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2017.02.28

奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第5回料理教室」を開催しました。

健康栄養学科の学生プロデュースによる料理教室 今回のテーマは「ほっこり 大和野菜のつみれんこん汁」    畿央大学は奈良県中央卸売市場と連携して3年目になります。1~2年目は同市場で取り扱われる大和野菜や大和肉鶏、大和ポークなど県産食材を使ったレシピ作りを行い、食祭市や「全国豊かな海づくり大会」等のイベント出展・試食会を実施してきました。昨年(2015年、市場発展のためにデモンストレーションができる厨房施設「ならいちばのキッチン」が完成し、第1回料理教室(7月25日(土))が開催されました。そして今年、2016(平成28)年9月24日(土)に続いて2017(平成29)年2月25日(土)、毎月最終の土曜日に開催される「第48回食祭市」のなか、第5回料理教室が開かれました。     まずはじめに株式会社ならにっか常務取締役西川尚之さんから大和野菜についてお話していただき、続いて畿央大学健康栄養学科(指導教員:上地加容子教授、中橋寿美枝助手)の3回生5名が「大和野菜」を使った料理教室を開催しました。その後、みんなで「ほっこり大和野菜のつみれんこん汁」を調理し、試食しました。     参加者は前回1月食祭市来場者から受講者を募り、男性、お子様、主婦など14名にご参加いただきました。学生たちは、お母さんやお祖母さんの前で教えるような感じで緊張感を持ちながら、図表や実演を交え工夫して説明していました。    ▲当日は奈良テレビも取材に来ていました。   奈良県中央卸売市場(最寄駅:近鉄京都線筒井駅徒歩10分)の食祭市は毎月最終土曜日9時~12時のみ一般の方に向け開催されています。毎回「当日の目玉商品」が設定され、良いモノをお安く買えたり、開催時期によってはまぐろ解体ショー&即売会が楽しめます。是非みなさんもお越しになってください。     【関連記事】 奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第4回料理教室」を開催しました。 奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第3回料理教室」を開催しました。 奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第2回料理教室」を開催しました。 奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第1回料理教室」が開催されました。 2015年9月19日~23日、JR奈良駅前で奈良県中央卸売市場連携「行楽弁当」を販売しました。 「第34回全国豊かな海づくり大会~やまと~」で、まぐろレシピ試食会を実施しました。 奈良県中央卸売市場連携「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」品評会を行いました。 奈良県中央卸売市場連携 「サラダわさび菜・たまご」を使ったレシピ品評会を行いました。 奈良県中央卸売市場と包括的な連携協定を締結しました。

2017.02.27

第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。

「長引く腰痛の科学的なリハビリ」について、学んでいただきました   2017(平成29)年2月24日(金)、第15回畿央大学公開講座の講座A「長引く腰痛の科学的なリハビリとは?」を開催しました。「畿央大学公開講座」は、開学以降、毎年開催されており(年に2回開催した年もありました)第15回となる今回の公開講座では2/24(金)と3/4(土)の2日間に分けて「健康と教育」に関連した3つの公開講座を開催します。   1日目となった2月24日(金)の講座Aは、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター助教大住倫弘先生による「長引く腰痛の科学的なリハビリとは?」についてです。90分の講演に28名が参加されました。       本講座では、腰痛に対するリハビリとして、「痛みのしくみを知ること」「運動すること」を中心に学びました。急性痛と慢性痛はどのように違うのでしょうか。痛みのしくみと、どのような運動をすればよいのかを科学的に学びました。最新の知見に基づいて図や表を使ってわかりやすく丁寧に説明いただき、受講者のみなさんは熱心にメモを多くとっていました。       受講後のアンケートでは、「腰痛に対する理解が大きく変わった」「先生の説明が非常にわかりやすく、これからの生活に役立った」「最新の情報で解決していく勉強ができて良かった」、「腰痛体操の機会を設けていただきたい」など多くのご意見をいただき、満足していただけたようでした。   次の公開講座は、3/4(土)に「親子で体験 ロボットを使って速さを学ぼう」「子どもがちゃんと見えていますか~保護者として、保育者として、子育て・保育セミナー~」を開催します。皆様の参加をお待ちしております。

2017.02.23

教職員対象「平成28年度FD研修会」を開催しました。

2月23日(木)13:00からP棟301講義室で「平成28年度FD研修会」が開催され、教職員70名(教員52名/職員18名)の参加がありました。FDとはFaculty Development(ファカルティ デベロップメント)の略で、授業の内容や方法を改善し、向上させるための組織的な取り組みの総称です。     今回は系列校の関西中高等学校で教頭をつとめておられる金沢 良一先生を講師にお迎えし、「いま畿央大学に入学してくる学生は、どのような学習履歴を経てきているのか」というテーマで講演を行っていただきました。 予備校や高等学校、大学等で豊富な教育経験をお持ちの金沢先生から、昨今の社会的な背景などを踏まえた「いまの学生たちが置かれている状況や特質」を紹介していただき、それらを汲み取ったうえでひとりひとりの持っている力を最大限に引き出すためにはどういったことに気を付けながら授業を行えばよいか、どのように学生たちに自信ややる気を持たせ、積極的な「学び」へ導くことができるか、について数々の示唆に富んだご意見を頂戴しました。     時代によって変化する学生の気質や特徴を正しく理解することは、よりよい授業づくりの一助となるに違いありません。そういった意味において大変有益な機会が得られたものと思います。

2017.02.21

第2回畿央大学シニアキャンパスを開催しました。

シニア世代のためのオープンカレッジ~地域のつながりと健康~     平成29(2017)年2月20日(月)に「第2回畿央大学シニアキャンパス」が開かれ、近隣地域のシニア世代23名の方にご参加いただきました。このイベントは健康に強いまちづくりをめざす広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の一環として実施され、第1部としてKAGUYAプロジェクトの進捗報告会に、第2部として「認知症企画」または体力測定の体験企画に参加いただく取り組みです。健康支援学生チームTASKおよび広陵町介護予防リーダー養成講座修了者による住民ボランティアKEEPの方々もイベントの運営協力をいただきました。   1.平成28年度KAGUYAプロジェクト進捗報告会     まず初めにKAGUYAプロジェクトの研究代表者である看護医療学科文准教授により報告会が開催されました。KAGUYAプロジェクトの目的や取り組みの説明があった後、平成28年3月に実施した広陵町在住高齢者(65歳以上)全員を対象としたアンケート調査の報告がなされました。このアンケートは、地域のつながりが広陵町住民の健康にどう関わっているかをみていくものです。     「情けは人の為ならず」ということわざ(人に情けをかけるのは、相手のためになるばかりだけではなく、やがてはめぐりめぐって自分にも返ってきます。だから人には親切にした方がよい、という意味)について、実践している方はそうでない方と比べて、「女性が多い」「現在働いている」「よく笑う」「身体活動を毎日行っていて転倒も少ない」「睡眠状態がよい」「朝食の摂取頻度も高い」「心疾患・脳卒中・抑うつの割合が低い」ことが報告されました。参加者の方々は、ご自身がお答えになられたアンケート調査だったこともあり、大変興味深く聞いておられ、質疑応答でも多数の手が挙がり積極的な意見交換が行われました。   2.認知症企画「オレンヂ喫茶」     「認知症カフェ」形式で健康支援学生チームTASKによる暖かい飲み物の提供があり、広陵町地域包括支援センターの職員の方と本学看護医療学科山崎教授が「認知症に関する正しい理解」というテーマでお話をしました。認知症の種類と症状、認知症の人と健康な高齢者の物忘れの違い、中核症状と心理・行動症状(BPSD)、そして認知症の人への対応について話されました。その後、テーブル毎にiPadを用いての認知症チェック、3本のモールを使った「オレンジロバ」の制作を行いました。       3.体力測定企画「サルコペニア、フレイルを予防しよう!」     本学理学療法学科松本助教がサルコペニアとフレイルに関する講義と測定を行いました。サルコペニア(筋肉減少症)とは、日常生活に支障が出てしまうほどの深刻な筋肉の減少をいい、加齢以外にも様々な原因があります。また、フレイルとは、老化に伴う種々の機能低下を基礎として、健康障害に抵抗する力が低下している状態をいいます。これらは、現状を知り、しっかりと対策をしておけばよい状態に戻るといわれております。その後、実際にサルコペニア、フレイルが起きているか計測し、予防のための運動、話し合いを行いました。       ご参加いただいた方々からは、認知症企画、体力測定企画ともに「よい企画だった」「また参加したい」「次はいつ行うのか」などのお声をいただき、大変好評でした。   4.KEEP×TASK勉強会     シニアキャンパス終了後にはKEEPとTASK、広陵町地域包括支援センター、畿央大学教員による勉強会を行いました。和気あいあいとした雰囲気の中、相互の活動について理解を深めました。このような交流の中で今後、合同の企画も生まれてくると思われます。今後もKAGUYAプロジェクトを通して広陵町とともに地域の健康づくり、まちづくりに貢献していきます。   ▼最後に畿央大学・広陵町の皆さんで記念撮影!     ※)KAGUYAプロジェクトは、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成27 年度~平成31 年度)「ソーシャル・キャピタル創出とヘルスケアデータ一元化による地域包括ケアシステム研究拠点の形成」の助成を受けて実施されます。

2017.02.20

教職員対象「平成28年度 人権教育推進委員会研修会」が開催されました。

2月16日(木)13:00~14:30、本学教職員対象の「人権教育推進委員会研修会」が開催されました。     毎年恒例となっている本研修会ですが、これまで「人権」に関する多様なテーマを取り上げ、様々な方にご講演をお願いしてきました。今年の研修会では、熊本学園大学社会福祉学部の堀正嗣教授を講師にお招きし、「子どもの声を聴き権利を守る-子どもアドボカシーとは-」をテーマにご講演を行っていただきました。     「アドボカシー」とは、一般に権利擁護・代弁と訳され、「声を上げる」という言葉がその語源となっています。すなわち、「子どもアドボカシー」とは子どもの思い・抱えている素直な気持ちに耳を傾け、その声が届くように子どもが発言するための場を設定したり、子どもの代わりにその思いを伝えたりすることです。 堀先生は、子どもの権利と意見表明権の関係性、イギリスにおける子どもアドボカシーの取り組み、日本の学校教育への援用、障害児へのアドボカシーの独自性について等、事例を交え解説くださいました。また、ご自身の「子どもの人権オンブズパーソン」のご経験も紹介され、実体験をもとにしたご講演に、参加者は聞き入っていました。     大学は多くの学生が生活し、日々学んでいます。慌ただしい毎日において、じっくり学生の声に耳を傾けることが難しい場面もあることかと思います。しかし、学生一人ひとりの思いに耳を傾け、その思いを汲み取っていく努力は忘れずに持ち続けていかなければならない大切なことだと、改めて感じる機会となりました。今後も教職員が共に知識や見識を広げていくためにも、このような研修の機会を大切にしていきます。     平成27年度の人権教育推進委員会研修「ヘイト・スピーチとは何か-だれの、何を傷つけるの?-」 平成26年度の人権教育推進委員会研修「発達障害を持つ学生への対応について」

2017.02.17

冬木学園教職員対象「ハラスメント研修会」を開催しました。

冬木学園ハラスメント防止委員会(東山明子委員長)主催によるハラスメント研修会が、2月16日(木)15時から畿央大学にて開催されました。   今年度の研修会は、ハラスメント防止委員のうちの2名(大学事務局 西畑・高垣氏)が担当講師となり、「若年女性への暴力と予防啓発」をテーマとし、内閣府主催の研修会に参加し、学んだ内容を教職員に報告する形式で実施されました。ハラスメントのない学園をめざし、56名(畿央大学50名、関西中央高等学校6名)の教職員が参加しました。   最近のハラスメント等の現状やそれに対する支援について、事例や映像を用いてわかりやすく説明されました。     はじめに虐待や性暴力など若年層の生きづらさについて学び、家庭の事情や自己肯定感の低さなどの理由から、支援を受けなければならない子ほど支援者につながっていない現状を知りました。また、ハラスメントの加害者は、ハラスメント行為に対する認識が薄いケースが多いということもわかりました。   最後に、『DV or NOT?』というチャートを使って、全員でワークを行いました。喧嘩とDVの違いは参加者の意見が一致していたにも関わらず、どこからがDVかという線引きは個人差があることがわかり、それぞれが感じるところがありました。   それぞれのセクションに持ち帰り、研修に参加できなかった教職員にもチャートを使って各自の認識をチェックしあいました。若年女性に限らず、老若男女すべてに関係する有意義な研修になりました。

2017.02.14

まちづくり提案をした学生が広陵町長より感謝状を贈呈されました~人間環境デザイン学科

平成29年2月14日(火)13時30分より、広陵町役場にて「畿央大学生感謝状贈呈式」が行われました。     地元広陵町と包括連携協定を締結して以来、さまざまな分野で交流・協働をしてきましたが、人間環境デザイン学科では今年度町内の公園やその周辺の活性化に向けて現地の分析や検証、改善案などの提案を行ってきました。その実績が評価される形で、関連プロジェクトに関わった学生12名に山村吉由広陵町長より一人一人感謝状が手渡され、あわせて町長・学生でのツーショット記念撮影も行われました。       感謝状を全員に渡し終わると山村町長から「今後も積極的にまちづくりに協力してもらいたい」「建築の専門知識を生かして広陵町役場で一緒にまちづくりに関わりたい方はぜひチャレンジしてほしい」と熱いエールが贈られました。2月下旬からは初めて広陵町役場でインターンシップ受入をお願いできることになっています。   ▼出席者全員で記念撮影     ▼副賞として頂いた広陵町のマスコット「かぐやちゃん」グッズを手にする学生たち     本学では今後も教育・研究・地域貢献のコラボレーションで学生と地域がお互いに学びあい、成長につながるような地域連携事業の推進をめざしていきます。     【関連リンク】 広陵町にまちづくり提案!~人間環境デザイン学科「ランドスケープ演習」 2・3回生合同プロジェクトゼミ発表会を開催!~人間環境デザイン学科

2017.02.14

「広陵町・香芝市×畿央大学 介護予防リーダー養成講座」を開講しました。

平成29年2月14日(火)10:40より本学にて、包括連携協定を締結している広陵町、香芝市および畿央大学が連携して行う「広陵町・香芝市×畿央大学 介護予防リーダー養成講座」の開講式および第1回目の講座が開催されました。     広陵町と香芝市では自主的な健康づくりの活動を行える地域支援の「リーダー」を養成することをめざしており、その一環として介護予防リーダー養成講座が開講されています。畿央大学では、この取り組みに理学療法学科の高取克彦准教授と松本大輔助教が全面協力し、今年度は「KAGUYAプロジェクト」(私立大学戦略的研究基盤形成支援事業)の一環として協働していきます。   ▼本講座のメイン講師、理学療法学科 高取准教授   広陵町からは19名、香芝市からは16名が参加され、3月中旬までに本学にて全11回の講座を受講されます。単なる人材養成にとどまらず、修了後にはKEEP(Koryo/Kashiba Elderly Encouragement Project)として認定され、地域における介護予防の担い手として実際に地域の健康づくりに貢献していけることが本事業の大きな特徴になっています。第1回目は広陵町および香芝市の介護福祉課地域包括支援センターの職員の方より、それぞれの自治体における介護予防の現状と課題が説明されました。     その後、自己紹介とグループワークが行われました。最初は緊張気味の参加者もグループワークを通じ徐々に笑顔が見られ、和やかな雰囲気になり、これからの「つながり」の第一歩になる初回となりました。   本事業は自助(自ら元気になろうとする取り組み)と互助(お互いの関係性により元気になる取り組み)により介護予防につなげていくものです。介護予防リーダー同士のつながり、地域住民と介護予防リーダーのつながり、介護予防リーダーと健康支援学生チームTASKを中心とした畿央大学の学生とのつながりにより、地域が元気になる取り組みとなることが期待されます。     最後に山村吉由広陵町長と吉田弘明香芝市長にも駆けつけていただき、開講式が執り行われ、これからの広陵町、香芝市の健康づくりのリーダーとして活躍し、地域を元気にする中心となるよう期待の言葉がかけられました。全11回の長丁場ですが、本学も積極的にサポートしていきたいと思います。   ▼山村町長、吉田市長も交えて全員で記念撮影   本日の様子は2月17日(金)18:00~19:00に放送予定の奈良テレビ「ゆうドキ」で紹介される予定です。ぜひご覧ください。     【関連リンク】 第2回畿央大学シニアキャンパスを開催します。 広陵町・香芝市連携「介護予防リーダー養成講座」説明会が開催されました。 広陵町連携 介護予防リーダー養成講座の取り組みが「奈良介護大賞2015」に選ばれました。 広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の記者会見を行いました。 KAGUYAプロジェクトfacebookページ

2017.02.08

平成28年度在外研究~スウェーデンからの現地リポート第2弾

本学には教育研究水準の向上および国際交流の進展に資するため、学術の研究・調査等のため外国に在外研究員を派遣する制度があります。平成28年度の在外研究員には教育学部現代教育学科の大城愛子講師が選ばれ、平成28年4月から平成29年3月までの期間、スウェーデンのGöteborg University(イェーテボリ大学)で研究活動にあたっています。  スウェーデンからレポート第2弾が届きましたのでご紹介します。     2016年4月に畿央大学の平成28年度在外研究員としてスウェーデンに来てから間もなく1年になります。落ち着いた環境の中で様々な研究者と交流し、充実した日々を送っています。   イェーテボリ大学の先生から依頼を受けて、1月24日に教育学部のセミナーで講演を行いました。このセミナーは大学教員同士の学びの場として定期的に開催されており、教育学部の教員や学生だけでなく一般にもオープンにされているものです。日本に関する英語文献の少なさから、スウェーデンでは日本の幼児教育や保育について知らない人も多く、ぜひそのテーマで話してほしいという依頼でした。そこで、私は Early Childhood Education and Care in Japan –taking small steps for the future というテーマで日本の幼児教育・保育制度とジェンダー平等について講演を行いました。     スウェーデンでは就学前の施設が就学前学校(förskola)1つに統一されているため、幼稚園、保育所、さらに4種類の認定こども園が存在する日本の制度は非常に複雑で分かりにくいものに映ったようです。また、夫婦共働きで男性と女性が家事も育児も分担し、男性の育児休暇取得もごく当たり前というスウェーデン人には、女性に家事と育児の負担が集中しがちな日本の状況は、女性のキャリア形成やジェンダー平等という観点からも大きな問題と受け取られたようです。日本の男性の育児休業取得率2.65%(2015年)という数字にはどよめきが起き、それでも過去最高の数値だったと補足すると失笑が漏れる場面もありました。     スウェーデンの子育て環境は世界でも屈指の充実度だと思います。残念ながら日本はまだそれには遠く及びませんし、そもそも長時間労働を是としているようでは、子育てと仕事の両立は厳しいままでしょう。それでも、少しずつより良い将来に向けて歩みを進めているという現状を紹介して講演を終えました。 今回の講演は、私からの講義が60分、質疑応答が30分と長く、どのような反応が返ってくるか心配な面もありました。しかし、実際にはフロアから多くの質問が出て、質疑応答の時間はあっという間に過ぎていきました。終了後には複数の先生から共同研究の申し出もいただき、自分自身の今後の研究の可能性という点でも大変良い機会になったと思います。また、日本の現状について積極的に英語で海外に発信していくことの重要性も感じました。それによって国内外に様々なネットワークが構築され、そこから得られる新たな知見を研究にも実践にも活かしていけるからです。 多くの新たな学びを得た在外研究生活も残り2ヵ月ほどですが、最後まで精一杯頑張りたいと思います。     畿央大学平成28年度在外研究員 教育学部現代教育学科講師 大城愛子 【関連記事】 平成29年度 在外研究説明会を開催しました。 平成28年度在外研究~スウェーデンからの現地リポート 平成28年度 在外研究説明会を開催しました。

2017.02.07

科研費採択件数、学生数5,000人以下の私立大学で関西1位に

学生数5,000人以下の私立大学で関西1位に、関西全体でも16位にランクイン 文部科学省から科学研究費助成事業(通称「科研費」)の配分結果が公表され、平成28年度は本学から39件1)の研究課題が採択されました。学部生在籍数5,000人以下の大学では関西1位となり、関西私立大学全体でも16番目に位置しています。 1)平成28年度に新たに採択された研究課題と平成28年度以前に採択された研究課題のうち、研究期間中にあるものを合算した件数 ※科学研究費助成事業は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、あらゆる「学術研究」を格段に発展させる独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。科研費は国の最大の研究支援であり、大学の研究力を表す指標の一つと言えます。例えばノーベル賞受賞者の東京工業大学 大隅良典栄誉教授や京都大学 山中伸弥教授も科研費による助成を得て研究をされてこられました。 科研費保有率は全教員の29.3%で、教員約3人に1人が科研費に採択されていることになります。本学の研究力の高さが証明された結果となりました。「教育」「研究」「社会貢献」がコラボしながら高いレベルで展開されていることが、本学の大きな特色と言えます。 関西私立大学 科研費採択件数ランキング(医科大・歯科大を除く) 順位機関名採択件数学部生数 1 立命館大学 527 32,580 2 近畿大学 410 32,325 3 同志社大学  366 27,053 4 関西大学  261 28,569 5 関西学院大学  256 23,498 6 龍谷大学  142 19,233 7 京都産業大学  121 12,806 8 甲南大学  83 9,256 9 大阪工業大学  82 6,745 10 摂南大学 78 8,083 10 武庫川女子大学 78 8,439 12 神戸学院大学  68 10,792 13 佛教大学  55 6,859 14 同志社女子大学  53 6,456 15 京都女子大学  40 6,102 16 畿央大学  39 2,116 16 追手門学院大学  39 6,500 ※採択件数は文部科学省ホームページから、学部生数は大学ポートレート(私学版)より抜粋    【その他のランキング記事】 週間東洋経済「本当に強い大学」 関西の私立大学で10位 2016年3月卒の就職率 関西3位~AERAムック「親子で探す 就職力で選ぶ大学2017」