2026年の健康科学専攻(修士課程)の新着情報一覧
2026.08.18
科学研究費助成事業・学術変革領域研究(A)「顔身体のデザイン」第2回領域会議が開催されました! ~ ニューロリハビリテーション研究センター
2026年8月8日(土)から9日(日)にかけて、立教大学池袋キャンパスにおいて、科学研究費助成事業・学術変革領域研究(A)「顔身体のデザイン」の第2回領域会議が開催されました。 学術変革領域研究(A)は、従来の学問分野の枠を超え、多様な分野の研究者が連携しながら新しい学術領域を切り拓くことをめざす大型の研究プロジェクトです。「顔身体のデザイン」領域では、未来の顔身体を設計するとともに、そこに生じうる差別や痛みを解消するための倫理形成と教育のあり方を提案することを目指しています。 2026年度からは、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周教授が、公募研究班の研究代表者として参画しています。 言葉を超えたケアのかたちを探る研究が学術変革領域研究(A)に採択されました。 | 畿央大学 公募研究班として初めて参加した今回の領域会議では、森岡 周教授が研究代表者を務める研究課題「逸脱する身体との“対話”のデザイン:〈間〉の科学とアートで紡ぐケアの倫理」について、研究の概要説明や進捗報告を行いました。森岡 周教授は、在外研究のため滞在中のフランス・リヨンからオンラインで参加し、会場の参加者と研究のビジョンを共有するとともに今後の展開に向けて意見交換を行いました。 また、畿央大学からは複数の教員・大学院生が参加し、本研究課題に関するデータや関連テーマについて以下のポスター発表を行いました。 大住 倫弘教授:幻肢痛のリハビリテーション経験から失われた身体の補完について再考する 平川 善之客員教授、森岡 周 教授:『逸脱する身体』との対話をデザインする:CRPS患者に対する影絵を用いた間身体的アプローチ 長森 由依(博士後期課程)、高村 優作特任研究員、堀田 祥司氏、森岡 周教授:重度肢体不自由児と養育者の再会場面における顔身体を介した対話 堀田 祥司氏(修士課程)、長森 由依、森岡 周教授:言葉による意思表出が難しい子どもにおける顔身体のサインの変化―一人場面とかかわり場面に着目した予備的検討― 小仁田 充氏(博士後期課程)、森岡 周教授:意識障害患者における「顔」を介した関係性の再構築 公募研究班の報告や各発表に対して、哲学、文化人類学、心理学をはじめとする多分野の研究者の方々から講評をいただきました。また、他の研究班による発表や意見交換会、分野別勉強会などの2日間のプログラム全体を通して、幅広い視点から意見交換を行うことができました。 「顔身体のデザイン」領域の目的のもと、私たちは「育ち」と「老い」のケアの現場で繰り広げられている“対話”の実証・実践・設計に取り組み始めたところです。今回の領域会議への参加を通じて、リハビリテーション現場のフィールドワーカーとしての私たちのアイデンティティや強みを再認識するとともに、本研究がリハビリテーション分野を超えて発展していく可能性を強く実感しました。 このような貴重な機会をくださった領域代表の山口 真美教授(中央大学、認知科学・実験心理学)、計画班の河野 哲也教授(立教大学、哲学)をはじめとする「顔身体のデザイン」領域のみなさまに、心より感謝申し上げます。また、私たちの取り組みの可能性を大きく広げ、多くのご縁をつなぎながら本研究課題を牽引してくださっている森岡 周教授に、改めて深く感謝いたします。今回の領域会議で得た新たな視点やご縁を大切にして、未来の顔身体のデザインの実現に向けて着実に歩みを進めてまいりたいと思います。 健康科学研究科 博士後期課程3年 長森 由依 関連記事 明治大学・嶋田研究室にてJST CREST領域内研究交流を行いました ~ ニューロリハビリテーション研究センター 第1回日本理学療法学会連合学術総会で森岡 周 教授が臨床研究学術賞を受賞、本学関係者が各専門領域の主要企画で活躍! 記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に 在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
2026.08.14
サーマルグリル錯覚を測るモバイル機器の妥当性の検証~ニューロリハビリテーション研究センター
温かいモノと冷たいモノを同時に触ることで、灼熱痛に似た痛みや不快感を経験するサーマルグリル錯覚という現象が知られています。この錯覚は痛みの定量的な評価方法として注目されていますが、従来の計測装置は大型・高価であることが課題でした。畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 佐々木遼、大住倫弘教授を中心とする研究グループは、2つのグラフェンからなる携帯型のサーマルグリル錯覚機器では従来型の8プローブ型装置と中等度以上の一致を示すこと、複数回の計測値の平均によって高い信頼性が得られることを明らかにしました。この研究成果はEuropean Journal of Pain誌(Reliability and validity of a novel, portable thermal grill illusion apparatus using two graphene probes: An initial psychophysical validation study)に掲載されています。 研究概要 “サーマルグリル錯覚”とは、温かい刺激と冷たい刺激を同時に与えると、実際には存在しない灼熱痛を中心とした痛みや不快感が惹起される現象です。この錯覚は中枢神経系の感覚情報処理の過程で生じると説明されており、近年は痛みの評価ツールとしての活用も期待されています。しかし、これまで用いられてきた装置は、複数の温冷プローブを交互に並べる構造が主流であり、大型かつ高価であることから、臨床現場での普及の妨げとなっていました。畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの佐々木遼、大住倫弘教授らの研究グループは、2つのグラフェンから構成される手のひらサイズの携帯型サーマルグリル錯覚機器を用い、従来用いられていた大型機器との比較から機器の信頼性並びに妥当性を検証しました。その結果、携帯型の2プローブ機器は従来型の8プローブ装置と比べて痛みや不快感は弱いものの、moderate〜excellentの一致を示し、痛みの質についても両装置に共通して灼熱痛というサーマルグリル錯覚に特徴的な感覚が誘起されることが明らかになりました。また、複数回の測定を平均することで測定誤差が小さくなり、健常成人において痛みは4回、不快感は3回以上の平均で高い信頼性が得られることも示されました。この成果は、サーマルグリル錯覚の計測をより簡便かつ標準化された手続きで行うための一歩になったと言えます。 本研究のポイント 温かい刺激と冷たい刺激を同時に触れると痛みや不快感が誘起されるサーマルグリル錯覚を2つのグラフェンで構成される携帯型機器で再現できるのかを検証した。 携帯型の2プローブ機器では、従来型の8プローブ装置とmoderate〜excellentの一致を示し、どちらの装置もサーマルグリル錯覚に特徴的な「灼熱痛」を誘起させた。 繰り返し測定を平均することで信頼性が向上し、痛みは4回、不快感は3回以上の計測の平均によって高い信頼性が得られることが確認された。 研究内容 サーマルグリル錯覚を惹起するためには、温かい刺激と冷たい刺激を同時に与える必要があります。本研究では、2つのグラフェン(間隔1.6mm)を温刺激42℃、冷刺激18℃という、通常では痛みを生じさせない温度で管理し、同一の温度条件に設定した銅棒を用いた従来型の8プローブ型装置と比較しました(図1)。実験では前腕または手関節の橈側への10秒間の刺激を10回繰り返すことでサーマルグリル錯覚をそれぞれ誘発し、1回ごとに熱さ・冷たさ・痛み・不快感を聴取しました。また、10回の終了後には痛みの性質を評価しました。 図1.2つのサーマルグリル錯覚機器 (A) 携帯型の機器であり、コンパクト(70 mm × 40 mm × 65 mm)かつ軽量(140 g)であることが特徴になります。2つのグラフェンプロー(7 mm × 15 mm)はプラスチックケースの中心に1.6mmの間隔で設置されています。 (B) 過去の研究でも用いた8プローブ型のサーマルグリル錯覚機器は8本の銅製バー(長さ20 cm、直径0.8 cm)からなり、各バーの間隔は5 mmに設定されました。4つの棒は温水槽と4つの棒は冷水槽と接続され、それぞれ水を灌流させることで温度を維持しました。 その結果、携帯型の2プローブ型機器は従来型の8プローブ型装置よりも痛みや不快感がやや低いものの、2つの機器で生じる熱さ・冷たさ・痛み・不快感には強い相関が見られ、級内相関係数(ICC)でもmoderate〜excellentの一致が確認されました。また、両装置ともサーマルグリル錯覚に特徴的な“灼熱痛”が中央値1以上の主要な感覚として共通して抽出されました(図2)。 図2.2プローブと8プローブ機器の痛み・不快感の比較(Bland-Altman plots) さらに、携帯型機器による10回の繰り返し測定を解析した結果、単回の測定では誤差が大きいものの、複数回の平均を取ることで信頼性(ICC)が向上し、測定誤差(SEM・MDC95)が小さくなることが示されました(図3)。具体的には、痛みでは4回、不快感では3回以上の計測の平均によって高い信頼性が得られました。 図3.2プローブ機器の複数トライアル平均による信頼性 携帯型装置と従来型装置の絶対値の差は、プローブの本数や接触面積の違いによる刺激の差を反映している可能性がありますが、本研究の成果は携帯型の2プローブ型機器でも十分にサーマルグリル錯覚を誘起することができることを示しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究は、これまで大型・高価な装置を必要としていたサーマルグリル錯覚の計測が、手のひらサイズの携帯型装置でも一定の妥当性・信頼性を持って実施可能であることを示しました。特に、健常成人において複数回の測定を平均することで信頼性が向上することが確認された点は、今後この装置を用いた計測プロトコルを設計する上で有用な知見です。 今後は、慢性疼痛や脳卒中後疼痛などの有痛患者に対する応用や、他の神経生理学的指標との関連の整理、精神心理状態との関連性の検証などを進めていく予定です。 論文情報 Ryo Sasaki, Michihiro Osumi, Yuki Morikawa, Shu Morioka Reliability and validity of a novel, portable thermal grill illusion apparatus using two graphene probes: An initial psychophysical validation study European Journal of Pain. 2026 July 23 関連する先行研究 Osumi M, Sumitani M, Nobusako S, Sato G, Morioka S. Pain quality of thermal grill illusion is similar to that of central neuropathic pain rather than peripheral neuropathic pain. Scand J Pain. 2021 May 21;22(1):40-47. Uragami S, Osumi M. Cortical oscillatory changes during thermal grill illusion. Neuroreport. 2023 Mar 1;34(4):205-208. Matsuda S, Igawa Y, Uchisawa H, Iki S, Osumi M. Thermal Grill Illusion in Post-Stroke Patients: Analysis of Clinical Features and Lesion Areas. J Pain Res. 2023 Nov 14;16:3895-3904. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 研究員 佐々木遼 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2026.08.14
入院中の慢性がん関連痛を時間軸で捉える-反復評価からみえた1日の痛みの特徴-~ニューロリハビリテーション研究センター
がんに関連する慢性疼痛は、身体機能や生活の質を損なう重要な症状ですが、入院中に痛みが1日の中でどのように変化するかは十分に明らかではありませんでした。畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程の杉野達也氏と森岡周教授らは、慢性がん関連痛を有する入院患者の痛みを、起床時から就寝時まで1日6回、3日間にわたり評価しました。その結果、集団レベルでは痛みの強さが1日を通して比較的安定していることが示されました。本成果は、入院患者の痛みを単一時点の数値だけで判断せず、身体機能、鎮痛薬、治療状況、心理面、入院環境を含めて解釈する重要性を示すものです。この研究成果はJournal of Palliative Medicine誌(Within-Day Pain Profiles in Hospitalized Patients with Chronic Cancer-Related Pain: Implications for Inpatient Symptom Assessment)に掲載されています。 研究概要 痛みは、病気や組織の状態だけで決まるものではなく、心理状態、活動量、治療、薬剤、生活環境などの影響を受ける主観的な体験です。さらに、慢性疼痛の一部では、朝に強い、夕方から夜に強くなるなど、時間帯による変化が報告されています。しかし、入院中の慢性がん関連痛について、起床から就寝までの痛みの推移を定時に繰り返し測定した研究は限られていました。そこで、畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程の杉野達也氏、森岡周教授らの研究チームは、慢性がん関連痛を有する入院患者を対象に、1日の痛みの推移を繰り返し評価しました。その結果、慢性がん関連痛では、集団レベルの痛みの強さは起床から就寝まで比較的安定していることが示されました。一方、慢性非がん性疼痛では、起床時と就寝時に痛みが高く、午前中に低下する異なる推移がみられました。ただし、両群は患者背景が大きく異なるため、両群間の差を直接検証したものではありません。また、慢性がん関連痛群では、3日間の平均的な痛みが強いことと、罹患期間の長さ、中枢性感作に関連する症状、痛みに対する破局的思考、抑うつ症状の強さとの間に関連が認められました。本研究は、入院中の慢性がん関連痛の1日の痛みの推移を示すとともに、痛みを単一時点の数値だけで捉えるのではなく、患者の身体機能、薬剤、治療状況、心理面、入院環境などを踏まえて解釈する重要性を示しました。 本研究のポイント 慢性がん関連痛を有する入院患者38名の痛みを、起床時から就寝時まで1日6回、3日間にわたり繰り返し評価しました。 慢性がん関連痛群では、集団レベルの痛みの強さに有意な時間帯の影響は認められず、通常の入院管理下で比較的安定した日内プロファイルを示しました。 集団レベルで痛みが安定していても、個々の患者に変動がないとは限りません。単一時点の痛みの数値は、身体機能、鎮痛薬、治療状況、心理面、入院環境と併せて解釈する必要があります。 研究内容 本研究は、慢性疼痛が3か月以上持続している成人入院患者68名を対象とした観察研究です。対象者は、慢性がん関連痛群38名と慢性非がん性疼痛群30名で構成されました。慢性がん関連痛群については、3日間の痛み評価が終了するまでに手術、化学療法、放射線治療などの積極的ながん治療を受けた患者は除外されました。 痛みの強さは、0を「痛みなし」、100を「想像できる最も強い痛み」とするVisual Analog Scale(VAS)を用いて、起床時、9時、12時、15時、18時、就寝時に評価しました。この評価を3日間連続して行い、各時間帯の平均値から1日の痛みの推移を検討しました。その結果、慢性がん関連痛群では、起床時から就寝時まで、痛みの強さに有意な時間帯の変化は認められませんでした。これに対して慢性非がん性疼痛群では、起床時に高かった痛みが9時から12時に低下し、その後、夕方から就寝時に再び高くなる推移を示しました(図1)。また、慢性がん関連痛群では、3日間の平均的な痛みが強いことと、罹患期間の長さ、中枢性感作に関連する症状、痛みに対する破局的思考、抑うつ症状の強さとの間に関連が認められました。 図1.入院患者における慢性がん関連痛と慢性非がん性疼痛の1日の推移 慢性がん関連痛群(a)では、起床時から就寝時まで比較的安定した推移を示しました。一方、慢性非がん性疼痛群(b)では、起床時と就寝時に高く、午前中に低下する推移がみられました。なお、両群は患者背景が異なるため、両群間の差を直接検証した結果ではありません。 慢性がん関連痛群における時間帯の影響は、定時の強オピオイド使用と評価日を考慮した解析でも有意ではなく、集団レベルで比較的安定しているという解釈は変わりませんでした。一方で、集団の平均値による解析は、個々の患者にみられる一時的な痛みの増悪や変動を弱めて示す可能性があります。 したがって、本研究結果は「がん関連痛は1日の中で変化しない」ことを示すものではなく、個々の患者の痛みを、身体機能、薬剤、治療、心理面、入院環境と併せて評価する必要性を示すものです。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究は、入院中の慢性がん関連痛を単一時点の数値だけで判断せず、身体機能、鎮痛薬、治療状況、心理面などを含めて解釈する重要性を示しました。今後は、活動量や睡眠、薬剤投与時刻、入院環境なども併せて評価し、個々の患者に応じた疼痛評価と支援方法の確立につなげる必要があります。 論文情報 Tatsuya Sugino, Yoichi Tanaka, Shu Morioka Within-Day Pain Profiles in Hospitalized Patients with Chronic Cancer-Related Pain: Implications for Inpatient Symptom Assessment Journal of Palliative Medicine. 2026 August 3 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 博士後期課程 杉野 達也 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2026.08.07
第16回呼吸・循環リハビリテーション研究大会を開催しました!~ 健康科学研究科 田平研究室
2026年8月1日(土)・2日(日)の2日間にわたり、滋賀県米原市のエクシブ琵琶湖にて「第16回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催しました。本研究大会は、田平研究室の大学院生や修了生が、それぞれの研究成果や現在取り組んでいる研究課題を持ち寄り、意見交換を行う機会として毎年開催されています。今回は、現地参加11名、Web参加5名の計16名が参加しました。 ▶昨年度実施された第15回呼吸・循環リハビリテーション研究大会の様子はこちら 研究発表会は、対面とZoomを組み合わせたハイブリッド形式で行われ、2日間で計11題の演題が発表されました。各演題には発表15分、質疑応答15分の時間が設けられ、学会発表とは異なり、研究の背景や方法、解析結果の解釈、今後の研究の進め方などについて、一つひとつじっくりと議論することができました。研究に対するそれぞれの思いが交わるなかで議論は尽きることなく、もう少しこのまま語り合っていたいと感じるほど、充実した時間となりました。 ▲研究発表の様子 演題は、自律神経調整や急性心不全、間質性肺疾患、胸部外科術後、小児患者に対する呼吸理学療法などの呼吸・循環リハビリテーションに関するテーマに加え、がん患者の身体機能、栄養評価、体液バランス、新生児・乳児期の心臓血管外科術後リハビリテーションなど、多岐にわたりました。異なる領域や施設で臨床・研究に取り組む参加者から多様な意見が出され、それぞれの研究をブラッシュアップするための貴重な機会となりました。 ▲質疑応答の様子 1日目の研究発表終了後には、夕食を囲みながら、研究の話だけでなく、日々の臨床や近況についても語り合いました。研究発表中とは異なる和やかな雰囲気の中で、大学院生と修了生、また所属施設の異なる参加者同士の交流を深めることができました。 ▲夕食会・交流の様子 2日間を通して、自身の研究を改めて見直すとともに、今後の研究を進めるうえで多くの助言や新たな視点を得ることができました。また、研究室の修了生を含めたつながりの大切さを実感する、充実した研究大会となりました。 田平研究室では、呼吸・循環リハビリテーション領域における日々のClinical Questionを研究につなげ、その成果を臨床へ還元することをめざして活動しています。当研究室の活動や研究内容に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。 研究室スタッフ一同、心よりお待ちしております。 健康科学研究科 修士課程 北村 憲一 関連記事 ▼田平研究室に関連する記事 第15回日本リハビリテーション栄養学会学術集会において大学院生が最優秀YIA賞を受賞 ~ 健康科学研究科 第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会で2年連続となる「医療の質特別賞」を受賞! ~ 健康科学研究科 第65回日本呼吸器学会学術講演会で『トラベルアワード』を受賞 ~ 健康科学研究科 ▼健康科学研究科に関連する記事 第1回日本理学療法学会連合学術総会で森岡 周 教授が臨床研究学術賞を受賞、本学関係者が各専門領域の主要企画で活躍! 田原本町との連携を強化 -健康づくりと地域課題の解決を推進~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 地域リハビリテーション研究室の教員・院生が第35回奈良県理学療法士学会で講演・研究成果を発表し、学会賞を受賞!~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 合同ゼミ懇親会を開催!~ 健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室
2026.08.03
第1回日本理学療法学会連合学術総会で森岡 周 教授が臨床研究学術賞を受賞、本学関係者が各専門領域の主要企画で活躍!
2026年7月24日(金)から26日(日)まで、札幌コンベンションセンターにおいて「第1回日本理学療法学会連合学術総会」が開催されました。本学術総会は、日本理学療法学会連合を構成する学会・研究会が一堂に会し、理学療法学の現在と未来について領域横断的に議論する、記念すべき第1回の学術総会です。 本学術総会において、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周 教授が、理学療法学術賞の「臨床研究学術賞」を受賞しました。 受賞記念講演では、「臨床の問いから拓く理学療法学―病態把握・身体性・自己再構築へ―」というテーマで講演しました。また、特別企画シンポジウム「日本理学療法学会連合の未来を語る」にもシンポジストとして登壇し、今後の理学療法学と学術活動の発展に向けた議論に参加しました。 ▶ 森岡 周 教授の受賞の様子はこちら 本学関係者が多数登壇 本学術総会には、計13名もの畿央大学関係者が、講師、シンポジスト、座長として登壇し活躍しました。 本学教員では、瓜谷 大輔教授が変形性膝関節症に対する徒手理学療法およびウィメンズヘルス理学療法について、岡田洋平教授がパーキンソン病の病期に応じた理学療法について講演しました。土井 剛彦教授は、サルコペニアに対する理学療法戦略に関するシンポジウムに登壇しました。石垣 智也准教授は、高齢者の社会参加と健康をテーマとする講演の座長を務め、地域の健康と理学療法をつなぐ議論を進行しました。 さらに、佐藤 剛介客員教授は脊髄損傷の再生医療と理学療法、生野 公貴客員教授は治療学に貢献する理学療法研究およびサルコペニアに対する理学療法戦略、徳田 光紀客員准教授は異常感覚に対する経皮的電気神経刺激に関する企画に、それぞれシンポジストまたは座長として参画しました。中村 潤二客員准教授は、痙縮と拘縮に対する電気刺激療法および拡散型ショックウェーブ療法について講演しました。また、吉田 陽亮客員准教授は、集中治療医学領域における神経筋電気刺激の活用を扱う企画の座長を務めました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの客員研究員では、重藤 隼人氏が関節可動域制限と徒手理学療法に関する企画の座長を務めるとともに、徒手理学療法の鎮痛メカニズムについて講演しました。西 祐樹氏は異常感覚に対する経皮的電気神経刺激について講演し、尾川 達也氏は生活期におけるリハビリテーション・栄養・口腔ケアの実装を扱うシンポジウムの座長を務めました。 畿央大学関係者が担当した主なプログラム ● 森岡 周 教授(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長) 理学療法学術賞受賞記念講演・臨床研究学術賞:講師 「臨床の問いから拓く理学療法学―病態把握・身体性・自己再構築へ―」 学会企画講演:座長 「脳卒中者の歩行再建と神経理学療法学会の進むべき方向性」 特別企画シンポジウム:シンポジスト 「日本理学療法学会連合の未来を語る」 ●瓜谷 大輔 教授(畿央大学健康科学部理学療法学科/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:講師 「変形性膝関節症の病態に対する徒手理学療法の再考」 合同シンポジウム:シンポジスト 「ウィメンズヘルス理学療法と運動器理学療法:See the broader picture」 ●岡田 洋平 教授(畿央大学健康科学部理学療法学科/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:講師 「パーキンソン病の理学療法~病期に応じた最適な理学療法の実践をめざす~」 ●土井 剛彦 教授(畿央大学健康イノベーション教育研究センター/大学院健康科学研究科) 合同シンポジウム:シンポジスト 「サルコペニアに対する理学療法戦略の最前線―物理療法をどのように活用していくか?―」 ●石垣 智也 准教授(畿央大学健康イノベーション教育研究センター/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:座長 「高齢者の社会参加と健康:地域の健康と理学療法をつなぐ視点」 ●佐藤 剛介 客員教授(畿央大学大学院健康科学研究科/奈良県総合医療センター) 学会企画講演1:座長 「脊髄損傷の再生医療と理学療法―機能改善効果と背景メカニズムの検証―」 ●生野 公貴 客員教授(畿央大学大学院健康科学研究科/西大和リハビリテーション病院) 特別企画シンポジウム:シンポジスト 「治療学に貢献しうる理学療法研究とは」 合同シンポジウム:座長 「サルコペニアに対する理学療法戦略の最前線―物理療法をどのように活用していくか?―」 ●徳田 光紀 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科/平成記念病院) 学会企画講演:座長 「異常感覚に対する経皮的電気神経刺激の最新知見」 ●中村 潤二 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科 客員教授/西大和リハビリテーション病院) 学会企画講演:講師 「痙縮と拘縮に対する理学療法の最前線―電気刺激療法と拡散型ショックウェーブ療法の臨床応用―」 ●吉田 陽亮 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科/奈良県西和医療センター) 学会企画講演:座長 「集中治療医学領域における物理療法の新展開―ICU-AWやPICSに対する神経筋電気刺激の活用―」 ●重藤 隼人 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/京都橘大学) 合同シンポジウム:座長 「関節可動域制限の病態と徒手理学療法における適応の再考」 学会企画講演:講師 「徒手理学療法の鎮痛メカニズム」 ●西 祐樹 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/長崎大学) 学会企画講演:講師 「異常感覚に対する経皮的電気神経刺激の最新知見」 ●尾川 達也 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/西大和リハビリテーション病院) 合同シンポジウム:座長 「『生活期におけるリハ・栄養・口腔ケアガイドライン』発刊後の実装と課題」 講演・シンポジウム・座長を務めた本学関係者の様子を一部紹介 今回の学術総会では、神経理学療法、運動器理学療法、物理療法、老年・地域理学療法など、幅広い専門領域において本学関係者が重要な役割を担いました。森岡教授の受賞はもとより、本学の教員、客員教授、客員准教授、客員研究員が、それぞれの専門分野を牽引する立場から理学療法学の発展に貢献していることを確認する機会となりました。 畿央大学 健康イノベーション教育研究センター 大学院 健康科学研究科 准教授 石垣 智也 関連記事 記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流 理学療法学科 健康科学研究科
2026.08.03
自分への思いやりが、ジャンクフード喫食の低さを介して 自殺念慮の低さと関連~看護医療学科
― 超加工食品の摂取頻度と自殺念慮の関連を、生活習慣精神医学の視点から検証 ― 本研究のポイント セルフコンパッションが高い人ほど、基本的心理欲求(自律性・有能感・関係性)が満たされている傾向が示されました。 基本的心理欲求が満たされている人ほど、超加工食品の摂取頻度が低い傾向が示されました。 超加工食品の摂取頻度が高い人ほど、自殺念慮が強い傾向が示されました。 これらを統合し、セルフコンパッション・日常の食行動・自殺念慮をつなぐ新しいモデルを提案しました。 本研究は、本学看護医療学科の紅林 佑介准教授による成果で、国際誌「Archives of Psychiatric Nursing」に掲載されました。 研究の背景 自殺念慮につながる要因は、心理的苦痛だけでなく、睡眠、食事、身体活動、社会的つながりなどの日常生活とも関係する可能性があります。近年、生活習慣精神医学では、こころの健康と食行動の関連が注目されています。なかでも、加工度が高く、糖・脂質・塩分を多く含みやすい超加工食品は、精神的健康との関連が報告されるようになりました。 一方で、超加工食品の摂取を単に「控えるべき行動」として扱うだけでは、なぜその行動が生じるのか、どのように支援できるのかは十分に説明できません。本研究では、困難に直面した際に、過度な自己批判を弱め、自分に思いやりを向ける心理的資源であるセルフコンパッションと呼ばれる心理特性に着目しました。さらに、自己決定理論に基づく基本的心理欲求、すなわち「自律性」「有能感」「関係性」が、セルフコンパッションと食行動をつなぐ心理的機序になり得るとも考えられました。 研究の概要 そこで、本研究では、20~59歳の成人400名を対象に、セルフコンパッション、基本的心理欲求、超加工食品の摂取頻度、自殺念慮の関連を横断的に検討しました。分析では、セルフコンパッションから基本的心理欲求、超加工食品の摂取頻度を経て自殺念慮へ至る連続的な媒介経路を検証しました。 その結果、セルフコンパッションは基本的心理欲求の充足と正に関連し、基本的心理欲求の充足は超加工食品の摂取頻度の低さと関連しました。また、超加工食品の摂取頻度は自殺念慮の高さと関連しました。さらに、セルフコンパッションと自殺念慮の関連は、基本的心理欲求を介した間接的な関連として示されました。 新知見と意義 本研究の新知見は、第一に、超加工食品の摂取頻度が自殺念慮と関連する生活習慣上の要因として示された点です。自殺念慮は多くの要因によって形成されるため、食行動だけで説明できるものではありません。しかし、日常的で修正可能な行動である食品選択が、自殺念慮という重篤な精神健康指標と関連したことは、生活習慣精神医学および精神看護学にとって重要な知見と言えます。 第二に、セルフコンパッションが基本的心理欲求を介して、超加工食品の摂取頻度の低さと関連した点です。これは、健康的な食品選択には心理状態も影響する可能性を示唆しています。つまり、健康的な食行動になるよう支援するためには、「健康的な食行動を教える」だけでなく、本人の自律性を尊重し、有能感を高め、周囲とのつながりを支える心理的サポートも必要である可能性も示唆します。 第三に、セルフコンパッション、基本的心理欲求、食行動、自殺念慮を一つのモデルで統合した点です。セルフコンパッションを高める支援は、単に気分を和らげるだけでなく、基本的心理欲求を満たし、より健康的な生活行動を選びやすくなり、結果として自殺念慮を軽減する可能性があります。 看護実践への示唆 本研究は、精神保健上の健康教育に対して、次のような示唆を与えたと言えます。自殺念慮の軽減を目指した新しい複合的看護介入、つまりセルフコンパッションや基本的心理欲求を満たす心理教育と、健康的な食事選択および食習慣改善へのサポートを組み合わせる介入の開発につなげられる可能性があります。 今後の展望 本研究は横断研究であるため、因果関係を断定することはできません。今後は、縦断研究や介入研究によって、セルフコンパッション、基本的心理欲求、超加工食品の摂取頻度、自殺念慮の時間的関係を検証する必要があります。 論文情報 Yusuke Kurebayashi Mapping the self-compassion–suicidal ideation link: A serial multiple mediation path analysis involving basic psychological needs and ultra-processed food intake Archives of Psychiatric Nursing. 2026 July 22;64:152186 問い合わせ先 畿央大学 健康科学部看護医療学科 大学院 健康科学研究科 准教授 紅林佑介 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 y.kurebayashi@kio.ac.jp 関連記事 看護医療学科 紅林 佑介准教授が国際学術誌 PLOS ONE のAcademic Editorに就任しました 自分を優しく思いやる心(セルフ・コンパッション)が「不眠」と「孤独感」を解消する仕組みを解明:本学看護学科による国際共同研究 — 看護医療学科 紅林准教授、国際学術誌『SAGE Open Nursing』の編集査読委員に就任
2026.07.23
田原本町との連携を強化 -健康づくりと地域課題の解決を推進~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター
畿央大学は、2016年に田原本町と「田原本町・畿央大学との包括的な連携協力に関する協定書」を締結し、双方の人的・知的資源を生かしながら、まちづくり、健康づくり、子育て支援、教育など、幅広い分野で連携を進めてきました。 ▶2016年の包括連携協定の調印式の様子はこちら このたび、本学ウェルネス共創研究センターと田原本町との連携をさらに強化するにあたり、今後の方向性や展望を確認するため、本学の土井 剛彦教授、石垣 智也准教授が田原本町を訪問し、高江 啓史町長と意見交換を行いました。 今後は、田原本町が実施する介護予防をはじめとした各種事業について、短期的・長期的な効果を検証するとともに、住民の皆さまの健康状態や地域課題を的確に把握するためのデータ基盤の整備を進めます。得られたデータや研究成果を、より効果的な健康づくり・介護予防事業の企画や改善に生かし、田原本町とともに地域課題の解決に取り組んでいきます。 ▶今回の訪問の様子は、田原本町のFacebookにも記事が掲載されています。 地域リハビリテーション研究室 ウェルネス共創研究センター 関連記事 地域リハビリテーション研究室の教員・院生が第35回奈良県理学療法士学会で講演・研究成果を発表し、学会賞を受賞!~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第68回日本老年医学会学術集会で教員・研究員が研究成果を発表しました ~ 健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 畿央大学関係者が多数関わり、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第2回を開催しました!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第3回を開催しました! 〜 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第4回を開催しました! 〜ウェルネス共創研究センター・理学療法学科
2026.07.09
地域リハビリテーション研究室の教員・院生が第35回奈良県理学療法士学会で講演・研究成果を発表し、学会賞を受賞!~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター
2026年7月5日(日)に、奈良県産業会館で第35回奈良県理学療法士学会が開催されました。地域リハビリテーション研究室からは石垣 智也准教授が特別講演を行い、松本 大輔准教授、修士課程1年の西渕 大悟が一般演題での口述発表を行いました。 第35回奈良県理学療法士学会のテーマは「地域に根ざした理学療法の未来を創る」でした。奈良県内外から多くの理学療法士や学生が参加し、臨床実践や研究成果について活発な議論が行われました。 本学会は特定の研究分野に限定されていないため、運動器・脳血管・内部障害・地域リハビリテーションなど、幅広い分野の研究発表を聴講することができました。普段の業務では触れる機会の少ない領域についても新たな知見を得ることができ、多角的な視点から理学療法について学ぶ大変貴重な機会となりました。 演題名のご紹介 石垣 智也准教授(特別講演):理学療法に根ざした「私の地域」づくり -臨床知から生まれるつながりと深化する専門性- 松本 大輔准教授(一般演題):住民主体の通いの場における高齢者の内在的能力低下の実態とグループ間格差 松本 大輔准教授は、学会長賞を受賞されました。 西渕 大悟(一般演題):大腿骨頸部骨折術後に Orthobot を使用した歩行練習が有効であった一症例 私は、本学大学院への入学以前から臨床現場において歩行支援ロボットを積極的に活用した理学療法に取り組んでいました。今回、歩行支援ロボットを併用した理学療法により良好な改善が得られた症例を経験したため、その取り組みについて発表しました。 学会発表は今回で2度目であったということもあり、発表前は大変緊張していました。しかし、発表後には他施設の先生からご質問やご意見をいただき、有意義な意見交換を行うことができました。 今回は、修士課程で取り組む研究とは異なる内容の発表でありましたが、経験年数の浅い私にとっては、学会で発表し、多くの先生方と交流できたことが大変貴重な経験となりました。 今回の経験を糧に、修士課程での研究を進めながら、今後も積極的に学会発表を行っていきたいと思います。 健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室 修士課程1年 西渕 大悟 地域リハビリテーション研究室 ウェルネス共創研究センター 関連記事 第68回日本老年医学会学術集会で教員・研究員が研究成果を発表しました ~ 健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 畿央大学関係者が多数関わり、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第2回を開催しました!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第3回を開催しました! 〜 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第4回を開催しました! 〜ウェルネス共創研究センター・理学療法学科
2026.06.23
第68回日本老年医学会学術集会で教員・研究員が研究成果を発表しました ~ 健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター
2026年6月11日(木)~13日(土)にかけて、第68回日本老年医学会学術集会が兵庫県神戸市(神戸国際会議場・神戸ポートピアホテル)で開催されました。本学大学院健康科学研究科およびウェルネス共創研究センターからは、高取 克彦 教授、松本 大輔 准教授がポスター発表を行い、中北 智士 研究員、置田 翼 研究員が口述発表を行いました。地域在住高齢者の介護予防やフレイル対策、住民主体の通いの場に関する研究成果を発信し、多くの研究者や医療専門職との活発な意見交換を行いました。 学会発表内容のご紹介 高取 克彦 教授:「地域住民運営型介護予防グループにおける男性参加の意義―個人およびグループデータを用いた検討―」 本研究は介護予防施策の柱となる地域住民主体の通いの場において、男性参加率の低さに焦点を当て、男性参加率20%が介護予防施策の到達性を示す指標(Key Performance Indicator: KPI)となる可能性を示した研究です。 松本 大輔 准教授:「住民主体の通いの場における参加者のIntrinsic Capacity低下からみた集団の類型化」 WHOが進めるICOPE(高齢者の統合ケア)の中で用いられるIntrinsic Capacity(内在的能力:個人に備わっているすべての身体的・精神的能力の総和)について調査しました。通いの場ごとにIntrinsic Capacityが低下されている方の割合が異なり、3つのタイプに分けられることを示しました。 中北 智士 研究員:「通いの場参加者のサルコペニアおよび身体機能と要介護発生との関連:7年間の追跡調査」 本研究では、住民主体の通いの場においてリハビリ専門職が要介護リスクの高い高齢者を効率よく抽出するための指標を検討し、Timed Up & Go test(6秒以上)にサルコペニア評価を加えることが有用であることを示しました。 置田 翼 研究員:「地域における住民主体の通いの場参加者の内在的能力と潜在的リスク―男性参加者に着目して―」 介護予防活動として住民主体の通いの場への参加が推奨されています。本研究は男性参加者に着目し、WHOが提唱する内在的能力(Intrinsic Capacity)や運動性認知機能低下(MCR)などの観点から、潜在的リスクについて検討した研究となります。 日本老年医学会学術集会は、高齢者医療、介護予防、フレイル対策、認知症ケアなど幅広い領域の研究者や医療・介護専門職が全国から集い、最新の研究成果や実践について議論する国内最大級の学術集会です。 今回の学会では、介護予防分野におけるアセスメントツールの開発や、フレイル・要介護リスクの早期発見・早期介入に関する研究報告が数多く発表されていました。また、地域住民主体の活動や社会参加の重要性に着目した研究も多く、地域包括ケアシステムのさらなる推進に向けた新たな知見を得ることができました。 ウェルネス共創研究センターでは、地域住民の健康づくりや介護予防に関する研究と実践を推進しています。今回得られた知見を今後の研究活動や地域連携事業へ還元し、健康寿命の延伸と地域ウェルビーイングの向上に貢献できるよう、引き続き取り組んでまいります。 ▲土井 教授、武田 研究員、博士課程の山本・仲村 渠 氏も参加しました。 畿央大学大学院健康科学研究科 ウェルネス共創研究センター客員研究員 医療法人あすか会 介護老人保健施設ハビリス 置田 翼 関連記事 第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 畿央大学関係者が多数関わり、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第2回を開催しました!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第3回を開催しました! 〜 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第4回を開催しました! 〜ウェルネス共創研究センター・理学療法学科
2026.06.09
畿央大学関係者が多数関わり、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科
2026年5月30日(土)・31日(日)の2日間、畿央大学を会場として「第5回日本前庭理学療法学会学術大会」が開催されました。本大会は「中枢前庭障害の病態に“せまる”」をテーマに、全国から理学療法士・医師・研究者など多くの参加者が集まり、前庭理学療法に関する活発な議論と交流が行われました。 今回の大会では、畿央大学の教員・大学院修了生・大学院生・卒業生・関係者が大会運営やスタッフとして多数関わり、学術大会を支えました。 畿央大学を会場に、全国から前庭理学療法に関心をもつ参加者が集結 本大会は、「中枢前庭障害の病態に“せまる”」をテーマに、脳卒中後のbody lateropulsionや、急性期理学療法のリスク管理、垂直認知など、臨床と研究の両面から前庭理学療法を深く考える機会となりました。 特別講演では、自治医科大学リハビリテーションセンターのリハビリテーション科医の直井為任先生に「Body lateropulsionの診かた」についてご講演いただき、臨床所見の捉え方や病態理解について、症例を交えながら大変わかりやすくご提示いただきました。 また、教育講演では、兵庫医科大学の野添 匡史先生に「テント下脳卒中に対する急性期理学療法のリスク管理」についてご講演いただきました。急性期における全身状態や、脳画像と臨床所見を踏まえたリスク管理の重要性について、多くの学びが得られる内容でした。 「垂直認知と前庭理学療法」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。 シンポジウムでは、鎌田 将星先生、和田 佳郎先生、林 翔太先生にご登壇いただき、中枢疾患、末梢前庭疾患、高齢者・臨床応用など、それぞれの立場から垂直認知と前庭理学療法についてご講演いただきました。垂直認知の評価やリハビリテーションにどのようにつなげていくかについて、分野を超えた活発なディスカッションが行われました。 機器体験会では、評価・介入機器に触れながら参加者同士が交流 本大会では、講演や一般演題に加えて、前庭理学療法に関連する評価機器の体験会を、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターを使用して実施しました。機器は畿央大学にある機器を多く使わせていただき、畿央大学開催ならではの企画となりました。 参加者は、実際に機器を体験しながら、臨床での活用方法や研究への応用について担当スタッフや参加者同士で意見交換を行いました。機器に触れるだけでなく、普段の所属施設を超えた交流の場にもなり、大会全体の大きな特徴の一つとなりました。 畿央大学関係者が大会運営を支える 日本前庭理学療法学会には多くの畿央大学関係者が関与しており、今回の学会運営に主として携わりました。大会長は、畿央大学大学院健康科学研究科客員准教授の植田 耕造(畿央大学3期生、大学院修了生)が、副大会長は11期生で大学院修了生の藤田 大輝が、準備委員長は博士後期課程1年の福本 匠吾が務めました。また理事長の塩崎 智之も大学院修了生です。 また、今回の学術大会では、畿央大学の多くの関係者にご協力いただきました。 健康イノベーション教育研究センターの石垣 智也先生(4期生、大学院修了生)には学会の準備から当日の運営に至るまで多大なご尽力をいただきました。機器体験会では健康イノベーション教育研究センターの大住 倫弘先生(3期生、大学院修了生)、西大和リハビリテーション病院の中村 潤二先生(1期生、大学院修了生、客員准教授)、内沢 秀和先生(博士後期課程2年)、若林 汰先生(13期生、博士後期課程1年)、吉田 衣里先生(17期生)にご協力いただきました。 日本の理学療法分野において多くの研究成果を発信している畿央大学に来校できたことを喜ばれる参加者の方も多くおられました。畿央大学には、臨床現場で働きながら研究に取り組む大学院生や修了生も多く、今回の学術大会も、臨床と研究をつなぐ学びの場として大変意義深いものとなりました。 大会長より このたび、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を畿央大学で開催させていただきました。会場をご提供いただきました畿央大学の先生方、当日運営にご協力いただいた大学院生・修了生・関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。本大会では、講師・シンポジストの先生方によるご講演、一般演題、機器体験会を通じて、前庭理学療法に関する活発な議論と交流が行われました。参加者の先生方が熱心に議論し、楽しそうに交流されている様子を拝見し、大会長として大変嬉しく感じました。 今後も、畿央大学で学ぶ皆様や修了生の先生方とともに、臨床と研究をつなぎながら、前庭理学療法の発展に貢献していければと考えております。 第5回日本前庭理学療法学会学術大会 大会長 植田 耕造 関連記事 ▼健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室教員・院生が国際学会で発表 ~ 健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 言葉を超えたケアのかたちを探る研究が学術変革領域研究(A)に採択 ~ 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 第25回認知神経リハビリテーション学会学術集会にて本学関係者が学会長・多数登壇!~ ニューロリハビリテーションセンター CREST「マルチセンシング」研究領域の領域会議が開催されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター 地域リハビリテーション研究室大学院生・研究員の学会での活躍をご紹介~健康科学研究科 第23回日本神経理学療法学会学術大会にて本学関係者が多数登壇・受賞しました! 第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会で2年連続となる「医療の質特別賞」を受賞! ~ 健康科学研究科 ▼理学療法学科 理学療法学科で「勉強法の勉強会」を実施 “やさしさをチカラに変える”次世代リーダー育成セミナー(第19回)を開催しました~理学療法学科 1・2回生交流会を開催しました!~理学療法学科 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.103~バンビシャス奈良とのコラボイベントに参加協力! TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.104~ならコミでのピッチ参加と奈良市の他大学学生との交流! 第13回 日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会に参加しました!~理学療法学科 瓜谷ゼミ 第13回 日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会で学生が研究成果を発表しました!~理学療法学科 瓜谷ゼミ 令和7年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート


