現代教育学科の新着情報一覧
2014.08.26
広陵町主催「親子で健康フェスタ」に共催・参加しました。
家族みんなで健康づくりのイベント型健康フェスタに積み木遊びと体力測定のブースで協力! 大学の所在する広陵町では、若年世代からの健康意識向上のため、家族ぐるみで楽しみながら健康づくりができるイベント型健康フェスタが2014 (平成26)年8月24日(日)9時30分から15時30分まで、広陵町中央公民館、中央体育館、かぐや姫ホールの3つの会場で開催されました。広陵町と包括連携協定を締結している畿央大学は、教育学部現代教育学科講師 永渕泰一郎先生と学生9名が『積み木コーナー』・『赤ちゃんふれあいコーナー』、健康科学部理学療法学科助教 松本大輔先生と学生13名が『おとなとこどもの体力測定コーナー』に参加しました。 学生は朝8時過ぎに全員集合、軽トラックの荷台に積み木収納コンテナを満載し出発しました。 中央公民館2階『積み木コーナー』では、開場すると同時にたくさんの親子連れでにぎわいました。たくさんの大きな積み木に子どもたちは目を輝かせながら思い思いの形を創ってくれました。 中央体育館2階『体力測定コーナー』は、身長、体重、腕握力、足指握力、体前屈、立ち幅跳び、反復横跳び、血管年齢などの個人記録測定が行われ、TASK(畿央大学健康支援学生チーム)が中心となってお手伝いしました。来場者の同意を得て「運動・スポーツや生活の仕方に関するアンケート」も実施し、今後の活動に役立てていく予定です。 管理栄養士の方が食育指導や相談に応じてくれて試食提供もある「食育コーナー」、親子ふれあいストレッチ体操、絵本読み聞かせ、歯科医による口腔チェック、血圧測定、ストレスチェック、子育て講演会などが広い会場を使って行われました。 畿央大学では地域の自治体やNPO法人等と連携して「健康と教育」に関する地域貢献活動を積極的に推進しています。 今後ともご支援とご協力をお願いいたします。
2014.08.26
御所市連携「御所市コミュニティカフェ」がオープンしました。
御所市連携「御所市コミュニティカフェ」が落語会でオープニングセレモニー! 畿央大学と御所市(東川裕市長)は、平成23年8月、御所市におけるまちづくり、都市計画、健康づくり、子育て支援などを目的に包括連携協定を締結しています。御所市は、健幸都市=SMCスマートウェルネスシティ構想(少子高齢化、高齢者医療費高騰を抑制しつつ福祉を充実する)の一つとして、近鉄御所駅前から御所市庁舎に続く新町商店街の一画(旧上田洋品店)にコミュニティカフェをつくる企画が持ち上がり、6月から準備を始め、7月からは店舗改装に着手しました。 2014(平成26)年8月22日(金)待ちに待ったオープン日となりました。 初日イベント開催にあたり、まず、東川市長からコミュニティカフェの意義と今後の持続的発展へのメッセージが述べられ、運営主体となる畿央大学人間環境デザイン学科(齋藤功子教授、ゼミ生6名)からみなさまへのご挨拶がありました。 その後、オープニングイベントとして、「落語会」が行われ、多くの近隣住民の方々が来られ用意した55席がすぐに満席になり立見が出る状態になりました。 発起人となったこのゼミ4回生6名(岡本和真、倉田恵輔、西島雅峰、細田大翔、水ノ上佳希、渡辺賢太)と後から加わった2回生6名も含め計12名が参加して、原則として以後毎週金曜日10時から15時の間、コミュニティカフェを運営していくことになります。カフェの名称は公募で決めることになりました。 御所市からは宮谷副市長、清水企画部長はじめ広報の方、奈良県地域振興部上中課長補佐、取材陣ではNHK奈良放送局や多くの新聞記者の方々に駆けつけていただき、新たなこの取組みを評価していただきました。 落語会の演目は、まず笑福亭生喬門下で若手ホープと言われている奈良市出身の「生寿(せいじゅ)」さんによる歯切れのよい古典落語「時うどん」、続いて桂文枝門下でかつては握り拳を口の中に入れるギャグで観客を沸かせた「三歩(さんぽ)」さんによる師匠の6代目文枝(三枝)襲名披露公演で世界各地を回ったエピソードを交えた創作落語、そして最後は笑福亭鶴瓶門下三番弟子の「純瓶(じゅんぺい)」さんによる創作落語、全部続けて1時間30分にわたり堪能していただきました。 生落語家によるマイクなしでの生声による寄席小屋になったカフェスペースでは約80名が抱腹絶倒の笑いの渦に引き込まれました。この落語会の手配をしていただいたのは人間環境デザイン学科長の三井田康記教授で、ならまちづくりの「NPO法人さんが俥座」理事長として定期的に落語会を催している関係から、御所市コミュニティカフェでもまずお笑いで街を元気にしようとの発案が見事にあたりました。 学生スタッフは9時30分に集合し、三井田教授指示のもとビール瓶ケースを並べて高座づくりから始めました。 舞台裏を少しご紹介します。瓶ケース3段のうえにコンパネを敷き、赤い毛氈をかけたり寄席幕を周りの壁に張り、「めくり」(出演者の名前の張り紙)や小机を並べるとにわか寄せ舞台に早変わりです。 畿央大学学生が中心になって今後のカフェ運営を進めていくことになります。 学内の多くの先生方にご協力とご支援を得て、今決まっているスケジュールは、以下の通りです。8月29日(金)クロースアップマジック 11:00 13:00 畿央大学マジックサークル2名によるカードやコインマジック9月12日(金)食育サッとシステム 健康栄養学科浅野恭代教授とヘルスチーム菜良による食品サンプルで食事管理9月19日(金)町の保健室 13:00 看護医療学科乾富士男准教授、松本泉美准教授、中谷香江助手による血圧、骨密度測定、 健康相談と保健指導10月3日(金)腹話術 ゲンちゃんと一緒に笑いましょう! 11:00 13:00 笑いの配達人江崎栄子さんが元気のゲンちゃんと滋賀から来てくれます。10月17日(金)誤嚥にナラん!体操 11:00 理学療法学科高取克彦准教授が誤嚥性肺炎予防体操で健康長寿の秘訣を伝授。 9月5日・9月26日・10月14日(金)10:00~15:00もカフェは開いています! イベントをきっかけに「御所市コミュニティカフェ」の存在を知っていただき、イベントのない普段にもぶらりと入って、ご近所同士でお茶を飲みながら歓談して、また学生たちの話に耳を傾けていただいたりして話の輪、人の輪ができたら嬉しいですね。これからもコミュニティカフェ、よろしくお願いします。
2014.08.26
第27回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
平成26年8月24日(日)、畿央大学4期卒業生が中心になって行っている「理学療法勉強会」、KSM (Kio Study Meeting)を開催しました。今回で27回目の開催となります。 今回は藤原さん「歩行の神経制御」、山野君「腰痛について」、上田君「職場での健康づくり 労働安全と健康増進について」の3テーマの発表でした。 歩行の姿勢制御の発表では歩行・姿勢制御の神経機構から始まり、脳卒中患者の歩行の特徴、その介入戦略についての話でした。特に介入戦略については症例も取り上げ、様々な意見を出し合い、共有しました。たくさんの視点を知ることで自分の不足していた箇所を補うことができ、有意義なディスカッションになりました。 腰痛については山野君が腰痛の評価の捉え方を自信の視点も交えて発表しました。エビデンスの理解も重要である一方、自信の経験からの推察も評価には重要であり、その進め方に関する話や、実技を交えた評価、介入方法も説明してくれました。効果に絶対的なものはなく、使うものの特性を理解するように、といった話が特に印象的でした。 上田君の発表は、最近産業理学療法と呼ばれている、労働者の健康障害予防と健康の保持増進を目的に行われる活動に関する話しでした。一般企業などで働く健康な方々への予防的介入は近年注目されており、身体をよく知る理学療法士の果たすべき役割、期待されている部分は大きいと感じています。まだまだ未完成の分野ではありますが、上田君を中心に、その役割について皆で話し合いました。 発表者三名とも、各テーマについて深く調査しており、自身の考えを発信し、皆と意見交換するといった流れが定着していました。私自身も専門分野外の話にも触れることができ、毎回大変勉強になります。理学療法士として働き出してから4~5年が経過しましたが、皆それぞれの臨床や現場での発展のため、意識高く臨んでいると感じました。 毎回開催させていただくことへの感謝を忘れず、今後も研鑚に励みたいと思います。次回は9月7日(日)開催予定です! 畿央大学理学療法学科 4期生 佐藤達也 【今までの記事】 第26回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第25回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第24回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第23回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
2014.08.22
2014年度教職員のための夏の公開講座を開講しました。
夏休み期間中に教員自身が自己研鑽するための任意参加講座に多くの先生が参加しました。 この講座は、奈良県教育研究所の依頼に基づいて、子どもたちが夏休みの間も先生方には知識を深め、得意分野はさらに伸ばしていただくことを目的に任意に選択受講していただく講座です。 畿央大学では2014(平成26)年8月22日午前・午後の2講座を設け、100名以上の奈良県内の教職員の方々にご参加いただきました。 午前の部は、畿央大学健康科学部健康栄養学科准教授の並河信太郎先生による『食をめぐる現状から学校教育において取り組みたい課題を考える』。 栄養教諭の養成にかかわっておられる並河先生から、小学生から高校生・大学生までの食生活の現状と理想について多くのデータや具体例を交えて分かりやすく講義していただきました。 朝食をとらない小学生の割合は11%、20歳以上の男子で糖尿病が疑われる者は27.3%にも上ります。奈良県民の食塩摂取量は全国平均より少なくて良好ですが、野菜の摂取量は全国平均を下回っています。 家庭では、1人で食事をとる子どもや家族で食べても別々のメニューということも増えているようです。学校教員として子どもたちに伝えられることは、食物の味や共食を通して食べる喜びを体験させること、いのちをいただいていることを教えること、などお話されました。 養護教諭や家庭科教諭の参加者が多く、受講後アンケートには、「アナフィラキシーショックの事例紹介では、衝撃的で怖さが伝わった。食物アレルギーの勉強になった」「家族の食生活を振り返ります」など、ご自身の食生活も見直していただけるきっかけにもなったようです。 午後の部は、畿央大学教育学部現代教育学科准教授の大久保賢一先生による『すべての子どもたちの成長を支える「かかわりの原理」』。 特別支援教育や応用行動分析学を研究テーマにしておられる大久保先生から、ご自身の体験や研究を通して、行動の原理を利用して子どもとうまくかかわる方法、成功へのスモールステップの大切さ、罰的な対応への問題点について、特別支援の必要な子どものケース事例なども交えてお話していただきました。 普段はあまり注目されませんが、行動した後の「褒められる」、「叱られる」などの経験が、その子どもの将来の行動の起こりやすさに影響しています。ただし、相手による反応の違いを理解することが必要です。問題行動にはその子どもなりの理由やメッセージが込められているので、相手を理解して、適切な道筋を作ってあげることが大切であることを話されました。 受講者アンケートでは、「2学期からの支援に取り入れてやってみます」「ムチ(罰)のない指導を心がけたい」「畿央大学で教員も参加できる応用行動分析の研究会があれば良いのにと思います。学生さんと一緒に研究法から実践まで学びあえるようなものが欲しい」など、前向きなご意見をいただきました。
2014.08.21
ネットワークを利用した小学校の図工の授業に協力~教育学部
小学校の図工の授業に、ネットワークを利用して学生が参加しました! 教育学部の西尾先生、西端先生らの研究プロジェクトとして、大和高田市立陵西小学校の図工科の授業に大学からネットワークを利用して、西尾ゼミ生4人と西端ゼミ生3人の計7人が参加させていただきました。 グループに1台のタブレット端末から、子どもたち一人ずつ作品の写真が、頑張ったところ、工夫した所など一言メッセージと共に専用サイトを通じてアップロードされ、大学生が随時コメントを返していきました。 この専用サイトはプロジェクトにご協力くださっている東大阪大学の鴨谷先生と太田先生が制作されました。 活動中は、自分の担当する班だけでなく、ほかの班の子ども達の作品をみて意見を出し合ったり、実際に質問を返してやりとりを続けてみたりと、とても盛りあがりました! 最後に大学生同士で行った振り返りでは、子どもたちの状況がわかりにくく、どのようなコメントを返せばよいかわかりにくい、など、いろいろな意見が出ましたが、楽しかったです。また、自分が小学生なら絶対やってみたいと思う!などの声もあがりました。 このプロジェクトに参加させていただき、実際にタブレット端末やコンピュータなどの情報通信機器を取り入れていくという新しい授業方法について触れ、考える機会となりました。 私自身、コンピュータを使う事に苦手意識があったこともあり、授業に取り入れると考えても少し堅苦しいイメージがあったのですが、実際に体験してみると、とても新鮮で、また違った楽しさがありました。 お互い離れていて、顔も、様子もわからない状況で、リアルタイムでやりとりができるという楽しさと、相手の表情が見えない状況でコミュニケーションをとっていく事の難しさを改めて感じ、自分の気持ちを伝える力や、相手の気持ちを考える力にも、つながっていくのではないかなと思いました。 (3回生 森田理沙) ▲活動中の大学生 ▲小学校の授業後の様子
2014.08.15
現代教育研究所主催『学びを結ぶワークショップⅡ』を開催しました。
2014.08.13
教員採用試験速報を掲載しました~2015年3月卒業生
教員採用試験速報(1次試験結果 抜粋) 公立学校教員採用試験はピークをむかえ、各都道府県や市で実施された1次試験の結果が続々と発表されています。畿央大学では昨年に引き続き、多くの学生が1次試験を突破しました。教採・公務員対策室では現在、「音楽実技」「体育実技」「模擬授業」「集団討議」「個人面接」「論作文」など、学生が実際に受験する都道府県や市に対応した2次試験対策講座を実施しています。猛暑が続く毎日ですが、学生も教職員もお盆休み返上で2次試験突破をめざしています。1人でも多くの学生が、所期の目標を達成できるよう、対策室をはじめ、大学が一丸となって応援します。ゴールは近い。頑張れ、畿央生! 教採・公務員対策室 公立学校教員採用試験 都道府県・市別の合格者数(2014年8月22日現在 判明分) 小学校教諭採用試験 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 33 27 (1次免除含む) 81.8% 大阪市 8 8 (1次免除含む) 100.0% 奈良県 29 26 89.7% 兵庫県 5 3 60.0% 京都市 1 1 100.0% 和歌山県 1 1 100.0% 岡山県 5 4 80.0% 徳島県 1 1 100.0% 愛知県 17 13 76.5% 千葉県 18 16 88.9% 神奈川県 23 20 87.0% 養護教諭採用試験 都道府県 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 7 3 42.9% 奈良県 7 5 71.4% 岡山県 2 2 100.0% 愛知県 2 2 100.0% 東京都 4 3 75.0% 千葉県 3 2 66.7% 中学校・高校(英語)教諭採用試験 都道府県 受験者数 1次合格者数 1次合格率 奈良県 2 1 50.0% 栄養教諭採用試験 都道府県 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 1 1 100.0% 奈良県 2 2 100.0% 家庭科教諭採用試験 都道府県 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 1 1 100.0% 三重県 1 1 100.0% 神奈川県 1 1 100.0% 注1. 過年度卒業生を含みません(すべて2015年3月卒業見込者)。 注2. 大阪府には豊能地区を含みます。 注3. 2014年8月13日現在の判明者数です。今後変動する場合があります。
2014.08.13
現代教育学科1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました。
「学校現場に学ぶ 学習・生活・安全」 平成26年6月26日(木)、教育学部現代教育学科1回生が大阪教育大学附属池田小学校(以下、附属池田小学校)を訪問しました。教育学部の必修科目であるベーシックセミナーと現代教育論との拡大授業です。訪問は、今年で5年目になります。 訪問の目的は、教育にかかわる仕事を志す学生たちが、1回生の段階で臨場感あふれる学校現場で、授業や休み時間そして給食時間を通して学校生活について参与観察を行い、児童に対する先生方の指導やかかわり方を具体的に学ぶこと。そして、現在の附属池田小学校の在り方にもつながる「命の重さ」に向き合う時間をもち、安全で安心な学校づくりの重要性について認識をもつことです。 平成13年6月8日、刃物を持った男が附属池田小学校に侵入し、幼い1、2年生8名の命が奪われました。13名の児童と2名の教員が負傷しています。この事件によって、「学校は安全」という神話が崩れ去りました。そのときから、教職員や保護者、大学関係者などが心を合わせて「安全で安心できる学校づくり」に取り組んできました。そして附属池田小学校は、平成22年3月には、日本で初めてWHO(世界保健機関)の“International Safe School”に認証されました。 附属池田小学校訪問という「授業」には、痛ましい事件を語り継ぎ、「安全で安心できる学校づくり」を積み重ねてきた足跡と、学校で「いま」を生き、「未来」に向かって生きようとしている子どもたちの姿と重ね合わせて、学生たちが命の重さに向き合い、将来教育を担う者としての使命について考える機会となってもらいたいという思いが込められていました。 午前:子どもたちの環境、学習、生活を参与観察する 10時30分に集合した学生たちは、正門前で「来校者」の名札をつけ、警備員の方の前を通り、小学校玄関におられた先生や職員の方々に挨拶をして校舎内に入りました。 校舎の中に入ると、見通しが良い建物の構造、ドアも壁もできるだけ取り払われたオープン教室、そして、先生方や子どもたちの声や動きが目に広がってきます。先生は、いつも子どもたちの目の届くところにおられます。休み時間でも、各階の要所に設けられた「先生コーナー」で先生に質問をする子どもたちの姿が見られました。ガラス張り壁面の職員室や体育館など、できる限り見通しの良さが工夫された建物は、安全・安心の砦となります。 校舎内を歩き、学生たちは各教室に分かれて、3、4時間目の授業を参観させていただきました。先生方の授業展開、教具・教材の使い方、子どもたちへの目配せ、説明の際の言葉・用語の選び方、そして児童の学習態度や先生の発問に対する応答など、学生たちは授業に引き込まれていました。傾聴してメモを取り、ときには児童に交じって「学習」を体験しました。 休み時間には、子どもたちから教室の掲示物や授業についての説明を受け、多くのことを学ばせていただいているようでした。 学生はお弁当を持参して、昼食も子どもたち給食班の中に入って一緒にいただきました。食事のときを分かち合うことで会話がはずんだようです。子どもたちが何を思い、何に関心があり、どのような言葉でそれを表現するのか・・・・、小学生という時代の子どもたちの心に、少しふれることができた時間でした。 午後:附属池田小学校「事件」に学ぶ 午後は、体育館で、現代教育学科学科長・安井先生の講義「子どもを守る-附属池田小学校事件から-」を受けました。事件当時、安井先生は大阪教育大学におられ、事件への対応に心を尽くされ「安全・安心」への取り組みに関わってこられました。その13年にわたって得られた教訓を、学生たちに語っていただきました。 学生たちは、附属池田小学校に着いてから、目にした正門の管理、入校証、教室のオープン化、整理整頓された教室、各階に設けられた先生コーナー、ガラス張りの建物、塀の高さなど、正門の安全、玄関の安全、可視化、分散管理のすべて、そして何よりも教職員が一体となった「子どもを守る」意識の高さが、「学校が安全で安心できる場所となる」ことを願い、附属池田小学校で取り組まれてこられた産物であることを確認していきました。 事件当日の状況、そこで命を終えた子どもたちがいたこと、13年間、「亡くなった子どもたちを思い続け」、そして「事件を忘れない責任」に向き合われた安井先生の重たい言葉を受け止めながら、全員で体育館から「祈りと誓いの塔」に向かい、献花を行い、黙祷をささげ、学生の代表が鐘を鳴らさせていただきました。 やさしい緑に囲まれて立つ「祈りと誓いの塔」には、事件で亡くなった8名の子どもたちの名が刻まれています。このような事件を二度と起こさないよう学校が安全・安心の場となることを誓い、この事件で悲しむ人びととともに祈りをこめて建てられたモニュメントです。 講義を挟んで、安井先生の説明を受けながら、犯人の侵入経路を歩き、事件の現場となった旧校舎での当日の様子をたどりました。それは、子どもの安全を守り、子どもが安心できる学校をつくることがどれほど重要かを実感した時間でした。 今回の附属池田小学校訪問は、将来、教育にかかわる仕事を志す学生たちが、学校での学習・生活をとおして、先生方の子どもへの関わり方を学ぶとともに、今を生きる子どもたちの様子にふれる機会になりました。また、子どもたちの笑いや思いや仲間意識が、そして希望に満ちた未来が、学校の「安全・安心」の上にはぐくまれていくことを、学生たちの心に刻むことができたように思います。 最後に、現代教育学科学生全員の訪問を快く受け入れてくださった附属池田小学校の校長先生ならびに全教職員の皆さま方のご厚意とご配慮に感謝申し上げます。そして、学習に対する素晴らしい姿勢、休み時間や昼食時に温かい会話と笑顔で学生をもてなしてくださった附属池田小学校の児童たちにも心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。 参加学生には、附属池田小学校訪問で感じたことについてのレポートを課題として出しました。 以下にレポートの一部を紹介します。 ■授業参観では、子どもたちが積極的に授業に参加している様子に驚いた。授業後、板書を写真に撮っておられた先生の姿を拝見し、常に授業を改善していく努力をされていることを実感した。メリハリのある指示だけでなく児童をほめる言葉、一人一人に発表の場を与え、児童の発言を大切にする姿勢、児童自らが答えを見いだせるようにする指導など、先生方の高い指導技術を見ることができた。 ■授業中の態度とはちがい、無邪気でどんどん話しかけてくれた。とても素直であり、私たちがとる行動の良い面も悪い面もすぐに吸収するように感じた。このような子どもの前に立つ教師になるには、常に見られているという意識を持たなければならないと思う。 ■子どもにとっては自分たちも先生であることを自覚した。早く先生になって教えたいと思った。 ■高いフェンスや非常用押釦など安全性を高める設備だけでなく、校舎内から外部が見通せる構造、ドアが全開できるオープン教室、教室の近くに設けられた教員スペースなど、教員が安全を確保する行動を重要視していることがよく分かった。 ■池田小学校で起こった事件の話を聞いて、教員という仕事の責任の重さを感じ、しっかり覚悟をして教員にならないといけないと思った。また、このような事件を二度と起こさないためにも、悲しい事件だけれども語り継いでいく必要性を感じる。そして、この話を聞かせていただいた自分たちが、事件の教訓を受け継いでいきたいと感じた。 (引率教員:安井義和、西尾正寛、生野勝彦、大久保賢一、奥田俊詞、小谷恵津子、竹下幸男、辰巳智則、古川恵美、渡邉健治、小野尚香)
2014.08.12
在英日本人とイギリス人の外部講師を招いて講演会を行いました。~教育学部
7月3日(木)教育学部の卒業研究指導ゼミの時間に、竹下・ムース・石川・深田ゼミの合同で、在英日本人とイギリス人の外部講師を招いて講演会を行いました。 在英10年以上にもなり、現地で日本人のためにイギリス生活講座などの受け入れ事業を行っている田代さんと、その夫であり、ロンドン大学の講師Alanさんにイギリスや多文化社会の在り方などについての講演をしていただきました。 当日はゼミ生だけではなく、過去に短期語学留学に参加しイギリスでの生活を経験した学生も聴講し、まるで同窓会のようにイギリスでの経験を懐かしんでいました。 当日の講演内容について、出席した教育学部の横田さんと信長さんにレポートしていただきました。 田代さんはイギリス人の旦那様と共にイギリスで生活されており、本学の短期語学留学の現地でのサポートをしてくださっています。 まず、英国・イギリスのイメージについて。イギリスに行ったことのない学生と研修で行ったことのある学生から意見を聞き、視野を広げてから写真を使って意外とも思えるイギリスの姿を見ていきました。私は、イギリスが多文化・多民族国家であるとの認識をあまり持っていなかったので、とても新鮮な発見でした。 そして、話はイギリスという「国の成り立ち」に移りました。イギリスはもともと4つの国に分かれたいたものが統合され、現在1つの国になって存在しています。そのため、それぞれの地域が独立した意識をもっており、通貨や宗教が異なったりするとのことでした。 そして最後はイギリスの「教育」についてのお話しを聞きました。ハリー・ポッターに出てくる魔法学校の設定や様子が、イギリスの私立学校をモデルにしていることを知りました。イギリスと日本の教育には様々な違いがあり、それは国の歴史と深い関係があります。机上の知識としてそれらに触れるのではなく、実際に現地に足をはこび、自分の目で見て感じることによって学びへと繋げていきたいと思いました。 語学研修の参加者は口をそろえてまた行きたいと言っており、短期間でそのように思えた魅力のある国に私もぜひ行ってみたいです。 今回の講話を通して、今までの知識や認識とは少し違う、生のイギリスについてのお話しを聞くことができ、イギリスの魅力を肌で感じたいとの思いを強くもちました。 (教育学部4回生 横田彩) 英国というと白人のイメージがありましたが、黒人や中国人、インド人、イスラム教の人々など、様々な人種の人も暮らしていることを知り、大変驚きました。 今後、私は英国へ旅行してみたいと考えているので、その際は事前に異国の文化を学んでおき、現地で戸惑うことのないようにしておきたいです。また、様々な人種が入り乱れていることで、言語のなまりがあるようですが、それについては実際に聞いてみないとよく分からないと思いました。私自身、英語の抑揚や切れ目などの発音は上手ではないので、英国の人々にも通じるか不安があります。 教育については、英国では寮制が普通で、それも自宅から遠く離れたところに通っているということに驚きました。日本では大学生でも実家から通っている人もいるので、日本と英国では学校に対する親や子どもの考え方が異なっているのかなと思いました。英国のほうが、学校は勉学とともに生活面や協調性を学ぶ場であるという考え方が強いように思います。 また、英国にある大学130校のうち、私立大学が僅か2校という、私学の少なさに驚きました。私立はエリート教育を目指しているようで、公立との差別化が図られているように感じました。英国には西暦500年頃の学校も残っているそうなので、旅行に行った際は、一度見てみたいと思いました。この日学んだ日本と外国の学制の違いから生じる学力への影響を、卒業論文の作成に向けて調べていきたいと思いました。 最後に、Are you English? や Are you British? など、他国の文化をよく知らないと、失礼な表現を使ってしまう恐れがあることに気づきました。真の意味でのコミュニケーションをとるためには、文化的側面の学習もしていく必要があることを知りました。 (教育学部4回生 信長洋輔)
2014.08.05
2014年度「マミポコ・キッズ」活動報告!~現代教育学科
こんにちは! 畿央大学教育学部2回生の土山小梅(うめちゃん)です! わたしたちはマミポコ・キッズという地域の子どもたちと触れ合う団体です! 今回は第1回と第2回の活動について紹介します♪ 【第1回活動】 第1回では、初対面ということで子どもたちも大学生も緊張していました。 でも、活動が始まると緊張もほぐれ、とてもいい雰囲気でたくさんの笑顔がみられました♪ みんなで素敵なオリジナルの名札を作ったり、あと出しじゃんけんをしたり、マミポコ・キッズのことやグループの仲間を知る回になりました(^^) 【第2回活動】 第2回目の活動は、グループの仲を深める事が出来た回でもありました! グループの友だちの名前を再確認する「名まえしりとり」では、うまく名まえを言えない友だちにヒントを出しあったり、名札に書いてある名まえを見て、つながる言葉はないかを一緒に探しあったりと、会話が広がっていく様子がありました☆ 「魔法のじゅうたん」は、グループみんなでどうすればみんながじゅうたんに乗る事が出来るのかを相談する姿が印象的でした! 最後に行った「ラインナップ」ではグループ内の友だちの特徴を知る事が出来た内容でした。 今回の活動で、グループの友だちと親しく会話をすること、友だちと関わることの楽しさを感じれたように思います・・・♪ では最後にマミポコ・キッズでの子ども達のキラリを紹介したいと思います。 まず、そもそもキラリとは… マミポコ・キッズでの笑顔・がんばったこと・成長したことなど活動の中で輝いていたことのことを指します。 ☆それぞれのゲームを通してリーダーシップをとってくれたり、友だちと協力してどうやったら上手くゲームができるか考えることができたキラリさん☆ ☆グループの友だちがけがをしたときに優しく心配していたキラリさん☆ ☆名札作りで文房具を譲り合って使っていたキラリさん☆ ほかにも書ききれないほどたくさんのキラリがありました!! 残りの活動も全力で取り組み、子ども達のキラリ、そして大学生のキラリもたくさん発見していこうと思います。そしてこのマミポコ・キッズという場で、子どもたちと一緒にわたしたちスタッフも立派な「先生」になれるよう成長していきます。 今後ともマミポコ・キッズをよろしくお願いします。 現代教育学科2回生 土山 小梅 1回生 萩野 聖香 林 夏穂


