公開講座
2019.10.28
令和元年度(第2回)現代教育特別講演会・交流会を開催しました。
現代教育学科の卒後教育イベントを開催! 台風19号が過ぎ去った翌日の2019年10月13日(日)。畿桜会(同窓会)主催で、「第2回現代教育特別講演会」を開催しました。昨年度に引き続いて2回目の開催となり、64名の方が参加されました(うち卒業生24名)。今年度のテーマは「教師の働き方改革×主体的な学びを支える授業」。Twitter発、教育実践家のお二人、坂本良晶さんと葛原祥太さんを講師にお招きして、お話を伺いました。 はじめに、企画者の私(現代教育学科6期生 片岡)から、この会の趣旨について話させていただきました。今日の学校現場を取り巻く問題は深刻なものが多く、学校の中だけでは解決できなかったり、乗り越えていくことが難しいものもあります。その上、求められることも多くなってきています。そんな時代だからこそ、学校外にも支え合える、学び合えるようなコミュニティが必要なのではないでしょうか。畿桜会のこのイベントが、卒業生の拠り所となるような機会になればという願いがあり、今回は昨年度よりも参加者同士の対話を重視し、講演会・交流会の中で小グループをつくって、それぞれの感想や現場での悩みなどを語り合い交流する、といった形にしました。卒業生同士はもちろん、外部の人たちとのつながりを作るきっかけの場にもなれば嬉しい限りです。 トップバッターは、葛原さん。ご自身の教師としてのあり方を「ゆるアツ」と一言で表し、みんなが自分らしく過ごせる「ゆるさ」と、一生に関わる学びを生み出せるような「アツさ」を大切にしていきたいという思いを教室でも伝えられているとのことでした。自分を一言で言うならなんだろう、と考えさせられました。 テーマの「主体的な学びを支える授業」から少し変わって、今、教室で考えている「教育を自然に。不易と流行」について話が始まります。葛原さんは、自身が教室の中で実践していることを、学校の中にある不自然なことを自然な形に変えていく、と表現されました。多忙感、現状維持、自己保身からくる思考停止が、今の教育の不自然さを生んでいる画一性と多様性の間にある、これからの教育について思考をしていきたい。では、学校って何をするところなのか。そういったことが、葛原さんが提唱されている「けテぶれ」と「NKS思考法」につながっていきます。「学ぶ」という当たり前の行為を、「計画」「テスト」「分析」「練習」と切り分け、子どもたちが分かるように頭文字をとって名詞化したものが「けテぶれ」。そうすると、「けテぶれ」を理解し使いこなせるようになった子どもたちは、先生からの指示がなくとも、勝手に自分たちでサイクルを回しながら学んでいきます。わからないことは、分けるから分かる。分かるから自分で主体的に学ぶことができる。これが、主体的な学びを支える授業のトリックです。 続いて、さる先生こと、坂本さんの講演。こちらも、もともとのテーマ「教師の働き方改革」については、はじめの3分で終わります宣言(笑)ののち、講演がスタート。坂本さんの著書「全部やろうはバカやろう(学陽書房)」にも書かれている「教育の生産性を上げて、子どもも教師もハッピーに」という提案について、その概要を教えていただきました。本当に3分程度でした(笑)。ここまでを「働き方をアップデート」とし、話は続いていきます。 次に「在り方をアップデート」について。これまでのような教師が全てのことを子どもたちに直接教えるという在り方から、子どもたちを認めて、信じて、任せるという在り方へシフトしていくことの可能性を、実際の子どもたちの姿やエビデンスをもとにしてお話していただきました。算数で能力の高い「ランナー」たちを走らせること、年間通した授業のフレームワーク化、運動会の計画や練習の権限を子どもに手渡すこと、宿題交流タイムで子どもたち同士が互いにコメントを入れあうこと。その中で、子どもたちを認めて、信じて、任せるという教師の在り方が、教師のすべきことを減らしつつ、子どもの成長を伸ばすことにつながります。 そして最後に、「生き方をアップデート」することへとつながっていきます。スターバックスやパタゴニアなどの商品を手段として世界をよりよくしていくミッション・ドリブン型の企業を例に挙げて、ミッション・ドリブン型教師の生き方についてお話されました。 さる先生は、仕事をライフワーク化した者勝ちの時代が来るとおっしゃいます。つまり、お金を稼ぐための仕事(JOB)でもなく、出世のための仕事(CAREER)でもなく、ミッション達成のための手段としての仕事(CALLING)として、仕事とミッションを重ねる生き方が大事だと。「あなたのミッションは何ですか?」という問いかけで講演は閉じました。興味を持たれた方は、近日発売予定の「ミッション・ドリブン(主婦と生活社)」をぜひお読みください。 お二人の講演を終えたところで、最後に参加者の方々の対話の中で生まれたテーマをもとに対談を行いました。お互いの講演を聞いた感想や具体的な実践の導入の方法、これからの教育について考えていることなどなど、短い時間でしたが、講演の内容をさらに深められた時間になったのではないでしょうか。この続きは、会場を移動しての交流会へと続いていきます。 講演会の後には交流会を行い、講演会中のホームグループをスタートにして、お食事をいただきながら、参加者同士はもちろん、講師のお二人と今日の講演会のことや日頃の悩みについて語り合いました。至るところで活発に議論が行われており、講師、卒業生、一般の方などの境目もなく、フラットに語り合えるようないい空気感で、充実した時間が流れていた、そんな時間になったと思います。きっと、今後につながるきっかけやつながりなどもたくさん生まれたことでしょう。講師のお二人はもちろん、参加者のみなさんと、ステキな場をつくることができてよかったなぁと思います。ありがとうございました。 ・・・ということで、第2回現代教育特別講演会は有意義に終了し、来年度はどういった会にしようかと考えています。まだ、はっきりと決めてはいませんが、同窓会役員の方はもちろん、卒業生のみなさんとも一緒につくっていく場にしたいと思っています。企画段階から、一緒につくっていただける方は、ぜひご連絡ください。お待ちしております。 教育学部現代教育学科6期生 片岡利允(一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団所属) 【関連記事】 第1回現代教育特別講演会・交流会
2019.10.25
令和元年度「理学療法特別講演会」を開催しました。
2019年10月19日(土)に畿央大学にて畿桜会(同窓会)主催の「理学療法特別講演会」が開催されました。理学療法特別講演会は、畿桜会が主催し、年に1度、理学療法学科卒業生に向けてリカレント教育(卒業後も幅広い知識を養う)のために行い、受講料1000円にて卒業生以外の医療関係者にも公開しているものです。 今回は広島大学病院より平田和彦先生をお招きし、「スポーツを通じた共生社会の実現~障がい者スポーツへの関わりを通して~」というテーマでご講演いただきました。 平田先生は、広島県において、障がい者スポーツをされている方々のメディカルチェックに加えて、プロスポーツの世界でご活躍されているアスリートのサポートの他に、研究事業もなされています。今回の講演会には約40名が受講して、障がい者スポーツについての概論や、先生が実際に行われているサポート内容、研究の内容、そして2020年に開催される東京パラリンピックに向けて、これからの障がい者スポーツの展望についてお話ししていただきました。 広島県では、平田先生が勤務されている広島大学病院スポーツ医科学センターが中核となり、県や市など地方公共団体とも協力して障がい者スポーツの支援事業を行っています。病院だけでなく、社会全体で障がい者スポーツを支えていく取り組みについて、関西地方ではどのようなことが行われているのか知らなかったので、今回お話しを聞くことができ、とても良い機会になりました。 また講義中、とても心に残った言葉があります。それは「障がい者問題は自分事」という言葉です。 私たちが現在関わっている「障がい者」(ここでは、身体障がい者の他に精神・知的障がいを持った方も含みます)というと全くの他人事と思われますが、将来自分が何かの病気や怪我を負った場合にも、「障がい者」となり得るのです。そうなった場合、現在関わっている「障がい者」は将来の自分を支援しているのと同じことであり、他人事ではなく“自分事”と捉えることが大切だ、という説明でした。 私たち理学療法士はもちろん、現在の日本にとって、多くの方々が知っておくべき考えです。そうして障がい者支援・障がい者スポーツともにさらに理解が深まることが好ましいのではないかと思います。 2020年には東京オリンピックに続き東京パラリンピックも行われます。今回の講義を受けて障がい者スポーツへの興味も沸き、パラアスリートの動向に関しても今まで以上に注目していこうと思いました。 来年度も理学療法講演会は開催予定ですので、たくさんの方々のご参加をお待ちしております。 畿央大学理学療法学科10期生代表幹事 石川 奈穂
2019.09.19
第5回畿央大学シニア講座「なぜ腰痛を治すために運動が必要なのか、どのように運動をすればいいのか」を開催しました。
令和元(2019)年9月18日(水)、畿央大学では地域のシニア世代の方々を対象に、「健康」と「教育」について学びを深めるための「畿央大学シニア講座」を開催しました。毎回人気で恒例となったこの講座は、今回で5回目の開催となります。 今回は「なぜ腰痛を治すために運動が必要なのか、どのように運動をすればいいのか」と題して、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの大住倫弘准教授と、東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター住谷昌彦准教授に講師となっていただき、参加者42名の皆様に最新の知見を学んでいただきました。 まず、大住先生が講師となり、講義形式でレジュメを確認しながら「腰痛のメカニズム」や「痛み」について学びました。参加者の皆さんは生活を送る中で、それぞれの感じている痛みと付き合いながら日々過ごされているためか、講義内容に熱心に耳を傾けておられました。 引き続き、どれくらいの運動強度が継続的にする運動として望ましいかを考えるために、通常の心拍数を測った後、軽い足踏みをして再度心拍数を測り、望ましい運動強度を体感していただきました。また、腰痛に有効なストレッチをいくつか学び、実際に体が柔らかくなったと実感される方が多数いらっしゃいました。 少しの休憩をはさんだ後、引き続いて住谷先生からの講義を実施していただきました。住谷先生からもまずは講義形式で脳科学(様々な感覚)と痛みの関係性を学びました。 自身の体のバランスを感じるようなストレッチなどをはさみ、腰痛の解消につながる運動を行い、ロコモティブ症候群の悪循環モデルなども学びながら、運動をしないということが様々なことに対していかに悪影響を及ぼすのかということを知っていただきました。「痛みがあったら安静にしなければならない」という世間の通例は間違いで、骨折などが確認できないのであれば軽い運動を継続的に行うべきだと先生が話されたときには、参加者の皆さんが非常に大きな関心を示されていました。薬物療法と運動療法をバランスよく行っていくことが、QOL(生活の質)の改善につながるということを、住谷先生の分かりやすい説明とともに理解していただくことができました。 参加者の方からは、「科学的であり、説得力がありました」「運動を頑張って続けていこうという動機付けになりました」「簡単に効果のある運動方法を教えて頂き満足です」などの声を多数いただき、第5回シニア講座は好評のうちに終了しました。 畿央大学では今後も地域社会と連携し、様々な形で地域貢献、社会貢献に取り組んでまいります。 【関連記事】 第4回畿央大学シニア講座 第3回畿央大学シニア講座 第2回畿央大学シニア講座 第1回畿央大学シニア講座
2019.09.12
11/24(日)大学院教育学研究科 ICTプロジェクト研究発表会「未来につながる教育の情報化」開催のお知らせ
私たちの生活において「情報」や「ICT機器」は欠かせないものとなってきました。学校現場においても、教育の情報化施策により、電子黒板、タブレット端末、無線ネットワークなどが整備され、活用されています。また、2020年にむけて学習者用デジタル教科書も制度化され、子どもたちをとりまく学習環境も大きく変化してきました。研究発表会では、こうした「教育の情報化」に焦点をあて、各学校での活用事例を報告していただきます。なお、基調講演は、最新の人工知能技術を駆使したリアルタイム音声認識技術を用いて、字幕化されます。テキストの読み上げやハイライト機能、UDフォントの利用など、ICT機器ならではの合理的配慮についても議論を進めていく予定です。 日時 令和元年11月24日(日)13:20-17:00 (12:45受付開始) 場所 畿央大学 P201講義室 プログラム 基調講演「新学習指導要領を踏まえた新しい学びの創造」 福本徹氏(国立教育政策研究所) ※Live Talkによるリアルタイム字幕つき Live Talkデモンストレーション 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ フォーラム「教育の情報化の現状と課題」 小崎 誠二氏(奈良県教育研究所) 吉川 悠貴氏(奈良県立西和養護学校) 中西 省五氏(御所市立大正小学校) 冬木正彦(畿央大学) 司会:西端律子(畿央大学) 申込方法 専用申込フォームまたは下記必要事項を明記の上、FAXでお申込みください。 ①参加者氏名(フリガナ)②勤務先・所属 ③連絡先住所 ④連絡先電話番号 ⑤E-mail 【申込期限】11月20日(水) 【申込先】 0745-54-1600 ▼クリックでチラシPDFが開きます。 お問い合わせ 畿央大学 総務部 教育学研究科研究会係 TEL:0745-54-1602 FAX:0745-54-1600
2019.09.07
高校生向け「ひらめき☆ときめきサイエンス~大学の研究室へようこそ~」を実施しました!
高校生11名が、「運動と脳との不思議な関係~運動の脳科学~」について学びました。 8月19日(月)、『ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~』を実施しました。 「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、文部科学省所管の独立行政法人日本学術振興会からの助成を受けて実施されるイベントで、本学ではこれまで小学校高学年の児童を対象に平成21年から毎年実施しており、本年度は対象を高校生に変更し、通算11回目の開催となります。大学は教育研究機関として、国の科学研究費の助成を受けて社会に役立つ様々な研究を行っており、その成果を子どもたちにも知ってもらい、未来の科学者を育てていくのがこのイベントの目的です。参加者は高校生11名で、県内だけでなく大阪府や、関東からの参加者もいました。 この日のプログラムは「運動と脳との不思議な関係~運動の脳科学~」と題し、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの信迫悟志准教授<実施責任者>、大住倫弘准教授を講師として、脳と運動との密接な関係性を学んでもらいました。 まず初めにこの事業の目的と科研費についての説明を行ったあと、信迫先生から当プログラムの概要とスタッフの紹介を行い、まず1時間目「運動の脳科学」と題した講義を行いました。「ヒトは様々な運動が当たり前に可能であるが、それはなぜなのか?」からスタートし、脳の構造や簡単な運動を通して“脳科学”の導入を講義してもらいました。 その後の2時間目からは2グループに分かれ、実際の機器を使用しながら6つの実験を行い、脳に問題が起こった場合に動作や感覚が困難になる様子を実際に体感してもらいました。 【左】映像遅延下運動課題 【右】スプリット・トレッドミル歩行課題 【左】両手干渉課題 【右】ラバーハンド錯覚課題 【左】プリズム順応課題 【右】運動観察干渉課題 【左】視線計測課題 【右】サーマルグリル・イリュージョン課題 参加者の高校生は、初めて見るのはもちろん、体験するのも初めての機器ばかりのようで、教員から「畿央大学は他大学と比較すると規模は小さな大学ですが、これらの研究機器は本当に充実しており、他の研究者の方々にも驚かれます。」という補足説明があり、また機器の中には参加者の想像を大幅に超えるような高額なものもあり、実際の値段を聞いて驚きの声もあがっていました。 学生食堂で実際の食堂のランチ体験をしてもらった後は、fNIRS(機能的近赤外分光装置)を使用し、運動中の脳活動を測定してみました。 全ての実験・計測が終了したあとは、クッキータイムと称し、一息つきながら感想を言い合ったりディスカッションしたりしました。また担当教員からは、今後の進路を選択する高校生へ向けて、自身の昔話や、脳科学や理学療法士についての話もしていただき、楽しく歓談しました。 ▼クッキータイム(ディスカッション) 様々な機器を実際に使用しながら研究の一部を体験してもらい、あっという間にプログラムが終了しました。受講生一人ひとりに冬木正彦学長から修了証書が授与され、冬木学長からは、『この事業のタイトルである“ときめき”を英語で表現するとなんというか知っていますか?“butterfly in stomach”というように胃の中で蝶が羽ばたくような衝撃を“ときめく”と表しているのです』といった豆知識や、また学長先生自身も幼少期に科学に興味のあった話をしていただき、『これからたくさんの「なぜ?」を追求し、今後の学びにぜひ繋げていってください』と期待を込めたお言葉を頂戴いたしました。 ▼受講者1人ひとりに修了証書を授与 参加者からは、「脳はとても興味深いと改めて感じました。実際に体感できたのでおもしろかったです。」「普段できないような貴重な体験ができて嬉しかったです。」等、学校の授業とは異なった貴重な体験ができたとの感想をいただきました。様々な体験・実験を通して、今回のテーマであった「運動と脳との密接な関係性」について少しでも学んでいただけたことと思います。また今回の体験を通して、科学に対してさらに興味を深めてくれることを願っています。 ぜひまた畿央大学にお越しくださいね! 【過去のひらめき☆ときめきサイエンス】 2018年「運動中のからだのしくみ」 2017年「運動中の体の不思議を探る~健康をつくる運動と栄養のサイエンス入門~」 2016年「運動中のからだのしくみを発見しよう~健康をたもつ運動と栄養の科学~」 2015年「運動するとからだの中はどうなる?~健康をつくる運動と食事のサイエンス~」 2014年「運動中のからだの不思議を科学する~健康を支える運動と食事を学ぼう~」 2013年「世界から注目される『日本料理』のおいしさをサイエンスするーおだしの文化の調理科学実験ー」 2012年「お母さんの手作り料理の味は一生忘れないってホント?調理科学の不思議体験」 2011年「食から環境を考える」 2010年「食べ物の『おいしさ』と『こく』をサイエンスする」 2009年「食育をサイエンスする」
2019.09.06
2019年度「教職員のための夏の公開講座」を開催しました。
「教職員のための夏の公開講座」は、奈良県教育研究所の依頼に基づき、夏休みの間に現場の先生方に知識を深め、また得意分野はさらに伸ばしていただくことを目的に受講していただく公開講座です。 2019年(令和元年)8月14日(水)に、大久保 賢一准教授による講座を開催しました。奈良県・大阪府を中心に、他府県からも多くの現職教員の皆さま約90名の方にご参加いただきました。 『子どもたちの成長と適応を支えるポジティブ行動支援』 講師:教育学部現代教育学科 大久保 賢一 准教授 内容:講義形式だけではなく、ペアを作っての演習を含め、「してほしいことをしてくれない」児童・生徒に対して、どのように接していくことが効果的な行動支援につながるかということを学びました。 受講者アンケートでは、「大変ためになりました。子どもと関わる上で叱り方、伝え方など悩むことが多かったので勉強になりました。」、「特別支援教育に対して興味があり、受講させて頂きました。支援学級の児童と関わっていると、どう支援すべきかどう声をかけるべきか悩むことが多々あります。その中で今日の講座でお話しされていた、リフレーミングについて特に勉強になり、視点を変えて2学期から児童と関わってみようと感じました。」、「専門用語を使わず、大久保先生自身の事例をたくさん出されての講義だったので、わかりやすかった。『罰がなぜよくないか』ということの説明が、とても明確で自分自身もこのように伝えていきたいと思った。」などのご意見をいただきました。今回の講義では、実際にあったケースなども例に挙げながら実践的な内容に富んでいたため、現場ですぐに活かすことができると好評な意見を頂戴することができました。 残暑厳しい中、ご参加いただきました皆様には心より感謝申し上げます。今回のアンケートを参考に、今後とも皆様のお役に立てる講座設定に努めて参ります。 【過去の講座一覧】 2018年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度 2009年度 2008年度
2019.08.20
畿央大学現代教育研究所主催「学びを結ぶワークショップⅦ」を開催しました。
畿央大学現代教育研究所では、教育に携わる現場の方々の一助となることを目的として、設立2年目(2013年)から毎年、夏季のワークショップを開催して参りました。7回目を迎える今年は2019年8月9日(金)、来年から小学校教育に導入されるコンピュータを使わない活動も含めたプログラミング教育、社会科学習において変わりなく扱われてきた地図の発展的な活用、音楽科に新しく導入される伝統的な和楽器の箏の指導方法の体験と、時代を交差するかのような内容を準備し、「学びを結ぶワークショップⅦ」として行いました。 実人数で23名の皆様のご参加をいただきました。当日の様子を紹介します。 ワークショップ1「体験から活用へ!初等教育におけるプログラミング教育」 講師:西端 律子(教育学部 教授) 「学びを結ぶワークショップ」では過去2年、プログラミング教育を体験する講座を実施してきました。今回は数歩前に進んで「体験から活用へ」のテーマのもと、いくつかのワークを交えて活動を進めました。 ワークⅠ 「今までと何が違う?」 すでに先行した塾の実践を紹介し「今までの習い事と、何が違うのか」を話し合いました。一番の違いは「就職や起業に必要な年月の積み重ねを短くしてしまうということ」です。 ワークⅡ 「子供にどう説明する?」 プログラミング学習に必要な考え方「順次」「条件分岐」「反復」を子供が理解できるよう説明するにはどのような場面が適しているかを考えました。 ワークⅢ 「学校のどんな場面で使える?」 子供向け番組で扱われた「アナログな記号で体の動きをプログラムする」アンプラグドプログラミングの実践を基に考えました。いよいよワークショップの本題です。後半はキャラクターの動きをプログラムし画面上を意図通りに動かすビジュアルプログラミングソフト「スクラッチ」で、正方形を書く活動から始めました。それをもとに、 ワークⅣ 「正三角形や正五角形、正六角形はどうつくる?」 そして、 ワークⅤ 「算数で活用できる可能性は?」 期待と不安の両方の意見が出ていました。プログラミング教育の導入にあたっては様々課題がありますが、普及のための様々な支援の取り組みもあることを紹介しました。スマート家電が生活に定着していく社会を豊かに生きていくための資質・能力の育成。プログラミング教育とはそのようなことではないでしょうかとの提案で締めくくられました。 ワークショップ2「地図で社会科学習を豊かに-地図を読むコツと防災学習での活用-」 講師:小谷 恵津子(教育学部 准教授) 新学習指導要領で社会科における防災学習の一環としてハザードマップの活用・作成が示されるなど、今あらためて「地図を読み、活用する力」の育成が求められています。そこでワークショップ2では、地図を読むコツと防災学習での活用の観点から社会科学習をより豊かにするための実践がおこなわれました。 地図は単に場所の位置や行き方を読み取るだけの道具ではありません。地図には「表現ツール」としてと「認識のツール」としての2つの機能がある、というのが講師の強調していた点でした。たとえば「なぜ奈良盆地でイチゴ栽培が盛んなのか?」という問いに対しても、農産品分布図と交通網図を重ね合わせてそこに示された情報を読み取り、相互に関連づけつつ分析することで、子どもたちに「大阪へ通じる幹線道路に近いので、朝摘みの新鮮なイチゴを素早く大消費地である大阪に届けることができるからではないか」という仮説に気づかせることもできるのです。 こうした地図の機能を現場の実践で活用できるようワークショップでは、3つの指の動きと機能(「指す(点)」、「たどる(線)」、「囲う(面)」)を組み合わせて自らと関わりの深い地域を相手に紹介するアクティビティや、国交省のハザードマップ・ポータルサイトを実際に使ったアクティビティなどがおこなわれました。最後に、社会のしくみに迫る「なぜ?」を考えさせる防災学習の大切さ、それを子どもたちの「選択・判断」へとつなげることの大切さについて実践事例をまじえつつ考えることで、ワークショップが締めくくられました。 ワークショップ3「弾いてみよう箏!わらべうたによる音楽活動」 講師:衛藤 晶子(教育学部 教授) 新学習指導要領では、小学校3・4学年で取り上げる旋律楽器として和楽器が位置づけられています。ワークショップ3では和楽器の箏を使い、子どもの感性を自然に引き出すためのわらべうたによる音楽活動の実践がおこなわれました。ワークショップの冒頭では、参加者に自由に弦を弾いたり叩いたりしてもらい、その音を「窓ふきの音」や「フワンフワン」といったイメージや擬音語で表現してもらいました。さらに参加者にペアになっていただき、いろいろな音色を組み合わせて音楽を作ってもらいました。参加者からは、「子どもが雲の上でフワンフワン跳んでいるところ」や「猫がひな鳥を狙っているところ」など豊かなイメージを持った音楽が披露されました。その後、活動は「だるまさんがころんだ」「なべなべそこぬけ」「はやしのなかから」「さくらさくら」といったわらべうたの演奏に移りました。ところどころ手遊びをおりまぜつつ進む活動に、参加者は童心に返って楽しんでいる様子でした。 このように実際に箏に触れ、それを弾いてみることで、子どもたちは和楽器のしくみや音階・旋律の違いによって受けるイメージがどう変わるのかといったことを学ぶことができます。また、和楽器はもともと人の思いを表現するために作り出された楽器であるといわれますし、わらべうたには単純な音や少ない音であっても音楽になるという利点があります。参加者の楽しげな様子からも、箏を使ったわらべうたによる音楽活動は子どもたちに自らの感性を主体的に表現させるのにうってつけの実践であると感じました。 午前の部と午後の部の間には軽食を伴った情報交換会を行いました。新しい学習指導要領について、英語やプログラミングなど新しい学習内容や方法について、地域による学校や児童が置かれる環境の変化についてなど、様々な話題が交換されていました。 最後にアンケートを通して、参加下さった皆様から頂いた声を紹介します。 ワークショップ1について 事例や事案など提示していただいたり、一緒に考えたりする中でどのように児童に指導するのか、校内で普及していくのかなど自分自身で考えるきっか けを与えていただきました。 学校で行われる研修だけでは、プログラミング体験しても、なかなか覚えきれなかったのですが、今回教えていただけて、少し「できる」ようになりまし た。ありがとうございました。 スクラッチなどの機器がなくても取り組めることが分かったのが良かったです。 実際にスクラッチが触れて良かったです。コードAピラーや色々な参考書があり勉強になりました。 ワークショップ2について もっと早くに地図の活用の仕方を知っていれば、もう少し楽しい授業ができたかなと反省しています。 子どもたちが興味を持てるような授業づくりへと活かしていきたいと思いました。 地図の使い方やからだを使っての使い方などとても勉強になりました。 情報を提供していただきありがたかったです。初心者でもできました。子どもの気持ちになってワクワク感があありました。 人数が少なく残念でしたが、とても熱心に指導いただきました。来年も是非続きの指導を頂きたいです。 ワークショップ3について 箏やわらべうたのことが理解できとても良かったです。毎年して欲しいです。 箏は難しいイメージでしたが、意外と取り組みやすく楽しかったです。もっと色々と覚えないといけないことが多いと思っていたので面白かったです。 子どもの学習の流れに沿って体験ができ、とても満足感のあるワークショップでした。ありがとうございました。 2学期以降の授業に活かせそうです。いろんな学年でやってみたいと思います。 今年は残念ながら参加者が少なかったですが、内容の質、量ともに満足して帰っていただけたと自負しております。 今回、研究会や研修会の情報入手の方法についても質問させていただきました。皆様の声を生かして、ご期待に答えることができるワークショップを準備いたします。今後ともよろしくお願いいたします。 【関連記事】 「学びを結ぶワークショップⅠ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅡ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅢ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅣ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅤ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅥ」開催報告
2019.08.07
初めてとなる「マタニティ・カフェ」を開催しました。~助産学専攻科
畿央大学助産学専攻科は今年で開設8年目となり、これまで52名の助産師を育成してまいりました。本学専攻科の教育の特徴の一つは、入学時に学生が描いた理想の“めざす助産師像”に、近づくために自己と他者を理解しながら、自らの助産師としてのアイデンティティを一歩一歩育んでいくことを大切にしていることです。 この度、7月13日(土)に妊婦さんに絶大な支持を得ている助産師の国際医療福祉大学大学院 助産学分野教授 佐藤香代先生をお招きして「世にも珍しいマザークラス」の講演をしていただきました。また、学部長の産婦人科医の植田政嗣教授には、「妊娠中のホルモンの不思議」をお話していただき、最後は、妊婦さんと家族の方々が語り会える場として、カフェしながら何でもトークの時間をもちました。 今回のマタニティカフェは、助産学専攻科の学生が4月から話し合いを重ねて会場設営、環境づくりをしました。以下、参加学生の声も交えながら当日の様子をレポートします。 マタニティ・カフェの準備・運営に携わった学生から 環境の影響を学び、飾りだけでなく、私たちも妊婦さんの環境の一部になるため、自分の言葉や態度に気をつけていきたいと思いました。(学生 大賀 彩香) ▼助産学専攻科教務主任の中居由美子准教授からのご挨拶 【第1部】講演「妊娠中のホルモンの不思議」 講師:植田正嗣先生(健康科学部長・健康科学研究科長 畿央大学教授) 「妊娠中のホルモンの不思議」を受講して 入学当初は、何もわからないまま作業をしていましたが、学びが進むにつれて、ポジティブになるには、妊婦に起こっている現状を受け止め、その現状は妊婦が持っている素晴らしい力であると捉えるようにすることが大切であると考えるようになりました。当日、妊婦さんの反応から本当に頑張ってきて良かったと感じました。(学生 田中 魅紅) 【第2部】講演「世にも珍しいマザークラス」 講師:助産師 佐藤香代先生(国際医療福祉大学大学院 助産学分野教授) 「世にも珍しいマザークラス」を受講して みんなで「妊婦さんのための何ができるのか」を考えていくことがとても楽しかったです。エレベーターから教室までは表情もかたく「緊張します」とおっしゃっていた方が、マタニティカフェの終わりでは「今日は楽しかった。来てよかった」と言ってくださり、内容・交流・環境の大切さを学びました。(学生 佐田 聖奈) 佐藤先生の講義を受けて、助産師の役割は、女性の持つ力を最大限に発揮できるように導くことであると学び、参加してくださった妊婦さんが今後のマタニティライフ、出産、育児が幸せなものになってほしいと改めて思いました。(学生 西原 真弥) ▶イラスト作成に携わった学生のコメント 胎児はお腹にいるときからメッセージを伝えていることをイラストで示し、学生からのメッセージはマタニティカフェを楽しみにしていたことや温かく迎える姿勢をひまわり畑に想いを込めて表現しました。相談しやすい雰囲気をつくることも環境の一つなので、対象に寄り添う気持ちを忘れず助産師像に向けて頑張りたいと思います。(学生 谷田 佳世) 【第3部】カフェをしながら何でもトーク マタニティ・カフェを終えて 妊娠をポジティブにとらえることができる環境づくりとは何かを常にみんなで話し合い進めて行きました。こだわればこだわるほど自己満足になっていないか不安になり、当日を迎えましたが、妊婦さんやご家族が喜んでくださる姿を見てとても嬉しくその時の笑顔が忘れられない素敵な光景となりました。(学生 原 茅穂) マタニティカフェのイメージが全くつかないところからスタートしましたが、学びが進むにつれて、カフェに来て下さる妊婦さんやご家族さんを想像しながら環境を作ることが楽しく、わくわくしてきました。当日、妊婦さんとご家族さんの生の声を聞くことができ、よりマタニティライフをイメージすることができ、楽しさや幸せを感じました。(学生 塩崎 萌) マタニティカフェを通じて、妊婦さんが主体的に交流を行い、お互いに情報交換をし、不安なことを質問して問題解決しながら笑顔になっていく姿を見てとても嬉しく感じました。(学生 岡野 葵) 雨の中参加してくださった妊婦さんとそのご家族の方がポジティブに喜びに満ち溢れたマタニティライフ・出産・育児になる一つの経験になれたらよいと思います。(学生 高田 咲貴) 妊婦さん同士の交流から自分自身を振り返り学ぶことが多く、自分の表情なども環境を作る一部なのだと感じました。帰って行かれる妊婦さんたちがとても素敵な表情をされていたのが印象に残っています。(学生 岸 奈生) ▼参加された皆様と記念写真 【佐藤 香代 先生からのメッセージ】 妊婦さんへ 身体に備わる智慧と赤ちゃんの力を信じて、油の海と青い海を泳いでください。素敵な出産のご報告、お待ちしています! お父さんへ 講演の後は、皆さん輝いていましたよ!やっぱり世界を変えるのはパパですね! 助産師学生さんへ 素晴らしい環境づくりをありがとう。皆さんの笑顔と妊婦さんを大切に想う気持ちが伝わって、とても素敵な会になりました。本物の助産師めざして、頑張れ! 今回、マタニティカフェに参加した学生は、佐藤香代先生が活動されておられる「身体感覚活性化(世にも珍しい)マザークラス」の趣旨を学習し、妊婦さんが妊娠をポジティブにとらえることができる環境とは何かを研究し環境づくりに取り組みました。妊婦さんとご家族の方からの、お話を直に聞かせていただくことで、女性の素晴らしさ、家族の優しさを実感し、めざす助産師像が広がったようです。 この会に参加していただきました妊産婦さんとそのご家族の方々に深く感謝申し上げます。これからのマタニティライフが素敵な日々であることを願い、お子さまの誕生を心待ちにしております。ありがとうございました。 助産学専攻科教員 中居由美子 戸田千枝 上原麻利
2019.07.10
10/13(日)第2回現代教育特別講演会「教師の働き方改革×主体的な学びを支える授業」のご案内
卒後教育・リカレント教育の一環として第2回目となる特別講演会を開催いたします。卒業生以外の教育関係者の方にも受講料1,000円にて公開させていただきますので、ぜひご参加ください! 「教師の働き方改革×主体的な学びを支える授業」 現職教員および教職をめざす学生のために開催される、畿桜会(同窓会)主催の「現代教育特別講演会。第2回目となる今年のテーマは、「教師の働き方改革×主体的な学びを支える授業」です。近頃、書籍を出版され、SNSやブログ等でも精力的に発信されているお2人の講師をお招きし、具体的な実践からそこにある哲学まで、明日からの働き方や授業の改善のヒントとなるお話を伺い、みなさんと一緒に考えたいと思います。 日 時 会 場 2019年10月13日(日)13:00~16:30 (12:30~受付) 第1部:講演会 13:00~15:00 @KB01講義室(予定) 第2部:交流会 15:00~16:00 @KB02講義室(予定) ※交流会には、軽食・ソフトドリンクをご用意します。 講演テーマ 教師の働き方改革×主体的な学びを支える授業 講 師 坂本 良晶 氏(京都府公立小学校教諭) ビジネス界のマインドや手法を取り入れ『教育の生産性改革』を提言。Twitterフォロワー数は13,000人超。 watcha!TOKYO、関西教育フォーラムはじめ登壇多数。2019年3月に『さる先生の「全部やろうはバカやろう」(学陽書房)出版。 葛原 祥太 氏(兵庫県公立小学校教諭) 無意味な宿題に革命を起こす!「計画⇒テスト⇒分析⇒練習」のサイクルで自己学習力を身につける学習法「けテぶれ学習法」を開発。広く深い知識に裏付けられた理論で子どもたちの可能性を引き出す実践を発信している。子どもたちを信じて、任せて、認める教育の創造をめざし「学習界マンダラ」「NKS思考法」「心マトリクス」などのオリジナル実践を公開中。 対 象 現職教員または教員志望の学生(本学卒業生以外も参加可) 受講料 一般参加者1000円(卒業生は無料) 主 催 畿桜会現代教育部会(企画担当:現代教育学科4期生 片岡利允) 申込方法 「現代教育特別講演会参加希望」とご記入の上、下記①~⑥の必要事項をE-mail、FAXのいずれかでお申し込みください。 受講証の発行は致しません。当日、直接受付にお越しください。 畿央大学 広報センター 現代教育特別講演会係 FAX : 0745-54-1600 E-mail:dousoukai@kio.ac.jp ①氏名(ふりがな) ②卒業年度 ※本学卒業生の場合 ③住所(郵便番号から) ④電話番号 ⑤メールアドレス(お持ちの方) ⑥所属先 申込締切 2019年10月8日(火) 問合せ先 TEL:0745-54-1603(担当:畿央大学広報センター増田、伊藤) ※公共交通機関を利用してご参加ください。
2019.06.24
8/14(水)「教職員のための夏の公開講座」を開催します。
校内研修では経験できないような「教育課題」について、大学の教員による講義を開催し、教職員の方々に日々の教育実践に役立つ研修の機会を提供します。参加を希望される先生方におかれましては、実施要項をご確認の上、お申し込みください。 公開講座テーマ 子供たちの成長と適応を支えるポジティブ行動支援 「やってほしいことを、やってくれない」、「やめてほしいことを、やめてくれない」。子どもに関わる中でそのような問題に直面することはありませんか?行動の成り立ちを理解し、適切に対応するための方法は、実はかなりの部分科学的に明らかにされてきています。本講座は、罰に頼ることのない肯定的で積極的な「ポジティブ行動支援」に関する「目からウロコ」の内容が多く含まれています。 日時 令和元年8月14日(水)14時~16時(受付13時30分~) 講師 教育学部 現代教育学科 准教授 大久保 賢一 実施要項 受講対象 幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教職員 会 場 畿央大学 P棟2階 P201講義室 申込方法 Fax、もしくはE-mailにて、①②を記入の上、下記へお申込みください。 先着順で受付いたします。 ①氏名(フリガナ) ②連絡先の電話番号および所属学校名 【申込先】 〒635-0832 北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学教育推進部 Fax:0745-54-1600 E-mail:info@kio.ac.jp 定 員 150名 申込締切 令和元年7月31日(水) 主 催 畿央大学 後 援 奈良県教育委員会 お問合せ 畿央大学教育推進部 教職員向け公開講座係 Tel:0745-54-1601 《気象警報発令時の講座の開催について》 正午現在で奈良県北葛城郡広陵町を含む地域に暴風警報または特別警報が発令されている場合、講座は中止します。
2019.06.14
10/19(土)・20(日)第17回畿央祭「繋~つながり~」を開催します。
手と手を取り合い、最高の学園祭へ! 実行委員がお送りする畿央祭のイベント情報ページです。プログラムや企画などの詳細が 決まり次第、随時更新していきます!畿央祭は当日だけでなく、準備から力を合わせて行っています。畿央祭を一から作り上げる学生の様子は実行委員ブログでご覧になれます!! 日時 10月19日(土)10:00~17:00 10月20日(日)10:00~16:00 会場 畿央大学 アクセスはこちら 駐車場はありませんので、 公共交通機関を利用してご参加ください。 大学周辺道路や近隣商業施設への駐停車は地域住民の皆様へのご迷惑となりますので、ご遠慮くださいますようお願い申し上げます。 同時開催 ウェルカムキャンパス ミニオープンキャンパス ▼クリックで拡大します。 子ども向け企画 「ハピネスワールド」 両日開催 アリーナ(体育館)では、「ぞうさん」「ダンボールめいろ」「ボールプール」「紙飛行機飛ばし」、小体育館では「魚釣り」「ぬりえ」「プラバン」「スライム」「幼児コーナー」を開催!アリーナ前では「ヨーヨー釣り」も実施します!様々な遊びが盛りだくさん!ぜひご参加ください! 吉本お笑いLIVE 20日(日)10:00~11:00 女と男、藤崎マーケット、アインシュタイン ※出演者は、都合により変更になる場合がございます。ご了承下さい。 畿央祭のテーマと実行委員長からのメッセージ 第17回畿央祭テーマ:繋〜つながり〜 繋〜つながり〜には、畿央祭を通じてクラス、学科、学年を超えて繋がり、その繋がりがいつかまた別の場所でなにかが生まれるきっかけになればという願いを込めました。また、去年のテーマである掌を受け、畿央生が手を取り合って、繋がり、輪を作って、2019年度の畿央祭を作り上げられたらなという意味も込めました。令和1発目の畿央祭です!最高の畿央祭を作っていきます!ぜひお越し下さい! 第17回畿央祭実行委員長 稲本 百花 畿央祭に向けて頑張る、実行委員たちの奮闘記!畿央大学公式ブログ「KIO Smile Blog」でご覧いただけます。 ●昨年の記事・写真はこちらから! 第16回畿央祭・ウェルカムキャンパスを開催しました。
2019.06.12
8/19(月)ひらめき☆ときめきサイエンス「運動と脳との不思議な関係〜運動の脳科学」を開催します。
運動と脳との不思議な関係性を学ぼう ~運動の脳科学~ 物を掴んだり、走ったり跳んだり、ヒトは様々な運動が可能ですが、それはなぜでしょうか?通常、自分の身体や運動は自分のものであると感じることができますが、それはなぜでしょうか?これらは全て健康な脳機能に支えられています。その証拠に脳に問題を生じると、運動することが困難になったり、自分の身体や運動を自分のものと感じることができなくなったりします。こうした運動と脳との密接な関係性について学びましょう。 日 時 2019年8月19日(月)10:00~16:10 会 場 畿央大学 P棟1階 ニューロリハビリテーション研究センター →アクセスはこちら 内 容 運動と脳との密接な関係性について学ぶ ※詳細は下のチラシをご参照ください。 対 象 高校生 (保護者の同伴も可能です) 定 員 20名(先着順、参加無料) 持ち物など タオル、筆記用具、動きやすい服装でお越しください(運動靴・外靴可) ▼クリックで拡大します。 【参加申込方法】 下記をご記入の上、FAX(0745-54-1600)、もしくはメール(info@kio.ac.jp)でお申込みください。 ①氏名(ふりがな) ②性別 ③高校名・学年 ④〒住所、電話番号 ⑤保護者の同意の有無 ⓺家族同伴の有無 ⑦食物アレルギーの有無(有の場合、品目名を記載) 【申込み締め切り】 2019年8月5日(月) 【お問い合わせ】 畿央大学教育推進部ひらめき☆ときめきサイエンス担当係 TEL:0745-54-1601 ※定員を超えた場合のみ、参加できない旨を申込者に電話等で連絡します。 ※個人情報については、本イベントの受付整理以外には使用いたしません。 ※本イベントは独立行政法人日本学術振興会の選定助成事業です。
2019.06.11
ニューロリハビリテーションセミナー“リハビリテーションのための人間理解”を開催しました。
2019年6月8日(土)、3年ぶりに『ニューロリハビリテーションセミナー』が開催され、全国各地から300人以上の方が参加してくださいました。 前回のまでのニューロリハビリテーションセミナーでは、「○○の脳内機構」や「○○のニューロリハビリテーション」というタイトルでセミナーを開催していましたが、休止中の3年間に『そもそも、人間の行動あるいは認知・社会性の根本的理解が必要ではないか?』という考えに至り、今回のセミナーでは“リハビリテーションのための人間理解”ということを主眼に構成しました。そのため、今回のセミナーでは、認知・運動制御・学習・社会性・身体性・発達から人間を理解することを試みました。 以下、今回の“リハビリテーションのための人間理解”講義内容と簡単な概略です。 ●「生活の基盤となる注意のメカニズム」(森岡 周) “注意”の機能を細かく分類しながら、それぞれのメカニズムについて概説。 ●「社会とつながる脳と心のメカニズム」(松尾 篤) 社会ネットワークのサイズ・共感・利己/利他的・感情などについて概説。 ●「運動学習をもたらす身体メカニズム」(冷水 誠) 運動学習の種類とそれぞれの神経メカニズムについて概説。 ●「自己および環境から影響される痛みのメカニズム」(前岡 浩) 痛みが心理社会的背景によって影響を受けること示したエビデンスを紹介。 ●「しなやかな歩行を支えるメカニズム」(岡田洋平) 単なる平地歩行だけでなく、あらゆる環境で臨機応変に歩くことのできるメカニズムを概説。 ●「身体性を形づくる感覚運動メカニズム」(大住倫弘) 身体性を形づくるのは、感覚運動の統合だけではなく、それより高次な認知的要素が必要であることを概説。 ●「子どもの健やかな発達メカニズム」(信迫悟志) 自他区別・身体表象・共感・視点取得・利他性などの発達を幅広く概説。 今回のセミナーは、講師にとっても非常に挑戦的な構成にしており、どこまで参加された皆さんと共有できるか心配しておりましたが、アンケートの回答をみていると、セミナー形式にして正解だったと実感しています。また、個別対応での質疑応答では、非常にハイレベルな質問が飛び交い、こちらも更に研究をしていかなければならないと体感しつつ、皆さんの日々の努力に感激するところでした。今後とも、皆さんとディスカッションできることを楽しみにしいますので、次回(2020年 2月22日『人間理解からリハビリテーションへ』)も、どうぞ宜しくお願い致します。 2/22(土)開催「人間理解からリハビリテーションへ」は、2019年12月中旬に受付を開始する予定です。
2019.05.27
8/9(金)現代教育研究所主催「学びを結ぶワークショップⅦ」を開催します。
教育現場における教育力向上の一助となることをねらいに、畿央大学現代教育研究所が主催するワークショップの第7回目です。昨年は、「ロボットプログラミング」、「道徳」、「発達障害支援」に関連するワークショップに取り組みました。2019年度は、コンピュータを使わない活動も含めた各教科等におけるプログラミング学習の開発、社会科学習における地図の発展的な活用、音楽科に新しく導入される和楽器の箏の指導方法の体験の3 つを用意しました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 【日時】2019年8月9日(金)10:00~15:30 ワークショップ1 午前の部 10:00~12:00 午後の部 13:30~15:30 【小学校教員・保護者 対象】 定員40名 体験から活用へ!初等教育におけるプログラミング教育 西端 律子(教育学部 教授) ワークショップ2 午前の部 10:00~12:00 午後の部 13:30~15:30 【小・中学校教員 対象】 定員40名 地図で社会科学習を豊かに-地図を読むコツと防災学習での活用- 小谷 恵津子(教育学部 准教授) ワークショップ3 午前の部 10:00~12:00 午後の部 13:30~15:30 【小・中学校教員 教育関係者 対象】 定員40名 弾いてみよう箏!わらべうたによる音楽活動 衛藤 晶子(教育学部 教授) 昼食交流会 12:10~13:20 学生食堂にて、軽食を準備いたします。 食事しながら、日頃の教育に関する話題を交流しましょう。 ※講座の詳細はPDFでご確認ください(下記画像をクリックすると、PDFが開きます)。 ※3講座とも「午前の部」と「午後の部」は同一内容です。 ▼ワークショップ案内チラシ ▼ワークショップ詳細と申込用紙 申込方法 専用申込フォーム(QRコード) または 上記の申込用紙にご記入の上、FAXにてお申込みください。 【QRコード】 【FAX送付先】 畿央大学総務部 畿央大学現代教育研究所ワークショップ係 宛 FAX:0745-54-1600 問合せ先 TEL:0745-54-1602 畿央大学総務部
2019.05.24
7/13(土)助産学専攻科主催「マタニティ・カフェ」のご案内
畿央大学助産学専攻科は今年で開設8年目となり、これまで52名の助産師を育成してまいりました。本学専攻科の教育の特徴の一つは、入学時に学生が描いた理想の“めざす助産師像”に、近づくために自己と他者を理解しながら、自らの助産師としてのアイデンティティを一歩一歩育んでいくことを大切にしていることです。そして、妊産婦の皆様に心から寄り添える助産師に成長して欲しいと一番に願っております。また、助産師にとって必要な知識や技術は、その専門性の高い外部講師をお招きし、更に最新で確実な情報のもと学修しております。その甲斐ありまして、臨床から高い評価を頂けることが多くなってまいりました。このことは、講師の皆様および学生の努力と、臨床指導者の皆様、そして、何よりも助産師学生のケアに快諾いただきました妊産婦ならびにご家族の皆様のご協力のおかげと思っております。 今回、ご協力いただきました地域の妊産婦及びご家族の皆様の健康向上のため、マタニティカフェを開催することにいたしました。産婦人科医の植田政嗣先生(本学健康科学部長)、「世にも珍しいマザークラス」を全国で開催しておられる助産師の佐藤香代先生(国際医療福祉大学大学院 助産学分野教授)をお招きしております。 先着約50名ですが、是非ご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。 日 時 2019年7月13日(土)13:00~15:30 会 場 畿央大学 L202教室・L203教室 第1部13:00~13:20 「婦人科医のワンポイントアドバイス」 講師:産婦人科医 植田政嗣先生(畿央大学健康科学部長) 第2部13:20~14:50 「世にも珍しいマザークラス」(奈良初開催) 講師:助産師 佐藤香代先生(国際医療福祉大学大学院助産学分野教授) 第3部15:00~15:30 「カフェしながら何でもトーク」 定員 50名 受講料 無料 申込方法 kio-josan@kio.ac.jpまで下記内容をメールでお送りください。 ①ご氏名(ご一緒に参加する方も) ②出産予定日 ③ご住所 ④電話番号 ⑤駐車場ご使用の有無 ※お送りいただきました個人情報は、今回のマタニティ・カフェ以外には使用いたしません。 ▼画像クリックでPDFが開きます。
2019.03.14
10/19(土)理学療法特別講演会「スポーツを通じた共生社会の実現」を開催します。
畿央大学卒業生向けのリカレント教育(卒後教育)を兼ねて行われている「理学療法特別講演会」。2020東京オリンピック・パラリンピックを前に、今年は広島大学病院スポーツ医科学センターの平田和彦先生から、理学療法士のスポーツへの関わりについて、お話し頂きます。なお、本講演は受講料1000円にて卒業生以外の医療関係者にも公開させて頂きます。 ▲昨年の様子 日 時 2019年10月19日(土)10:30~12:00 (10:00~受付) 会 場 畿央大学P棟2階 P201講義室 講 演 スポーツを通じた共生社会の実現 ~障がい者スポーツへの関わりを通して~ 講 師 平田 和彦 先生 /広島大学病院 スポーツ医科学センター 受講料 1000円(卒業生・在学生は無料) 備考 今年は、懇親会は行いません。卒業生は同窓会サロンにお越しください。 申込方法 下記①~⑥を明記の上、E-mail、ハガキ、FAXのいずれかでお申し込みください。受講証の発行は致しません。当日、直接受付にお越しください。 ①氏名(ふりがな) ②卒業年度 ③住所(郵便番号から) ④電話番号 ⑤メールアドレス(お持ちの方) ⑥所属先(団体名、病院名等) 申込締切 2019年10月15日(火) 申込先 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学 広報センター 理学療法特別講演会係 FAX : 0745-54-1600 E-mail:dousoukai@kio.ac.jp (件名に「理学療法特別講演会」と明記) 問合せ先 TEL:0745-54-1603(担当:畿央大学広報センター増田、鈴木、伊藤) ※公共交通機関を利用してご参加ください。
2019.03.04
ニューロリハビリテーション研究センター「シンポジウム企画 × プロジェクト研究報告会」を開催しました。
2019年3月2日(土)に、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターによる「シンポジウム企画 × プロジェクト研究報告会」を開催しました。今回は「身体性・社会性システムからニューロリハビリテーションを考える」というテーマで、教員がプロジェクト研究として実施してきたこれまでの研究成果を中心に、以下の内容を報告させて頂きました。 松尾 篤:「社会におけるコミュニケーションの役割」 信迫悟志:「発達性協調運動障害の病態分析から見える必要なニューロリハとは?」 前岡 浩:「痛みと情動とリハビリテーション」 大住倫弘:「疼痛に対するニューロリハの“具体的”な効果」 冷水 誠:「社会心理学的知見から考える運動学習戦略の検証」 岡田洋平:「姿勢、歩行制御の障害を理解するための行動および神経生理学的分析」 森岡 周:「身体意識の視点から神経障害の種々の病態を捉える」 多岐にわたった研究プロジェクトにみえるかもしれませんが、身体性・社会性システムからニューロリハビリテーションを考える取り組みは一貫しており、どちらが疎かになってもニューロリハビリテーションとして成り立たないことが再確認されました。例えば、“痛み”は身体的問題のみならず、情動的問題にもアプローチする必要があり、それは自分を取り巻く社会のかかわりによって大きく左右されることが報告されました。あるいは、“運動学習”は1人で黙々と練習をするだけでなく、激励や技術共有といったコミュニケーションが欠かせないことも報告されました。このように、ニューロリハビリテーションを“身体性”と“社会性”の両面から考えることによって、その解釈が立体的になり、リハビリテーションの奥深さをみることができると考えています。 このような背景も含め、来年度から再スタートする「ニューロリハビリテーションセミナー」では、“人間理解”と“リハビリテーション”を一緒に学ぶ機会にしていこうと考えています。こちらはホームページ・Facebook等で後日お知らせ致しますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 助教 大住倫弘 関連リンク ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター ●畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター Facebook
2019.02.26
第17回畿央大学公開講座「認知症の正しい理解」を開催しました。
畿央大学が開催している公開講座も、今回で17回目を数えることとなりました。平成31(2019)年2月21日(木)、超高齢化社会を迎えている日本において耳にすることも多くなった「認知症」をテーマにした公開講座を開催し、約140名の受講生をお迎えしました。 認知症の正しい理解-認知症かなと思ったときの対応- 【講師】看護医療学科教授 山崎尚美 昨今、認知症の人はMIC(認知症予備軍)の人を含めると800万人時代とも言われており、家族だけでなく地域社会で認知症の方がいる場合、どのように接することが望ましいのかということを参加者の皆さまと一緒に考えました。 本講座では、認知症に関するミニ講義から始まり、模擬患者による演習、また簡単なもの忘れのチェックを実施しました。特に模擬患者による演習は、スーパーマーケットを舞台に、店員がどのように認知症の方に接するのか、家族がどのように認知症の家族に接するのかということを実際に見ていただくことで、参加者からは納得や共感の反応があり、時折笑いも起こっていました。 ▼模擬患者による演習の様子 実施後のアンケートでは、「認知症への理解・対応がよく分かりました。」「ロールプレイでの熱演がより真剣に考えるきっかけとなりました。」「認知症サポーターのリングがあることを初めて知り、自分自身は何ができるか考えてみたい。」などの感想があり、参加者自身の理解や意識が深まっただけでなく、地域社会でどのように認知症の方々を支えていくのかを考えるよい機会となったようです。 多くの方々にご参加いただき、非常に活気ある講座となりました。本学では、今後も受講者の皆さまにご満足いただけるような公開講座を開催してまいります。 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。


