イベント一覧
2020.08.06
10/24(土)・25(日) 第18回畿央祭の中止について
2020年10月24日~25日に開催予定でありました「第18回畿央祭」について、畿央祭実行委員会および畿友会執行委員会(学生自治会)と協議の上、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、開催中止を決定いたしましたのでお知らせいたします。 例年、畿央祭は地域からも数千人の皆さまにお越しいただいております。新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない中での開催は、学生をはじめとする本学関係者ならびに来場者の皆さまの健康と安全を守れないと判断いたしました。 畿央祭を楽しみにしてくださっていた皆さまには大変残念なご報告ではございますが、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。 畿央大学 第18回畿央祭実行委員会
2020.08.06
新型コロナウイルスの影響により中止・変更となったイベントについて
新型コロナウイルスの影響により中止・変更となったイベントは以下の通りです。随時更新していきます。 イベント名日時中止・変更 第18回畿央祭 10月24日(土)10月25日(日) 中止 理学療法特別講演会 10月24日(土) 中止 マミポコ・キッズ 2020年前期・後期 中止 マミポコ・親子ひろば 2020年前期・後期 中止 保護者懇談会 7月4日(土) 中止
2020.07.30
令和2年度理学療法特別講演会は中止します。
「理学療法特別講演会」は、畿桜会が主催し、年に1度、理学療法学科卒業生に向けてリカレント教育(卒業後も幅広い知識を養う)のために行い、有料にて卒業生以外の医療関係者にも公開しているものです。 新型コロナウイルス感染予防の観点から、令和2年度の理学療法特別講演会は中止といたします。 なお、2021年度畿桜会(同窓会)総会は2021(令和3)年5月23日(日)です。多数のご参加お待ちしております。 【理学療法特別講演会の過去記事】 第13回理学療法特別講演会(19.10.19) 第12回理学療法特別講演会(18.11.25) 第11回理学療法特別講演会(17.11.26) 第10回理学療法特別講演会(16.12.18) 第9回理学療法特別講演会(16.01.31) 第8回理学療法特別講演会(15.01.31) 開学10周年記念 理学療法特別講演会「プロフェッショナルとしての理学療法士への処方箋」(13.08.24) 理学療法特別講演会「地域リハビリテーションについて」(12.02.09) 理学療法特別講演会「生活習慣病、メタボリックシンドロームを有する患者へのリハビリテーションのすすめ」(12.02.04) 理学療法特別講演会「心疾患を合併した患者に対するリハビリの注意点について」(11.01.22) 理学療法特別講演会「膝関節の理学療法」(10.01.23) 理学療法特別講演会 「肩関節の理学療法~基礎から臨床まで~」(09.02.28)
2020.06.17
令和2年度畿桜会総会(Web審議)を開催しました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点より、2020年5月17日(日)に予定していた「2020年度畿桜会(同窓会)総会」は「Web審議」とし、5月15日迄に参加申し込みのあった方々56名(役員を含む)に5月20日〜5月29日まで期間を設け、インターネットを利用して審議していただきました。 2019年度の事業報告では、昨年に行われた同窓会関連の事業報告(総会・懇親会、同窓会サロン、理学・看護・教育のリカレント教育など)を行いました。 2020年度の事業計画としては、例年行っている内容【畿央祭同窓会サロンの実施(2020年は10/24・25開催)、畿桜会NEWS・同窓会グッズの作成、学科毎の卒後教育の開催、学科・ゼミ・クラブ単位などでの「同窓会補助制度」の継続】に加えて、唄大輔畿桜会長より「新型コロナウイルス感染症における学生への支援策」が提案されました。 ① 同窓会費の免除について 在校生は準会員として4年間で終身同窓会費(16,000円)を毎年4,000円支払っているが、今年度の在校生に限り、この終身同窓会費の一部として支払うべき4,000円を免除する。大学院、専攻科、別科についても4,000円を免除する。 ② 家計急変学生を支援するための大学への寄付について 家計が急変し、学業継続等が難しくなる学生に対し、大学が緊急の奨学金等を支給することになった場合に、同窓会としても資金の一部を支援するために寄付をおこなう。寄付金額は大学からの協力要請に応じて役員会にて審議の上、決定する。 また、2019年度新設された「臨床細胞学別科」の修了生輩出にともなう会則変更(別科部会の追加)と今年度畿桜会役員の選出、同窓会補助制度および卒後教育の当面の間の見合わせ(社会情勢を見ながら再開の可否を役員会で検討)についても諮り、今年度Web総会での審議事項はすべての議案が可決されたことをご報告いたします。 なお、2021年度の総会は2021(令和3)年5月23日(日)に決定しました。多数のご参加お待ちしております。 畿桜会会則 同窓会開催にかかわる補助について
2020.06.11
新型コロナウイルス対応 学生等支援募金 ご協力のお願い
本学学生生徒等にご支援を頂ける皆様 学校法人冬木学園 理事長 畿央大学 学長 冬木 正彦 関西中央高等学校 校長 西川 隆彰 畿央大学付属幼稚園 園長 宮本 忠史 新型コロナウイルス感染症の蔓延によって影響を受けられた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。 学校法人冬木学園の運営する畿央大学、関西中央高等学校、畿央大学付属幼稚園におきましても、学生、生徒及び園児の健康と安全の確保を最優先としつつ、より良い遠隔授業、家庭学習教材等の提供により学生生徒等の修学環境を確保することと合わせ、新型コロナウイルス感染症の影響による家計支持者の収入急変、学生アルバイト収入の減少などに対する学生生徒等の修学継続への措置として、法人として緊急の補正予算編成を行い、次のような対応を実施しています。 畿央大学ではこの事態以前より全ての学生にノートパソコンを貸与しておりますが、それに加え自宅等での遠隔授業対応のための通信設備整備、通信費補助等への奨学金として全学生に一律30,000円の給付、経済的理由による修学の困難な学生へ20万円を給付する奨学金制度の50名の追加募集、必要な書籍や資料、物品等の宅配サービスやオンラインデータベースの学外利用等を実施しています。関西中央高等学校では、家計支持者の収入急変に対し10万円を給付する奨学金制度を創設致しました。 今後も学園の建学の精神(徳をのばす、知をみがく、美をつくる)を礎とし、学生生徒等に対する有形・無形の様々な支援を提供し、関係者するすべて方々の知恵と努力で、この苦境を乗り切っていく所存でございます。 つきましては、関係各位(役員、教職員、同窓生及びこの支援金にご賛同いただける皆様)に、本学の一人でも多くの学生生徒等への支援を拡げていくため、ご寄付のお願いを申上げる次第でございます。 皆様の温かいご支援、ご協力を是非とも賜りたく、何卒宜しくお願い申上げます。 新型コロナウイルス対応 学生等支援募金 募金目的:新型コロナウイルス感染拡大に伴う学生生徒等への各種支援の充実のため 申込期間 :2020年9月30日まで *新型コロナウイルス感染状況により期間を延長する場合がございます。 寄付金額:個人 / 1口 10,000円 ※金額にかかわらず、1口もしくは1口未満のご寄付もありがたくお受けいたします。 ※本寄付は学校法人冬木学園への寄付であり、税制上の優遇措置が受けられます。 ※法人、団体様でのご寄付に関しましてはお問合せ下さい。 寄付のお申込み方法 個人用寄付申込書 個人用寄付申込書 ●寄付申込書に必要事項をご記入いただき、FAX、E-Mail、郵送などで、お送りください。 ●同封の振込用紙にて記入機関からお振込をお願いします。(郵便局からのお振り込みはできません。) ●現金送金(現金書留)や法人総務部窓口へご持参いただくこともできます。 寄付金に対する税制上の優遇配置について 寄付金の入金確認後、領収書と寄付金控除にかかる証明書をお送りします。確定申告の際に所轄の税務署に提出すれば、下記のいずれかの制度を利用して所得税が控除されます。詳細については所轄の税務署にお問い合わせください。 税額控除制度 寄付金額が年間2,000円を超える場合には、その超えた金額の40%する額が、当該年の所得税額から控除されます。 (年間の寄付金合計額*―2,000円)×40%=所得税からの控除額** *年間総所得金額等の40%が限度となります。 **所得税額の25%が限度となります。 〈例〉 課税所得金額300万円の方が3万円寄付された場合 (30,000-2,000)×40%=11,200円が、確定申告すれば還付されます。 課税所得金額700万円の方が10万円寄付された場合 (100,000-2,000)×40%=39,200円が、確定申告すれば還付されます。 所得控除制度 年間寄付金額から2,000円を差し引いた額を、課税所得金額から控除した額に対し課税され、所得税率の高い方、高額な寄付をされた方が有利になります。 (年間の寄付金合計額*―2,000円)=課税所得金額からの控除額 *年間総所得金額等の40%が限度となります。 【お問い合せ先】法人事務局総務部(担当:植村・篠本)TEL:0745-54-1602 FAX:0745-54-1600 E-mail:soumu@kio.ac.jp
2020.03.16
令和元年度 卒業証書等授与式を行いました。
去る3月13日(金)に、令和元年度の卒業生・修了生に対して卒業証書や修了証書、学位記などが授与されました。新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、残念ながら今年度は各学科・専攻科・別科・研究科単位で講義室(別科は大阪のキャンパス)に分かれての実施となり、参加者は卒業生・修了生・教職員のみのこじんまりしたものとなりました。 出席がかなわなかった者も含め、総勢で健康科学部329名(理学療法学科76名・看護医療学科88名・健康栄養学科98名、人間環境デザイン学科67名)、教育学部198名、助産学専攻科10名、大学院17名(健康科学研究科修士課程13名、博士後期課程1名、教育学研究科修士課程1名、研究生2名)、臨床細胞学別科3名の合計557名は、これまでの学びや研究の証として学位記等を授与され、それぞれの強い想いを胸に新しいスタートを切りました。例年のような全体での式典は自粛し、様々な制約の元でのささやかな行事となりましたが、教職員の工夫や卒業生自身のアイデアで、畿央大学らしくほのぼのとした雰囲気の中で卒業生を送り出せたのではないかと思います。 保護者の皆様、ご親戚の皆様にはお子様の晴れの姿を見届けていただけず、大変申し訳ございませんでした。苦渋の決断ではありましたが、心よりお詫び申し上げます。 卒業・修了された皆さま、おめでとうございます。教職員一同、皆さまの飛躍を心よりお祈りしております。
2020.03.07
【学生・保護者の皆さまへ】卒業証書等授与式に関するご案内(3/11・12追記)
既にお知らせいたしました通り、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて、今年度は卒業生、修了生全体での卒業式典および卒業パーティの実施を見送ることといたしました。 充実した学生生活の最後を飾る皆さんが楽しみにしてくださっている行事を見送ることは、本学といたしましてもまことに残念でなりませんが、現状では何よりも皆様の安全を守ることこそ第一と考え、このような結論に至りました。ご理解を賜れましたら幸甚に存じます。 なお、3月13日(金)には、各学科・専攻科・別科・研究科単位で卒業証書等授与式を、以下の通り実施することにいたしました。いずれも卒業生、修了生、教職員のみの場としますので、保護者等の付き添いの方の登学は控えていただきますようにお願いいたします。 【3月12日追記】 感染拡大防止を鑑み、下記に該当される方は出席をとりやめてください。 ・発熱等の風邪や咳などの呼吸器症状がみられる方 ・中国、韓国、イラン、イタリア、サンマリノなど新型コロナウイルスの感染が確認されている国から帰国して2週間以内の方 ◆3/13(金)卒業証書等授与式 会場◆ 【学部】 健康科学部 理学療法学科 10:00より P301講義室 看護医療学科 10:00より P201講義室 健康栄養学科 10:00より L101講義室 人間環境デザイン学科 10:00より R201講義室 教育学部 現代教育学科 10:00より KB04講義室 【大学院】 健康科学研究科 11:00より P302講義室 【専攻科】 助産学専攻科 11:00より P202講義室 【3月11日追記】 上記、本学会場で実施される卒業証書等授与式にお越しになる方は、遅くとも13:00までに学外へ退出、交通機関が空いている間に帰宅してください。 【別科】 臨床細胞学別科 16:00より 於:CTC梅田 ※本学各講義室は30分前より入室可能です。 ※出席を必須とする式典ではありません。ご自身の判断でお越しください。欠席された場合でも後日、学生支援センター窓口へお越しいただければ、卒業証書等は個別にお渡しいたします。 ※風邪の症状や発熱等がある場合は出席をお控えください。なお、マスク等のご用意もいたしかねますので、ご了承ください。 ※式の終了後は速やかに帰宅し、以後不要不急の外出は控えるようにしてください。 ※本学周辺の道路や、商業施設駐車場への駐停車は、短時間であっても地域住民の皆さまのご迷惑になりますので、厳にお慎みください。 ※在学生も登学の自粛期間ですので、残念ではありますが改めて登学自粛をお願いします。 ※今後、政府の方針を含めた情勢の変化によっては上記の予定の変更が生じる可能性はございます。その際にはホームページ等でお知らせをいたします。 新型コロナウイルスの動向はいまだ予断を許さぬものがあります。皆様くれぐれも体調管理にはお気を付けください。
2020.03.02
大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」のマーミン・ミーマンの巨大絵本制作~人間環境デザイン学科加藤プロジェクトゼミ
令和元年度最後の課題制作! 加藤プロジェクトゼミの最後のプロジェクトは「エコール・マミ(通称:エコマミ)」への提案です。バレンタイン装飾と100年後のエコマミ未来のショッピングセンターデザイン提案は終了し、最後の課題が残るだけになっていました。エコマミ様から与えられた課題はマーミン・ミーマンの巨大絵本の製作です。 提案場所は北館吹き抜けの1階です。提案に当たっての前提条件は ①エコマミのキャラクター「マーミン」と「ミーマン」が登場する物語であること ②明るく夢のある物語や楽しくなる物語であること ③900×1300のダンボールを1ページとし、10ページものとすること ④来館者の印象に残るもの、特にお子様によろこばれるもの という厳しいものでした。 巨大絵本の内容は、エコール・マミのイメージキャラクターのマーミンとミーマンが登場し、東京オリンピックを舞台に彼らが困っている子どもたちを助けるお話です。1ページが、縦90センチ、横130センチの10ページ構成なのでとても存在感がある作品になりました。1ページに盛り込める内容の少なさに苦しみ、楽しんでもらえるお話にするには、と考えるのが難しかったです。たくさんの子どもたちに読んでもらえたらいいなと思います。 ~制作メンバーからのコメント~ 絵本の制作で大変だったのは、物語の内容を考えることでした。どうしたら子どもたちに読んでもらいやすい内容になるのか、文字の分量、絵のアングル、全てが難しかったです。色を塗り始めると、1ページが大きいので迫力が出て、いい仕上がりになりました。実際に設置してみると小さいかなと思いましたが、設置している時に小さい子が来て、見てくれているのをみると、ちょうど良いサイズだったのかなと思いました。 2回生 岡所 絵里奈 大きな紙に絵を描くのは想像よりも大変でしたが、楽しかったです。絵本の構成を考えることにも苦労しましたが、みんなで話し合いを重ねた結果、まとめることができました。絵の具の塗り方も工夫することで、やわらかい印象の絵にすることができたと思います。来館者の方々に楽しんで見ていただけると嬉しいです。 2回生 橿山 知花 とにかく難しいと感じたことは、話の運び方、文章の構成、その中から一場面を切り取って絵を描くことです。絵本は、授業での発表などとは違い、相手が疑問に感じることがあったとしても、横に立って、ここはこうで‥と説明が出来ないものです。どうしても、自分達の脳内でのみ完結している部分があるのではないかととても不安になりました。幼い頃から何度となく読み聞かせてもらい、手にとってきた絵本ですが、まさかそんな苦労があっただなんて!という感じです。年齢的に、最近では手に取ることの少なくなった絵本ですが、こんなにも工夫が隠れていたのかと驚きと同時に面白さも感じました。今回、この素敵な企画を提案してくださったエコールマミ様にはとても感謝をしています。ありがとうございました。これからも精進していく所存です。 2回生 八田 采芽 今回のマーミン・ミーマン巨大絵本の制作は、最初に大まかな内容、次に絵本のページ割り、そしてキャラクター達の構図の順に進めていきました。展示対象者が未就学児と言うこともあり、初めての事が多く最初は戸惑いも多かったですが、色々な絵本をゼミ生で読んでみて研究し試行錯誤を何度も繰り返して今回の作品を完成させました。私が1番大変だと感じたことは内容を8(10)ページに収めることでした。未就学児対象ということもあり出来るだけ簡潔でわかりやすく言葉に起こそうとすると、どうしても文章が長くなってしまいかえって読みずらくなることもありました。何度も文章を添削し直して出来上がった作品なのでぜひ読んでみて欲しいです。全体を通して大変な事も多かったですが、子供が参加できるような工夫を入れてみたり、色々な工夫を施し無事終えることが出来たので良かったです。 2回生 麻田 彩花 【過去のエコール・マミへの提案】 2019年度 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」への令和初のデザイン提案 2018年度 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」へのデザイン提案! 2017年度 エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案! 2016年度 エコール・マミで、バレンタインディスプレイを担当!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 2015年度 エコール・マミに改修提案とディスプレイ展示! 2015年度 エコール・マミ改修を提案!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ(加藤ゼミ) 2014年度 エコール・マミに改修提案とディスプレイ展示!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 2013年度 さらに発展・エコマミ提案★人間環境デザイン学科加藤プロジェクトゼミ 2012年度 4年目のエコマミ提案★人間環境デザイン学科 加藤プロゼミ 2010年度 エコール・マミ 改善案 -人間環境デザイン学科 加藤プロジェクトゼミ報告-
2020.02.28
第18回 公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」が開催レポートが届きました!~看護医療学科
2020年2月21日(金)、畿央大学では第18回目の公開講座が開講されました。参加者は82名で、プログラム内容は、畿央大学健康科学部看護医療学科教授の山崎尚美先生による「当事者とともに創る認知症ケア」をテーマとした講演と、まほろば倶楽部代表の平井正明氏による「若年性アルツハイマーと向き合って」というテーマでの講演、また希望された方の中から先着順での「きおトレ」アプリ体験でした。公開講座についてレポートさせていただきます。 山崎尚美先生による講演 「当事者とともに創る認知症ケア」 大きく分けて「認知症サポーター養成講座」「認知症施策」「オレンジプロジェクト」「当事者の語り」について講演してくださいました。講演を通して、認知症にならないことを目標にするのではなく「認知症になってもその人らしく、地域で暮らすことができるように支えあうこと」が大切だということを学びました。 講演の中で、2014年に国連障害者権利条約「Nothing About us,Without us.(私たちがいないときに、私たちのことを決めないで)」ということが提言され、また当事者の方が2004年に開催されたアルツハイマーの国際会議で発言したことの紹介がありました。2004年では、まだ認知症に対して良くないイメージを持つ人が多かったですが、そのような時代頃は認知症であることをカミングアウトすることによって、認知症の当事者が暮らしやすくなるのではないかと考えたようです。確かに認知症の当事者ではない私たちはその症状を想像するしかありません。そのため、想像してつくった政策は当事者が本当に困っていることを解決する政策になっていないかもしれません。だからこそ、「認知症だから話が通じない」というような偏見をもって、会話することをあきらめるのではなく、当事者の言葉を聞き、当事者・その家族の日常生活や困っていることを聴く、それが、当事者が困難に思っていることを解決することや互いに支えあい暮らしやすくするためにも重要なことだと再認識しました。 平井正明氏による講演 「若年性アルツハイマーと向き合って」 平井正明さんは、56歳の時に若年性アルツハイマーの初期と診断されました。この初期症状では物忘れはほとんどなく、身体のバランスがとりにくい、頭痛がするという症状があるようです。私は若年性アルツハイマーと言えば記憶障害が主症状であると思っていましたが、平井さんは体験談の中で記憶障害がほとんどないとおっしゃっていたので非常に驚いたとともに、認知症・若年性アルツハイマーといっても人によって症状は違うということを知ることができました。 その後平井さんは障がいをもつ子どものための「あおぞら倶楽部」を創設され、そのボランティアとして天理大学の学生と交流されています。その縁で結婚して日本に住むようになった外国の方がおり、その方が認知症となって日本語が話せなくなったときに、母国語での会話を楽しめるよう、天理大学に来ている留学生と会話できる機会をつくったと紹介されていました。このことから、できなくなったことを再びできるように努力するのではなく、今できることを続けその人の暮らしが少しでも豊かになるよう環境を整えることが大切だと学びました。また、様々な活動を行うことは人とのつながりを広げ、家庭というコミュニティ以外にもかかわりを持つことで孤独を感じることを防ぎ、社会性をもつことを促進すると感じました。認知症の進行を遅らせるには、規則正しい生活を送る・栄養をとる・十分な睡眠をとる・社会参加が大切で、私たちが所属するオレンジプロジェクトのサークルでも、参加してくださる方々のコミュニティを拡大し、社会参加の一部として機能するものになってくれる活動にしたいと思いました。 「きおトレ」アプリ体験 講座終了後は希望者20名を対象に、自分の認知機能を知ることができるアプリを体験していただきました。記憶の能力を知る課題をしているときに参加者の皆さんは「何があったかな」と必死に思い出そうとしてくださっていました。私も「きおトレ」アプリを体験したときは、野菜の絵があったことは覚えているのですが、何の野菜かを思い出すことができずもやもやしていました。「きおトレ」の結果をふまえて大切なことを忘れないようにメモをとる習慣をつけようと思いました。 今回の講座を通して、認知症の当事者が“その人らしく暮らす”ことができるように、周囲の人はどのように接したらよいのか、実際にどのような活動があるのかを学ぶことができました。授業でも認知症について学びますが、百聞は一見に如かずというように、当事者の方から話を聴くことは認知症についてより深く理解するいい機会となりました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。 Orange Project in KIO 看護医療学科 2回生 東條真納美 【関連記事】 認知症ケアに取り組む新サークル「Orange Project in KIO」が始動! ・過去の「オレンジカフェ」記事を読む ・過去の「RUN伴」記事を読む
2020.02.28
第18回畿央大学公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」を開催いたしました。
毎年開催しております畿央大学公開講座も今回で18回目を迎えました。昨年度に引き続いての「認知症」をテーマに掲げ、本学看護医療学科の山崎尚美教授と、まほろば倶楽部代表の平井正明氏にご講演いただき、受講生82名の皆様をお迎えして実施いたしました。 プログラム1「当事者とともに創る認知症ケア」 【講師】山崎尚美氏(畿央大学健康科学部看護医療学科 教授) 昨年度に引き続き「認知症」をテーマとし、認知症患者に対する周囲の方々の理解やサポート、国や広陵町における施策の紹介のあと、熊本大学等で発足している「Orange Project」という“認知症になっても安心できるまちづくりに貢献する”をテーマとしたボランティアサークルについて紹介されました。また本学でも、学生主体のサークル(「Orange Project in KIO」)が立ち上がり、代表学生から外部のイベント等でも精力的に活動している様子が報告されました。 プログラム2 「若年性アルツハイマーと向き合って」 【講師】平井 正明 氏(まほろば倶楽部 代表) 認知症患者の当事者でもある平井氏からは、自身の認知症患者としての病との向き合い方をテーマにご講演いただきました。病気が判明してからの自身の変化や周囲のサポート、また「当事者」として行っている啓発活動の紹介をしていただきました。最後には「認知症になることは不便ではあるが決して不幸ではない」とお話しいただき、参加者の方々からの共感を得られていました。 講座終了後は、先着20名様を対象に「きおトレアプリ」を体験していただきました。この「きおトレアプリ」は、自身の認知機能を知ることが出来るスクリーニングアプリで、参加者の方々は、慣れないタブレットの操作に苦労されている様子もありましたが、学生スタッフによるサポートを受けながら進めていただきました。 ▼「きおトレアプリ」体験の様子 プログラム終了後のアンケートでは、「認知症に対してはいまだ多くの偏見があり、自分も以前はそうであったと感じた」「母が認知症となり、しっかりしていた母が……と日々思っていましたが、理解していかなければと再認識しました」「当事者の方の講演はすばらしく、心打たれました」などの感想があり、またきおトレアプリを体験いただきました方々からは「日頃意識しないで生活しているので、記憶することの大変さを改めて感じました」といった感想もいただきました。今回は当事者の方のお話も伺うことで、「認知症」の参加者自身の理解や意識が深まっただけでなく、地域社会でどのように認知症の方々を支えていくのかを考えていただく良い機会となったようです。 今年も多くの方々にご参加いただき、非常に活気ある講座となりました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。本学では、今後も受講者の皆さまにご満足いただけるような公開講座を開催してまいります。 第17回畿央大学公開講座「認知症の正しい理解」を開催しました。 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。