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2016.03.15
畿央大学現代教育研究所 プロジェクト研究成果報告会を開催しました。
2016(平成28)年3月5日(土)、畿央大学現代教育研究所のプロジェクト研究成果報告会を開催しました。本研究所では、2013(平成25)年度より教育現場を対象に、“すぐそこにある”課題について、プロジェクト研究に取り組んできました。 会に先立ち、教育学部長前平泰志より、助言者としてお越しいただいた香芝市教育長の廣瀬裕司様へのお礼、研究所の活動目的の紹介等のご挨拶をいたしました。 成果報告(前半) プロジェクトⅠ 『小学校現場における図画工作科教科書教材活用のあり方の研究』 本研究は、図画工作科自体が持つ課題や、教科書教材を学校現場で活用する上での課題等を踏まえ、教科書教材の目標や内容を児童の資質や能力の育成に活用できるかを追究することをねらいにしています。 本年度は今まで対象にしていなかった「造形あそび」の教科書教材において、材料を扱いながらの導入、発想や構想の能力を働かせることをねらいにした言語活動とその内容を記述する板書の活用、活動中の評価と指導等に指導の重点を置いた実践と検証を行ない、研究代表者の西尾正寛(本学)からの提案の後、客員研究員による実践事例として、永井麻希子教諭(橿原市立鴨公小学校)より 3年生の題材「クミクミックス」、岡本卓也教諭(御所市立掖上小学校)より5年生の題材「光のマジック-教室が変わるよ-」についての報告を行ないました。 プロジェクト研究Ⅱ 『初等中等教育の情報化および情報教育の実践開発研究』 小中高を接続した「教育の情報化」および情報教育を目的とする研究で、情報交流(実践報告及び技術講習会、情報チューズデー)を通した支援についての発表がありました。研究代表者の西端律子(本学)からは研究内容や高等学校におけるコンテンツの作成などの取り組みについて発表がありました。 プロジェクト研究Ⅲ 『CEAS/Sakaiを媒介とした教師、学習者、学習教材の相互関係づくりを目指した英語授業創造のための実証的研究』 研究代表者の深田將揮(本学)から、研究目的やこれまで3年間の成果についての発表がありました。客員研究員による実践事例として、古川元庸教諭(河内長野市立東中学校)から、CEAS/Sakaiを媒介とすることによって、記録した音声や映像を、家庭学習をはじめ他のクラスや学年で活用することが簡便に可能になったとの発表がありました。 前半講評(香芝市教育委員会教育長 廣瀬裕司氏) 前半に発表したプロジェクト研究ⅠからⅢまでについて、助言者としてお招きした香芝市教育委員会教育長の廣瀬裕司氏より講評をいただきました。 ・プロジェクトⅠ 子どもを中心としながら、教師自らも楽しんでいる実践である。板書の機能を生かした授業、動画を活用した評価も工夫が感じられる。個人対応が難しい場合は、チームを作って対応してもよいだろう。 ・プロジェクトⅡ 中学校においては、各学校に配置されている技術・家庭担当の教員数は1名であることが多いため、各校単独で情報の教育をすることの困難さがある。このような現状を踏まえると、指導内容・方法等について、学校間での教員の情報交流は非常に重要である。 ・プロジェクトⅢ 中学3年生段階においてどのような姿になればよいのかが記録として残るので、下学年にとって具体的な目標となる。今後は、学校の一部の教員との連携だけではなく、教科担当者全員との連携、学校全体との連携を視野に入れるべきではないか。 ブレイクタイム(H1ラウンジ) 前半3本の報告の後、ホールラウンジにてお茶と菓子を楽しみながらの簡単な交流会を行いました。短い時間でしたが、学校現場からの参加者と参加者、大学教員との会話が弾みました。 成果報告(後半) プロジェクト研究Ⅳ 『教員養成大学・学部における地域貢献の取り組みに関する事例研究』 研究代表者の宮村裕子(本学)から、これまでの研究を踏まえた本年度の研究、プロジェクト型の地域連携・貢献はどのような形で成立するのかなどについての発表がありました。龍谷大学の「京町屋プロジェクト」や、奈良の「TNP東市日本一プロジェクト」などの事例をあげての成果報告でした。研究分担者の古川恵美(本学)からは、東日本大震災被災地における支援の事例報告がありました。同じく分担者の石川裕之(本学)は、研究のまとめとして、事例から地域貢献を類型し、地域貢献活動を特徴づける要素と型についての報告がありました。また、将来教員となる学生にとって有効な地域貢献活動のあり方も提示しました。 プロジェクト研究Ⅴ 『ダイバーシティ教育開発の基礎的な研究』 研究分担者の大久保賢一(本学)から、研究の1年次として、研究の進捗について発表がありました。ダイバーシティ教育に関する研究について、「理論的研究」「教員養成」「現職教育」「調査研究」「情報発信」の観点を設定し、本年次は文献的検討と訪問調査とを進めている段階であるとの報告でした。 プロジェクト研究Ⅵ 『小中連携を視野に入れた英語Can-Do Listの作成』 竹下幸男准教授(本学)から、Can-Do List作成の必要性並びに本年次からの研究概要について提示がありました。本年次の事例として、出井義雄教諭(香芝市立香芝北中学校)からは、リスト作成の基本方針、ポートフォリオの活用実践例、パフォーマンス・テストの本学学生の支援例の発表がありました。 後半講評(香芝市教育委員会教育長 廣瀬裕司氏) 後半のプロジェクト研究ⅣからⅥについて、講評をいただきました。 ・プロジェクトⅣ これから学校教育は、学校だけで行っていくのではなく、地域を巻き込んだ教育が必要である。その点で本プロジェクト研究には、多くの示唆があった。 ・プロジェクトⅤ 現在の教育現場では、子どもの多様性に合わせた教育が喫緊の課題となっている。多くの教員はその重要性を感じながらも、何をどのようにしていくべきなのかということを十分に理解し、実践している状況とは言い切れない。本研究の成果を大いに期待している。 ・プロジェクトⅥ 現在、小学校において外国語活動が導入されている。これからの英語教育の指導内容や指導方法について、小学校教員は不安要素をもっている。中学校での実践を基にした小中連携、大学と地域の連携について、研究の成果を期待している。 閉会のあいさつ 6本の報告の後、本学副学長冬木正彦より閉会のあいさつをさせていただきました。 畿央大学現代教育研究所としての活動成果を初めて学外に報告させていただきました。 普段は余り交わることがない別々の研究領域の報告ですが、大学の研究リソースをどのように教育現場や地域社会に還元するかという目的は同じです。こうした研究により総合的に取り組んでいくことで、よりよい成果を得ることができるのではないかという手ごたえを感じた会でした。 今後は、一層研究活動に励み、その成果を公表できるよう努力したいと考えています。教育現場、地域社会の皆様には畿央大学現代教育研究所の活動に注目していただければ幸いです。 【関連リンク】 畿央大学現代教育研究所
2016.03.14
畿央大学ヘルスプロモーションセンター連携「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」修了式を開催しました。
広陵町は2回目、香芝市は初となる「介護予防リーダー」が誕生! 畿央大学ヘルスプロモーションセンターは、広陵町および香芝市(ともに地域包括支援センター)と連携して元気高齢者が虚弱高齢者を支える仕組みづくりを目的とした「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」を開講しました(指導教員:理学療法学科高取克彦准教授、松本大輔助教、看護医療学科乾富士男准教授)。2016(平成28)年3月8日(火)にはP棟理学療法実習室で行われた認定試験に受講者全員が見事合格をはたし、認定証が授与されました。 この講座の目標は「運動指導に必要な医学的な基礎知識と技術の習得」です。そのために、ストレッチングの理論、認知症や高齢者のうつ、筋力増強や持久力向上・バランス運動などの理論と実際を実技も交えて学びながら、運動習慣定着に向けた指導方法をリーダーたちが自ら立案・実施できるようになるプログラムであること、また修了後にリーダーとして活躍する場が用意されることが、最大の特長になっています。 議会中で多忙な中駆けつけていただいた広陵町の山村吉由町長からは、「皆さんの力で広陵町と香芝市を盛り上げていただきたい」と期待を寄せる力強い言葉を頂戴しました。 当講座の主担当である高取准教授からは「講座が終了したら終わりではなく、今後は広陵町と香芝市での合同研修も考えていきたい」と熱いエールが送られました。 晴れてリーダーとなった皆さんはKEEP(キープ)という愛称をもって地域で活躍していきます。KEEPはKoryo/Kashiba Elderly Encouragement Project(直訳すると広陵/香芝高齢者元気プロジェクト)の意味で、おそろいのポロシャツを着用して活動します。広陵町は赤い炎を、香芝市は緑の炎をそれぞれまとっています。 修了後アンケートには、今後のKEEPとしての活動に対する意気込みが記されています。 ●高齢者が活き活きと活動できる場に楽しみながら参加し、高齢者だかららこそ持っている力を発揮できる出番づくりと支えあいの場づくりに参加していきたいです。 ●健康で豊かな生活を続けるのに栄養バランスだけでなく、忘れがちな継続できる体力、筋力、コミュニケーションづくりが大切なのがよく分かり、今後も続けようと思っています。 ●講座を通して普段ならお話することのない世代の方々とご一緒させてもらい、楽しくいろいろと学ばせていただきありがとうございました。 ●年齢を問わず地域の人が集える場所を作りたい。 ●先般、大手術で一命をとりとめた経験もあり、これからの余生は地域住民と共に健康維持活動に率先して寄与していきたいと思っています。 ●「陽気に元気に前向きにプラス思考で生きよう」をモットーに現在進行形で沢山ボランティアをしています。多種に渡りこれからも元気な人、笑顔の人を沢山作るべく頑張ります。 今後もKEEPの活躍にご期待ください! ▼山村町長、KEEP、教員、広陵町・香芝市の地域包括支援センターの皆さんで最後に記念撮影! 【関連記事】 広陵町連携介護予防リーダー養成講座の取り組みが「奈良介護大賞2015」に選ばれました。 畿央大学ヘルスプロモーションセンター連携「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」を開講しました。 畿央大学ヘルスプロモーションセンター連携「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座説明会」が開催されました。 畿央大学ヘルスプロモーションセンター
2016.03.08
宇陀市連携「こどもウェルネス講演会」を開催しました。
うだこども元気づくりプロジェクト「こどもウェルネス講演会」を 保護者ら100名超が聴講しました。 畿央大学は平成26年6月に宇陀市(竹内幹郎市長)と包括連携協定を締結し、ウェルネスシティ構想の一環として「こども元気づくり体操」をつくり広める活動を展開しています。2年目となる27年度最後の事業、「こどもウェルネス講演会」が2016(平成28)年2月28日(日)午後2時から宇陀市農林会館大集会室に保育所・幼稚園の先生・保護者・教育関係者約100名を集めて開催されました。 26年度は“宇陀こどもうきうきダンス”を作詞・作曲・振付付きで制作、DVDに収録し、27年度は市内8園を巡回しダンス指導を行っています。 午後2時からの第1部は、畿央大学理学療法学科福本貴彦准教授による「こどもの脳と足と身体の発達」について講演されました。子どもの脳は2歳までに大人とほぼ同じ大きさにまで成長しますが、体の発達はずっと続きます。子どもたちが大きくなるにつれ大事なのは足趾の力で、走る・跳ぶ・投げるなど運動の力を出す源が足の踏ん張り力に拠るところが大きいといわれています。ヒトの脳のどの部分がその運動をつかさどっているのか、身体の発達との関係などについて話していただきました。 3時からの第2部は、畿央大学健康栄養学科柴田満助教による「大切です!子どもの頃の食生活~将来の生活習慣病予防のために~」と題して、子どもの時から栄養バランスを考えた食事、規則正しい生活を実践することによって長期的には健康寿命を延伸する土台づくりになることを教えていただきました。 平成26年度の連携事業成果として宇陀うきうきダンスを完成しDVD収録、YouTubeでも見られるようにしていますが、今年度はその解説書をつくり公式パンフレットとして広く啓蒙宣伝する取り組みを行っています。 解説書はこちらから ▼画像をクリックすると大きくなります。 【YouTubeでダンスを見る】 【畿央大学×宇陀市】宇陀うきうきダンス(YouTube) 【関連記事】 宇陀市連携「子どもうきうきダンス指導・体力測定事業」園児にダンス指導を始めました。 宇陀市連携「うだ子どもうきうきダンス指導・体力測定事業」全園の先生対象にダンス指導を行いました。 宇陀市連携「子どもうきうきダンス指導・体力測定事業」で体力測定を実施しました。 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.12~大宇陀こども園体力測定会に参加! 宇陀市と包括連携協定を締結しました。
2016.02.29
人間環境デザイン学科「2015年度卒業研究・作品展」を開催しました。
2016年2月27日(土)、28日(日)の2日間、奈良県文化会館にて、人間環境デザイン学科2015年度卒業生の「卒業研究・作品展」が開催されました。 建築・インテリア系、アパレル系の作品と論文のパネル展示、合計44点が展示されました。 カメラを片手に熱心に作品を撮影される一般の方や毎年「卒業研究・作品展」を楽しみにしているOB・OGなど、2日間通してたくさんの方々にお越しいただいて、大盛況でした。 この作品展に先立って、2/12,15に学内で「卒業研究講評会」が行われ、そこでの教員による審査の結果、最優秀作品に贈られる「学長賞」や「優秀賞」が決定されました。 【学長賞】「ARCHITECTURE PAVILION ~日本橋建築大学」岩井涼子 【優秀賞】「綿′s fomal ~新たな可能性~」後和伸之介・吉岡俊輔 【優秀賞】「UMEDA air promenade -JR大阪横断歩道-」熊川椋介 【優秀賞】「The Rock Temple」藤田大樹 【優秀賞】「高田川沿いのまちのひろば」上地七菜 【優秀賞】「モモの世界」上田加奈 【優秀賞】「暑熱環境における生理反応の個人差~女子大学生を対象とした人工気候室実験~」 またKDKファッショングランプリコンテスト(京都服飾デザイナー協会主催)で京都府知事長を受賞した作品も展示されました。 その他の作品も力作揃いで、とても見応えのある展示会となりました。 多数のご来場、ありがとうございました。 【関連記事】 人間環境デザイン学科 作品ギャラリー 人間環境デザイン学科「2014年度卒業研究・制作展」を開催しました。
2016.02.18
教職員対象 人権教育推進委員会研修会が開催されました。
2月18日(木)13:00~14:30、KB03講義室で毎年恒例になっている教職員対象の人権教育推進委員会研修会が開催され、60名を超える教職員が出席しました。 この研修会では毎年、「人権」に関する多様なテーマを取り上げ、さまざまな方に講演をお願いしていますが、今年は龍谷大学法科大学院法務研究科法務専攻教授の金尚均(キム・サンギュン)先生を講師にお招きし、「ヘイト・スピーチとは何か-だれの、何を傷つけるの?-」と題するお話を聞かせていただきました。 昨今、社会問題にもなっている「ヘイト・スピーチ」。それは、人間の個性や対等性を無視し、属性(民族や性別、障害など)を対象として侮蔑的な表現をしてしまう行為です。 憲法21条との兼ね合いなどもあって法規制が難しいという側面もありますが、この問題の根底には「人間の尊厳と生存権の否定」があると金先生は指摘されます。相手を対等な社会構成員と認めず、不当に貶める行為は、これまでの歴史において数多くの悲劇(ジェノサイド等)にもつながってきました。 実際の映像なども織り交ぜたわかりやすいお話を聞かせていただいたことで、こうした問題の本質について改めて考える貴重な機会となりました。
2016.02.15
「第2回かしば産業展」に出展します!
「第2回かしば産業展」に出展します! 畿央大学は、2008年に香芝市との包括的な連携協定を結び、様々な連携事業を行っています。 「かしば産業展」は、香芝市の産業、商工業、企業の情報を幅広く市内外に発信するとともに、企業間の交流、市民と市内の企業とがふれあう場とするものです。香芝市内商工業の活性化、ひいては香芝市全体の活性化に結び付けていくことをめざし、2015年から開催されています。昨年に引き続き、今年も産学連携コーナーに出展します。ぜひご来場ください! イベント名 第2回かしば産業展 【入場無料】 日 時 2016(平成28)年3月6日(日)10時~15時 (雨天決行) 会 場 香芝市ふたかみ文化センター 香芝市藤山1-17-17 備考 香芝市商工振興課facebookイベントページ↓ https://www.facebook.com/events/505674409618997/ ▲クリックで拡大します。
2016.02.12
平成27年度FD研修会を開催しました。
2月9日(火)平成27年度畿央大学FD(Faculty Development)研修会を開催し、本学教職員70名余りが参加しました。 今年のテーマは、「教材・学生作成物をめぐる著作権」ということで、弁護士の多田真央先生に講師をお願いしました。 冒頭、主催の教育推進室を代表して冬木正彦副学長より教職員として身に着けておくべき著作権の基礎と具体的な事例への対応を学ぶことへの期待を込めた挨拶があり、早速講演に移りました。 多田先生は、著作権の基礎から教材作成時や学生の論文・レポート等における他人の著作物利用の注意点まで具体的な事例を挙げてわかりやすく解説されました。 講演終了後は、学生の論文の著作権や授業の過程のとらえ方、フリー素材の問題点など活発な質疑応答が行なわれました。 最後に教育推進室・授業改善部会の齋藤功子部会長より「学生の論文での著作権の指導のために我々自身が正確な理解を持とうという今回の企画にそった講演を頂いた。今日の内容を踏まえて今後の指導、教材作成に役立て、授業の充実をはかりたい」とのまとめの挨拶を受け閉会しました。 【関連記事】 平成26年度FD研修会
2016.02.07
第14回畿央大学公開講座を行いました。
メインテーマ「心豊かに長生きするための住まいと食事」について学んでいただきました 2016(平成28)年2月6日土曜日の午後、第14回畿央大学公開講座【メインテーマ「心豊かに長生きするための住まいと食事」】を開催しました。 2003年4月に畿央大学が開学して12年ですが、1年に2回開催した年度もあって今回で14回目を数えることになりました。畿央大学公開講座は毎回100名を超え好評をいただいていますが、今回もそれぞれの講座に110名を超える参加者があり、広陵真美ケ丘地域の住民の関心の高さがわかります。 1つめの講座は、畿央大学人間環境デザイン学科教授齋藤功子先生による「終の棲家を考える」~サービス付き高齢者向け住宅とは何か~について90分の講演でした。 日本の高齢化率は世界に類のないスピードで進んいます。2011年高齢者住まい法の改正によってサービス付き高齢者向け住宅が創設され、国は10年間で60万戸の建設目標を掲げていますが、広さやサービス内容、設備、家賃や食費サービスの料金、職員数などの現状はどうなのかについて、実際に見学研究してこられた事例をもとに説明していただきました。誰もが避けて通れない道であり、いざという時に高齢者住宅・施設を選ぶポイントを学びました。 2つめの講座は、健康栄養学科教授岩城啓子先生による「食の『温故知新』~心豊かに長生きするために~」でした。 日本はこの50年間で欧米諸国を抜き世界有数の長寿国になりましたが、それに大きく貢献したのが世界無形文化遺産になった「日本食」です。健康維持と食文化の両面から、日本人の食の歴史と平均寿命を伸ばしてきた栄養バランスの大切さ、四季と伝統的行事との関連など興味深い講義でした。 受講後のアンケートでは、「終の棲家について今の内から考えていきたい」「できるだけ自宅で過ごしたいが、家族の話し合いの大切さがわかった」、「食育の勉強になった」、「学生さんたちと同じ目線での講義がとても新鮮でした」などのご意見をたくさんいただき、満足して頂けたようでした。 これからも畿央大学の強みである「健康と教育」に関する講座を行いますので、ぜひご参加ください! 【過去の畿央大学公開講座】 第13回畿央大学公開講座 第12回畿央大学公開講座 第11回畿央大学公開講座 第10回畿央大学公開講座第9回畿央大学公開講座第8回畿央大学公開講座第7回畿央大学公開講座第6回畿央大学公開講座 第5回畿央大学公開講座
2016.02.07
大学院同窓会 臨時総会を開催しました。
大学院同窓会の畿桜会(畿央大学同窓会)への統合が可決されました。 2016(平成28)年2月2日(火)19:30より、畿央大学大学院臨時総会が開催され、大学院修了生18名が参加しました。 今春、教育学研究科1期生が修了し同窓会に入会すること、また会の活動がスムーズに行われ大学院の活性化につなげるため、大学院同窓会の発展的解散と畿央大学同窓会「畿桜会」への統合が提案されました。 統合に向けては下記5点が合わせて提起されました。 ・畿桜会に「大学院部会」を置くこと ・大学院部会の代表幹事は松下会長および畿桜会会長に一任すること ・同窓会口座残金を畿桜会に移行すること ・正会員の終身会費は16,000円とし、大学院同窓会の正会員からは別途徴収しないこと ・大学院同窓会での同窓会補助については、松下会長が畿桜会会長と協議して、畿桜会総会に諮ること 上記内容は会則第12条5に従い、議長を除く総会の出席正会員全員賛成で可決されました。 この総会決議により、大学院同窓会は本年6月19日(日)の畿桜会総会での承認をもって畿桜会に統合され、そのことによって発展的に解散することになりました。 大学院修了生同士のつながりをより深めていくための解散・統合になるよう、畿桜会と連携しながら畿央大学もサポートを続けていきます。
2016.02.04
真美ケ丘第2小学校2年生24名が畿央大学を見学しました。
教育学部3回生の4名がリーダーになりキャンパスツアー! 2016(平成28)年1月27日(水)、畿央大学から北に400mのところにある広陵町立真美ヶ丘第2小学校の2年生24名が生活科の「自分たちの街を知る」授業で大学見学に来てくれました。 同校は2009年度から毎年この時期に広陵町内の本学や事業所など数箇所に分かれて社会見学を実施されており、畿央大学へは7回目の訪問になります。 C棟のエントランスホールに到着した児童たちをみんなでお出迎えしました。リーダーになる大学生が自己紹介した後、引率の先生から注意事項の伝達があり、4グループに分かれ、学生リーダーが付いて、学校探検スタートです。 真美ヶ丘第2小学校は大学から近いこともあって、日頃から現代教育学科の学校インターシップでお世話になっています。学生たちは日常的にボランティアなどを通じて子どもたちと触れ合うことに慣れていて、すぐにリーダーとしてあちこちを楽しく案内しました。 子どもたちは記録用の携帯ボードと鉛筆を持参して細かくメモしていました。今回、残念ながらホールには入ることができなかったので残念そうでしたが、アリーナや食堂、大きな教室など普段の生活では見慣れないものが多く見れたので、大変楽しそうに過ごしていました。 途中、今回の受け入れ担当であった島教授の授業にも参加させていただき、授業を受けていた学生たちと子どもたちの質問コーナーが設けられました。子どもたちは気になったことや興味があることをどんどん質問し、教室内に笑顔が広がっていました。 一通り見学した後は報告書の作成のため、子どもたちからリーダーのお兄さん、お姉さんたちにいろんな質問が飛び交います。将来小学校の教員を目指す私たちにとってもすごく楽しい学びのひとつになりました。 最後に、児童たちみんなから「ありがとうございました!」のお礼の言葉をいただき、リーダーの学生たちも「また来てね」とお別れしました。 教育学部 現代教育学科 3回生 本田 亮介 【関連記事】 2014年度大学探検 2013年度大学探検 2012年度大学探検 2011年度大学探検 2010年度大学探検 2009年度大学探検