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現代教育学科の新着情報一覧

現代教育学科の新着情報一覧

2017.12.07

就活レポート~就職活動の現場から~No.451(養護教諭)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第451弾! 現代教育学科9期生(18卒) 山本 絢世 さん 和歌山県・養護教諭 勤務        【教師を目指そうと思ったきっかけ】 中学生の時、保健委員として全校朝礼で睡眠についての発表をしたのがきっかけです。保健指導の教材づくりや発表の練習を当時の養護教諭の先生が丁寧に指導してくださり、その姿に憧れました。また、高校時代に健康に興味を持ち始めたことと、元々子どもや学校が好きだったことから養護教諭を目指そうと思うようになりました。   【学校インターンシップ・教育実習を経験して】 学生のうちから児童生徒や教職員の方々と関わり、学校現場の実際を見て学びたかったので、特別支援学級支援員(3年間)、奈良県ピアエデュケーション(4年間)、健康診断ボランティアなどたくさんのボランティアをさせていただきました。実習は、養護臨床実習、養護実習を体験しています。これに加えて、小学校教諭の免許も取得するので担任教諭としての教育実習もさせていただきました。学級の子どもたちと非常に濃い4週間を過ごし、養護教諭と学級担任の連携の在り方について考えるきっかけとなりました。今ではこの体験が私の一番の強みになっています。   【畿央大学での大学生活について】 同じ志を持った仲間と、私たちを支えてくださるたくさんの方々のおかげで非常に充実した大学生活を送っています。教採期間中は、友達同士で週に数回勉強会を開いて、わからないことを共有して調べあったり、模擬授業の案を出し合ったりして一緒に頑張りました。先生方には、養護教諭としての専門領域だけでなく、教員及び社会人としての資質についてもご指導いただきました。学生一人ひとりをあたたかく見守ってくださり、いつも励まし応援していただきました。アットホームな環境だからこそ築けたこのつながりを今後も大切にしていきたいと思っています。   【畿央大学の教員採用試験対策について】 面接練習が非常に有難かったです。自分の言いたいことを分かりやすく整理して、限られた時間の中で自分を存分にアピールすることにやや不安があったので、面接対策は徹底的にしようと決めていました。とにかく練習する時間を多く確保しようと思い、常に対策室の先生や学部の先生方に面接練習の予約をして、毎週2~3コマ程見ていただきました。また、友達同士でも練習しました。友達に時間を計ってもらって、よかったところやアドバイスなどを付箋に書いてもらったり、話している表情をムービーに撮ってもらったりするので、楽しかったです。友達や先生方から頂いたアドバイスがたくさん詰まった面接ノートは宝物になりました。   【理想の教師像】 「自分の健康は自分で守ることができる子ども」を育てる養護教諭です。けがや体調不良の対応だけで終わるのではなく、一人ひとりとの対話を大切にして児童生徒理解に努めたいです。そして、児童生徒の将来を見据えて、自分の力で健康を守ることができるように健康教育に積極的に取り組みたいと思っています。   【後輩へのメッセージ】 教採期間中の私は、筆記の勉強の成果がなかなか模試の結果に反映されなくて、悔しい思いばかりしていました。4月になっても5月になっても6月になっても全然伸びないので、かなり焦っていました。私のまわりの友達もそのような人が多かったと思います。それでも、がむしゃらに毎日を過ごしました。私は教採は個人戦じゃなくて団体戦だと思いました。独りよがりはしんどいです。自分が知った知識や情報はみんなで共有して、みんなで励ましあいながら頑張ってほしいです。    

2017.12.04

学生広報スタッフblog vol.235~現代教育学科幼児教育コースの学びレポート!

学生広報スタッフ、現代教育学科2回生の家平悠那です。今日は、これまで受けてきた幼児教育コースの授業や実習などで「印象に残っているもの」についてお話しします!   大学に入って衝撃を受け、学びの多かった一番オススメの授業は永渕先生の保育内容の研究「環境」でした!自分が見ていなかった視点からの考え方をいつも教わっていました。例えば、子どもは自分の言葉で十分に思いを表現出来ないので、態度や絵など日常のいろんなもので自分の感情を表現するのですが、特に「絵からはその子の気持ちや感情が本当に読み取れる」という実体験を元にした話をうかがった時は驚きました。そして、何でも手助けするのが保育士の仕事ではなく、その子が成長し、その子らしさを残し生かすためにどのように関わるのかが大切だと一番感じた講義でした。 また実際に体を動かしたり楽器を使って模擬保育を行う実践的な保育内容の研究「運動遊び」「音楽表現」等もオススメです!     実習では、夏に泊まり込みで行った児童養護施設の実習が印象に残っています。自分の身の回りにない施設で、本当に未知の世界でした。実習先は児童養護施設や乳児院、障害者支援施設などで、通いや泊まり込みなど様々でした。私は泊まり込みということで、なかなか経験できない時間帯での実習(夜勤、早朝)を経験することができました。ドラマやネットの影響もあり、なんとなくあまり良いイメージを持っていませんでしたが、実際行ってみるとそんな先入観はどこかに吹き飛んで行きました(笑)今まで幼稚園教諭しか頭になかった自分の中で、将来の視野が広がった実習でした。   また、ボランティアセンターから応募して参加した長期休暇中のキャンプ(小学生と野外施設で数時間過ごすもの)では、普段なかなか触れ合うことのできない年代の子どもたちと実際に生活を共にすることで、講義では学ぶことができないことや臨機応変に子どもに対応する力、全員がそれぞれ違う個性を持った子どもたちとの関わり方を学ぶことができました。ボランティアの中では一番オススメです!   これから幼児教育コースに進もうとしている皆さんの参考になれば幸いです!   現代教育学科2回生 家平悠那  ●その他の学生広報スタッフblogはコチラから!

2017.12.04

特別な支援が必要な子どもたち向けのプログラミング教育の模擬授業を実施!~教育学部3年次配当「社会と情報」

11/1(水)にプログラミングキューブ(命令が描かれた段ボール)を用いて、「からだでプログラミング」の模擬授業を行いました。「からだでプログラミング」とは、フジテレビKIDSの子ども向け番組「ポンキッキーズ」で放送されているもので、コンピュータは一切使わず、プログラミングキューブに描かれたコマンド通りに身体を動かすことによって学ぶ番組です。さらに、プログラミングキューブを子ども自身で組み立てることにより、論理的な思考力も養うことができます。     私たちは、プログラミングキューブを使って、特別な支援が必要な子どもたちを対象とし、プログラミング教育の模擬授業を行いました。 私たちの班は、先生役、メンター(支援員)役、子ども役二人の四人で授業を行いました。まず、車いすを利用している、上肢に障がいがある、多動性がある、など具体的に子どもの特性を設定しました。プログラミングキューブのコマンドは、大きな矢印(上下左右各一つずつ)と手をたたく動作の計5種類を使いました。矢印はその方向を指さすというコマンドで、矢印一つごとに手をたたく動作を入れることで毎回落ち着いて次の動作をできるように工夫しました。また、上肢に障がいがある場合は、思い通りに手を動かすことができず指さすことが難しいため、その方向を向くことを代替行動として設定したり、多動性のある子どもが集中しやすいように、メンター(支援員)役が横について定期的に声掛けをするようにしました。   ▼模擬授業の様子(写真は別グループのものです)   模擬授業では、全体の流れがスムーズになりすぎて、少し急ぎ気味になってしまったこと、教師役が鏡動きを忘れてしまったことが主な反省点となりました。しかし、楽しい雰囲気を作って活動できたことはとてもよかったと思います。 授業後にもらった感想やアドバイスでは、「メンターの位置が子ども二人の間にいて子どもの様子が見やすくなるようにしていてよかった」「ブロック一つ一つ例を示してわかりやすかった」「キューブの組み換えができたらもっといい」などがありました。 他の班では個性的なプログラミングキューブをつくったり、動きや活動が興味深いものだったり、プログラミングキューブの並び方自体を変えてしまったりと、さまざまな特徴や工夫を見ることができました。 実際に模擬授業をしてみることで、説明の難しさや活動の面白さに気づくことができました。プログラミングと聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、こういった活動を通して楽しみながら学習ができればいいなと思いました。   現代教育学部3回生 長尾泰成・深川和哉 【関連URL】 総務省「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業に本学が採択されました。 「自立活動の時間」に応用可能な教育モデルの開発(facebookページ)

2017.12.01

就活レポート~就職活動の現場から~No.446(公立幼保)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第446 弾! 現代教育学科9期生(18卒) 吉川 未華 さん 橿原市・公立幼保 勤務        【目指そうと思ったきっかけ】 幼い頃から同じマンションに住んでいる年下の子ども達と関わる機会がとても多く、毎日一緒に遊んだりお世話をしたりしていました。それが私自身とても楽しかったことや、お母さん方から「いつもありがとう」「本当に助かるわ」と言ってもらえるのが嬉しく、その頃から将来は保育士になりたいとずっと考えていました。   【学校インターンシップ・教育実習を経験して】 2回生の頃にはインターンシップで、3回生からはスクールサポーターとして、公立の幼稚園に週に一回行かせていただいていました。実際に現場に行くことで、私もこんな風に子ども達と関わりたいと思うような先生方の様子を間近で見させていただくことができました。ボランティアや実習での経験は、実技試験や面接でも必ず生かされるので、積極的に参加してみてください。   【畿央大学での大学生活について】 畿央大学は学生同士や先生方とのつながりがとにかく強いなと感じます。部活動やボランティア、学部やゼミで先輩と関わる機会もとても多いため、不安に思うことや気になることは先輩に相談をよくしていました。1回生の頃から参加していたマミポコ親子広場では、子ども達だけでなく保護者の方と関わる機会を持つことができ、とても良い経験をさせていただいたなと思います。また、私はアコースティック部すごけん。の部長を務めていたこともあり、大学生活は部活動に励んでいました。3回生の畿央祭まではとにかく部活だけに集中して、引退してからの11月、12月頃から採用試験に向けて切り替えて勉強を始めました。しっかりと切り替えさえすれば、私はその頃までやりたいことをやるべきだと思います。その経験は必ず採用試験でも、社会人になってからも生かされると思います。大学生活は、思い切り楽しんでください!   【畿央大学の教員採用試験対策について】 畿央大学では対策室の先生方を中心に、本当に手厚く採用試験に向けてサポートしてくださいます。面接練習では、対策室の先生方だけでなく学部の先生方も熱心に面接を見てくださり、何度も何度も練習を重ねることで、本番はほとんど緊張することなく臨むことができました。他の人たちの面接を見るという事も、私はとても刺激をもらって良かったと感じています。最初は緊張するけれど、数をこなすことが大切だと思うので、積極的に予約することをおすすめします。 何か相談したいことや、少し勉強がつかれたときなどにも私は対策室に来てよく先生方とお話しさせていただいていました。勉強ももちろん大切ですが、色んな人と話をして、色んな考え方を聞くことも、採用試験を乗り越えていく上でとても大切だなと感じました。    【理想の先生像】 子どもたちの主体性を大切にし、一人ひとりの思いをしっかりと受けとめることのできる保育士を目指したいです。子どもたちが生活の中で感じるたくさんの興味や発見を大切にして、子ども達が自分に自信が持てるような関わりをしていきたいです。また、子ども達が経験する様々な感情をしっかりと受け止め、子どもたちにとって心から安心できる存在である保育士を目指します。    【後輩へのメッセージ】 私は、学校に来て友達と一緒に勉強することをおすすめします。朝集合時間を決めて遅刻できない状況を作ったり、ノルマを決めて達成できなかったら楽しい罰ゲームを作ったり、問題の出し合いをして、自分たちで覚えやすい語呂を作ったり、しんどい勉強の期間も楽しむことを大事にしていました。公立幼保の試験は長期戦です。毎日学校に来て勉強や実技面接練習の日々が続いていくと、不安になったり気持ちが沈んだりすることもたくさんあります。だからこそこの期間は先生方や友達、家族など、周りの様々な人の大切さや有難さに改めて気付く良い機会にもなると思います。忙しい中でもとにかくよく寝てよく食べることは忘れずに、精一杯頑張ってください!何か困ったことなどあったら先輩たちも頼ってください。応援しています!!      

2017.12.01

就活レポート~就職活動の現場から~No.447(養護教諭)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第447弾! 現代教育学科9期生(18卒) 東野 美那子 さん 高知県・養護教諭 勤務        【教師を目指そうと思ったきっかけ】 小学校時代に出会った養護教諭の先生にあこがれたことがきっかけです。落ち込んでいたときに養護教諭の先生がじっくりと話を聞いてくださり、その後もずっと気にかけてくれていたことでとても安心して嬉しかったです。進路に迷ったときにも、ずっとそのことを覚えていて、自分も子どもたちの心と体の健康を守っていきたいと思い、養護教諭を目指しました。   【ボランティア・教育実習を経験して】 実習やボランティアでは、健康診断のお手伝いや保健指導、応急処置をさせていただきました。実際にアセスメントをして判断・対応するときには、これで本当にいいのかと何度も悩みました。そのときは養護教諭の先生に説明してもらいながら対応しましたが、一人で行うと思うと不安になり、もっともっと知識を増やしていきたいと改めて思いました。また養護教諭は、他の教職員との連携がとても大事であるということを実感し、なにか気づいたことがあれば、すぐに相談・報告することが大切だと学びました。   【畿央大学での大学生活について】 ボランティアや、畿友会、アカペラ部など色々なことを経験しました。人前に出ることが苦手で消極的な性格をどうにかしたくて、なるべく今までしたことがないことをしようと思っていました。特にアカペラ部では大きい会場でたくさんの人の前に立ったこともあります。そのおかげもあって、実習でみんなの前で挨拶をしたときや、教員採用試験の面接や模擬授業では、落ち着いて話すことができました。試験の時期は、周りと比べて落ち込み、しんどくなることもありましたが、一緒に頑張っている友達と、最後までみんなで頑張れたのが良かったです。    【畿央大学の教員採用試験対策について】 教職教養の対策講座で毎回配られる資料は、大事な答申や法規がまとまっているので、自分で勉強するときにもいつも活用していました。面接指導では、最初は言いたいことがまとまらなかったり、だんだんいえるようになると棒読みのような話し方になったり、周りの人と比べて落ち込むことも多かったです。それでも何度も面接練習をして先生方のアドバイスを参考にしたことで、落ち着いて、自分の中で考えながら話せるようになったと思います。    【理想の教師像】 子どもたちや先生方、保護者の方から信頼される養護教諭です。まずは子どもたちとじっくり関わり、教職員、保護者、関係機関すべての人たちで子どもたちの健康を守っていけるような関係を築きたいです。この先生がいるから、安心して保健室に行ける、またこの先生になら安心して子どもたちを預けられると思ってもらえるような養護教諭を目指して頑張りたいと思います。    【後輩へのメッセージ】 勉強をコツコツすることも大事ですが、私は面接の対策の時間を作ることも大切だと思います。教員を目指したきっかけや、どんな先生になりたいか、自己PRなどを考えてみてください。すぐにこれだ!と思いつかない人もいると思います。私の場合は、自己PRや長所に悩んだとき、友達といいところを言い合ったり、ボランティアや部活などこれまでの経験を思い出したりしていました。まだ教採まで時間がある、という1・2回生はなんでもいいのでしたいことやこれまで経験していないことを今のうちにどんどん挑戦してみてください。一人で試験に向けて勉強をしているとしんどくなることもあるかもしれませんが、先生や一緒に頑張っている友達に相談したりして、みんなで目標に向かって頑張ってください!応援しています!        

2017.11.29

大学院教育学研究科2017年度フォーラムを開催しました。

今年度のテーマは「日本におけるインクルーシブ教育の最前線と研究の課題」   2017年11月18日(土)に畿央大学大学院教育学研究科2017年度フォーラム「日本におけるインクルーシブ教育の最前線と研究の課題」が冬木記念ホールで開催されました。司会は本学教授の島恒生先生、国立特別支援教育総合研究所研修事業部長兼上席総括研究員の明官茂先生ですすめられ、畿央大学大学院教育学研究科科長の前平泰志先生の「あいさつ」で始められました。曇り空の中、遠く宮城県仙台市や東京からも含め約100名の方にお集まりいただきました。       【基調講演】 山下直也文部科学省特別支援教育課課長補佐より「日本における特別支援教育の現状と展望」というテーマで「1.特別支援教育について」「2.特別支援教育の現状」「3.特別支援教育に関する動向」を内容とする基調講演がありました。「1.特別支援教育について」では、特別支援教育は、発達障害のある子供も含めて、障害により特別な支援を必要とする子供が在籍する全ての学校において実施されるものである、ということが述べられました。     「2.特別支援教育の現状」では、特別支援学校、特別支援学級、通級による指導についての現状が示されました。とりわけ、通級による指導では、情緒障害、自閉症、注意欠陥多動性障害、学習障害の児童生徒数が著しく増加していることが示されました。「3.特別支援教育に関する動向」では、次期学習指導要領について、そして教員の専門性向上では、特別支援学校教諭等免許状の取得のため、講演会などの取り組みを平成32年度までに集中的に実施することにより、特別支援学校教員の専門性の向上を図る、ということが述べられました。   【提案】 本学教授の渡邉健治先生より「日本におけるインクルーシブ教育の最前線」というテーマで、知的障害の通級指導の対象に向けての愛媛県の動き、神奈川県のインクルーシブ教育の推進として、高等学校に知的障害のある生徒を2017年度より、1校に1学年21人を受け入れたこと、平成39年度までに20校で受け入れを実施することが、また宇都宮市では平成20年度より「特別支援教室」が導入され、現在、全小中学校で実施されていることの意義等について、紹介と提案がなされました。     本学准教授の大久保賢一先生からは、畿央大学大学院教育学研究科や現代教育研究所で取り組んできた研究として「小・中学校における合理的配慮についての実態調査の研究」「小学校におけるダイバーシティ教育についての実態調査の研究」の紹介があり、つづいて大久保研究室で研究している「学校全体で取り組むポジティブな行動支援」についての提案がなされました。     京都教育大学教授の相沢雅文先生から、「特別支援教育の地域支援研究の現状と課題」というテーマで、インクルーシブ教育システム構築モデル事業における、主として域内の教育資源の組合せにより域内のすべての子ども 一人一人の教育的ニーズに応え、各地域におけるインクルーシブ教育システムを構築するという「スクールクラスター」についての取り組みの紹介と提案がなされました。     【指定討論】 奈良県立教育研究所特別支援教育部長の中井和代先生から、奈良県における特別支援教育についての現状と課題についての紹介があり、全国的には、インクルーシブ教育の先駆的な取り組みがいくつかあるが、それを各県で取り組む場合には、どのようにしてすすめるべきか、という指定討論がなされました。     大阪教育大学教授の井坂行男先生からは、「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進(報告)」における重要な視点、聴覚障害児におけるインクルーシブ教育についての重点項目、大学院におけるインクルーシブ教育研究活動についての紹介があり、インクルーシブ教育を推進するためには、教員の研修が重要であると思えるが、その点についての考えはどうか、という指定討論がなされました。     【コメンテーター】 東洋大学名誉教授の宮崎英憲先生より、中央教育審議会の初等中等教育分科会の特別委員会で「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進(報告)」をまとめましたが、「共生社会の形成」という概念を導入したことの意義について、そして、この報告に基づき全国各地でインクルーシブ教育システム構築のための取り組みが展開されていることが紹介されました。さらに、これからのインクルーシブ教育システムを推進するには、「共生社会の形成」に向けた全国的なムーブメントを巻き起こしていくことが必要である、ということが協調されました。       【情報交換会】 講演やフォーラムでは、十分語りつくせないため、意見交換の場として情報交換会が設けられました。本学准教授の石川裕之先生の進行で始められ、前平泰志教育学研究科長の挨拶、冬木正彦学長の乾杯で会が進められ、和やかな雰囲気の中で終了することができました。       【関連記事】 2017年度 大学院教育学研究科フォーラムのご案内 畿央大学大学院教育学研究科開設フォーラムを開催しました。 「学びを結ぶワークショップⅣ」を開催しました。(畿央大学現代教育研究所)   【参考】 国立特別支援教育総合研究所ホームページ 「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進(報告)」(文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会特別委員会)

2017.11.27

日本初の体験型英語施設「OSAKA ENGLISH VILLAGE」で合同学外実習!~現代教育学科

平成29年11月16日(木)に教職実践演習(中高英語)と英語科指導法の合同学外実習で、OSAKA ENGLISH VILLAGE(OEV)に行ってきました。OEVは万博記念公園近くのEXPOCITY内にあり、日本初の体験型英語教育施設です。アメリカの日常や文化・歴史をモチーフにしたシチュエーションルームは全部で23か所あり、それぞれのテーマに沿ったクラスで英語を体験できます。     OEV内はアメリカの街並みが再現されており、ネイティブの先生と“活きた英語”を使い、楽しみながらコミュニケーション力を身につけることができます。レッスンはA~C、そして大人向けの4つのレベルに分けられており、自分に合ったレッスンを受けることができます。私たちは合計3つの大人向けレッスンを受けました。その様子をご紹介します。    ①Police Station   アメリカのPolice stationの中にあるもの、また、収容所(鉄格子を模したもの)やマグショット(捕まった犯人や犯罪者などの身長を図るための横線)、警察官が実際に使用している制服や拳銃、こん棒、手錠などを見せていただきました。また、活動の中では殺人現場に残された証拠や指紋と、犯人候補と考えられる人を比較し、真犯人を突き止める、というものを行いました。 このとき、指紋以外にも残されたアクセサリーや髪の毛などをヒントに突き止めていくのですが、活動の流れなど、外国語活動の授業で取り入れたら面白そうな題材だと感じました。また、参加されている一般の方に、「いつも同じコースで来ても、受けられる体験活動は毎回異なっているのが面白い。」というお話もうかがい、何度も体験しに来てもらえるような工夫が感じられました。   ②Las Vegas   このレッスンでは受ける前から楽しそうな雰囲気を感じていました。そして、いざレッスン開始。担当の先生に招かれて入った部屋はLas Vegasの雰囲気を模していて、私たちが座った机はテレビで見たことのある、トランプをやるような表面が緑色の机で、ますます楽しみになりました。 レッスンでは英語を使ってUNOをしました。最初に先生からルール説明を受けましたが、先生の話し方やモニターを使った説明は「早くやりたい」と思わせるような工夫がたくさんされていて、大学生でもそう思ったので、小さな子たちならもっとそう思うだろうと感じました。実際にUNOをしているときも先生は来ている人全員に話しかけ、その話題をグループに広げる工夫もあったので、1人で来ている子がいても孤独感などは抱かないだろうと思いました。先生の話し方の工夫などもあり、レッスンの時間はとても楽しく、30分があっという間でした。先生の興味関心を引くような話し方は、社会に出ていくときにとても重要になると思いました。   ③White House   教室の内装は、White Houseに似た作りになっていて、大統領が座る椅子などもありました。その椅子に座り、大統領になった気分を味わうことができました。レッスンは主にアメリカの大統領の歴史について学びました。大統領の顔写真、名前、その人がした方策などについての問題を問いかけられ、それに英語で答えるという形式で進められました。私が一番印象に残っていることは先生との英語を用いたスモールトークです。 先生は、英語でアメリカの大統領について詳しく教えて下さいました。今の学校教育では、ただ単に、「英語を教える」のではなく、「英語で物事を教える」ということが大切になってきているので、私もその先生のように、生徒たちに「英語で物事を教える」ということを実践して、英語の楽しさを伝えていきたいと改めて感じることができました。     OEVには、壁に英語が書かれていたり、ニューヨークの街並みが再現された広場があったりと、どこにいても英語と触れることができます。また、レッスンの空き時間には他の先生たちと話すこともでき、常に英語を使う環境にいることになります。シチュエーションルームもトラベルエージェンシーやエアラインのような旅行関係のものから、ゴールドラッシュやダイナソーパークなど実際に体験できるものまで幅広くあり、大人でも十分楽しめるように工夫されていました。 どのレッスンでも、生徒の興味を引く話し方、活動内容や教材の工夫、英語を通して何かを伝える、という今私たちが大学で学び、模擬授業などで実践しようとしていることが当たり前のように行われていました。OEVで体験し、学んだことをこれからに生かしていきたいと思います。     教育学部現代教育学科4回生 川村駿平・鍬田ひなの・中村友香・松浦雅広   【関連記事】 学生広報スタッフblog vol.227~第43回全国英語教育学会 島根研究大会に参加! 英検準1級合格体験記&英語力向上の取り組みレポート!~教育学部 イギリス短期語学留学の記事はコチラから!

2017.11.27

来年の採用試験に向けて3回生が頑張っています!

11月も残すところあと1週間ほどになりましたが、現在、3回生を対象とした教員採用試験・公立幼保(公務員)試験対策講座が開講されています。    来年1月7日(日)には大阪府教員チャレンジテストが実施されるため、もっとも多くの学生が受講する教職教養の対策講座には、毎回70名前後の3回生が出席して意欲的に取り組んでいます。この対策講座は、教育学部だけではなく、健康栄養学科、人間環境デザイン学科、看護医療学科で教員採用試験受験を考えている3回生も受講しています。    この日も、配られた確認テストをみな真剣な表情で解いていました。大阪府教員チャレンジテストを受けるみなさんは、基準クリア目指して頑張りましょう!     また、11月16日(木)5限の、公立幼保志望の3回生を対象とした対策講座では、公立幼保採用試験に合格した4回生の先輩たちが自身の体験を話してくれました。 筆記試験の勉強はどのようにしていたか、いつくらいから自習室で夜まで勉強していたか、ボランティアについて、など3回生からの質問にも個別に答えてくれました。さらに、来年の面接試験のシミュレーションということで、4回生の先輩たちが模擬集団面接、模擬個人面接の様子を実際に披露してくれました。今年の春から面接練習を積み重ねてきた先輩たちの堂々とした受け答えに、3回生からはため息がもれていました。       3回生のみなさん、先輩たちに続いて合格を勝ち取れるよう、これからの対策講座を頑張っていきましょう! 教採・公務員対策室はみなさんを全力でサポートします。来夏の採用試験に向けて一緒に頑張りましょう!      

2017.11.21

大阪市教採説明会を実施しました!

11月16日(木)2限、大阪市教育委員会の方々にお越しいただき、大阪市教員採用試験説明会を実施しました。   当日は、小学校教諭、養護教諭、栄養教諭、家庭科教諭を志望する3回生が参加しました。教育委員会の方々からは、大阪市の求める教員像や、大阪市の教育現場で行われている取り組み、さらには、今夏の採用試験の結果と大阪市教員採用試験の特徴についてご説明いただきました。     その後、大阪市の小学校で現在教員として活躍している卒業生ということで、畿央大学教育学部6期生の濱㟢歩美さんが後輩のために、先生になってよかったと思うこと、大阪市のよいところ、学生のうちにしておくとよいこと、教員採用試験に向けた対策について、話をしてくださいました。   学校のこと、子どもたちのことを話している濱㟢さんの生き生きとした輝かんばかりの笑顔が印象的で、参加した3回生は「自分も先生になりたい」という思いを強くしたことと思います。     濱㟢さんにはその後の3回生からの質問にも1つ1つ答えていただきました。朝から夜まで勉強していたという話を聞いて、参加した3回生は驚いていましたが、きっとこれから頑張ってくれるでしょう。       大阪市教育委員会の方々、濱㟢さん、お忙しい中、お時間を割いてくださり、本当にありがとうございました。        

2017.11.21

就活レポート~就職活動の現場から~No.443(公立幼保)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第443弾! 現代教育学科9期生(18卒) 林 夏穂 さん 木津川市・公立幼保 勤務      【目指そうと思ったきっかけ】 7歳離れた双子の弟の世話がきっかけです。弟の世話をしているうちに、笑顔を見るのがとてもうれしくなってきたからです。また、将来を考えたときに、子どもと接することができて、尚且つ得意なピアノを使える仕事は保育者しかないと思い、目指しました。   【学校インターンシップ・教育実習を経験して】 実習では設定保育に苦戦しました。実際の子どもは予期せぬ行動をします。そんなときに臨機応変な対応をすることが最初は苦手でした。けれども、最後に子どもの笑顔を見られたときは、最高にうれしかったです。    【畿央大学での大学生活について】 大学生活において一番印象深いのは、やはりマミポコ・キッズでの活動です。毎日のように会議をしていたときもありました。ときには、喧嘩をしたり、辞めたいと思ったりしたこともありました。けれども、最後まで続けてこられたのは途中で諦めたくないという気持ちや周りの友人の支え、子どもの笑顔があったからです。またマミポコで培われた力は将来先生となるときに役に立つ力だなと実感しました。また、サークルではバスケットボールサークルのfibbersに所属していました。fibbersで出会えた人とは辛いときやうれしいときを一緒に過ごしてきました。ぶつかることもありましたが、卒業しても一緒に頑張っていきたいと思える友人に出会えて本当に良かったと思います。   【畿央大学の教員採用試験対策について】 3回生の頃から、対策講座を開いていただき、質問をしに教採・公務員対策室に行くと、熱心に答えてくださいました。悩んだりしたとき、上手く話せなくても親身になって相談に乗ってくださる先生方がたくさんいました。また、私は面接がとても嫌いでした。上手く話せなくて悔しい気持ちになるときもありましたが、何十回も練習を見てくださる先生方のアドバイスを参考にしながら試験を乗り越えることができました。本当に畿央大学で良かったと思います。もし、他の大学に行っていたらこのような手厚いサポートはなかったと思います。   【理想の先生像】 私が理想とする先生は、幼稚園実習で出会った先生です。その先生は子どもと一緒に楽しんだり、笑ったり、泣いたり、ときには叱ったりと子どもの気持ちを常に考えて行動している先生で、子どもからも保護者からも好かれていました。私も、そのように子どもの力を最大限に引き出せる先生になりたいです。   【後輩へのメッセージ】 とにかく自分の受ける自治体の試験内容を知って何をしていくべきなのかを把握しておくことが大切だと思います。また、公立幼保の試験は長期戦になっていくので、メンタルがしんどいときもあります。そんなときは、一度勉強から離れて、リフレッシュすることも必要だと思います。友達と話すだけでも、気持ちはだいぶ楽になります。一緒に頑張っている友達と話すことで「また頑張ろう!」という気持ちにも繋がります。試験対策はひとりでは絶対に乗り越えられません。一緒に頑張っている周りの友達がいるからこそ頑張れるときもあります。ひとりで抱え込まずに、ときには周りの人に頼ってもいいと思います。早めに試験対策をすることも必要ですが、今しかできないことをしておくと自信に繋がるので、色々な経験をしておくといいと思います。自分は今何をするべきなのかを見失わないように、頑張ってください!    

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