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2015.11.25
“第21回橿原のうまいもん市”で畿央生が考えた「かしはら産しょうがを使った商品」を販売しました(近鉄百貨店橿原店)。
畿央大学と橿原市・橿原商工会議所連携商品の売れ行きが好調! 畿央大学健康科学部健康栄養学科(指導教員:浅野恭代教授)と橿原市・橿原商工会議所が初めて連携事業に取り組んだ2009(平成21)年から7年目を迎えていますが、ここ3年間は橿原産しょうがを使ったレシピ開発を行い、2013(平成25)年には7つの商品が誕生し11月21日(土)~24日(火)の4日間近鉄百貨店橿原店の“第21回橿原のうまいもん市”で販売されました。当時、レシピ開発に携わった学生の多くは卒業したり就職活動で忙しく、初日の21日には現3回生の3名(篠田、堀内、原田)が販売のお手伝いに来てくれました。 彼らが手掛けたのは「しょうがどら焼き“あまの香久山”」で、橿原市内の奈良県立医科大学近くの鈴音堂さんで売られており、うまいもん市にも出店されていることから開発学生として売り子をかって出てくれました。鈴音堂の女将さんから「若い学生さんたちが来てくれると活気が出てよく売れています」と嬉しい言葉をかけていただきました。 “橿原のうまいもん市”には和菓子の鈴音堂(コラボ商品名:あまの香久山)のほかに、同じく和菓子湖月堂(もちっと生姜団子)、八木小倉屋(フリンジャー)、河合酒造(ほっとしょうが)、プティ・アルシェ(恋するガーリーフロマージュ)、柿の葉ずし平宗(大和三山恋むすび)、やさい菓子工房cocoai(ジンジャーアイス)など連携でお世話になった橿原市内の企業も多数出店していました。Cocoai(ココアイ)は2010(平成22)年のコラボ商品の「月の誕生石」(大和まなのタルト)を販売していただいてましたが、この日のうまいもん市には改良型「月の誕生石」が発売されていました。 プティ・アルシェ(恋するガーリーフロマージュ)の考案グループは2年前の3回生で、現在は社会人1年生となり就職していますが、同社永本社長とは今も親交があり「うまいもん市期間中にメンバー4名が販売のお手伝いに来てくれる。とても有難く、末永くお付き合いしてくれるいい学生さんたちだ。」と話してくれました。 【関連記事】 <今年の取り組み> 橿原市・橿原商工会議所連携「橿原産しょうが飲食店メニュー」11月30日まで販売 橿原市・橿原商工会議所との連携「橿原産しょうがを使った飲食店メニュー」開発事業がスタート! 産官学連携「橿原産しょうがを使った飲食店メニュー開発」~視察研修会を実施! 橿原市・橿原商工会議所連携「橿原産しょうがを使った飲食店メニュー開発」第1回勉強会開催 橿原市・橿原商工会議所連携「橿原産しょうがを使った飲食店メニュー開発」レシピ相談会を行いました。 橿原産しょうがを使った飲食店メニュー開発第3回勉強会(レシピ検討会)を実施しました。 橿原市・橿原商工会議所連携「橿原産しょうがを使った飲食店メニュー開発」マッチング審査会を行いました。 <一昨年の7つの商品> 一昨年に生まれた7つの商品(橿原市ホームページ) <これまでの取り組み> 2009年 『古代弁当製作プロジェクト』 2010年 『万葉人からの贈り物プロジェクト』 2011年 『橿原おみやげもの開発プロジェクト』 2012年 『かしはらスイーツレシピ開発プロジェクト』 2013年 『橿原産しょうがを使ったレシピ開発プロジェクト』※今回の発売商品のプロジェクトです。 2014年 『橿原産しょうがを使った給食献立開発プロジェクト』
2015.11.24
健康栄養学科教員・学生が橿原市健康と社会福祉の祭典「ふれあい いきいき祭」に出展しました。
かしはら万葉ホール全館を使った健康の一大イベントが大盛況!! 畿央大学と包括連携協定を結んでいる橿原市(担当部署:保険医療課)が毎年秋に、かしはら万葉ホールで開催している「健康と社会福祉の祭典『ふれあい いきいき祭』」が2015(平成27)年11月21日(土)に行われました。畿央大学からは健康科学部健康栄養学科指導教員浅野恭代教授・小西佳奈助手とヘルスチーム菜良の学生13名が参加、万葉ホール4階の「かしはら元気応援プロジェクト」ブース健康カフェ~健康食品の試食、味覚チェックと食事バランスチェック~に出展しました。 11月20日の前日準備では遅くまで来場者に配るクッキーを焼いたり、栄養についての配付用小冊子の印刷綴じ込みなどで頑張りました。例年よりも多くの方々が来てくださり、小さな会場が人で溢れかえりました。食育サッとシステムで日常の食事をチェックし、栄養の偏り具合を直す助言をしました。1回生13名、2回生1名でほとんどが1回生であるため良い経験になりました。 ヘルスチーム菜良(なら)とは、管理栄養士養成課程をもつ奈良県内4年生大学(畿央大学、近畿大学農学部、帝塚山大学、奈良女子大学)4校で結成する組織で、当初奈良県庁健康づくり課が音頭を取り作られましたが、今は各大学がそれぞれ活動し年数回報告会を行っています。畿央大学ヘルスチーム菜良はボランティア精神に溢れる約100名の健康栄養学科学生がメンバー登録しています。 【ヘルスチーム菜良関連記事】 健康栄養学科ヘルスチーム菜良による学食コラボランチ発売報告!! 平成27年度 中間報告会を開催!~健康栄養学科ヘルスチーム菜良 健康栄養学科ヘルスチーム菜良による学食コラボランチ発売のお知らせ!! 子ども向け食育イベントを畿央祭で開催!~健康栄養学科ヘルスチーム菜良 ヘルスチーム菜良による学食コラボランチメニューを提供!~健康栄養学科 オープンキャンパスの『食育SATシステム』体験に協力!~健康栄養学科ヘルスチーム菜良 ヘルスチーム菜良~本学で4大学交流会開催! 奈良県主催『お出かけ健康フェスタ2015』に参加しました~健康栄養学科ヘルスチーム菜良
2015.11.24
公式YouTubeチャンネルに【1分でわかる畿央大学】畿央大学ってどんな大学?をリリースしました。
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2015.11.20
公式YouTubeチャンネルに【1分でわかる畿央大学】学生たちが作りあげる学園祭「畿央祭」って?をリリースしました。
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2015.11.18
香芝市産学連携「プラスティック容器デザイン開発」事業で製品化へ~人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科中山順教授と3回生石原卓磨さんが奮闘中 2014(平成26年)年8月より香芝市地域振興局(黒越頼雄局長)は市内の商工業活性化を促進するため、県内大学高専等の知的資源を市内企業にマッチングさせる補助金事業を開始し、今年で2年目を迎えました。畿央大学健康科学部人間環境デザイン学科中山順教授(プロダクトデザイン)、3回生石原卓磨さんは当初から香芝市平野のプラスティック真空圧成型加工の中堅メーカー吉村化成株式会社(吉村孝勝社長)と新容器開発に取り組んできました。 2015(平成27)年11月13日(金)夕方から、今まで温めてきた用途別デザイン案をプレゼンテーションするため吉村化成さんを訪れました。 吉村社長には昨年本学に来校いただき1回目のプレゼンを行い、その後石原さんは香芝市の同社を訪れています。同社会議室には実際の製品が展示されていますので、今回のプレゼン内容に類似する製品や気が付いたアイデアや特許について熱のこもった話が飛び交いました。この日、石原さんが吉村社長に提示した案は10件でした。しかし学内で中山先生に提出したのは約20件の案でしたが、相談する中で約半数をふるいにかけて本日に臨みました。 「容器の底が顔に見える食器」や「使用後も別の用途になる食器」をはじめ、かなり具体的かつ機能性豊かな容器の数々がプレゼンされました。料理のお悩み解消をめざし、家で実際にお母さんに聞いて改良を加えたそうで、石原さんの意気込みが感じられました。 同社は自社特許技術を生かしたパッケージで今年8月に公益社団法人日本包装技術協会から食品包装部門賞を受賞した容器開発経緯を吉村社長と灰藤営業部リーダーからお聞きし、モノづくりにかける熱意が伝わってきました。この日プレゼンした10件のうち、吉村社長の気をそそったグッドアイデア2件について製品化が実現しそうです! 【関連記事】香芝市連携「プラスティック容器の商品開発」が進行中~人間環境デザイン学科
2015.11.17
第22回クリーン&歴史ウォークが行なわれました。
清掃活動をしながら地域の歴史を学ぶ! 小雨のなか5kmを完歩! 11月15日(日)、畿央大学が後援しているイベント『第22回クリーン&歴史ウォーク』が実施されました。 畿央大学からは、教職員3名、学生ボランティア20名(KiPT、復興支援ボランティア部HOPEFUL他)が参加してイベントの運営をお手伝いしました。 あいにくの小雨にも関わらず、約90名もの参加がありました。 クリーン&歴史ウォークでは、受付でゴミ袋・軍手・火バサミなど、清掃道具を借りることができます。 今回は、小雨につき、主催者からレインコートが配布されました。 エコール・マミの代表者による主催者挨拶、深田実行委員長(畿央大学ボランティアセンター長)の挨拶に続いて、畿央大学理学療法学科松本先生からウォーキングのコツ(腕を後ろに引く等)のご指導をいただきました。 小雨でも参加者の皆さんは健脚で美化意識が高く、予定通り9:30には、エコマミふるさと広場から、かつらぎの道を五位堂駅方面に向けてタバコの吸殻や空き缶などを拾いながら、元気に5kmのウォーキングをスタートしました! 先頭がスタートして約30分。 「別所城山古墳」には、帆立貝式の第1号墳と円墳の第2号墳の2つの古墳があります。 4世紀末から5世紀前半頃の築造と推測されています。 ここでは、ぬかるみに苦戦しながら墳丘に登り、ふたかみ史遊会の木原会長から、古墳についての解説を聞きました。 大学に通っていても、駅⇔キャンパス以外の道は以外と知らないものです。 住宅エリアは住民の皆さんの美化意識が高く、ほとんどゴミが見当たりませんでした。 知らなかったお店・学校などを発見しながら探検気分で清掃活動をしていると、あっという間に真美ヶ丘ニュータウンの東の端にある「新山(しんやま)古墳」に到着しました。 新山古墳は広陵町にあり、馬見古墳群の南群に属する前方後方墳です。多数の埋蔵品が発見されています。 広陵古文化会の平井顧問から、実物大の鏡の模型を見せていただくなどして、詳しくお話を伺いました。 だんだん雨もあがってきて、晴れ間も見えてきました。 荷物を降ろして松本先生による中間地点ストレッチを行ったのち、KiPT(Kio Performance Team)メンバーによる恒例の「○×クイズ大会」が行われました。 今日聞いた古墳にまつわる問題に5問全問正解すると、エコール・マミ専門店で使える商品券が進呈されました。 普段の授業で集中して話を聞く力をつけている本学の学生たちは、ほとんど全員が全問正解となり商品券をいただくことができました。ありがとうございます。 ▲参加者全員で記念集合写真を撮影!! (希望者は後日郵送してもらえます) 小休憩をして元気を取り戻した皆さんは、また元気に清掃とウォーキングを再開!! 正午頃、全員が無事にエコール・マミに戻ってくることができ、最後に松本先生による整理体操で締めくくりました。 みなさん、お疲れ様でした。 ボランティアとして参加した学生たちも、大学の近隣地域の歴史が再認識できました。特に奈良県外出身の学生は古墳について新鮮な学習ができたようです。 受付や美化活動などで地域の皆さんとの交流も深まりました。 畿央大学は地域に開かれた大学として、これからも地元のイベントに協力していきます。来年春には、第23回目のクリーン&歴史ウォークが行われます。ご参加お待ちしています。 【クリーン&歴史ウォーク】 主催:クリーン&歴史ウォーク実行委員会 後援:広陵町教育委員会、香芝市教育委員会、(独)都市再生機構西日本支社、畿央大学 協力:広陵古文化会、ふたかみ史遊会、畿央大学学生
2015.11.13
脳機能イメージング研究体験セミナーを開催します。
今年度のニューロリハビリテーションセミナー「機能編A」「機能編B」では、セミナー前日を利用して、「オープンラボ企画」を開催しており、ニューロリハビリテーション研究センターで脳機能イメージング実験の体験をして頂いておりますが、参加して頂いた方々からのご要望もありましたことから、この度は「脳機能イメージング研究体験セミナー」と題した企画を別途開催する運びとなりました。 当日は、島津製作所スタッフのご協力を頂きながら、脳機能イメージング実験課題の作成・計測・解析を実際に体験して頂こうと考えております。実際にこのような体験をすることによって、自分で考案した課題中の脳活動を検証できるだけでなく、ニューロリハビリテーションセミナーで紹介された学術論文の理解も深まります。さらには、体験セミナーで得られたデータに関するディスカッションをすることによって、リハビリテーションアプローチの改良、あるいは思考の洗練化に繋がる機会になると思います。 この機会に是非とも参加して頂きたいと思います。宜しくお願い致します。 日 時 2016(平成28)年3月19日(土) 10:00~17:00 会 場 畿央大学 P棟1階 ニューロリハビリテーション研究センター 講 師 森岡周、松尾篤、冷水誠、岡田洋平、前岡浩、信迫悟志、大住倫弘、島津製作所スタッフ 定 員 30名 参加費 3000円(当日受付でお支払いください。) スケジュール 10:00~ fNIRSについての説明・グループでのタスク決め・計測 12:00~ 昼休憩 13:00~ 計測 17:00~ グループ間での結果報告 申込方法 申込フォームに必要事項を記入の上、お申し込みください。 →脳機能イメージング体験セミナー 申込フォーム 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター事務局(畿央大学 総務部) TEL 0745-54-1602 E-MAIL soumu@kio.ac.jp
2015.11.12
高田商業高等学校の生徒49名が人間環境デザイン学科村田浩子准教授の綿繰り体験授業を受講しました。
大和高田市や本学地元広陵町は昔は綿の一大産地! 畿央大学の地元広陵町や大和高田市は古くは綿花栽培が盛んで、特に大和高田駅前には大日本紡績(現ユニチカ)高田工場があり3,000人以上の女工さんが働き、商店街も活気が溢れていたそうです。しかし中国をはじめとする東南アジアの廉価な綿製品輸入の増加により衰退した歴史があります。現在、大和高田市では休耕田を利用した綿花栽培が一部復活し、大和高田市立高田商業高等学校では校内で生徒たちも栽培しています。 本学の健康科学部人間環境デザイン学科 村田浩子准教授のゼミでも3年程前から、大和高田市で綿を栽培し、その綿を素材にした衣類の縫製までの工程を一貫してされているブランド〈さくらコットン〉とお付き合いしている関係より、今回2015(平成27)年11月11日、同高校生49名が高校で自家栽培した綿を持参して村田准教授指導による特別体験授業を受講することとなりました。 まず49名全員でR202教室で日本および大和高田市における綿花産業の歴史、綿花の種類、糸の紡ぎ方などをプロジェクターによる約30分の講義を受けた後、R202教室とデザイン実習室に分かれて、種とり・駒(スピンドル)を使った撚糸(長繊維化)・糸繰機の扱い方などの工程を全員で交代しながら学びました。冒頭、お手伝いしてくれる村田ゼミの4回生、卒業生4名の紹介がありましたが、この日のために他にも約10名の学生が別室で準備作業を行い4~5名ずつ12班に分かれた高田商業高校生をアシストしてくれました。 高校生に糸紡ぎ体験していただいたこの講座は、大和高田商工会議所が推進している「わったーらんど」運動(休耕田を活用してオーガニックコットンを栽培し、大和高田ブランドの製品を広める)の一環として行なわれました。自分たちが栽培した綿花が糸になり織り機にかけられて製品化なるまでを学ぶという授業に、高校生たちも目を輝かせていました。今日お手伝いしてくれた村田ゼミの4回生は卒業研究テーマとして1着のスーツを作るために綿花を相当な量栽培しているそうです。今回のような企画を通じて、畿央大学も「わったーらんど」運動に協力していきたいと考えています。 【関連記事】ジェイアール京都伊勢丹にて〈さくらコットン〉糸紡ぎ体験会を開催!~人間環境デザイン学科 村田ゼミ
2015.11.12
広陵町連携 介護予防リーダー養成講座の取り組みが「奈良介護大賞2015」に選ばれました。
11月8日(日)に奈良介護大賞の授賞式がなら100年会館で行われ,本学が実施した「介護予防リーダー養成講座」から生まれた住民ボランティアグループ「KEEP※」が、奈良介護大賞に輝きました。この賞は、県が「奈良県内で、オリジナリティあふれる介護の工夫や、地域の人たちに介護のことを知ってもらったり、協力し合うことなどで、介護する側も介護される側もともに幸せに生活しているような活動を行っている個人の方や団体」を募集し、優れた活動に対して表彰するものです。 ※ KEEP…広陵町介護予防リーダーの愛称で、Koryo Elderly Encouragement Projectの略。 介護予防リーダー養成講座は2015年1月~3月に本学が広陵町福祉課地域包括支援センターと連携して行ったものです。市町村単独でのリーダー養成ではなく、シルバー大学のスタイルを導入して大学教員が中心となって養成を行うこと、また実際の現場へ実習に行くカリキュラムを取り入れた実習型の養成がこの講座の大きな特徴であり、全国的に見ても数少ない取組みです。定員10名に対して30名以上の応募があり、合計11回のプログラムを30代から70代まで37名の方々が修了されました。その後も月1回のフォローアップ研修を開催し、KEEPメンバーによるサロンの立ち上げやミニ運動教室の開催など活躍の場が広がっています。また今年度からは健康に強いまちづくりと地域密着型研究を進める広陵町との連携事業「KAGUYAプロジェクト」がスタートし、KEEPの活躍の場は今後も広がっていきます。2016年に第2回介護予防リーダー養成講座の実施も決まっていますので、興味のある方は広報誌をご確認ください。 ▼受賞式の様子 ▼奈良県副知事から表彰状の授与 養成講座を担当している高取先生と、同賞に推薦された松田晴子氏よりコメントをいただきました。 理学療法学科 高取克彦准教授のコメント 今年度は20件の応募があり,そのうち2件が「大賞」に選ばれました。受賞された取り組みはどれも素晴らしいものばかりで,地域づくりに懸命に活動する方々の熱意に深く感銘を受け、これからのヘルスプロモーションには健康づくりの担い手となる住民リーダーの育成と「地域で支え合う」街づくり、高齢者の生きがいづくり、出番づくりが重要だと再認識しました。 広陵町と本学の連携事業「KAGUYAプロジェクト」の一部でもあるKEEPは、まさにその重要な役割を果たす存在であり,多くの自治体から注目されています。大学がそのリーダーさん達の養成の場である事,また養成後の活動にも多く関わらせて頂き,その取り組みが今回、介護大賞という形で認められたことは本当に嬉しい限りです。今後は介護予防だけでなく、高齢者の生きがい・出番づくり、世代間交流など、益々活動の場が広がるKEEPを理学療法士の目線からこれからも応援していきたいと思います。 ▼修了式の様子(山村広陵町長を囲んで) KEEPについて:松田晴子さん(理学療法士:介護予防リーダー養成講座の講師を担当) 広陵町介護予防リーダーの皆さんは、行政主導による介護予防の「サポーター:手伝い」ではなく「リーダー:自ら率先していく」としての自覚を持っておられます。またKEEPの皆さんが提供する運動や認知症予防レクリエーションなどは既存のプログラムの紹介ではなく、オリジナリティーあふれる項目を自ら立案しているものです。これらの実践スキルを持っておられることは全国的にも珍しく、対象者だけでなくリーダー自身の健康増進にもつながっています。また養成講座受講後もフォローアップ講座を設け、住民による主体性のある地域づくりや、閉じこもりがちな高齢者を引き出すためにできることについて話し合いをし、運動スキルを高めるための実技講習などを重ねています。より高いスキルアップを目指しリーダー自身の主体性を高めていることも全国的に見ても少ないと思います。 KEEPは現在6グループに分かれて活動しています。運動教室では基本的なストレッチや筋力強化、バランス強化などの運動の他に、班ごとにメニューが違います。A班のメンバーは70代後半の方が多く、利用者さんと同世代のため共感し笑いの絶えない雰囲気です。B班は尺八の奏者がおられ、運動の後に演奏を披露してくれます。C班はアロマをたいてリラックスさせる場を作り、自分たちで作成した運動用具(新聞を丸めた作った棒など)をうまく利用しています。D班には元音楽教師がおられ歌に合わせたダンスやレクリエーションが得意です。E班は歯科衛生士がおり、口腔ケア歯の健康に力を入れています。F班はボールを使ったゲーム形式でのレクチャーがとても好評です。それぞれの特技や趣味を活かしており、利用者さんが元気になるだけでなくリーダー自身の生きがいにもつながっています。さらに、リーダーが運動や教室運営などで生じる疑問点の解消や意見交換または交流のためにKEEPメンバーとリハビリテーション専門職、地域包括支援センター保健師でメーリングリストを作成し、専門職といつでも相談できるように全員が「つながって」います。 広陵町総合保健会館では毎月2回KEEPの運動教室か開催されていますが、参加者の延べ人数は400名をこえています。また地区公民館へ出向いての体操やレクリエーション、広陵町全住民参加型イベント(チャレンジデー)でもの体操指導、町内4か所で実施されている一次予防運動教室などこれまでの活動実績をみると、のべ約600名の高齢者がKEEPの活動に参加しています。わずか半年で広陵町の高齢者人口約6,000名の10%がKEEPの活動に何らかの形で参加していることになります。 「KEEPに入るまでは私自身が閉じこもりだった」とメンバーの一人の方がおっしゃっていました。養成講座や運動教室を通じKEEPメンバー同士の絆が深まり、活動がリーダー自身の生きがいになっていると実感しています。 一人のリーダーは、住んでいる地域の自治会館にてサロンを立ち上げました。このサロンはストレッチや筋力強化だけの運動だけでなく懐かしい歌謡曲を歌い、お茶を出しておしゃべりをして過ごします。一人暮らしの高齢者も多く閉じこもりがちなのでサロンへ来てもらい顔なじみになって交流できる場所を作り、みんなが安心して暮らせる街にしたいと毎月のサロン開催を楽しんでいます。加えて11月からは町内4カ所での運動サロンを立ち上がる予定で、今後ますますの活躍が期待されます。 【関連リンク】 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.18~ロコモ予防 in シニアキャンパス! 「広陵町介護予防リーダー養成講座」修了式を行いました。 「広陵町介護予防リーダー養成講座」第2回フォローアップ研修を開催しました。 広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の記者会見を行いました。
2015.11.06
12/6(日)「畿央大学シニアキャンパス~ロコモと認知症の意外な関係~」を開催します。
広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」キックオフイベント 12/6(日) 畿央大学シニアキャンパス開催! 畿央大学は地元広陵町と連携して、健康に強いまちづくりをめざす「KAGUYAプロジェクト」をスタートします。畿央大学の教員や学生が、地域住民の皆さんと一緒に地域を活性化しながら健康増進、住民リーダー(KEEP)育成、認知症予防、健康意識の向上などにこれまで以上に取り組んでいきます。そのキックオフイベントとして「畿央大学シニアキャンパス」を開催することになりました。 畿央大学の教員、学生チーム、役場、住民ボランティアチームが協働して地域のシニア世代の方々の健康づくりを応援するイベントです。ぜひご参加ください! このイベントは、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「ソーシャル・キャピタル創出とヘルスケアデータ一元化による地域包括ケアシステム研究拠点の形成」の助成を受けて実施されます。 畿央大学シニアキャンパス チラシ ●スケジュール 受付開始9:00~ 回プログラムAプログラムB 9:30~10:00 ロコモティブシンドローム予防ミニ講座① 認知症カフェ「KIOオレンヂ喫茶 in 畿央大学」 ミニ講義「認知症を知ろう」① 介護相談コーナー① 10:00~10:30 ロコモ度チェックコーナー① 10:30~10:40 ~休憩・入れ替え~ 10:40~11:10 ロコモティブシンドローム予防ミニ講座② 認知症カフェ「KIOオレンヂ喫茶 in 畿央大学」 ミニ講義「認知症を知ろう」② 介護相談コーナー② 11:10~11:40 ロコモ度チェックコーナー② 11:45~12:00 KEEP(広陵町介護予防リーダー)によるお手軽運動教室 ●準備の都合上、事前申込へのご協力をお願いいたします。 ●イベント詳細 対 象 シニア世代の方 参 加 費 無料 主 催 畿央大学ヘルスプロモーションセンター 共 催 広陵町地域包括支援センター 申込方法 メール、ハガキ、FAXのいずれかで下記必要事項を記入の上、お申込みください。 ①氏名(ふりがな) ②年齢 ③住所 ④電話番号 ⑤メールアドレス 【問い合わせ・申込み先】 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学企画部 シニアキャンパス係 電話:0745-54-1601 FAX:0745-54-1600 E-mail:info@kio.ac.jp