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2025.12.19

一般選抜・大学入学共通テスト利用選抜前期日程

2025.12.19

就職レポートNo.845(橿原市/公立幼保)現代教育学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第845弾! 現代教育学科4回生 西本 萌 さん 橿原市 公立幼保 合格         【幼稚園教諭(保育士)を目指そうと思ったきっかけを教えてください】 高校の授業で訪れた保育所での経験です。少しの時間ではありましたが、子どもたちと一緒に遊ぶ中で、子どもが本当に可愛いと感じたことが保育に興味をもつきっかけでした。その後、畿央大学に進学し授業や実習などを通して、存在だけで周りを癒してくれる可愛い子どもたちの成長に関わることができる素敵な職業だと考え、保育者を志望しました。     【学校インターンシップ・ボランティア・教育実習の経験はどんなものでしたか】 就職先を公立か私立で迷っていたため、どちらの園にも実習に行きました。実際に子どもたちと関わる中で、授業では学べない実践的なことを多く学ぶことができました。思うようにいかないこともありましたが、子どもたちの笑顔に励まされ、前向きに取り組むことができました。また、公立園でのボランティアにも参加し、様々な年齢の子どもと関わることができ、絵本の読み聞かせやピアノの弾き歌いなど幅広い経験を積むことができました。     【畿央大学での大学生活を振り返ってみて、どのようなものでしたか】 4年間の大学生活は本当にあっという間でした。幼児教育コースで幼稚園教諭・保育士の資格や免許を取得するには実習も多く、正直大変なこともありました。しかし、実習が終わる度に友達と「実習おつかれ会」を開き、楽しかったことや辛かったことを共有して励まし合いました。1人で乗り越える強さも大切ですが、支え合うことで辛さも半減するのだと感じました。私はあまり友達が多い方ではありませんが、大学を卒業してからもずっと大切にしたいと思える友達にも出会えて、本当に良かったなと思います。         【畿央大学の採用試験対策について教えてください】 それぞれが目指す自治体の傾向に合わせた対策をしてくださいます。教採・公務員対策室には先輩方の報告書や問題集があり、充実していました。外部講師の方に指導していただくピアノの実技対策では、弾き歌いの声の出し方や表現の仕方など細かく教えていただくことができました。面接対策では定番の質問だけではなく応用的な質問もしていただき、答えに迷う時には一緒に考えてくださり、面接に苦手意識があった私にとってはとても心強いサポートでした。その支えのおかげで自信をもって本番に挑むことができました。         【あなたの理想の保育者像について教えてください】 いつも笑顔で愛情いっぱいに子どもたちと関わることができる保育者です。いつも笑顔で関わることで、保育者と子どもたちとの間に強い信頼関係ができ、子どもたちも安心して自分の考えや気持ちを表現できると考えています。日々の小さな変化に気付き、一人一人に寄り添う姿勢を大切に子どもたちと関わっていきたいです。     【先輩のみなさんへメッセージをお願いします】 試験が進むにつれて不安になったり、やることの多さにいっぱいいっぱいになって涙があふれてしまったりすることもあると思います。そんなときこそ、友達や先生、家族や先輩など周りの人を全力で頼ってください。必ず誰かが手を差し伸べてくれます。対策を重ねる中で、他の人と比べて必要以上に自分を追い込んでしまうこともあるかもしれませんが、努力のキャパも心のキャパも人それぞれです。後から振り返って「もっとやっておけばよかった」と後悔しないよう、自分のペースで精一杯取り組むことが大切だと思います。今は少ししんどくてもその努力はきっと本番で自分を支える力になります。そして、それぞれの試験が終わる度に手応えがないと感じることもあると思いますが、これまでたくさん努力してきた人こそ、そのときの自分がもっている最大の力を発揮できているものだと思います。全力で頑張っているみなさんならきっと大丈夫です。応援しています!

2025.12.19

次世代教育センター主催「ライフプランニング講座」「文章読解・作成能力検定講座」を開催!

2025年11月29日(土)、「ライフプランニング講座~大切な将来のために一度は聞いておきたいお金の話」を、12月6日(土)・13日(土)に「文章読解・作成能力検定講座」を(いずれも次世代教育センター主催)実施しました。 ※次世代教育センターは2021年4月、次世代社会のニーズに応えられる幅広い教養を身につけた人材の育成を目的として開設されました。毎年度、様々なテーマを取り上げた講座を実施しています。 ライフプランニング講座 「ライフプランニング講座」は、昨年に引き続き、ファイナンシャルプランナーとして開業されている、薬師寺 洋子先生にご講義いただきました。   前半では、「1億円あったら何に使いますか?」という問いから本当にお金を使いたいことは何か考えました。 さらに「あなたにとって『お金』とはなんですか?」という問いを通して、お金に対する価値観は人それぞれであることを確認しました。     ワークや診断を通してそれぞれのライフプランニングについて考える時間もありました。 自分の人生をどう生きたいかによって、必要なお金は異なります。 薬師寺先生からは、貯蓄や投資といった具体的な知識を学ぶ前に、まずライフプランニングを考えることが大切だと教えていただきました。     後半では、お金の流れを把握し、支出の管理が重要であることをおさえたうえで、貯蓄や投資などについてお話をいただきました。 全体を通して、受講者同士の考えを共有し合うことで他者の視点も知ることができ、より深くお金について学び、考える時間となりました。 受講生の声 「知らなかったことをたくさん知ることができた」 「お金に関する良い情報が入ってきた」 「投資を学ぶ前にやるべきことがあると分かった」   今回の講座を通して、お金に対する認識をアップデートすることができ、多くの学びや気づきを得ることができました。 文章読解・作成能力検定講座 「文章読解・作成能力検定講座」は、今年も株式会社ワークアカデミーの松尾 啓史郎先生にご講義いただきました。   1日目は文法やレポート・報告書の構成、文章の要約といった問題に取り組みました。 間違いの選択肢や要約のポイントを丁寧に解説していただき、理解を深めることができました。     2日目は文章作成に挑戦し、先生のご指導を受けながらいくつかの文章を書き進めました。 実際に手を動かすことで、伝える力や構成力を磨く時間となりました。   受講者の声 「自分の文章に自信を持てた」 「レポートや卒業論文に活かしたい」   今回の講座を通して、文章を「読む力」「書く力」「伝える力」を総合的に学ぶことができました。 これらの力は卒業論文やレポート作成に直結するだけでなく、社会に出てからも必要とされる基礎的なスキルです。 受講者にとって、今後の学修や研究活動、さらには将来に活かせる有意義な時間となりました。 2025年度 次世代教育センター プログラムスケジュール   次世代教育センター 関連記事 次世代教育センター主催「卒業研究のための統計講座」を開催!  次世代教育センター主催:「コミュニケーション力養成講座~一生ものの自己紹介で自己発信力を高めよう~」を開催! 次世代教育センター主催「Excelスキルアップ講座~基本編~」を開催! 次世代教育センター主催「近未来テクノロジーの生かし方」を開催! 次世代教育センター主催「Excelスキルアップ講座~応用編~」を開催!  

2025.12.19

<理学療法学科3回生>医療接遇マナー講座を実施しました!

2025年12月4日(木)、臨地実習を控えた理学療法学科3回生を対象に、接遇マナーや一般常識を学ぶ「医療接遇マナー講座」を実施しました。講師として、CAREER LABOの福井講師をお招きし、実践も交えながら90分間集中して学びを深めました。     講座内では、対人援助職として必要な資質についても触れられ、実習生としての心構えやマナーを理解し、患者様や実習先の職員の方々とのコミュニケーションを想定して取り組みました。 より良いコミュニケーションのためには、相手の質問の意図をくみ答えることや、答える際の姿勢・表情など、さまざまなところに意識を向けなければなりません。 普段、無意識にしている行動を「意識的な行動」に変えることで習慣化し、さらにそれを毎日見直し、明日への改善へと繋げていくことが重要と学びました。     実り多い実習となるよう、まずは当たり前のことを徹底して丁寧に取り組んでいきましょう。  

2025.12.18

2/21(土)第25回畿央大学公開講座を開催します。

本学では、地域の皆さまに生涯教育の場を提供し、地域社会に貢献することを目的とした「畿央大学公開講座」を毎年開催しています。人間環境デザイン学科と現代教育学科の教員から、それぞれの研究テーマに関する講座をお届けします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 申込フォーム 講座① 「地産地消の町と建築」 【日時】2026年2月21日(土)10:00-11:00 【講師】健康科学部 人間環境デザイン学科 𠮷村 理 教授 地産地消と聞いて皆さんはどんなことを思い浮かべますか?地元でとれた魚や野菜を地元で食べる事を想像する方が多いでしょう。実は町や建築にも地産地消という考え方があります。地元の素材を使って、地元の職人さんの手でつくられる町や建築は、人々の暮らしを豊かにし、地域の魅力を高め、大きな財産になります。皆さんの身の回りにもきっと沢山の素晴らしい地域資源があります。ぜひ探してみて下さい。   講座② 「多文化社会スウェーデンの現状~その光と影~」 【日時】2026年2月21日(土)13:00-14:00 【講師】教育学部 現代教育学科 大城 愛子 准教授 福祉国家として有名なスウェーデンは、積極的に移民や難民を受け入れてきたことでも知られています。異なる文化的背景をもつ人々を社会に統合することで労働力を確保して発展してきた「移民に寛容な社会」である一方で、最近では、銃犯罪の増加や犯罪の低年齢化といった深刻な治安上の懸念を抱えており、平和で安全な福祉国家というイメージが変わりつつあります。この公開講座では、スウェーデンで暮らした経験をもとに多文化化の現状についてお話して、私たちが同様の課題にどう向き合うべきかについて考えたいと思います。   第25回畿央大学公開講座【2月21日(土)】 会 場 畿央大学 受講料 無料 申込 方法 下記【申込フォーム】より必要事項を入力のうえお申し込みください。 申込期限:2月15日(日) 申込フォーム   なお、E-mailでもお申込みいただけます。件名を「公開講座参加希望」として、下記6点を明記のうえinfo@kio.ac.jpに送信をお願いします。 ①氏名 ②年齢 ③住所(市町村まで) ④電話番号 ⑤参加人数(本人含む) ⑥参加希望講座番号 問合せ 畿央大学 教育推進部 公開講座係 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 【E-mail】info@kio.ac.jp 【Tel】0745-54-1601   公開講座チラシ   【関連記事】 第24回「野菜のふしぎ/メンタルヘルスを護る生活習慣」 第23回 「妊娠・出産とウィメンズヘルス」/「ロックと映画で見るイギリス」 第22回「入浴着にできること」 第21回「うま味とコクの新常識/古都奈良と近代建築」 第20回「コロナ時代におけるこれからの認知症ケア」 第19回「感染症を知ろう~新型コロナウイルスとこれからの生活~」 第18回「当事者とともに創る認知症ケア」 第17回「認知症の正しい理解」 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。

2025.12.17

就職レポートNo.844(大阪市/小学校教諭)現代教育学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第844弾! 現代教育学科4回生 川上 凌聖 さん 大阪市 小学校教諭 合格         【あなたが畿央大学を選んで入学した理由を教えてください。】 私が畿央大学を選んだ理由は教員採用試験の合格率がとても高かったからです。ホームページを見る中で合格率の高さや実践的に学べることを知り、様々な学びの環境があることにとても魅力を感じました。     【実際に入学して、畿央大学での学生生活はどうでしたか。】 大学でありながら規模がそこまで大きくないために、同じ学年でのつながりが非常に強いなと思いました。そのおかげで友達同士でも支え合い、学び合いながら学生生活を過ごすことができました。またクラス担任制であったので困ったことがあれば先生方に気軽に相談できるのもよかったと思います。         【進路について、教師を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。】 もともと子どもたちと関わることが好きで、自分が小学生時代に在籍していたソフトボールチームの練習にも行かせていただいていました。そういったなかで子どもたちの成長に関わることはすごく楽しくやりがいのあるものだと思いました。それができるのは教師しかないなと思い、教師を目指しました。     【教師になるために取り組んできたことについて教えてください(ボランティアなど)。】 教師になるために取り組んだことは子どもたちと関わることです。母校でのボランティアや小学校の放課後学習会の支援員、ソフトボールチームの練習のお手伝いなど様々な場面で関わりました。そうすることで学習の場面だけでない子どもたちの様子について知ることができました。また先生方や指導されている方の関わり方なども見ることができ、とてもよい経験になりました。     【教員採用試験対策はどのようにしていましたか。】 筆記試験は主に対策講座に参加しました。3回生から開講されているものはほぼすべてに参加してとにかく回数をこなしました。苦手な所でも何回も繰り返すことで覚えられるようになりました。特に教職教養や一般教養・専門科目の数学は同じようなパターンのものがあったので、「見たことある」と思って解くことができてよかったです。 面接対策は教採・公務員対策室や教育学部の先生方に何度も面接練習をしていただきました。最初は練習がとても嫌でしたが、練習を重ねることで自分の中で話したいことが決まっていくので参加するべきだと思いました。先生方によって質問内容が異なるのでいろいろなパターンの質問について考えることができました。         【これからどんな教師になりたいと考えていますか。】 子どもたちが自信をもって様々なことに挑戦できる姿に育てる教師になりたいです。小学校の6年間は人格形成の大切な時期なので6年間で様々なことに関わり成長してほしいと思います。そんな子どもたちの挑戦を支え後押しできるような教師を目指しています。     【後輩の皆さんへメッセージをお願いします。】 教員採用試験は様々なことに取り組む必要があります。勉強や面接練習など忙しくしんどい日々も続きますが、周りにも同じように頑張る友達も多くいます。採用試験はチーム戦だと思うので、友達や教採・公務員対策室の先生方を頼りながら目標に向かって頑張ってください!    

2025.12.17

第4回日本老年療法学会学術集会で大学院生が最優秀ポスター賞受賞!~ 健康科学研究科

2025年12月6日(土)~7日(日)の2日間にかけて第4回日本老年療法学会学術集会が一橋講堂で開催されました。今年のテーマは「しんか ー深化・進化・真価ー」ということで、多様性が求められる社会で多様な価値観を尊重しながら老年療法学におけるさまざまな領域での「しんか」について考える機会がたくさんありました。地域リハビリテーション研究室(高取研究室)の私(山本)がポスター発表形式で発表をさせていただきました。 学会発表の概要 山本泰忠(博士後期課程) 演題名:「通いの場における地域在住高齢者の身体活動に対するグループ特性が与える影響」 本研究は、一自治体内の通いの場における地域在住高齢者の身体活動と通いの場各グループ特性との関連を検討したものです。各通いの場にOpinion Leader(OL)と呼ばれる同じグループ内の一定の割合からリーダーであると認識されている方たち(OL群)とそうでない方たち(非OL群)に分けて、各グループ特性と身体活動との関連を検討しました。OL群は非OL群と比較して、若年者で身体活動や身体機能、諸々社会性指標が高い傾向にありました。クラスタ分析の結果、3タイプに分けることができ、   「リーダー依存階層型」・・・リーダーが引っ張り、その他の参加者が階層的で縦関係をイメージ。リーダー性が高く、友人ネットワークやソーシャルキャピタルが希薄傾向 「友人高密度水平型」・・・特定のリーダーが少なく、友人関係が密で水平的で横関係をイメージ。リーダー性が低く、友人ネットワークやソーシャルキャピタルが密傾向。 「中庸型」・・・「リーダー依存階層型」と「友人高密度水平型」の間のイメージ。 の3タイプに分類しました。   身体活動の評価である日本語版Physical Activity Scale for the Elderly(日本語版PASE)に対するOL(p<.001)、グループ特性(p<.001)、交互作用(p<.001)の主効果は有意に正の関連を示しました。また、非OL群においては、「リーダー依存階層型」をReferenceとした際に「友人高密度水平型」(p=.003)が有意に正の関連を示しました。   これらは、因果関係に関しては不明であるものの、特に非OLにとって特定のリーダーが少なく、友人関係が密で水平的で横関係に近いグループ(「友人高密度水平型」)に属することが、「リーダー依存階層型」と比較すると身体活動を高く保てることと関連がある可能性が示唆されました。   これまでに通いの場個々のグループの影響に着目した研究は散見されず、本研究が初の試みになるかと考えております。今後は、こちらの内容を論文として形にしていければと考えております。   最優秀ポスター賞を受賞しました。 本研究では、高取教授をはじめ地域リハビリテーション研究室のみなさま、職場のみなさま、宝塚市高齢福祉課、宝塚市社会福祉協議会企画総務課のみなさま、測定にご協力してくださった地域住民さまにこの場をお借りして、心より御礼申し上げます。     ※第4回日本老年療法学会公式SNSより引用   本学会では、職場の同僚たちとも一緒に発表に臨むことができました。同じ志を持った仲間が増えていくことは、何にも代えがたい体験です。引き続き、切磋琢磨し合いながら臨床・研究活動に励んでいければと思います。     健康科学研究科 博士後期課程 山本 泰忠   地域リハビリテーション研究室 関連記事 地域リハビリテーション研究室の学生が第13回日本運動器理学療法学会にて発表しました。~ 健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室大学院生・研究員の学会での活躍をご紹介~健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科

2025.12.16

自分を優しく思いやる心(セルフ・コンパッション)が「不眠」と「孤独感」を解消する仕組みを解明:本学看護学科による国際共同研究 —

本研究のポイント 「自分への優しさ(セルフ・コンパッション)」が高い人ほど、眠りの悩み(不眠症状)や孤立感(孤独感)が低いことが確認されました。 この良い影響は、私たちが持つ心の土台となる「3つの基本的な欲求」の充足(自分で決めたい・できると感じたい・誰かと繋がっていたい)を経由して起こることを明らかにしました。 特に不眠の改善については、セルフ・コンパッションが心の欲求を満たすことを通じて、ほぼ全て説明できる(完全媒介)という強力な結果が得られました。 本研究は、本学看護学科紅林佑介准教授と新潟医療福祉大学杉本洋教授、インドネシアのハサヌディン大学Andi Djaya氏が参画した国際共同研究の成果です。 1.研究の背景と目的 近年、精神医学の世界では、薬物療法だけでなく、日々の生活習慣(睡眠、食事、運動、社会とのつながりなど)の改善を心の健康を支える土台と捉える「ライフスタイル精神医学」が注目されています。しかし、心の調子が悪いとき、健康的な習慣を続けるのは難しいものです。 そこで、困難な状況で自分を責めずに優しく接する「セルフ・コンパッション(自己への思いやり)」が、精神的な健康をサポートし、健康的な行動を促す「心の力」として注目されています。 また、人間には「自分で決めたい(自律性)」「自分にはできると感じたい(有能性)」「誰かと繋がっていたい(関係性)」という3つの基本的な心理的欲求があり、これらが満たされると、人は最適な心の状態になり、健康的な行動を取りやすくなることが知られています(自己決定理論)。 そこで、日本人成人400名を対象にし、この「セルフ・コンパッション」と「基本的な心理的欲求の充足」が、具体的な生活習慣(不眠や孤独感)にどのように影響するのかを検証した結果を、本学看護学科の紅林佑介准教授が中心を務めた国際共同研究チームが、国際学術誌である「Archives of Psychiatric Nursing」誌に公表しました。 2.研究の概要と結果 本研究では、日本人成人400名(20〜59歳)を対象にオンライン調査を行い、自己への思いやり、基本的な心理的欲求の充足度、不眠症状、孤独感を測定し、それらの関係性を詳細に分析しました。分析の結果、以下の2つの重要な経路が明らかになりました。   (1) 不眠症状(眠りの悩み)の改善に対する影響(完全媒介) セルフ・コンパッションが高い人は、自律性、有能性、関係性という3つの基本的な心理的欲求が満たされることを通じて、不眠の症状が有意に低いことが確認されました。 セルフ・コンパッションが不眠を改善する効果は、この「心の欲求の充足」によって完全に説明されるという結果が得られました。 これは、自分に優しくすることで「心の欲求」が満たされ、その結果として安心して眠れるようになる、というメカニズムを強く示唆しています。     (2) 孤独感(孤立感)の軽減に対する影響(部分媒介) セルフ・コンパッションは、基本的な心理的欲求を満たすという間接的な経路に加えて、孤独感そのものに対して直接的にもプラスの影響を与えていることが確認されました。 これは、セルフ・コンパッションが、心の欲求を満たすだけでなく、自分を過度に批判する気持ちを減らしたり、他人に対して心を開きやすくなったりといった別の心理的メカニズムを通じて、直接的に孤独感を和らげている可能性を示唆しています。     3.本研究の意義とライフスタイル精神医学への貢献 本研究は、セルフ・コンパッションという内面的な心理的資源が、具体的な生活習慣や社会とのつながり(不眠と孤独感)を改善するための動機づけ経路を、自己決定理論という科学的な視点から明確にしました。また、この知見は、ライフスタイル精神医学における介入戦略に、特に以下の点で貢献します。 (1)「行動変容」の動機づけの強化 ライフスタイル精神医学の中心は「行動を変えること」ですが、本研究は、セルフ・コンパッションが「自分で決めたい」「できる」という基本的な欲求を満たすことで、健康的な行動を継続させる内発的な動機づけを高める「モチベーションのロードマップ」を提供しました。   (2)個別化された介入戦略の提示 不眠(睡眠の改善)は、主に欲求の充足を介して効果的に促進されるのに対し、孤独感の緩和には、欲求充足に加えて、自己批判を直接的に修正するような追加の心理的戦略が特に必要であることを示しました。これにより、患者が抱える問題に応じて、介入の焦点をより正確に定めることが可能になります。   (3)内面的資源の活用 セルフ・コンパッションという、誰もが内面に持っている「心理的資源」を活用することで、回復を促し、生活習慣の変化を推進するアプローチの実行可能性を強調しています。 これらの発見は、精神科看護の臨床実践においても重要であり、患者さんの自律性や関係性をサポートする戦略と、セルフ・コンパッションを育む技法(例:自分を思いやるイメージ法)を組み合わせることで、睡眠の質の向上や社会的な孤立の解消において、より大きな効果が期待されます。   4.論文情報 論文名 From inner care to healthy living: Cross-sectional evidence that self-compassion fulfills basic psychological needs and relates to lower insomnia and loneliness 著者 Yusuke Kurebayashi (畿央大学), Hiroshi Sugimoto (新潟医療福祉大学), Andi Muhammad Fiqri Muslih Djaya (ハサヌディン大学) 掲載誌 Archives of Psychiatric Nursing (Volume 60) DOI https://doi.org/10.1016/j.apnu.2025.152021 URL https://authors.elsevier.com/a/1mApu_K6JVG8ZW   問い合わせ先 畿央大学 健康科学部看護医療学科 大学院 健康科学研究科 准教授 紅林佑介 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 y.kurebayashi@kio.ac.jp

2025.12.15

就職レポートNo.843(大阪府/養護教諭)現代教育学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第843弾! 現代教育学科4回生 山本 果苗 さん 大阪府 養護教諭 合格         【あなたが畿央大学を選んで入学した理由を教えてください。】 養護教諭になりたいという思いから、養護教諭の免許をとれる大学を探しました。畿央大学は、家から通える距離であること、そして教員採用試験の合格率が高いことが魅力でした。さらに、教育学部だけでなく、健康科学部には看護医療学科や健康栄養学科があるため、学内の図書館や施設を活用しながら、養護教諭に必要な知識を幅広く学べると考え、志望しました。         【実際に入学して、畿央大学での学生生活はどうでしたか。】 同じ夢を持つ仲間と励まし合える環境がとても心強く、教育学部ならではの強みだなと感じました。また、比較的小規模の大学であるため、先生方との距離が近く、一人ひとり丁寧にサポートをしていただけたことで、大学生活を安心して過ごすことができました。畿央大学に入学して本当によかったなと思います。     【進路について、教師を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。】 高校の養護教諭の先生との出会いがきっかけです。保健室登校をしているときに、先生がけがや体調不良の生徒に冷静に対応しながらも、安心できるよう丁寧に寄り添う姿を間近で見て、強く惹かれました。私もそのような温もりある存在になり、子どもたちの幸せや健康を支えたいと思い養護教諭を目指しました。さらに、ボランティア活動や教育実習を通して、教師は子どもたちの未来を育むとても尊い仕事だなと感じ、目指す気持ちがより強まりました。     【教師になるために取り組んできたことについて教えてください(ボランティアなど)。】 養護教諭はすべての校種を対象とするため、大学生のうちにさまざまな学校で経験を積みたいと考えていました。地元の先生方の協力を得て、小・中学校で学習支援や保健室業務の補助を行い、大学のボランティアサイトを通じて高校や特別支援学校の健康診断ボランティアに参加しました。養護教諭の仕事を体験させていただいたことや、教室での子どもたちの様子を知ることができたことは、貴重な経験となり、大きな成長につながりました。     【教員採用試験対策はどのようにしていましたか。】 一番大切にしたのは、大学の授業を丁寧に受けることです。授業での学びは養護教諭としての土台となり、面接試験での考え方にもつながります。本格的な試験対策では、対策講座を受講し、過去問や問題集、マニュアルなどを使って勉強していました。面接では、緊張する中で自分の想いを簡潔に話すことに苦戦しましたが、仲間や先生方の支えで乗り越えることができました。         【これからどんな教師になりたいと考えていますか。】 私は、灯のように安心感を届けられる養護教諭になりたいです。子どもたちが不安や困難に直面したとき、その一歩を踏み出すのは子どもたち自身です。しかし、そのようなときにそっと寄り添える存在でありたいと思います。時には温かく見守る「支え」となり、時には心を照らす小さな「光」となれるよう、灯のような温かい養護教諭を目指しています。     【後輩の皆さんへメッセージをお願いします。】 教員採用試験は、不安なことやしんどいことがたくさんありますが、自分と深く向き合うことができる貴重な機会です。試験を通して得られる達成感や仲間との団結力は、大学生活で忘れられない思い出になります。絶対にひとりではありません。友達や家族、先生方など、応援してくれる人とのつながりを大切にしてください。周りの支えを力に変えて、自分を信じて最後まで頑張ってください。応援しています!

2025.12.13

2/8(日)教育学研究科プロジェクト研究会「教育における生成AIの役割と課題」を開催します。

畿央大学大学院教育学研究科において、【教育における生成AIの役割と課題】についてのイベントを開催します。   日時 2026年2月8(日)12:00受付 13:00開始 16:40終了(予定) 場所 畿央大学 P202講義室   安井政樹氏(札幌国際大学)によるご講演、小崎誠二氏(奈良教育大学)、小山内秀和(畿央大学大学院)らも交えてのパネルディスカッションを行ないます。なお、受付開始からの1時間および途中の休憩時間には、既に実践をされておられる方々のポスター発表も3件予定しています。 お申し込みはチラシのQRコードもしくは下記申込フォームからお願いいたします。   チラシデータ 申込フォーム   問合せ 畿央大学 総務部 教育学研究科研究会 TEL:0745-54-1602 Mail:soumu@kio.ac.jp

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