人間環境デザイン学科の新着情報一覧
2022.12.07
3回生対象 グループ面接・ディスカッション対策を実施しました!
一般企業への就職を目指す3回生は、4月から約30回のキャリアガイダンスに出席し、就職活動の準備を進めています。 その一環として、12月3日(土)・4日(日)には健康栄養学科・人間環境デザイン学科・現代教育学科3学科合同の「グループ面接・グループディスカッション対策」が行われ、1グループ約2時間半かけて実践力を磨きました。 グループ面接の練習では、就職活動においてよく質問される「自己PR」と「学生時代に頑張ったこと」を参加学生一人ひとりが準備をして臨み、緊張もある中、面接官に一所懸命伝えようとする姿が非常に頼もしく感じられました。 答えたことに対して更に深く聞かれる追加質問では、実践ならではの「即答力」が求められ、各々が工夫しながら諦めずに答える練習を重ねました。 グループディスカッションの練習では、当日その場で提示されたテーマについて、20分間のディスカッションを通し、グループとしての結論を導き出すという練習を行いました。 チームワークを意識しながら、メンバーの意見を尊重した上で自分の意見を述べ、更に制限時間内に結論を導き出すことは簡単ではありませんが、メンバーのために自分は何ができるかと考え、全員で選考通過(合格)するという意識を持って取り組みました。 「司会(進行役)に立候補する方が良いのか」「時間内に結論を出せそうになかったら、どうするべきか」など、練習をしてみると、疑問点がいくつも出てきた様子でした。 一つひとつの疑問に対して、担当職員から説明を受けたり、時には「どうすべきか」をメンバーでディスカッションしたりしながら考え、あっという間に2時間半の実践練習を終えました。 終了後には緊張が解け、ほっとした様子でしたが、参加した学生の中には、終了後に担当職員のもとを訪ね、他に改善すべきポイントはなかったかなど意欲的に質問する姿も見られました。 就職活動の本格化を前に、3回生からの相談やエントリーシートの添削、面接練習の利用が増えてきました。 積極的にキャリアセンターも活用しながら、就職活動の準備を進めていきましょう!
2022.11.30
就職レポートNo.701(自治体/建築職)人間環境デザイン学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第701弾! 人間環境デザイン学科17期生(23卒) M.U さん 自治体(建築職) 勤務 ※撮影時のみマスクを外しています。 【その市に決めた理由】 所属しているゼミ活動の中で、住民主体のまちづくりに関わる仕組みについて学んでおり、この学びや経験を生かせる仕事につきたいと思い、公務員を志望しました。 この自治体を選んだ理由は、生まれ育った地元に貢献していきたいと思ったからです。 【就職活動を振り返って】 公務員試験に向けては、3回生の後期から少しずつ教養試験と専門試験の勉強を開始しました。 4月は民間企業の面接対策や授業のため、あまり勉強に時間を割けず5月から本格的に勉強を再開、6月から7月にかけて3つの自治体の筆記試験を受験しました。7月には面接が始まり、8月にはすべての結果が出ました。 民間企業への就職活動としては、3回生の8月頃から興味のある企業のインターンシップに参加しました。ESは6社程提出、うち4社の面接を受けました。 就職活動では、受ける自治体が行っている政策や力の入れているまちづくりへの取り組みは、理解できるまで調べました。特に建築職を受けるのであれば、建築職がどのような政策に関わっているのかはしっかりと頭に入れておくべきだと思います。面接でもしっかりと調べていたことを評価していただけることもあり、良かったと思います。 【就職活動でPRしたポイント】 自己PRでは、大学2回生の頃から行っているボランティア活動での話を具体例にし、相手のことを考えて行動できることをアピールしました。学生時代に力をいれたことでは、ゼミ活動のことを話しました。また、活動の中で住民の方と関わる機会が多かったため、その経験を公務員と繋げ合わせ、アピールしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 ESの添削や面接練習を始め、どの自治体や企業を受けるべきかなど、不安なことがあった時にはいつも時間をとって真剣に相談に乗ってくださり、何度も助けられました。キャリアセンターのサポートがあったからこそ、自信を持って就職活動ができたと思っています。就職活動に不安がある方は、まずはキャリアセンターに行って相談してみてください。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 公務員試験は筆記試験が大変というイメージがありますが、それ以上に面接対策にはしっかりと力を入れておくべきだと思います。実際、近年はグループディスカッション、SPIの導入など、人物重視の試験を実施している自治体もあります。 就職活動中は、不安に感じることがたくさんありますが、そんな時は一人で抱え込まず、家族や先輩、キャリアセンターに相談してほしいです。息抜きもしつつ、頑張ってください。応援しています。
2022.11.26
2・3回生全員で奈良県立民俗博物館と大和民族公園を見学!~人間環境デザイン学科「プロジェクトゼミ」
人間環境デザイン学科2・3回生対象「プロジェクトゼミ」では、学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。 2022年11月12日(土)にプロジェクトゼミの一環として合同見学会を実施し、奈良県立民俗博物館、大和民族公園を訪問しました。 下記5つの目的をもって2・3回生 95名が参加。その他、人間環境デザイン学科の全教員11人がサポート役で同行しました。 大学での新たな友達づくり 教員とのふれあい 大学生活へのモチベーションと帰属意識を高める 美しい環境の中ではぐくまれた建築や街並みに触れることにより、まちと人々の生活とのつながりを考える 街並み・建築見学やレクリエーションを通して、自身のキャリアを考える 当日は奈良に暮らす人々が改良と工夫を重ねながら伝えてきた大正から昭和初期の生活用具・農具の展示や民家の見学を行いました。 感染症拡大の影響で2・3回生は新入生研修など全員参加型イベントの機会が少なくなっています。そのため、見学だけでなくいくつかのレクリエーションを計画し、学年同士そして学年をこえた交流ができるように工夫をしました。 クイズラリー 1つ目のレクリエーションはクイズラリーです。 先生方に民家に関する問題や先生自身に関する問題など様々なクイズを考えていただきました。学生は数人のチームに分かれチーム対抗でクイズラリーに挑戦しました。 公園内を散策している先生方を探してクイズに回答します。公園はとても広く、隠れる場所もたくさんあるため、11人の先生を探すだけでも一苦労でした。木陰に隠れている先生もいて悪戦苦闘! ▼先生を見つけてクイズを聞く様子 民家に関するクイズでは、屋根や造りを実際に見ながら解説していただき、より学びが深まりとても貴重な経験になりました。先生自身に関するクイズでは、今まで知らなかった先生の一面を知ることができ、正解でも不正解でも大盛り上がりでした。難問に苦戦している姿や、正解して班全員で喜んでいる姿がとても楽しそうで、コロナ禍で学生同士の交流が少ない中、普段あまり話さない学生同士も交流が深まりました。 フォトコンテスト 2つ目のレクリエーションはフォトコンテストです。 「民家の魅力が最大限に伝わる写真」をテーマとし、学生各々が写真を撮りました。天気も良く、紅葉と民家がうまくマッチし、たくさんの映え写真を撮ることができました。民家の細部を撮影している学生もいて、一目では発見できない民家の魅力を見るけることができました。 撮った写真は大学食堂近くの掲示板に掲示し、全学生、全教職員から投票してもらい、グランプリを決定しました。 ▼投票の様子 職員のみなさんにも投票していただきました。たくさんの投票ありがとうございました。 ▼グランプリに輝いた写真【撮影者:3回生 大石和さん】 茅葺の入母屋造りの屋根と青空、植物の鮮やかな赤とのコントラストがとても素敵です。スマートフォンで撮影したとは思えません! 民家と触れ合いながら学びを深め、学生同士そして学生と教員のコミュニーケーションが溢れ、素敵な合同見学会となりました。今後のゼミ活動にも活かしていきたいです。 ▼民家見学の様子 ▼お天気も良く、紅葉がとても綺麗でした ▼2回生集合写真 ※撮影時のみマスクを外しています。 ▼3回生集合写真 ※撮影時のみマスクを外しています。 人間環境デザイン学科 3回生 梶原百華・高山凌花 プロジェクトゼミでは、引き続き、授業到達目標の達成に向けて活動しています。この合同見学会で一層深まった仲を今後のゼミ活動で発揮し、年度末の成果発表会では充実した活動報告を期待しています。 人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美・中井千織 【関連記事】 明日香村で、屋外の居場所づくりとオリジナルグッズをプロデュース!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 【人間環境デザイン学科×河合町】少子高齢化時代における郊外駅前のリ・デザインを提案!~ランドスケープ演習 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を開催!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 神戸ファッション美術館で「宝塚歌劇」の衣装を体感!~人間環境デザイン学科「服飾史」 広陵町商工会主催「くつしたの町 歩こう会」に学生2名が協力!~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.4~人間環境デザイン学科
2022.11.25
就職レポートNo.698(鉄道会社/建築職)人間環境デザイン学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第698弾! 人間環境デザイン学科17期生(23卒) R.Mさん 鉄道会社(建築職) 勤務 ※撮影時のみマスクを外しています。 【その企業に決めた理由】 ゼミではまちづくりについて研究しているため、まちづくりに関われる仕事を軸に就職活動をしていました。 まちづくりといえば、建築会社や公務員といったイメージがありましたが、説明会で鉄道会社も沿線から始まるまちづくりに関わっていると知り、この会社を選択しました。 また、質問をした際に社員の方に詳しく丁寧に教えていただき、この会社で働くイメージがしやすかったのも選択した理由の一つです。 【就職活動を振り返って】 志望する業種が定まっていなかったので、2回生の3月頃から会社説明会に参加し、4回生の3月までにじっくりと時間をかけて就職活動の軸を決めるようにしました。 結果として、会社説明会への参加は11社、ES提出は5社、面接を受けたのは4社でした。 初めは公務員を目指していたので、SPIやSCOA対策などを2回生の頃から始めていました。そのため、勉強には焦らずに就職活動ができたことはよかったと思います。 面接では、話したいことを話せなかったことがとても後悔しています。伝えたいことは全て伝え、質問したいとこは全て質問するようにしていれば、後悔することなく就職活動ができていたのではないかと思います。 【就職活動でPRしたポイント】 ゼミ活動やアルバイトを通して、いろんな年代・職種の方とコミュニケーションを取ってきたことを面接で伝えました。特にゼミ活動では様々な方と関わってきたので、興味を持たれることが多かったです。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 自己分析が苦手で、ESをギリギリまで後回しにしてしまい、ほとんどできていませんでした。そのため、キャリアセンターの方に相談したところ、丁寧にアドバイスをしてくださり、そこから一気に自己分析を進めることができました。ESの添削では不安な部分をすぐに対応していただき、とても心強かったです。 皆さんも就職活動で迷うことがあれば、まずキャリアセンターに相談してみてください。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 面接が特に重要で緊張すると思いますが、言葉に詰まらないように笑顔で堂々と答えれば、相手に気持ちが伝わると思います。 今のうちに面接練習をして、場に慣れておくことで気持ち的に余裕を持てるので、友達や先生を頼ってたくさん練習してください。 これからの時期は不安を感じることが多くなると思いますが、焦らず前向きに頑張ってください。
2022.11.09
明日香村で、屋外の居場所づくりとオリジナルグッズをプロデュース!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
人間環境デザイン学科では、「日本のはじまりの地」とも称される奈良県明日香村とまちづくりをはじめとする、さまざまな取り組みを進めています。今回は、陳建中准教授のゼミでの「居場所づくり」と「明日香村グッズ制作」についてご紹介します! 「明日香村国際サマーワークショップ」が開催された2019年、陳ゼミでは2・3回生合同「プロジェクトゼミ」で岡地区で街並みに馴染む憩いの場づくりに取り組み、2021年には「水路居場所」が完成しました。 ▼「明日香村の水路居場所」現地の様子 その後、明日香村役場の方から「バス停で待っている時の居場所がない」という声を受けて、山口剛人さんが卒業制作で岡寺前バス停に「貫縁台(ぬきえんだい)」を制作。さらにその貫縁台に後輩ゼミ生が「貫店棚」を新たに追加し、2022年3月に設置しました。 ▼設置前 ▼「貫縁台」設置後の様子 ▼向かって左側に「貫店棚」を追加で設置 2022年度は「休憩するだけでなく、遊んだり、見たりすることで人との交流にもつながり、明日香村の地域活性化に貢献できるように」と、3回生が「KIO x ASUKA GOODS(明日香村グッズ)」を企画・制作。2022年7月にはグッズを「貫店棚」に設置することができました。 今後明日香村に訪れる際は、ぜひ「KIO x ASUKA GOODS」に触れたり、遊んだりしてくださると光栄です。また、利用状況のアンケート調査も実施しておりますので、ご協力よろしくお願いいたします。 グッズ紹介 飛鳥の石積み木 (設計者:3回生 石田風歌) まず1つ目は、「飛鳥の石積み木」です。石明日香村の石舞台や亀石を始めとする石の造形物から着想を得たもので、積み木一つ一つを石に見立てました。普通の積み木とは違い、ランダムな多角面の形をしているため、積み上げるのが難しくなっています。 岡寺コースター (設計者:3回生 櫻井香織) 2つ目は、「岡寺コースター」です。岡寺では、ゴールデンウイーク限定で境内にある池に奉納された天笠牡丹(ダリア)を浮かべ、ご参拝の方をお迎えします。花の池にある鉢と天笠牡丹をイメージしてつくりました。 飛鳥スタンプ (設計者:3回生 藤原彩那) 3つ目は「飛鳥スタンプ」です。明日香村を代表している飛鳥のイメージをモチーフに考えました。持ち手部分は明日香村の桧を使用しており、明日香村に訪れた記念として、ノートなどにスタンプを押して楽しんでいただけます。また、手紙やハガキのフレームとして、ご自由にスタンプを組み合わせることで世界に一つだけのデザインをつくることもできます。 飛鳥パズル (設計者:3回生 靏見綾乃) 4つ目は、「飛鳥パズル」です。このパズルは全ピースが鳥の形をしており、空を飛んでいる鳥や、止まっている鳥など、様々な形をしているので、ぜひピース一つ一つに注目して見てみてください。明日香の枕詞である飛ぶ鳥から飛鳥パズルと名づけました。 今回の活動を通して、明日香村の美しい町並みや自然豊かな風景はもちろんですが、実際に住む方たちのお話を伺うことで、町の人達の温かさも感じることができました。今後は、どのような使われ方をしているのかを調査し、明日香村の屋外居場所について学びを深めていければと思います。 最後に、この活動は多くの方の協力のもと成り立つことができました。明日香村の役場の担当の方々、一部の木材を提供して頂いた久住林業の方、レーザー加工をしてくださった前田木材工業の方、いつも丁寧に指導してくださる先生方、この場をお借りして深く感謝申し上げます。ありがとうございました。 【追記】 2つ目に紹介した「岡寺コースター」について、岡寺前バス停の近くにある「ラ ヴィーユ~都~」というカフェに使っていただくことができました。 「岡寺コースター」は明日香村産の桧材で、レーザーカッターで彫刻されました。ゼミ生は仕上げとして、焦げて黒くなった部分を綺麗に磨きました。そして、2022年9月に「岡寺コースター」を渡しに行って、本当にありがたいことに使っていただくことになりました。「ラ ヴィーユ~都~」は岡寺のダリア模様の内装があり、「岡寺コースター」でより岡寺のイメージが溢れる店になったかなと思いました。 ▼「岡寺コースター」の仕上げ 明日香村の岡寺前バス停に畿央生が制作した「KIO x ASUKA GOODS(明日香村グッズ)」を展示しています。是非ご利用ください! 人間環境デザイン学科 3回生 靏見綾乃・櫻井香織 【関連記事】 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.7~人間環境デザイン学科 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を開催!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 神戸ファッション美術館で「宝塚歌劇」の衣装を体感!~人間環境デザイン学科「服飾史」 「アパレル構成実習Ⅲ」授業レポート~人間環境デザイン学科
2022.11.03
【人間環境デザイン学科×河合町】少子高齢化時代における郊外駅前のリ・デザインを提案!~ランドスケープ演習
人間環境デザイン学科3回生対象で、非常勤講師の松下岳生先生が担当している「ランドスケープ演習」は、「ランドスケープデザインとは何か」という基本的な知識を身につけ、関連領域を含めたこれからの屋外空間のあり方を学ぶことを目的としています。2022年度後期は、9月28日(水)に畿央大学と包括連携協定を締結した河合町の地域課題解決につながる提案を学生が授業内で実施することとなりました。 5週目の授業にあたる10月31日(月)には、河合町が現在どのような課題を抱えているのかを実際に現地を訪れ、役場の方々に解説いただくことで理解を深める機会を設けました。河合町役場 森嶋企画部長と岡田政策調整課長に同行いただき、河合町の人口の推移やニュータウンを含んだ町の変遷、主な駅周辺の紹介をしていただくことで、学生は河合町への理解を深めることができました。 ▼河合町総合福祉会館豆山の郷 ▼廃校となった河合第三小学校 河合町の様々な場所を訪れた後、今回のランドスケープ演習の課題エリアとなっている河合町役場と池部駅周辺の実地調査を行ないました。池部駅周辺の現状を確認するだけでなく、河合町役場敷地内にある旧豆山荘も実際に訪れ、学生はどのような郊外駅前エリアのリ・デザインが可能か思いを巡らせました。 ▼河合町役場と日本庭園 ▼河合町役場横にある池部駅 ▼河合町役場と豆山荘 今回の調査はSTEP1「敷地調査・分析」にあたり、グループで情報をまとめた後、STEP2「コンセプトやゾーニング」、STEP3「実際のリ・デザイン案の作成」と学びを深め、最終講義にあたる1月23日(月)には、河合町役場の方々にも授業に参加いただいて、講評会を実施します。 今回のランドスケープ演習の取組は、学生の実践的な学びのための授業であるだけでなく、畿央大学の地域連携事業でもあり、大学の知を地域社会に還元していくための取組でもあります。 人間環境デザイン学科では、今回のような地域とつながった実践的な学びを授業の中で多く取り込んでおり、コロナ禍では実施が困難であった学外での調査も今後行う中で、学生に社会で実際に役だつ学びを深めてもらいます。 ▼豆山荘からの風景 【関連記事】 河合町と包括連携協定の調印式を行いました。 | 畿央大学 (kio.ac.jp) 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を開催!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 神戸ファッション美術館で「宝塚歌劇」の衣装を体感!~人間環境デザイン学科「服飾史」 「アパレル構成実習Ⅲ」授業レポート~人間環境デザイン学科
2022.10.21
今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」
人間環境デザイン学科の1回生対象「立体表現Ⅱ」の授業では、2009年から本格的な家具づくりに取り組んでいます。昨年度からは2023年4月に開園される「畿央大学付属広陵こども園」に入園する子どもたちのために、小さなスツールを製作。子どもたちの身体のサイズにあったスツールをつくるため、脚の長さにバリエーションを持たせ、250㎜~290㎜と10㎜ずつSH(シートハイ)の寸法を変えて製作します。 初回の授業には、教育学部長の前平先生にお越しいただき、スツール作りへの思いをお話しいただきました。子ども達の成長をサポートすることができる以下の条件をふまえたスツールを学生は一人一脚、全15回の授業で製作していきます。 木の材質をそのまま活かしたシンプルなもの(子どもの好むデザイン性) バランス感覚を身につけるために背もたれのないもの 一人ひとりの子どもの身体(足の長さ)にあったもの 椅子の高さは両足が床に着く長さ(膝と股関節が横から見て90度)のもの 少々乱暴に扱っても壊れないくらいの強度と安全性を保っているもの 授業は、丹波篠山で家具作家をされている稲葉崇史先生をお招きして進めていきます。まずは、道具の使い方を学びます。授業で使用する工具の紹介をしていただきました。ほとんどの学生はのこぎりやカンナ、のみなどを使用するのは初めてなので、手本を見せてくださいました。 早速、基本デザインを参考にして、子ども達が喜んでくれるデザインを考えていきます。脚や座面の形を工夫して、設計図を書きました。座面の形をお花や動物の形にしたり、持ち運びしやすいように座面に持ち手の穴を開けたりと、いろいろなデザイン案が集まりました。 次回の授業からは、練習用木材をのこぎりで切る練習や、金具を使用せずに接合するほぞ継という方法のための「ほぞ」「ほぞ穴」を加工する練習を始めます。 スツールの完成レポートもご期待ください! 人間環境デザイン学科 助手 中井千織 【関連記事】 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を開催!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 神戸ファッション美術館で「宝塚歌劇」の衣装を体感!~人間環境デザイン学科「服飾史」 「アパレル構成実習Ⅲ」授業レポート~人間環境デザイン学科
2022.10.07
日本初の乳がん術後女性のための使い捨て入浴着が「グッドデザイン賞」を受賞!
人間環境デザイン学科の村田浩子教授、小松智菜美助手、看護医療学科中西恵理講師、理学療法学科福森貢教授、村田ゼミの学生らの研究グループが開発した乳がん術後女性のQOL向上を支援する「入浴着」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました。本学としては初めての快挙となります。 受賞したのは株式会社GSIクレオスとの産学連携で生まれた「BATHTIME TOPS」です。 ▼左から中西講師、小松助手、村田教授、福森教授 入浴着「BATHTIME TOPS」 発売元:株式会社GSIクレオス 「入浴着」を2021年6月に学会発表して以降、NHKなどのメディアや「ピンクリボンのお宿」の会合でも紹介され、宿泊施設の「アメニティ」の一つとして採用されるなど活用が広がっています。今回の受賞に際し、「入浴着」(商品名:BATHTIME TOPS )は「乳がん術後患者のために開発されたプロダクトで、リサーチの元、入浴時の快適性や着脱を考慮し、手術痕をカバーするための形の工夫がなされ、必要な機能を取り入れ実現していることが評価された。程よい厚みの不織布生地ですっきりと機能的に仕上げ、使い捨てであることや価格も含めバランス良く仕上げている。」と、評価されました。 「入浴着」は、「ケアとデザイン」をテーマに10月22日(土)から11月7日(月)まで西武百貨店池袋本店で開催される「暮らしのデザイン展2022 ケアとアートとデザインと」に、本年度受賞したケアに関するデザインとして展示されます。 受賞のコメント(村田教授) 「乳がん術後の女性も気兼ねなく大きなお風呂に入れるようにしたい」という看護医療学科の中西先生からの提案で始まった入浴着の研究で、2022年度グッドデザイン賞をいただくことができました。 グッドデザイン賞に応募したきっかけは、私たちが開発した入浴着をより多くの方に知っていただきたい、そして温浴施設で入浴着を着用して入浴を楽しめるようになって欲しいと考えたことからでした。研究が始まった2016年当時は入浴着の認知度は低く、奈良県の入浴施設では入浴着はほとんど普及していませんでした。私たちは乳がん患者の方、入浴施設の方への調査を行い入浴着に求められる要件を探ると同時に、入浴着にふさわしい素材を探して数多くの生地メーカーを回りました。「疎水性の繊維」を見つけると、生地を編んでもらい入浴着を試作、試着を繰り返しましたが、なかなか入浴着に求められるお湯切れがよい生地を実現することが出来ませんでした。そのような中、偶然にも本入浴着に使用している不織布との出会いがあり、一気に研究が進展しました。コロナ禍であったことから衛生的、清潔をキーワードに「持ち込み式入浴着」から「使い切り入浴着」の開発へと舵を切ることにしたのです。この入浴着は小さな衣料ですが、乳がん患者さんからいただいた声、入浴施設からの要望、研究チームの願いなどが沢山詰まっています。素材、デザイン、着脱、清潔、着用感など色々な工夫を行ったことで、グッドデザイン賞として評価されたのだと思います。 県内では奈良健康ランドや杉の湯さんから始まり、ピンクリボンのお宿でもある和倉温泉 加賀屋さんでも導入され、大手ECサイトでの取り扱いも広がり、新聞やテレビでも取り上げていただきました。乳がんになった友人の娘さんが偶然この入浴着を見つけて購入し、実際に利用していると聞き、この研究が人の役に立っていることを実感しました。誰もが温泉を安心して楽しめる環境になることを祈っています。 最後に本入浴着を開発するにあたり、ご協力いただいたみなさまに心から感謝申し上げます。 グッドデザイン賞 1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。受賞のシンボルである「Gマーク」は、良いデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。 問い合わせ先 人間環境デザイン学科 教授 村田 浩子 Email:h.murata@kio.ac.jp 商品に関しては、株式会社GSIクレオスまで直接お問い合せください。 マテリアル部 営業第二課 Tel:03-5643-3140 0120-50-6036 関連記事 グッドデザイン賞ホームページ(バスタイムトップス) 日本初、乳がん術後女性のQOL向上を支援する「使い捨て入浴着」が商品化されました。 【プレスリリース】日本初、乳がん術後女性のQOL向上を支援する「使い捨て入浴着」を開発 人間環境デザイン学科
2022.09.30
【事前予約制】第20回畿央祭を10/22(土)、23(日)に開催します
対面・オンラインを併用して開催! 昨年は対面企画については在学生限定での開催でしたが今年は学外の方にもご参加いただけるよう、人数限定・事前申込制(申込先着順)で開催いたします!対象者の属性や参加企画によって申込フォームが異なりますので、下記ページをご覧の上、事前予約をお願いいたします。 ▼クリックでジャンプします 地域・一般の方向け「ウェルカムキャンパス」 卒業生対象「畿桜会総会・同窓会サロン」 在学生対象 保護者対象 受験生・高校生対象「ミニオープンキャンパス in 畿央祭」 開催日時 2022年10月22日(土)・23日(日) 10:00~17:00 各プログラムの内容やタイムテーブルは畿央祭特設HPで随時更新していきます! 畿央祭ホームページ 1.地域・一般の方向け「ウェルカムキャンパス」 10月1日(土)事前予約スタート! ご希望のプログラムに参加していただいた前後には、畿央祭の他のプログラムにもご参加いただけます。申込先着順となりますので、予めご了承ください。 ウェルカムキャンパス 2.卒業生対象「畿桜会総会・同窓会サロン」※10/23のみ コロナ禍で対面開催できていなかった「畿桜会総会」を、畿央祭の2日目に、3年ぶりに対面で行うことになりました。また、総会に引き続いて「同窓会サロン」も開催します。恒例のガラガラ抽選会も! 畿桜会ホームページ 3.在学生対象 10/3(月)事前予約スタート! 9/28(水)に発信されたKiTssのお知らせをご覧の上、事前予約をしてください。 畿央祭ホームページへ 4.保護者対象 10/3(月)事前予約スタート! 申込方法は、9/29発送の「後援会だより」をご確認ください。 畿央祭ホームページへ 5.受験生・高校生対象 10月3日(月)事前予約スタート! 高校生の方向けには、ミニオープンキャンパスを開催します。畿央祭の雰囲気を楽しめるオープンキャンパスはこの2日間限定です! 入試総合サイトへ
2022.09.08
「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を開催!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」
人間環境デザイン学科では、昨年度から2回生を対象に「フィールドワーク演習」を開講しています。実際の市町村の課題に基づき、解決につながる提案のプレゼンテーションを対象地域の皆様に行う実践的な授業です。全15回の授業を通して、地域問題を学び分析し、発表に向けた調査を行い、提案内容を検討するものです。 フィールドワーク演習の集大成として、2022年8月9日(火)に「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を奈良公園バスターミナル内のレクチャーホールにて開催しました。本学を含む計5大学(畿央大学、奈良県立大学・同志社女子大学・奈良女子大学・天理大学)の学生41名8グループが成果を発表しました。 最優秀賞と優秀賞の上位2チーム以外にも各審査員が選定し、表彰状が送られました。本学からは人間環境デザイン学科から2回生3チーム(13名)が下記テーマで発表し、受賞をはたしました。 「駐車場をコミュニティの場に」 鼓阪地区自治連合会賞 「きたまち物語」 佐保地区自治連合会賞 「新しい居場所のカタチ」 転害門前旧銀行建物活用協議会賞 どのチームの発表も、地域の特徴や文化、奈良きたまちらしさを取り入れた内容で、会場にいらっしゃった地域住民のみなさんや、ご協力いただいた地域団体のみなさんにも大変喜んでいただくことができました。 *写真撮影時のみマスクを外しています。 全8グループの発表内容やコンペティションの経緯や詳細については、奈良市ホームページでご覧になれます。 人間環境デザイン学科 助手 中井 千織 【関連記事】 地域住民と5大学が参加!「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を今年度も開催します! 地域住民と4大学が参加!「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2021」を開催しました