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看護医療学科の新着情報一覧

看護医療学科の新着情報一覧

2021.03.11

災害時の行動をロールプレイで学ぶ「周産期災害演習」~助産学専攻科

助産学専攻科の「地域母子保健論」の中で、災害発生時に備えて助産師としての役割について考えるための演習を行いました。 2つの場面を設定し、それぞれ役割を決めてロールプレイを行いました。   演習①:病棟内で地震が発生した場合 10人の学生が医師・助産師と患者の役割に分かれ、地震発生前から直後をどのように行動していくかをディスカッションすることで、イメージトレーニングをしました。グループごとに考えた動きの流れを実際に行い、助産師・患者の立場から振り返りを行いました。   ▲発生直後の動きをディスカッション   ▲アクションカードの確認!   助産師として災害時の初期行動においては、責任をもった判断や常に妊産褥婦新生児を不安にさせないための声かけや配慮が重要であることを学びました。また、妊産褥婦の立場では不安が増強する場面のなかで助産師の言動ひとつで安心したり不安になったりする心情を理解することができました。   ▲分娩室に産婦さんが・・・   ▲今ここで分娩が・・・   ▲妊産褥婦新生児の状況確認し、本部に報告!   演習②:避難所で分娩が開始してしまった場合 その場に助産師が居合わせたという設定の下、10人でそのほかの役割を考えてそれぞれが自分にできることを考えながら分娩をサポートしました。避難所にある限られた物品や環境のなかで、産婦さんと児にとっての安心・安全な分娩ができるように知恵を出し合い協力しました。   ▲限られた状況の中で、何ができる?   無事出産できた場面では、周りの皆が自然に笑顔と祝福の温かい空気に包まれました。また、分娩台の上だけでなく、どんな状況でも柔軟な分娩スタイルを提案する力が必要だと実感することができました。さらに、避難所では病院とは違い一般の方との連携をとるという非日常的な環境でリーダーシップをとっていくことの難しさも学ぶことができました。     近年災害が増えており自分たちも被災者になりうるという状況のなかでも医療者という助産師として働いていくため、この演習を通して自分の役割や日ごろの備えの重要性を改めて考え直すことができました。 演習という設定の中でしたが、責任感を持ち行動することが大切であることを再認識することができました。この経験を活かして緊迫した場面に直面しても、落ち着いて判断し対応していけるような助産師をめざしていきたいと思います。   助産学専攻科 杉野茉由 西本真央   【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科 マタニティヨガ・ベビーマッサージの特別演習~助産学専攻科 熟練助産師から学ぶ分娩介助の応用「側方介助と肩甲難産の分娩介助方法」~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ!会陰縫合の理論と技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」

2021.03.09

看護医療学科の就職活動がいよいよスタート!

看護医療学科3回生の病院実習も終盤となり、いよいよ就職活動が本格始動していきます! キャリアセンターへも個別相談や履歴書添削などで来室する学生の姿が増えてきました。   2月13日(土)・20日(土)には、看護医療学科の就職対策講座の一環として『看護師学内WEB就職説明会』を実施しました。 例年冬木記念ホールで実施している就職説明会ですが、今年はコロナ禍によりオンラインでの開催となりました。説明会では、日頃から実習や就職先の受け入れでお世話になっている19法人23病院様にご参加いただきました。   1日目には、奈良県看護協会会長・平葉子様にご講演いただき看護師としての心構えをお話しいただきました。 さらに各病院様による説明では、写真や動画を取り入れながら短い時間ではありましたが少しでも病院の雰囲気が分かるようにと工夫を凝らした説明をしていただきました。   また二日間を通して卒業生が多数出演してくれました。   対面での就職説明会時より、多くの卒業生からメッセージや話をいただけたことは、オンラインならではの光景だったように思います。在学生にとっても心強く、これから本格始動する就職活動に向けても励みになったのではないでしょうか。   引き続き各病院で実施される見学会などにも参加し、自分の目指す就職先を探していってもらいたいと思います。 3月29日(月)・30日(火)には、グループ面接対策も実施します。これから始まる就職活動、キャリアセンター担当者も全面的にバックアップしていきます。 コロナ禍の不安もあると思いますが、しっかりと準備し、希望の病院に就職できるよう一緒に頑張っていきましょう!  

2021.02.25

新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科

助産学専攻科の学生10名は、令和3年2月17日(水)に「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました。 NCPRとは「すべての分娩で、予期せぬ仮死に対する初期対応を、分娩に立ち会うすべての医療者が迅速かつ確実に行える」ことをめざした新生児蘇生法のことです。規定の講習を受けて試験に合格すれば、新生児蘇生法修了認定の資格を取得することができます。この資格には大きく分けて3つのコースがあり、私たちは「専門」コース(Aコース)を受けました。このコースでは、基本的な新生児蘇生法に加えて、気管挿管や薬物投与を含めたより高度な新生児蘇生法を学び、専門性の高い知識や技術を身につけることができます。     今回、私たちは「さの赤ちゃんこどもクリニック」院長で小児科・新生児科医である佐野博之先生に講習をして頂きました。ベビー人形を用いた新生児蘇生法のデモンストレーションや事例を通したシナリオ演習を行い、アルゴリズムに沿って、どのように対応するのかシミュレーションしました。事前にNCPRに向けて手技や知識を学習していましたが、実際に物品を用いたり、限られた時間の中で蘇生法を行ったりすることがとても難しく感じました。     演習では、一人が主体的に蘇生を行うよりも、チームのサポートがあることでより迅速に的確なケアを行うことができると学びました。チームの一人ひとりが、自分の役割を把握し、積極的にケアに介入していくことが、生まれてきた命を守ることにつながるのだと思いました。     新生児蘇生法は前期の授業の中でも学んでいましたが、その時点では現場をイメージすることが難しく、今回実習を終えてから講習を受けたことで、臨床での緊迫感や臨場感を思い出して演習に取り組むことができました。また、1年を通して知識を身につけることができたので、より深く「新生児の救命」に目を向けて演習できました。今回の講習や演習を通じて学んだことを、臨床で活かしていきたいと思います。       助産学専攻科 増田朱莉   【関連記事】 マタニティヨガ・ベビーマッサージの特別演習~助産学専攻科 熟練助産師から学ぶ分娩介助の応用「側方介助と肩甲難産の分娩介助方法」~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ!会陰縫合の理論と技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科 スペシャリストに学ぶフリースタイル分娩!~助産学専攻科 分娩介助・乳房マッサージの遠隔演習用教材を手作りしました!~助産学専攻科 

2021.02.16

第20回畿央大学公開講座「コロナ時代におけるこれからの認知症ケア」をオンライン開催しました。

オンラインで学ぶ「これからの認知症ケア」   令和3(2021)年2月13日(土)、午後13時から20回目となる畿央大学公開講座を開催いたしました。直前までご自身の認知機能を知ることができる「きおトレ」アプリの体験を直接参加にて実施する予定でしたが、緊急事態宣言期間の延長を受け、Zoomを用いたオンライン講座のみの実施とし、約30名の方にご参加いただきました。   【講師】山崎尚美氏(畿央大学健康科学部看護医療学科 教授)     昨年度に引き続き「認知症」をテーマとしましたが、コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、社会情勢とともに大きく変容した「認知症ケアのこれからのあり方」について、親世代の介護を控えた世代の方々を中心に学んでいただきました。   初めに、今年コロナ禍の影響で起こった認知症ケアの変化の事例として、ニュースの動画を見ていただきました。そのニュースの中では、タブレット越しにオンラインでお孫さんと久しぶりに対面し涙を流す方や、認知症のために施設に入っている妻と窓ガラス越しに面会をする方の様子が描かれていました。介護の現場で今まさに起こっている印象的なニュースでしたが、コロナ禍による制限の中においても、できることが増えたという事例でした。   医療現場においても、面会制限や遠隔診療、医師・看護師の不足と様々な変化や問題が起こっていますが、ケアがめざすべき本質は変わっておらず、高齢者への意思決定支援と家族の思いに寄り添う看護を今までよりも柔軟な考えに基づいて、止まらずに進めることが必要とされています。     また、これからの認知症ケアの分野では、デジタル化とグローバル化がさらに進んでいくという話題が提供され、AIやデータを活用した今後のケアの可能性と日本の進んだ認知症ケアのグローバルな展開事例が紹介されました。     「グローバル化」の事例の1つとして、山崎教授のベトナムにおける取組の紹介があり、実際にベトナムにいるホップさんとZoomをつないでリアルタイムで対話を行い、オンラインツール利用の可能性にも触れました。   ▼オンラインで、ベトナムのホップさんと対話の様子     コロナ禍の影響を受けて、認知症ケアだけではなくあらゆる場面で様々な変化が求められていますが、「方法が変わっていくだけで、本質は変わらない」という山崎先生の言葉は印象的でした。   ご参加いただいた皆さまからは、 「オンライン開催のおかげで遠方からも参加できました」 「実例が多く、動画もあったので分かりやすかった」 「一歩も外に出ることなく参加できて、しかもベトナムや遠隔地の方々のお話も聞くことができ、オンライン開催の良さを味わうことができた」 「WEBセミナーはどこも不慣れで手探り状態ですが、WEBだからこそできる多元中継的な展開など、すばらしいチャレンジだと思います」 「関東にいても聴講することができました。こうした仕組みのある時代に感謝」 「質問時間がもう少しあれば良かった」 など、さまざまな感想をいただきました。参加いただいた皆さま、ありがとうございました。   本学では今後も受講者の皆さまにご満足いただけるような公開講座を開催してまいります。     第19回畿央大学公開講座「感染症を知ろう~新型コロナウイルスとこれからの生活~」をオンライン開催しました。 第18回畿央大学公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」を開催いたしました。 第17回畿央大学公開講座「認知症の正しい理解」を開催しました。 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。

2021.01.25

就職レポートNo.620(病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第620弾! 看護医療学科10期生(21卒) N.S さん 病院(看護師)  勤務     【その病院に決めた理由】 私がこの病院に決めた一番の理由は、病院の理念と自分の目指す看護師像が一致していたことです。内定先の病院は、急性期病院で看護師として高度で専門的な知識を身につけることで身体面のサポートができる点、看護理念から患者さん一人ひとりと向き合い精神的なサポートができる点が決め手となりました。 また、担任の教員から良い病院だと聞いていましたし、教育体制もしっかり整っていたことも魅力でした。     【就職活動を振り返って】 私は1つ目に受けた病院に落ちて、2つ目に受けた病院で内定をもらいました。 1つ目が落ちた後、どこの病院を受けようか全く決めていなかったので、また病院を調べなおしたりと大変でした。2つ目の病院で内定をもらったときは心底ホッとしましたが、何事も準備をするに越したことはないなと思いました。     【就職活動でPRしたポイント】 様々な病院がある中から、どうしてこの病院を志望したのかが伝わるようにアピールしました。 また、私は大学時代のアルバイトで学んだことや、培った経験が看護師になったときにどのように活かすことができるかということをPRしました。     【キャリアセンターと就職サポートについて】 履歴書の添削から面接、相談があれば相談にも親身に乗ってくれます。 キャリアセンターでは、今までの先輩の話や志望している病院の傾向なども教えてくれるのでとても心強いです。 また、メンタルケアも手厚く行ってくれ、面接練習のたびに褒めてくれます。(笑)そのため、試験日が近づくにつれて不安もあり、緊張していましたが、自信をもって試験にのぞむことができました。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 看護師は就職に困らないといいますが、人気の病院は倍率も高く、落ちることもあります。 自分の志望する病院に行くためには、早めに準備して自信をもって試験にのぞむことがいいと思います。 後悔しないように就職活動頑張ってください!  

2021.01.18

就職レポートNo.617(病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第617弾! 看護医療学科10期生(21卒)  K.S さん 病院(看護師)  勤務         【その病院に決めた理由】 実際に領域実習の際にその病院に行き、病棟の雰囲気の良さを感じたことが決め手です。 また、病棟ではプリセプター制度が用いられており、新人時代に先輩の看護師に看護を行えるため不安なく、安心して患者さんに看護を提供できると考えたからです。 教育制度も充実しており、常に自身の看護のレベル上げていくことができると思いました。     【就職活動を振り返って】 実は内定した病院は2度目の受験でした。 1度目の受験先は、私が就職活動を甘く見ており準備をすることが遅れてしまい、焦って余裕のない就職活動になってしまいました。1度目が不合格となり、2度目の受験に向けて、しっかりと準備をしました。 学校のサイトを使い小論文の過去問を取り組み、面接練習も回数を重ねて本番では自信をもってアピールをすることができました。     【就職活動でPRしたポイント】 私は軟式野球部に所属していて、その部活動での自分の役割を全うしたこと、目標を決めてその目標に対して努力できることをアピールしました。 また、自分の長所が病院に就職してどのように発揮できるのかを伝えました。そして、大きな声で表情豊かに話すことを意識しました。     【キャリアセンターと就職サポートについて】 就職活動において不安がたくさんありました。しかし、キャリアセンターの方がいつでも丁寧にしてくださり、面接練習の中でも自分でわかっていなかった良いところを知ることができました。 本番までに不安があったら何回でも練習をしていただけたので不安なく試験を受けることができました。就活に関して不安があるのならば、一人で抱え込まずに相談しに行くといいと思います。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就職活動についてまだまだ現実的に思っていないかもしれません。しかし、時間はあっという間にきて就職活動をしないといけなくなります。 自分の納得のできる就職先を病院見学など積極的に参加し、早め早めの行動をしてください。心に余裕を持ち試験に挑んでください。 合格目指して頑張ってください!  

2021.01.13

就職レポートNo.613(病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第613弾! 看護医療学科10期生(21卒)  N.O さん 病院(看護師)  勤務       【その病院に決めた理由】 もともとがん看護に興味を持っており、大阪府のがん診療連携拠点病院である当院でがん看護の専門性を高めたいと思ったこと、コロナ禍でインターンシップに参加することができなかったため、最終的に、実習で自分が実際の現場をみた病院に決めようと思ったからです。     【就職活動を振り返って】 コロナ禍で試験が延期になったり、試験内容が変更になったり先行きがわからずとても不安でした。 私は決して早く就活を始めたわけではなかったですが、第一志望に就職するためには、絶対に就活は早くに始めるべきだと痛感しました。     【就職活動でPRしたポイント】 今まで自分が経験して感じたことや実習で学んだことなどを自分の言葉でありのままに伝えました。 自分自身の一番伝えたいことを明確にして、自己紹介書や面接で強くアピールしました。     【キャリアセンターと就職サポートについて】 コロナ禍であることに加えて、わからないことが多く不安ばかりでしたが、わからないことの相談、面接、添削など、親身になって丁寧に一つ一つ向き合ってくださり、先行きが見えない中でもとても心強かったです。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 わからないことも多く不安なことも多いと思いますが、自身で周囲の友達や先輩、先生などから情報収集をしたり、わからないことはキャリアセンターの方に相談したり、できることは早めに取り組むことが大切だと思います! 後悔のないよう頑張ってください!  

2021.01.05

就職レポートNo.608(病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第608弾! 看護医療学科10期生(21卒) K.T さん 病院(看護師)  勤務       【その病院に決めた理由】 以下4つの理由からです。 ・三次救急医療機関で、専門性の高い救急医療を学び、実践することができるから。 ・私の長所を活かすことができ、理想の看護師になれる環境があると感じたから。 ・家族が入院している時の看護が良かったから。 ・自宅から通いやすいことで、長期間働くことができるから。     【就職活動を振り返って】 数年前からこの病院で働きたいと考えていましたが、実習先の病院も素晴らしい病院ばかりで、比較、決定するのが難しかったです。 しかし自己分析を深くすることで、過去、現在の自分の考えや将来像を明確にすることができ、病院の決定や志望動機の明確化などがスムーズに進みました。     【就職活動でPRしたポイント】 自分の強みとそのエピソード、またそれらを就職してから活かすことができる具体例をあげて、アピールしました。 また病院の理念や行っている看護と、自分の行いたい看護が一致していることを強調しました。     【キャリアセンターと就職サポートについて】 とても密です。対面、メール、オンラインでどんな些細なことでも親切な指導や助言を頂きました。ネガティブな考えになりそうな時も支えていただき、キャリアセンターと就職サポートがなければ合格しなかったと思います。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 早い段階で、病院の説明会やインターンシップに参加することが大切です。さらに自己分析を行い、己を知りつくすことで、圧倒的なメンタルで面接に挑むことができると思います。頑張ってください!    

2020.12.21

2020年度Orange Project記念式典参加レポート!~認知症ケアサークル「畿央大学Orange Project®」

やさしさを「チカラ」に変えるOrange Project®(オレプロ) 第3報   Orange Project®とは、熊本県(熊本大学・熊本保健大学・崇城大学)と奈良県(畿央大学)を中心に活動している認知症啓発のための学生ボランティア団体で、“認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っている学生を中心とした団体です。2020年には、ロゴやマークが商標登録されました。 畿央大学の卒業生たちは2019年から、在学中に熊本大学・熊本保健大学・崇城大学と共に、Orange Project®(認知症支援プロジェクト)に参画し、認知症になってもやさしい町づくりなどに、学生主体に取り組み始めました。そして「認知症にやさしい広陵町、認知症に強い畿央大学」となることを目的に2019年9月にサークルとして発足しています。   2020年12月13日(日)に『2020年度Orange Project記念式典』が開催されました。参加大学は、オレプロ組織校の畿央大学・崇城大学・熊本大学・熊本保健科学大学です。私たち畿央大学のオレプロメンバー5人は、オンラインで参加しました。   式典は、感染防止対策を講じながら、熊本県(熊本大学講義室)とオンライン(Zoom)での参加のハイブリット型でした。第1部では、顧問の先生方からの挨拶、活動報告、新年度の役員の紹介が行われました。第2部では、今年度の活動を通しての感想や活動の敷居の高さ、大学間交流を深めるためのアイデアについて小グループで意見交換やその内容を発表しました。今回は、参加した活動内容を報告したいと思います。   ▲当日のプログラム   第1部では、顧問の挨拶や正会員や新役員の紹介や各大学の活動報告があり、代表顧問 である熊本大学の安武先生から、「熊本はつらつプラン」で作成したオレプロ紹介VTR、畿央大学からは山崎先生が、今は「新しい時代に適応するための充電期間」としてネットワークの構築や基礎知識・知見の情報収集の時期であることを話されました。崇城大学の顧問の内藤先生は、認知症の見守りに対する新規プロジェクトの概要を説明されました。また、熊本市と広陵町の課長様から、行政の視点でのオレプロに対する期待と式典開催に対するご祝辞を頂戴しました。1月に予定している「認知症キッズサポーター養成講座のサポート」や「認知症の紙芝居の活躍の場の提供」など、オレプロ学生の今後の広陵町内での期待についてもお言葉をいただきました。 さらに、学生による活動報告の中では、畿央大学からは看護医療学科2回生の白川桃子さんがオレプロ発足からの1年間の活動報告として「セミナーやサポーター養成講座に参加して活動が再開した時のための知見を得ること」や「認知症当事者やそのご家族様にインタビューをして授業では学べない認知症に対する理解の促進」「多世代まちづくりプロジェクトの受賞」「畿央大学内でのオンラインミーティングの実施」など、コロナ禍ではありますが、今できることをリモート上で実践しいていることを報告しました。     また、第2部では大学間交流を深めるためのアイデアについて小グループで意見交換やその内容を発表しました。 どの大学も新型コロナウイルスの影響により活動ができなかったという意見がありました。私たちも2月頃に、認知症に対する勉強会を含めたミーティングを企画し、大学内での認知症カフェ(大学カフェ)を4月から実施したいと話し合っていましたが、実現しないままになっていること、オンラインでの他大学交流の場に積極的に参加するための方法について意見交換をしました。大学カフェは、畿央大学と近辺に住んでいる方を対象としたもので、現在もまだ延期となっていますが、オンラインでも可能なカフェを考えてはどうかという意見もありました。 新型コロナウイルスによって直接関わりながらの活動はできない状態ですが、オンラインでの活動が発達し、今回のように奈良県と九州の大学とリアルタイムで交流することができるようになったことは、学生間の活動に刺激をもらうことができとてもよいことだと思います。 また、今後のオンラインでの交流の仕方についても意見交換がありました。オンラインによって他府県の学生メンバーとも交流ができるようになりましたが、全員が慣れないため反対にオンラインで参加することに抵抗があるという問題がありました。抵抗をなくすための方法として初めに自己紹介するときは大学・学年以外に趣味など話が広がることも言うと話しやすくなるのではないか、大人数ではなくトークルームの機能を使用して小グループにして交流すると発言しやすくなるのではないかという意見がありました。自分自身も、ミーティング時には、アイスブレイクするために自己紹介や趣味の話・大学生活での話を行うことが良いと思いました。   ▲記念式典の会場の様子(熊本大学)   高齢化が進むなか、地域の人・次世代の担い手である若い人が高齢者を支えることは非常に大切なことだと考えています。小さなコミュニティでの活動だけではなく、他の場所で行われている活動も取り入れながらOrangeProject®を発展させていくことは、高齢者や認知症の方が活き活きと生活できることを支えるのに必要だと思います。 今後のOrangeProject®の発展に貢献できるように積極的に活動に参加し、まずは研修を受けて正会員になりたいと思います。また、これからもオンラインを使用した交流が増えてくると考えられるため、ITリテラシーをしっかりと学びつつZoomやTeamsといったツールを有効に活用できる方法を考えていきたいと思います。   看護医療学科3回生 東條真納美   【今年度の関連記事】 第1報 「畿央大学Orange Project®」2020年活動レポート! 第2報 多世代まちづくりプロジェクト2020コンペティションで「参加者賞」を受賞 ▶オレンジプロジェクトに関連するブログ記事 KIO Smile Blog

2020.12.18

第15回 奈良県認知症ケア専門士会オンラインセミナー「〜コロナ時代におけるこれからの看取り〜」参加者レポート~看護医療学科

2020年12月12日(土) 13:30から開催された奈良県認知症ケア専門士会オンラインセミナーに参加しました。セミナー当日は清水寺のお坊様 大西英玄様(現住職のお孫さん)の講演があり、コロナ禍で、家族が認知症や終末期であって面会も付き添うことが出来ない状況下での死生観について、宗教家の視点で熱く語っていただきました。 今回はその内容について学生の視点でレポートします。     まず、講演の第1部では、「生きる」とはどういうことなのか、「死ぬ」ということはどういうことなのかについての説明がありました。日頃、あまり日常的に考えることのないテーマでしたので、自分自身とても考えさせられました。主に死生観に関する話でしたが、その内容は幅広く、認知症ケアや終末期ケアに関する内容も例示して説明されていました。大西様の説明では「生きるとは苦しみと苦難とともにある」のだから、ただ楽しいことだけでなく辛く苦しいこともあるのだと説かれていました。本当に苦しいときはごまかしが効かないのだということ、苦悩や苦しみも含めて純粋に対峙しすべてを大切にすることが必要だと思いました。   また、生老病死※などの厳しい現実、困難の中、人のために懸命に何かに尽くす過程において、自分が何者か、自分の使命に気づくと話をされていました。この苦しみは本当の喜びを形に変えたものであり、この苦しみはあなたの努力の糧になり、いつか必ず役に立つものであるとも話されていました。  ※仏教用語。避けることのできないこの世での人間の4種の苦悩。生まれること、老いること、病気をすること、死ぬこと。四苦。   「次にする」ことや、「また今度」は、誰にも保障されていないということ、このことは「終末期ケア」の原点であり、特に高齢者の場合は「この人には次はないのかもしれないと思い、今すべきことを後回しにせずその時(今)する」ことだと思います。認知症の人は、今この時の記憶はありますが、数分後には忘れてしまうこともあります。終末期の患者さんは、明日は命が続いているかわからないこともあると思います。今を大切にする(生きる)、このことはどの世代の人もあてはまることだと思いました。   ▲オンラインセミナーの様子(講演者:大西英玄様)   そして、「死ぬということはさまざまな苦しみを経て純粋に立ち戻る」ということ。そしてこの苦しみや苦悩は「死んでいくための予行演習なのだ」と話されていました。苦難の中、共に生きることが共に死ぬことにつながり、人との出会いは、縁によるもので、その縁の中で一人一人が懸命に生き続けることで、自らの果たすべき責任を果たしていくことだと話されていました。そのご縁、人との出会いのくり返しが死生の循環でもあり、この出会いは一生に一度の出会いでもあり、互いに誠意を尽くすことが重要だと述べられ、それは医療職、介護職の患者さんへの一回一回のケアへの考え方にもつながることだと思いました。   宗教家としてのスピリチュアルな視点で哲学的に講演していただいたので、私にとってはあまり日常的に考えることがない難しい内容でもありましたが、非常に心に染み入るお話しで心が洗われた気持ちになりました。多くの人は自分だけが苦しんでいる、不幸だと思いがちですが、人は死に向かって死ぬための予行演習としてその苦しみを体験しているのだと学びました。結局、「生きることは、死に向かって苦しみを体験している」「死ぬことは、生きているということを実感している」ことで生老病死ということなのだと思いました。   そして、世の中の嫌なことや苦手なことは、自分が(原因を)作っているため、今を生きるためには、①苦しくても嫌われても相手に伝え続ける(自分から変わる)、②悟りというのは、本当に大切なことを失ってから初めて気づくことを「失う前に気づくこと」だと教えていただきました。これらのことは、自分の死生観、看護観にも通じることであり、看護をするうえでも大切な看護の哲学的視点であるため、今後も自分の死生観を培っていく必要があると思います。また、今のコロナ禍の状況を苦しみととらえるのではなく、自分の責任を果たしていくための過程ととらえて生きていきたいと思いました。   ▲オンラインセミナー受講の様子(掲載に関して許諾を得ています)   第2部では、Zoomのトークルームでグループワークを行いました。今回参加した方々を4人ごとのグループに分け、コロナ禍での困っていることを発言し、話し合いました。奈良県内だけでなく、広島、大阪や東京から、認知症ケア専門士、急性期看護師、認知症患者のご家族、精神福祉士、グループホームのケアマネージャーなどの参加があり、さまざまな立場の悩みを共有し、理解し合う、現場の声を伺った貴重な体験でした。この場で共有していただいた課題解決(苦悩)も生きていることそのものであり、またそれぞれの立場で責任を果たそうとしているのだと思いました。このように患者さんを中心に様々な職種の人が思うように悩みを打ち明ける会議も、解決策を練る上で大切だと思いました。   今回のオンラインセミナーは座学の授業や演習ではなかなか学習することのできない内容ばかりでとても新鮮でした。コロナ禍だからこそ、今時間のあるうちに役に立つ知識や知見を情報収集していき、これらの学びを今後の学習にも活用していきたいと思います。   看護医療学科2回生 白川桃子   ●日本県認知症ケア専門士会公式HPはコチラから! ●日本県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから! ●奈良県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから!   ▶認知症ケアサークル「畿央大学Orange Project®」に関連するブログ記事 KIO Smile Blog   【関連記事】 奈良県認知症ケア専門士会第14回研修会 講演会&VR認知症体験レポート~看護医療学科 2019年度 奈良県認知症ケア専門士会総会&第13回研修会を開催しました!~看護医療学科 畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科

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