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2016.10.13
ことばと表情の矛盾が信頼性を損ねることを脳波研究によって証明~ニューロリハビリテーション研究センター
ことばと表情の矛盾は信頼性を損ねる ー頭頂葉の働きに新たな発見ー 人間は言語のみならず、表情やしぐさといった非言語を用いてコミュニケーションをとっています。通常、これら言語、非言語の間には矛盾は起こらないのですが、状況によってはそれらに矛盾が生じる場合があります。例えば、ことばではもっともらしいポジティブなことを話していても、無意識にその表情がネガティブであるといったように。 畿央大学大学院健康科学研究科主任ならびに同大ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周 教授らの研究グループは、社会的コミュニケーション手段における「言語」と「表情」の間に矛盾が起こると、その矛盾をあらわす人の信頼度が低下することを明らかにしました。また、表情を観察しながら、その人の信頼度をはかっている最中には、大脳皮質の中でも頭頂葉の働きが重要であることを脳波研究によって突き止めました。従来、ヒトの顔を認識している時には側頭葉が、行動の意思決定の際には前頭葉が働くことが明らかにされていましたが、頭頂葉の活動も他者の信頼度をはかるといった高次な認知処理に関与することが本研究によって明らかになりました。この研究成果は10月13日(US東部標準時間)付けで、国際学術雑誌の『PLOS ONE』に掲載されます。 研究のポイント ことばと表情の間に矛盾が起こると信頼度を損なうこと、そしてその信頼度をはかっている時には、頭頂葉の神経活動が重要であることを明らかにしました。 研究概要 人間は言語と非言語の両方を用いて適切にコミュニケーションをとっていますが、時折それらに矛盾が生じる場合があります。とりわけ、言語と表情の一致性・不一致性は円滑な社会的コミュニケーションにおいて重要な位置を占めています。 研究グループは、実験的に言語と表情の一致・不一致条件を作成し、その一致あるいは不一致を示す者に対する信頼度、ならびにその信頼度を評価している最中の脳活動を健康な成人で調べました。被験者に対してポジティブな意味を持つ「火事から子どもを救う」など15の文章、ネガティブな意味を持つ「友達を傷つける」など15の文章をランダムに呈示した後、笑顔の表情を示す顔、あるいは怒りの表情を示す顔を呈示し、その顔を観察した後、その表情を示す者に対する信頼度を被験者に決定させました。信頼度は金銭授受課題とし、被験者には「もしあなたの手元に10,000円があるとしたら、この人物(その表情を示す者)が金銭に困っている時、いくら与えることができますか」という問いを与え、被験者はモニタ上に呈示された「0円」「2,500円」「5,000円」「7,500円」「10,000円」の5水準から意思決定しました。その際の与えた金額ならびに意思決定までの反応時間を計測しました。その結果、反応時間に有意差は見られなかったものの、与えた金額において、ポジティブな言語に笑顔の表情といった矛盾がみられない場合に対して、ネガティブな言語に笑顔の表情といった矛盾がみられる場合において有意に低い値となりました(図1)。つまり、笑顔を示したとしても、言葉がそれにそぐわないと信頼度を損ねる結果が明らかになりました。 一方、その意思決定時の脳活動を脳波で記録したところ、矛盾が生じた場合、刺激呈示後300-700msに見られる遅い陽性波形(late positive potential: LPP)が頭頂葉で増加することが確認されました。本来、顔を観察している際には、側頭葉で観察される早い陰性波形(early posterior negativity : EPN)の振幅が増大することがこれまでの研究で示されていますが、今回はその波形には有意差がみられず、LPPに振幅増大を認めました(図2)。この結果は、頭頂葉が感覚情報や空間認知の処理に携わるだけでなく、人間がもつ社会的コミュニケーションに関連する機能を有していることが確認されました。 本研究の意義および今後の展開 本研究結果は、人間社会における円滑なコミュニケーションにとって重要な成果です。意識的に口では立派なことを言っても、無意識的に表情がそれにそぐわないなど、日常生活におけるコミュニケーションの齟齬に関する問題点を、信頼度の視点から突く成果となりました。とりわけ今回の結果は、ネガティブな言動の後、笑顔でごまかすといった状況が当てはまります。すなわち、自ら起こした行動や言動の失敗を時に笑ってごまかす場合がありますが、その場合、信頼性を損ねている可能性が十分に考えられる結果となりました。 これまでの研究から、意思決定の中枢としては前頭葉や前帯状回が挙げられていますが、今回の研究ではそれらに有意な活動の変化がみられませんでした。今後は本研究によって、脳波の振幅差が明確になった頭頂葉とそれら領域のネットワークについて調べ、言語・非言語コミュニケーションに関連するネットワークを調べる必要があります。 論文情報 Morioka S, Osumi1 M, Shiotani M, Maeoka H, Nobusako S, Okada Y, Hiyamizu M, Matsuo A. Incongruence between Verbal and Non-Verbal Information Enhances the Late Positive Potential. PLoS One. 2016, Oct 13. 問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長・教授 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2016.10.12
平成28年度在外研究~スウェーデンからの現地リポート
本学には教育研究水準の向上および国際交流の進展に資するため、学術の研究・調査等のため外国に在外研究員を派遣する制度があります。平成28年度の在外研究員には教育学部現代教育学科の大城愛子講師が選ばれ、平成28年4月から平成29年3月までの期間、スウェーデンのGöteborg University(イェーテボリ大学)で研究活動にあたっています。 スウェーデンからレポートが届きましたのでご紹介します。 畿央大学の平成28年度在外研究員としてスウェーデンに来て半年が過ぎました。現在、私はイェーテボリ大学の教育学部で研究を行っています。4月に来た当初から教育学部棟の中に他の先生方と同じように個室をいただき、落ち着いた環境の中で研究を進めることができています。 私は今回の在外研究において、スウェーデンにおけるEducare理念(乳幼児に対する教育とケアを統合してとらえるという理念)に基づく幼児教育・保育の理論と実践について研究することを目的としています。そのため、この1年間イェーテボリ大学において、就学前の子どもの教育とケアに関する膨大な研究資料に自由にアクセスできること、現地の研究者と直接意見交換ができることは、海外の研究機関で研究する大きなメリットといえます。また、現在は自分のメインの研究に加えて、教育学部の先生方3名と一緒に「日本の幼稚園におけるストーリーテリングと語り直し」に関する論文を執筆しているところです。今までの自分の研究とは異なる研究アプローチとディスカッションに戸惑うこともあり、正直大変ですが、在外研究ならではの機会を楽しみながら一生懸命取り組んでいます。 また、イェーテボリ大学の客員研究員として受け入れてもらったことで、大学が主催する様々なイベントに参加できることも在外研究生活の大きな励みとなっています。こちらでは新しい学期は8月末に始まりますが、9月にはイェーテボリ大学とシャルマース工科大学に所属する海外からの客員研究員(博士課程の学生やポスドクを含む)向けのインターナショナル・レセプションが開かれ、様々な国の研究者と知り合うことができました。 その他に、海外からの研究員対象の観光ツアー、毎月1回開催される交流会や週1回のスウェーデン語と文化に関する講座などもあり、積極的に参加しています。10月3日に開かれた交流会では、翌4日が「シナモンロールの日」ということで、fikaのお供にシナモンロールがふるまわれました。スウェーデンではコーヒーブレイクのことをfika(フィーカ)といい、職場では1日に何度もfikaの時間があります。こうしたスウェーデン生活のトピックの紹介も交流会では大切にされています。海外からの研究員は圧倒的に理系の研究者が多いのですが、交流会では互いの研究の話やスウェーデン生活における苦労話など話題は尽きません。自身の研究への臨み方や物事の考え方などを捉えなおす機会にもなり、大いに刺激を受けています。 1年間の在外研究も半分が過ぎました。実際に生活してみなければ分からないことも多く、毎日が新たな気づきと学びでいっぱいです。スウェーデンでの研究生活は大変なこともありますが、このような素晴らしい機会をいただけたことに感謝しながら、あと半年の在外研究を充実したものにしたいと思います。 畿央大学平成28年度在外研究員 教育学部現代教育学科講師 大城愛子 【関連記事】 平成28年度 在外研究説明会を開催しました。
2016.10.06
阪和自動車道 岸和田サービスエリアで畿央生が作った「大和ポークを使った丼メニュー」が発売されます。
岸和田サービスエリアで発売される2メニューの試食会を香芝サービスエリアで実施! 10月20日(木)から販売予定!! 2016(平成28)年7月9日(土)に開催された㈱近鉄リテーリングと畿央大学の連携事業「香芝サービスエリアメニュー開発プロジェクト」コンテスト(審査会)時、特別賞を受賞したレシピが商品化されることになり、岸和田サービスエリア(以下、SA)から料理長にお越しいただきまして、学生たちと共に香芝SAで試食会が行われました。 9月30日(金)授業が終わった16時20分から、指導教員の健康栄養学科中谷友美先生、餅田尚子先生、特別賞2グループ2回生3名(池内美聡と的場萌、北島進吾)が、西名阪自動車道香芝SAまで行きました。 岸和田SAで販売予定の“二上山のトントン丼”と“1杯で2度美味しい♪一石二豚丼”を美味しくいただきました(メニュー名は変更の可能性があります)。岸和田サービスエリアの下出料理長から、どちらの料理も野菜の量を増やし、味に変化をつけるために調味料を追加したこと等説明をいただきました。 ▲二上山のトントン丼 ▲1杯で2度美味しい♪一石二豚丼(冷汁 上:冷、下:温) 試食会も終了し、岸和田SA(下り)では、10月20日(木)から発売となる予定です。阪和自動車道岸和田SAには一般道からも行くことができます(一般道からの専用駐車場もあります)。 みなさんも畿央大学生が創った大和ポークを使った丼をぜひお召し上がりください。 【関連記事】 近鉄連携 西名阪自動車道香芝サービスエリアで畿央生が作った「大和ポークを使った丼メニュー」が発売されます。 近鉄連携「近鉄香芝SAフードコート丼物メニュー開発プロジェクト」審査会を行いました。 近鉄連携「香芝サービスエリア 丼物メニュー開発」質問会を開催しました。 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」~第1回目プレゼンテーション会を開催! 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」がスタートしました。 【過去の商品化関連記事】 平成26年度 近鉄連携 西名阪自動車道香芝サービスエリアで畿央生が作ったカフェメニューが発売されます。 平成25年度 西名阪香芝サービスエリアで畿央生が創作した新メニュー試食会が行われました。(平成25年度)
2016.10.05
大学院生の研究成果が神経学領域で最も権威ある雑誌「Brain」に掲載されました~健康科学研究科
脳卒中後の回復過程についての新たな発見 本学大学院健康科学研究科博士後期課程の高村優作さん(医療法人穂翔会 理学療法士)、国立障害者リハビリテーションセンター研究所運動機能系障害研究部の河島則天室長(兼 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 客員教授)、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡周教授らの研究グループは、脳卒中後に生じる「半側空間無視」の回復過程での重要な特徴を発見しました。半側空間無視は、空間にある物体やできごとを認識できない不思議な現象で、症状が残存すると復職時の妨げとなったり自動車運転再開の困難を招くなど、日常生活に大きな影響を及ぼします。研究グループは、半側空間無視の回復過程にある症例の多くが無視空間に注意を向けすぎる傾向があることを明確にし、脳の前頭領域を過剰に活動させる結果、疲れやすさや運動遂行の非効率化を招いていることを明らかにしました。今後の研究により、過剰に注意配分を行うことなく無視空間への気づきを高められるようなリハビリテーションを構築することで、日常生活での困難改善につながる可能性があります。この成果は9月23日付けで、神経学領域で最も権威ある雑誌『Brain』に掲載されます。 臨床と研究を両立する理学療法士の研究成果が世界的な国際雑誌であるBrainに掲載されることは極めて稀であり、快挙です。 研究概要 臨床現場での無視症状の判定には行動性無視検査(Behavioral Inattention Test:BIT)が用いられ、この検査にて基準点以上となることが無視症状の改善を推察する一つの判断基準となります。しかし、臨床経験上、基準点を上回るものの日常生活では依然として無視症状が残存し、生活に困難を持っている症例がいることも良く認識されています。そこで研究グループは、患者群を、①BITで基準点を下回る無視症状が明確な群、②基準点を上回るものの日常生活での軽微な無視が残存する群、③無視症状のない右半球損傷群に分類し、コンピューター画面上に表示されるターゲットを眼で追うような反応課題を実施し、眼球運動の特性と、課題実施時の脳活動を計測しました。その結果、無視あり群では課題実施前の視線は非無視空間である右側に傾き、左無視空間のターゲットへの反応性が低下することを確認し(従来どおりの知見)、一方、軽微な無視群では視覚刺激呈示前の時点であらかじめ、左無視空間へ視線を配分して課題に臨んでいることを確認しました。 研究内容 【図1:研究結果の概要】 患者さんはコンピュータスクリーン上の5つの●のうち、赤点灯するオブジェクトにできるだけ早く視線を移動させる課題を行います。右図のように、無視のない症例(③黒線)の場合には、刺激呈示前にはほぼ真ん中に視線を位置しており、オブジェクトの点滅に応じて、左右対称な視線移動の特徴を示します。一方、無視症状のある症例の場合(①)には刺激呈示前から右空間に視線があり、左空間にあるオブジェクトが点滅しても反応することが困難です。そして、無視症状が軽微に残存する症例(②)では、刺激呈示前の段階からあらかじめ左方向に視線を配分する結果を認めました。 上記のような左空間への視線偏向は、無視症状への認識の高まりとともに、意図的に行われる「代償」的な戦略であると予測されます。そこで、この代償戦略の背景にある脳活動を明らかにするために、USN+群,RHD群を対象として課題実施中の脳波計測を実施しました。 【図2:脳波計測結果の概要】 軽微な無視症状のある群(左)では、課題実施前の段階で前頭領域の活動が大きく、その活動量は視線の偏りと関連を持つことが明らかになりました。 冒頭に述べたように、臨床経験上、基準点を上回るものの日常生活では依然として無視症状が残存する症例が多いことが良く認識されています。今回の結果は、臨床検査で無視症状が改善したと判定される症例の多くが、無視空間への注意配分を高めることで機能低下を「代償」する戦略をとっていることを示唆するものです。脳波計測によって明らかとなった前頭領域の活動増加は、患者の多くが訴える課題実施時の易疲労性と大きく関連している可能性を示しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 軽微な無視症状の残存は、復職時の妨げとなったり、自動車運転再開の困難を招くなど、日常生活に大きな影響を及ぼします。従来より、無視症状のためには『無視』が生じていることへの気づきが重要であり、リハビリテーション現場および病棟生活においては、無視空間に注意を向けるようセラピストが言語教示による働きかけを行ったり、無視空間への注意配分を高めるような課題を実施するということは通例となっています。今回の研究成果は、無視空間に注意を向けすぎることで前頭機能の過剰な活動が生じ、結果として疲労を招く原因となる可能性を示しています。すなわち、無視症状への気づきを高めることの重要性とともに、過剰に注意を向けすぎることの弊害を認識することが重要であると考えられます。今後の研究の進展により、過剰な注意配分を要することなく、無視空間への気づきを高められるようなリハビリテーションが可能となれば、日常生活での困難を改善させる手がかりとなるかもしれません。この点に関して、同研究グループは、半側空間無視症状の改善には、従来重要視されてきた意図的な注意配分を促すようなアプローチとともに、外からの刺激に対しての反応性を促すような、外発的な注意機能を高めることが重要であると考えており、現在,症状改善のための新しいリハビリテーション方法の開発を進めています。 なお、本研究はJST(日本科学技術振興機構)研究成果最適展開支援プログラムA-STEP フィージビリティスタディ(FS ステージ:探索タイプ)の助成を受けて実施したものです。研究成果の一部は既に実用化され、製品販売されています。 関連記事 本研究成果は国立障害者リハビリテーションセンター プレスリリースにも掲載されています. 論文情報 Takamura Y, Imanishi M, Osaka M, Ohmatsu S, Tominaga T, Yamanaka K, Morioka S, Kawashima N. Intentional gaze shift to neglected space: a compensatory strategy during recovery after unilateral spatial neglect. Brain. 2016 Sep 23. (オンライン先行) 問合せ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 高村優作(タカムラ ユウサク) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: takamura0437@yahoo.co.jp 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp 国立障害者リハビリテーションセンター 研究所 運動機能系障害研究部神経筋機能障害研究室 室長 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 客員教授 河島 則天(カワシマ ノリタカ) Tel: 04-2995-3100 Fax: 04-2995-3132 E-mail: kawashima-noritaka@rehab.go.jp
2016.10.03
真美ヶ丘第二小学校児童27名が大学探検に来ました。
2016(平成28)年9月29日(木)午前10時40分~11時40分の1時間、近隣の広陵町立真美ヶ丘第二小学校2年生児童27名が生活科の校外学習で、畿央大学へ来られました。 教育学部4回生ボランティア学生5名(指導教員:島恒生教授)が小学生5・6名に分かれた5グループに付き添い学内を探検しました。 教育学部の学生スタッフは実習や普段のボランティア活動で慣れているようで、子どもたちに自己紹介し、すぐに児童たちの心をグッとつかんだようです。 児童のみんなには、大学内の講義室や器具を実際に見て、探険してもらいました。 これから大学探検スタート! ▲(左)教育学部学生5名が各グループに同行してくれます(右)さぁ、出発。どんな発見があるのか楽しみです ▲(左)図書館:本の冊数の多さにビックリ(右)学生食堂:「レストランみたい!」という声があがりました ▲(左)アリーナ(体育館):授業見学。緊張感がありました(右)エントランスホールの階段 ▲(左)L101講義室:教室の広さに圧倒される児童が多かったです(右)KB04講義室:後ろに座ってミニ体験授業 ▲(左)学長室:学長とお話できました(右)あっという間に1時間の探検が終わりました 今回案内役として参加した学生ボランティアの5名は、来年4月から教員となります。子どもたちとふれあうことで、より一層教職の魅力を感じ、志を新たにしたようです。 «学生ボランティアより» 【参加しての感想】 ・子どもたちが、大学を初めて見て、目を輝やかせてうれしそうに探検する姿に、私自身もうれしい気持ちになりました。 ・私自身も大学について新しく知ることができました。 ・子どもたちへの声かけの仕方、注意事項の伝え方など、私自身も勉強になりました。 ・他学部の学生たちも児童からの急な質問に優しく答えてくれて、改めて畿央大学は素敵な大学だなと思いました。 【児童が興味をもった物事】 ・校庭はどこにあるのだろう、と探していた。 ・休み時間遊んでいる人がいない。(児童たちのいう遊びはドッジボールや追いかけっこだと思います) ・図書館に本がたくさんあり、「読んでみたい!」と言っていました。 ・外国人の先生(Randy Muth)との会話。 【教職について】 ・明るく何事にも興味津々に大学を探検する子どもたちと関わり、教員になってたくさんの発見を教えたいという気持ちが強くなりました。 ・子どもたちの興味や関心は本当に素敵で、それを大切にしたいと改めて思いました。 ・改めて子どもが好きになり、教員としてもっと様々な知識をつけたい、と意欲が更に強くなりました。 ・先生になった際の責任の重さや、規律ある学級づくりなど、子どもたちから考えさせられることがたくさんありました。 ・実際に児童と関わる教員への楽しみや期待が高まりました。 畿央大学では包括連携協定先の自治体を中心に地域密着を図り、社会貢献を果たすべく、さまざまな事業・イベントに参加・協力をしています。 【関連記事】 2015年度大学探検 2014年度大学探検 2013年度大学探検 2012年度大学探検 2011年度大学探検 2010年度大学探検 2009年度大学探検
2016.09.29
近鉄連携 西名阪自動車道香芝サービスエリアで畿央生が作った「大和ポークを使った丼メニュー」が発売されます。
発売に先立って健康栄養学科の2つの学生グループが香芝サービスエリアで試食会を実施! 10月14日(金)から販売予定!! 2016(平成28)年7月9日(土)に開催された㈱近鉄リテーリングと畿央大学の連携事業「香芝サービスエリアメニュー開発プロジェクト」コンテスト(審査会)でグランプリ・準グランプリを受賞したレシピが商品化されることになり、学生たちが同サービスエリア(以下、SA)を訪問し試食会が行われました。 9月26日(月)授業が終わった18時から、指導教員の健康栄養学科中谷友美先生、餅田尚子先生、グランプリグループ2回生4名(下平愛、奥田佳菜、上山蓮実、辻川裕里江)、準グランプリ2回生5名(今北知世菜、岡本愛海、谷南萌子、中家安也奈、橋本咲穂里)らが、西名阪自動車道香芝SAまで行きました。 グランプリ賞の“大和ポークとねばねばアボカ丼”と準グランプリ賞の“まほろば大和のうるわし豚丼”を美味しくいただきました。このプロジェクトの最初からお世話になってきた香芝サービスエリアの田村料理長からコストパフォーマンスと美味しさを保つためのレシピ改良点をお聞きしました。 大和ポークとねばねばアボカ丼(グランプリ) ※納豆はお好みでトッピングできます まほろば大和のうるわし豚丼(準グランプリ) 試食会も終了し、西名阪香芝SAでは、10月13日(木)から発売となる予定です。西名阪自動車道香芝SAには一般道を通って行くことができます(高速道路のサービスエリアは外から歩いて入ることもできます。 大阪行きの上りSAで “大和ポークとねばねばアボカ丼”、名古屋行きの下りSAで“まほろば大和のうるわし豚丼”が提供されます。みなさんも畿央大学生が創った大和ポークを使った丼をぜひお召し上がりください。 【関連記事】 近鉄連携「近鉄香芝SAフードコート丼物メニュー開発プロジェクト」審査会を行いました。 近鉄連携「香芝サービスエリア 丼物メニュー開発」質問会を開催しました。 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」~第1回目プレゼンテーション会を開催! 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」がスタートしました。 【過去の商品化関連記事】 平成26年度 近鉄連携 西名阪自動車道香芝サービスエリアで畿央生が作ったカフェメニューが発売されます。 平成25年度 西名阪香芝サービスエリアで畿央生が創作した新メニュー試食会が行われました。(平成25年度)
2016.09.29
橿原市・橿原商工会議所連携「いちごを使った新商品開発プロジェクト」マッチング審査会を行いました。
14グループ58名の新商品の試食審査と、8事業所とのマッチング会を行いました! 平成28年度畿央大学と橿原市・橿原商工会議所連携事業8年目のテーマは「いちごを使った新商品開発プロジェクト」です。4月15日(金)参加学生募集説明会、5月12日(木)第1回勉強会、5月15日(日)橿原市内見学会、6月2日(木)第1回試作会、6月16日(木)第2回試作会、6月30日(木)プレゼンテーション大会を経て、2016(平成28)年9月23日(金)飲食店事業所とのマッチング審査会が行われました。参加した健康栄養学科(指導教員:松村先生、柴田先生)の学生1回生58名は14グループに分かれ新商品を開発し、テーマ・ネーミング・顧客ターゲットなどについて試食を交えながら、事業所の方々へ説明・プレゼンを行いました。 学生たちは13時頃からいちごを使って各自が開発したレシピにそって作品を製作し、試食の準備を行いました。14時40分から開会の挨拶を行い、そして15時からは実食審査に臨みました。完成品を見るだけではわからないので、実際に見て・食べて・美味しさを体感していただき、学生たちはその場で商品説明を行いました。今回来ていただいた8事業所の方々は、これは!と思われた商品を何度も味わって、学生に疑問点など投げかけ、これなら自分のお店で提供できる、と実感していただいたようです。各事業所の方々は、橿原市の経済を少しでも活発化できればという思いと共に、学生たちの学びの機会を提供してくださいました。開発した商品に対して厳しくも具体的な指摘を学生に投げかけていただき、学生たちにとって、とてもよい学びとなりました。 そして、いよいよ事業所さんのマッチング審査が行われました。前向きに多くの事業所の方々からご検討いただけた結果、審査は難航しました。 マッチングの結果はすぐさま発表会場で待つ学生たちに伝えられました。今回は14新商品のうち7商品とマッチング成立させていただきました。橿原市役所北野哲也産業振興課長から記念品が参加者全員に配られ、その後各事業所の方からマッチング賞をマッチング成立グループに直接手渡ししていただきました。 事業所の方からは、「手でつまみやすい工夫がされている点が良かったが、中のクリームがやわらかいのでもう少し固くするとさらに良いと思います。」「ソースにこだわりを感じました。」「子どものおやつにも良いと感じましたが、軸になる味がとても弱かったので何か主張するものが欲しいです。」等、コメントをいただきました。 ▲『ちそうけーき』×町家茶屋 古伊 ▲『大和三山の秘宝』×ママン橿原店 ▲『古代チーズと苺のぷるさくタルト』×as Wine Dinning ▲『飛鳥の秘宝』×プティ・アルシェ ▲『奈良の宝石コロッケ』×和創だいにんぐ絵空 ▲『かしじんようかん』×as Wine Dinning/おうちごはん ときのは ▲『苺と生ハムのクリームパスタ』×as Wine Dinning «学生のコメント» ・プレゼン大会後、ムースをさっぱり味へ変更し後味をよくしました。マッチング会でその点を評価いただけたのがうれしかったです。 ・自分たちが考案したメニューが、改良され商品化されるので嬉しく思い、みんなで食べに行きたいです。 ・自分たちのグループが選ばれて、今まで頑張ってきた努力が報われ、とてもうれしい気持ちで胸がいっぱいになりました。 ・いちごの量やあんこの量を調整していちごの味が一番際立つように試行錯誤しました。事業所の方に選んでいただけてはじめは驚きましたが、だんだんうれしさが込み上げてきました。 たくさんの新商品が選ばれましたが、いずれも高得点をマークし甲乙付け難く、事業所さんに学生たちの思いが伝わった結果でした。今後は、各店において商品化されると同時に、橿原市広報誌を通じて橿原市民のみなさんに広報されます。橿原市および橿原商工会議所、マッチングエントリーしていただいた事業所のみなさま、関係者のみなさまに御礼申し上げます。 本事業で学生たちが作った「いちごを使った新商品メニュー(仮称)」全作品は小冊子として発刊し、畿央大学ホームページでもご紹介いたします。 <これまでの取り組み> 2009年 『古代弁当製作プロジェクト』 2010年 『万葉人からの贈り物プロジェクト』 2011年 『橿原おみやげもの開発プロジェクト』 2012年 『かしはらスイーツレシピ開発プロジェクト』 2013年 『橿原産しょうがを使ったレシピ開発プロジェクト』 2014年 『橿原産しょうがを使った給食献立開発プロジェクト』 2015年 『橿原産しょうがを使った飲食店メニュー』 【関連記事】 橿原市・橿原商工会議所連携 「橿原産いちごを使ったメニュー開発プロジェクト」プレゼンテーション大会を実施しました。 橿原市・橿原商工会議所連携「イチゴを使ったメニュー開発プロジェクト」 視察研修バスツアーに参加! 橿原市・橿原商工会議所連携 「橿原産いちごを使ったメニュー開発プロジェクト」第1回勉強会を開催! 橿原市・橿原商工会議所連携 「橿原産いちごを使ったメニュー開発プロジェクト」がスタートしました。
2016.09.27
奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第4回料理教室」を開催しました。
健康栄養学科の学生プロデュースによる料理教室 今回のテーマは「大和肉鶏を使った、かんたん南蛮!梅南蛮!マヨ南蛮!」 畿央大学は奈良県中央卸売市場と連携して4年目になります。1~2年目は同市場で取り扱われる大和野菜や大和肉鶏、大和ポークなど奈良県産の食材を使ったレシピ作りを行い、食祭市や「全国豊かな海づくり大会」等のイベント出展・試食会を実施してきました。昨年(2015年には、市場発展のためにデモンストレーションができる厨房施設「ならいちばのキッチン」が完成し、第1回料理教室(7月25日(土))が開催されました。そして今年、2016(平成28)年9月24日(土)、毎月最終の土曜日に開催される「食祭市(今回が第43回)」の大盛況のなか、第4回料理教室が開かれました。 料理教室の実演に先立ってジュルネフーズ株式会社マネージャー仲町優滋さんより「お肉の目利き」についてお話をいただきました。続いて畿央大学健康栄養学科(指導教員:上地加容子教授、北野文理助手)の2回生9名が「大和肉鶏」を使った料理教室(大和肉鶏を使った、かんたん南蛮!梅南蛮!マヨ南蛮!)を実演しました。 ベテラン主婦の前での学生たちの説明・デモンストレーションは緊張しているのが手に取るほどわかりましたが、しばらくすると持前の明るさと元気良さで難なく乗り切ってしまいました。 奈良県中央卸売市場(最寄駅:近鉄京都線筒井駅徒歩10分)の食祭市は毎月最終土曜日9時~12時のみ一般の方に向け開催されています。毎回、「当日の目玉商品」が設定され、良いモノをお安く買えたり、まぐろ解体ショー&即売会(5/28(土)開催)が楽しめたりします。是非みなさんもお越しになってください。 【関連記事】 奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第4回料理教室」を開催しました。 奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第3回料理教室」を開催しました。 奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第2回料理教室」を開催しました。 奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第1回料理教室」が開催されました。 2015年9月19日~23日、JR奈良駅前で奈良県中央卸売市場連携「行楽弁当」を販売しました。 「第34回全国豊かな海づくり大会~やまと~」で、まぐろレシピ試食会を実施しました。 奈良県中央卸売市場連携「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」品評会を行いました。 奈良県中央卸売市場連携 「サラダわさび菜・たまご」を使ったレシピ品評会を行いました。 奈良県中央卸売市場と包括的な連携協定を締結しました。
2016.09.26
地域の皆様向け「ウェルカムキャンパス in 畿央祭」を開催します。
「ウェルカムキャンパス」は畿央大学の教職員がお送りする、地域の皆様参加型のイベントです。お子様向けのイベントや企画もありますので、ぜひご家族でお越し下さい! 日 時 2016年10月22日(土)・23日(日)10:00~17:00 ▲クリックで拡大します 会 場 畿央大学 →アクセスはこちら※駐車場はありません。※公共交通機関を利用してご参加ください。 同 時 開 催 第14回畿央祭(学園祭)ミニオープンキャンパス ●昨年のウェルカムキャンパスの様子は、こちらからご覧いただけます。 10月22日(土)開催 おいしい講座 ①11:00 ②13:00 ③14:00 ④15:00 うま味の味やうま味が持つ機能を知っていただき、おいしく食べて健康づくりにお役立ていただきたいと考えています。 看護医療学科 海外インターンシップの報告会 14:00~16:00 オーストラリアにおける看護実践と看護教育について、学生8名が、8月の海外インターンシップに行って学んだことを報告します! 子どもたちの遊びと学びの楽習空間へようこそ! 10:00~15:00 手作りおもちゃや積み木など、子どもたちが楽しめるおもちゃをたくさん準備しています。 考えて、触れて、作って、お話をして、そんな楽しく遊んで学べる空間を提供しています。エプロンシアターも開催します。 10月23日(日)開催 子どものための食育(ヘルスチーム菜良) 10:00~16:00 食べ物クイズ・神経衰弱で栄養のバランスがとれた食生活を学びます! 健康チェック 10:00~12:00 13:00~15:00 あなたの健康チェックします! ●骨密度計測 ●体組成の測定 ●握力測定 ●30秒椅子から立ち上がりテスト ●ファンクショナルリーチテスト ※9:30より整理券を発行します。30名ずつ時間を指定して計測し、先着240名様にご参加いただきます。 健康チェック カロリーチェック! 10:00~12:00 13:00~15:00 あなたの食事は☆いくつ?目指せ5ツ星☆☆☆☆☆!! 食育「サッとシステム」を用いた食事診断。 10月22日(土)・23日(日) 両日開催 学びのギャラリー 10:00~18:00 人間環境デザイン学科の学生が授業で制作した作品を展示します。デッサン、建築、インテリア、アパレルなど、学生たちの学びの成果をご覧ください。 広げよう、ボランティアのWA! 10:00~17:00 学生によるボランティア活動の報告(ポスター発表)、奈良県社会福祉協議会・NPO法人自然体験共学センターによるブース説明。22日(土)13:00~ E103教室にて、ボランティア報告会を行います。 自然と科学のちょこっと体験 13:00~15:00 30分程度の科学実験や科学の不思議な力を使った工作などを行います。 内容や時間、定員などは当日理科実験室に貼り出します。 茶室「紙庵(しあん)」 22日(土)10:00~17:00 23日(日)10:00~16:00 紙で作る茶室を2 つ制作しました。1つはトイレットペーパー、もう1つは古新聞を主に使った茶室です。 同窓会サロン 22日(土)10:00~17:00 23日(日)10:00~16:00 畿桜会(畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学卒業生)みんな集まれ! 同窓生の憩いの場として、お茶タイムにご利用ください。 《子ども限定》運動の器用さにチャレンジしてみよう! 11:00~12:00 13:00~16:00 自分の運動の器用さの測定や映像遅延システムの体験ができます。 ※各日10 時より整理券を発行します。8名ずつ時間を指定して計測し、先着32 名様(各日)に参加いただきます。
2016.09.20
「広陵かぐや姫まつり」に協力・出展しました。
巣山古墳から図書館までの広い竹取公園の一角の広場に多くのテントが設けられ、平成28年9月17日(土)、18日(日)の両日にわたり、2016広陵かぐや姫まつりが開催されました。小雨予報に反して太陽も顔を出し、とても暑くなりました。汗が滴る中、多くの広陵町住民の方々でたいへん賑わっていました。 広陵町と包括連携協定を結ぶ畿央大学からは、17日(土)には健康科学部人間環境デザイン学科村田浩子准教授と学生27名による『靴下ファッションショー』と教育学部現代教育学科永渕泰一郎先生と学生8名による『子ども知育ブース~積木あそび~』、18(日)には同学科村田先生と学生18名による『靴下ぬいぐるみ作り』が出展されました。 山村吉由広陵町長・実行委員長らの挨拶のあと、広陵町靴下組合主催、広陵町商工会・畿央大学共催による第3回靴下デザインコンテスト授賞式が行われました。この靴下デザインコンテストは今年で第3回、昨年の400点以上を上回る1765点の応募が北海道から沖縄まで全国から寄せられ、厳正なる審査の結果、16作品が決定しました。(第1回(2014年)は631点、第2回(2015年)は1351点の応募) その16作品に畿央大学人間環境デザイン学科1回生中山恵梨さんと加藤信喜先生が選ばれ、本日表彰されました。 続いて村田浩子先生のゼミ生で結成されたファッションショーチーム27名によるオリジナル衣装と受賞デザイン靴下を身にまとい賑やかなショーが展開されました。「靴下生産量日本一の街~広陵町」らしく盛況を呈しました。 ユニークな受賞デザイン16個をもとに編みあげられた靴下はブースに展示されるとともに各30足(500円)が販売されました。 広陵町靴下組合の展示ブース隣では、畿央大学現代教育学科永渕先生と学生による『子ども知育ブース~積木あそび~』では母親らが見守るなかたくさんの白木の積木を使って就学前児童たちが自由に組立てていました。永渕先生も学生も子どもたちの笑顔を見てとても楽しそうでした。 翌日の「靴下ぬいぐるみブース」も山村広陵町長にもお越しいただくなど、活況のうちに終了しました。 ▼ブースにお越しいただいた山村町長、松井教育長とともに記念撮影 畿央大学では包括連携協定締結先である自治体を中心に地域密着を図り、社会貢献を果たすためさまざまな事業・イベントに参加しています。これからもみなさまのご支援、ご協力をお願いいたします。