2020年の看護医療学科の新着情報一覧
2020.06.22
1回生担任紹介「上仲先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.26
新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は看護医療学科の上仲准教授です! 【1】氏名・担任クラス 上仲 久(うえなか ひさし) 看護医療学科 1回生3組担任 【2】研究分野と担当科目 私の専門分野というと感情社会学と異常心理学になります。もちろん、どちらも看護と関連した研究をしてきました。 いま感情労働と呼ばれる仕事があると言われるようになりましたが、感情労働とは自分の気持ちを使って相手の気持ちに働きかける仕事のことです。顧客に気を使って対応をすることは、人間関係を保つ上で大切なことです。しかし、相手本位に徹することは、健康な自分を生きることや健全な人間関係を築くことにはならない場合もあります。職業人教育の調査から、ケア職の感情疲弊対策への基礎的な情報が集まりつつあります 異常心理学とは、催眠など意識が変容することを相手にする心理学のジャンルです。決して異常者の心理を研究しているのではありません。最近は、慢性的な痛みと意識の関連について研究もしています。痛みは不思議です。慢性化すると痛み止めが効かなくなります。西洋医学の隆盛時代にあっても慢性疼痛に対応できません。最近、痛みを学習(表現が良くないかのしれませんが)していることが解りはじめました。看護ケアの奥深い技にも、痛みに対応できる力があるはずです。意識の変化、を切り口にそれを明らかにしたいと研究を進めています。 ▼2021年の大学案内に掲載されました!(クリックでデジタルパンフレットへ) 担当科目については、「老年看護学対象論」「老年看護学援助論Ⅰ・Ⅱ」「老年看護学実習」「在宅リハビリテーション」「病院インターンシップ」などに携わっています。複数の担当先生方とともに協力して進めていますが、医療機関や施設での看護実践を活かした内容を紹介するなど、学生の興味を刺激できる授業になるように心がけています。 【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「命が大切にされ、命が輝くこと」 医療従事者への教育の中で、生命に対する態度は中心的な課題のひとつです。看護職が命を大切に扱わないことはあってはならないこと。そして、ケア職として命を輝かそうと行動しないことは、看護師には不相応です。この好きな言葉は、人権が守られた状態を表すことばとして、高校のときに学びました。平易な言葉ではありますが、奥深い内容を含んでいると思い今でも大切にしています。 【4】好きなこと(趣味・特技など) 趣味:ツーリング ちょっと大きなバイクに乗っています。時間をつくって友人たちとアウトドアへと出かけます。風を感じながら走り、見知らぬ土地でゆっくり過ごす時間は、非日常の世界に出かけるにはもってこいです。私のリフレッシュ時間になっていると思います。 特技:特にないのですが、最近アルトサックスを始めました。 サックスは、金管楽器ではなく木管楽器なんです。ちゃんとリードがついています。まだまだ、慣れない初心者の私は口の周りが疲れてくると、“ピー ピー”と良い音が出なくなります。いつかは自分で吹いていて、いい感じって思いたいです。 【5】 苦手なことや嫌いなもの この頃の苦手は、少なくなりました。茄子のたいたん、シシトウのたいたん、だいこんのたいたん、唐辛子、ミョウガ…。食べ物ばかりになりますが、何が美味しいのかわからへんと思っていたものですが、これらは年齢と共に美味しいと思えるようになってきました。 【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」は、畿央大学の建学の精神です。ここに書かれていることに対して、共感的な気持ちをもっています。学生の皆さんは礼儀正しく、挨拶も学生から声をかけてくる。学習も怠りなし!認知症高齢者のサポートにも、ボランティアとして参加して活躍する。4年間、畿央生として過ごす間に建学の精神が身についてくる。素晴らしい文化の中に知が組み合わさっていて、はじめてなせる技なのではないでしょうか…。 【7】1回生にメッセージを! 今年はCOVID-19の非常事態の中、学生生活が始まりました。非対面授業は経験がなかったでしょうから、最初は戸惑うことも多かったかもしれません。でも、今では普通に対応可能となっていると思います。みなさんのIT技術を使うスキルは、この数カ月で格段に上がりました。ピンチをチャンスにするとはこういうことなのでしょう。苦労をした甲斐がありましたね。 4月から一度も講義を中断せずに続けてこられたのは、畿央大学がすべての学生にパソコンを貸与してきた先進性をもっていたからだと思います。これからも健康には十分留意して、勉学に励んでくださいね。 この春の体験は、いつかは“思い出ばなし”になると思います。 みなさんの畿央大学での4年間が、有意義な学生時代となりますよう祈っています。 教員実績
2020.06.12
1回生担任紹介「文先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.11
新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は看護医療学科の文准教授です! 【1】氏名・担任クラス 文鐘聲(むん じょんそん) 看護医療学科 1回生2組担任 【2】研究分野と担当科目 私の1年生の担当科目は、前期は「社会福祉論」と「健康管理論」、後期は「公衆衛生学」です。「公衆衛生学」という学問が私の専門分野です。2回生では保健師の科目(「疫学」、「保健統計」、「健康学特論」)を担当しており、4回生では「国際看護論」や「離島・へき地医療体験実習」などにも携わっています。 私が専門的に行っている研究をごく簡単に一言で表すと、「社会」と「健康」の関係を、データを通じて明らかにするというものです。キーワードは、「格差」と「人々のつながり」です。私はなかでも、在日コリアン高齢者の健康を深堀りしています。また、「格差」が健康にどう影響するかというのも非常に興味があります。たとえばアメリカ大陸において、貧困層の多い地区では新型コロナウイルスの感染が拡大しやすいという報告が次々と上がってきています。そこに隠れる「格差」を是正すれば、人類が健康で幸せに生きられるようになるんじゃないか、と思っています。 関連して、「人々のつながり」(ソーシャル・キャピタルといいます)が健康にどう影響を及ぼすのかを明らかにするために、この3月までは畿央大学のある広陵町という町と協働して5年間のプログラム「KAGUYAプロジェクト」というものを主導していました。今年はデータ解析にあたる年で、解析の結果が楽しみです。 【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「情けは人の為ならず」 人にかけた情けは、めぐりめぐって自分自身に返ってきます。人にやさしくすることが、きっと自分を強くする、そう思っています。 【4】好きなこと(趣味・特技など) 趣味:ドライブと楽器演奏(ホルン) 中高は吹奏楽部、大学はオケ、社会人になってからつい2年前まで社会人バンドに在籍し、現役でホルンを吹いていました。高校の頃は、プロの音楽家と医療人のどっちになろうかと真剣に悩んだものです。 特技:おむつ替え まだ小さい子がいるので、バリバリ替えています。匂いは、、、まあへっちゃらです(笑)。あとは、朝鮮半島の言葉(韓国語や朝鮮語やいろんな言い方がありますが、同じ言語です)で授業ができること、ですね。 ▼助産学専攻科のパンフレットに載っている新生児の写真は卒業生・教職員から提供されたもの。以前、私の子どもも載せていただきました! 【5】 苦手なことや嫌いなもの 料理はどちらかというと苦手ですね。できないことはないですが、妻と比べると時間がかかりすぎてしまいます。もっとうまくなりたい今日このごろですが、授業準備で料理どころではないですね。みなさんは、おうちで料理しますか? 【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 大学はこじんまりとしているのに、研究がなかなかすごいなあと思っています。私から見ても尊敬できる先生がいっぱいです。また、真面目な学生さんが多い印象ですね。4年間を通じて、しっかり将来を見据えることのできる、そんな学生さんたちだと思っています。 【7】1回生にメッセージを! みなさんに会いたい!心からそう思っています。 6月になって対面講義(演習)が少し始まりましたが、まだまだ多くの科目は遠隔講義です。勉強はしてほしいですが、根を詰めすぎない。その「バランス」をどうとっていくか、みなさんもしっかり考えて実践していきましょう。 私たちは4年間を通じて、みなさんをしっかりサポートします! 【関連記事】 国立療養所長島愛生園でハンセン病回復者の現状を体感する~看護医療学科「健康学特論」 国立ハンセン病療養所を訪問~看護医療学科「健康学特論」 KAGUYAプロジェクト 教員実績
2020.04.02
令和2年度入学生に学生証を交付しました。
2020年4月2日(木)、令和2年度の入学生に対して学生証等が交付されました。健康科学部349名(理学療法学科76名、看護医療学科99名、健康栄養学科101名、人間環境デザイン学科73名)、教育学部197名、健康科学研究科38名(修士課程35名、博士後期課程3名)、教育学研究科修士課程2名、助産学専攻科10名、臨床細胞学別科5名、あわせて601名の新しい畿央生が誕生しました。 新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、今年度は残念ながら式典を見合わせ、学科等の単位で講義室に分かれ、開講に向けて必要な手続きを短時間でおこないました。新入生と教職員だけのこじんまりとした雰囲気の中でしたが、キャンパス周辺の桜とともに、新たな門出を祝う一日となりました。 保護者の皆様、ご親戚の皆様にはお子様の晴れの姿を見届けていただけず、大変申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます。 本日、人生の新たな一歩を踏み出すことになった皆さま、おめでとうございます。このような形になりましたが、教職員一同心より歓迎の意を表するとともに、皆さまが入学当初の目標を達成することができるよう、全力を尽くしてまいります。厳しいスタートとなりましたが、夢を力に変えて、ともにがんばりましょう。
2020.03.19
2020年卒の現役合格率 看護師98.9%、助産学専攻科は今年も100%
2020年2月に実施された看護師、保健師、助産師の国家試験の合格発表が3月19日(木)に行われました。9回目の卒業生となる健康科学部看護医療学科では、看護師国家試験に88名が挑戦し、87名が合格(98.9%)という結果でした。 <看護師国家試験合格率の推移> 2018年卒2019年卒2020年卒これまでの卒業生 受験者 93名 91名 88名 771名 合格者 93名 91名 87名 767名 現役合格率 100% 100% 98.9% 99.5% 全国平均(新卒) 96.3% 94.7% 94.7% ー 一方、保健師国家試験は13名が受験し、12名が合格しました。また今年が8回目の卒業生となった助産学専攻科では、卒業生10名が8年連続となる全員合格をはたし、4月から助産師としての一歩を踏み出すことになりました。 今回の看護師国家試験合格率の全国平均(新卒)は94.7%と、昨年に続いて厳しい結果となりました。本学の学生はよく頑張って、全国平均を上回る成果をあげてくれましたが、残念ながら3年連続の全員合格は達成できませんでした。今年を教訓として、なお一層の支援強化をはかりたいと思います。 看護医療学科 学科長 河野由美
2020.03.07
【学生・保護者の皆さまへ】卒業証書等授与式に関するご案内(3/11・12追記)
既にお知らせいたしました通り、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて、今年度は卒業生、修了生全体での卒業式典および卒業パーティの実施を見送ることといたしました。 充実した学生生活の最後を飾る皆さんが楽しみにしてくださっている行事を見送ることは、本学といたしましてもまことに残念でなりませんが、現状では何よりも皆様の安全を守ることこそ第一と考え、このような結論に至りました。ご理解を賜れましたら幸甚に存じます。 なお、3月13日(金)には、各学科・専攻科・別科・研究科単位で卒業証書等授与式を、以下の通り実施することにいたしました。いずれも卒業生、修了生、教職員のみの場としますので、保護者等の付き添いの方の登学は控えていただきますようにお願いいたします。 【3月12日追記】 感染拡大防止を鑑み、下記に該当される方は出席をとりやめてください。 ・発熱等の風邪や咳などの呼吸器症状がみられる方 ・中国、韓国、イラン、イタリア、サンマリノなど新型コロナウイルスの感染が確認されている国から帰国して2週間以内の方 ◆3/13(金)卒業証書等授与式 会場◆ 【学部】 健康科学部 理学療法学科 10:00より P301講義室 看護医療学科 10:00より P201講義室 健康栄養学科 10:00より L101講義室 人間環境デザイン学科 10:00より R201講義室 教育学部 現代教育学科 10:00より KB04講義室 【大学院】 健康科学研究科 11:00より P302講義室 【専攻科】 助産学専攻科 11:00より P202講義室 【3月11日追記】 上記、本学会場で実施される卒業証書等授与式にお越しになる方は、遅くとも13:00までに学外へ退出、交通機関が空いている間に帰宅してください。 【別科】 臨床細胞学別科 16:00より 於:CTC梅田 ※本学各講義室は30分前より入室可能です。 ※出席を必須とする式典ではありません。ご自身の判断でお越しください。欠席された場合でも後日、学生支援センター窓口へお越しいただければ、卒業証書等は個別にお渡しいたします。 ※風邪の症状や発熱等がある場合は出席をお控えください。なお、マスク等のご用意もいたしかねますので、ご了承ください。 ※式の終了後は速やかに帰宅し、以後不要不急の外出は控えるようにしてください。 ※本学周辺の道路や、商業施設駐車場への駐停車は、短時間であっても地域住民の皆さまのご迷惑になりますので、厳にお慎みください。 ※在学生も登学の自粛期間ですので、残念ではありますが改めて登学自粛をお願いします。 ※今後、政府の方針を含めた情勢の変化によっては上記の予定の変更が生じる可能性はございます。その際にはホームページ等でお知らせをいたします。 新型コロナウイルスの動向はいまだ予断を許さぬものがあります。皆様くれぐれも体調管理にはお気を付けください。
2020.03.04
「日本認知症ケア学会 2019年度 中国・四国ブロック大会」教員・学生参加レポート~看護医療学科
「一般社団法人日本認知症ケア学会 2019年度 中国・四国ブロック大会」が2020年2月23日(日)に岡山県倉敷市で開催されました。このイベントに参加した教員と学生からのレポートです! 【教員レポート】 大会のテーマは「紡ぎ」。メインステージでは大会長の片山貞夫先生から認知機能が低下したとき、当事者やその家族が経験する自尊心の傷つきや苦悩などが具体的に紹介されました。当事者にしてみれば、朝から晩まで怒られてばっかり…。家族にしてみればしっかりしてくれよ、という不安や焦り…。その中で、たとえ認知機能が低下しても、人間としての尊厳を保ち生き生きと生活できるようにするためには、人と人との紡ぎが大切ということを話されました。また、ワクチンを使用しての治療によって原因物質の一つであるアミロイドβやタウタンパクを大幅に減少させることができること、そして近い将来、日本でも使用できる見通しも紹介されました。 大会長の講演の後に、本学(看護医療学科)山崎尚美教授によって「グローバルに”紡ぐ”これからの認知症ケア」と題した教育講演がありました。これまで畿央大学において科学研究費等を受けて取り組んできた老年看護・ケアの教科書づくりを中心に具体的に紹介されました。そして、次の課題として次世代の認知症ケアを担う仲間づくりの一つとして、Orange Projectの活動が紹介されました。学生のこの取り組みへの参加者からの反応はとりわけ大きく、その後、学生さんの活動が頼もしかったです、見学に行きたいです、ぜひそのような学生さんの就職をお願いしたいなど、いくつもの問い合わせなどがありました。 看護医療学科 准教授 上仲久(老年看護学領域) 【学生レポート】 私はこの学会で「認知症高齢者における慢性疼痛への看護についての文献研究」を発表しました。この発表は1年程前から卒業研究テーマとして取り組んできたもので、過去の研究論文を年代順に数えてみると、認知症高齢者の疼痛に注目され始めたのは最近であり、とりわけ認知症高齢者の慢性疼痛についての研究は十分及んでいないことが明確になりました。そして、これまでの文献から慢性疼痛は骨関節系の症状として多いけれども、気分障害とも関係しているということから、認知症高齢者の生活背景や価値観、心理状況といった全体像を把握して看護することが重要であることを報告しました。 学会に参加して、認知症について研究されている方々の発表も聴講しました。その中でも、認知症高齢者は快幸感が減弱することが多くなるため、認知症高齢者の楽しみを見出すような関わりが必要であるという内容に心をひかれました。学会に参加して新たな考えや知識、気付きを得ることができ、私自身の考えや視野が広がり成長に繋がったと思います。また、この学会のメインステージの教育講演は、畿央大学の山崎先生がなさっておりアジアの中で老年看護を、ベトナム、台湾、韓国、オーストラリアとの交流や共同で実際に取り組んできた内容を話しておられました。 ここに至るまでの上仲ゼミでの研究論文作成は、不安なことや分からないことがあったとき、丁寧な指導を受けることができ、支えていただけるような環境が整っていました。研究をしていくことの楽しさを知ることができ、学会での発表も経験することもできました。また、Orange Projectの活動など様々なことに参加してきたことを含めて、私自身の強みになったと思います。 最後になりましたが、このような機会を与えてくださり、ご指導いただきました上仲准教授や山崎教授に深く感謝を申し上げます。 看護医療学科4回生 紀伊玲央奈 【関連記事】 第18回公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」が開催レポートが届きました!~看護医療学科 認知症ケアに取り組む新サークル「Orange Project in KIO」が始動! 第18回日本認知症ケア学会でKAGUYAプロジェクトの研究成果を発表!~看護医療学科 第18回日本認知症ケア学会に参加・発表!~看護医療学科教員
2020.03.04
カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.6~WEEK1編
畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年春休みと夏休み中に行われます。春期実施分では、英語学習はもちろんのこと、カナダの文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫することもできます。 【畿央大学春期短期語学留学プログラム2020概要】 場 所:カナダのビクトリア(バンクーバーの西、フェリーで1時間半程の場所にあります) 研修場所:グローバルビレッジ イングリッシュセンター ビクトリア 期 間:2020年2月22日から20日間 内 容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のバンクーバーでの文化体験、観光等 参加学生からのレポート、第6弾をお届けします! こんにちは、看護医療学科1回生の瀧川久瑠実です。 まず、今週1週間での授業について報告します。授業では、環境問題について学びました。環境問題は日本語でも難しいテーマですが、もちろんEnglish onlyです。学校に入学してすぐの頃はなかなか耳が慣れず、内容が理解できないこともありましたが、日を重ねるごとに耳が慣れてきて、難しい単語も聞き取れるようになりました。そして、金曜日には環境問題についてのプレゼンテーションがありました。1チーム3人グループになり、それぞれのグループで1つテーマを決めました。内容は、まず環境問題の説明、原因。次にその問題による影響。最後に、より改善できるための対策。これらをすべて英語でプレゼンテーションをしました。とても難しかったけど、どんな文法を使うと伝わりやすいかなどを考えたりするのはとても楽しかったです。 ▲この写真は授業中の風景です。 週末はフードバンクのボランティアに参加しました。「フードバンク」とは簡単にいうと、まだ食べられるのに様々な理由で処分されてしまう食品を、食べ物に困っている人に寄付するシステムです。そこで私はパンの仕分けをしました。賞味期限が切れているものと、切れていないものを分ける作業です。そこにあるたくさんの処分されるパンを見て私は、とても胸が痛くなりました。このボランティアに参加して改めて食べ物は大事にしなければならないと感じました。 ▲この写真はボランティアに行った、ビクトリア最大のフードバンクMustard seedで撮影したものです。 まだまだ自分の思いをすぐに伝えることはできず、たくさんの困難がありますが、残りのカナダ生活を思いっきり楽しみたいと思います。 看護医療学科 1回生 瀧川久瑠実 【関連記事】 カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.5~ホームステイがスタート カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.4~ホームステイ先に到着 カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.3~出発編(羽田からビクトリアまで) カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.2~出発編(羽田からバンクーバーへ) カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.1~出発編(事前準備)
2020.02.28
カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.5~ホームステイがスタート
畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年春休みと夏休み中に行われます。春期実施分では、英語学習はもちろんのこと、カナダの文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫することもできます。 【畿央大学春期短期語学留学プログラム2020概要】 場 所:カナダのビクトリア(バンクーバーの西、フェリーで1時間半程の場所にあります) 研修場所:グローバルビレッジ イングリッシュセンター ビクトリア 期 間:2020年2月22日から20日間 内 容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のバンクーバーでの文化体験、観光等 参加学生からのレポート、第5弾をお届けします! こんにちは、看護医療学科2回生の川原竜輝です。 現在、3週間の短期語学留学のため、カナダに滞在中です。 今回は、ホームステイについてレポートします! 羽田空港から約9時間の飛行でバンクーバー国際空港に到着し、その後、1時間フェリーに乗り、ビクトリアに到着しました。ホームステイ先に到着すると、夕食を用意してくれていて、お腹が減っていたのですぐに食べ終わりました。夕食後は、家族やコロンビアからのルームメイトとたくさん話をし、その後は、映画を見ました。ロングフライトや時差ボケの影響で、ところどころ眠ってしまいましたが、現地の家族やその恋人と同じソファに座って映画を見たこの経験は、きっとこの先忘れることがないでしょう。 2日目は、日曜日でした。時差ボケで疲れていた僕に気を遣ってくれて、10時まで睡眠をとらせてくれました。朝起きると、朝食が用意されていました。フランスパン、野菜たっぷりのオムレツ、ハッシュドポテト、コーヒーでした。食べ終わった後は、ホストファザーが車でルームメイトとともに街を案内してくれました。学校へ通うために必要なバスチケットの購入も手伝ってくれました。その後、僕が高校の時に水泳部であったことに気を遣ってくれて、ウォータースライダー付きの大きなプールへ連れて行ってくれました。2時間半遊んだ後、ルームメイトと二人で学校まで実際にバスに乗って下見にいきました。近くにダウンタウンがあるので、マクドナルドに入りコーヒーを注文し、辺りを散策しました。 その後、バスに乗ってホームステイ先に帰りました。帰ると、すぐにご飯を用意してくれていました。ご飯を食べ、トイレ・風呂掃除を行い、次の日の朝食(サンドイッチ)を自作し、就寝しました。 いよいよカナダの語学学校でのレッスンが始まります!不安8割ですが、楽しみな気持ちもあります。せっかくカナダに来たのだから、後悔しないように何事にも積極的に取り組もうと思います! 看護医療学科 2回生 川原竜輝 【関連記事】 カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.4~ホームステイ先に到着 カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.3~出発編(羽田からビクトリアまで) カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.2~出発編(羽田からバンクーバーへ) カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.1~出発編(事前準備)
2020.02.28
第18回 公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」が開催レポートが届きました!~看護医療学科
2020年2月21日(金)、畿央大学では第18回目の公開講座が開講されました。参加者は82名で、プログラム内容は、畿央大学健康科学部看護医療学科教授の山崎尚美先生による「当事者とともに創る認知症ケア」をテーマとした講演と、まほろば倶楽部代表の平井正明氏による「若年性アルツハイマーと向き合って」というテーマでの講演、また希望された方の中から先着順での「きおトレ」アプリ体験でした。公開講座についてレポートさせていただきます。 山崎尚美先生による講演 「当事者とともに創る認知症ケア」 大きく分けて「認知症サポーター養成講座」「認知症施策」「オレンジプロジェクト」「当事者の語り」について講演してくださいました。講演を通して、認知症にならないことを目標にするのではなく「認知症になってもその人らしく、地域で暮らすことができるように支えあうこと」が大切だということを学びました。 講演の中で、2014年に国連障害者権利条約「Nothing About us,Without us.(私たちがいないときに、私たちのことを決めないで)」ということが提言され、また当事者の方が2004年に開催されたアルツハイマーの国際会議で発言したことの紹介がありました。2004年では、まだ認知症に対して良くないイメージを持つ人が多かったですが、そのような時代頃は認知症であることをカミングアウトすることによって、認知症の当事者が暮らしやすくなるのではないかと考えたようです。確かに認知症の当事者ではない私たちはその症状を想像するしかありません。そのため、想像してつくった政策は当事者が本当に困っていることを解決する政策になっていないかもしれません。だからこそ、「認知症だから話が通じない」というような偏見をもって、会話することをあきらめるのではなく、当事者の言葉を聞き、当事者・その家族の日常生活や困っていることを聴く、それが、当事者が困難に思っていることを解決することや互いに支えあい暮らしやすくするためにも重要なことだと再認識しました。 平井正明氏による講演 「若年性アルツハイマーと向き合って」 平井正明さんは、56歳の時に若年性アルツハイマーの初期と診断されました。この初期症状では物忘れはほとんどなく、身体のバランスがとりにくい、頭痛がするという症状があるようです。私は若年性アルツハイマーと言えば記憶障害が主症状であると思っていましたが、平井さんは体験談の中で記憶障害がほとんどないとおっしゃっていたので非常に驚いたとともに、認知症・若年性アルツハイマーといっても人によって症状は違うということを知ることができました。 その後平井さんは障がいをもつ子どものための「あおぞら倶楽部」を創設され、そのボランティアとして天理大学の学生と交流されています。その縁で結婚して日本に住むようになった外国の方がおり、その方が認知症となって日本語が話せなくなったときに、母国語での会話を楽しめるよう、天理大学に来ている留学生と会話できる機会をつくったと紹介されていました。このことから、できなくなったことを再びできるように努力するのではなく、今できることを続けその人の暮らしが少しでも豊かになるよう環境を整えることが大切だと学びました。また、様々な活動を行うことは人とのつながりを広げ、家庭というコミュニティ以外にもかかわりを持つことで孤独を感じることを防ぎ、社会性をもつことを促進すると感じました。認知症の進行を遅らせるには、規則正しい生活を送る・栄養をとる・十分な睡眠をとる・社会参加が大切で、私たちが所属するオレンジプロジェクトのサークルでも、参加してくださる方々のコミュニティを拡大し、社会参加の一部として機能するものになってくれる活動にしたいと思いました。 「きおトレ」アプリ体験 講座終了後は希望者20名を対象に、自分の認知機能を知ることができるアプリを体験していただきました。記憶の能力を知る課題をしているときに参加者の皆さんは「何があったかな」と必死に思い出そうとしてくださっていました。私も「きおトレ」アプリを体験したときは、野菜の絵があったことは覚えているのですが、何の野菜かを思い出すことができずもやもやしていました。「きおトレ」の結果をふまえて大切なことを忘れないようにメモをとる習慣をつけようと思いました。 今回の講座を通して、認知症の当事者が“その人らしく暮らす”ことができるように、周囲の人はどのように接したらよいのか、実際にどのような活動があるのかを学ぶことができました。授業でも認知症について学びますが、百聞は一見に如かずというように、当事者の方から話を聴くことは認知症についてより深く理解するいい機会となりました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。 Orange Project in KIO 看護医療学科 2回生 東條真納美 【関連記事】 認知症ケアに取り組む新サークル「Orange Project in KIO」が始動! ・過去の「オレンジカフェ」記事を読む ・過去の「RUN伴」記事を読む
2020.02.28
第18回畿央大学公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」を開催いたしました。
毎年開催しております畿央大学公開講座も今回で18回目を迎えました。昨年度に引き続いての「認知症」をテーマに掲げ、本学看護医療学科の山崎尚美教授と、まほろば倶楽部代表の平井正明氏にご講演いただき、受講生82名の皆様をお迎えして実施いたしました。 プログラム1「当事者とともに創る認知症ケア」 【講師】山崎尚美氏(畿央大学健康科学部看護医療学科 教授) 昨年度に引き続き「認知症」をテーマとし、認知症患者に対する周囲の方々の理解やサポート、国や広陵町における施策の紹介のあと、熊本大学等で発足している「Orange Project」という“認知症になっても安心できるまちづくりに貢献する”をテーマとしたボランティアサークルについて紹介されました。また本学でも、学生主体のサークル(「Orange Project in KIO」)が立ち上がり、代表学生から外部のイベント等でも精力的に活動している様子が報告されました。 プログラム2 「若年性アルツハイマーと向き合って」 【講師】平井 正明 氏(まほろば倶楽部 代表) 認知症患者の当事者でもある平井氏からは、自身の認知症患者としての病との向き合い方をテーマにご講演いただきました。病気が判明してからの自身の変化や周囲のサポート、また「当事者」として行っている啓発活動の紹介をしていただきました。最後には「認知症になることは不便ではあるが決して不幸ではない」とお話しいただき、参加者の方々からの共感を得られていました。 講座終了後は、先着20名様を対象に「きおトレアプリ」を体験していただきました。この「きおトレアプリ」は、自身の認知機能を知ることが出来るスクリーニングアプリで、参加者の方々は、慣れないタブレットの操作に苦労されている様子もありましたが、学生スタッフによるサポートを受けながら進めていただきました。 ▼「きおトレアプリ」体験の様子 プログラム終了後のアンケートでは、「認知症に対してはいまだ多くの偏見があり、自分も以前はそうであったと感じた」「母が認知症となり、しっかりしていた母が……と日々思っていましたが、理解していかなければと再認識しました」「当事者の方の講演はすばらしく、心打たれました」などの感想があり、またきおトレアプリを体験いただきました方々からは「日頃意識しないで生活しているので、記憶することの大変さを改めて感じました」といった感想もいただきました。今回は当事者の方のお話も伺うことで、「認知症」の参加者自身の理解や意識が深まっただけでなく、地域社会でどのように認知症の方々を支えていくのかを考えていただく良い機会となったようです。 今年も多くの方々にご参加いただき、非常に活気ある講座となりました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。本学では、今後も受講者の皆さまにご満足いただけるような公開講座を開催してまいります。 第17回畿央大学公開講座「認知症の正しい理解」を開催しました。 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。