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人間環境デザイン学科の新着情報一覧

2023年の人間環境デザイン学科の新着情報一覧

2023.07.15

河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

私たち陳ゼミでは河合町役場と佐味田地区の皆様と協力して『佐味田みんなの縁側』を制作しました。 2022年11月から、私たちは河合町の皆様に新しい居場所計画として、縁側を作り、設置する計画を提案しました。 (河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ)   春休みの5日間を使って、ゼミのメンバー14名で制作に取り組みました。今回、制作の縁側には明日香村産の桧を使用し、つなぎ目は釘を使用しない「ホゾ加工」に挑戦しました。作業は以下A、B、Cの3つの班に分かれて進めていきました。   A班:大きい縁台の制作 材料の傷や汚れの有無を確かめ、切る部分、穴をあける部分に印をつけました。つけた印通りにのこぎりで材料をカットしました。枠組みは脚をはじめに作ります。機械やのみを使って「ホゾ穴」を開けました。   ▼木材を切る作業 と「ホゾ穴」を開ける作業です。     ▼パーツは「ホゾ」を「ホゾ穴」に差し込むことで接続します。     ▼木槌を使いピッタリはめ込みました。       立体表現の授業で学んだことを生かしながら進めました。木材が太いので、まっすぐかつ印通りに切ることが見た目以上に難しく感じます。サイズ調整が難しく、 上手くはめることができず苦戦しました。   B班:小さい縁台の制作 まず、材料の寸法や傷の有無を確かめ、切る部分や穴をあける部分に印を付けました。つけた印通りにのこぎりで材料をカットし、パーツ同士の接合部分はホゾ加工をして、「ホゾ」を差し込む「ホゾ穴」は機械で開けました。   ▼縁台の寸法に合わせて材料をカットした様子です。       ▼接合部分の「ホゾ」と「ホゾ穴」を制作しました。     ▼パーツごとに鉋とやすりをかけ、角をとってつるつるにしました。     ▼ホゾ穴にホゾ部分を差し込み、実際に椅子の脚部分を組み立てていきました。ホゾとホゾ穴の大きさが上手く嚙み合わなくて、ミリ単位の微調整をするのが大変でした。     ▼組み立てた脚部分に、座面の板を張り付けました。脚部分と座面の板の裏側にドリルで穴を開け、ダボを入れて接合しました。     C班:光箱の制作 まず、材料に寸法を書き込み、傷の有無を確かめ印をつけました。付けた印を元に、ノコギリで材料をカット、接合部分のホゾ部分とホゾ穴部分の位置を何度も確認し、ホゾはノコギリで、ホゾ穴は機械であけました。組み合わせる部分が本当に正しいのか、C班のみんなで討論し、図面から組み合わせる部分を理解することに苦戦しました。       ▼確認した資料を元にホゾ穴にホゾを差し込み、フレームを組み立てていきました。       ▼次に、光箱の正面と側面に貼る、和紙を制作します。雨にぬれても劣化の心配がない、プラスチックの和紙を使用しました。絵柄は春夏秋冬をイメージしたデザインです。油性のマジックペンで書いたら完成です。       ▼できたフレームに、「夏のテーマ」の和紙を貼り付けました。最後に、防水・防腐として柿渋を2回塗装して完成です。     現地設置、最終調整 発表の2週間前の4月28日に現地を訪れ、高さの調整やライトの設置などを行いました。高さの調節では、設置場所に傾きがあるので水平器を座面に置き、縁台が水平になるように、縁台の下にゴムを入れて、水平の調節を行いました。     光箱のライトの設置では、ライトを入れる部分のパーツを別でつくり、最後にそれを光箱の枠にはめ込みました。光箱の枠にぴったりはまるサイズでカットし、ライトを取り外しする部分は、ライトの寸法に合わせて木材を組み合わせ、ダボで接合しました。     釘を使わずに設置し、ライトの取り外しが可能であるつくりにするには、どのようにすればよいかを考えるのが難しかったです。   発表会・引き渡し そして、5月12日に佐味田みんなの縁側の製作発表では佐味田地区の皆様にお集まりしていただき、贈呈式を執り行い、縁側の制作にあたっての工程や工夫点を発表しました。       縁側にとても興味をもってくださり、楽しそうに会話を交わしている様子が見られ、とても嬉しく感じました。     ▼設置完了       ▼夜になり電気が点灯すると、さらに趣を感じられる空間となります。     感想 ホゾやダボは以前にも授業で習ったことがありましたが、今回の制作活動の中で実際に作ってみたことで、その仕組みや実際どれぐらいの長さや深さが必要なのかを学ぶことができました。釘を使わずベンチを作るのは大変でしたが、昔ながらの技法を学びながらみんなと制作をするのは楽しく、完成したときには達成感も感じられました。ベンチと同時に設置した「自由帳」にもベンチを喜んでくれる住民の方々の声が寄せられており、嬉しかったです。今後も引き続き制作物の管理と運営を続けていこうと思います。     「佐味田みんなの縁側」の計画・制作活動に関わったメンバー 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 藤原彩那 靏見綾乃 櫻井香織 石田風歌 天野夏菜 上野山陽香 大谷麻結 川端ひより 戸田菜月 富久菜乃華 中谷天音 廣瀬舞果 林和樹 濱畑桃花 前川慧帆 吉田香葉       人間環境デザイン学科 3回生 富久菜乃華・廣瀬舞果・川端ひより・濱畑桃花・中谷天音   【関連記事】 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 明日香村で、屋外の居場所づくりとオリジナルグッズをプロデュース!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 三井田ゼミの学生が河合町へ空き家の利活用案をプレゼン!~人間環境デザイン学科「プロジェクトゼミ」 【人間環境デザイン学科×河合町】町長に駅前のリ・デザイン案を直接プレゼン!~ランドスケープ演習 【人間環境デザイン学科×河合町】少子高齢化時代における郊外駅前のリ・デザインを提案!~ランドスケープ演習 【広陵町×河合町】小学生を対象とした「竹馬★クイズラリー」を実施しました!~人間環境デザイン学科清水ゼミ

2023.06.30

【開学20周年】6/25(日)橿原市吹奏楽団ファミリーコンサート in 畿央大学を開催しました。

2023年6月25日(日)、畿央大学冬木記念ホールにおいて橿原市吹奏楽団を招いて畿央大学開学20周年記念イベント「橿原市吹奏楽団ファミリーコンサート in 畿央大学」を開催しました。     橿原市吹奏楽団は、1973年に橿原市内の吹奏楽愛好家たちによって立ち上げられた50年の歴史がある由緒ある楽団です。団員は10代の高校生、働き盛りの40~50代、リタイアされた方まで幅広い年代の方々で構成されています。6月初旬に募集を開始してから1週間足らずで満員御礼となり、当日は広陵町内や近隣地域から500名近い来場をいただきました。 また当日は在学生ボランティア16名が受付や場内誘導などに運営協力し、イベントに華を添えてくれました。     開催に先駆けて冬木正彦学長から、開学20周年を迎えられたことの感謝や、生の演奏を肌で感じることの大切さが述べられ、「大きくなったら畿央大学に来てくださいね」という言葉には会場からは笑いがあふれるなど、ファミリーコンサートにふさわしいスタートとなりました。     前半の部は橿原市吹奏楽団による単独公演で、「宇宙戦艦ヤマト」「白雪姫セレクション」など小さいお子様から高齢者の方まで様々な年齢層に合わせた楽曲を演奏いただきました。         休憩をはさみ、後半の部では本学の吹奏楽サークル(Piu a poco)と吹奏楽団とのコラボレーション演奏が実現しました。 コロナ禍の影響で実は吹奏楽サークルとしては初めての活動がこの大舞台となりましたが、練習を積み重ね、MCにも挑戦して会場を大いに盛り上げました。 「ダンスホール(Mrs. GREEN APPLE)」や「ジャンボリミッキー」、「鬼滅の刃メドレー」など最近話題になった楽曲やアニメソングが選曲され、馴染みのある音楽が流れると、会場のあちこちで子どもたちの元気いっぱいの掛け声や音楽にあわせて踊る姿がたくさん見られました。               鳴りやまない拍手にこたえる形でのアンコールは、吹奏楽の定番曲「宝島」と「翼をください」の2曲。最後の「翼をください」では、吹奏楽の演奏に合わせて来場者全員で合唱し、音楽を通して会場内が一つになる瞬間が感じられました。     演奏終了後には、吹奏楽サークルの代表から橿原市吹奏楽団へ花束が贈呈されました。     橿原市吹奏楽団のみなさま、吹奏楽サークルのみなさん、当日運営をサポートしてくれた学生ボランティアのみなさん、ありがとうございました。   ファミリーコンサートに引き続き、開学20周年記念イベントとして、7月23日(日)に柔道史上初、また全競技を通じてアジア人初となるオリンピック3連覇を達成した野村忠宏氏をお招きした特別講演(参加費無料、7/5事前予約受付開始)を開催しますので、ぜひご参加ください。   ▼橿原市吹奏楽団、吹奏楽サークル、ボランティア学生と冬木学長で最後に記念撮影!     【関連リンク】 畿央大学開学20周年特設サイト 【申込ページはこちら】広陵町名誉町民 野村忠弘氏特別講演会「折れない心」

2023.06.26

人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~台湾でつくる屋台のデザインが進行中!

学科初、台湾でのワークショップに向けて準備中!     人間環境デザイン学科では、以下の3点を目標とし「海外インターンシップ」を行っています。   海外の学生と交流を深める機会をもち、人間環境デザインを学ぶ学生として、国内外の住まいや集落、人々の暮らしに関する幅広い視野をもつ。 国内外の集落における地域課題の発見と解決に向けた提案を海外の学生とともに行うためのコミュニケーションスキルを身につけている。 自ら考え自発的にとりくむ姿勢を身につけている。 今年は「2023 Taiwan Summer Workshop NCKU(台湾成功大学)×Kio University」として、台湾台南市にある成功大学と現地台湾でのワークショップを開催します。ゴールは台湾現地にある空地に①休憩所 ②菜園 ③ガーデン ④小屋の4種を設計し、実際につくり上げることです。最初の課題は④小屋で使用する予定の「屋台のデザイン」。屋台の活用方法は、今のところ茶室、風鈴屋、飲食屋の3つに絞られています。人間環境デザイン学科2回生5名、3回生15名、4回生5名、学科教員6名が参加し、8月21日(月)から27日(日)までの1週間かけて、台湾でのプロジェクトに挑戦します!     前回の活動報告では、プロジェクトの始動を報告しました。 6月19日(月)、前回に引き続き「屋台のデザイン案」をまとめていきます。   今回は屋台の使用方法に加え、デザインや部材の形状、収納方法などについて検討しました。         屋台のデザインは、屋台の活用方法である飲食、茶室、販売の3グループに分かれて計画します。   飲食グループでは、現地で採れるマンゴーなどのジュースを販売する屋台を考えています。長く使用して頂けるようなデザインにしたいと思い、詳細に使用方法や収納方法、色彩について検討しました。     茶室グループでは、簡易的に組み立てる事ができる茶室を計画しています。少人数でも組み上げることができるような仕口(二つの木材を直角あるいは斜めに接合する部分)の加工方法などの検討を行いました。     販売グループでは、風鈴や提灯の販売を想定し、屋台に商品を飾りながら販売できるデザインを計画しています。風鈴や提灯を「吊るす」、音や灯りを「楽しむ」仕組みを検討しました。     グループワークでの話し合いを通して他学年の学生同士で意見交換を行うため、新たな交流が生まれる機会となっています。   次回は屋台に使用する材料や寸法を決定していく作業に入る予定です。 現地での作業をできるだけ効率的にできるよう、準備を進めていきたいと思います。 台湾の方々にも活用していただけるような屋台を完成させるため、引き続きグループで協力しながら話し合いを進めていきます!   人間環境デザイン学科 助手 中井千織、小松智菜美 4回生 土橋歩波、谷口遥香   【関連記事】 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~台湾でのワークショップに向けて! 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.7~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.6~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.5~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.4~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.3~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.2~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.1~人間環境デザイン学科

2023.06.22

【20周年記念】人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」

  建築家のルイス・カーンは、学校について次のような言葉を残している。   「1本の樹の下で語り始めた人の、話を聞きに人が集まる―それが学校の起源である」   そこには建築はなく、話し手と聞き手が集う場所、空間があるのみである。しかし、1本の樹は人々の活動を促し、そしてその活動を包み込むような空間を確実につくりだしている。対話や教育は、そんな素朴であるが快い場所から始まる。   今回のデザインコンペでは、開学20周年を迎えた畿央大学において、あらためて学びの空間を考えてほしい。普段の学生生活においてあたりまえの様に享受しているキャンパス空間を見つめ直し、そこに潜む問題や可能性をまずは発見する。そしてそこから、様々な活動やコミュニケーション、対話、教育、安らぎを生み出すような、新たな学びの空間を創出してほしい。   さらにそうした空間を、学生自らの手でつくることを前提に提案してほしい。与えられた空間ではなく、自ら必要な空間を考え、自らその空間をつくり出す、これを実践してほしい。セルフビルドの利点を活かすならば、維持管理や改造を将来の学生たちが自ら行うことを視野に入れることも可能であろう。これにより、大学空間はより学生のための場所として、すなわち「みんなの学び舎」として持続し成長していくだろう。   畿央大学の次の時代を見据え、大学での学びを豊かにするような学び舎を提案してほしい。   素朴であるが革新的なアイデアを期待している。   学内コンペ募集要項 応募者情報資料 質疑応答   【関連リンク】 10/21(土)人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」二次審査開催について

2023.06.13

6/11(日)畿央大学開学20周年・畿央大学付属広陵こども園開園記念式典・シンポジウムを開催しました。

2023(令和5)年6月11日(日)、冬木記念ホールにおいて、13時から「畿央大学開学20周年・畿央大学付属広陵こども園開園記念式典」、14時から「畿央大学開学20周年・畿央大学付属広陵こども園開園記念シンポジウム」を行い、総勢300名弱の方にご参加いただきました。     「記念式典」には、本学教職員・学園関係者・学生・卒業生の他、来賓として行政関係、大学、高等学校、関連企業の方々のご出席を賜りました。   冒頭の畿央大学アカペラ部「ADVANCE#」による学歌斉唱に引き続き、冬木智子名誉学園長の動画で建学の精神「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」を振り返りました。       冬木正彦学長の式辞では、原点に立ち返り、自身の経験と建学の精神に触れられ、畿央大学付属広陵こども園と共に将来の展開と皆さまへの感謝の気持ちが述べられました。     引き続き、健康科学部長の植田政嗣、教育学部長であり畿央大学付属広陵こども園園長の前平泰志が挨拶をしました。     ご来賓を代表して山村吉由広陵町長から、広陵町における就学前教育の整備とさらなる包括連携の強化を期待しています、とのご祝辞をいただきました。     その後は、本学職員(人間環境デザイン学科4期生)による「大学開学20年のあゆみ(スライドショー)」と、畿央大学付属広陵こども園副園長による「畿央大学付属広陵こども園紹介(動画)」で、式典は閉会となりました。       14時からは、幼児教育施設や子育てに関心のある一般の方も加わり、「子どもの世界から見えてくるもの」と題して「記念シンポジウム」が行われました。     本シンポジウムでは、幼児教育にさまざまな方面で活躍している4名を登壇者としてお招きしました。前半はご自身の活動についてお話いただきました。     齋藤美和氏(しぜんの国保育園 園長) しぜんの国保育園は東京都町田市にある社会福祉法人東香会が運営する認可保育園であり、にぎやかな街並みから少し離れた場所にある当園は、「small village」という愛称があります。 園の特色として「すべてが子ども中心」という理念から始まっており、子どものやりたいことを優先してその日のスケジュールを決め、子どもたちの「今」を尊重した保育を実践しているとお話しいただきました。     岡本麻友子氏(森のようちえんウィズ・ナチュラ 代表) 森のようちえんウィズ・ナチュラは天理市内のキャンプ場にて、年間を通して野外での保育を実践しています。 雨の日でもカッパを着て外で活動を行って雨の日しかできない遊びを行うことで自然の中での体験活動を大切にしています。また、季節の行事やイベントを大切にし、誕生日であれば、誕生月の子を想いながら採ったものを木でできたケーキに飾り、その時だけの特別なケーキを作っています。 「自然保育はやり方ではなく在り方」であり、それを考えることが大事であるとお話しいただきました。     阪田隼也氏(リーベ式運動遊び) 「こどもがこどもを満喫できる環境づくり」を大事にしており、跳び箱やマット運動などの技術練習を並んで順番を待ち、一人ずつ行う指導スタイルではなく、とにかく動き続けることがリーベ式運動あそびの特徴の一つであり、子どもたちが不安や緊張を感じることなく自然と動き出せることを重要視しています。 「楽しい先にこそ育ちがある」と考え、今できることを大人も一緒に楽しんでほしいとお話しいただきました。     小泉昭男氏(造園家) 「答えより問いを探して」との考え方から、草木や虫、鳥などの自然環境を子どもたちが楽しく学んでいけるように、子どもの視線や感覚にもとづいて、園庭づくりをされています。 園庭を通して季節を感じ、生き物に出会うこと。五感を研ぎ澄まし、そこから得た経験が、その後の育ちや学び重要であること。子どもたちにとって、管理された環境よりも、多様性のある自然が保証された遊びの場こそが子どもの心や体を豊かに育んでいくとお話しいただきました。     後半は、会場からの質疑応答・ディスカッションが行われ、子どもに対しての大人のあり方について、意見が交わされました。 外から見ると参加していないように見えても、他の子どもが遊ぶ様子を見て自分も参加している気持ちをもっており、「楽しい」という気持ちがそこには存在するとの意見がありました。 子どもは未熟であるために、大人主導の保育となりがちですが、子どものペースを知ると、子どもがよく見えるので、子ども主体の保育が必要であると結びました。 子どもの世界を考える貴重な機会になり、大変有意義なシンポジウムとなりました。         16時からは、会場を食堂棟に移して「情報交換会」を行い、シンポジストを含む全ての参加者の方に交流していただきました。 途中、本学の発展にご尽力いただきました冬木学園の理事や同窓会長、栄誉教授・名誉教授から、開学に至る経緯や学園への思いや激励の言葉等をいただき、教職員は建学の精神のもと一丸となって次の10年に向かって教育を進めていく決意を新たにしました。                                 2003年の開学当初、1学部2学科200名の入学生でスタートした畿央大学ですが、現在は2学部5学科2研究科1専攻科1別科にまで成長し、7,000名以上の卒業生が社会で活躍しています。 そして、今年4月には、畿央大学付属広陵こども園を開設し、212名の園児を迎えることができました。 これもひとえに、皆さまのご支援とご厚情の賜と深く感謝し、今後とも畿央大学および畿央大学付属広陵こども園に、さらなる温かいご支援とご協力をお願いいたします。   畿央大学開学20周年特設サイト 畿央大学付属広陵こども園ホームページ  

2023.06.12

人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~台湾でのワークショップに向けて!

学科初となる台湾でのワークショップ開催が決定!     人間環境デザイン学科では、以下の3点を目標とし「海外インターンシップ」を行っています。   海外の学生と交流を深める機会をもち、人間環境デザインを学ぶ学生として、国内外の住まいや集落、人々の暮らしに関する幅広い視野をもつ。 国内外の集落における地域課題の発見と解決に向けた提案を海外の学生とともに行うためのコミュニケーションスキルを身につけている。 自ら考え自発的にとりくむ姿勢を身につけている。 2019年には、「明日香村国際サマーワークショップ2019」を開催し、畿央大学(人間環境デザイン学科)の2・3回生22名と台湾の高雄大学の学生12名が明日香村に集い、空き家の利活用提案や町並み調査などを行いました。 そして!今年は「2023 Taiwan Summer Workshop NCKU(台湾成功大学)×Kio University」として、台湾台南市にある成功大学と現地台湾でのワークショップを開催することになりました。ワークショップのゴールは、台湾現地にある空地に①休憩所 ②菜園 ③ガーデン ④小屋の4種を設計し、実際につくり上げることです。最初の課題は④小屋で使用する予定の「屋台のデザイン」。屋台の活用方法は、今のところ茶室、風鈴屋、飲食屋の3つに絞られています。   畿央大学の2回生が5名、3回生が15名、4回生が5名、学科教員6名が参加し、この夏、8月21日(月)から27日(日)までの1週間かけて、台湾でのプロジェクトに挑戦します。   台湾へ行くまでの間にも、プロジェクトの課題確認や打ち合わせを進めています。5月26日(金)、まずは成功大学の先生方と助手の方々とZoomを使い、初めての打ち合わせをしました。   ワークショップの拠点やデザイン企画・構想の説明を受けました。初めて台湾の方々との打ち合わせで、学生は興味津々で前のめりになりながら、説明を受けていました。また、最後の質問時間には、台南市ではマンゴーかき氷が食べられるか、日本語が通じるか、現地の気温など様々な質問が飛び交いました。   6月5日(月)、ついに提案準備スタートです。 前回の課題説明を前提に、各自で案を持ち寄りました。持ち寄った案から、3グループに分かれ、みんなで相談しながら屋台のデザインを考えていきます。     各々アイデアを出しながら、夢中になってデザインを描いています。みんなで一つの物を作るのは難しい…。 でも、話していく中で自分にはない考えやアイデアを知ることができてとっても楽しい時間でした。 このワークショップについての情報は、引き続きブログで発信していきます!!   コロナ禍で行くことができなかった海外インターンシップ、4回生になってついに参加できて嬉しいです。充実した時間にしたいと思います(4回生 山田) 台湾に行った際には、ワークショップも観光も精一杯楽しめるよう今から準備も全力でしていきたいと思います(4回生 松上)   人間環境デザイン学科 助手 中井千織 4回生 松上萌・山田夏実   【関連記事】 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.7~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.6~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.5~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.4~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.3~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.2~人間環境デザイン学科 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.1~人間環境デザイン学科

2023.05.11

河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

河合町佐味田にある「河合町立佐味田老人憩の家」という集会場の前に、住民の方々が交流できる居場所を作るため、研究室のゼミ活動で縁台などの設置を考えました。 2022年7月に河合町佐味田集落のとある1つの家屋の縁側を実測させていただきました。 その際、縁側がゆっくり過ごすことのできる落ち着く居場所だと感じたことから、”縁側”をモチーフとしました。 縁側という案に辿り着くまで、現地調査を行い、グループ別に話し合いを重ねました。   ▼イメージ模型     ▼設置場所       2022年10月には実際に移動販売の見学をしました。 現地調査では、人通りが少なく静かであること、また移動販売や詩吟のクラブ団体による集まりがあることなどが分かりました。   ▼移動販売の見学の様子       2022年11月にはグループ別に考えた案を現地発表しました。   ▼現地発表の様子         様々な案を出した上で、全員で議論しました。 実測で感じたことや、縁側は日本では古くから団らんや憩いの場として親しまれていることから、縁側をモチーフとした「佐味田みんなの縁側」に決定しました。   設計のポイント ①小机 飲食をするときなどに利用。座面の板の間に隙間をつくり、足を差し込むことができ、スライドや取り外しが可能。 また、隙間で固定されるため強風にも耐えられるようにした。   ▼小机     ②光箱の和紙が表す季節感 和紙を使ったライトアップ。和紙の絵柄は春夏秋冬で変えることができ四季を味わえる。 そして、夜は光を灯した明るい空間になる。   ▼和紙の絵柄     ③光箱の工夫 光箱の下部分に散水栓があり、散水栓を使うことを考えて台の高さの実験をしたところ900mmに決定。   ▼光箱     ▼実験の様子     ④繋ぎ目の縁側のような一体感 縁側は左右に分かれており、その繋ぎ目が分からないよう一連性を持たせた。また、太い木材を目立たせるようにした。   ▼前から見た一体感   使用場面の想定 ①移動販売・食の集まり 移動販売で購入した荷物を整理する場所、購入したものをその場で飲食する場所、店員の方の荷物置き場などとして使用。     ②休憩・交流・集まり 散歩の合間の休憩、詩吟などのクラブ団体の活動後の交流、お菓子などを持ち寄ってお茶をすることなどに使用。     ③ライトアップ 夜には灯りのある雰囲気を味わうことができ、和紙の絵柄で四季を感じながらゆっくり過ごすことができる。     ▼作業風景       2023年2月に、縁側をモチーフとした「佐味田みんなの縁側」という縁台の案を、河合町佐味田自治会の住民の方々に発表をさせていただきました。 住民の方々のご意見やお喜びの声を聞くことができ、設置することに決まりました。 皆さまのご意見なども踏まえ、改めて図面調整を行い、制作に必要な木材(奈良県産桧)の材料表も私たちで作成しました。 実物を制作するために、様々な準備作業を進めました。   ▼発表の様子         人間環境デザイン学科 4回生 藤原彩那   【関連記事】 明日香村で、屋外の居場所づくりとオリジナルグッズをプロデュース!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 三井田ゼミの学生が河合町へ空き家の利活用案をプレゼン!~人間環境デザイン学科「プロジェクトゼミ」 【人間環境デザイン学科×河合町】町長に駅前のリ・デザイン案を直接プレゼン!~ランドスケープ演習 【人間環境デザイン学科×河合町】少子高齢化時代における郊外駅前のリ・デザインを提案!~ランドスケープ演習 【広陵町×河合町】小学生を対象とした「竹馬★クイズラリー」を実施しました!~人間環境デザイン学科清水ゼミ

2023.05.10

畿央大学付属広陵こども園で使う子ども用スツールが完成しました!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」

人間環境デザイン学科の1回生対象「立体表現Ⅱ」の授業では、2009年から本格的な家具づくりに取り組んでいます。 昨年度からは、2023年4月に開園された「畿央大学付属広陵こども園」に入園する子どもたちのために、小さなスツールを製作しています。子どもたちの身体のサイズにあったスツールをつくるため、脚の長さにバリエーションを持たせ、250㎜~290㎜と10㎜ずつSH(シートハイ)の寸法を変えて製作します。     初回の授業で教育学部長の前平先生にお話しいただいた、スツール作りへの思いや子ども達の成長をサポートすることができる以下の条件をふまえたスツールを、学生は一人一脚、全15回の授業で製作していきます。   木の材質をそのまま活かしたシンプルなもの(子どもの好むデザイン性) バランス感覚を身につけるために背もたれのないもの 一人ひとりの子どもの身体(足の長さ)にあったもの 椅子の高さは両足が床に着く長さ(膝と股関節が横から見て90度)のもの 少々乱暴に扱っても壊れないくらいの強度と安全性を保っているもの   前回のブログでは、本番の加工に挑むまでの練習風景をご紹介しましたが、今回は作業中の様子と完成したスツールをご紹介します。   作業の様子   ▼脚となる部分のほぞ加工です。釘を使わず凸凹で組みます。     ▼脚のほぞ凸凹が完成したら、ボンドをつけて固定します。     ▼のみやのこぎり、ドリルなど初めて使用する工具ばかりです。       ▼0.5㎜ずれがないよう、精密にのこぎりで手切りします。     ▼座面は、子どもたちが喜ぶような、好きな型にカットしました。       このように、それぞれのデザイン画をもとに、慣れない工具や機械を使い作業を進め、 個性あふれる可愛いスツールが完成しました!   完成後、講評会と人気投票を行いました。   ▼好きなデザインのスツールを3つ選び投票しました。       ★人気投票で上位となったスツール★               ▼教育学部長の前平先生にもご参加いただきました。         現在、製作したスツールは、畿央大学付属広陵こども園に寄贈され、子どもたちが毎日使ってくれています。 『誰かのためにモノづくりをする』 この経験は、ものづくりに対する楽しさや難しさを改めて考えることができた良い機会になったと思います。     人間環境デザイン学科 助手 中井 千織     【関連記事】 【人間環境デザイン学科×河合町】町長に駅前のリ・デザイン案を直接プレゼン!~ランドスケープ演習 【人間環境デザイン学科×河合町】少子高齢化時代における郊外駅前のリ・デザインを提案!~ランドスケープ演習 河合町と包括連携協定の調印式を行いました。 | 畿央大学 (kio.ac.jp) 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を開催!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 神戸ファッション美術館で「宝塚歌劇」の衣装を体感!~人間環境デザイン学科「服飾史」 「アパレル構成実習Ⅲ」授業レポート~人間環境デザイン学科  

2023.05.01

人間環境デザイン学科「2022年度卒業研究・作品展」を開催しました。

2023年3月4日(土)、3月5日(日)の2日間にわたり、人間環境デザイン学科2022年度卒業生の「卒業研究・作品展」が大和八木駅前の橿原ミグランスにて開催されました。     建築・インテリア系、アパレル系の作品と論文のパネル展示、合計61点が展示されました。 また、下級生の優秀作品展示コーナーも設け、大学での学びを披露しました。                   学外展示に先立ち、1月末と2月初旬には学内で卒業研究講評会を行います。 まずは1月28日、29日の2日間にわたって全体講評会を行いました。ここでは教員が学生の発表を聞いて巡回していきます。   全体講評会の様子             全体講評会で教員の選考により上位に選ばれた学生は、2月10日の選抜講評会にて再度プレゼンテーションを行います。学長賞(最優秀賞)1名と優秀賞2名が選出されました。   選抜講評会の様子               それでは、2022年度の学長賞と優秀作品をご紹介します。   学長賞 縮小時代における商店街の将来ビジョン ~本町通商店街を事例として~  堀口 真生   優秀賞 R.A.Vu.奈良学生寮 ~faulty of Real Architecture the Virtual university 奈良学生寮~  西岡 祐大   優秀賞 仏像にふれる ~仏像に触れる、学ぶ、知る~  門田 真奈     その他の作品も力作揃いで、とても見応えのある展示会となりました。 たくさんのご来場ありがとうございました。   卒業研究を含め大学生活での学びを糧に…新たな活躍を教員一同期待しています。       【関連記事】 人間環境デザイン学科「2021年度卒業研究・作品展」を開催しました。 令和2年度 卒業研究講評会および学内展示会を開催しました。~人間環境デザイン学科 卒業制作が養父市の公民館に展示!〜人間環境デザイン学科〜 令和元年度 卒業研究講評会を行いました~人間環境デザイン学科 2019年度人間環境デザイン学科 卒業研究・作品展(学外) 人間環境デザイン学科「2018年度卒業研究・作品展」を開催しました。

2023.04.24

2023年度新入生研修 学科別レポートvol.5~人間環境デザイン学科

畿央大学では入学後の不安を取り除き、担任や同級生との絆を深めるため、学科ごとに「新入生研修」を入学式直後に行っています。最後に人間環境デザイン学科の様子をレポートします!   2023年4月6日(木)学外にて新入生研修を実施し、新入生62名が以下の5つの目的をもって参加しました。 大学での新たな友達づくり 教員とのふれあい 大学生活へのモチベーションを高める 美しい環境の中ではぐくまれた建築や街並みに触れることにより、まちと人々の生活とのつながりを考える 街並み・建築見学やレクリエーションを通して、自身のキャリアを考える 研修当日は、クラス担任を含む教員6名、キャリアセンターの就職担当職員1名、そして私たち3回生4名がサポート役で同行しました。   当日は大型バス2台に分かれて出発し、バスの中では前日のオリエンテーション時に作成した自己紹介カードを見たり、これから始まる研修を前に会話が弾んでいました。   9時40分頃、當麻寺に到着し、各班に分かれて見学を行いました。寺内の建造物の中には建立された時代が異なるものもあるため、それぞれの時代の建物の違いなどに注目しつつ見学しました。これまでそのような視点で寺を見たことがない新入生にとっては、新たな発見だったと思います。         その後バスでなら和み館へと移動し、昼食を食べました。これから4年間、同じ大学で学びを深める仲間と一緒に食べるご飯は非常に美味しかったのではないでしょうか。     昼食で午後に向けたエネルギーをチャージしたあとは、奈良国立博物館へ行きました。はじめに、学芸員さんに奈良国立博物館の近代建築について解説していただきました。     その後、2グループに分かれて、仏教美術資料研究センターを順番に見学しました。 仏教美術資料研究センターは木造桟瓦葺で、小屋組や壁などに西洋建築の技術をとりいれつつ、外観は和風を基調としていて、構造・意匠に東西の要素を巧みに取り入れた明治中期を代表する近代和風建築として高く評価されている建物です。初めて見る貴重な建物に新入生も興味津々でした。         16時頃に現地解散し、新入生研修が終わりました。     新入生研修は新入生同士だけでなく教職員とのつながりを持つきっかけとなったはずです。これからの大学での学びに良い影響を与えてくれる経験となったと思います。 皆さん、お疲れ様でした。新入生の今後の活躍を期待しています!!   人間環境デザイン学科3回生 木村 知希、中村 友香、林 和樹、松井 華音     関連記事 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.4~現代教育学科 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.3~理学療法学科 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.2~健康栄養学科 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.1~看護医療学科