾先生のゼミに所属しています。ゼミには5人の学生が所属しており、主に「母性領域」に関連したテーマについて看護研究を進めています。他には「急性」「慢性」「老年」「地域」「基礎看護」「小児」「精神」「災害看護」など、いろいろな領域がありますが、看護医療学科では4回生になるとそれぞれ興味のある領域で卒業研究を進めていきます。 母性看護学領域とは、女性の妊娠、出産、育児などの助産学の領域に限らず、思春期や更年期なども含むすべての女性の一生と、それをとりまく環境(家族など)を含みます。この領域に特に興味をもった学生が鷲尾ゼミを希望し、所属しています。 学会へはこのゼミのメンバーで参加してきました! 一般講演では、大学教授や臨床の助産師、学生による研究の発表がありました。 とても興味深いものばかりでしたが、「看護は働いてもずっと勉強!」という意味がすごくわかりました(笑) 学生のうちは過去の論文などから「文献研究」しか出来ませんが、臨床経験により「事例研究」が可能になります。臨床と研究が密接につながっていることを肌で実感することができました! 最後に、大阪府立母子保健総合医療センター新生児科主任部長である、北野博之先生による特別講演がありました。 先生から様々な研究データを見せていただき、母親と子どもの関係についてたくさん学ぶことができました! お産や子育てについて貴重なお話もしていただき、お産に携わることができる助産師は、ほんとうにステキな職業だと感じました! さて、10月には看護医療学科の卒業研究発表がありますね! 決められた時間の中で、伝えたいポイントをどのように相手に伝えるのか…というのが私たちの課題だなぁ、と感じました。 初めての学会。 ほんとうに刺激たくさんの1日になりました! この学びを、自分の発表にも活かしていきたいですね。 看護医療学科4回生 小杉明日香
2014.06.24
4回生が緩和ケア病棟での学びを発表~看護医療学科「終末期ケア論」
2014年6月20日(金)の1限目、看護医療学科3回生配当科目「終末期ケア論」授業内で、インターンシップ実習において緩和ケア病棟で2週間実習を行った学生有志が、自身の学びについて、後輩にミニ講義を実施しました。受講者から多くの感動の声が聞かれたので紹介致します。 ※「終末期ケア論」は金曜朝1限目の選択科目にもかかわらず、86名もの多数の学生が受講しています。 若い看護学生にとって「死」の問題は、非常に重く、暗く、辛いものとのイメージがあります。 しかし、ミニレクチャーの中での、「緩和ケア病棟は死を待つ所ではなく、最期までその人らしく生きる事を支える場所」という4回生の発言は、3回生の持つ緩和ケアのイメージを大きく変えたようでした。 3回生は4回生の話をとても熱心に聞いており、講義終了後に提出した感想文では、 「終末期ケアや緩和ケアとは暗いイメージが強かったが、イメージが払拭された」 「『看護師が患者のことを大切にすることは当たり前だが、患者が看護師に大切にしてもらっていると感じられるような関わりをすることが大切。寄り添う看護ってなんだろうとずっと思っていました。この言葉で、少し先が見えてきたように感じます。将来、看護師になったときにそう感じてもらえるような看護師になりたい』との先輩の言葉に心うたれた」 「1年上の先輩がとても偉大にみえた」 「先輩のような学びがしたい」 「とても貴重な話が聞けた」 「緩和ケア、終末期ケアについてもっと学びたい」等 多くの肯定的意見が書かれていました。 教員として学生の成長がとても誇らしく感じられる講義内容でした。 現代では2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で亡くなる時代です。看護師は人の死を避けて通ることができない職種であると思います。 多くの看護学生に緩和ケアに関する興味を持って欲しいと願っています。 学生のレクチャーは、同じ学生の心を動かしたものと思われます。今後も先輩が後輩に学びを伝えられるような環境を大切にし、学生の興味関心を高められるように講義を工夫して行きたいと思います。 最後に、就職や国家試験勉強等で多忙の中、講義を快諾してくれた学生さん有難うございました。 また、緩和ケア病棟での実習という貴重な学びの場を与えて頂きました、国保中央病院の緩和ケアホーム飛鳥のスタッフ様・関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。 看護医療学科 教授 河野 由美
2014.06.17
平成26年度の奨励賞授与式を執り行いました。
平成26年度冬木智子特別奨励賞・畿央大学特別奨励賞の授与式が、6月12日(木)昼休み、C棟エントランスホールにて執り行われました。 「冬木智子特別奨励賞」は、冬木智子理事長の私財の寄附により設立された特別奨励基金により、冬木学園各校に在籍し、学業・人物・諸活動で優秀な成績を上げた学生に、表彰状ならびに奨励金20万円を贈るものです。畿央大学では、各学科から1名、合計5名が選ばれました。 「畿央大学特別奨励賞」は、学業成績、人物ともに優秀な学生に対し、さらなる活躍を期待し、表彰状ならびに奨励金10万円を贈るもので、各学科2~4回生の各1名(教育学部は各2名)、合計18名が選ばれました。 教職員、学生たちが見守るなか、冬木智子理事長より表彰状と奨励金が一人ひとりに手渡されました。 授与後の挨拶のなかで、理事長は、卒業後の社会の中で、建学の精神である「徳をのばす、知をみがく、美をつくる」を実践し、ひろげていくことを願っており、在学中は、リーダーとしての自覚を持って、一層勉学と諸活動に励んで活躍してください、と語られました。 受賞した学生は、「とてもうれしいです。一層がんばります。」と決意を新たにしていました。 授賞された学生のみなさん、おめでとうございました。
2014.06.06
母性看護学実習前の実技試験を実施しました ~看護医療学科
「赤ちゃんのおむつ交換」実技試験 6月5日(木)1・2時限目に、看護医療学科3回生配当科目 「母性看護学援助論Ⅱ」授業内で、「新生児期の看護の実際」の演習として『赤ちゃんのおむつ交換の試験』が実施されました。 この試験は、後期の臨地実習「母子看護学実習」に行く前の準備として、「赤ちゃん人形」を使って実技テストを行ったものです。 みんな、何度も練習して、衛生面や作業時間に気を配りながら、試験に臨みました。 リラックスして赤ちゃんに話しかけながらする人、新生児(人形)の扱いに緊張で指が震えている人、それぞれ。 採点する先生の視線も真剣です! ちなみに、生まれたての赤ちゃんの便は真っ黒! まさに、海苔の佃煮のようでした…。 今後も実習に向けて、試験は続きます…。 学生さん、ガンバレ!!! 看護医療学科 母性看護学担当教員 鷲尾 弘枝
2014.06.04
新校舎(P棟新築・R棟増築)が完成しました。
平成25年8月に着工したP棟新築工事及びR棟増築工事が約8.5ヶ月の工事を無事に終えて完成しました。 平成26年5月29日(木)吉日大安には、冬木智子理事長はじめ冬木学園役員及び関係者、清水後援会会長、株式会社日建設計関係者(基本設計・工事監理業務請負会社)、株式会社大林組関係者(実施設計・施工請負会社)の立会いの下、竣工式が執り行われ、これからの畿央大学の発展が祈念されました。 P棟は地上3階建て鉄筋コンクリートと鉄骨の複合構造の建物となっており、2階と3階でC棟に接続されています。1階は理学療法実習室、運動機能実習室、ニューロリハビリテーション研究センターがあります。運動療法実習室と運動機能実習室は実習や研究活動、学生の自己学習の場としての活用に加え、元気塾等の取り組みにおいても活用されます。 ニューロリハビリテーション研究センターは、ガラス張りの個人研究室にオープンラボが併設され、大学院生や研究員、外部からこられる研究者等が交流できるスペースとなっています。さらに、脳波計やfNIRSやtDCSなどの脳神経科学に関する研究機器が配備されるシールドルームや測定室が設置されており、オープンラボとあわせて高いレベルでの研究活動が期待されます。 2階には210人収容の大講義室が1室、120人収容の講義室が2室、50人収容の講義室が1室配置されました。なお、講義室には集中管理をすることで操作方法が簡単便利になった視聴覚機器が設置され、より教育効果が期待できる環境となります。 3階には3面ガラス張りでタブレットPCを完備したアクティブラーニングルームと壁面一体がホワイトボードとなっているゼミ室5室を配置。ディスカッションやプレゼンテーションでの使用、参加型学習、体験型学習といった受身ではない能動的な取り組みを促す新たな学習環境が整備されました。また、その他には個人研究室と院生研究室、講義室が配置されています。 R棟は地上3階建の鉄筋コンクリート造となっており、2階部分でC棟とL棟と接続されています。 1階には木目調の床とテーブルに、赤・白・黒の椅子が色鮮やかに配置された新たな食堂ができました。既存の食堂は定食や丼ぶり、麺類主体で限られたメニューしかありませんでしたが、新たな食堂は好きなものを選択できるカフェテリア方式の提供となっており、自分なりのランチが楽しめます。なお、照明は全てセンサー方式で省エネにも配慮しています。 2階には講義室と学生の福利厚生施設である畿友会室、クラブボックスが配置されました。 3階は人間環境デザイン学科の教員が入居する個人研究室とデザイン実習室、デザインゼミ室が配置されています。教員と学生の居室が近いことは、よりきめ細やかな対応や指導が行われ、密接な関係の構築に結びつくことが期待できます。 開学当初はC棟とL棟からはじまった校舎建築もD棟、E棟、K棟の建築を経て今回で5期目の校舎建築となりました。着実に前進してきたキャンパス整備も一段落となります。貴重な学生生活を送る学び舎として大切にし、またこの学び舎からすぐれた教育や研究の成果を社会に送り出していきたいと考えています。 ▲クリックで、キャンパスマップに移動します。