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現代教育学科の新着情報一覧

現代教育学科の新着情報一覧

2010.12.08

就活レポート~就職活動の現場から~No.82

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第82弾!   教育学部 現代教育学科2期生(11年卒) 心理学コース 岩﨑 瞳さん 株式会社光洋 勤務     【就職先について】  スーパーマーケット   【その会社に決めた理由】 若いうちから、一生懸命働ける環境が期待できると感じました。人事の方は、どの会社よりも熱心で、私たち学生の事を常に近くから考えてくださいました。人と接する仕事に就きたいと思っていたので、私たちが多く利用するスーパーをよりよくするために、何が出来るのか、お客様のニーズに一番に応えるために新しい提案をしたいと思いました。店舗見学や、選考を受けている中で、長く働けて、やりたい事をどんどん挑戦できる会社だと確信し、入社を決めました。     【就職活動を振り返って(後輩へのアドバイス)】 はじめは、フィットネスクラブで必ず働きたいと思い、活動していましたが、不景気と言うこともあり、なかなか上手くいきませんでした。しかし、人とかかわる仕事という軸を持って、業界を広げて活動したおかげで、さまざまな会社と出会うことができました。お金がかかったり、自分があまり希望していない会社もありますが、まず自分で足を運んで会社に出会わないと何も始まりません。出会う中で自分の考え方と合ったり、魅力を感じたら、選考を受けてみたらいいと思います。私は、就職活動に行く際は、どんな人たちが受けに来ているのか、どんな方の話が聞けるのか、毎回楽しみにしていました。そう思うことで、就職活動は苦にはなりませんでした。面接は、回数を重ねることで自信がつき、元気さと積極性は常に忘れず、印象に残るような姿勢を心がけていました。就職活動を通して、自己分析もでき、これからの課題もたくさん見つかったので、大変よかったと思います。最後まで諦めず、進み続けることで、自分が本当に好きになれる会社に出会えます。自分に自信を持って、ありのままの自分を面接ではぶつけてほしいと思います。   【畿央大学キャリアセンターについて】 エントリーシート、履歴書、自己PRの添削など何度も書き直し、細かい指導を行っていただいたおかげで、自信を持って選考に進むことができました。悩んだり考える事も多く、一週間に一回は必ず報告に行っていました。キャリアセンターの先生方の支えがなければ、就職活動はもっと思うようにいってなかったと思います。学部を超えて全員の先生方に、最後の最後までサポートしていただいたことに本当に感謝しています。

2010.12.08

就活レポート~就職活動の現場から~No.83

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第83弾! 教育学部 現代教育学科2期生(11年卒) 高畑優子さん なごみ保育園 勤務   【就職先について】 私立保育園   【この仕事を目指したきっかけと理想の保育は?】 もともと子どもと一緒にいるのが大好きというのもありましたが、仕事にしたいと本気で思ったのは、保育園の実習やボランティアでした。実習先での実習はもちろん、半年間ボランティアとして、現場で勉強をさせていただきました。そこで子どもの一年の成長を間近で見ることができ、個々のその成長ぶりに深く感動し、自分もこの仕事に携わりたいと思いました。私は子ども自身が物事を考えたり選択することを自らができるような保育を展開していきたいです。そして、常に子どもが感謝の気持ちを持てるように思いやりを持って接したいと思っています。     【就活を振り返って】 私が保育の仕事を目指す時には、すでに私立園に就職しようと決めていました。しかし、あえて自分の実習園を外しての就職活動でしたので、まさに手探りの状態からのスタートとなりました。定期的にキャリアセンターに通い、自分の気になる園を見つけては、詳細を調べ、本当に気になる園には見学にも行きました。就職活動のスタートも周りに比べては遅く、自分が何をすればいいのかもわからず、すごく不安だったことを覚えています。   【就職活動でPR したポイント】 高校から音楽系の部活動をずっとしていたので、その経験等を話しました。また卒業論文も音楽を中心にしていたので、自分がいかに音楽を好きか、それを生かして、どういうことを保育で展開したのかをPRしてきました。自分の得意分野、または自分がどんな経験を今までしてきたのか、これからどんな風にしていきたいのかをPRすればいいと思います。   【キャリアセンターと就活サポートについて】 私が内定をいただのは、まさにキャリアセンターからの支援があってこそだと思っています。元々幼稚園も視野に入れての就職活動でしたので、地元の保育園の情報には少し疎いところがありました。またこの保育園の求人票が届いたのも、試験のギリギリでしたので、少しでも遅れていれば、試験を受けることができませんでした。 しかし、キャリアセンターの先生の配慮をいただき、直接メールで求人票のお話をいただき、知ることができました。それだけでなく、一緒に相談にのっていただいたり、半日まるまる時間をいただき、マンツーマンで履歴書の作成に付き合っていただくこともありました。その都度、丁寧なご指導をいただき、とても心強かったです。   【後輩へのメッセージ・アドバイス】 私立園の試験は公立園に比べて、どちらかと言えば実技や今までの経験が重要になります。なので、ピアノや絵画工作、そして、人の前に立つことの練習が必要です。自分が就職するまでに、できるだけ現場に携わることをオススメします。できれば、一つの園に継続的に通い続けられるボランティアだと、子どもの成長を間近で見るだけでなく、自分のスキルアップも手にとるように見ることができると思います。あとは自分の気になる園を見つけて、園見学やボランティアをさせていただくと、就職活動をする時に、役立つと思います。私立の保育園、幼稚園の就職活動は、他の公立園や一般企業に比べると、スタートが遅いです。非常に焦ってしまったり、不安に思うことがあると思います。しかし、自分がやってきた経験が多ければ多いほど、必ずそれが自信に繋がります。それはボランティアだけでなく、趣味や部活動、アルバイト、友達付き合いなど、いろいろなことから学ぶことができると思います。そして、何事も明るく笑顔で前向きに先方に向かえばそれが何よりも無敵です!がんばってください!!

2010.12.08

就活レポート~就職活動の現場から~No.84

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第84弾!   教育学部 現代教育学科2期生(11年卒) 森 裕紀さん 株式会社PLANT 勤務   【就職先について】  総合スーパー   【その企業に決めた理由】  貴社の徹底した「お客様視点」に共感したから。生活必需品を中心とした膨大なアイテム数・商品の安さを追求・地域のためなら年に数点しか売れない商品でも陳列するなどの姿勢から「お客様視点」を強く感じた。 また、自分の志望した業界・志望した地元近辺に本社があるということもこの企業を選ぶ理由になった。早い時期から内定をいただいたということも何かの縁かと感じて、入社を決めた。     【就職活動を振り返って・・・・苦労したこと、学んだことなど】 ~学んだこと~  学んだこととしては、大きく2つある。まず1つは、社会には多くの仕事があることを知ることができた。合同説明会に参加したことで、自分が考えていた仕事の業種はとても狭いものだったと感じた。 もう1つは、自己分析を通して、「自分の長所・短所は何か」を本気で考えることができた。今まで、そのようなことを考えることはなかったので、とてもよい経験になった。就職活動を通して、一回り成長できたと思う。 ~苦労したこと~ 私は、関西地方と地元である北陸地方どちらでも就職活動を行っていたので、スケジュール管理に大変苦労した。行きたい説明会があっても、他の地区での説明会・選考会と被ってしまって、参加できないということが多くあった。また、関西と北陸の往復を繰り返していたので、お金の面でも苦労が多かった。   【就職活動でPRしたポイント】 高校時代、文武両道に励んだ経験から、「最後までやり抜く」信念をアピールした。   【キャリアセンターと就活サポートについて】  履歴書の単純な質問項目からエントリーシートのややこしい質問項目まで、丁寧に書き方の指導をしていただいて、とても頼りになった。また、最初の頃に行った集団面接の練習もとてもよい経験になった。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】  まずは、積極的に動くことが大切だと思う。みんな就職活動に対して、不安・悩みを持っている。そこで、わからないから動かないのではなく、自分の志望が低い業界の説明会でも、余裕がある時期は、積極的に参加して、雰囲気になれることが大切!! 選考の面接では、自分が1番だと思って、自信を持って面接官にしっかりとアピールできるようにした。面接官は言っている内容よりも、その学生の雰囲気やしゃべり方を重点的に見ていると思う。 私でも内定を取ることができたので、努力してしっかりと動けば、自分の志望する業界から内定をもらうことができると思います。頑張ってください!!

2010.10.14

2010年11月16日「公開講座フェスタ2010」本学担当講座のお知らせ

平成22年11月1日(月)から11月20日(土)まで、公開講座フェスタ2010が開催されます。畿央大学担当講座は以下の通りです。   日時 平成22年11月16日(火) 10:30~12:00 本学テーマ あなたにもできる自殺対策講師  教育学部現代教育学科 良原誠崇助教 受講料 500円(当日、受付にてお支払いいただきます。) 定員 150名(先着順) 会場 さいかくホール(大阪府新別館北館)大阪市中央区大手前3‐1‐43さいかくホール地図 (PDF) 講座内容 全講座の内容については、リーフレット (PDF) をご覧ください。 問合せ先 府民お問合せセンター 公開講座フェスタ2010 係〒540-8570 大阪市中央区大手前2丁目電話番号 06-6910-8001  FAX 06-6910-8005 ※詳細は大阪府HPをご覧ください。http://www.pref.osaka.jp/bunka/news/festa_2010.html

2010.10.14

真美ヶ丘第二小学校児童30名が大学探検にやってきました。

2010(平成22)年10月6日(水)午前10時30分から11時30分の1時間、近隣の広陵町立真美ヶ丘第二小学校2年生児童30名が生活科の校外学習の一環で、中央エントランスホール前に集合。 教育学部4回生ボランティア学生5名(指導教員島恒生教授)が小学生7、8名に分かれた4グループに付いて学内をご案内しました。さすが教育学部の学生は実習や普段のボランティア活動で慣れている様子で、子どもたちに自己紹介するやいなやすぐに児童たちに溶け込んで指導の先生ぶりを発揮していました。   教育学部学生5名がお手伝い さあ、学内探検にしゅっぱーつ! コンビニもあるよっ >授業中の講義室にも特別に入れてもらって いろんな機械や器具もあるよ エントランスホール階段で 探検したことや聞いたことは記録に あっという間に1時間が過ぎ、終了! 参加した教育学部4回生は、今度の4月からは本物の教員。子どもたちの笑顔を見て、早く教職に就きたいという思いもさらに高まったことでしょう。 みんなありがとう、また来てくださいね。

2010.10.13

大和高田市の姉妹都市オーストラリア・リズモー市から交換学生が来校しました。

大和高田市とオーストラリアの東部・ニューサウスウェールズ州・リズモー市は、1963年(昭和38年)に姉妹都市を締結して、今年で47年目になります。同国最大の都市シドニーからは北へ800km、ブリスベンからは南へ200kmの位置にある人口約45,000人の気候の穏やかな都市です。 2010(平成22)年10月4日、高校生4名(ジェシカ、ローレン、アーロン、カート)と引率者3名(シェリン、コリーン、リック)の合計7名(および大和高田市通訳職員1名)が来校されました。まず学長室を訪問し、学長のご挨拶がありました。その際、金子健康学部長が流暢な英語で通訳をしていただき、話もはずみました。また、学内の案内や学食での食事などでは教育学部教員(深田先生、竹下先生)とボランティア参加の学生12名が両都市友好のための橋渡し役となりました。以下、1日の様子を写真でリポートします。   交換学生らの到着 学長より歓迎のご挨拶 (通訳は金子健康科学部長) 引率者シェリンさんの写真集の贈呈 学長を囲んで みんな一緒に学食で昼食 深田先生による本学のビデオ映写説明 学内案内役の学生たちの自己紹介 図書館-C棟-L棟-K棟-E棟へ学内案内 茶話会では話がはずみました とても陽気なリックさんと       交換学生一行と学生のお別れ記念撮影(打ち解けた雰囲気そのままに)

2010.09.07

畿央大学の充実したプログラムにもとづく子育て支援講習会が終了しました。

60歳以上のシニア向け就業支援プログラム「子育て支援講習会」が、2010(平成22)年8月23日から9月3日までの10日間、畿央大学内の各教室および施設、畿央大学付属幼稚園において行われました。この子育て支援講習会は、社団法人奈良県シルバー人材センター協議会からの受託事業で、奈良県内在住の60歳以上の方々を対象にいつまでも元気に働く意欲をもって社会に貢献していただきたいとの目的のもと、毎年夏に実施しています。子育て支援は、国の重要な施策に位置付けられており、子育て経験豊富なシニアパワーを活かそうという厚生労働省のバックアップもあります。しかし、30~40年前の子育て環境と現在では大きく異なっており、ギャップに戸惑うことのないよう、畿央大学の多彩な専門家グループ総勢20数名が講義と実技の両面からサポートしています。今回も元気なシニアの方30名が参加され、全員がほぼ皆勤でした。 以下、授業の様子を講義テーマと写真でリポートします。   育てに関する政策動向(白石教育学部長) 信頼関係の重要性(三好教授) 子どもの心身の発達(三好教授) 妊婦から幼児までの世話(澤井講師) 子育て支援の現状と背景(大城講師) 絵本でつかもう子どもの心(金子教授・今村) 子どもの病気・障害の捉え方(岡本教授・上田) 子どもを守る(北條講師) 子どもの健康を育む食育(喜多講師) 自然と触れ合う(渡辺教授) 音を合わせて感じる音楽(坂本准教授) 子どもの遊びの世界(柳父教授) 自然物を使ったものづくり(村田准教授) 子どもと楽しむ運動遊び(永渕講師) 作って楽しむ(西尾准教授)  畿央大学付属幼稚園見学 (澤井講師、粕井准教授) 家庭と地域の連携を(廣瀬講師) 10日間よく頑張られました!修了証書授与式   60歳を過ぎて10日間通学し朝10時から夕方4時までびっしり毎日授業を受けるって、ほんとうに大変なことなのです。でもみなさん毎日がドキドキ、わくわくで楽しんで来校されました。そして全く知らない方30名みんながうち溶け合って地域の新しい友達の輪ができました。これこそが大きな財産となって、講習で得た知識・経験とともに社会に役立っていくものと願っています。みなさん、お疲れさまでした、そしてこれからも健康で生き活きと頑張ってください!畿央大学はシニアのみなさまを応援しています。

2010.08.19

教職員のための夏の公開講座を開講しました。

この公開講座は、奈良県内の小中高および特別支援学校教職員のリフレッシュをはかる目的で、奈良県立教育研究所の依頼にもとづき、夏休みを利用して毎年実施している公開講座です。2010 (H22)年8月18日、10時から12時まで午前の部1講座、13時30分から15時30分まで午後の部2講座の合計3講座を実施しました。今年は従来の座学中心から趣を変え、受講者参加型の体験講座として先生方がそれぞれの学校ですぐに役立つ実践的な授業形式を取り入れました。 講座No.1は、教育学部現代教育学科講師 奥田俊詞先生による「できる!わかる!小学校理科実験講座」で、小学校3年生から6年生まで教える“電流”について系統立てて学んでいただきました。各学年での授業のポイントや奥田先生自作の実験装置を使い子どもたちに楽しく理解してもらえる工夫を盛り込んでいるので、受講者のみなさんは「なるほど、こうすればいいのか!」と感嘆の連続でした。   いろんな実験装置の説明 回路は“輪”= 全員手をつないで電気を流して 身近な材料で簡単な実験装置を自製 先生方がまず触れて使って、なるほど!納得   午後の講座No.2は、健康科学部学部長 金子章道先生、助手 西井康恵先生、および午前に続いて奥田先生による「ウシガエルの解剖講座」で、理科の先生方に苦手な解剖実験、そして標本の作り方を学んでいただきました。動物を使う実験は愛護問題から敬遠されがちですが、人間も動物の一種であり私たちが生きていくうえで内臓器や神経の働きを知ることは非常に大切なことです。心臓、腎臓、肝臓などの移植技術が発達してきていますが、こうして身近な実験を通して生命の尊さを子どもたちに教えるのがねらいです。 この講座は13時30分から15時30分までの2時間の予定でしたが、熱心な受講者が多く18時頃まで研究と討議が続けられました。     午後の講座No.3は、「分かる!話せる!伝わる!ムース先生の英会話講座」と「明日から使える!小学校英語活動実践ワークショップ」。教育学部講師 ランディ・ムース先生と助教 深田將揮先生が担当し、受講生に生の英会話を伝授しました。教室内では受講生に英語で質問を投げかけ、即答してもらいました。身近にあるものを使った英語での遣り取りが続きました。      ムース先生と受講者とで行う“英語ゲーム”、子どもたちへの指導方法、教材の作り方など普段の授業で使える素材の紹介には、とても参考になったとの評をいただきました。この講座には20代、30代の若い女性教師の受講生が多く、教室内も華やかな雰囲気でいっぱいでした。   今回の体験型公開講座企画にあたっては、担当した教員陣も今までにない講座づくりに取り組みました。その結果、3つの講座の受講後アンケートではいずれも期待通り満足のいく内容であったと高い評価をいただきました。

2010.07.23

2010年8月27日(金)~29日(日)畿央大学協力による、「第11回えほん展なら」が開催されます。

財団法人奈良県教職員互助組合が主催する『第11回えほん展なら』が、2010(平成22)年8月27日(金)~29日(日)の3日間(朝10時~午後5時まで)、畿央大学食堂棟において開催されます。畿央大学は子どもたちの情操教育に協力しています。   以下、えほん展の内容をご紹介します。【展示絵本コーナー】お父さんやお母さんたちが子どものころに読んだ懐かしの絵本から話題の新刊本まで、約2,000冊の絵本を常時展示。   【えほんの読み聞かせ】スタッフのお姉さん、お兄さんが読み聞かせをしてくれます。   【手づくりコーナー】10:30-12:00 13:00-16:00世界でたった一つしかない、自分だけのオリジナル作品づくりを体験できます。   【おはなしげきじょう】11:30-12:00 15:00-15:30ひょうしぎが鳴ったら紙芝居や手あそびの始まりです。   【えほん展クイズ】絵本をたくさん読んで、クイズに答えよう!   詳しくは、奈良新聞社ホームページ内「第11回えほん展なら」をご覧ください。

2010.07.01

大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました。

平成22年7月1日(木)、教育学部の必修科目であるベーシックセミナーと現代教育論との拡大授業として、教育学部現代教育学科1回生が大阪教育大学附属池田小学校(以下、「附池小」)を訪問しました。引率は、粕井みづほ、西尾正寛、深田將揮、安井義和でした。将来、教育にかかわる仕事を志す学生たちが1回生の段階で学校現場の児童の学習や生活の様子に触れ、児童へのかかわり方や指導のあり方をより具体的に学ぶということが附池小訪問の大きな目的でした。附池小は平成13年6月8日に刃物を持った男が侵入し、8名の児童が亡くなり、13名の児童と2名の教員が負傷するという惨劇が起きた学校でもあります。「学校は安全である」という神話を根底から崩したこの未曾有の大事件から附池小が何を学び、二度とこのような事件を起こさない安心・安全な学校づくりにどう取り組んできたのかを学ぶことも目的でした。     学生たちには事前に附池小事件の概要や、改築された校舎の内容も一切説明せずに訪問しました。学生自身が知っている学校とどこが違い、そこから何を感じ、何のためかを考えることに意義があると考えたからです。まず、学生たちは、附池小の全学年、全教室(計18教室)に分かれて授業を見学させていただきました。まず驚かされたのが教室。ドアも壁もないオープン教室で、廊下からすべての子ども達の様子が伺え、さらには他学級の様子も一目瞭然です。また、教室だけでなく、体育館、職員室はじめ多くの場所でガラスが多用され、見通しがよくなるような工夫が施されていました。       担当の先生のご配慮で、授業に参加させていただいたクラスもありました。音楽の授業では、自己紹介をリズムにのせて行い、子どもたちの笑いを誘っていました。また、英語で行う護身術の授業では、学生たちが悪者役に扮し、子どもたちに見事に撃退されるというお手伝いもさせていただきました。       子どもたちを見る学生の目は、普段より一層キラキラしたもので、みなそれぞれが「楽しい!」「かわいい!」「はやく、先生になりたい!」と口々に言っていました。中には、子どもたちに囲まれ、満面の笑みで接している学生もおり、この訪問が学生たちにとっていかに有意義だったかと感じさせられる瞬間でした。       授業見学後、子どもたちと昼食も一緒にさせていただきました。一緒に昼食をとることで、子どもたちの興味を持っていることや、考えていることがわかり、なおいっそう子どもたちのことがわかったようでした。     午後からは、「安全で安心な学校づくり」というテーマのもと、本学現代教育学科の安井先生より講義がありました。安井先生は、当時から対策委員としてこの事件に今も関与されており、そこから先生自身が得た教訓を学生たちに伝えていただきました。まず、学生たちと教員が「祈りと誓いの塔」に黙祷を捧げ、献花しました。  実際の現場を歩きながら当時の詳しい説明を受け、事件の悲惨さ、命の尊さ、そして何よりも安全・安心な学校づくりを考え、一同が神妙な表情でした。     講堂では、オープン教室が三角形に配列されていること、廊下に先生コーナーがあり、授業のない時でも直近から子どもを見守っていること、ガラスが多用されている理由等安全・安心の学校づくりの具体的な方策に加え、事件の主な現場となった旧南館1階改築の経緯の説明もありました。講義の最後には、安井先生が被害者の保護者からいただいたメールを読まれ、涙ぐむ学生もいました。実際に附池小で現場を経験し、説明を受けたからこそ、校舎改築の意義も実感できたのでしょう。     この訪問を通し、将来広く教育界に携わる者として、子どもの安全を守る、子どもが安心する環境をつくる重要性を認識したと確信しています。最後に、160名という人数であったにもかかわらず、附池小の校長先生始め、全教職員の皆さんの多岐に渡るご配慮・ご厚意に感謝申し上げます。そして、授業中の真剣な態度と休憩時の素晴らしい笑顔を見せ、話しかけてくれた附池小の子どもたちにも「ありがとう!」。   参加学生には附池小訪問で感じたことについてのレポートを数日中に提出することを課題にしました。レポートを見て、今回の校外授業は初めてのことでしたが、学生には大変有意義で、来年も継続すべきと意を強くしました。以下に学生が書いたレポートの一部を紹介します。   口石綾乃さん中でも私が一番印象に残ったのは、各学年の廊下に設置してある「先生コーナー」でした。普通なら職員室にあるはずの教師の机や資料など全てがそこにあり授業のない先生方がそのコーナーで仕事をしていました。子ども達に「職員室はないの?」と聞くと「あるけどほとんど行かへんし、先生も職員室にいてないよ。」と言っていました。こうすることによって子ども達に安心感を与え、もし何か起こったときすぐに子ども達の傍に行くことができるし、他の先生との連携もとりやすいようにしていました。   小川晴矢さん先生は、ほとんど答えを言わず、児童たち自身に気付かせるというものだった。私は、あの授業は、知識をつけさせるというよりは児童に考える力をつけさせるものだと思った。   渡部真希さん池田小学校へ行って私自身が変わったことは、教師という仕事に対する認識だ。教師は勉強を教える仕事だという認識だったが、子ども達の命を守る使命があるということをひしひしと実感し、認識した。    

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