2013年のイベント一覧
2013.08.28
2013ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~を開催しました。
小学校5・6年の受講生・保護者26組が夏休み最後の楽しい思い出づくりイベントに参加! 2013(平成25)年8月25日(日)、独立行政法人日本学術振興会への応募採択事業「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~「世界から注目される『日本料理』のおいしさをサイエンスする―おだしの文化の調理科学体験―」を実施しました。大阪府はじめ、奈良県内からは御所市、橿原市、葛城市、大和高田市、三郷町、そして畿央大学近隣の広陵町、香芝市、上牧町、三郷町などから、元気な26名の小学校5・6年生に調理科学と運動科学を学ぶため参加していただきました。このイベントは2009(平成21)年から5年連続で実施しており、毎年8月子どもたちの夏休みに親子の楽しい思い出づくりとして好評を博しています。 ▲冬木智子学長(前列中央)を囲んで受講生・保護者、実施教員、協力学生全員で記念撮影 午前10時から開校式(ご挨拶・オリエンテーション)、本事業の説明に続いて、第1限目は畿央大学健康栄養学科山本隆教授による「世界の“うま味”と日本料理のおだしの文化について」の講義がありました。日本料理は“かつお”と“こんぶ”の出汁(だし)がうま味のベースになっていて、1907年東京大学理学部池田菊苗教授が、甘味,酸味,塩味,苦味に次ぐ第五の味と言われるおいしさの素“グルタミン酸ナトリウム”を発見しました。世界の国・地域のうま味のもとはこのグルタミン酸やイノシン酸が含まれていて地域の食材を活かした料理がつくられているのです。 2限目は、健康栄養学科上地加容子准教授による実験「味覚の測定方法」。山本先生から教えていただいた五味について薄い溶液からだんだん濃い溶液を口に含んでみてどの時点で味として感じることができるかを実験してみました。年齢や食生活、家庭環境、体調によっても大きく異なるそうで、これをレーダーチャート化して個人の味覚グラフを作りました。味覚には個人差があって当然だそうです。 3限目は、いよいよお楽しみの、健康栄養学科上地加容子准教授、冨岡華代助手、餅田尚子助手による「調理をサイエンスする」実習です。6つの班に分かれた子どもたちが今日のお昼ごはんになる素麺のトッピング具材の切り分けを行い、健康栄養学科の学部生10名がサポートしました。調理実習室の後ろには保護者のみなさんが見守るなか、家庭でもお母さんの手伝いをよくやっている包丁使いが上手な子どもたちも見受けられました。 そして、調理班ごとに分かれて保護者と一緒に学生食堂でランチタイム! 子どもが作ったものを食べるなんて家庭ではめったにありません。お母さん、お父さん方は大喜びでした!! 食後の4限目は、上地先生による「味覚測定」結果のお話です。2限目に行った味覚測定でのレーダーチャート化された結果についてもう少し踏み込んだ解説です。うま味のもとであるグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸には具体的な食材としてどのようなものがあるのか、料理とだしの関係、西洋料理・中華料理も日本料理と同じように“うま味の相乗効果”によっておいしく食べられることを学びました。 5限目の授業は、理学療法学科松本大輔助教による「胃腸の機能を整える健康体操」です。この授業には理学療法学科の学生8名が子どもたちのサポートをしてくれました。健康でいるためには、胃腸の機能を整えること、それには規則正しい生活、バランスのとれた食事と定期的で適度な運動が必要です。激しい運動をする場合は食後1時間くらいは休憩をとったあとにする、など基本的なことを学びました。また、腹筋運動(複式呼吸、身体のひねり運動)などを毎日続けることが肝心です。 最後は、畿央大学の冬木智子学長先生から全員に「未来博士号」の修了証書授与式と講話があり、そのあと、冬木記念ホール前に集まり小学生・保護者・教職員・学部生スタッフ全員で記念写真を撮りました。 身体にとって栄養と運動は欠かせないものです。畿央大学健康栄養学科と理学療法学科の先生方、協力学生にとってこの「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」は本学にマッチしたプログラムを地域の小学生のみなさまにご提供できるものであり、5年もの間続けてご好評いただいています。参加してくれた小学生たちから、博士が育ってくれることを期待したいと思います。
2013.08.27
開学10周年記念 理学療法特別講演会を開催しました。
8月24日(土)畿央大学開学10周年記念事業の1つとして理学療法学科主催による「特別講演会」と「シンポジウム」を開催しました。 特別講演会では松田暉先生をお招きして「プロフェッショナルとしての理学療法士への処方箋」と題しお話して頂きました。松田暉先生は大阪大学名誉教授および東宝塚さとう病院名誉院長であり、大阪大学医学部附属病院長そして兵庫医療大学長を歴任されており、長く医学および教育分野で活動されています。また、我が国の臓器移植の第一人者でもあり、臨床医としても第一線でご活躍され続けている先生でもあります。 講演内容は、我が国の臓器移植の歴史と現状と理学療法士を中心としたリハビリテーションチームの重要性、そして専門職としての生涯教育についてのお話でした。臓器移植とリハビリテーションでは、臓器移植は1つの治療であり、移植患者の機能回復そしてQOL向上には理学療法士による専門的な関わりが必要不可欠であることを強く示唆して頂きました。今後、畿央大学の卒業生からもこの分野で専門性を発揮してくれる理学療法士が増えてくれればと期待しながら拝聴しました。 生涯教育については、チーム医療の重要性から、我が国における理学療法士の専門制度に対して、医師の教育制度そしてアメリカおよびカナダの理学療法士教育制度を取り上げながら今後の方向性を示して頂きました。プロフェッショナルには科学的知識・技術の修得および教育はもちろん、コミュニケーションなどを含めた人間性の向上も指摘されていました。さらに、専門職としての社会的信頼についても示唆を頂き、理学療法士の職業団体としての方向性も示して頂けました。 最後には本学の建学の精神「徳をのばす・知をみがく・美をつくる」にも触れ、この精神を持ち続けることがプロフェッショナルへの道であると心強いメッセージを投げかけて頂きました。 松田先生ご自身も理学療法を経験されているからか、それとも先生のお人柄なのか、単なる医師から理学療法士への提言というよりも、人生の偉大な先人から、現代そして将来の理学療法士に向かって熱く語られているような感覚でした。 午後からは「理学療法士としての道を拓く」と題して、卒業生によるシンポジウムを開催しました。 1期生から6期生まで合計8名のシンポジストを壇上に迎え、1期生の三ツ川さんの司会で進められました。まずは、三ツ川さんから日本の人口未来として総人口の減少と高齢人口の増加、そして今後予想される理学療法士の供給過多と高齢化が提示され、プロフェッショナルとして理学療法士の今後についての問題提起がなされました。続いて、1期生の千賀さんから新たな職域としてチーム医療の中の「コーディネーター」としての可能性が提案され、6期生の上田さんからは介護職の方々への介助指導や腰痛予防などサポートとしての役割が提案されました。 この内容を受け、シンポジウムでは患者のQOL向上のために、患者さんにしっかり向き合うことはもちろん、医療・保健分野だけでなくさまざまな分野にて患者さんを支える関係者とのパイプ役としての可能性について議論されました。フロアの卒業生からも意見が出され、本当に畿央大学の卒業生は、患者のQOLを考えた理学療法を心がけ、そしてその理学療法の先を見据えていることがわかりました。 講演会とシンポジウムは1回生から4回生までの学部生も参加しました。1・2回生は自分の中に落とし込めない内容もあったと思いますが、「畿央大学の先輩はプロフェッショナルな理学療法士として、熱く真剣に向き合っている」ということが感じ取れ、3・4回生は話の内容も理解でき、改めて理学療法士の専門性と可能性を再認識できたようです。 理学療法特別講演会は、リカレント教育として同窓会が主催し、毎年行われています。今年は畿央大学開学10周年事業の一環として行い、講演会とシンポジウムの間に卒業生のみで懇親会を開きました。1期生から7期生の卒業生約70名と教員とで昼食を取りながら、懐かしい思い出を語り合いあっと言う間に時間が過ぎてしまいました。卒業生も7年分であり、「初めまして」の挨拶から始まったりと、畿央大学も10年という歴史を刻んだことが実感できました。 最後になりましたが、シンポジストのみなさん、そして司会の三ツ川さん、本当にご苦労様でした。また、講演会から懇親会、そしてシンポジウムと、運営に携わって頂いたみなさんも本当にありがとうございました。
2013.08.20
畿央大学現代教育研究所 「学びを結ぶ」ワークショップを開催しました。
2013.08.19
2013年度教職員のための夏の公開講座を開講しました。
所属学校の夏休みに教員自身が自己研鑽するための任意参加講座に多くの先生が参加しました。 この講座は、奈良県教育研究所の依頼に基づいて、先生方に子どもたちが夏休みの間に知識を深め、得意分野をさらに伸ばしていただくことを目的に受講していただく講座です。 2013(平成25)年8月16日(金)午前と午後に、奈良県下の教職員を対象として開講しました。 午前の部は、畿央大学健康科学部理学療法学科准教授の冷水誠先生による『意欲的な学習を生み出すための報酬~報酬による学習「強化学習」の神経科学的見地~』。 ひと口に「記憶」といってもいろいろな種類の記憶があります。子どもの頃の思い出や昨夜の夕食献立、テレビや映画の1シーンなどが人間の脳のどこに納められるのか。人にとっての「報酬」とは金銭だけで片付けられるわけではなく、他人から信頼を勝ち得る社会的報酬(褒める、認める、アイコンタクト)などが動機付けとなって学習の強化が図られます。 理学療法学科神経(ニューロ)リハビリテーションの研究者として活躍されている冷水先生からは、記憶―学習―脳の関係から効果的な学習・勉強方法とは、という内容の講義をしていただき、参加された40数名の受講者のみなさんも納得されていました。 午後の部は、畿央大学教育学部現代教育学科講師の八木義仁先生のよる『小学校国語科 読解指導の進め方』。 小学校教員として長年教育の現場におられた八木先生の経験から、教材研究、指導計画、学年別の授業内容展開についてどうすればよいか具体的な指針が話されました。若い先生方に国語の授業の進め方に自信を持って頂きたいとの思いが込められていました。 音読、物語、説明文、視写についての読み解き方のポイントについてもお話していただき、講義終了後も受講者からの質問に丁寧に答えていただきました。 受講者アンケートからも「指導の土台となるところをご教示いただき、さっそく2学期からの授業にとりいれたい」と、先生方のモチベーションとスキルアップにつながったことが伺える意見が多く見られました。
2013.08.08
「平成25年度畿桜会(同窓会)総会」を開催しました。
「畿桜会(きおうかい)」は、畿央大学、畿央大学短期大学部、桜井女子短期大学の卒業生約1万人のための同窓会組織です。例年『総会』は、創立記念日に近い5月下旬に行われるのですが、今年は5月26日に畿央大学開学10周年記念式典・祝賀会が開催されたため、また平日しか来られない方も多いということで、初めて平日(夏休み期間)8月7日(水)の開催となりました。 参加者は約80名。平日開催ということもあって、主婦の方々や人間環境デザイン学科の卒業生にも例年より多数ご出席いただきました。役員の思惑通り、いつもとは違う顔ぶれが見られました! 総会開催の前に(午前10時~)「役員会」が行われ、総会議案の確認と畿央大学の次の10年へのステップとして畿桜会の役割について自由な意見交換がなされました。同窓会補助については昨年基準人数を緩和した「桜井女子短期大学卒業生は10人以上、それ以外は15人以上について1人あたり2,000円×基準人数分の補助」を継続し、役員が結束して畿桜会を盛り上げる原動力になることをめざそうと話し合われました。 「総会」は午前11時より、食堂棟地階で開催しました。唄大輔会長の議事進行のもと、はじめに冬木智子学長先生のご挨拶では「学生、教え子は私の宝物。出会い、そして心はけっしてお金では買えない大事なものです。絆の強さで生かされていると感じており、皆さまに感謝しています。」とのお言葉をいただきました。 今年の総会では、上記の同窓会補助の継続、畿央大学開学10周年記念植樹、助産学専攻科部会の新設が議案のトピックスで、決算・予算はすべて承認されました。続いて健康栄養学科長北田善三先生の講演は『健康長寿をめざして~養生訓にみる健康づくりの秘訣~』と題して、江戸時代の儒学者貝原益軒の「養生訓」の一節を紐解きながら現代人にも十分通ずる健康のための戒めをわかりやすく解説していただきました。36歳前後だった平均寿命の当時、益軒は84歳まで生きて人生の楽しみ方を後世に残しました。印象深かったのは「腹八分目」、「欲を捨て謙虚に」、「畏敬の念を忘れずに」生きることの教訓で、現代人にはなかなか難しいことかもしれません。 総会終了後は食堂棟1階に場所を移して、冬木智子学長のご挨拶、冬木正彦副学長の乾杯の音頭で「懇親会」を行いました。各テーブルでは卒業年度学科の枠を超えて、和気あいあいと職場の現況や学生時代の思い出話に花が咲いている様子でした。 今春卒業し、新しく社会人となって巣立ち、初めて同窓会に来たという方も多く見受けられました。毎年恒例となった豪華景品が当たるビンゴゲーム大会では“ビンゴ!”が出るたびに歓声があがりました。ビンゴの司会は、23年度卒代表幹事の村前莉沙さん(看護医療学科卒)と24年度代表幹事の津田宏次朗さん(理学療法学科卒)のお二人に元気よく務めていただきました。 なお、来年、平成26年度の総会は、2014(平成26)年5月18日(日)と決定しました。これから順次広報していきますので多数のご参加お願いいたします。
2013.08.08
運動器リハビリテーションセミナー2013応用編を開催しました。
8月4日(日)、畿央大学運動器リハビリテーションセミナー<応用編>を開催しました。 暑い日にも関わらず、朝から大勢の方々にお集まりいただきました。 今回は<基礎編>で学んだ基礎的知識をもとに基本的な運動療法に活かすための<応用編>でした。 ▲1限目はセミナー代表の福本先生による「運動器リハのためのバイオメカニクスの基礎と最新知見」について。 体と動きは合目的的にできていることをバイオメカニクスの視点や物理学の視点からお話しいただきました。朝から非常に濃い内容でした。やはり、人間の身体って何事においても美しいですね! ▲2限目は「筋力強化の基礎と最新知見」について、今北先生と瓜谷先生による講演がありました。 今北先生は昨年からノースカロライナ州(アメリカ)に滞在されておりますが・・・今回はスカイプを使っての生ライブ授業でした! 時差は13時間!なので、こちら(日本)は朝の11時でしたが、アメリカは夜の10時・・・にも関わらず今北先生はいつも通りのテンションでお話しされました。ライブ授業は通常のものと何も変わりなく、先生はサルコペニアと筋ジストロフィー症について、昨年の続きをお話しされました。基礎系の分野の病態研究によって、新しい理学療法が開発されることには非常に興味深さを感じました。 そして、瓜谷先生による臨床での筋力強化に関するお話がありました。臨床に必要な考え方や知識についてお話いただき、その中から股関節に対して新たな治療方法が一つ増えました! ▲昼食後の3限目は瓜谷先生による「関節モビライゼーションの基礎と最新知見」について。 理学療法士がアプローチしなければならない、関節・軟部組織の診断治療について学生時代に少し学んだことの復習から、現在までになされている研究発表をもとにした幅広い内容でありました。実際に先生が臨床で行なっておられる方法も、骨模型を用いて説明されました。すぐに臨床に活かすことができそう・・・と思いつつも、まだまだ勉強不足なことも再認識しました。 最後に、4限目は修士課程修了生の粕渕先生と修士課程の唄さんから「ROMエクササイズの基礎と最新知見」についてお話していただきました。拘縮・筋収縮(筋スパズム)の病態の基礎的な知識から、臨床応用として治療としてどのように行えば良いのか、ということを、また、生体内の運動により近い関節運動を導くために、関節の3次元動作解析に関する最新の知見のお話もありました。 今回の<応用編>は臨床に結び付けるための、手助けといった内容が多かったのではないかと思います。 このセミナーで学んだことをすぐに患者様へ還元していってください。 ご参加いただいた皆様ありがとうございました! なお、<臨床編>は現在も申込受付中です。次は臨床編でお会いしましょう!
2013.07.30
第8回パッククッキング講習会を開催しました。
男の手料理をめざす!?男性参加者が急増しています! 今回で8回目となるパッククッキング講習会(指導教員:健康栄養学科浅野恭代教授、協力学生5名)が2013(平成25)年7月27日、受講者数は過去最多の53名を集めて開催されました。 「パッククッキング」とは、火を使わない真空調理の家庭版で、材料をポリエチレン袋に密封して電気ポットで調理する方法です。 焦がすことなく、煮くずれもしにくく、一人分のお粥やおかずを同時に作ることができ、また介護をしながら、掃除をしながら、他の作業をしながら調理ができます。 そんな便利さもあって53名中8名が男性、10代2名~70代7名、80代2名(2名とも男性)と幅広い年齢層の参加者でふだんから台所に立って調理されているのか包丁さばきが板についている男性の方がたくさんおられました。 作り出す前にパッククッキングする場合の注意事項の説明がありました。 ①ポリエチレン袋(ビニール袋は絶対に使用しない。)を必ず1枚で使用、(2枚にすると間に空気が入る) ②油脂の使用はなるべく少量で、みりんや酒はあらかじめ煮切っておく。 ③ポットのお湯は容量の3分の1程度とする。 ④ポリ袋は水につけて空気を極力出して(真空状態を作り)根元を結ぶ。 ⑤電気ポットに入れ用途に合わせて時間設定する。注意事項を守らないと事故の元となりますが、逆に基本さえ覚えておけばお家で作るどのよう具材にも応用できることになります。 このパッククッキングでは毎回5~6品を作りますのでレシピ数も年々充実してきています。 今回のメニューは ①しょうがご飯 ②鶏肉のアスパラ包み焼き ③蛸のやわらか煮 ④おからの炒り煮 の4種で、夏らしいさっぱり感いっぱいのメニューです。 受講申込者53名は年齢・性別・住所など異なる任意の9つのグループに分けられ、調理していきますので、まったく知らない方も協同作業を通して親しくなっていきます。なんといっても自分で作ったお料理を食べる、それもみんなで一緒に楽しく食べる、というのがこのパッククッキング講習会の魅力です。 みなさんも次回はぜひこの講習会にご参加ください。お待ちしております。
2013.07.29
第7回冬木学園教育推進プロジェクト(FEP)ホール企画『ソン・ソルナム フルート演奏会』を開催しました。
日本と韓国、そして世界で活躍中のフルート奏者ソン・ソルナムさんの繊細な音色に感動! 2013(平成25)年7月27日畿央大学冬木記念ホールにおいて、韓国のフルート演奏の第一人者であり、「イ・サン」、「トンイ」、「ホ・ジュン」などの韓流ドラマのテーマ曲や挿入歌を演奏されたソン・ソルナムさんをお招きしてフルート演奏会を開催しました。この日参加していただいた地域の方々は約500名で、会場ホール定員500名を超す希望者があり7月初旬には満員御礼となりました。 ソン・ソルナムさんは、アメリカのカーネギーホール、リンカーンセンターでの演奏を経験、2011年3月の東日本大震災以降、東北の被災地の避難場所や仮設住宅で70回以上のボランティアコンサートを開催されています。また、2012年日本国際飢餓対策機構の親善大使になられ精力的な演奏活動を展開されています。 冬木記念ホール受付では、開場13時30分にはすでに長蛇の列ができ、受付整理券、座席指定券をお渡しして入場していただきました。2003年NHK韓国ドラマ「冬のソナタ」が火を付けた韓流ブームは10年経った今も変わらない人気の現れです。 畿央大学も今年で開学10周年の節目を迎え、その記念事業の一環、地域社会貢献イベントとしての開催となりました。 ソン・ソルナムさんは小さい頃に韓国からアメリカに渡って奨学生となるほどの才能を見出され、一流のフルート奏者への道を歩まれました。流暢な英語を話されますが日本語は片言であるため、グレース宣教会香芝チャペルの金牧師に通訳をしていただきました。演奏の合間のトークではソンさんの幼い頃、奨学生時代の頃、韓国に戻られてからの演奏活動や東日本大震災時に多くの外国人が日本を離れ自国に戻っていったにも拘らず何度も何度も福島でチャリティーコンサートを続け、現地の方々に心の復興支援をしていただいたことなどを語っていただき、感銘を受けました。 この日ソン・ソルナムさんが演奏してくださった曲は 1. ネッラ・ファンタジア 映画「ミッション」の挿入曲 2. ホームタウン 3. 約束「韓国ドラマ『イ・サン』挿入曲 4. 故郷 5. 蓮の花の愛 6. フォローミー 7. 松の木 アンコール曲 クリスマスソング ですが、曲に応じて、また同じ曲の中でも場面に応じて 7本の笛を吹き分けて、情緒豊な音色を披露していただき ました。その技術は一流、さすが世界的な奏者といわれると感心させられましたが、なによりも曲そのものにソンさんの魂、情熱がほとばしっていましたのがひしひしと感じられました。 最後に本イベントのボランティアスタッフとして参加してくれた看護医療学科3回生池田実璃さんから感謝の気持ちを込めて花束を贈呈していただきました。 公演後のサイン会でも長蛇の列、人だかりが絶えず、握手と写真撮影に気軽に応じていただきました。 ソンさんは日本国際飢餓対策機構の親善大使を務められていることから、香芝チャペル金牧師はじめ同機構より音響・照明関係の多くのスタッフの方々にもご協力していただきました。心から感謝申し上げます。 ▼最後に、ソンさんと学生ボランティアスタッフで記念撮影!
2013.07.23
P棟新築工事・R棟増築工事の地鎮祭を開催しました。
平成25年7月19日(金)吉日大安の日にP棟新築工事・R棟増築工事の地鎮祭が執り行われました。 地鎮祭は工事を始める前に行う、その土地の神様(氏神様)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る儀式で「とこしずめのまつり」とも呼ばれます。 斎主は小北稲荷神社に務めていただき、冬木智子理事長をはじめとする本学園役員、来賓として畿央大学後援会 清水会長様、施工会社である株式会社大林組関係者、基本設計・工事監理をおこなう日建設計関係者が参列いたしました。 地鎮祭の執り行い方は様々ですが、当日は9つの行事で構成されました。 修祓(しゅばつ) 祭に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。 降神(こうしん) 祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。神職が「オオ~」と声を発して降臨を告げる。 献饌(けんせん) 神に祭壇のお供え物を食べていただく儀式。酒と水の蓋を取る。 祝詞奏上(のりとそうじょう) その土地に建物を建てることを神に告げ、以後の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上する。 清祓(きよはらい) 土地の四隅をお祓いをし、清める。 地鎮(じちん)行事 その土地で初めて草を刈る「刈初(かりぞめ)」、初めて土をおこす「穿初(うがちぞめ)」、 神職が鎮め物を納め、鍬による鎮物鎮定をおこなう。 玉串奉奠(たまぐしほうてん) 神前に玉串を奉り拝礼する。玉串とは、榊に紙垂を付けたもの。 撤饌(てっせん) 酒と水の蓋を閉じお供え物を下げる。 昇神(しょうしん) 神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。 清祓の儀では神職のお祓いのもと冬木正彦副理事長が工事予定地の四隅に「お米」を撒かれ清められました。 また、地鎮行事では冬木智子理事長が鋤を手にされ土をおこされて、神職により鎮物が鎮定されました。 地鎮祭が滞りなく納められた後、お供えしたお酒を参列者でいただく神酒拝戴の儀が執り行われ、小北稲荷神社斎主様より末長く本学が繁栄していくこと、無事に工事が進められることを祈念していただきました。 最後に、冬木智子理事長より無事に地鎮祭が執り行われた謝辞と今回の工事を機にさらに冬木学園が発展し工事の安全を祈念するご挨拶をいただきました。
2013.07.22
第5回やまとフォーラム(夏の公開講座)を開催します。
夏の公開講座「やまとフォーラム」を開催します! 学校法人冬木学園は地域の文化交流の要となり、その発展に貢献することをめざしています。やまとフォーラムでは、畿央大学をはじめ冬木学園各校の教員とともに、地域の実社会で活躍されている方たちを講師に招いて14の講座を開講いたします。基調講演を含めてお一人様3講座にご参加いただけます。もちろん、参加費は無料です。 日時 2013(平成25)年9月1日(日) 受付12:30~ 基調講演開会13:00~ 会場 畿央大学 プログラム ご挨拶 13:00~13:20基調講演 13:20~14:20 講師:坂本 信幸 (高岡市万葉歴史館 館長) テーマ:「葛城の万葉歌と大伯皇女の歌」 公開講座Ⅰ限目 14:40~15:40公開講座Ⅱ限目 16:00~17:00 各講座の内容の詳細は、こちら 当日参加も可能ですので、 受付までお越しください。 ※Ⅰ限目に7講座、Ⅱ限目に6講座を開講します。 Ⅰ限目から、Ⅱ限目からの参加もできます。 ※参加される方は、お申込みの上、 直接会場にお越し下さい。 (公共交通機関をご利用ください) クリックで拡大します。→