2017年の看護医療学科の新着情報一覧
2017.08.28
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.9
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第9弾です! 【8月25日(金)午後】 お昼からAustin病院の緩和ケア病棟の見学をさせていただきました。 Austin病院は1800年に設立された病院で、同じ建物のなかにMercury病院という女性専門の病院があり、左右に分かれて建設されていました。その理由は、専門科目の意思や職員の連携をスムーズに行うこと、他科受診をしやすくして患者さんの負担を少なくするためです。また、緩和ケア病棟は、5年前に女優のオリビア・ニュートンジョン氏の寄付によって設立されたためとても新しい病棟でした。 病棟内は大きな窓がいくつもあり全体的に明るく、木目調の壁があったり、アボリジニの文化を象徴する飾りや絵が飾られていて、温かい雰囲気が感じられました。 病棟に入ってすぐのところにpray roomがありました。小さな個室で、静かな環境で心を落ち着かせたり、宗教の祈りを行うための場所でした。さまざまな宗教の聖書がおかれていたり、メッカの方向を示す矢印が描かれていました。多民族国家であるオーストラリアには様々なルーツを持った人々が暮らすため、どんな文化的背景や宗教の人でも、自分の最期の時間を大切に過ごすための工夫がなされていると感じました。 病棟内に、患者さんや家族の方が自由に出入りできるバルコニーがあることに驚きました。私たちは患者さんが転落するリスクがあるのではないかと考えましたが、このバルコニーは患者さんや家族の方々からの、外の空気を吸ってリラックスしたいという希望によって作られたもので、椅子はコンクリートで固定して動かせないようにするなど安全面の工夫もされており、医療のquality(質)とsafety(安全)のどちらの視点からも配慮がされていました。 この病棟で使われている「ナースコール」はナースを呼ぶボタンに加えて、トイレに行きたい時のボタンや飲み物を飲みたいときに押すボタン、痛みがある時に押すボタン等が別々にあり、患者さんが今求めていることをナースに伝えることができます。 ボタンに種類があることで患者さんはナースに気を使わずに押せるのではないかと考えました。また看護師にとっても患者さんの目的が把握できるため、優先順位の判断がしやすいのではないかと考えました。 Buthroom(浴室)の見学もさせていただきました。 スタッフが撮った写真が、入浴中の患者さんから見えるように壁に飾られていてリラックスできる雰囲気がありました。 また、終末期の患者さんにとって自分の変わり果てた姿を見ることは辛いことであるため、浴室の鏡はすりガラスに加工されていました。 最後に緩和ケア病棟を案内してくださった看護師長KIRSTENさんに、日本から持参したお土産をプレゼントしました。 日本でも終末期を自分らしく過ごし、生活の質を重視するために工夫された緩和ケア病棟はありますが、オーストラリアではとくに異文化に配慮された工夫がたくさんありました。 明日はオーストラリア最終日です。自由行動になるため、安全面に気を付けて楽しみたいと思います。 看護医療学科 4回 竹田実緒 的場郁恵 【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.8 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.7 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.28
第2回BLS(一次救命処置)プロバイダーコースを開催!~看護医療学科
防災救命サークル(WiL)の現在メンバーは、看護医療学科・健康栄養学科・現代教育学科の学生13人です!(他の学科も募集してます!) WiLという名前の由来は、BLSの国際免許を発行しているアメリカ心臓協会が2015年にテーマとして掲げた「life is why」の頭文字を逆さまに読み取ったものです。 ※BLS:一次救命処置(Basic Life Support) 自分は何のために生きているのか?自分は何故助けるのか?その答えは人それぞれですが、私たちはその疑問から発展して、WiLのモットーに「大切な人を守る実践教育」を位置づけました。 サークルとして設立したばかりなので、現在のメインの活動は日曜日(不定期)に開催するBLSプロバイダーコースですが、「大切な人を守る実践教育」をモットーに活動ができますので、初代メンバーになって一緒にサークルをつくっていきましょう!! 前回実施されたBLSプロバイダーコースはコチラから! WiL 部長 看護医療学科3回生 高田咲貴 第2回BLS(一次救命処置)プロバイダーコースを開催! はじめまして、看護医療学科3回生の谷田有加です。 8月20日(日)9時から、サークル「WiL」として2回目のBLSプロバイダーコースを開催しました! このコースは、世界中の医療従事者や社会、病院で使わているアメリカ心臓協会(AHA)のガイドラインのもと、一次救命処置の技術を習得し、国際免許を取得することができるものです。 ▼事前打ち合わせ中のWiLメンバーでBLSインストラクターの3名と小児外科の小角先生 今回の参加者は、健康栄養学科3回生1名と看護医療学科2回生3名の計4名であり、救命に興味があるから学びたい!目の前に人が倒れていた時に行動できる人になりたい!という思いを持って参加してくれました。夏休み期間にも関わらず参加してくれた4名の方々ありがとうございました。 ▼参加してくれた4名とWiLメンバーで ▼インストラクターとして講義中のWiLメンバー 一次救命は、大切な人が倒れたときに職種や年齢に関係なく行うことのできる最善の処置です。なので、BLSって敷居が高いな~と思っている学生にも、どんどん参加してもらいたいと思っています(^^)/ ▼真剣に勉強している受講者のみなさん そして、第2回目のBLSブロバイダーコースも、参加者全員が合格しました!ブロバイダーに認定です!!!! これからも、たくさんの畿央生に最先端のBLSを学んでもらい、実践してもらえるよう、活動していきます。 最新情報はTwitterでチェックできます(^^)/よければフォローもお願いします♪ Twitterはコチラから!! ▼WiLメンバー4名と顧問の看護医療学科の藤澤先生とで講習会終了の喜びをピース! 看護医療学科3回生 谷田有加 次回のBLSブロバイダーコースは、11月26日(日)の予定です。参加希望の方はご連絡ください。 教職員の方も受講できます! 【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)講習会を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)の結果発表!~看護医療学科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」講習会を開催!~助産学専攻科
2017.08.25
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第6弾です! 【8月24日(木)午前中】 メルボルンでの5日目。8月24日(木)は、朝からFlinders駅から電車に乗ってHeidelberg駅へ。そこから徒歩10分のところに位置するBanksia Palliative Care Service(緩和ケアセンター)に行きました。JulieさんとTimさんは5月22日(月)にも畿央大学に講義に来てくださっていて、私たちとの再会をとても喜んで歓迎してくださいました。 この日の目標は、 ①メルボルンの高齢者ケアの最新の知見について、理解を深める。②施設見学をとおして実際を知る。 ということです。 到着するとTimさんが出迎えてくれ、寒いからと一人ずつに温かい飲み物を買ってくださいました。 午前中は、JulieさんにオーストラリアのAged Care(高齢者ケア)にいて説明していただきました。 2050年には5分の1を超える国々で65歳以上である高齢者の人数が増えると予想されています。そこでオーストラリアの政府は、Aged Care systemの見直しを行い、より良いシステム作りに努めました。政府が考えた案として、高齢者のケアを施設で行うのではなく、「地域ケアに移行していること」「オーストラリアにいるアボリジニやその他の民族に対するケアを行う施設を増やすこと」などがあります。在宅への移行など、日本の高齢者ケアシステムの方向性と似ている部分があると感じました。 各部屋にはオーストラリア、アボリジニ、その他の原住民を象徴している旗が飾られていて、多文化・多民族の受け入れ意思を象徴していると教わりました。またその他にも、オーストラリアは多国籍国家であるため、7か国の患者・家族へ説明するためのパンフレットがその国の言葉で用意されていたり、その国や民族が大切にしているものなどが用意されていました。 ▲多民族のための説明資料とコミュニケーショングッズ 施設見学が終わった後、Banksia Palliative Care Serviceの職員方がサンドイッチを用意してくださり、みんなで昼食をとりました。 【まとめ】 ビクトリア州では、高齢者の生活の場は日本と同様に施設ケアよりコミュニティケアにシフトしていること、ダイバーシティの考えにもとづき、異文化や多民族の理解に重点をおきケアとしていることを学びました。オーストラリアは多文化、多民族国家であるため日本ではあまり見られない文化的な援助の方法があることを学びました。 この後は、午後からの「BECC: Bundoora Extended Care Centre」の訪問に続きます!! 【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.24
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第2弾です! 【8月21日(月)】 あいにくの雨。トラム(路面電車)で移動し、La Trobe大学にて日本語を学ぶ学生と一緒に講義に参加しました。この日の学習目標として ・他の受講生と英語によるコミュニケーションを図る ・海外の大学生や生活する人達とコミュニケーションを図ること の2つを掲げました。 【1限目:2年生の講義】 講義内容は、日本語のクラスでの自動詞と他動詞の使い方に関する授業でした。講義は、60分間で4つのクラスでLa Trobe大学の学生達と一緒に学びました。まさに参加型のアクティブ・ラーニングでした!学生の隣に座り、「だ・である調」の文章を「です・ます調」に変換する学習を一緒に行いました。La Trobe大学のElise先生によると本日の講義では「~してしまう」:contractedが一番難しいらしく、学生も懸命に理解しようと取り組んでいました。 【2限目:1年生の講義】 講義内容は2年生の日本語の基本を理解する内容で、人数の数え方や動詞の分類で、単語や会話文をリピートし、目と耳で覚えるような講義でした。学生はまだ日本語に対して苦手意識があるようでしたが、積極的に講義に参加していました。 【3限目:3年生の講義】 講義内容は「私たちのゴミ」がテーマで、ゴミについてグループでディスカッションをしました。スクリーンに日本語でディスカッションの内容が映され、難しい漢字は私たちに確認し、協力してディスカッションを進めていきました。 昼食は現地の学生とともに、それぞれでとりました。「Agora」という場所には、学生食堂、生協(Coop)、ネイルサロン、郵便局もあり、大きなフードコートなような場所でピザやサラダ、寿司、タイ料理など様々な国の料理など自分の好きなものを選ぶことができました。 ▼Agoraの風景 【4限目】 三限目の学生とともにゴミについてのDVDを見ました。DVDの内容を踏まえ、ディスカッションの内容を学生と先生で深めました。 【本日のまとめ】 講義に参加してLa Trobe大学の学生と英語や日本語で会話をしましたが、なかなか意思が伝わらないこともありました。しかし、授業に参加することで以下のことを学びました。 ・La Trobe大学の学生は積極的に行動しており、主体的な学習姿勢でした。間違うことを恐れずに自分の学びを深めようと取り組む姿が印象的で、とても刺激を受けました。 ・すべての行動が「自己決定」と「自己責任」であり、積極的に質問したり確認することが必要だと学びました。明日もLa Trobe大学で講義を受けるため、La Trobe大学の学生の「学びの姿勢」を見て、自分自身の「学びの姿勢」を改めて見つめなおしたいと思います。 看護医療学科2回生 河野美佳・佐々木樺李乃・佐藤莉子 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ●過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.24
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第3弾です! 【8月22日(火)午前】 メルボルン3日目です!!!! 本日は午前中に2時間、LaTrobe大学で最後の授業です。 本日の学習目標として ・LaTrobe大学の学生と交流を深め、英語や日本語を交えながらお互いのコミュニケーション能力を高めること を掲げました。目標に対する内容としては、「~ます」や「~しちゃった」の語尾の変換や、漢字の読み方、日本語の意味が分からなかった際に同じように発音したり、英語で説明したりすることでお互いに協力しあいながら授業に取り組むことです。 ▼ワールド・ラトローブウィーク United Diversitiy(異文化理解)のイベント ▼大学の象徴像 セレモニーの際に記念撮影する場所 昨日は、私たち2回生がオーストラリアに来るまでに学内で準備をしていた「畿央大学の紹介」に引き続き、「奈良県の紹介」についてのプレゼンテーションをしました。 畿央大学の所在地、学部の紹介、大学のイベントや看護医療学科の1~4回生までにどのようなことを学ぶかについて日本語と英語で発表しました。 今日は4回生が「奈良について」というテーマで、奈良の場所、奈良の人口や面積、奈良の歴史や食べ物について日本語や英語を用いて発表しました。LaTrobe大学の2回生の皆さんは、とても熱心に聞いてくれました。 ▼奈良の魅力を発表した4回生 【本日の学び】 異なる国の人と授業を受けることで、お互いのことを理解するためにも、コミュニケーションをとる際に相手が何を言いたいかを汲み取りながら話すことで、意思疎通がしやすくなると学びました。 【今後の課題】 英語が理解できなくても、相手の表情や目を見て、何が言いたいかを汲み取ろうとし、また積極的に会った人と話しをしようと心掛けていきたいと思います。 看護医療学科 2回生 山上真未・岡本悠希 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ●過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.24
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 4日目の現地レポートです! 【8月22日(火)午後】 この日は午後からDHHS:Department of Health and Human Services(厚生省:保健社会福祉省)を訪問しました。 本日の学習目標は、 ・事前学習で学んだことを活かしてオーストラリアの保健医療制度の実際を知ること と掲げました。 お昼からLa Trobe大学からトラム(路面電車)に乗って移動し、DHHSを訪問しました。ヴィクトリア州の機関で入り口には厳重なセキュリティーがされており、事前登録された人しか入れません。一人ずつ登録パスカードと名前が記された名札をもって、緊張しながら無事に入館できました。 ▲International Chamber House の入り口カウンター 会議室のような大きな部屋に通されると、ネイティブスピーカー(外国語指導助手)の方々にオーストラリアの医療制度の実態や保健医療システム、看護教育、現任教育制度について説明をしていだきました。普段聞きなれない英語に圧倒されてしまい、なかなか説明内容を聞き取ることができず理解が難しかったですが、事前学習で学んだ単語がいくつか出てきたため、理解の手助けとなりました。 また、オーストラリアの看護師の方からのお話も聞かせていただき、日本とオーストラリアの保健医療・看護教育システムにはいくつか似ているところがあると分かりました(病院インターンシップで学んだ看護管理や1回生で学んだ社会保障制度と類似点が多くありました)。 例えば、高齢化への看護の対応。新人看護師は1年間の新人教育を受けること。看護師になるための学校には専門学校のような18か月で看護師になる学校と、私たちと同じように大学で看護を学んで看護師になる方法の2つがあることなどです。 オーストラリアは多国籍で様々な文化背景を持った人が暮らしているため、看護師もそれぞれ個人の文化背景を考慮して看護を行っていると知ることができました。 ▲講義をしてくださったネイティブスピーカーの方々 講義が終わった後は、日本のカルタ模様のお菓子などのお土産を渡し、全員で記念撮影をしました。 後ろに並ぶ国旗の中に日本の国旗がなかったことを伝えると、「次は用意しておく」とおっしゃってくださいました。一般の人はなかなか入ることのできない機関を訪問し、貴重な体験をした1日となりました! 看護医療学科 4回生 的場 郁恵・竹田 実緒 【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.24
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第5弾です! 【8月23日(水)】 この日はさまざまな認知症ケアを行っているNPO、Alzheimer’s Australia VICを訪問しました。 本日の学習目標は、 ・施設見学を通してメルボルンの高齢者ケア(認知症ケア)の最新の知見を得る ・Alzheimer’s Australia VIC の概要・機能と役割を理解する ・認知症に関する最新の知見を理解する ・VDEを体験することで認知症の人の世界を理解する の4つを掲げました。 朝から電車に乗ってメルボルン市内にある Royal Park Zoo 駅から徒歩でAlzheimer’s Australia VICを訪れました。午前中は認知症に関する講義を聴講しました。講義では、認知症は脳の障害部位により症状が異なるため、認知症の人それぞれ個々の病状に合わせたパーソンセンタードケアが重要であると学びました。 また、認知症の症状の原因としてCAUSEDについて学びました。CAUSEDとはCommunication(コミュニケーション)、Action(行動)、Unwell(健康を害している痛みなど)、Story(過去)、Environment(環境)、Demencia(認知症)のこと。看護師はこれらに焦点を当て、サポートしていくことが大切だと学びました。 午後からは、VDE: Virtual Dementia Experience(認知症人の世界を体験)をしました。 ▼Alzheimer’s Australia VICホームページのスクリーンショット VDEでは、2回のテストを実施しました。 【1回目のテスト】 赤いライト、騒音、靄のかかったような映像が流れている部屋に移動し、そこで学生同士がお互いの「名前」と「物」と「好きな芸能人」について聞いて、それを時間内に覚えてテストをしました。3つすべての項目を覚えることは難しく、学生全員の項目を書くことはできませんでした。 【2回目のテスト】 緑のライト、穏やかな音楽と映像の中で行いました。また、項目を三つから「名前」と「物」の二つに減らし、紙にメモをしながら行いました。その結果、学生全員の項目を把握することができました。 このことから、認知症の方たちに接する時は言葉だけではなく、視覚からも理解できるようにしたり、選択肢を減らすようタスクを簡単にしたり、落ち着いた環境に調整することが大切であると学びました。 ▼VDE体験後の風景 次に、認知症の方の世界をリアルに再現した映像が流され、2人のスタッフがそれぞれ、映像に合わせて認知症患者役・その息子役を演じているのを見ました。映像の内容は認知症患者が部屋からシャワーを浴びるまでの流れでした。これらを見て、認知症は色のコントラストによって幻覚が見えたり、選択肢が多いと混乱してしまったり、急かされると不安になることを、身をもって知ることができました。その後どのように改善するべきか意見交換しました。 それらを踏まえて、家族の対応や環境を改善したところ、認知症の人は無事にシャワーを安全に穏やかに浴びることができました。患者だけでなくその家族に認知症という病気について理解してもらうように説明することや、環境では色のコントラストを考え、患者が目でわかるような目印をつけるなど安全で安心できるような環境に整えることが大切であることを学びました。 看護医療学科 4回生 梶実 花子・五島 愛永 【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.23
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 レポート第1弾が現地から届きました! 【8月19日(土)】 看護医療学科の海外インターンシップが、今日から始まりました!! 15時30分に関西国際空港に集合して搭乗手続きを行い、飛行機の出発が少し遅れて乗換先のタイへ出発しました。 この日の学習目標は ・グループ内での役割を果たし、安全に留意した責任のある行動をとる ・メルボルン市内の文化や生活に触れること の2点に決めました! 機内には枕やブランケットが用意されていて、とても快適でした(^▽^)/ そして、19時ごろに機内食をいただき、現地時間で22時15分にタイに到着!!(日本との時差は-2時間) メルボルン行きの飛行機まで時間があったため、タイの空港内で約1時間の自由行動しました!! 【8月20日(日)】 0時15分にタイからメルボルンに向けて出発。タイからメルボルンに近づくにつれて気温が下がっていき、寒くて何度か目が覚めました。タイ出発前に温かい服に着替えた方がよかったなと思いました。オーストラリアの現地時間で10時頃に機内食が出ました(日本との時差+1時間)。 現地時間11時40分にオーストラリアのメルボルンに到着!到着したころは、まだ日も照っていたため思いのほか寒くはありませんでした! 入国手続きを終えるとガイドの方が出迎えてくれました!!空港からメルボルンの素晴らしい街並みをバスで30分走り、宿泊先のMercure Welcome Melbourne Hotleに到着しました!!そこから全員で¥(円)→$(オーストラリアドル)に両替しに行きました。こちらがオーストラリアのお金です!!(全種類ではないですが…) そのあとトラムや電車に乗る際に使用するICOCAのようなmykiを購入しました。 そして、その後は自由行動。Melbourne市内には歴史を感じる建築物や多文化・異文化の人に配慮した食べ物など、どの国籍の人であってもその人の価値観を尊重した生活が送れるように配慮してありました。日没後は気温が下がりとても寒かったため、日中あまり寒くなくても何か羽織れるものが必要でした。 11人でのグループ行動がスタートしましたが、皆で助け合って学習したいと思います! 看護医療学科 2回生 八木 風樺 横田 彩乃 ●過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.17
就活レポート ~就職活動の現場から~ No.422(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第422弾! 看護医療学科7期生(18卒) N.T さん 大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター 勤務 【その病院に決めた理由】 高度救命救急センター24時間365日受け入れることが可能であること、脳卒中センターやリハビリテーション科があり、連携をして早期のリハビリで機能回復や合併症予防ができ、切れ目なく医療が提供できる病院だから働きたいと思いました。また、病院見学会で病棟の雰囲気が良かったことや看護師さんが熱心であったことも理由の一つでした 【就職活動を振り返って】 早い時期から就職活動を始めていましたが中々内定を貰うことが出来ない、周りが次々決まり焦りがありましたが、支援センターや先生に相談に乗っていただき、もう一度自分はどのような人間なのか振り返りました。自分がどんな人間なのか周りに聞くことで長所や短所が分かり、自己分析ができました。 【就職活動でPRしたポイント】 ・自分の強みである粘り強さとコミュニケーション能力 ・笑顔で自分はどのような人間かを伝えました。 ・アルバイトなどの経験をして学んだこと 【キャリアセンターと就職サポートについて】 最初はあまり行くのを渋っていましたが、文章の添削や面接練習など何度も付き合ってもらい、たくさんのアドバイスをしていただきました。そのおかげで、不安が自信にかわり、緊張せずに本番に望むことができました。本当に辻谷さんには感謝しています。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 保健師選択していると授業や実習と研究で地味に忙しいので領域実習が終わり次第すぐにでも就職活動を始めることをお勧めします。最後の学生生活を楽しみながら頑張ってください!
2017.08.16
就活レポート ~就職活動の現場から~ No.421(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第421弾! 看護医療学科7期生(18卒) M.I さん 国立循環器病研究センター 勤務 【その病院に決めた理由】 半年間の実習を経て循環器について興味を持ち、心電図モニターでの観察・全身状態の細かい観察をして患者さんが急変しても迅速に対応ができるような看護師になりたいと思うようになりました。この病院は循環器病の専門病院であり、新人研修や一人ひとりの看護師が目標に沿ってステップアップできる教育体制が充実していることから高度な技術を身に付けることが可能であることに魅力を感じました。また、専門・認定看護師以外にCVENという国立循環器病研究センター独自の循環器の専門看護師への道もあり、私は将来的に循環器のスペシャリストを目指したいと考えているためこの病院を志望しました。 【就職活動を振り返って】 私は、実習に行きながら自分はどの領域に興味を持っているのか、理想の看護師像などを考えていました。実習が終わってからすぐに病院合同説明会に行き色々な病院の情報を集め、そこで興味を持った病院のインターンシップに参加しました。そうすることで自分が将来どのような看護師になりたいのか、どのような看護をしたいのかを明確にし、この病院ではそれが可能であるのかを考え、就職先を選ぶことができました。 【就職活動でPRしたポイント】 循環器に興味を持った理由や実習で学んだことを面接官の目を見てはきはきと答えるように心がけました。質問に対してどう答えたら良いのか分からないこともありましたが自分の考えを述べたり、自分の長所や意欲が伝わるようしっかりとアピールをしました。また、将来的に専門・認定看護師、CVENなどの循環器のスペシャリストを目指したいということもアピールしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 担当の西畑さんに、履歴書の書き方や添削、面接練習をして頂きました。入退室の動作、表現の仕方や伝え方など細かい部分まで見て、丁寧に指導して頂きました。私はとても緊張するタイプなので面接が不安だったのですが、西畑さんはいつも笑顔で私の良いところを見つけて励ましてくださいました。丁寧な指導のおかげで採用試験までに改善すべき点も見つかり、しっかりと対策をすることができたので本番も思っていたほど緊張せずに挑むことができました。本当にありがとうございました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 4回生は、授業は少ないですが実習や模試、国家試験の勉強、卒業研究があり忙しくなるので早い時期から積極的に病院の見学会・インターンシップに参加して就職活動をすることをお勧めします。周りの友達が5月6月で内定が決まってきて焦ったりするかもしれませんが自分に合った病院を探し、しっかりと準備をして採用試験に挑んでください。頑張ってください。