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企業・行政の方へ

2010.09.07

畿央大学の充実したプログラムにもとづく子育て支援講習会が終了しました。

60歳以上のシニア向け就業支援プログラム「子育て支援講習会」が、2010(平成22)年8月23日から9月3日までの10日間、畿央大学内の各教室および施設、畿央大学付属幼稚園において行われました。この子育て支援講習会は、社団法人奈良県シルバー人材センター協議会からの受託事業で、奈良県内在住の60歳以上の方々を対象にいつまでも元気に働く意欲をもって社会に貢献していただきたいとの目的のもと、毎年夏に実施しています。子育て支援は、国の重要な施策に位置付けられており、子育て経験豊富なシニアパワーを活かそうという厚生労働省のバックアップもあります。しかし、30~40年前の子育て環境と現在では大きく異なっており、ギャップに戸惑うことのないよう、畿央大学の多彩な専門家グループ総勢20数名が講義と実技の両面からサポートしています。今回も元気なシニアの方30名が参加され、全員がほぼ皆勤でした。 以下、授業の様子を講義テーマと写真でリポートします。   育てに関する政策動向(白石教育学部長) 信頼関係の重要性(三好教授) 子どもの心身の発達(三好教授) 妊婦から幼児までの世話(澤井講師) 子育て支援の現状と背景(大城講師) 絵本でつかもう子どもの心(金子教授・今村) 子どもの病気・障害の捉え方(岡本教授・上田) 子どもを守る(北條講師) 子どもの健康を育む食育(喜多講師) 自然と触れ合う(渡辺教授) 音を合わせて感じる音楽(坂本准教授) 子どもの遊びの世界(柳父教授) 自然物を使ったものづくり(村田准教授) 子どもと楽しむ運動遊び(永渕講師) 作って楽しむ(西尾准教授)  畿央大学付属幼稚園見学 (澤井講師、粕井准教授) 家庭と地域の連携を(廣瀬講師) 10日間よく頑張られました!修了証書授与式   60歳を過ぎて10日間通学し朝10時から夕方4時までびっしり毎日授業を受けるって、ほんとうに大変なことなのです。でもみなさん毎日がドキドキ、わくわくで楽しんで来校されました。そして全く知らない方30名みんながうち溶け合って地域の新しい友達の輪ができました。これこそが大きな財産となって、講習で得た知識・経験とともに社会に役立っていくものと願っています。みなさん、お疲れさまでした、そしてこれからも健康で生き活きと頑張ってください!畿央大学はシニアのみなさまを応援しています。

2010.09.02

第2回やまとフォーラムを開催しました。

2010(平成22)年8月29日(日)13時より17時まで、畿央大学冬木記念ホールおよび講義教室において、「第2回やまとフォーラム―教育・文化・健康―」(基調講演を含む全15講座)を開催しました。このフォーラムは、学校法人冬木学園の社会貢献活動の一環として開いているもので、昨年度に続いて2回目となります。まず、冬木智子理事長のご挨拶とお礼、地元広陵町平岡仁町長のご挨拶に続いて、奈良「法徳寺」副住職倍巖良明(ばいがん りょうみょう)師の基調講演が行われました。   正面玄関 ホール受付 冬木智子学長ご挨拶   平岡仁広陵町長ご挨拶 講座の詳細はこちら→   倍巖良明師の基調講演「喜びと感謝と敬いの心」~私たちは支えられ、生かされている~ 冬木記念ホールには、350人を超える聴講者が集まり、倍巖良明師の説法に聴き入りました。倍巖師は、大学卒業後、薬師寺故高田好胤師に師事し薬師寺伽藍にて法話を担当。現在、奈良市生涯学習財団理事、NPO法人さんが俥座副理事長として活躍中で、ならまち復興と奈良の観光産業の発展に奔走されています。趣味でバンジョーを弾いては歌手の高石ともやさんらと一緒に歌ったり、ならまちにある「テンテンカフェ」(故河島英五氏奥様経営)で2カ月に1度「カフェDE説法」を開催している異色の名物和尚さんです。   五観の偈(食前の言葉)から、人は食物を摂らなければ死に至るが、その食物は多くの人々の労力と家畜や魚など生あるものの犠牲のうえに我々の糧となっているのであるから感謝して食さねばならない。食前にはいただきます(合掌)の感謝の言葉が大事で、日本には茶道、華道など良き文化作法として残ってきているが、それは形を大事に今に伝えてきたからこその結果であり、感謝の心も声に出し表現していくことから始めなければなりません。そして、仏の道においても私たち普通の人でも、毎日続けることによって人格を磨いていくことにつながります。故高田好胤師の当時のエピソードやユーモアを交え、わかりやすい言葉で説法していただきました。   ●公開講座ではカラーセラピー、アロマテラピーの癒し系が人気   一挙14の公開講座を開講しましたが、癒し系の講座が人気でⅠ限目中屋和恵講師による「人類の遺産アロマテラピー入門」では有機物質がもたらす自然療法、芳香としての精油の使い方と効果などについて実演もしていただきました。Ⅱ限目林由恵講師による「人の心をギュッとつかむカラー活用術」では人は最初の6秒間の第一印象で決まるので、パーソナルカラーを知り自分の魅力を引き出す色づかいに心がけることが大事、そして相手の心をつかんでなりたい自分になろう、と力説されました。   アロマテラピー入門(中屋講師) あなたの魅力を引き出す色づかい(林講師) また、自然と向かい合う新井博子講師による「化学マジック&葉っぱと森と炭素のゆくえ」、自然とエコの菜の花バイオマス提唱の高澤正雄講師による「あなたも取り組める地球温暖化防止対策」も好評で、人は自然とともに生きる、共存していることを実感できる講座に多くの方の関心が集まりました。   化学マジック&葉っぱ…(新井講師) 菜の花バイオマス(高澤講師)   ●大和伝統野菜の栽培と農家レストラン経営で地産地消、食文化の継承!   地元広陵町は靴下となすびの町、サラダなすや大和伝統野菜に有機農法をとり入れている杉本雅照講師による「農家さんってガンコ!」、そして奈良市高樋町で大和野菜を自農し奈良まちで農家レストランを経営する三浦雅之講師による「大和野菜について学ぶ」の2つの講座には、“大和野菜”に関心がある方、家庭菜園を楽しむ方や専業農家の方など、多くの受講生で賑わいました。   農家さんってガンコ!(杉本講師) 大和野菜について(三浦講師 ●公開講座で根強い人気は考古学や歴史文化です(広陵町は古墳の町)   広陵町のもう一つの顔は、日本で一番古墳の多い町。町文化財保存センター井上義光講師による「巣山古墳の発掘調査」、そして香芝市教育委員会事務局山下隆次講師による「長屋王と葛城北部地域」、また万葉文化館曹咏梅講師による「万葉の歌から北葛城を訪ねてみよう」には、地元の考古学ファンや万葉ファンが教室を埋め尽くしました。   巣山古墳の発掘調査(井上講師) 長屋王と葛城北部地域(山下講師)   万葉の歌から北葛城を…(曹講師)     ●畿央大学は「健康」・「教育」に力を入れています!   健康に関心のある方が多い、その証明となったのが畿央大学理学療法学科助教瓜谷大輔先生による「姿勢を正して、健康なカラダをつくろう!」で、最大230名収容の大教室が満員になりました。姿勢が悪いと肩こり、腰痛、手足のしびれ、頭痛などすべてに影響します。好きな音楽を聴いたり演奏したりすると、血管機能や生理器官、心の安定に効果があると説く現代教育学科准教授坂本暁美先生による「今こそ音楽!」も音楽室が溢れんばかりとなりました。   姿勢を正して…(瓜谷講師) 今こそ音楽!(坂本講師)   また、人間環境デザイン学科教授佐藤昌子先生による「水の力、光の力」、健康栄養学科教授森友彦先生の「畿央大学発健康スィーツが全国デビュー」、看護医療学科助教目良宣子先生の「ひきこもる若者の理解と対応」の畿央大学らしい多彩なテーマの講座も人気を博しました。   今回外部講師として講義していただいた9名、畿央大学教員5名の14の公開講座の延べ受講者数は約900名、倍巖師の基調講演を含めると約1,250名以上となります。昨年度第1回目フォーラムの2~3割増の聴講者のみなさんが来校していただき、ありがとうございました。 受講後アンケート結果においては、「共感できる内容で、いつも楽しみに受講しています。」「学生時代にかえったようです。」など、リフレッシュな公開講座として地域のみなさんに受け容れられていることが窺えました。倍巖師の言葉どおり、畿央大学をはじめとする学校法人冬木学園も地域のみなさんに支えられ生きており、これからも志高く発展し続けてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。(合掌) /p

2010.08.25

小学5・6年生向け「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開講しました。

2010(平成22)年8月21日(土)10時から16時まで、『ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~』を小学校5~6年生26名(保護者同伴)を対象に、“食べ物の「おいしさ」と「こく」をサイエンスする~調理科学の旅に、いざ出発!~』をテーマにして、開講しました。 この親子体験型講座は、科学研究費補助金を管轄する文部科学省の外郭団体である財団法人日本学術振興会に畿央大学が応募して採択された事業で、今回で2回目となります。   今回の受講生募集にあたっては、定員20名に対して40名以上の応募があり、大阪市、堺市からの参加を含めて合計26名(男子4名、女子22名)の元気な小学生とその保護者の方々の参加となりました。   10時からの開講式、オリエンテーションに続いて、日本学術振興会から見学者として来ていただいた神戸大学大学院理学研究科教授三村徹郎先生による科研費の説明の後、第1限目は本イベントの実施責任者である健康科学部健康栄養学科教授山本隆先生による『食べ物の「おいしさ」と「こく」についての講義を行いました。食べることの目的、「おいしい」ってどういうこと?、「おいしさ」の分類、和食の特徴、日本人による「うま味」の発見、「こく」って何なの?、などについて詳しく学びました。   実施責任者山本隆教授の開講ご挨拶 神戸大三村教授による科研費の説明 おいしさって?うま味を発見したのは日本人!こくってなに?山本隆教授   2限目は、健康栄養学科上地先生、柴田先生、花岡先生による『おいしさとこくをサイエンスする』調理実習。和食はうどん、洋食はカレーシチューを6グループに分かれて作りました。だしを使わないうどん、こんぶとかつおのだしを使ったうどん、ルウを使わず肉を入れないカレーシチュー、ルウを作って肉を入れたカレーシチューなど実験をかねていろいろなケースで「おいしさ」と「こく」の有無について受講生に実際に調理してもらいました。   うどんだしのとり方の実演 各グループには畿央大生がフォローアップ 小学校でも習うのかな?手際がいい! 見ているだけの子は誰もいません!   出来上がった“作品”は、みんなで学食で試食しました。こくのないうどんだし、こくのあるだし、って食べ比べるとよくわかります。やっぱり、こっちの方がおいしいねって親子で実感!市販のカレールウではなく、カレー粉からみんなで作った肉入りカレーは手作り感いっぱいでお味も最高!お代わりをする受講生も続出しました。   3限目は、理学療法学科助教松本大輔先生による『胃腸の機能を整える健康体操』です。いっぱい走ったり、頑張って筋トレをするのではなく、腹筋運動(腹式呼吸、身体のひねり、マッサージなど)を定期的に続けることを提唱しています。運動したり、勉強するとお腹が減っておいしく感じやすくなります。   4限目は、上地先生による『おいしさの測定と食生活』。同じ味でも人それぞれによって感じ方が違います。食べ物の味は五味(うま味、甘味、酸味、塩味、苦味)をベースとして、ここに日本独特の「こく」をプラスすることによって“味”が体系化できます。この味の濃淡を数段階に分け、どの段階で識別できたかをグラフとして表すことによって、その人だけの味のグラフが出来上がります。人は長年の食生活で固有のグラフを持ちますが、感じ方って違って当然なのです。みんななっとく!     最後に、冬木智子学長から全員に修了証書「未来博士号」授与式、そして学長講話がありました。     そして、みんなで記念撮影! 受講後のアンケートでは、「だしの有無でこんなに劇的に味が変わるなんて驚きました。離乳食以降、ちゃんとだしをとっていませんでしたが、再開します。」「講義、調理実習、試食、食後の運動、実験と、次から次へと楽しい講座でした。」「親子で楽しく学習・体験させていただきました。」など好評で、ご家族の夏休みのいい思い出づくりにもなれたようです。

2010.08.04

YOMIURI SPECIAL「就職に強い大学2011」で関西1位に!

YOMIURI SPECIAL「就職に強い大学2011」(2010.7.17号)で2010年度の大学別就職ランキングが発表されました。就職決定者300人以上の国公私立大学の中で畿央大学は関西地区で堂々の1位となりました。全国でみても5位にランクイン、また就職決定者300人未満の大学を含めても全国で18位ということになります。また、2010年3月に初めての卒業生を送り出した教育学部の就職率は93.6%で、初年度から分野別ランク全国4位となっています。 長びく不況で多くの大学が率を落とす中、91.5%→93.1%→94.3%と率を伸ばしてきた畿央大学は「本当に就職に強い大学である(記事本文より)」ということがデータとして証明され、受験生や関係者の皆様に知っていただくことができたと思います。  ※就職率 = 就職決定者/卒業者数-大学院進学者数     「All for One & One to One」 ~全ては一人のために、そして、個々に合った支援を個人のために~畿央大学はこれからも希望者の就職率100%を追求していきます。それが学生の夢を実現することだと信じるからです。入学当初から将来の進路について考える充実のキャリアサポート、夢の実現につながる就職活動支援プログラム、そしてクラス担任とキャリアセンタースタッフが一体となった徹底した個別指導。全ては一人のために、そして、個々に合った支援をモットーに、畿央大学はこれからも万全のキャリア教育を行い、就職支援体制を整えていきたいと考えます。 進路支援部長 大山 章博

2010.06.28

第2回FEPホール企画「桂文我おやこ寄席」を盛大に開催いたしました。

2010(H22)年6月26日(土)、冬木学園(畿央大学・関西中央高校・畿央大学付属幼稚園)教育推進プロジェクト[略称FEP]のホール企画の第2回目イベントとして「桂文我おやこ寄席」を開催しました。冬木学園は、建学の精神(徳をのばす、知をみがく、美をつくる)を基本理念として教育研究活動を進めています。その教育の成果および学園の持つ物的・人的資源を広く社会に提供する使命を負っているとの考えのもとに、畿央大学内の冬木記念ホールを無料開放して地域の方々に生涯教育の一環となる定期的な催しを行おうというのがホール企画のねらいです。今回は、上方落語界で人気・実力ともに抜群の桂文我師匠をお招きして、とくに子どもたちに、日本の伝統芸能である落語の面白さ、奥深さを体験してもらおうと「桂文我おやこ寄席」を行いました。   梅雨空の中でも約400名が来場 来場風景 冬木ホール内受付 開演前の様子 文我さんは、年間約300回もの落語会を開催されており、また約20年前から全国各地で「おやこ寄席」を開いて子どもたちに落語の楽しさを語られています。当日のお題は「お楽しみ」ということで会場内の子どもたちの顔を見てから決められました。最初の導入部分は、お弟子さんの桂まん我さんを高座に座らせて、一人で何役も演じる語りの妙味、扇子を使ってうどんの食べ方、手ぬぐいを本に見立てての読み方などちょっとした小道具ひとつとしぐさでできる無数の表現方法などを教えていただき、子どもたちは夢中で見入っていました。     続いて、桂文我さんの落語「平林」は、字の読めない丁稚が「平林」さんに手紙を届ける面白おかしなお噺です。そしてアンコールは「権兵衛狸」。笑いの渦が何度も湧きおこり、子どもたちと保護者の観客は文我さんの噺芸にただただ引き込まれていました。     高座の終了後、噺のあとの余韻覚めやらぬなか、ホールの外では桂文我師匠とまん我さんのサイン会と写真撮影がありました。落語本、CD、扇子、手拭などいろんな“桂文我グッズ”をお持ちいただき、よい記念となりました。   公演後のアンケートでは、「はじめて寄席を生で観る、聴く良い経験ができました」、「子どもの笑顔が見れた」、「落語等日本文化に触れる機会をいただき貴重な一日でした」など、中には「お話の仕方が枝雀師匠(文我さんの師匠)に似てらっしゃって懐かしく思った」という保護者の方もおられました。子どもたちにも学生スタッフが感想を聞いたところ、「落語の小道具の説明がよかった」、「文我さんとまん我さんの掛け合いが面白かった」、「また聞きたい」という返事をたくさんいただきました。FEPホール企画では今後とも親子で楽しめるイベントなど企画してまいりますので、ご期待ください。

2010.05.31

「学生店舗モニター」で改装設計デザインを提案しました。

人間環境デザイン学科4回生(加藤ゼミ)が、産学連携事業の葛城地区広域商工会「学生店舗モニター」で診断先企業の店舗改装設計デザインを提案し、学生の素直な意見が経営者の心をとらえました。   2010(平成22年)3月に実施した葛城地区広域商工会依頼による「店舗モニター」で、王寺町にある花屋さんへの提案で、学生たちの意見が実際に取り入れられるかもしれません。店舗モニターでは大学生の目(客側)から見て、もっとこうすればお店に入りやすい、買いやすい、ここを直してみては、という提案をしています。店舗も自宅同様、長年使い慣れた本人には改善点に気づきにくいもので、他人からズバリ指摘されてやっぱり、なるほどと思うものです。学生たち10人は加藤信喜准教授の監修のもと、店舗改装設計デザイン提案書16ページ(設計図10枚含む)をまとめ、改装後の店舗模型も作って、5月27日王寺町商工会館において施主と工務店社長にプレゼンテーションを行いました。     コンセプトは、花の色を際立たせるために、背景である店内はモノクロームで統一し、直線を基調としたデザインで、モダンかつシンプルな空間の演出。狭いスペースの中で商品の花を引き立てる工夫や雑貨販売コーナーを確保するための整理収納棚の設置も欠かせません!大きな改善点は、①コンセプトの統一、②作業台の一体化、③照明計画の3つです。花屋らしいロゴマークを看板・名刺・ステッカーに使用しているのも粋な計らいです。ローコストで最大の効果を上げるためのヒントが随所に盛り込まれたプレゼンでした。ここまで精緻な製図を引いてあればすぐに見積もり計算ができる、と工務店社長さんにもお墨付きをいただきました。来月には見積書を施主に提示し、工事に踏み切ることができるかどうかが決まります。プレゼンのあと、施主の悩みや細かな改良点の確認のため、みんなでもう一度店舗を見に行きました。     学生店舗モニターでは、昨年度に中華料理店の照明器具を一新していただいた実績がありますが、今回のように店舗改装まで到る例は初めてです。学生たちの真摯な意見を受け止めてくださる経営者の方々、帯同してくださる商工会関係者、学生に指導し監修していただく指導教員のみなさまの支援があって成り立つ産学連携事業なのです。学生たちにとっては街すべてが大きなキャンバス、生き生きしている人々とその生活がデザインの対象です。店舗モニター企画はまだまだ続きますので、乞うご期待ください!!

2010.05.10

地域連携イベント「第11回クリーン&歴史ウォーク」に参加しました。

4月25日(日)、さわやかな好天のもと、地元・広陵町を舞台に「第11回クリーン&歴史ウォーク」が行われました。このイベントは、「美しい街づくりに参加しながら・・・古代に夢とロマンを!」をキャッチフレーズに、古墳などを巡りながら美化活動を行うものです。今回のコースは、「エコール・マミ」→「かつらぎの道」→「牧野古墳」→「石ヶ谷古墳」→「エコール・マミ」。   特に、最初に訪れた国指定史跡の牧野(ばくや)古墳は古墳時代後期の大型円墳(直径約50m)で、舒明天皇の父にあたる押坂彦人大兄皇子の墓の可能性があると言われています。三段ある墳丘の二段目に巨大な横穴式石室が開口しており、中には石棺を見ることができます。参加者は数十人ずつのグループに分かれて石室の中に入り、「広陵古文化会」平井儀一会長と「ふたかみ史遊会」畑中俊剋会長による解説に聴き入りました。円墳の外側の史跡公園では、残り少ない八重桜を惜しみながら美化活動を行いました。また、昼食後の「交流セミナー」では、両会長による「馬見古墳群について」と題しての対談が行われました。   本学からは、ボランティアセンターや人間環境デザイン学科の教員が実行委員に加わり、準備や運営を行っています。今回は12名の女子学生がボランティアスタッフとして参加し、受付・安全誘導・美化活動などを行いました。次回のクリーン&歴史ウォークは、「第27回全国都市緑化ならフェア」のメイン会場でもある馬見丘陵公園を舞台に、秋に開催される予定です。     主催:クリーン&歴史ウォーク実行委員会 後援:畿央大学、広陵町教育委員会、香芝市教育委員会、独立行政法人都市再生機構西日本支社 協力:畿央大学学生、広陵古文化会、ふたかみ史遊会、   社団法人葛城青年会議所広陵地区・香芝地区推進委員会 協賛:(株)関西都市居住サービス エコール・マミ営業所、エコール・マミ店舗会

2010.05.08

管理栄養士国家試験結果~2010年3月卒業生

第24回管理栄養士国家試験の合格発表が5月7日に行われ、健康科学部健康栄養学科卒業生(2010年3月卒)は65名が受験し60名が合格しました。本学の合格率は92.3%で、全国平均は78.7%(管理栄養士養成課程新卒者のみ)でした。   今回受験した4期生は、建学の精神である「知をみがく」を大いに実践し、合格率だけで言えば近畿地区国公私立大学全体で24大学中6番目となる良い結果を出してくれました。学生諸君の血の滲むような努力の結果であり、私達教職員も大変喜んでいます。残念ながら不合格となった学生についてはフォローを続けていくと同時に、来年度は一層の対策強化をはかっていきます。すでに4回生を中心に先輩に続けと、卒業研究と並行して国家試験の準備に入りました。学生のがんばりに応え、来年こそ全員合格を目指して、全面的なバックアップ体制をとって臨みたいと考えています。 健康栄養学科 学科長 北田善三

2010.05.06

ボランティア・ビギナーズ・フェアを開催しました。

4月24日(土)13時から冬木記念ホールにて、全学科・回生を対象にした「ボランティア・ビギナーズ・フェア2010~なにかやってみたい!そこからがスタート~」を開催しました。このイベントは、ボランティアセンターが主催する「ボランティア入門ガイダンス」で、今回で4年目です。   今年は「学生によるボランティア活動体験報告会」を重視して、第一部では、各学科から1組ずつの発表を盛り込みました。学科ごとの専門分野に応じた「おすすめボランティア紹介」も行い、これからどんな活動をしようか迷っている新入生にわかりやすくイメージしてもらえるように工夫しました。   第二部の「個別相談・説明会」では、10団体の皆様にご協力をいただきました。活動先の担当者と話ができるブースや学生スタッフからのアドバイスをもらえるスペースを設けて、積極的な情報交流が進みました。   この日、「なにかやってみたい!」と集まってくれた学生は約120人。そのサポート役を引き受けてくれたフレンドリースタッフ(学内でのボランティアセンタースタッフの名称)は約30人。新しいスタートを切って一歩を踏み出す学生たち、今までの活動から得た学びをより深めていく学生たちを、ボランティアセンターではこれからも学生目線でサポートしていきたいと思います。  

2010.04.19

産官学連携の古民家改修「醸」KAMOSUオープニングセレモニーを開催しました。

人間環境デザイン学科学生たちが三輪の古民家改修デザインを担当、オープンニングセレモニーで学長が祝辞を述べられました。   2010(平成22)年4月16日、人間環境デザイン学科長三井田康記教授の指導の下、学生たちが桜井三輪活性化のシンボルとなる古民家改修デザインを担当し、この日“中町ギャラリー「醸」”としてオープンしました。協力者団体代表として畿央大学冬木智子学長がオープニングセレモニーに出席し、祝辞を述べられました。   「醸」全景 祝辞を述べる冬木智子学長 “作品”の玄関前にて三井田学科長 学生代表として大橋一馬さん(大学院生)が参列 古い街道沿いの桜井三輪に馴染む漆喰の白と黒塗りの木をベースとした町家ですが、家の中は大きな梁を残しつつ使い勝手を重視した多目的なギャラリースペースに変身しました。2階への吹き抜けと緩やかな階段、目にやさしい間接照明、景観に調和した瓦一体型太陽光発電パネルの設置、もちろん地域の木材を使用するなど、ユニバーサルデザインと斬新なアイデアがいっぱいの町家モデルハウスの様相でした。   以下、建物内部の一部をご覧下さい。   階段部分 2階の梁と漆喰壁 2階天井の梁 2階事務所スペース 癒しの場となる中庭 1階奥の別棟工房(この日はセレモニー準備室) 三輪中町ギャラリーは地域の皆さんに利用され、親しまれるスペースを提供します。個展・体験教室・音楽・クラブ活動・商品発表会など多目的イベントに、リーズナブルな料金で利用できます。 (クリックで拡大します→)    

2010.04.15

産学連携で(株)墨運堂の「ゆび筆」開発に協力しました。

2010(平成22)年4月13日、(株)墨運堂(松井専務、植野部長)がゆび筆の商品化にこぎつけたということで報告に来られました。㈱墨運堂は、奈良市六条に本社をおき、創業1805(文化2)年という200年以上にわたる墨の老舗。数年前に手に障がいをお持ちの方たちにも自由に文字や絵が画けないかと“ゆび筆”の開発に取り掛かられました。初めはゴム製指サック状の先に穂先を取り付けた簡単なものを作りましたが締め付けの強弱の問題があり、次にプラスチック製でスリット入りのゴム輪固定のものを開発。しかし、やはり指への締め付けがしっくりこず柔軟性を持つようプラスチック成分の配合をいろいろ考えられ、この度商品化にこぎつけられました。その試作段階で本学の健康科学部人間環境デザイン学科の中山順准教授と理学療法学科の岡田洋平助教が開発協力しました。   墨運堂(左から松井専務、植野部長) 完成品を手に(左から岡田先生、中山先生) 墨運堂松井専務は、試作品を作るごとに全国の障がい者養護施設や幼稚園、保育所を回られ、使い心地を試していただき改良し続けました。今まで字が書けない、絵も描けないとあきらめていた方々からゆび筆を使って人生が変わったという沢山の手紙をいただいたことが、私のゆび筆開発の原動力になったと語っておられました。本学に来られたこの日には、今までに届いた手紙や書かれた作品の数々をファイリングした冊子を見せていただき、出会いと感動、松井さんの執念ともいえるゆび筆開発の情熱を感じたひとときでした。   ゆび筆「Pop Corn:ポップコーン」 指にしっかり馴染む大中小の3タイプ 商品化にあたっては、ポップ(アートな)一番目立ちやすい黄色にし、コーン(弾けるとうもろこし)をイメージしてPop Cornポップコーンという商品名に。従来の筆とは違った新しい感覚で自由な発想と場面に使え、夢が広がるネーミングで登場しました。このポップコーンは障がい者向けのみならず健常者にも、これまでの書く概念を変える新しい感覚の筆記具、脳と指が見事に一体感を持つ筆記具として、産経・朝日・読売・奈良の各新聞紙面やテレビ東京「WBSワールドビジネスサテライト」のトレンドたまごでも取り上げられている、まさにトレンドな筆記具です。詳しくは、同社ホームページで↓畿央大学はこれからも産学連携に積極的に取り組みます。ご要望がございましたら企画部までご連絡ください。   墨運堂ホームページ ゆび筆ホームページ  

2010.04.06

橿原神宮“春の神武祭”で『やまと恋うた弁当』を販売しました。

2010(平成22)年4月3日、橿原神宮一の鳥居前駐車場大型テントを会場とする飛鳥食市で、畿央大学(健康栄養学科と人間環境デザイン学科)の学生たちが橿原商工会議所とのコラボで創作した古代弁当『やまと恋うた弁当』を、昨年11月近鉄百貨店橿原うまいもん市での販売デビューに続き、2度目の販売が行われました。 神武祭は毎年4月3日に開催されますが、特に今年は「橿原神宮御鎮座120年記念大祭」および平城遷都1300年祭と重なり「飛鳥・藤原みやび祭」として、橿原神宮周辺一帯が巨大なお祭り広場となりました。   橿原神宮一の鳥居前の仮設ドームテント 畿央大学・橿原商工会議所販売コーナー   健康栄養浅野恭代教授と橿原市長森下豊氏     『やまと恋うた弁当』制作にあたった学生たちは全員が卒業・就職して来られないため、指導教員の浅野先生が販売を担当してくださいました。製造業者割烹ふたかみに無理していただき、弁当は800円(つみれ汁付きで1,000円)の特別価格としたところ、10時に開店し11時過ぎに完売しました。完売した直後に森下橿原市長がブースを来訪され、一緒に喜んでいただきました。 神宮の森にはこの食市ブースはじめふれあい朝市、パトカー・救急車・消防車など働く車が勢ぞろい、輪投げ・メンコなど子ども遊び体験コーナー、十津川から温泉をタンク車で運んできた足湯コーナー、タコス・串カツ・お好み焼き・各種洋食屋などのキッチンカー、特設ライブステージなど一大アミューズメントスペースと化し、1日数万人の来場者が楽しみました。 ちなみに、冬木学園の関西中央高校のバトン部も、毎年この神武祭の参道パレードに参加しています。    

2010.04.05

理学療法士国家試験結果~2010年3月卒業生

第45回理学療法士国家試験の合格発表が3月31日に行われ、健康科学部理学療法学科卒業生(2010年3月卒)は77名が受験し76名が合格しました。本学の合格率は98.7%で、全国平均は95.4%(新卒のみ)でした。    国家試験の合格率が厳しくなっていくのではないかといわれている中で、本学科の学生はよく頑張って、良い結果を出してくれました。合格を確実にしていくためにはしっかりとした準備が必要ですが、「準備」というのは決して特別な事ではなく、「理学療法士になるという強い気持ちを持つこと」、「規則正しい生活を送ること」、「日々の勉強」につきます。これからも、学生諸君とともに一層の対策強化をはかりたいと思っています。 理学療法学科 学科長 庄本康治

2010.03.25

平成21年度 卒業記念パーティーを開催しました。

3月23日、畿央大学では2009(平成21)年度卒業証書・学位記授与式に続いて、難波のスイスホテル南海大阪に会場を移し、午後5時半より『卒業記念パーティー』を開催しました。振袖と袴姿から華やかなドレスにお色直しをした女子学生たちの艶やかさもひときわでした。   冬木智子学長は開会のごあいさつで、卒業生たちに社会での活躍に期待すると同時に、挫折や失望感を味わう出来事が必ず起きる、その場合も自分を見失わず夢の実現のため着実な人生を歩んでほしいと語られました。続いての金子章道健康科学部学部長は、毎年卒業生に一文字を贈っています。昨年は、社会人として人間関係の「輪」を「和」やかにできる人になってもらいたいという願いをこめた「わ」でしたが、今年は「あ」の一文字を贈られました。「あ」は五十音の一番初めの一文字であり、何事にもあなどらず、あきずに、あきらめない、あそび心の余裕をもって、あすに向かって夢を膨らませて社会への第一歩を踏み出してほしい、と激励の言葉を述べられました。   乾杯のあいさつと発声は、上杉孝實教育学部長が行いました。上杉先生は平成18年に教育学部を新設したときから本学の発展に尽力され、今年同学部の1期生の輩出を心待ちにしておられました。4月には多くの教育学部卒業生が教壇に立つことが決まっており、乾杯のご発声もひと際高く快く聞こえました。   歓談と食事の途中には、各学科長によるくじ引きで学生を選び、当選学生には賞品を贈呈するイベントが行われました。また、総合司会は教育学部3回生で畿友会会長の影林龍哉さんが務めました。卒業記念パーティーには3回生数名も招待で参加し、さらに良きものを願う先輩から後輩への引継ぎもかねたものになりました。パーティーでは、恩師の先生方を囲むいくつものグループができ、写真を撮りあう光景が絶えず、なごりのつきないものでした。   学長のごあいさつ 金子健康学部長からの贈る一文字 上杉教育学部長の乾杯のご発声 各学科長と選ばれた卒業生たち 檀上で賞品贈呈の様子

2010.03.24

平成21年度卒業証書・学位記授与式を執り行いました。

畿央大学ならびに畿央大学大学院の2009(平成21)年度卒業証書・学位記授与式が3月23日開催され、健康科学部199名、教育学部157名、大学院健康科学研究科19名の合計375名が、学び舎を巣立ちました。今年度は、教育学部の初めての卒業生を輩出する記念すべき年となりました。桜のつぼみも一部膨らみを見せるなか、振袖はかまやスーツ姿が板についてきた卒業生たち、保護者の方々でキャンパスは賑やかさいっぱいでした。   式典は10時に始まり、各学部学科ごとおよび健康科学研究科の卒業生の名前が読み上げられ、それぞれの代表者に卒業証書・学位記が手渡されました。その後、学長表彰が行われ、各学科において特に優秀な成績を修めた者に対して賞状と記念品が授与されました。続いて、理学療法士協会や栄養士協会など各種団体からの表彰状が手渡されました。   冬木智子学長は式辞で、「社会に出てからは一つひとつの言葉が大きな意味を持ってきます。いつまでも感動するこころ、感謝するこころを忘れず、言葉で伝えること、言葉を大切にしていってください。そして、卒業後も母校を忘れず支えていってください。」と結ばれました。   その後、教育学部3回生影林龍哉さんが在学生代表送辞を、卒業生代表は教育学部1期生の袁美純(えんみすみ)さんが答辞を述べました。4年前の入学式からの思い出を走馬灯のように振り返り、大学でのいろいろな先生、友人との出会いや出来事、お世話になった方々、そして家族への感謝を語るうちに、胸がつまって涙声になりながらも、力強く社会に巣立つ信念を語りました。   昨年より教育学部卒業生が増えた関係で、保護者の方々には別会場で同時中継モニターによってご覧いただくこととなりました。   正門付近の風景 卒業証書・学位記授与 学長賞授与 学長式辞 卒業生答辞(教育学部1期生 袁美純)     卒業生でぎっしりの冬木記念ホール 涙ぐむ卒業生たち ホール前での記念撮影 保護者の方々への中継会場

2010.03.15

畿央大学が共催する「女性のためのがん予防キャンペーン」イベントに参加しました。

2010年3月13日、奈良県新公会堂の能楽ホールにおいて奈良県福祉部健康安全局主催、ヘルスチーム菜良(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)共催事業「女性のためのがん予防キャンペーン」が開催されました。   受付の様子 東大寺南大門を左に見ながら進むと、若草山をバックに清閑な奈良県新公会堂があります。 ここで、ロビーブース「ヘルスチーム菜良による健康展示」、第1部ヘルスチーム菜良各大学による学食で提供したいヘルスメニューの発表、第2部アグネス・チャンさんの講演会、第3部楽しく学ぶ女性の健康講座、など多彩な催しが行われました。 講演前後には、参加4大学の各チームがホール外周廊下を使ってパネル展示や体験コーナーの設営によって、「健康と食」について思い思いのPR。本学の学生(健康栄養学科2回生11人、指導教員は浅野恭代教授)たちは、前日に調理実習室で一生懸命作ったデザート「トマトとニンジンのコンポート」を配布し、ガムやレンコンを食べて“かみかみセンサー”で咀嚼回数を計測し、平均回数と比較、よく噛んで食べることが美味しさと健康的な食事摂取の基本であることを訴えました。   「トマトとニンジンのコンポート」を配布 咀嚼回数測定 約400人の聴衆を集めた能楽ホール舞台上での第1部学食ヘルスメニューの発表会では、畿央大学がトップバッター。今年1月28日学生食堂で1日限定デビューを果たした“畿央大ヘルシープレート”のレシピやアンケート結果グラフを披露しました。料理かしば服部料理長から学んだ人件費や複雑な手間の簡略化を通しての商品化の難しさ、そして何より安く美味しく食べてもらうことの大事さを強調しました。     第2部は、香港生まれの歌手、タレント、小説家、大学教授など幅広い肩書きを持つアグネス・チャンさんの講演。1998年初代の日本ユニセフ協会大使として、また2008年(財)日本対がん協会の「ほほえみ大使」に就任し、自らが体験した乳がん発見から摘出手術までの経緯や術後の薬の副作用などを説いて「ピンクリボン運動」や「リレーフォーライフ」を積極的に展開しています。 第3部では、アグネスさんらも加わって奈良県立医大島本郁子教授による、「女性のがん予防健康講座」。日本の女性のがん予防検診受診率の低さからくる死亡率の高さ、20歳~30歳代にかけて発症する頻度の高いウィルス性“子宮頸がん”はワクチン接種で簡単に防ぐことができるという知識の啓蒙が大事と、ほほえみ大使アグネスは訴え続けていました。   後片付けも終って最後に記念撮影。充実した一日でした。  

2010.02.22

「2009年度人間環境デザイン学科卒業研究・作品展」を開催しました。

2010年2月20日(土)21日(日)の2日間にわたり、興福寺、猿沢池近くの「奈良市立ならまちセンター」で、人間環境デザイン学科卒研発表作品展を行いました。同センターは旧奈良市役所跡地に図書館、市民ホール、企画ギャラリーとして建てられた立派な施設です。昨年度までは学内で行っていた「人間環境デザイン学科卒業研究・作品展」を、さらに多くの皆様に見ていただこうと、今年は外部施設での開催となりました。   奈良市の中心街にある「ならまちセンター」 受付のようす 三井田学科長を囲んで   1階入口のすぐ右に受付、その奥には19作品、3階には25作品、全44作品を配置。うち共同制作5作品があり、4回生50名の作品が無数の天井からのライトに映えていました。 制作に半年から1年ほどを費やした力作が揃いました。全員が今春卒業、4月からの就職先を決め、晴れやかな気持ちで来場者をお迎えしました。以下、ほんの一部をご紹介します。  

2010.01.18

「大学教育改革プログラム合同フォーラム」に参加しました。

1月7日(木)・8日(金)の両日、東京ビッグサイトで文部科学省など主催の『大学教育改革プログラム合同フォーラム』が開かれました。これは、全国の大学で推進されている教育改革の内容をポスターセッションや分科会(セミナー、シンポジウム)で発表し、各大学が交流する中で大学教育全体の水準を上げて行こうという一大イベントです。畿央大学は、学生支援GPに採択されている学生向け健康支援プログラム「健康で規則正しい生活が勉強する学生を創る~健康・運動・栄養・生活リズムを学び、創出する自律型学生支援プログラム~」をポスターセッションで紹介しました。約230名の人がブースを訪れ、“健康と教育”がテーマの畿央大学ならではの取り組みに対して「ユニークな内容ですね」「健康科学部がない大学でも学生の健康管理や生活リズムの維持は必要ですね」など多くの好意的な感想をいただきました。 体組成、身体機能、心の健康、栄養状態、生活リズムなど幅広く健康データを把握して改善 ポスターセッションには全国から300校以上の国公私立大学・短大が参加しました。そのすべてが文部科学省の大学教育改革推進事業(GP)に採択されたプログラムで、学生支援や教育課程改善、キャリア教育、環境教育、がん医療教育など大学教育全般にわたっています。これらは全学的・組織的に取り組むことになっており、助成期間が終ってからも継続して各大学が取り組むことになっています。   畿央大学の学生向け健康支援プログラムは平成19年度に学生支援GPに採択され、3年目の21年度はほぼ完成した健康支援システムを学生が利用する段階に達し、さらにGP最終年度の来年度までに大学としての指導方法を確立し、継続して学生の健康を守るプログラムとして完成させることになっています。   学生向け健康支援プログラムは、健康診断の各項目のほか、体組成計で測定できる体脂肪率など、血圧や骨密度、筋力などの身体機能、心の健康状態、栄養状態、生活リズムなど学生生活全般にわたる幅広い項目についてデータを管理することができます。体組成計の項目や血圧、心の健康状態、栄養状態、生活リズムなどは学生がいつでも健康支援センターで測定したり、パソコン画面でアンケートに答えたりすることで測定することができ、サポートが必要な項目は大学が設定した期間に測定をします。また、健康意識啓発セミナーや「健康管理論」「情報処理演習」などの授業で健康管理やデータ管理などについて学び、学生に有効な利用を促しています。   ポスターセッションで注目を浴びる ポスターセッションでは、ブースを訪れた他大学から、見本に並べていた「健康づくりノート」「健康だより」を欲しいという要望もあり、さらに見学、交流の申し入れもありました。畿央大学としても建学の精神や大学の特長を生かしたこの学生向け健康支援プログラムを有効に活用し、大事に育てて行きたいと思います。