2018.02.23
教職員対象「平成29年度 人権教育推進委員会研修会」が開催されました。
2018年2月15日(木)14:40~16:10、本学教職員対象の「人権教育推進委員会研修会」が開催されました。
毎年恒例となっている本研修会ですが、これまで「人権」に関する多様なテーマを取り上げ、様々な方にご講演をお願いしてきました。今年の研修会では、NPO法人 QWRC理事の近藤由香氏を講師にお招きし、「LGBTって何?-つながるための第一歩-」をテーマにご講演を行っていただきました。
「LGBT」とは、L:レズビアン、G:ゲイ、B:バイセクシャル、T:トランスジェンダーの頭文字をとった表現で、電通ダイバーシティ・ラボの「LGBT調査2015」によると、LGBTを自認する人は全体の7.6%にあたるそうです。これは、日本人に占める左利き、AB型の割合とほぼ同数となっています。
厚生労働省の自殺総合対策大綱(2015年の4月通達)によると、性的マイノリティの自殺念慮の割合が高い要因は、無理解や偏見等の社会的背景が大きく関係しているとし、各教育機関の教職員のLGBTへの理解が強く求められています。
このような現状で、本学でも教職員がLGBTについて正しい知識や理解、学生に対するアプローチ方法について学ぶため、近藤先生にお越し頂き講演いただきました。ご自身の経験談や他大学の事例を中心にお話し頂いた講演に、参加者は聞き入っていました。
本学でも一定数のLGBTの学生がいると考えられます。学生生活等に悩みを抱えながらも、自身の声を大きく発信することが困難な状況にある学生がいる可能性もあります。学生一人ひとりの想いを少しでもキャッチアップできるよう、日々の学生対応を注意深くおこなう重要性を共通認識としました。よりよい学生支援を実現するために、教職員がサポートの在り方を考える貴重な機会となりました。
平成28年度 人権教育推進委員会研修「子どもの声を聴き権利を守る-子どもアドボカシーとは-」