現代教育学科の新着情報一覧
2014.06.03
中学校一日見学実習レポートvol.1~現代教育学科
中学校英語科の教員免許取得をめざしている学生達は、英語科教育実習を通して、学校現場で生かせる心得や心構えなどのさまざまな指導を受けます。 その中には、社会人としての挨拶の仕方や服装の整え方、実習記録簿の書き方、模擬授業の指導などがありますが、本学では、教育実習前に学校現場の様子を実際に目で見て学ぶ実習、「英語科中学校一日見学実習」を行っています。 教育実習を直前に控え、教職をめざす者として中学校における学習指導、生徒指導及び生徒の実態を実践的、体験的に学ぶことが目的です。 今年度の一日見学実習は、例年以上に充実したものになりました。 本来であれば、「一日」の見学実習を通して、中学校の様子を学ぶ実習ですが、見学先の香芝市立香芝北中学校の先生方のご厚意とご協力により、一日見学に向けた事前指導を計2回行い、より充実した一日が過ごせるようご配慮を頂きました。 (本学と香芝市は、連携協定を平成19年度から締結し、様々な点で協力体制を築いています。) 第1回目の事前指導では、香芝市立香芝北中学校の教務主任である富田先生に畿央大学にお越し頂き、生徒との接し方や授業の進め方などについてわかりやすく、またたくさんの具体例を用いて講義してくださいました。特に授業の進め方では「授業では、山を作る」、「生徒がなるほど!と思えるような落としどころを作る」等、目から鱗の授業技術を披露してくださり、学生達も先生のご講義に引き込まれていました。 また、第2回目の事前指導では、本学学生が香芝北中学校にお邪魔をし、英語科の先生方と英語指導の事、また一日見学実習時のサポートの方法等を綿密に打ち合わせさせていただきました。この時の学生達は、現場の先生方の熱心な指導に触れ、一日見学に向け一層気が引き締まったようにも見えました。 そして2014年5月8日(木)。いよいよ中学校一日見学実習の日です。この実習では、本学教育学部学生8名が参加しました。では、当日の様子を写真とともにご紹介します。 当日の朝、学生達が自分自身のスケジュールを確認している様子。 1限目から6限目まで英語授業のみならず様々な教科を見学する機会を頂きました。 集団で行動するという受動的な参加ではなく、授業のお手伝いや英語での自己紹介等、積極的に参加する場面も頂き、貴重な経験をさせて頂きました。 先生の立場で初めて教壇に立つ学生は、最初は、緊張の面持ちでの自己紹介でしたが、子供達が積極的に質問してくると、緊張感がほぐれてきたようにも見えました。 学生は先生の授業の様子を熱心に観察しています。 「なるほど、こうやって伝えるのか」 「英語で英語の授業をするにはこんな方法があるのか」 と先生方の授業見学を通してたくさんの「気づき」を得ます。 ALT(Assistant Language Teacher)の先生からお話を聞かせて頂く機会も頂きました。豊富な経験をお持ちの先生で、様々な興味深い体験について話をしてくださいました。日本で英語の先生として長年活躍されているので、英語の教え方や日本の英語教育に関するご意見を聞かせて頂き、学生にとって大変有意義な時間となりました。 昼食の時間。学生は、担当クラスの生徒たちと一緒にお弁当を食べながら、授業のことや普段の生活などの話を通して積極的に子供たちとかかわりました。 授業以外の時間も大切な時間です。生徒とともに清掃をして、会話の機会を持ちます。大学生のお兄さん、お姉さんに中学生は、興味津々で会話も掃除もはずみました。 学生達は休憩時間を活用し、意見交換を行いました。普段の大学での講義だけでは見えないこと、実際に中学生と触れあうことで感じたこと、疑問に思ったことなどを熱心に意見交換しました。 放課後、ボランティア活動にも参加させて頂きました。このボランティア活動は、香芝北中学校の生徒会が中心となって初めて全校生徒に呼びかけた地域貢献活動になります。生徒達と学生達は中学校近くの「旭ヶ丘近隣公園」で地域美化に貢献をしました。 また、美化活動を通して、生徒達との絆も築くことができました。 「こんなゴミがあったよ!」 「名前、何て言うんですか?」 「英語の発音教えてください!」 など清掃活動を通して、授業参観だけではできない交流も可能になりました。 また、この時の様子は、5月15日付の奈良新聞でも紹介されました。 放課後には、英語科の先生方との懇談会の時間を設けていただきました。授業での工夫や先生方が授業で大事にされていることを語っていただき、先生方の日頃の努力を聞き、生徒達に対する熱い思いに触れる非常に有意義な時間となりました。 【この実習に参加した学生の声】 ☆私にとって初めての中学校で“先生”と呼ばれながらの一日でした。また、英語の授業のみならず、生徒指導、ボランティア活動、特別活動(修学旅行についてのホームルーム活動)など様々な事柄に一日で触れることができ、とても有意義な一日でした。現場の先生がおっしゃっていた「授業を批判的に見る、なぜ?を大事にする」ということを大事にしたいと思っています。 ☆香芝北中学校を初めて訪問した時に感じたことは、生徒とすれ違うたびに元気な挨拶をしてくれるということでした。一日見学実習で最初はとても緊張しましたが、生徒の元気な挨拶が私に勇気を与えてくれて、元気に充実した一日を過ごすことができました。授業中の集中力、休み時間中の明るさ、そして積極的な地域清掃、「やる時にはしっかりとやる」の姿を見ることができました。 ☆香芝北中学校の一日見学実習は私にとって新しい経験の連続で、多くの学びを得ることができました。一番驚いたことは、香芝北中学校では授業にデジタル教材を用いたり、上下に移動可能な黒板を使用されていて、すべてが自分の中学時代にはなかったことばかりですごく驚きました。 ☆最初は不安もありましたが、自分にとって得られたものがたくさんあったとてもよい一日でした。中学生との関わり方、現役の先生方が行う英語の授業、そしてその授業の仕組みなど、実習中は新しいことをどんどん吸収でき、生徒の視点しか持っていなかった自分にとって、すべてが新鮮に感じられました。今後はこの経験を活かし、普段の勉学や教育実習に取り組んでいきたいと思っています。お忙しい中、お邪魔させていただきましてありがとうございました。 いよいよこれから、中学校への英語科教育実習が始まります。畿央大学で得たこと、学んだことを糧に、中学校でさらにたくさんの事に気づき、学び、成長してくれることと思います。学生達のこれからの飛躍に大いに期待しています! 現代教育学科 英語科 准教授 竹下 幸男 准教授 ムース・ランディ 助教 深田 將揮
2014.05.26
宇陀市連携「子ども元気体操づくり・子ども体力測定」プロジェクトがスタートしました!
健幸都市“ウェルネスシティ宇陀市”構想に賛同して、大学をあげてお手伝いしています! 健幸都市“ウェルネスシティ宇陀市”とは、市民の誰もが健康で幸せと思えるまちを表し、人々が身体面の健康だけでなく、生きがいを感じ、安心して豊かな生活を送れるまちをめざす考え方です。「健幸」をまちづくりの基本に据えた政策を連携しながら実行することにより、健康長寿の市を実現します。(企画構想リーフレットより) また、奈良県においても「子どもを夢中にさせる運動遊び推進事業 ~からだは幼児期からの取組!~ 」を推奨しており、健康づくりは高齢者ばかりでなく子どもからというのが主流になってきています。 畿央大学は、健幸都市“ウェルネスシティ宇陀市”構想に賛同して、理学療法学科、健康栄養学科、現代教育学科の教員・学生らでチームを組んで支援しています。まず子どもから元気に!ということで、「子ども元気体操づくり」、そしてその体操の効果判定のためにも、「子どもの体力測定」を大学独自のノウハウで実施することになりました。 2014(平成26)年5月24日(土)宇陀市最大の約180名規模の幼保児童を擁する大宇陀幼児園では保護者参観日としていただき、子どもたちが隣接するふれあい交流ドーム体育館内で25m走・ボール投げ・足指握力等の測定をしている間、保護者には園内リズム室を使って畿央大学教員による講演会を実施しました。子ども体力測定は同園の規模が大きいため当日はこれら3つの測定に、宇陀市子ども支援課、園の教員多数とともに畿央大学学生健康支援メンバー(TASK)10名(指導教員:理学療法学科松本大輔助教)らが担当しました。 この日に体力測定したのは、大宇陀幼児園の3歳児未満を除く園児(約150名)で、A・B2つのチームに分かれて同じメニューを2回交互に実施する形で時間効率よく、体力測定・講演会・親子一緒にレクリエーション(ダンス・ふれあい遊びなど)を行いました。 保護者への講演として、まず理学療法学科准教授福本貴彦先生は「知っておいてほしい、運動発達とケガへの対応」と題して、幼児期の脳の発達と身体能力、万一ケガしたときの応急処置方法、歩行運動のための足指握力の大切さなどについて講義していただきました。続いて、健康栄養学科助教柴田満先生は「元気に体操!しっかり水分補強」と題して、この夏の時期に高齢者とともに子どもに起きやすい熱中症(熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病などの種類)についての発生時の特徴や注意事項について説明していただきました。 大宇陀幼児園があるのは心の森総合福祉公園の入口で、体力測定をしたふれあい交流ドーム、野球もできそうな広大な広場、パターゴルフ場、大温泉浴場あきのの湯、特別養護老人ホームなどが大自然あふれる緑の中に配置されています。最後に、畿央大学と宇陀市子ども支援課と園のスタッフみんなで、大宇陀幼児園をバックに記念撮影しました。初夏のさわやかな土曜の一日、充実した保護者参観日になりました。
2014.05.14
就活レポート~就職活動の現場から~№223
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第223弾! 現代教育学科5期生(14卒) 江口 美香さん 八尾市 保育士 【保育士をめざそうと思ったきっかけ】 子どもが大好きだからです。私には6歳下の妹がいます。幼い頃から妹の世話をしたり、一緒に遊んだりしました。その時の妹の無邪気な笑顔を見て、これからたくさんの子どもの笑顔に携わりたいと思い、保育士を目指しました。 【インターンシップ・保育実習を体験して】 保育実習を体験させていただき、なりたいという気持ちがもっと大きなものになりました。保育士はすごく責任のある仕事であると共に、子どもたちの成長を間近で見守ることが出来る、第二の母の様な仕事だと感じました。日々、子どもたちとの関係が深まっていくことに喜びを感じました。 【畿央大学での大学生活について】 畿央大学は小さな大学で学部内ではもちろん、学部外でも友達がたくさんでき、また職員との距離がとても近く素敵な大学です。大学に行き、友達や先生と会ってお話するのが毎日毎日とても楽しみでした。 【畿央大学の教員採用試験対策について】 環境にとても恵まれていると感じます。集中し勉強に取り組める場所、何時も助けてくれる先生方、夢に向かって一緒に頑張れる友達。友達や先生がいたからこそ、今の私がいるのだと思います。本当に畿央大学でよかったな、と思います。 【なりたい先生像】 とにかく子どもとの関係を大切にしていきたいです。一人ひとりの子どもの性格や特徴に応じた関わりをし、信頼してもらえる保育士になりたいです。また、何事にも立ち向かえる強い心をもった人になりたいです。
2014.04.24
2013年度「マミポコ親子ひろば」12月、1月活動報告!
近隣の未就園児の親子を対象に、毎週月曜日の午前10:00~、大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。 12月は普段の自由遊び、絵本の読み聞かせに加え、クリスマスの製作活動を行いました。 クリスマスカードにシールを貼ったり、絵を描いたり、画用紙の靴下に紐を通したり等、クリスマスの製作活動を子どもたちは保護者の方と一緒に楽しんでいました。 自分で靴下に紐を通せたことを保護者の方に笑顔で話している姿はとても可愛らしかったです。 1月は自由遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びをしました。 後期に入ってだいぶ経ち、子どもたちも親子ひろばの環境に慣れ、大学生と一緒に遊び、体操遊びでは体をおもいきり動かして楽しく活動している姿が多く見られました。 また、2013年の活動最後として、卒業式をしました。 普段の自由遊びに加えて、親子で出来る触れあい遊びやエプロンシアターをしました。 子どもも保護者の方も笑顔で楽しんでくださっているのがわかり、とても嬉しかったです。 エプロンシアターは初めて活動に取り入れたのですが、子どもたちの反応もとても新鮮で、私たち学生にとっても良い経験になりました。 活動終了後には学生スタッフ一同感謝の気持ちを込めて、手作りのひよこのストラップを子どもたちにプレゼントしました。すぐ鞄につけてくれる子もいて、作って良かったと心から思えました。 2013年度の親子ひろばの活動が終了しました。1年間子どもたちの成長を間近で見ることで、多くのことを学び、感じることが出来ました。 来期も親子ひろばがより良いものになるように頑張っていきますので、よろしくお願いします。
2014.04.24
就活レポート~就職活動の現場から~№222
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第222弾! 現代教育学科5期生(14卒) 宮崎 貴耶さん 大阪府 小学校教諭 【教員を目指そうと思ったきっかけ】 私が教員を目指そうと思ったきっかけは、中学校の時の担任の先生にあこがれを抱いたからです。中学生の時、足の病気で車いす生活をしていた私を学校全体で受け入れようと努力してくれたり、そのときの私にポジティブな考えをもてるようなアドバイスをしてくれたりと、私の人生にとても大きな影響を与えてくれた先生でした。そのとき先生が言ってくれた「他人の人生によき登場を」という言葉を胸に様々なことに挑戦してくることができました。今の私にとって足の病気での経験や様々な体験はかかせないものであり、あのときの経験が今の自分の大きな力になりました。さらに、この大学でのボランティア・インターンシップ等を通して、自分の中で「教員になりたい」「絶対になる」という気持ちがさらに強くなっていきました。 【インターンシップ・教育実習を体験して】 インターンップは、私自信が初めて「先生」と呼ばれることになったとても大きな経験です。それまで何となくでしか知らなかった小学校の先生の仕事についても知ることができるいい機会になり改めて先生とはどのような仕事なのか、本当に自分に向いているのかなどを考える機会にもなりました。 教育実習では、初めて自分が子どもたちを前にして授業をして技術の面で大きな成長ができました。さらに、学校生活を通して子どもたちと強い絆を作ることができました。インターンシップでは週に一回しか子どもたちと関わっていなかったのに比べ、毎日子どもと関わる中で、授業の指導案など1つ考えるにも「あの子はきっとこう答えるだろうな」「あの子はこの教え方で伝わるだろうか」などと自然と考えられるようになる不思議な感覚も味わえました。毎日朝教室の前で挨拶をしていると子どもたちの少しの変化にも気付くことができるのだな、一人一人の児童としっかり向き合うってこういうことの積み重ねなのだなと感じることができ本当に自分にとって大きな成長ができたかけがえのないものになりました。 【畿央大学での大学生活について】 私にとって畿央での大学生活は人生で1番充実した学生生活でした。サークルや部活での経験は自分の教員採用試験のときの大きな力になりました。私は、この畿央大学の1番いいところはなんといっても強い絆が結べるところだと思います。大学自体が非常に小さく、同じ学部の人であれば1年間でほとんどの人と仲良くなれますし、他学部の人とも学祭などを通して仲良くなれます。また、畿央大学の絆が強いのは、学生皆が夢を持ってそれに向かって努力しているからすぐにお互いを受け入れることができ、お互いを尊敬し合うことができるからだと思います。同学部の仲間とは、同じ夢を追うなかでお互い支え合ったり、助け合ったり、ときには本気でぶつかったりしながら、心から信頼し合える仲間になっていけます。他学部の仲間とは、お互い夢を持ってがんばっているため、将来について夢や志をあつく語り合えます。私は、この畿央大学で仲間や先生に支えてもらい夢を叶えることができました。この大学に入って本当によかったと心から思います。 【畿央大学の教員採用試験対策について】 畿央大学の教員採用試験対策はとても充実していて私自身も対策ではほんとうに力をつけることができました。 筆記対策については、対策講座の時間がとても多く、すべての教科について一から学ぶことができました。対策講座では、勉強において一番大切な基礎をしっかりと固めることができ自分の勉強時間もいっそう捗るようになりました。また、わからないことがあれば、教職支援センター・スタディサポートセンターで理解するまで指導していただけ、わからないことがその日のうちに解決できます。 面接対策については、初めて面接を受ける学生にとってとっても力をつけることができるものでした。面接時の基本作法から受け答えの仕方など技術面はもちろんのこと、自分の中にある教師に対しての情熱をさらに大きくかつ具体的なものにするためのサポートもしてもらえました。さらに、数多くの先生に見てもらい、助言をいただくことで自分の考えが深まり教員採用試験時には大きな力と自信になりました。 【なりたい先生像】 私は、自分が憧れていたような先生になりたいと思っています。子ども一人一人おかれている環境が違うことを理解し、一人一人にあった支援をしていけるような柔軟性のある先生になりたいです。また、子どもたち一人一人が輝けるような学級にしたい。子どもたちが輝ける学級をつくるということは子どもたちが自信を持てる学級を作るということでもあると思います。子どもたちが自分に自信をもてるようになれば、子どもが将来に夢や希望をもてるようになると思っています。今おかれている環境がすべてではなくて、がんばれば将来において必ず道が開けていくのだということを、子どもたちに自分の経験を織り交ぜながら伝えていきたいです。 また、子どもたちが笑顔というツールでつながっていける。そういった明るく元気な学級を作れる先生になりたいです。 最後に、私はこの大学で自分の夢を叶えることができました。大学に入ったときはどうすれば教師になれるのかもわからなかった私でしたが、畿央での日々の中で確かな力をつけていくことができました。自分の夢を夢で終わらせない為に本気になってがんばれる仲間がいて、それを支えてくれる先生がいる。畿央大学に入って本当によかったと心から思います。
2014.04.17
4回生対象幼保施設ガイダンス スタート!
幼稚園、保育園や福祉施設への就職を目指す4回生を対象としたキャリアガイダンスが始まりました。 第1回目の今回は、アクセスアカデミーの西口講師をお招きし、就職活動に役立つ自己分析の方法についてお話していただきました。 ガイダンスを受けた学生からは、 「自己分析の『ネタ探し』に取り組みます!」 「将来のビジョンを考えていきたい。」 と言った前向きな声を聞くことができました。 これから始まる就職活動に向けて、6月24日まで、全8回のガイダンスを実施します。 みなさん、進路決定に向けて頑張りましょう!
2014.04.14
平成26年度新入生宿泊研修レポート~現代教育学科
教育学部現代教育学科では、2014年4月7日~8日に南紀白浜で1泊2日の新入生宿泊研修を行いました。 新入生同士、親しくなるとともに、教員や上回生とのコミュニケーションを通じて、新入生の不安を解消することをめざしています。 畿央大学教育学部の新入生宿泊研修では、2回生、3回生の学生サポーターが研修を進めるようにしています。集団行動の引率は、教員になったときに必ず求められる大切な要素です。その指導力を学生サポーターが身につけることも、重要な目標のひとつに位置づけています。 【1日目】 (左)集合の点呼 (右)全員集合! 出発後、バスの中でガイダンスや自己紹介を進め、お互いの距離が少し近づいたようです。 (左)和やかな雰囲気で進める学生スタッフ (右)はにかみながらの自己紹介 白浜に着いて最初のプログラムは、とれとれ市場での昼食です。教育学部では、子どもたちに指導する「いただきます」の手遊びから始め、新入生は学生スタッフのまねをしながら覚えます。 (左)ごちそうを目の前に… (右)手遊びを指導するスタッフ 食後は、白浜の自然や歴史を学ぶために、2クラスずつに分かれて千畳敷、三段壁、紀州博物館を巡りました。 三段壁・・・高さ50mもある崖が2kmに渡って続く名所です。 ▲奈良では見られない絶景を背景に、クラス写真やグループ写真を撮りました。 ▲千畳敷・・・海水の浸食で複雑な形に切り取られた砂岩の岩盤です。 視界全体に広がる水平線に感動し、地球の丸さを実感することが出来ました。 (左)紀州博物館…白浜温泉を一望できる平草原にあり、紀州の名士・実業家から寄贈された浮世絵や印籠など様々な収蔵品を展示しています。 (右)館内の貴重な浮世絵などを見学させていただいたり、展望台から白浜温泉一体を一望しながら、白浜の地形について学芸員の玉田様のお話を聞かせていただいたりしました。 ホテルに着いて開講式を行い、安井学科長からの講話に続きスタッフからの自己紹介を行いました。その後、学長先生からのメッセージを読み、入学時の決意を文章に残す「夢をチカラに」に取り組みました。 夕食後、2日目に行う「砂の造形」の活動グループを決め、できたグループの紹介方法について話し合いました。そして、紹介のときに映すグループ写真を撮影してグループ紹介へと進みました。 (左)グループでの話し合い (右)グループ紹介の様子 短時間の話し合いでしたが、工夫された写真と発表ができました。さらに学生間の距離が縮まったように感じました。 【2日目】 白浜町立体育館で、生野先生の指導によるコミュニケーションゲームを行いました。 手をつないだまま全体で同じ動きをしたり、じゃんけんゲームや人数集まりをしたりして、互いのコミュニケーションを深めました。 最後には、恒例となった大縄飛びです。400回以上飛び続けたクラスもあり、すっかり眠気も吹っ飛びました。 白良浜に移動して、宿泊研修の集大成「砂の造形」の始まりです。宿泊研修が始まったときには全然知らなかった学生ともすっかり顔見知りになれたようで、力を合わせて一つの作品づくりに取り組んでいました。 (左)全体説明 (右)活動開始 砂を積み上げ、水をかけて固めて、形を整えます。途中で崩れてしまったり、なかなかうまくいかずに方向転換をしたりというグループもありましたが、苦労した分仲間意識が育ったように思います。 全てのグループが作品を仕上げて達成感を共有することができました。そして、砂浜を元の状態に戻して終了しました。自分たちが苦労して作り上げた作品を、自分たちの手で壊して元に戻す作業も、重要な教育の一つです。 今年も学生スタッフの活躍で充実した研修を行うことができました。毎年、反省と工夫を繰り返している宿泊研修ですが、新入生に対する効果はもとより、2回生、3回生の学生スタッフ自身も成長できるプログラムとして、確立してきているように感じました。 この研修を行うにあたり一方ならぬご協力をいただきました、リゾートホテルラフォーレ南紀白浜の皆様、紀州博物館の皆様に深く感謝いたします。 現代教育学科 准教授 奥田 俊詞
2014.04.11
「みんなで外遊びプロジェクトin春休み」に参加!~被災地支援サークルHOPEFUL
こんにちは、教育学部2回生のゆっきーです! 春休みを利用して3/31〜4/2に福島県会津若松市で行われた『みんなで外遊びプロジェクトin春休み』に、被災地支援サークルHOPEFULメンバーの前ちゃん、本ちゃんと一緒に、参加してきました! 『みんなで外遊びプロジェクト』は、特定非営利活動法人 寺子屋方丈舎(てらこやほうじょうしゃ)によるプロジェクトです。外遊びの中でお互いが人に頼む、また人から頼られる経験を積んで仲間づくりの大切さを理解することや、プロジェクト終了後も一緒に遊べる子どもたちの関係を作ることをめざした活動です。 青森県から来ている子どもや福島県の中でも比較的に放射能の影響が大きかった大熊町から来ている子どもなど、参加者は様々でした。 朝、会津若松駅で子ども達を迎え入れてバスに乗り、福島県会津自然の家に到着! そこでは木を使ったクラフトをしました。 みんな一生懸命に作っていました☆ そしてお昼はバイキング形式の昼食を食べてから、プレイホールと野外に分かれて自由遊びの時間! ドッジボールをしたりフラフープをしたりピアノを弾いたり川遊びをしたり… 自然豊かな場所でのびのびと体を動かして、とても楽しそうでした! 友達と遊ぶ子ども達はみんな笑顔で溢れていました(^^)♪ 子ども達の活動の様子はこちらから☆ 子ども達との時間はあっという間で一日だけでは足りず、解散する時はとても寂しかったです。 今回企画してくださった寺子屋方丈舎さんは毎年子ども達とキャンプや日帰りのプロジェクトを行っているようなので、ぜひまた参加したいと思いました!! 子どもが好きな人、ボランティアに参加してみたいという人は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか(^^)? 私たちは今回福島県に行き、プロジェクトに参加することで、改めて復興支援を継続的に続けていきたいなと思いました。 私たちができることはほんの一部にしか過ぎないかもしれませんが、子ども達の「楽しかった!!」と言う笑顔を見て、無駄ではないのかなと思いました。 「復興支援」と一言で言っても様々ですが、このように目に見えない支援もたくさんあります。 私たち学生はこれからも必要とされる限りのことを少しずつでも続けていき、このように活動の記録をみんなに発信していきたいと思います。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!! 被災地支援サークルHOPEFUL 現代教育学科2回生 荒井 章恵
2014.03.28
『2013年度廣瀬ゼミ卒業論文集』が完成しました!~現代教育学科
こんにちは!現代教育学科5期生・廣瀬ゼミの山北です。 現代教育学科『2013年度廣瀬ゼミ卒業論文集』が完成し、2014年3月26日(水)に学長先生に面談のお時間をいただきました。 この卒業論文集は廣瀬ゼミの伝統で作成しているものです。 廣瀬先生が今年度で本学をご退職されるということもあり、今年は、ゼミ生の卒業論文に廣瀬先生の論文を加え作成しました。内容は、未来社会を創造する「人」、その「人」を育てる教育においては、その仕組みをテーマにしながらも、学習する主体である児童の現状や発達を明らかにするために『時間』『空間』『精神』に科学的根拠を求めて論じたものになりました。 ◎『時間』:今の状況の根拠を探るために時間を遡り、現象を時系列に順序良く並べて推移を検討する『時間』的視点に立って先人の歴史を踏まえて論を進めました。 宮崎貴耶「超高齢化社会の光と闇」 山口みづ姫「男女共同参画社会を推進するために」 ◎『空間』:検討対象のフィールドは、わたしの存在している現在地、国内だけに求めることなく世界各地(国々)と比較し、『空間』を超える視点で、追求、探究するといったグローバルな視点でもって論じました。 土岐友亮「日本の公教育におけるシュタイナー教育の可能性」 前田真佑「ニートとフリーター問題」 吉田美香「子どもの自尊感情を育む教育のあり方についての考察」 ◎『精神』:さらに、現象の根拠はどこにあるのかといった課題を自らの経験や事例を引いて心や気持ちを掘り起こす作業もしました。現象の根拠を単に心理学に求めるのではなく心理を超える人間の心、教育者としての『精神』にまで及ぶものになりました。 藤岡 倫「体験活動の教育的効果を高めるための学校・家庭のかかわりに関する教育」 眞壁好平「授業参加行動を引き出す ―小学校高学年の学習意欲に着目して―」 湊 知恵「よりよい人間関係を築くための話し方」 山北和馬「不登校改善の一考察 ―へき地教育・山村留学に着目して―」 山本悠太「理想の教師像 ―コミュニケーションを中心に―」 未来の社会を担おうとする10人のテーマと内容は、熟読するほどに納得できるものになりました。 そして、学長先生から、「いつでも帰っていらっしゃい。ここは、あなたの母校なのだから」という温かいお言葉をかけていただき、改めて畿央大学に入学できたこと、そして卒業できたことを嬉しく感じたと同時に、誇らしく思いました。 卒業式を終え、4月からそれぞれの道に進みますが、ゼミで学んだことやこの畿央大学で学んだことを胸に頑張っていきます。 現代教育学科5期生 廣瀬ゼミ 山北和馬
2014.03.27
小学校一日見学を実施しました!~現代教育学科
現代教育学科では例年、大阪教育大学のご配慮により同大学附属天王寺小学校にお世話になっています。 今年度の小学校一日見学は、2014年2月25日(火)と3月5日(水)との2回に分けて実施し、合計69名の学生が参加しました。 2月22日(土)には、全国から1,000名以上の先生方が参会された研究発表会が開かれました。その休み明けという条件にもかかわらず、見学の機会を与えていただきました。 見学会では、8時30分の5分前には参加者全員が登校し、時間的な余裕をもって始めることができました。学生一人一人の意識の高さを感じた一幕でした。 まずは実習担当の先生からのオリエンテーションを受け、各教室へ。 午前中は4時間の授業見学、途中の20分休憩(メリータイム)には子どもたちと運動場でいっしょに遊ぶ姿も見受けられました。 昼食後は昼休みと清掃時間を子どもたちと過ごし、午後は副校長の山手隆文先生の講話を拝聴しました。 最後に一日の学びをまとめ、充実した一日見学となりました。 【参加学生の感想】 ・どの授業も児童同士の話し合いがすごくたくさん見られた。4人グループで話し合いを進めていたが、児童同士が「違うって!」「なるほど!」と、主体的に学習に取り組んでいると感じた。先生は,グループを見て回り、混乱しているグループにはヒントを与えていた。全体の話し合いでは、答えた児童に対して、先生はしっかりとほめていた。それは,正解したときだけではなく、自分の言葉で考え、答えた児童に対してもほめていた。小さなことでも自信につながるだろうと思った。 ・理科の授業では、児童一人一人が違う実験を行っていました。みんなの顔を見ていると、新しいことが分かった瞬間にすごく笑顔になったり、つまずいたときに悩んでいる顔になったりして、生き生きと勉強しているのを実感しました。先生にやらされるのではなく、自ら進んで学習に取り組むことで、ずっと身につく知識を得られるのではないかと思いました。 ・教室に入ってすぐの時は、このクラスはとても騒がしいと感じたが、騒がしいことは悪いことではなく、それだけ子どもが発言しやすい、自由で居心地のよい場所であるということに気付いた。体育の時間では、いつもの準備ができていないため、私が驚くほどの声で注意されたが、子どもたちに伝わった時点で笑顔で授業を始められた。その後の授業でも、メリハリをつけて注意されているなと感じることが多かった。 ・算数の授業では、板書で線を引くときには必ず定規を使い、大事なところは黄色チョークで書き、図の説明でカラフルな色を使い、とても見やすい板書で、字もとてもきれいという印象が残っています。子どもの発言には、ハンドサインで自分の考えを示すルールが決められていて、自分の考えを明確にするようにされていました。また、低学年でもホワイトボードを用いて子どもの意見を発表させることに驚きました。 ・実際、社会の時間に先生が話していた時間は約10分ぐらいで、あとの35分は先生が見守る形で、児童が自発的に勉強していたように思えた。 【講話で】 ・よい教師になるためには、授業のテクニックやすばらしい指導方法を身に付けることも重要ですが、日頃の挨拶や、人の言ったことを素直に受け止める謙虚さ、社会人なら当たり前の時間厳守、健康などの基礎的な人間力ができあがっていないと、本当の意味ですばらしい教師にはなれないのだと痛感した。 ・正直、教師になりたいという気持ちが今薄れている。こんな責任重大で、人の手本となるような仕事は私には向いていないと思うからである。いつも適当に毎日を過ごしていたため、今日のお話を聞いてこれではいけないと思った。 現代教育学科 教授 西尾 正寛