教育実践学専攻(修士課程)
2017.11.29
大学院教育学研究科2017年度フォーラムを開催しました。
今年度のテーマは「日本におけるインクルーシブ教育の最前線と研究の課題」 2017年11月18日(土)に畿央大学大学院教育学研究科2017年度フォーラム「日本におけるインクルーシブ教育の最前線と研究の課題」が冬木記念ホールで開催されました。司会は本学教授の島恒生先生、国立特別支援教育総合研究所研修事業部長兼上席総括研究員の明官茂先生ですすめられ、畿央大学大学院教育学研究科科長の前平泰志先生の「あいさつ」で始められました。曇り空の中、遠く宮城県仙台市や東京からも含め約100名の方にお集まりいただきました。 【基調講演】 山下直也文部科学省特別支援教育課課長補佐より「日本における特別支援教育の現状と展望」というテーマで「1.特別支援教育について」「2.特別支援教育の現状」「3.特別支援教育に関する動向」を内容とする基調講演がありました。「1.特別支援教育について」では、特別支援教育は、発達障害のある子供も含めて、障害により特別な支援を必要とする子供が在籍する全ての学校において実施されるものである、ということが述べられました。 「2.特別支援教育の現状」では、特別支援学校、特別支援学級、通級による指導についての現状が示されました。とりわけ、通級による指導では、情緒障害、自閉症、注意欠陥多動性障害、学習障害の児童生徒数が著しく増加していることが示されました。「3.特別支援教育に関する動向」では、次期学習指導要領について、そして教員の専門性向上では、特別支援学校教諭等免許状の取得のため、講演会などの取り組みを平成32年度までに集中的に実施することにより、特別支援学校教員の専門性の向上を図る、ということが述べられました。 【提案】 本学教授の渡邉健治先生より「日本におけるインクルーシブ教育の最前線」というテーマで、知的障害の通級指導の対象に向けての愛媛県の動き、神奈川県のインクルーシブ教育の推進として、高等学校に知的障害のある生徒を2017年度より、1校に1学年21人を受け入れたこと、平成39年度までに20校で受け入れを実施することが、また宇都宮市では平成20年度より「特別支援教室」が導入され、現在、全小中学校で実施されていることの意義等について、紹介と提案がなされました。 本学准教授の大久保賢一先生からは、畿央大学大学院教育学研究科や現代教育研究所で取り組んできた研究として「小・中学校における合理的配慮についての実態調査の研究」「小学校におけるダイバーシティ教育についての実態調査の研究」の紹介があり、つづいて大久保研究室で研究している「学校全体で取り組むポジティブな行動支援」についての提案がなされました。 京都教育大学教授の相沢雅文先生から、「特別支援教育の地域支援研究の現状と課題」というテーマで、インクルーシブ教育システム構築モデル事業における、主として域内の教育資源の組合せにより域内のすべての子ども 一人一人の教育的ニーズに応え、各地域におけるインクルーシブ教育システムを構築するという「スクールクラスター」についての取り組みの紹介と提案がなされました。 【指定討論】 奈良県立教育研究所特別支援教育部長の中井和代先生から、奈良県における特別支援教育についての現状と課題についての紹介があり、全国的には、インクルーシブ教育の先駆的な取り組みがいくつかあるが、それを各県で取り組む場合には、どのようにしてすすめるべきか、という指定討論がなされました。 大阪教育大学教授の井坂行男先生からは、「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進(報告)」における重要な視点、聴覚障害児におけるインクルーシブ教育についての重点項目、大学院におけるインクルーシブ教育研究活動についての紹介があり、インクルーシブ教育を推進するためには、教員の研修が重要であると思えるが、その点についての考えはどうか、という指定討論がなされました。 【コメンテーター】 東洋大学名誉教授の宮崎英憲先生より、中央教育審議会の初等中等教育分科会の特別委員会で「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進(報告)」をまとめましたが、「共生社会の形成」という概念を導入したことの意義について、そして、この報告に基づき全国各地でインクルーシブ教育システム構築のための取り組みが展開されていることが紹介されました。さらに、これからのインクルーシブ教育システムを推進するには、「共生社会の形成」に向けた全国的なムーブメントを巻き起こしていくことが必要である、ということが協調されました。 【情報交換会】 講演やフォーラムでは、十分語りつくせないため、意見交換の場として情報交換会が設けられました。本学准教授の石川裕之先生の進行で始められ、前平泰志教育学研究科長の挨拶、冬木正彦学長の乾杯で会が進められ、和やかな雰囲気の中で終了することができました。 【関連記事】 2017年度 大学院教育学研究科フォーラムのご案内 畿央大学大学院教育学研究科開設フォーラムを開催しました。 「学びを結ぶワークショップⅣ」を開催しました。(畿央大学現代教育研究所) 【参考】 国立特別支援教育総合研究所ホームページ 「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進(報告)」(文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会特別委員会)
2017.11.06
平成29年度の科研費採択件数、私立大学で全国8位に(学生数5,000人未満)
学生数5,000人未満の私立大学で採択件数が全国8位(関西1位)にランクイン 文部科学省から科学研究費助成事業(通称「科研費」)の配分結果が公表されました。本学における平成29年度科研費は、新規応募件数49件に対し、新規採択件数20件(新規採択率40.8%)という結果でした。現在継続中の研究課題とあわせて、平成29年度は本学から49件の研究課題が採択されています。在籍者数1)5,000人未満の私立大学2)では全国8位(5,000人以上の大学を含めると全国56位)、関西私立大学で1位(平成28年度に引き続き2年連続)に位置しています。 1) 大学の在籍者数は私立大学協会「大学ポートレート」各大学 学生情報>在籍者数2017年より抜粋 2) 医歯薬学部附属病院をもつ大学を除く 【科研費について】科学研究費助成事業は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、あらゆる「学術研究」を格段に発展させる独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。科研費は国の最大の研究支援であり、大学の研究力を表す指標の一つと言えます。 また、新規応募件数40件以上の大学で、新規採択率40.8%は全国6位、私立大学では全国1位でした。科研費採択結果は本学の研究力の高さを客観的に示しており、高い研究力に裏付けられた質の高い教育が提供されている証明の一つと言えます。 全国私立大学 科研費採択件数ランキング ※医歯薬学部附属病院のある大学を除く 全国56位/在籍者数5,000人未満の私立大学で全国8位 ※黄色マーカーは在籍者数5,000人未満の大学 応募件数40件以上での科研費新規採択率 ※新規採択件数÷新規応募件数 全国6位/私立大学では全国1位 科研費関連の過去記事およびランキング記事 平成29年度科研費交付内定、採択率は50%に 科研費採択件数、学生数5,000人以下の私立大学で関西1位に(平成28年度) 就職率関西4位~AERAムック「就職力で選ぶ大学2018」
2017.08.31
2017年度 大学院教育学研究科フォーラムのご案内
日本におけるインクルーシブ教育の最前線と研究の課題 本学大学院教育学研究科は、創立当初から、各種の障害や健康問題などの困難を抱える児童・生徒の諸課題について、実践的で高度な知識・技能を備えた教育を行うとともに、これらの諸課題を一層深く研究することをめざして、特別支援教育研究のプロジェクトを推進してきました。 2006年、国連で採択され、2014年に日本も批准を行った「障害者権利条約」の第24条には、教育についての障害者の権利を明確に認め、障害者を包含するあらゆる段階の教育制度及び生涯学習を確保することが謳われています。これは、これまで世界各地でさまざまに実践されてきたインクルーシブ教育の流れが国際的なひとつの大きな本流として立ち現れてきたことを意味します。インクルーシブ教育は、障害者を排除せずに、障害のあるものもないものも共に学び、共に生きることを理念としたものです。他方、日本においては、文部科学省は2006年の学校教育法の一部改正において、特殊教育から特別支援教育へとシフトしました。このシフトは、対象の児童・生徒を拡大したことにとどまらず、これまでの障害児者の教育概念を大きく変えるものでした。同時に、旧来の研究が改めて問い直される契機になりました。特別支援教育とインクルーシブ教育は概念として同じではありません。けれども、特別支援教育とは、 special support education の英語訳ではなく、 special needs education の意味であるとすれば、特別支援教育とインクルーシブ教育との距離は、それほど遠くはないでしょう。とすれば、両者は理論的、実践的に、どこで、どのように切り結ぶことが可能なのでしょうか。本フォーラムの目的は、現在の日本の法や制度の状況、世界の流れと日本の現状、本学での研究の到達点と課題、特別支援教育と地域との関係の(再)構築などの論点をめぐって、本分野の最前線で活躍されている方々をお招きし、インクルーシブ教育の振り返りと今後の課題に向けて自由に論じ合っていただくことにあります。本研究科の特別支援教育研究の飛躍と発展は、そこから始まると願っています。 畿央大学大学院教育学研究科長 前平 泰志 日時 平成29年11月18日(土)13:30~ 【13:00受付開始】 会場 畿央大学 冬木記念ホール 対象 教員、教育関係者 プログラム ◆司会 明官 茂 国立特別支援教育総合研究所研修事業部長兼上席総括研究員 島 恒生 畿央大学教授 13:30~14:30【基調講演】 日本における特別支援教育の現状と展望 ―特別支援教育の現状、次期学習指導要領、教員の専門性向上など― 講師:山下 直也 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課課長補佐 14:40~16:30【フォーラム】 ◆提案 日本におけるインクルーシブ教育の最前線 渡邉 健治 畿央大学教授 畿央大学におけるインクルーシブ教育研究の到達点と課題 大久保 賢一 畿央大学准教授 特別支援教育の地域支援研究の現状と課題 相澤 雅文 京都教育大学教授 ◆指定討論 中井 和代 奈良県立教育研究所特別支援教育部長 井坂 行男 大阪教育大学教授 ◆コメンテータ 宮崎 英憲 東洋大学名誉教授 その他 16:45~18:30 情報交換会 事前申込み制 (会費500円当日徴収 先着100名) ▲クリックでチラシPDFにリンクします。 申込み方法 下記①~⑤を明記のうえ、FAX、E-mailでお申し込みください。 申込み用紙はコチラからダウンロードできます。 ①名前(ふりがな)、②所属(学校名)、③連絡先住所・電話番号・メールアドレス、④情報交換会への参加有無 ■宛 先 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学大学院教育学研究科 フォーラム係(畿央大学総務部)FAX : 0745-54-1600 E-mail:uketsuke@kio.ac.jp ■締め切り 平成29年11月13日(月) ■問い合せ先 畿央大学総務部 TEL:0745-54-1602
2017.08.18
畿央大学現代教育研究所主催「学びを結ぶワークショップⅤ」を開催しました。
畿央大学現代教育研究所では、教育現場における教育力向上の一助となることをねらいに2013(平成25)年から毎年ワークショップを開催して参りました。5回目となる今年は2017年8月9日(水)、新しく学校で行われる内容を2つといつの時代にも大切にしないといけない内容を1つ用意し、「学びを結ぶワークショップⅤ」として行いました。 ワークショップ1及び2は、午前と午後にそれぞれ1回ずつ、ワークショップ3は午後のみの開催となりました。先生方の日頃の課題に沿って選択いただいた結果、実人数で77名の参加をいただきました。当日の様子を紹介します。 ワークショップ1【聴き上手になろう!話を引き出すコミュニケーションの基本】 細越寛樹(教育学部 准教授) 基本的な会話の原則や技法について、相手の話を「聴く」ためには、言語的なやりとり以前に、まず非言語的な要素が重要であることが説明されました。会話する際の着席する配置について検討する「座り方」のワークが行われ、受講者の皆さんは、座る位置によって話しやすさや圧迫感が変化することを体験されていました。また、ラポールの形成に関連して「ぶつかる」と「受け止める」の違い、そしてそこから形成される関係性の違いについて実践的な例をまじえながら解説が行われました。 後半部分は「会話の積み重ね」や「話す内容の順番」に焦点を当て、「オープンな質問」、「共感的な反応、ラポール形成」、「臨床的、探索的な質問」、「意思決定支援」の段階があることが解説されました。最後に認知行動モデルに基づいた「こころの仕組み図」について解説が行われ、受講生の皆さんは、「行動」、「考え」、「感情」、「からだ」ごとに情報をマッピングして整理することの有効性について学ばれていました。 ワークショップ2【始まる!小学校でのプログラミング教育~Scratch体験~】 竹中章勝(現代教育研究所客員研究員)、西端律子(教育学部 教授) 現代教育研究所客員研究員の竹中章勝氏によるプログラミング教育に関する内容や動向に関する概説が行われ、知識を覚え込むのではなく、論理的に問題解決を進めるための「プログラミング的思考」の習得の重要性について説明がなされました。 次に「Scratch」というプログラミング環境で、受講生の皆さんが実際にコマンドを入力し試行錯誤しながらオブジェクトを動かす演習を行いました。演習を進めながら、児童生徒に仮説検証に基づく問題解決を促すためのポイントについても解説がなされました。 最後に、プログラミング教育におけるカリキュラムマネジメントの重要性、そしてファシリテーターとしての教師の役割の重要性についてディスカッションをまじえながらまとめられました。 ワークショップ3【みんなでつくろう!「特別の教科 道徳」】 島恒生(教育学部 教授) 2018年度から道徳が「特別の教科」として位置づけられることになります。そこで求められる「考え、議論する道徳」のあり方は、「主体的・対話的で深い学び」を目指す次期学習指導要領を先取りしたものといえます。ワークショップ3では、「ブランコ乗りとピエロ」(小学校高学年)と「スイッチ」(中学校)を教材の例にとって、子どもたちを主体的・対話的で深い学びへと導く問いの立て方や授業の進め方について参加者とともに考えました。今回のグループワークと講義を通じ、子どもたちが自ら進んで話し合い、考え合いたくなるような問いを投げかけつつ教材レベルや読解レベルを超えて道徳的価値レベルの深い学びにまで子どもたちをいざない、子どもたち自身の経験や心の中に「すでにある・育ちつつある」道徳的価値に気づかせるための環境づくりの大切さや難しさについて実感しました。 つづいて開催された昼食交流会は、教育学部学部長 前平泰志教授の研究所の紹介とこれまでの経緯を含めた挨拶で始まりました。参加者同士で話したり、講師に質問されるなど、午前中のワークショップの成果を深められている様子が見られました。 ここで、参加者にお書きいただいたアンケートの内容を抜粋して紹介させていただきます。 【ワークショップ1について】 ・臨床心理の視点から教育へのアプローチをしてくれたおかげで、ふだん考えることのない事を学ぶことができました。 ・知っていて実践していることもあったが、聞かされた質問の使い方はとても参考になりました。自分のやり方に取り込んでいきたいと思います。 ・今まで、コミュニケーションや心理的な内容を詳しく授業等で聞いたことがなく(ラポール等初めて聞きました)自分の経験や自分に置きかえて生徒の気持ちを考え接するばかりだったので、本当にこれで良いのか不安でした。基本やテクニックを教えていただき安心できた部分があり、今後に活かそうと思えました。 【ワークショップ2について】 ・「プロミング的思考のできる教育」という辺りがよく理解できた。 ・プログラミングをどう活用したらよいのか、他の先生の意見などを聞けてよかった。 ・たいへん、興味深く、有益でした。苦手な分野で心配していましたが、サポートも丁寧で助かりました。 【ワークショップ3について】 ・グループで中心発問を先生方といろいろ話し合う時間が、様々な見方があってとても勉強になりました。 ・道徳の評価についての話が聞けて良かった。もっと詳しく知りたいです。 ・とても実践的で現場で生かせるものでした。中心発問の深さ、難しさにいつも悩まされています。参考にしたいです。 次回以降に希望する内容として、特別支援学級の児童の保護者との教育相談、「新指導要領における各教科等の教科の見方・考え方、情報モラル等、教育の現代的、今日的な課題」に関わるものが多く、参加の先生方の教育への意識の高さと熱意の強さが伝わってくるものでした。 幼児教育、初等中等教育、高等教育が今後の10年、20年を見据えた改善を具体化する今後を見据え、畿央大学現代教育研究所では、現職の先生方を対象とするワークショップを継続して実施いたします。不易の面と現代的な面との双方から教育課題の研究に取り組み、その成果をもとに充実した研修の場を提供できるよう努力いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
2017.05.26
畿央大学現代教育研究所主催「学びを結ぶワークショップⅤ」を開催します。
教育現場における教育力向上の一助となることをねらいに、畿央大学現代教育研究所が主催するワークショップの第5回目です。 テーマである「学びを結ぶ」は、子供の未来のために、私たち大学教員とご参加いただく現職の教育関係者の皆様がワークショップで育む学びで結ばれることを願って設定したものです。夏季休業中の研修として利用していただけるよう、教育にかかわる多くの皆様のご参加をお待ちしております。 【日時】平成29年8月9日(水)10:00~15:30 ワークショップ1 午前の部 10:00~12:00 午後の部 13:30~15:30 【小学校教員、教育関係者、保護者等 対象】 聴き上手になろう!話を引き出すコミュニケーションの基本 細越 寛樹(教育学部 准教授) ワークショップ2 午前の部 10:00~12:00 午後の部 13:30~15:30 【小・中学校教諭・教員 対象】 始まる!小学校でのプログラミング教育~Scratch体験~ 西端 律子(教育学部 教授) ワークショップ3 午後の部 13:30~15:30 【学校教員、教育関係者 対象】 みんなでつくろう!「特別の教科 道徳」 島 恒生(教育学部 教授) 昼食交流会 12:10~13:20 R棟1階食堂にて,軽食を準備いたします。 食事しながら、日頃の教育に関する話題を交流しましょう。 ※講座の詳細はPDFでご確認ください(下記画像をクリックすると、PDFが開きます)。 ※ワークショップ1・2の「午前の部」と「午後の部」は同一内容です。 ▼ワークショップ案内チラシ ▼ワークショップ詳細と申込用紙 申込方法 申し込み票に記載されてある必要事項を明記の上、E-mail または FAXにて送信してください。 【送付先】 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学総務部 畿央大学現代教育研究所ワークショップ係 宛 FAX:0745-54-1600 E-mail:rime@kio.ac.jp 問合せ先 TEL:0745-54-1602 畿央大学総務部
2017.04.05
平成29年度入学式を行いました。
607名の新たな畿央生が誕生! 2017(平成29)年4月4日(火)、畿央大学健康科学部346名、教育学部220名、健康科学研究科28名(修士課程22名、博士後期課程6名)、教育学研究科(修士課程)4名、助産学専攻科9名あわせて607名の新しい畿央生が誕生しました。学部は午前10時、大学院と助産学専攻科は午後3時から入学式を行いました。 門出を祝うように雲ひとつない快晴のもと、新入生と保護者の方々でキャンパスは華やぎました。学科長から一人ひとり呼名され、初々しい面持ちで新入生が起立、冬木正彦学長による入学許可の言葉をしっかりと受け止めていました。学長式辞では、「冬木学園の一員として建学の精神を身につけ、能動的に学んでいただきたい。」と述べられました。 続いてご来賓の山村吉由広陵町長、香芝市の廣瀬教育長、清水隆平後援会長からも新入生へのエールの言葉をいただきました。 新入生代表健康栄養学科1回生の家崎明日佳さんから宣誓、在学生代表松岡紗夜さんから歓迎の言葉があり、閉式となりました。その後、教職員の紹介、学歌の紹介、学生による歓迎行事と続き、ジャグリング部とチアリーディング部が華を添えました。 また午後3時からは、大学院 健康科学研究科・教育学研究科および助産学専攻科の入学式が行なわれました。 大学院および専攻科の入学生、全員の名前が読み上げられ入学を許可された後、それぞれの研究科長、専攻科長から祝辞をいただきました。より高度な学びと研究活動に向けての決意を固める、緊張した中にも和やかな入学式となりました。 入学式の様子は、大学公式facebookページでもご覧になれます。
2017.03.16
平成28年度卒業証書・学位記・修了証書授与式を行いました。
2016(平成28)年度卒業証書・学位記・修了証書授与式が3月15日(水)に冬木記念ホールにて挙行され、健康科学部281名(理学療法学科67名・看護医療学科92名・健康栄養学科75名、人間環境デザイン学科47名)、教育学部153名、助産学専攻科7名、大学院27名(健康科学研究科修士課程22名、博士後期課程2名、教育学研究科修士課程3名)の合計468名を送り出しました。 10時に開式、国歌斉唱を終えると、学部学科ごとの代表者に卒業証書・学位記・修了証書が手渡されました。その後、学長表彰が行われ、特に優秀な成績を修めた学生が各学科1名選ばれ、表彰状と記念品が手渡されました。 冬木正彦学長による式辞では、「建学の精神である『徳をのばす、知をみがく、美をつくる』を卒業後も実践し、大学で培った仲間との絆や支えてくださる周囲の皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、社会で活躍してください。」という言葉が送られました。続いて山村吉由広陵町長、清水隆平後援会長、唄大輔畿桜会長よりご祝辞をいただきました。 その後、学生自治会である畿友会長の光岡克真さんが在学生を代表して送辞を、卒業生を代表して現代教育学科の土山小梅さんが答辞を述べました。 午後4時からは会場をホテルニューオータニ大阪に移して「卒業パーティー」が開催されました。女子学生たちは袴姿からドレス姿にお色直しして再登場。全学科が一つのキャンパスにある本学では学科をこえた交流も多く、恩師を囲みながら仲間たちと終始笑顔の絶えない時間となりました。 大学公式facebookページに式典およびパーティーのフォトレポートを掲載しておりますので、合わせてご覧ください。 (facebookアカウントをお持ちでない方もご覧になれます) 卒業式 フォトレポート 卒業パーティー フォトレポート
2017.02.07
科研費採択件数、学生数5,000人以下の私立大学で関西1位に
学生数5,000人以下の私立大学で関西1位に、関西全体でも16位にランクイン 文部科学省から科学研究費助成事業(通称「科研費」)の配分結果が公表され、平成28年度は本学から39件1)の研究課題が採択されました。学部生在籍数5,000人以下の大学では関西1位となり、関西私立大学全体でも16番目に位置しています。 1)平成28年度に新たに採択された研究課題と平成28年度以前に採択された研究課題のうち、研究期間中にあるものを合算した件数 ※科学研究費助成事業は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、あらゆる「学術研究」を格段に発展させる独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。科研費は国の最大の研究支援であり、大学の研究力を表す指標の一つと言えます。例えばノーベル賞受賞者の東京工業大学 大隅良典栄誉教授や京都大学 山中伸弥教授も科研費による助成を得て研究をされてこられました。 科研費保有率は全教員の29.3%で、教員約3人に1人が科研費に採択されていることになります。本学の研究力の高さが証明された結果となりました。「教育」「研究」「社会貢献」がコラボしながら高いレベルで展開されていることが、本学の大きな特色と言えます。 関西私立大学 科研費採択件数ランキング(医科大・歯科大を除く) 順位機関名採択件数学部生数 1 立命館大学 527 32,580 2 近畿大学 410 32,325 3 同志社大学 366 27,053 4 関西大学 261 28,569 5 関西学院大学 256 23,498 6 龍谷大学 142 19,233 7 京都産業大学 121 12,806 8 甲南大学 83 9,256 9 大阪工業大学 82 6,745 10 摂南大学 78 8,083 10 武庫川女子大学 78 8,439 12 神戸学院大学 68 10,792 13 佛教大学 55 6,859 14 同志社女子大学 53 6,456 15 京都女子大学 40 6,102 16 畿央大学 39 2,116 16 追手門学院大学 39 6,500 ※採択件数は文部科学省ホームページから、学部生数は大学ポートレート(私学版)より抜粋 【その他のランキング記事】 週間東洋経済「本当に強い大学」 関西の私立大学で10位 2016年3月卒の就職率 関西3位~AERAムック「親子で探す 就職力で選ぶ大学2017」
2016.08.29
2016年度 教職員のための夏の公開講座を開催しました。
「教職員のための夏の公開講座」は、奈良県教育研究所および大阪教育センターの依頼に基づいて、夏休みの間に現場の先生方に知識を深め、得意分野はさらに伸ばしていただくことを目的に任意に選択受講していただく講座です。 畿央大学では2016(平成28)年8月25日(木)午前(10時30分~12時)・午後(13時30分~15:00)の2講座を設けました。奈良県・大阪府を中心に総勢80名を超える現職教員の皆様にご参加いただきました。 【午前の部】 『子どもの発達を支え、心をはぐくむ~神経発達症群(発達障害)の理解と子どもへの支援~』 講師:教育学部現代教育学科 小野 尚香教授 内容:2013年のDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)から神経発達症群(発達障害)についての解説。「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の考え方に留意しながら、ICF(国際生活機能分類)を用いての子どもの特性、行動、関係性、感情面に対する支援方法の紹介。 受講者アンケートでは、「説明の核にある『思い』を感じて良い時間でした」「今回の話をきいて、さらに日本の自分たちが行ってきた支援教育はすばらしいものだと感じました」「私の中で固まっていた専門用語がスッと溶けました。」「今日のテーマでもっと詳しいことを知りたい」など、ご意見をいただきました。 【午後の部】 『子どもと家族を支える~子どもをほめて育てるペアレント・トレーニングの考え方~』 講師:教育学部現代教育学科 古川恵美准教授 内容:医療機関、療育機関、大学、発達障害の家族会やNPO団体など、さまざまな場所・形で行われている「ペアレント・トレーニング」について。子どもの行動観察を基本に、好ましい行動をほめ、適応行動を増やしていくペアレント・トレーニングの基本的な考え方の解説、および模擬セッションでの『ほめるポイント』の検討。 受講者アンケートでは、「教員として2学期から使える内容であったのがうれしい」「保護者との対話について、大変参考になりました」「日々の子供への話や態度をふりかえるよい機会となりました。」「子どもの良いところをどんどん見つけて褒めていきたい」など、ご意見をいただきました。 今回の受講者アンケートを参考にさせていただき、今後とも教員のみなさんのお役に立てる講座設定に努めて参ります。 【過去の講座一覧】 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度 2009年度 2008年度
2016.08.15
「学びを結ぶワークショップⅣ」を開催しました。
畿央大学現代教育研究所では、教育現場における教育力向上の一助となることをねらいに2013(平成25)年度から夏に毎年ワークショップを開催して参りました。4回目となる今年は2016年8月9日(火)に「学びを結ぶワークショップⅣ」として、多様な子どもたちに十分な学びを確保していく支援、指導の在り方を参加者の皆様と共に考える場として、3つのワークショップを行い、71名のご参加をいただきました。 保育、教育に携わる方々71人がそれぞれ希望に応じて選ばれたワークショップに参加されました。どのワークショップも、皆様の積極的な参加のおかげで充実した時間を過ごすことができました。 ワークショップ1: ポジティブな行動支援で発達障害のある子供とその家族を支える - 家族の多様性に応えるための科学的実践- Joseph Lucyshyn 博士(カナダ ブリティッシュコロンビア大学 教育学部 准教授) 大久保 賢一(教育学部 准教授) カナダから、「ポジティブな行動支援(PBS)」について国際的に第1線で活躍されている「ジョー先生」をお招きして、同時通訳によるお話、演習が行われました。ポジティブな行動支援とは、問題行動のある人に対して効果的な環境をつくって問題解決を促す家族を中心とした支援です。はじめに、ポジティブな行動支援の意義や効果、手順について映像を交えながらプレゼンテーションがなされました。そして、「ショウタ君」の問題行動を例に、グループごとでどのような「問題行動」が起こったのか、問題校の起こった「直前のきっかけ」は何なのか、問題行動はそんな「セッティング事象」がある時が起こりやすいのか、考えていきました。幼稚園・保育所から福祉関係、保護者の方など幅広い立場からの参加がありました。 ワークショップ2: 運動学習と学習意欲からアプローチする楽しい体育の授業づくり 辰巳 智則(教育学部 准教授) 体育科では、文化的に価値ある運動を学ぶこと自体に価値が置かれています。そのためには、内発的な学習意欲を高め、楽しんで取り組める設定が必要となります。参加者は、何を行うかわかる「知識・理解」どうやって投げたらよいか工夫する「思考・判断」の段階を経て、できた、うまくいった「運動技能」の段階に到達することを輪投げ課題に取り組みながら実感しました。最後の輪投げでは、指示されたコーンに確実に投げ入れる参加者も現れ、大いに盛り上がりました。 ワークショップ3: 見て、ふれて、考える、インクルーシブ教育の視点からの図工の授業 西尾 正寛(教育学部 教授) 題材「クミ クミックス」をインクルーシブ教育の発想から見直すと、どの場面でどのような支援が必要なのか、段ボールを組み合わせたりつないだりする活動を通して体験的に学びました。多様なニーズに応じて一人一人の特徴にそった支援の在り方を、まずは材料を集める段階から考えてみました。今まで違う環境に戸惑わないよう、事前に知らせておく、フリップに書いて活動が視覚的にわかるようにする、教師と同じ側に座らせて手元を見せるなど具体的な手立てを参加者とともに考えていきました。最後はつくった作品を互いに鑑賞し、それぞれの発想の豊かさに賞賛の声があがりました。 昼食交流会は、教育学部長 前平泰志教授の「大学教員と参加いただく皆様との結び目がますます強く太くなってきました」とのご挨拶から始まりました。当日参加者を含め50名あまりの方々の参加で大盛況でした。 午前中のワークショップの成果を話し合われたり、講師の先生方に積極的に質問したりするなど、活発な交流が行われました。 ワークショップ終了後のアンケート(参加者の皆様の声)を抜粋して紹介させていただきます。 ・今日の学びはまさに「何を学ぶか」「どうやって学ぶか」「どうしていくか」のアクティブラーニングであったと感じた。 ・お昼ご飯を食べながら交流できたことがとてもよかった。交流できたため、午後からの活動がよりしやすくなり、気持ちよく活動できた。 ・PBSは初めて聞きましたが、とても分かりやすく教えていただきました。今後家族一丸となって、出来て当たり前ではなく、ほめて日々を過ごしていきたいです。 ・具体的に作業をしながら、普段の授業の様子を思い浮かべながらてきてよかったです。ホワイトボードでの考える機会もよかったです。 ・ワークショップ形式だったので、とても楽しく、また少人数のグループだったので話もしやすく参加できた。具体的な支援を考えることができた。子どもへの声かけも参考になった。 「次期指導要領改訂のまとめ」にも盛り込まれている「何ができるようになるか」「アクティブラーニング」「多様性の尊重」等を参加者の皆様が感じ取ってくださったのであれば、大変うれしく思います。これからも、教育の動向を受けつつ、大学と教育現場を結び、教員と教員、教員と子ども、子どもと子どもの「学びを結ぶ」発信を続けていきたいと思います。ワークショップを終えられ、帰路につかれる参加者の皆様の充実した笑顔が、この一日の成果を物語っているように感じられました。 畿央大学現代教育研究所では、今後もワークショップを継続していきます。現職教員の皆様の充実した研修の場を提供できるよう努力いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
2016.05.25
畿央大学現代教育研究所主催「学びを結ぶワークショップⅣ」を開催します。
教育現場における教育力向上の一助となることをねらいに、畿央大学現代教育研究所が主催するワークショップの第4回です。より多くの皆様に参加して頂きやすいよう「大阪府教育センター 平成27年度大阪府教職員自主研修支援事業 大学・専修学校等オープン講座」に参画させて頂いての実施です。 テーマである「学びを結ぶ」は、子供の未来のために、私たち大学教員とご参加いただく現職の教育関係者の皆様がワークショップで育む学びで結ばれることを願って設定したものです。夏季休業中の研修として利用していただけるよう、教育にかかわる多くの皆様のご参加をお待ちしております。 【日時】平成28年8月9日(火)10:00~15:30 ワークショップ1 10:00~15:30 【全校園教諭・教員、福祉関係者、保護者対象】 ポジティブな行動支援で発達障害のある子供とその家族を支える- 家族の多様性に応えるための科学的実践- Joseph Lucyshyn 博士(カナダ ブリティッシュコロンビア大学 教育学部 准教授) 大久保 賢一(教育学部 准教授) ワークショップ2 午前の部10:00~12:00 午後の部13:30~15:30 【小・中学校教諭・教員対象】 運動学習と学習意欲からアプローチする楽しい体育の授業づくり 辰巳 智則(教育学部 准教授) ワークショップ3 午前の部10:00~12:00 午後の部13:30~15:30 【全校園教諭・教員対象】 見て、ふれて、考える、インクルーシブ教育の視点からの図工の授業 西尾 正寛(教育学部 教授) 昼食交流会 12:10~13:20 R棟1階食堂にて,軽食を準備いたします。 食事しながら,日頃の教育に関する話題を交流しましょう。 ※講座の詳細はPDFでご確認ください。 ※ワークショップ1は午前・午後を通して行うため、2・3とあわせてお申込みいただくことはできません。 ※ワークショップ2と3の「午前の部」と「午後の部」は同一内容です。 ▼ワークショップ案内チラシ ▼ワークショップ詳細と申込用紙 申込方法 申し込み票に記載されてある必要事項を明記の上、E-mail または FAXにて送信してください。 【送付先】 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学総務部 畿央大学現代教育研究所ワークショップ係 宛 FAX:0745-54-1600 E-mail:rime@kio.ac.jp 問合せ先 TEL:0745-54-1602 畿央大学総務部
2016.05.19
8/25(木)教職員のための夏の公開講座を開催します。
校内研修では経験できないような「教育」や「健康科学」について、大学の教員による講義を開催し、教職員の方々に日々の教育実践に役立つ研修の機会を提供しています。参加を希望される先生方におかれましては、実施要項をご確認の上、お申し込みください。 番号日時内容講師 1 平成28年 8月25日(木) 10時30分~12時 (受付10時~) 会場:P棟2階 P203講義室 【定員】先着60名 子どもの発達を支え、心をはぐくむ ~神経発達症群(発達障害)の理解と子どもへの支援~ 2013年のDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)から神経発達症群(発達障害)について解説します。そして、「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の考え方にも留意しながら、ICF(国際生活機能分類)を用いて、子どもの特性、行動、関係性、感情面に対する支援方法を、事例を通して具体的に考えましょう。 教育学部 現代教育学科 教授 小野 尚香 2 平成28年 8月25日(木) 13時30分~15時 (受付13時~) 会場:P棟2階 P202講義室 【定員】先着60名 子どもと家族を支える ~子どもをほめて育てるペアレント・トレーニングの考え方~ ペアレント・トレーングは、医療機関、療育機関、大学、発達障害の家族会やNPO団体など、さまざまな場所・形で行われています。いずれも子どもの行動観察を基本に、好ましい行動をほめ、適応行動を増やしていくものです。今回は、基本的な考え方について解説します。そして模擬セッションで『ほめるポイント』について具体的に考えていきましょう。 教育学部 現代教育学科 准教授 古川 恵美 【実施要領】 受講対象 県内の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教職員 会 場 畿央大学 P棟2階 P203教室(講座1) および P202教室(講座2) 募集定員 各60名(先着順) 申込方法 官製はがき、Fax、もしくはE-mailにて、①~④を記入の上、下記へ申し込んでください。 ①講座番号 ②氏名(フリガナ) ③連絡先の電話番号 ④所属学校名 を記入のうえ、下記へ申し込んでください。 〒635-0832 北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学教育推進部 教職員向け公開講座係Fax0745-54-1600 E-mail:kikaku@kio.ac.jp 申込締切 平成28年8月12日(金) 問合せ先 畿央大学教育推進部 教職員向け公開講座係 Tel:0745-54-1601 主 催 畿央大学 後 援 奈良県教育委員会 お問い合わせ 畿央大学教育推進部 教職員向け公開講座係 Tel:0745-54-1601 ※個人情報については、本イベントの受付整理以外には使用いたしません。 ※当日午前7時現在で奈良県内のいずれかの地域で警報が発令されている場合、講座は中止します。
2016.04.26
日本看護福祉学会学術大会主催の市民講座「発達障害の理解とその対応」を開催します。
多様性に対して寛容な社会をつくるために 皆さんは「発達障害」ということばを耳にされたことはありますか?「LD(えるでぃー)」「ADHD(えーでぃーえいちでぃー)」「自閉症」「アスペルガー」などといったことばについてはどうでしょうか? 例えば、認知症は「誰でも発症する可能性がある病気」であるといえますが、発達障害は「多かれ少なかれ、誰でも元々その特性を持っているもの」であるといえます。認知症と同様、決して他人事ではないということです。発達障害を理解することは、人間の多様性を理解することにつながります。そしてその理解が、差別や排除を生まない「多様性に対して寛容な社会」を構築するための基盤となるのです。 是非、この機会に発達障害について一緒に学びましょう!皆さまのご参加を心よりお待ちしております。 日 時 2016年6月25日(土)15:00~15:40 (受付14:30~) 会 場 畿央大学 冬木記念ホール 内 容 発達障害の理解とその対応 ―多様性を「障害」としないための環境設定と教育ー 講 師 畿央大学 教育学部 現代教育学科 准教授 大久保 賢一 対 象 奈良県在住一般市民、医療関係者、介護福祉関係者、学生、教職員 申 込 事前申込不要 ※当日、直接会場へお越しください 費 用 無料 主 催 日本看護福祉学会学術大会事務局 大会長: 畿央大学 健康科学部 看護医療学科 山崎 尚美 大会事務局長: 畿央大学 健康科学部 看護医療学科 林 有学 ※この講座は、2016年度から施行された障害者基本法に基づき、発達障害のある方を(子どもから大人まで)地域で支えるために、専門家による発達障害に関する基礎知識を学ぶ機会として日本看護福祉学会学術大会が主催・企画したものです。 第29回日本看護福祉学会学術大会のご案内 6月25日(土)・26日(日)に畿央大学で日本看護福祉学会第29回学術大会が開催されます。テーマは「地域で創る認知症ケアのあり方-多死社会におけるこれからの看取り-」です。その背景として、認知症者が増えるとともに必要な医療や介護サービスの拡充も求められ、認知症者を支える家族や専門職も今以上にケアの質の向上を求められています。また、2015年4月に施行された新オレンジプランでは早期診断から終末期まで地域で支える認知症ケアの包括ケアシステムの構築が推奨され、地域住民ともに認知症の啓発活動の方法を考え、認知症者を支援する地域づくりが求められています。皆様とこれから必要とされる地域に根差した認知症ケアのあり方や最期をその人らしく迎えることができる社会のあり方について議論したいと考え学術大会を開催する運びとなりました。学内外の多くの方の参加をお待ちしています。 ▼日本看護福祉学会学術大会(クリックするとPDFが開きます) 【第1日目:6月26日(土)】 基調講演「地域で支える認知症医療のあり方」 原健二氏(医療法人高清会 高井病院 回復期リハビリテーションセンター長) 教育講演「その人らしく最期を迎えるために」 桑田美代子氏(医療法人社団慶成会 青梅慶友病院看護介護開発室長/老人看護専門看護師) 市民講座「発達障害の理解とその対応」 大久保賢一氏(畿央大学教育学部現代教育学科 准教授) シンポジウム「地域で創るテーラーメイドな認知症ケア」 木村秀子氏(公益社団法人 認知症と家族の会 奈良県支部副代表) 若野達也氏(若年認知症サポートセンターきずなや 代表) 鷲尾佳胤氏(広陵町 地域包括支援センター 主任介護支援専門員) 西千亜紀氏(医療法人鴻池会 秋津鴻池病院 認知症看護認定看護師) 吉川聡史氏(特別養護老人ホーム 和里(にこり) 施設長) 情報交換会 18:30から 20:30まで橿原ロイヤルホテルにて 【第2日目:6月27日(日) 65演題の研究発表(口演・示説) 招聘講演「台湾の認知症ケア」 陳玲穎氏 交流集会 タッチングの効果、コミュニティカフェ・認知症カフェに関する内容 大会参加費は下記の通りです。 学会員 事前申込6,000円 (当日申込7,000円) 非学会員 7,000円 大学院生 4,000円 学生 1,000円
2016.04.12
7月17日(日)2017年度大学院説明会を開催します
2016.02.07
大学院同窓会 臨時総会を開催しました。
大学院同窓会の畿桜会(畿央大学同窓会)への統合が可決されました。 2016(平成28)年2月2日(火)19:30より、畿央大学大学院臨時総会が開催され、大学院修了生18名が参加しました。 今春、教育学研究科1期生が修了し同窓会に入会すること、また会の活動がスムーズに行われ大学院の活性化につなげるため、大学院同窓会の発展的解散と畿央大学同窓会「畿桜会」への統合が提案されました。 統合に向けては下記5点が合わせて提起されました。 ・畿桜会に「大学院部会」を置くこと ・大学院部会の代表幹事は松下会長および畿桜会会長に一任すること ・同窓会口座残金を畿桜会に移行すること ・正会員の終身会費は16,000円とし、大学院同窓会の正会員からは別途徴収しないこと ・大学院同窓会での同窓会補助については、松下会長が畿桜会会長と協議して、畿桜会総会に諮ること 上記内容は会則第12条5に従い、議長を除く総会の出席正会員全員賛成で可決されました。 この総会決議により、大学院同窓会は本年6月19日(日)の畿桜会総会での承認をもって畿桜会に統合され、そのことによって発展的に解散することになりました。 大学院修了生同士のつながりをより深めていくための解散・統合になるよう、畿桜会と連携しながら畿央大学もサポートを続けていきます。
2016.01.14
現代教育研究所プロジェクト研究成果報告会のご案内
畿央大学現代教育研究所が平成25(2013)年度より取り組んできたプロジェクト研究の成果報告会を行います。 畿央大学の研究リソースを学校・園の現場の教育力向上に活かすべく,現職の先生方の協力を得ながら進めてきたものです。 6つの報告の合間には、私たちと現場の先生方が日頃の課題について交換し合うブレイクタイムも用意しております。 皆様のご参加をお待ちしております。 プロジェクト研究の概要につきましては、下記URLをご参照下さい。 https://www.kio.ac.jp/rime/study/ 日 時 2016年3月5日(土) 13:00~17:30 会 場 畿央大学 E102講義室 (受付12:30~E棟1階入口付近) →アクセスはこちら 内 容 プロジェクトⅠ報告 13:10~13:50 「小学校現場における図画工作科教科書教材活用のあり方の研究」 プロジェクトⅡ報告 13:50~14:30 「初等中等教育の情報化および情報科教育の実践開発研究」 プロジェクトⅢ報告 14:30~15:10 「CEAS/Sakaiを媒介とした教師、学習者、学習教材の相互関係づくりを目指した英語授業創造のための実証的研究」 【ブレイクタイム】15:20~15:45 プロジェクトⅣ報告 15:50~16:30 「教員養成大学・学部における地域貢献の取り組みに関する事例研究」 プロジェクトⅤ報告 16:30~16:55 「ダイバーシティ教育開発の基礎的研究」 プロジェクトⅥ報告 16:55~17:20 「小中連携を視野に入れた英語 Can-Do Listの作成」 定 員 80名(先着順、参加無料) 【参加申込方法】 ① 氏名(ふりがな)、②勤務先、③連絡先住所・電話番号、④メールアドレスを明記のうえ、FAXもしくはメールで、2月29日(月)までにお申込みください。 なお、畿央大学卒業生の方は⑤卒業年月を明記してください。 ※申込み票は、こちらからもダウンロードできます。 【宛先】 畿央大学総務部 現代教育研究所プロジェクト研究成果報告会係あて FAX:0745-54-1600 E-mail:rime@kio.ac.jp 【お問い合わせ】 畿央大学総務部 TEL:0745-54-1602 ※個人情報については、本イベントの受付整理以外には使用いたしません。
2015.12.09
高校「情報科」におけるクラウドを活用したWebサイトの構築と情報発信に協力しました~教育学研究科
畿央大学大学院教育学研究科では、①いじめや不登校の問題、② 特別支援教育の充実、③ ICTを活用した教育方法・技術の開発・応用の三つの課題を中心に教育研究に取り組んでいます。 今回は、関西中央高校との③ICTを活用した教育方法・技術の開発・応用の研究に繋がる取り組みを紹介します。 11月21日(土)、桜井市にある関西中央高校(冬木学園)にて、クラウドサービスを利用した情報発信の実践が行われました。本実践では、無償でかつクレジットカードの登録なしに利用できる学生支援サービス(DreamSpark)により、マイクロソフトの最新クラウドサービス(Microsoft AZURE)を活用し、Webサイトを構築しました。 実践に取り組んだのは、関西中央高校の表現・情報コースの2年生16名と同校の教務部長であり、情報科担当でもある村上徹教諭です。教科「情報」(科目名:「情報の科学」)においてネットワークに関係する単元の実習として(株)日本マイクロソフト、Microsoft MVP for Microsoft Azureの廣瀬一海氏、および西端律子教授(いずれも畿央大学大学院教育学研究科)らの全面的なバックアップのもと実施されました。 100分という限られた時間の中で、マイクロソフトアカウント及びDreamSparkの登録、Azureの設定、Webサイト制作アプリケーションのダウンロードおよび構築を行いました。その中では、実習のみならず、進化するクラウドサービスによる情報化社会の進展やパスワード管理の重要性などの講義も含まれています。 村上教諭は「ネットワークに関する学習はなかなか机上の学習では理解しづらいことが多く、また最先端のテクノロジーは教科書ではカバーできないので、最先端の現場をよく知る廣瀬さんの話を聞く機会は生徒にとって貴重な経験となりました」と述べています。また、授業後、生徒の一人、森本凜さんは「とても楽しく授業をしてくださって有難うございました。クラウドの知らないことを学べてとても嬉しく楽しかったです。もっと長時間学びたかったです。」とコメントしていました。 現在、高等学校では情報科が必履修科目であり、情報活用の実践力、情報の科学的な理解、情報社会に参画する態度の3観点から授業が行われています。しかし、情報技術に関連する分野は日進月歩であること、また、教科書という性質上、執筆から発行および実際に使われるまでに数年のタイムラグがあることなどから、「クラウド」の記述のある教科書は限られています。 多くの情報サービスがクラウド上で展開され、知らず知らずのうちにクラウドサービスを利用している社会において、その仕組みを科学的に理解するだけでなく、情報発信という体験を通し、情報活用の実践力および情報社会に参画する態度の醸成をめざした、貴重な実践でした。実際に教材を作成し、実践指導をおこなった廣瀬氏によると、今回利用した教材は広く公開するとのことで、今後多くの高等学校での活用が期待されます。 今後も畿央大学大学院教育学研究科では、教育現場の実践で活躍している先生方と連携しながら現代教育の問題の解決に寄与していきます。 【関連記事】畿央大学大学院教育学研究科開設フォーラムを開催しました。 働きながら通える「畿央大学大学院」のヒミツって?(YouTube) マイクロソフト「MVPグローバルサミット2015」参加レポート~大学院教育学研究科教育学部 西端律子教授が「Microsoft MVP for Surface」を受賞しました。
2015.12.03
畿央大学大学院教育学研究科開設フォーラムを開催しました。
開設記念フォーラムは約100名の参加者を得て、盛大に開かれました!!テーマ「学級をめぐる教育臨床知の創造 ~「個」と「集団」をキーワードに、「自立」と「協働」に向けて~」 2016(平成27)年11月21日(土)の午後、約100名の参加をいただき、熱気あふれる中、畿央大学大学院教育学研究科 開設記念フォーラムが開かれました。 本学大学院教育学研究科は、① いじめや不登校の問題② 特別支援教育の充実③ ICTを活用した教育方法・技術の開発・応用の三つの課題を中心に、教育研究に取り組んでおり、これらの最先端の研究成果を報告するとともに、「個」と「集団」をキーワードとして整理し、学級をめぐる教育臨床知を高めていくフォーラムとなりました。 最初に、白石研究科長から、本学の目指す「臨床知」についての基調報告があり、教育現場の実践研究と大学の理論研究の融合を目指す本学の理念と、今回のテーマである「個」と「集団」の相補性の意義について述べられました。 続いて、取り組んでいる3つの分野の課題について報告が行われました。「いじめ・不登校問題の分野」からは、本学大学院の細越寛樹先生と大阪府立岬高等学校の濵﨑年久校長先生が、個と集団の多様性やそれをとらえる力量の向上、規律性と親和性のバランスなどについて報告がありました。 「特別支援教育の分野」からは、本学大学院の渡邉健治先生と香芝市立下田小学校の芳倉優富子先生から、集団の中での個別化や個別的なアプローチの大切さや、個が学んだ力を活躍させて自信や達成感を味わわせる集団の場についての報告がありました。 「ICTの分野」からは、本学大学院の西端律子先生と大和高田市立陵西小学校の木村優希先生から、ICTを活用した個や集団へのアプローチの最先端の取組や成果とともに、タブレット端末を使い、学級外へと広がった協働学習の実践や今後の課題についての報告がありました。 3つの報告後、交流会として、それぞれの報告者への質疑応答とともに、集団のもつ力の大きさやそれを引き出すポイント、各分野での今後の研究・実践の展望について交流しました。 3つの異なる分野での、まさに協働となったフォーラムでしたが、① 個を取り巻く集団の多様性、② 個と集団の理解を深めていくことの重要性、③ プラスにもマイナスにも働く集団のもつ力の大きさと可能性などを確認し、それぞれの分野での今後の深化を期待して、フォーラムが終了しました。 さらに、その後の懇親会にも、多くの参加をいただき、至る所で話の花がどんどんと咲き、ここでもまた、協働の場となりました。 最後になりましたが、登壇いただいた方をはじめ、参加していただきました皆様、ありがとうございました。本学大学院は、益々の発展を目指して頑張って参ります。ご支援のほど、よろしくお願い致します。なお、本フォーラムの様子は、翌日に奈良新聞にも大きく取り上げていただきました。 報告 教育学研究科主任 教授 島 恒生 【関連リンク】 大学院教育学研究科 働きながら通える「畿央大学大学院」のヒミツって?(YouTube)