2022年の現代教育学科の新着情報一覧
2022.10.19
英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.2~ロッキー山脈ツアーとサンクスギビングデイを体験!
2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。コロナ禍の影響で延期になっていた3回生と2回生あわせて11名が、2022年9月17日(土)にカナダのビクトリアに出発しました。現地、学生からのリポート第2弾をお届けします! 現代教育学部3回生の高橋史佳です。今回は、3泊4日ロッキー山脈ツアーとホームステイファミリーと過ごしたThanksgiving (感謝祭) Dayについてリポートします! 3泊4日 ロッキー山脈ツアー 現地校(Global Village Victoria)が開催するアクティビティの1つ、3泊4日ロッキー山脈ツアーに参加しました。 1日目 バス移動とワイナリーでワインの試飲をしました。カナダはアイスワインが有名で、そのアイスワインを含めた4種類のワインを試飲しました。アイスワインは甘くて飲みやすく、とてもおいしかったです。他のワインもそれぞれの風味があっておいしく、チーズが食べたくなりました。 2日目 2日目からは絶景の旅でした!まずエメラルド湖のあるヨーホー国立公園へ行きました。名前の通りエメラルドグリーンの湖でバス移動の疲れも吹っ飛ぶ絶景でした。 次はレイク・ルイーズ。山と湖のコントラストがとてもきれいで感動しました。少し山を登ると湖を上から見ることができ、これもまた絶景でした。イケメンに写真を撮ってもらったのもいい思い出です! 夕方にはバンフでゴンドラに乗ってから、頂上まで歩き、山に囲まれたバンフの街を一望しました。日の入り時間が近かったため、オレンジ色に染まった山も見ることができました。このゴンドラはオプションだったので追加料金がかかりましたが、行く価値大有りでした! 夜はバンフのダウンタウンでハンバーガーを食べました。大きすぎてお腹がはちきれるかと思いましたが、限界突破で何とか完食しました。やはり日本よりもすべてが大きいです。 3日目 3日目はボウ滝、ボウ湖とレイク・ルイーズを2日目とは違った角度から見ました。どの湖も本当にきれいで癒されました。オプションとしてアサバスカ氷河へ行きました。白い氷が一面に広がっていて「アナと雪の女王」を連想させる美しさでした。流れる水は飲むことができ、ペットボトルに入れてもらって飲んでみると、とても冷たくおいしかったです。 4日目 4日目はクリアウォーター(British Columbia)で崖から滝を見ました。写真では伝わらないほどの崖で自然の壮大さを感じました。 最後にBC Wildlife Parkへ行き、アニメに出てきそうな茶色のふわふわしたクマが水浴びをする様子などを見ました。とてもかわいかったです。 このツアーはいろいろな出費もありお財布にはかなり痛かったのですが、その痛みを優に超えるほどの絶景で、「参加して本当に良かった!」と心の底から思っています。絶景を目に焼き付け、たくさんのインスタ映えの写真も取れてとても充実した楽しい旅でした。 Thanksgiving Day ここからはホストファミリーと過ごしたThanksgiving Dayについて紹介します。 Thanksgiving Dayはカナダでは一大イベントで、この1年の収穫やその他の祝福に感謝する日です。ルームメイトと私、それぞれの友達を一人ずつ招待し、とても大きなターキーなど伝統的な料理と共にThanksgiving dinnerを楽しみました。 飾り付けもお手伝いしましたが、全部がかわいかったですし、カナダらしい行事を経験できてよかったです。 ホストファミリーは皆さんとても親切でたくさん会話をする時間を作ってくださったり、色々な体験をさせてくださったりするので、英語学習と共に異文化体験もすることができてとても充実した生活を送ることができています。なにより全ての料理がおいしいことが幸せです。 書きたいことが多くてとても長いブログになってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました!以上、カナダから高橋でした! 現代教育学科3回生 高橋史佳 【関連記事】 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.1~ホームステイ先に到着! セメスター留学1期生、カナダへ出発!~現代教育学科 英語教育コース 「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科
2022.10.18
就職レポートNo.680(京都府/小学校教諭)現代教育学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第680弾! 現代教育学科14期生(23卒) T.U さん 京都府・小学校教諭 勤務 ※撮影時のみマスクを外しています。 【教師を目指そうと思ったきっかけ】 「自己肯定感の高い子どもを増やしたい!」と思ったのが、私が教師を目指すきっかけとなりました。私は、高校での様々な経験や恩師との出会いで自己肯定感が高まったと実感しています。今では、もう少し早い時期に高まっていればもっと人生楽しかったのでは?と感じています。こういったことから人格形成の基盤となる小学校での教師を目指そうと決めました。 【学校インターンシップ・ボランティア・教育実習を経験して】 教育実習や学習支援ボランティア、教師力養成講座など、現場での経験を積極的に増やすようにしました。実際に現場で経験を積むことで児童との関わりを、実際に行われている授業観察などで教師になった際の力を身につけるとともに、自信にもつながりました。そして、児童や先生方との関わりの中で「教師になりたい!」という気持ちはさらに強まっていきました。これが採用試験を乗り切る最大のモチベーションになったといっても過言ではありません。ボランティアや学外実習には迷わず行くべきです。 【畿央大学での大学生活について】 畿央大学での学生生活は本当に充実していました。小規模な大学であるからこそ、温かい人間関係、熱い志をもった仲間たち、手厚いサポートなど、本当に恵まれた環境で学生生活を送ることができました。 学生同士の距離が近く、人の温かみを感じる機会が多くありました。また、そんな学生同士が同じ志を持っているため、採用試験への勉強は辛さどころか楽しみを感じることの方が多かったです。さらに、学生同士だけでなく先生方との距離が近く、気軽に相談に乗ってくださったり、たわいもない話に付き合ってくださったりなど嬉しかったです。 こんな大好きな畿央大学で教師を目指せて良かったと心の底から思います。畿央大学には感謝しかありません。 【畿央大学の教員採用試験対策について】 畿央大学の教採・公務員対策室の先生方には、感謝してもしきれません。3回生のころから様々な対策講座を開いてくださり比較的早くから採用試験に向けた勉強を始めることができました。4回生からは面接などの対策をしていただき、自治体ごとに形式を変えてくださるなど本当に手厚い支援に驚きました。畿央大学の良さは学習面の支援だけではありません。精神面でもたくさん支援していただきました。採用試験の直前まで教師力養成講座があったため、対策講座に参加できないだけでなく、なかなか採用試験の勉強にも手つかずになってしまいひとりで焦っていた時も、今できることや解決策を一緒になって親身に話してくださいました。教採・公務員対策室の先生方も一緒に戦ってくださっていると感じることができ、とても心強かったです。 先生方と一喜一憂した時間は宝物です。本当にありがとうございました。 【理想の教師像】 「児童を包み込む教師」 児童が「包み込まれているという感覚」を持てるような学級経営や人間関係をつくってい きたいです。この感覚は「信頼されている」「期待されている」「見守られている」「失敗 しても大丈夫だ」などと思えることだと考えています。この「包み込まれているという感 覚」を土台として、児童の自己肯定感を高めていきたいと思います。 【後輩へのメッセージ】 採用試験対策では畿央の強みが大いに発揮されます。同じ志を持った仲間たちと様々な分野で持ちつ持たれつ頑張ってください。先生方や仲間には大いに頼りましょう! 試験当日が近づくと、不安になったり焦ってしまったりすることもありました。そんな時は、実習やボランティアで出会った子どもたちや先生方、そして何より共に頑張ってきた仲間を思い出すことで頑張れました。「教師になる!」という熱い思いは忘れず、最後まで頑張ってください!
2022.10.13
就職レポートNo.679(兵庫県/小学校教諭)現代教育学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第679弾! 現代教育学科14期生(23卒) K.M さん 兵庫県・小学校教諭 勤務 ※撮影時のみマスクを外しています。 【教師を目指そうと思ったきっかけ】 私が小学校教員を目指そうと思ったきっかけは、教育実習先の子どもたちとの出会いでした。学校内での活動だけでなく、放課後の時間も職員室にいる私のところまできて、「一緒に遊ぼ」と声をかけてくれるような子どもたちの純粋さや素直さに魅かれ、そのような子どもたちと6年間を通して学びを共にしていきたいと考えたからです。 【学校インターンシップ・ボランティア・教育実習を経験して】 私は、大学1回生の春から奈良県立野外活動センタ―、3回生の秋から奈良県内の小学校で学習支援員としてボランティア活動を行ってきました。 これらのボランティア活動を通して特によかったなと思うことは、現場で働く先生方と子どもたちとの関わりを見ることができたことです。私は子どもたちと関わる中で、どんな反応をすればいいのか、どのようにして距離を縮めていけばいいのか迷うことがありました。そのような時に、先生方の関わりを参考にしながら実践することで、自分なりの関わり方に気付くことができました。見たことをすぐに実践し、自分のものにしていけるのは、現場に自ら赴かないとできないことなので、機会があればチャレンジしてほしいと思います。 【畿央大学での大学生活について】 畿央大学は、学生にとても親切な大学だなと感じています。担任の先生がいるだけでなく、教育学部の先生方や教採・公務員対策室の先生方などが私たちのことを第一に考えて関わってくださり、私自身たくさんの相談にも乗っていただきました。また、規模が小さいからこそ学生同士の輪も自然と広まります。たくさんの人たちに囲まれ、充実した大学生活を送ることができました。 【畿央大学の教員採用試験対策について】 教員採用試験対策は、一人で取り組まないことが大切だと思います。特に模擬授業や面接の際は、教採・公務員対策室や教育学部の先生方が指導にあたってくださり、たくさんのアドバイスをいただくことができます。そして何より、同じ目標に向かって努力する仲間と共に何度も練習を重ねていくことで、最初は苦手だと感じていたことが徐々になくなり、自信がついていきます。教員採用試験では悩むことがたくさんあると思います。悩みを一人で抱え込まないためにも、自ら積極的にたくさんの人たちと関わっていくことが大切です。 【理想の教師像】 私の理想の教師像は、児童が安心でき、学校生活が楽しいと思えるような居場所をつくることができる教師です。学校生活を送るにあたって、楽しいという感情はすべての原動力になると考えます。そのため、授業内や日々の児童との関わりの中で、児童の興味関心をひき、前向きに活動してもらうために何ができるのかを常に考え、児童に寄り添っていきます。 【後輩へのメッセージ】 教員採用試験本番に必要なのは、スーツ、筆記用具、受験票、圧倒的な自信です。試験本番に、「自分はこれだけやってきて、ここまで成長できたのだから大丈夫」と思えるよう、一日一日を大切に過ごしましょう。分からないことを分からないままにしない、自分に甘えない、周りの人たちと支え合う、試験期間を思う存分楽しむ。これらのことができたから、教員採用試験に合格することができたのだと思います。最後に笑顔で終えることができるよう、できることから積極的に取り組んでいってください。
2022.10.11
就職レポートNo.678(国家公務員一般職)現代教育学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第678弾! 現代教育学科14期生(23卒) Y.M さん 国家公務員一般職 勤務 ※撮影時のみマスクを外しています。 【公務員を目指そうと思ったきっかけ】 私が公務員になろうと思ったきっかけは、すべての人が安定した職を持っている社会を作りたいと思ったからです。そのような社会は皆が心の余裕ができ、好きなことに打ち込める社会でもあると考えています。そういった社会を実現することで、様々な人が様々なことに積極的に打ち込み社会がより活性化するのではないかと思います。 【公務員試験に向けて取り組んだこと】 一番私が時間をかけたのは筆記試験です。国家公務員一般職は筆記試験がとても重要です。そのため、二回生の冬ごろから勉強をスタートし、三回生になってから本格的に勉強を始めました。私が試験に受かったのは何よりも勉強を始めた早さが一番の要因だと感じます。 【選考においてPRしたポイント】 私は特に二つのことを軸にしました。 一つ目が16年間続けた柔道です。私は高校の時、一年生の六月から三年生の六月まで主将を務めました。その時に経験した様々なエピソードを思い出し、そこから得たもの、改善点、次にどのように活かすのかを考え、面接官の方に伝えました。 二つ目は児童放課後いきいき事業での地域指導員のアルバイトです。ここでは特に障害を持つ児童との関りで得たものを伝えました。ここは志望理由にもつながっていたので、特に深く準備をしました。 【教採・公務員対策室と就職サポートについて】 教採・公務員対策室の先生方には特に面接と小論文でお世話になりました。自分たち学生だけではわからない専門的なこと、また友人らと考えただけでは適切かどうかわからないことなど、多くのことを見ていただき、面接指導も受けました。また、私は教員採用試験も並行して受けていましたので、その指導の中でも公務員試験の面接に活かせることが多くありました。 【将来の夢・目標】 私は労働行政に関わる仕事をしたい、という思いで労働局を志望しました。今現在の夢や目標は漠然としたものですが、これからの業務で自分の夢や目標を見付けていくことができればよいなと思います。 【後輩へのメッセージ】 この試験で一番しんどかったと考えているのは長い時間モチベーションを維持し続けることです。最初は一人で勉強していてしんどかったですが、教員採用試験を受ける友人と勉強をするようになってからは気持ちがとても楽になりました。皆さんも一緒に勉強できる友人と切磋琢磨して合格を勝ち取ってください。
2022.10.06
夏のスポーツ実習2022「コアトレ・ウォーキング」リポート!
畿央大学では夏期、冬期の集中講義として「スポーツ実習Ⅱ」(1年次配当・選択科目)を開講しています。今年度からは新たな取り組みとして、アダプテッド・スポーツ、コアトレ・ウォーキング、バスケットボール及びバドミントンの4種目群から1種目を選択して履修します。 今年度はじめての試みとして、2022年8月16日(火)から19日(金)までの4日間にわたって「コアトレ・ウォーキング」を実施しました。 コアトレ・ウォーキングとは、良い姿勢づくりの土台となるコア(体幹)トレーニングを取り入れたウォーキングのこと。ただ黙々と歩くだけでは楽しくないので、最終日にはステージで美しいウォーキングを発表するというゴールをめざし、皆で一丸となって取り組みました。 1日目は、受講生ひとりずつの姿勢・歩行を動画に撮り、土踏まず形成状況を測定し、各自にフィードバックを行いました。姿勢では、皆さんスマホをよく見るためか、首が前に出た不良姿勢の方が多かったです。また、歩行では、歩幅が狭くて体の後ろ側が使えていない方が多いことがわかりました。実際に、画像や動画で客観的に自分の姿を見ていただいたことでそれぞれの目標設定が明確になったようでした。 2日目は、体幹エクササイズを行った後に正しい姿勢、ヒップアップする足運びを練習しました。ウォーキングは量より質!いかに体の後ろ側の筋肉を使うかが重要なので、体育館の全身が映る鏡の前で、良い姿勢を保持しつつ、足趾を使った一歩一歩の足運びを確認して練習しました。翌日、腹筋や背中、ヒップが筋肉痛になったという人が多く、いかに日頃、何も考えずに筋肉を使わない歩き方をしていたかということを実感したという声が多かったです。 3日目は、座学で、体幹が姿勢や健康に及ぼす影響、足の構造、足トラブル、正しい靴の選び方や履き方について学んでいただきました。その後、鏡を見ながら、発表に向けてポージングやターンの練習を行い、発表で身につける衣装を選びました(希望者には簡単なパーソナルカラー診断を行いました)。そして、音楽に合わせながら何度も動画に撮っては皆で振り返り、本番に向けた発表練習を行いました。 4日目は、これまでの成果発表として、ホールのステージでの本番に向け、ヘアメイクを完成させ、何度もリハーサル練習を行った後に本番の発表を行いました。皆さん、今までよりさらに美しい姿勢で堂々と歩いていただき、素晴らしいステージ発表でした。 ▼撮影時のみマスクを外しています。 受講した学生の感想 ●シラバスを見て想像していた講義内容よりも楽しく、新しいことを沢山学ぶ事が出来ました。初めの日に姿勢の癖を理解し、正しい姿勢には筋力が必要であることが分かりました。片方の脚に寄りかかって休憩する癖や、髪の分け目の方向に顔が傾く癖などのこれからも意識しやすい内容も、お尻の筋肉を使う慣れない歩き方もありましたが、4日間意識しただけで意識することに慣れてきたので、これからも継続していきたいです。パーソナルカラー診断や似合うお洋服、メイクまでも考えて頂き、新しい私についても知る事が出来ました。ステージ発表では、自分に合ったお洋服とメイクでウォーキングをする事ができて楽しかったです。正しい姿勢、自分に合った身だしなみをこれからも追求し、自分磨きを頑張ろうと思えました。 ●正しい歩き方、姿勢を知ることができてすごく良い4日間だと思いました。1日目の測定では自分でも知らなかったようなことを知れて良かったです。2日目で笑顔や正しい姿勢の練習をし、自分を良く見せるために必要なことを学ぶことができました。正しい歩き方をすると、次の日にお尻が筋肉痛になって、普段使ってない筋肉を使ったんだなと感じ、嬉しくなりました。3日目は、すごく興味のあったパーソナルカラーを診断してくださって、自分に似合う色を知ることができました。それを踏まえてショーのための衣装を決め、どんどん実感が湧いてきました。4日目は、ショーのために、ヘアメイクを友達にしてもらったり、先生にメイクをしてもらって、すごく楽しかったです。本番では少し緊張したものの、楽しんでステージを歩くことができました。この4日間で、普段会わないような人たちと交流して仲良くなったり、色々なことを学ぶことができて本当に楽しかったです。 ●基礎から本格的に、歩き方や姿勢、ポージング、パーソナルカラーやメイクまで教えていただき、自分自身と向き合うよいきっかけとなりました。学んだことを今回で終わりにせず、これからの人生に活かして美しい女性に近づいていけるよう努めていきたいです! ●この講義はとてもハードであまり楽しそうと思ってはいませんでしたが、多くのことを学ぶことができ、日常生活で取り入れることで大きく成長できることが多かったです。特に、正しい姿勢やパーソナルカラーを知れたことなどは自分にとってすごく価値のあることだと感じています。最後の本番では笑顔はぎこちなかったですが、ウォーキングは1日目に比べてすごく上達したと思えたのでよかったです。とても楽しかったです! ●自分の姿勢の悪さを改善したいと思い、参加しました。1日目に自分の立ち姿を見たときにここまで悪い姿勢だったんだととてもショックを受け、この4日間で絶対に姿勢に対しての意識を変えようと強く思いました。2日目のトレーニングがとてもしんどくて自分の体力がすごく落ちていることに気づきました。笑顔についてはアルバイトなどで少し自信があったのですが、先生の説明を聞いてから自分の表情を見るとまだまだ口角を上げることができるし、ぎこちない表情になっていると感じました。発声練習では、自分は滑舌が悪く早口言葉は無理だろうと思っていましたが、事前に口角を動かしたことで、思っていたよりうまくできました。滑舌を良くするためにも口角を上げて笑顔で生活していきたいです。衣装決めでは、まだ会って数日しかたっていないのに洋服を貸してもらったり、先生やみんなにアドバイスをもらったことで、服装に自信が持てるようになりました。ウォーキング練習は、姿勢、笑顔、手、足運びを全て同時に意識することがとても大変でした。最終日は、みんなでメイクをしあったり、髪を巻いてもらったりして自分の新たな一面を知ることができました。また、先生に自分の顔や骨格に合った眉毛にしていただけてとても嬉しかったです。ウォーキング発表ではターンや立ち位置のことを考えすぎて、学んだことを全て生かすことができずとても悔しかったですが、ペアの人と息を合わせてターンやポーズをすることができました。この4日間で沢山学ぶことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。学んだことを今後の生活で生かしていきます。 ●最初はもっとキツいトレーニングなどをして、ウォーキングも沢山歩いてしんどいだろうと思っていました。けれど、本当にいい意味で全く想像と違い、沢山の友達も出来て、先生に似合う色や正しい姿勢を教えてもらい、本当にこれからの生活で為になることを沢山学べ、女子力が上がって品のある女になれる気がしてとても嬉しかったです。最初は夏休みに行くのは嫌だなと思っていましたが、本当に楽しい授業でコアトレ・ウォーキングを受けてよかったなと思いました。 ●他の学部の人と交流する機会がなかったので、新鮮な気持ちと共に人脈が新たに広がって嬉しく感じました。コアトレ・ウォーキングでも、畿央大学が大切にしている「皆で話し合う」ということがされていて、歩き方や姿勢、お洒落やメイクを学ぶ事も楽しかったのですが、先生だけではなく、皆の力を合わせて作り上げる事がなによりも楽しかったです。 最後の発表では姿勢良く出来ていても緊張で顔が引き攣ってしまっていたかもしれないのですが、先生と共に自分達で試行錯誤して作ったステージを含め衣装、メイク、曲などが全て合わさった舞台に立つことが出来て楽しかったです。コアトレ・ウォーキングで学んだ姿勢や歩き方、メイク、服装は今後も必ず活用したいと思います。4日間、興味深いことばかりで楽しかったです。 この授業を通して健康増進のためのウォーキング習得だけでなく、将来の面接につながる自己表現力や学科を超えたチーム活動によるコミュニケーション能力など、社会人基礎力の向上に繋がればと思います。ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。 教育学部現代教育学科 准教授 上田恵子 【関連記事】 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.5 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.4 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.3 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.2 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.1
2022.10.06
英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.1~ホームステイ先に到着!
2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。コロナ禍の影響で延期になっていた3回生と2回生あわせて11名が、2022年9月17日(土)にカナダのビクトリアに出発しました。現地からの学生リポート第1弾です! 現代教育学科3回生の誉田です。ビクトリアに到着すると、港までホストマザーが迎えに来てくれていました(セメスター留学中はホームステイ)。家へと向かう途中にビクトリアを案内してもらい、美しく華やかな町並みに感動しました。特に、道に沿って大きな海が広がっている場所は、本当にきれいで、お気に入りのスポットになりました。道端にいるリスやウサギは、本当にかわいくて、いつも癒されています。 初めてのホームステイで緊張しましたが、ホストマザーはやさしく、おいしい夕食を準備してくれます。ビクトリアに来て初めての夕食は、チキンとフライドポテトでした。フライドポテトはほくほくで、サワークリームと一緒に食べるとおいしいです。 現地学校の初日、無事に予定のバスに乗ることができほっとしました。日本のバスと違うところは、バスの前方に自転車を乗せる場所があることです。学校帰りは、バスに乗っている最後の一人になることもあり、フレンドリーな運転手さんは、どこで降りるのか聞いてくれ、近い場所で下ろしてくれます。また、運転途中に食べ物を買いに行くことがあり、その時はバスで待っていなければなりません。日本ではあまり見られない光景で面白いです。 留学は始まったばかりで、まだまだ慣れないことも多いですが、様々な文化の違いを学びながら、英語が上達するよう、日々を大切に過ごしていきたいです。 現代教育学科3回生 誉田いぶき 【関連記事】 セメスター留学1期生、カナダへ出発!~現代教育学科 英語教育コース 「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科
2022.09.30
【事前予約制】第20回畿央祭を10/22(土)、23(日)に開催します
対面・オンラインを併用して開催! 昨年は対面企画については在学生限定での開催でしたが今年は学外の方にもご参加いただけるよう、人数限定・事前申込制(申込先着順)で開催いたします!対象者の属性や参加企画によって申込フォームが異なりますので、下記ページをご覧の上、事前予約をお願いいたします。 ▼クリックでジャンプします 地域・一般の方向け「ウェルカムキャンパス」 卒業生対象「畿桜会総会・同窓会サロン」 在学生対象 保護者対象 受験生・高校生対象「ミニオープンキャンパス in 畿央祭」 開催日時 2022年10月22日(土)・23日(日) 10:00~17:00 各プログラムの内容やタイムテーブルは畿央祭特設HPで随時更新していきます! 畿央祭ホームページ 1.地域・一般の方向け「ウェルカムキャンパス」 10月1日(土)事前予約スタート! ご希望のプログラムに参加していただいた前後には、畿央祭の他のプログラムにもご参加いただけます。申込先着順となりますので、予めご了承ください。 ウェルカムキャンパス 2.卒業生対象「畿桜会総会・同窓会サロン」※10/23のみ コロナ禍で対面開催できていなかった「畿桜会総会」を、畿央祭の2日目に、3年ぶりに対面で行うことになりました。また、総会に引き続いて「同窓会サロン」も開催します。恒例のガラガラ抽選会も! 畿桜会ホームページ 3.在学生対象 10/3(月)事前予約スタート! 9/28(水)に発信されたKiTssのお知らせをご覧の上、事前予約をしてください。 畿央祭ホームページへ 4.保護者対象 10/3(月)事前予約スタート! 申込方法は、9/29発送の「後援会だより」をご確認ください。 畿央祭ホームページへ 5.受験生・高校生対象 10月3日(月)事前予約スタート! 高校生の方向けには、ミニオープンキャンパスを開催します。畿央祭の雰囲気を楽しめるオープンキャンパスはこの2日間限定です! 入試総合サイトへ
2022.09.23
セメスター留学1期生、カナダへ出発!~現代教育学科 英語教育コース
2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。コロナ禍の影響で延期になっていた3回生と2回生あわせて11名が、2022年9月17日(土)にカナダに出発しました。現地からの学生リポートを随時発信していきますので、お楽しみに! セメスター留学オリエンテーション 9月17日(土)に出発するセメスター留学に備えて、最終オリエンテーションを行いました。 セメスター留学は、2021年から始まる予定の授業でしたが、パンデミックのために1年延期になり、2022年の9月に第1回が実施されます。本来は英語教育コース2回生が履修する授業ですが、昨年延期したために、今年は2回生と3回生が参加します。2回生が7名、3回生が4名の総勢11名でカナダのビクトリアにおよそ6ヶ月滞在し、ホームステイをしながら現地の学校に通い英語の上達と異文化理解をめざします。 現地での生活に備えて、6月から5回のオリエンテーションを実施、9月10日(土)が最終のオリエンテーションでした。オリエンテーションでは、ホームステイの際のコミュニケーションの取り方、現地での生活、トラブルに巻き込まれないための英会話など様々なことを学びました。特に、安全面については十分に対策を行っています。 すべてのオリエンテーションを終了し、万全の態勢で出発します。 セメスター留学へ出発! ※撮影時のみマスクを外しています。 英語圏でおよそ6ヶ月生活し英語や異文化理解を学ぶ教育学部の新しい授業、セメスター留学が始まりました。2022年度は9月17日(土)から翌年3月6日(月)までです。 9月17日(土)に伊丹空港に集合して、成田経由でカナダへ向かいます。長期間の滞在ということもあって、保護者の見送りも多く、名残りを惜しむ様子が窺えます。 第1回目の実施ということもあり、空港で前平教育学部長にお話をいただきました。参加する11名の学生たちは期待と不安に満ちた表情で聞いています。 ▼教育学部長のお話の様子 成田で飛行機を乗り換え、バンクーバーに到着するのが現地時間のお昼頃。 さらにフェリーに乗り換えてビクトリアに移動し、到着した港でホームステイファミリーの出迎えでそれぞれの滞在先へ向かいます。日本を出発しておよそ20時間の行程です。幸いなことに全員元気でホームステイ先に落ち着き、月曜から始まる授業に備えます。 授業がスタート! 9月19日(月)、こちらでの英語学習の初日は、朝8時半に現地学校Global Village Victoriaに集合予定です。慣れない土地であることに加え、到着まもないために起こる時差ボケにもかかわらず、時間通りに全員が登校してきました。 午前中は、現地での生活や学校、街の様子などについてのオリエンテーションとクラス分けのための試験があります。長時間の移動の疲れも残っているはずですが、オリエンテーションは大切な内容なのでしっかりと聞く必要があります。当然すべて英語です。学校内は、日本人同士であっても英語以外の言語での会話は原則禁止されています。 昼休みの間にクラス分けが発表され、午後から授業が始まります。これから24週間、英語漬けの日々を過ごすことになります。今後の様子については、学生から定期的にレポートしてもらう予定です。 教育学部 現代教育学科 教授 竹下 幸男 【関連記事】 「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科 その他のセメスター留学の記事を見る
2022.09.19
夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.5
畿央大学では夏期、冬期の集中講義として「スポーツ実習Ⅱ・B」(1年次配当・選択科目)を開講しています。今年度からは新たな取り組みとして、アダプテッド・スポーツ、コアトレ・ウォーキング、バスケットボール及びバドミントンの4種目群から1種目を選択して履修します。 アダプテッド・スポーツは、性別や年齢、体力、スポーツ経験の有無に関わらず誰でも気軽に参加して楽しむことができるよう、ルールや用具を工夫し適合(adapt)させたスポーツのこと。 初日は座学での講義、2日目に車椅子・片麻痺・視聴覚障害体験など、3日目には、「シッティングバレー」「ゴールボール」「ボッチャ」の3競技を実際に体験しました。最終日の9月7日(水)は、この実習で学んだことを踏まえて、新しいアダプテッドスポーツを創ることにチャレンジしました。 4回の講義を終え、最後は講師を務めた本学の理学療法学科の卒業生かつ大学院健康科学研究科修了生でもある加納希和子さん(大阪市舞洲障がい者スポーツセンター)にコメントをいただきました。 加納さんコメント スポーツ実習II・B(アダプテッド・スポーツ)の講師として母校の教壇に立たせていただいたことに大変感慨深い思いです。準備期間と初日は緊張と緊張でいっぱいでしたが(笑)、自分自身も楽しんで講義にのぞむことができました。改めてこのような機会を頂けたこと、ご支援くださった先生方、職員の皆さまに感謝申しあげます。 私が今回担当したアダプテッド・スポーツですが初めて聞いた学生さんも多かったと思います。(学生さんが書いてくれた全4回のブログをまだ読んでない方は、是非読んでみて下さい。(^ ^)) アダプテッド・スポーツにはこれが正解!っていうのは無いと思います。携わる人達がいる分、何通りもの方法があって最初に実施した方法もどんどんアップデートして柔軟に変化させていく必要があると思います。4日間という限られた時間の中で、それぞれの分野のスペシャリストを目指す学生達が学部や学科を越えてディスカッションする姿を感心して見ていました。 この講義をきっかけに、これからスポーツを通して障がいを持った方や沢山の人々と関わり楽しむ機会を是非作って頂ければと思います。 4日間、本当にお疲れさまでした!! *写真撮影時のみマスクを外しています。 【関連記事】 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.4 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.3 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.2 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.1 東京五輪に理学療法士として本学教員・卒業生4名が参加します。
2022.09.12
【Q&Aを公開しました】畿央大学現代教育研究所主催「学びを結ぶオンラインセミナー」を開催しました。
記事の最後にセミナーでいただいたご質問に対する講師の回答を追加させていただきました。あわせてご参考にしていただければ幸いです。 畿央大学現代教育研究所では、学校現場における教育力向上の一助になる活動の一環として、2013年から研究所研究員による解説と実践を交えたワークショップを重ねてきました。今年度はコロナ禍のため、昨年度に引き続いてオンライン形式で、2022年8月12日(金)に開催いたしました。 今年度のセミナーは、テーマ「GIGAスクール時代のICT活用実践」と題して、午前はICT活用に関する講義、午後からは道徳科と算数科に分かれて、のべ24(15+9)名の先生方に参加いただきました。 当日の様子をご紹介させていただきます。 「ICT活用に関する講義」 講師:西端 律子(畿央大学教育学部 教授/教育学研究科 教授) 近年、全国の小中学校ではタブレット端末で「何ができるか」ではなくタブレット端末をもちいて効果的な授業実践を行うため、学年や学校としてどのように取り組むべきかが課題となっています。 その課題について、畿央大学のコロナ前からの先進的な取り組みや西端先生が関わっておられる地域の小学校のICTに関する取り組みが紹介されました。ここ数年間で教育現場のICT化が進み、子どもたちが情報機器を使い慣れていることがよく分かりました。 以下、講義の概略を紹介します。 情報活用能力の定義 初等教育の根幹で3R’s( =Read, Write, Arithmetic)として示された「よみ」、「かき」、「計算」の能力に、情報化の時代とともに情報活用能力「情報及び情報手段を主体的に選択し、活用していくための個人の基礎的資質 (昭和62年・1987年) 」が追加されました。さらに平成20年(2008年)告示の学習指導要領では情報教育に関する内容の充実が示され、学校現場での児童生徒の学習用、教員の業務用ともにコンピュータの整備が進められました。 平成29年(2017年)告示の学習指導要領で示された「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善につなぐ「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実に欠かせない資質・能力の一つとして示されるようになっています。 ICTの活用と合理的配慮 令和2年(2020年)後半より、多くの自治体で一人1台のコンピュータと普通教室の無線LANが使用できる環境が整備されました。こうした状況において、ICT環境は、従来のコンピュータと同じ目的での使用、他のメディア方法との組合せによる使用、児童・生徒の学習環境としてカスタマイズしての使用と展開してきました。 また、社会や学校における合理的配慮の必要性が増すにつれ、従来の紙の教科書を基本に検索や動画などの機能を追加し、学習者個別にカスタマイズできるデジタル教科書の開発と導入なども実現しています。そこでは、多くの人にとって読みやすいUD(ユニバーサルデザイン)フォント、文字と背景色の反転機能なども可能になっています。 大学での教員養成 学校でのICT環境整備に伴い、教員養成にも情報分野に関わる資質・能力が求められるようになっています。 2021年実施の教員採用試験では、情報分野の筆記試験の実施、ICT実技の試験、プログラミング系の資格を有する受験者への加点などが導入され、2022年度からは「情報通信技術を活用した教育の理論及び方法」 が教員養成課程の免許で必修科目として新設されました。 情報活用能力のさらなる育成に向けて 文部科学省は、学習の基盤となる資質・能力としての情報活用能力の育成体系表例とカリキュラム・マネジメントモデルの活用(令和2年 2020年) において、例えば小学校における、情報の発信、情報の整理のための「知識及び技能」、情報を活用するための「思考力、判断力、表現力等」、情報と情報をつくりだす人を大切にしようとする「学びに向かう力、人間性」等の資質・能力を働かせる児童の姿で情報活用能力を示しています。 大学でも、情報に関わる資質・能力の指導ができる学生の育成に取り組んでいくことになります。 小学校現場でも、6年間を通して育てる情報活用能力に関する教育課程表を作成する試みが行われるなど、課題は「ICT環境でなにができる」から「ICT環境をどう活用する」に移っています。 ただ「何かのメディアを使って教える」ということそのものは昭和34年(1959)頃の学校現場へのテレビと教育番組の普及から継続的に発展してきたものでもあります。 映像がテープからディスクに保存できるようになり、カメラがデジタル化されることによりフィルムが無くなり、様々な身近な機器のデジタル化が進んできましたが、私達学校や学校の教員は(ときに戸惑いながらも)対応してきました。 私達大学の研究組織が、今後も発展を重ねていくICT環境とその活用について、学校現場の先生方の取り組みに資することができるよう研究と成果の発信を重ねていきたいと考えています。 受講された先生方も、現場ですでにICTを活用されている方が多く、講師の西端先生に質問をされたり、受講生同士でもアプリの情報共有をしたりするなど積極的な意見交換がされました。 本セミナーにて見つけた成果を各学校でも実践いただければと思います。 午後からは、算数コース、道徳コースに分かれ、具体的な実践づくりとその運用について協議をしました。各コースの活動を紹介します。 「算数科における活用」 講師:椎名 美穂子(畿央大学教育学部 教授) 実際に小学校算数のデジタル教科書(体験版)を用いて、①第2学年(すきなあそびしらべ)②第4学年(直方体と立方体)課題に取り組みました。 数学的活動で重視されている問題発見に焦点を当て、数学的に考えるための算数科における体験的なICT活用の研修を行いました。データの活用と図形の2領域を中心に、Microsoft Excelを用いたデータ処理・グラフ表現から問いを引き出す発問を考え、連続的な図形の変化における導入場面の指導案作成とその共有をしました。また、参加者からは「立体図形」の先進的な教材を通して、立体構造や空間認知につながる問題発見について協議し、数学的な思考のプロセスの重要性を実感していたことがうかがえました。 「道徳科における活用」 講師:塩家 崇生(畿央大学 客員研究員/伊丹市立鴻池小学校主幹教諭) 道徳科における一人一台端末を活用した授業実践が増えてきています。その中でも共有機能を用いた活用が多いことがうかがえます。児童生徒の考えを視覚的に捉えることができるようになったことで、教師はそこで知り得た情報を授業で生かしていくことが求められるようにもなっています。 全員で自己紹介を兼ねて、それぞれの地域や学校種別・学年等における実際の道徳の授業のあり方を情報共有することから始まりました。 塩家先生の行っている実例を題材にして、端末活用で集められた子供たちの考えをどのように生かし、授業の展開に結びつけていくのかについて参加者で考えました。 また、端末活用における効果だけではなく課題にも触れ、それを活用することの意義についても考えるきっかけとなりました。 セミナー終了後、ご参加の皆様にはアンケートを通してご意見を頂きました。その中からいくつかを紹介します。 ●講話と共に、グループワークで具体的な授業づくりを基に他地域の先生方と交流できたことがとても嬉しかったです。「無料」というのもありがたかったです。他の教員も誘ったのですが、お盆前という時期で参加できない方が多かったのが残念でした。大変勉強になる研修会をありがとうございました。 ●少人数での受講となり講師の先生方とのやり取りができたり、発言させて頂く機会が多くあったりと主体的にセミナーに参加させていただくことができました。今回初めて貴校のセミナーに参加させていただきましたが、今後開催される予定でしたら継続的に参加していきたいと思いました。ご準備や運営をありがとうございました。 ●この度は、研修会ありがとうございました。コロナ禍ですので、オンラインでしていただけてとてもありがたかったです。オンラインですることにより、遠隔地であっても参加できますので、今後もこの方法でしていただけるとありがたいです。講師の先生には、出向いていただきありがとうございました。道徳の研修、とてもためになりました。特別支援の先生が多く、普通校の先生にも、もっと参加していただきたいですね。そのためには、現地とオンラインのハイブリットが良いのかもしれません。また、時期ですが、研修前に学校に出勤すると、2年目研修、中堅研修と何人かの先生がおっしゃっていたので、その方たちは申し込みできないなあと思いました。 ●西端先生に、今回の午前中の研修で色々アプリ等も紹介していただきありがとうございました。とても参考になりました。その中で、私は現在重度重複の肢体不自由の生徒を担当していますがいます。ビックマックを使って画面を動かしたり、音を聴いたりするアプリ(花火、金魚を動かす)を使っていますが、なかなか画面が見れないのが現状です。テレビにつなげば良いですが、テレビにも数に限りがあります。また、画面を直接触っているのを観ながらできればと思うのですが、両方の手のひらが上を向いている状態です。何か良い方法があればよろしくお願いいたします。また、特別支援学校の先生を対象とした、研修等も考えていただけるとありがたいです。今回の研修ですが、午前、特に午後の道徳人数が少なかったのは残念でした。特に小学校、中学校の先生方のお話も聞きたかったです。以上色々と書かせていただきましたが、もっと沢山の先生方に畿央大学の先生のお話を聴いていただきたかったです。私は再任用出先が限られていますので。また、来年楽しみにしております。ありがとうございました。 【9/12追加】アンケートでいただいたご質問への回答を公開しました 西端教授への質問と回答 Q:私は現在重度重複の肢体不自由の生徒を担当しています。ビックマックを使って画面を動かしたり、音を聴いたりするアプリ(花火、金魚を動かす)を使っていますが、なかなか画面が見られないのが現状です。テレビにつなげば良いですが、テレビにも数に限りがあります。また、画面を直接触っているのを観ながらできればと思うのですが、両方の手のひらが上を向いている状態です。何か良い方法があればよろしくお願いいたします。 A:ご質問ありがとうございます。 まず、全体の状況、特にご質問の生徒の状況を把握できておりませんので、不適切な部分もあるかもしれませんが、ご容赦いただければ幸いです。 タブレットの画面を見ながら、自分の手で操作したい、ということでよいでしょうか。 掌が上向きということですので、例えば、指の第二関節あたりで接触することは可能でしょうか。扉をノックするときに指を曲げるイメージです。他の指も触ってしまうようであれば、軍手をはめて、該当の指のところのみ穴をあけるという方法もあります。 またペンを挟めるようであれば、逆手(手の甲側にペン先がくる)で持つ方法もありかと思います。 おそらくiPadをお使いなのでは?と思いますが、もし、視線入力装置が学校にあるのであれば、そちらをトライしてみる方法もあるのではないでしょうか。 いろいろなノウハウをお持ちの先生もいらっしゃいますので、機会がありましたら、情報共有の場を提供したいと思います。 今回はご参加ありがとうございました。 重ねて御礼申し上げます。 塩家研究員への質問と回答 Q1:道徳の授業で障害者問題についてどのような題材で授業をされていますか。 A:基本的には、教科書の教材を使って授業をおこなっております。 車いすにのって生活している人物、事故で身体の機能が奪われてしまった実在の人物やパラリンピックに出場されている選手等が教材になっています。教科書会社が、それぞれの教材ごとに関連する内容項目を設定しておりますので、それを基にしてねらいを設定し、授業を展開させています。 Q2:重度、重複(胃ろう、気管切開)のものを含む児童、生徒に対しての道徳の授業はどのような内容をするか。 A:私自身は、重度、重複のものを含む児童に対しての指導経験がありません。ただし、基本的には授業にはねらいがあり、子どもたちの対話を通してどうやって深めていくかが重要だと考えます。環境にもよるかと思いますが、特別支援学級の子供たちのみで授業をおこなうのか、またそうでないのかによっても変わります。 前者なら、教材選びから考えられるかなと思います。特別支援学級の担任の先生が特別支援学級の6年生の児童3名に対して1年生の教材を使って道徳科授業を行っているという話を聞きました。目の前の子どもたちの実態に応じた教材選びと展開を考えることが重要でしょう。 後者なら、インクルーシブ的視点が必要だと考えます。板書、ICT機器の活用、思考ツール、グループ活動等の工夫が必要です。 Q3:いじめ等の問題を道徳の授業でどのように取り上げているか。 A:道徳の教科化には、大津市のいじめ事件が大きく影響を与えています。ただ、道徳科では、「いじめ」を行う行動や言葉について指導する時間ではありません。行動や言動等の奥底にある心の部分(内面的資質)を育成する時間です。 「いじめ」はしない、させない、許さない…これは子どもたちも分かっています。だからこそ、「いじめは絶対しない」という決意表明だけで、本当に豊かな心の育成につながるとは思えません。 教科書会社によって内容は違いますが、いじめを想起させる教材は存在します。そこにはQ1-Aでも述べました内容項目が設定されています。それを基にねらいを設定し授業を展開していきます。 Q4:先生の学校で道徳の授業時間を年間どれぐらい取っておられるか、1年生と6年生を特にお聞きしたいです。私自身、道徳は教科化になったものの、コロナ禍になって、なおざりになっているように思えてなりません。 A:教科化となったことで、年間35時間(1年生は34時間)の道徳科授業【量的確保】と、「考え、議論する」道徳に向けた授業改善【質的転換】が求められています。 道徳科は、各教科や特別活動等の道徳教育の要です。 道徳科は、考える道徳教育。 そして、各教科や特別活動等では、体験による道徳教育です。 学習指導要領解説にも書かれている通り、道徳科の指導は、学校の道徳教育の目標を達成するために行うものであることから、学校においては、校長が道徳教育の方針を明確にし、指導力を発揮して、全教師が協力して道徳教育を展開するため、道徳教育の推進を主に担当する教師(道徳教育推進教師)を中心として、道徳教育の全体計画に基づく道徳科の年間指導計画を作成する必要があります。 私の勤務校では、学校評価で「内容項目を意識して道徳科授業をおこなっているか」という項目があります。 その結果から、学校全体で道徳教育について見直したり、また校内研修をおこなったりしました。 まずは、学校の先生が道徳科授業に対してどのような意識をもっておられるのかの実態調査、そしてそのデータからどうやって改善を図っていくのかを管理職や、教育課程、学校評価担当等と連携を図っていかれるのがよいかと思います。 畿央大学現代教育研究所では、今後も研究成果を現場の先生方のお役に立てるようなイベントを企画してまいります。 引き続き、よろしくお願いいたします。 【関連記事】 「学びを結ぶオンラインセミナー」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅦ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅥ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅤ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅣ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅢ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅡ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅠ」開催報告