理学療法学科
2017.03.22
「広陵町・香芝市×畿央大学 介護予防リーダー養成講座」修了式を開催しました。
新たに34名の住民リーダー「KEEP」が誕生! 広陵町と香芝市では自主的な健康づくりの活動を行える地域支援の「リーダー」を養成することをめざしており、その一環として、介護予防リーダー養成講座が開講されています。畿央大学では、この取り組みに理学療法学科 高取准教授と松本助教が全面協力し、今年度は広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト(私立大学戦略的研究基盤形成支援事業)の一環として協働しています。 平成28年度の介護予防リーダー養成講座には、広陵町からは19名、香芝市からは15名が参加され、2月下旬から週2回全11回の講座を受講し、3月21日(火)に最終日を迎えました。最終日には介護予防リーダー認定テストが実施され、受講者の皆さんは緊張も面持ちで受験されました。認定テストは無事に全員合格となり、受講者の皆さんから安堵の笑顔が見られました。全員合格をうけ、引き続き修了式が執り行われました。 修了式では介護予防リーダー養成講座の講師であり、本学ヘルスプロモーションセンター長である、高取准教より受講者一人一人に修了証が手渡され、広陵町では3期生、香芝市では2期生の介護予防リーダー「KEEP」(Kouryo・Kashiba Elderly Encouragement Project)として活躍していくこととなります。 また、広陵町と香芝市より、お祝いの言葉とこれからが活動の本番であり、地域の健康づくりに貢献される期待を込めた挨拶の言葉があり、最後に、高取准教授からは「本学を母校の一つとして思ってもらい、地域の健康づくりに共に貢献できるよう今後とも協力をしていきたい」と挨拶がありました。 本事業は自助(自ら元気になろうとする取り組み)と互助(お互いの関係性により元気になる取り組み)により介護予防に繋げていくものです。また、本学のKAGUYAプロジェクトでは介護予防リーダー同士の繋がり、地域住民と介護予防リーダーの繋がり、介護予防リーダーとTASKを中心とした畿央大学の学生との繋がりにより、地域が元気になる効果を研究し、また、その成果を地域に還元していくこととなります。 自治体の事業と本学の研究活動が融合するハイブリッドな取り組みになることをめざしていきます。 【関連リンク】 第2回シニアキャンパスを開催しました。(KEEP協力) 「広陵町・香芝市×畿央大学 介護予防リーダー養成講座」を開講しました。 広陵町・香芝市連携「介護予防リーダー養成講座」説明会が開催されました。
2017.03.16
平成28年度卒業証書・学位記・修了証書授与式を行いました。
2016(平成28)年度卒業証書・学位記・修了証書授与式が3月15日(水)に冬木記念ホールにて挙行され、健康科学部281名(理学療法学科67名・看護医療学科92名・健康栄養学科75名、人間環境デザイン学科47名)、教育学部153名、助産学専攻科7名、大学院27名(健康科学研究科修士課程22名、博士後期課程2名、教育学研究科修士課程3名)の合計468名を送り出しました。 10時に開式、国歌斉唱を終えると、学部学科ごとの代表者に卒業証書・学位記・修了証書が手渡されました。その後、学長表彰が行われ、特に優秀な成績を修めた学生が各学科1名選ばれ、表彰状と記念品が手渡されました。 冬木正彦学長による式辞では、「建学の精神である『徳をのばす、知をみがく、美をつくる』を卒業後も実践し、大学で培った仲間との絆や支えてくださる周囲の皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、社会で活躍してください。」という言葉が送られました。続いて山村吉由広陵町長、清水隆平後援会長、唄大輔畿桜会長よりご祝辞をいただきました。 その後、学生自治会である畿友会長の光岡克真さんが在学生を代表して送辞を、卒業生を代表して現代教育学科の土山小梅さんが答辞を述べました。 午後4時からは会場をホテルニューオータニ大阪に移して「卒業パーティー」が開催されました。女子学生たちは袴姿からドレス姿にお色直しして再登場。全学科が一つのキャンパスにある本学では学科をこえた交流も多く、恩師を囲みながら仲間たちと終始笑顔の絶えない時間となりました。 大学公式facebookページに式典およびパーティーのフォトレポートを掲載しておりますので、合わせてご覧ください。 (facebookアカウントをお持ちでない方もご覧になれます) 卒業式 フォトレポート 卒業パーティー フォトレポート
2017.02.21
第2回畿央大学シニアキャンパスを開催しました。
シニア世代のためのオープンカレッジ~地域のつながりと健康~ 平成29(2017)年2月20日(月)に「第2回畿央大学シニアキャンパス」が開かれ、近隣地域のシニア世代23名の方にご参加いただきました。このイベントは健康に強いまちづくりをめざす広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の一環として実施され、第1部としてKAGUYAプロジェクトの進捗報告会に、第2部として「認知症企画」または体力測定の体験企画に参加いただく取り組みです。健康支援学生チームTASKおよび広陵町介護予防リーダー養成講座修了者による住民ボランティアKEEPの方々もイベントの運営協力をいただきました。 1.平成28年度KAGUYAプロジェクト進捗報告会 まず初めにKAGUYAプロジェクトの研究代表者である看護医療学科文准教授により報告会が開催されました。KAGUYAプロジェクトの目的や取り組みの説明があった後、平成28年3月に実施した広陵町在住高齢者(65歳以上)全員を対象としたアンケート調査の報告がなされました。このアンケートは、地域のつながりが広陵町住民の健康にどう関わっているかをみていくものです。 「情けは人の為ならず」ということわざ(人に情けをかけるのは、相手のためになるばかりだけではなく、やがてはめぐりめぐって自分にも返ってきます。だから人には親切にした方がよい、という意味)について、実践している方はそうでない方と比べて、「女性が多い」「現在働いている」「よく笑う」「身体活動を毎日行っていて転倒も少ない」「睡眠状態がよい」「朝食の摂取頻度も高い」「心疾患・脳卒中・抑うつの割合が低い」ことが報告されました。参加者の方々は、ご自身がお答えになられたアンケート調査だったこともあり、大変興味深く聞いておられ、質疑応答でも多数の手が挙がり積極的な意見交換が行われました。 2.認知症企画「オレンヂ喫茶」 「認知症カフェ」形式で健康支援学生チームTASKによる暖かい飲み物の提供があり、広陵町地域包括支援センターの職員の方と本学看護医療学科山崎教授が「認知症に関する正しい理解」というテーマでお話をしました。認知症の種類と症状、認知症の人と健康な高齢者の物忘れの違い、中核症状と心理・行動症状(BPSD)、そして認知症の人への対応について話されました。その後、テーブル毎にiPadを用いての認知症チェック、3本のモールを使った「オレンジロバ」の制作を行いました。 3.体力測定企画「サルコペニア、フレイルを予防しよう!」 本学理学療法学科松本助教がサルコペニアとフレイルに関する講義と測定を行いました。サルコペニア(筋肉減少症)とは、日常生活に支障が出てしまうほどの深刻な筋肉の減少をいい、加齢以外にも様々な原因があります。また、フレイルとは、老化に伴う種々の機能低下を基礎として、健康障害に抵抗する力が低下している状態をいいます。これらは、現状を知り、しっかりと対策をしておけばよい状態に戻るといわれております。その後、実際にサルコペニア、フレイルが起きているか計測し、予防のための運動、話し合いを行いました。 ご参加いただいた方々からは、認知症企画、体力測定企画ともに「よい企画だった」「また参加したい」「次はいつ行うのか」などのお声をいただき、大変好評でした。 4.KEEP×TASK勉強会 シニアキャンパス終了後にはKEEPとTASK、広陵町地域包括支援センター、畿央大学教員による勉強会を行いました。和気あいあいとした雰囲気の中、相互の活動について理解を深めました。このような交流の中で今後、合同の企画も生まれてくると思われます。今後もKAGUYAプロジェクトを通して広陵町とともに地域の健康づくり、まちづくりに貢献していきます。 ▼最後に畿央大学・広陵町の皆さんで記念撮影! ※)KAGUYAプロジェクトは、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成27 年度~平成31 年度)「ソーシャル・キャピタル創出とヘルスケアデータ一元化による地域包括ケアシステム研究拠点の形成」の助成を受けて実施されます。
2017.02.14
「広陵町・香芝市×畿央大学 介護予防リーダー養成講座」を開講しました。
平成29年2月14日(火)10:40より本学にて、包括連携協定を締結している広陵町、香芝市および畿央大学が連携して行う「広陵町・香芝市×畿央大学 介護予防リーダー養成講座」の開講式および第1回目の講座が開催されました。 広陵町と香芝市では自主的な健康づくりの活動を行える地域支援の「リーダー」を養成することをめざしており、その一環として介護予防リーダー養成講座が開講されています。畿央大学では、この取り組みに理学療法学科の高取克彦准教授と松本大輔助教が全面協力し、今年度は「KAGUYAプロジェクト」(私立大学戦略的研究基盤形成支援事業)の一環として協働していきます。 ▼本講座のメイン講師、理学療法学科 高取准教授 広陵町からは19名、香芝市からは16名が参加され、3月中旬までに本学にて全11回の講座を受講されます。単なる人材養成にとどまらず、修了後にはKEEP(Koryo/Kashiba Elderly Encouragement Project)として認定され、地域における介護予防の担い手として実際に地域の健康づくりに貢献していけることが本事業の大きな特徴になっています。第1回目は広陵町および香芝市の介護福祉課地域包括支援センターの職員の方より、それぞれの自治体における介護予防の現状と課題が説明されました。 その後、自己紹介とグループワークが行われました。最初は緊張気味の参加者もグループワークを通じ徐々に笑顔が見られ、和やかな雰囲気になり、これからの「つながり」の第一歩になる初回となりました。 本事業は自助(自ら元気になろうとする取り組み)と互助(お互いの関係性により元気になる取り組み)により介護予防につなげていくものです。介護予防リーダー同士のつながり、地域住民と介護予防リーダーのつながり、介護予防リーダーと健康支援学生チームTASKを中心とした畿央大学の学生とのつながりにより、地域が元気になる取り組みとなることが期待されます。 最後に山村吉由広陵町長と吉田弘明香芝市長にも駆けつけていただき、開講式が執り行われ、これからの広陵町、香芝市の健康づくりのリーダーとして活躍し、地域を元気にする中心となるよう期待の言葉がかけられました。全11回の長丁場ですが、本学も積極的にサポートしていきたいと思います。 ▼山村町長、吉田市長も交えて全員で記念撮影 本日の様子は2月17日(金)18:00~19:00に放送予定の奈良テレビ「ゆうドキ」で紹介される予定です。ぜひご覧ください。 【関連リンク】 第2回畿央大学シニアキャンパスを開催します。 広陵町・香芝市連携「介護予防リーダー養成講座」説明会が開催されました。 広陵町連携 介護予防リーダー養成講座の取り組みが「奈良介護大賞2015」に選ばれました。 広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の記者会見を行いました。 KAGUYAプロジェクトfacebookページ
2017.02.07
科研費採択件数、学生数5,000人以下の私立大学で関西1位に
学生数5,000人以下の私立大学で関西1位に、関西全体でも16位にランクイン 文部科学省から科学研究費助成事業(通称「科研費」)の配分結果が公表され、平成28年度は本学から39件1)の研究課題が採択されました。学部生在籍数5,000人以下の大学では関西1位となり、関西私立大学全体でも16番目に位置しています。 1)平成28年度に新たに採択された研究課題と平成28年度以前に採択された研究課題のうち、研究期間中にあるものを合算した件数 ※科学研究費助成事業は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、あらゆる「学術研究」を格段に発展させる独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。科研費は国の最大の研究支援であり、大学の研究力を表す指標の一つと言えます。例えばノーベル賞受賞者の東京工業大学 大隅良典栄誉教授や京都大学 山中伸弥教授も科研費による助成を得て研究をされてこられました。 科研費保有率は全教員の29.3%で、教員約3人に1人が科研費に採択されていることになります。本学の研究力の高さが証明された結果となりました。「教育」「研究」「社会貢献」がコラボしながら高いレベルで展開されていることが、本学の大きな特色と言えます。 関西私立大学 科研費採択件数ランキング(医科大・歯科大を除く) 順位機関名採択件数学部生数 1 立命館大学 527 32,580 2 近畿大学 410 32,325 3 同志社大学 366 27,053 4 関西大学 261 28,569 5 関西学院大学 256 23,498 6 龍谷大学 142 19,233 7 京都産業大学 121 12,806 8 甲南大学 83 9,256 9 大阪工業大学 82 6,745 10 摂南大学 78 8,083 10 武庫川女子大学 78 8,439 12 神戸学院大学 68 10,792 13 佛教大学 55 6,859 14 同志社女子大学 53 6,456 15 京都女子大学 40 6,102 16 畿央大学 39 2,116 16 追手門学院大学 39 6,500 ※採択件数は文部科学省ホームページから、学部生数は大学ポートレート(私学版)より抜粋 【その他のランキング記事】 週間東洋経済「本当に強い大学」 関西の私立大学で10位 2016年3月卒の就職率 関西3位~AERAムック「親子で探す 就職力で選ぶ大学2017」
2017.01.15
平成29年度 在外研究説明会を開催しました。
本学には教育研究水準の向上および国際交流の進展に資するため、学術の研究・調査等のため外国に在外研究員を派遣する制度があります。平成29年度の在外研究員には理学療法学科 瓜谷大輔准教授および看護医療学科 乾富士夫准教授が選ばれました。瓜谷准教授は平成29年4月1日から平成30年3月31日までの期間、オーストラリアのThe University of Melbourne(メルボルン大学)、乾先生は平成29年6月1日から平成29年11月30日までの期間、フィンランドのUniversity of Helsinki(ヘルシンキ大学)で研究活動にあたられます。これに先立ち、平成28年12月22日(木)に在外研究説明会を開催しました。 理学療法学科 瓜谷大輔准教授 研究課題名:The effect of toe function on biomechanics and osteoarthritis of the knee(足趾機能が膝関節のバイオメカニクス及び変形性膝関節症に及ぼす影響の解明) 在外研究機関:Department of Physiotherapy, School of Health Science, The University of Melbourne 瓜谷先生は、足趾や足部の機能と膝関節あるいは変形性膝関節症との関係を主なテーマとして研究をされています。受入機関であるDepartment of Physiotherapy, School of Health Science The University of Melbourne(メルボルン大学)は、変形性膝関節症の理学療法に関する研究では世界的にも代表的な機関であり、足趾機能が歩行中の膝関節のバイオメカニクスや膝OAの病態に与える影響を縦断研究や無作為化比較対照試験(RCT)によって明らかにすることを目的に研究をされます。 受入研究者であるBennell教授は、筋骨格系障害に対する保存的な非薬物治療、特に変形性膝関節症の理学療法の研究において世界的に著名な研究者であり、約250編の論文を発表されています。2016年からはオーストアリア政府から資金援助を受けて、The National Health and Medical Research Council Centre (NHMRC) of Research ExcellenceをDirectorとして運営されていることが説明されました。 看護医療学科 乾富士男准教授 研究課題名:Behavior Genetic Studies of Tojikomori and Depression(閉じこもり症候群とうつの関連に関する行動遺伝学的研究) 在外研究機関:University of Helsinki Department of Sociology 乾先生は、閉じこもり症候群及びその関連疾患(症状)を明らかにするために双生児研究法による国際比較により研究をされます。受入機関であるUniversity of Helsinki(ヘルシンキ大学)およびフィンランド分子医学研究所では、世界的に著名な研究者であるKaprio教授をトップに世界最大規模の双生児研究が行われています。 受入研究者の一人であるKarri Silventoinen博士は、フィンランドのツインリサーチチームの主要メンバーであり、世界で初めてのツインスタディを用いた国際共同研究CODATwinプロジェクト(乾先生もプロジェクトメンバーです)の研究責任者でもあります。また、受け入れ機関であるヘルシンキ大学社会学部のトップであるMartikainen教授は世界的に著名な社会学者であり、特に高齢者問題を専門にされています。ヘルシンキ大学社会学部は、本研究のように双生児研究法を用いた医学的アプローチと社会学的アプローチを融合させる研究を行うために最適な研究機関であることが説明されました。 先生方には在外研究期間を有意義なものにしていただき、更なる飛躍につながることを期待しています。 【関連記事】 平成28年度 在外研究説明会を開催しました。 平成28年度在外研究~スウェーデンからの現地リポート
2016.12.26
広陵町・香芝市連携「介護予防リーダー養成講座」説明会が開催されました。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けて「元気な高齢者が虚弱高齢者を支える仕組みづくり」が重要課題になっており、地域における健康づくり・介護予防の担い手の育成が急務となっています。しかし、その養成と養成後に実際の地域活動につなげるのは容易ではありません。 広陵町と香芝市では自主的な健康づくりの活動を行える地域支援の「リーダー」を養成することを目指しており、その一環として、「介護予防リーダー養成講座」を開講しております。 この養成講座を修了すると、受講者はKEEP(Koryo/Kashiba Elderly Encouragement Project)として認定され、地域における介護予防の担い手として地域イベントやサロン等で地域の健康づくりに貢献されます。 平成28年度の介護予防リーダー養成講座は2月から3月にかけて全11講座が開講され、広陵町は3期生、香芝市は2期生を輩出することとなります。その、事前説明会が平成28年12月21日(水)に畿央大学で開催され、広陵町と香芝市から23名の方が参加されました。 畿央大学では、この取り組みに理学療法学科 高取准教授と松本助教が全面協力し、今年度は広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト(私立大学戦略的研究基盤形成支援事業)の一環として協働していきます。 【関連記事】 畿央大学ヘルスプロモーションセンター連携「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」修了式を開催しました。 広陵町連携 介護予防リーダー養成講座の取り組みが「奈良介護大賞2015」に選ばれました。
2016.12.01
第14回日本神経理学療法学会で本学大学院生と客員研究員が主要3賞を受賞しました。
平成28年11月26日(土)27日(日)に開催された第14回日本神経理学療法学会学術集会にて、本学大学院生と客員研究員が最優秀賞・優秀賞・奨励賞を受賞しました.約180演題からの選出となっており、今回のトリプル受賞は本学における研究の質の高さが評価されたものです。 最優秀賞 藤井慎太郎さん(畿央大学大学院 修士課程) 「能動的注意と受動的注意からみた半側空間無視の病態特性 ―縦断記録による回復過程の把握―」 優秀賞 高村優作さん(畿央大学大学院 博士後期課程) 「能動的注意と受動的注意からみた半側空間無視の病態特性 ―クラスター分析による特徴抽出―」 奨励賞 生野公貴さん(畿央大学 客員研究員) 「脳卒中後の屈筋群優位な上肢緊張肢位を改善させる新たな機能的電気刺激方法の試み- 即時効果の検討 -」 当日の様子は最優秀賞に輝いた藤井さんが寄稿した畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターホームページにてご覧になれます。
2016.10.13
ことばと表情の矛盾が信頼性を損ねることを脳波研究によって証明~ニューロリハビリテーション研究センター
ことばと表情の矛盾は信頼性を損ねる ー頭頂葉の働きに新たな発見ー 人間は言語のみならず、表情やしぐさといった非言語を用いてコミュニケーションをとっています。通常、これら言語、非言語の間には矛盾は起こらないのですが、状況によってはそれらに矛盾が生じる場合があります。例えば、ことばではもっともらしいポジティブなことを話していても、無意識にその表情がネガティブであるといったように。 畿央大学大学院健康科学研究科主任ならびに同大ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周 教授らの研究グループは、社会的コミュニケーション手段における「言語」と「表情」の間に矛盾が起こると、その矛盾をあらわす人の信頼度が低下することを明らかにしました。また、表情を観察しながら、その人の信頼度をはかっている最中には、大脳皮質の中でも頭頂葉の働きが重要であることを脳波研究によって突き止めました。従来、ヒトの顔を認識している時には側頭葉が、行動の意思決定の際には前頭葉が働くことが明らかにされていましたが、頭頂葉の活動も他者の信頼度をはかるといった高次な認知処理に関与することが本研究によって明らかになりました。この研究成果は10月13日(US東部標準時間)付けで、国際学術雑誌の『PLOS ONE』に掲載されます。 研究のポイント ことばと表情の間に矛盾が起こると信頼度を損なうこと、そしてその信頼度をはかっている時には、頭頂葉の神経活動が重要であることを明らかにしました。 研究概要 人間は言語と非言語の両方を用いて適切にコミュニケーションをとっていますが、時折それらに矛盾が生じる場合があります。とりわけ、言語と表情の一致性・不一致性は円滑な社会的コミュニケーションにおいて重要な位置を占めています。 研究グループは、実験的に言語と表情の一致・不一致条件を作成し、その一致あるいは不一致を示す者に対する信頼度、ならびにその信頼度を評価している最中の脳活動を健康な成人で調べました。被験者に対してポジティブな意味を持つ「火事から子どもを救う」など15の文章、ネガティブな意味を持つ「友達を傷つける」など15の文章をランダムに呈示した後、笑顔の表情を示す顔、あるいは怒りの表情を示す顔を呈示し、その顔を観察した後、その表情を示す者に対する信頼度を被験者に決定させました。信頼度は金銭授受課題とし、被験者には「もしあなたの手元に10,000円があるとしたら、この人物(その表情を示す者)が金銭に困っている時、いくら与えることができますか」という問いを与え、被験者はモニタ上に呈示された「0円」「2,500円」「5,000円」「7,500円」「10,000円」の5水準から意思決定しました。その際の与えた金額ならびに意思決定までの反応時間を計測しました。その結果、反応時間に有意差は見られなかったものの、与えた金額において、ポジティブな言語に笑顔の表情といった矛盾がみられない場合に対して、ネガティブな言語に笑顔の表情といった矛盾がみられる場合において有意に低い値となりました(図1)。つまり、笑顔を示したとしても、言葉がそれにそぐわないと信頼度を損ねる結果が明らかになりました。 一方、その意思決定時の脳活動を脳波で記録したところ、矛盾が生じた場合、刺激呈示後300-700msに見られる遅い陽性波形(late positive potential: LPP)が頭頂葉で増加することが確認されました。本来、顔を観察している際には、側頭葉で観察される早い陰性波形(early posterior negativity : EPN)の振幅が増大することがこれまでの研究で示されていますが、今回はその波形には有意差がみられず、LPPに振幅増大を認めました(図2)。この結果は、頭頂葉が感覚情報や空間認知の処理に携わるだけでなく、人間がもつ社会的コミュニケーションに関連する機能を有していることが確認されました。 本研究の意義および今後の展開 本研究結果は、人間社会における円滑なコミュニケーションにとって重要な成果です。意識的に口では立派なことを言っても、無意識的に表情がそれにそぐわないなど、日常生活におけるコミュニケーションの齟齬に関する問題点を、信頼度の視点から突く成果となりました。とりわけ今回の結果は、ネガティブな言動の後、笑顔でごまかすといった状況が当てはまります。すなわち、自ら起こした行動や言動の失敗を時に笑ってごまかす場合がありますが、その場合、信頼性を損ねている可能性が十分に考えられる結果となりました。 これまでの研究から、意思決定の中枢としては前頭葉や前帯状回が挙げられていますが、今回の研究ではそれらに有意な活動の変化がみられませんでした。今後は本研究によって、脳波の振幅差が明確になった頭頂葉とそれら領域のネットワークについて調べ、言語・非言語コミュニケーションに関連するネットワークを調べる必要があります。 論文情報 Morioka S, Osumi1 M, Shiotani M, Maeoka H, Nobusako S, Okada Y, Hiyamizu M, Matsuo A. Incongruence between Verbal and Non-Verbal Information Enhances the Late Positive Potential. PLoS One. 2016, Oct 13. 問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長・教授 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2016.09.16
第24回クリーン&歴史ウォークに後援・協力します。
畿央大学の隣にあるエコールマミを出発点として毎年春秋の2回実施している、地元の古墳・旧跡・神社等を散策しながら美化活動を行う“クリーン&歴史ウォーク”が、2016(平成28)年10月16日(日)に開催されます。 第24回目となる今回は、築山古墳を見学する約7Kmのコースを歩きます。恒例のクイズ大会も開催されますので楽しく学びましょう。なお、健康ウォーキングのレッスンは健康科学部松本大輔先生(理学療法士)が指導、学生ボランティアがイベントを支援します。みなさん、ぜひご参加ください! 内 容 地域美化活動・健康ウォーク 実 施 日 平成28年10月16日(日) ※小雨決行 (荒天中止) 集 合 (場所)エコール・マミ 南館1F ふるさと広場 (受付)当日9:00~ (出発)9:30 (解散)12:30頃 参加人数 先着100名(予定) 対 象 者 小学生以上(ご家族での参加歓迎!) 参 加 費 無料(飲物進呈) 申込方法 エコール・マミ(電話0745-55-7770)へお電話、または、北館1Fインフォメーションにてお申込みください。 ※当日に集合場所の「ふるさと広場」でも直接、お申込みできます。 主 催 クリーン&歴史ウォーク実行委員会 後 援 畿央大学、広陵町教育委員会、香芝市教育委員会、独立行政法人都市再生機構西日本支社 協 力 畿央大学学生、広陵古文化会、ふたかみ史遊会 協 賛 ㈱関西都市居住サービス エコール・マミ営業所 ▲クリックで拡大します。
2016.09.14
第2回畿央大学シニア講座「脳を学んでもっと元気に、健康に!」を開催しました。
9月6日(火)、畿央大学では昨年に引き続き地域のシニア世代の方々を対象に、「健康」と「教育」について学びを深めるための「畿央大学シニア講座」を開催しました。昨年からスタートし第2回目である今回は、「腰痛の理解を通じて考える脳と痛みの関係」をテーマに、座学による講義だけでなく体験を交えながら最新の知見を学んでいただきました。 今回の定員は当初30名としておりましたがすぐに満席となる盛況ぶりで、急遽定員増を先生方と相談し40名まで増やしました。しかしながら、それでも定員充足による申込の締切でキャンセル待ちが発生しました。今回ご希望に沿うことが出来なかった方々には、この場を借りてお詫び申し上げます。 本日は、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター大住倫弘助教、信迫悟志助教より、「痛みとは」「痛みの捉え方・伝わり方のしくみ」「脳と痛みの関係」などについて資料を提示しながら説明がありました。日々生活する中で、体の痛みと付き合いながら生活をされている参加者の方も多く見られ、熱心に耳を傾けていました。 途中休憩を挟んで、後半は実際に体を動かし体験を交えながら理解を深めていきました。痛みの箇所・タイプに応じた体操やストレッチの方法について参加者の皆さんが実際に取り組みました。 体操やストレッチの方法について具体的に質問したり、悩んでいる体の痛みについて相談したりする姿は講義中終了後も続きました。参加者の方からは、「痛みについて理解が深まった」「今後も継続して運動を行っていきたい」などの声を数多くいただき、第2回シニア講座は好評に終了しました。 「健康」と「教育」の分野で地域課題に取り組むことも、本学の大切な使命です。今後も地域社会と連携し、様々な形で地域貢献、社会貢献に取り組んでいきます。
2016.08.02
身体運動制御学/高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会を開催しました。
2016年7月30日(土)、31日(日)に、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター主催の『第2回 身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会』と『第1回高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会』が開催されました。 招待講演として、井澤淳先生(筑波大学)、今水寛先生(東京大学大学院)、前田貴記先生(慶應義塾大学)、吉田正俊先生(生理学研究所)にご登壇頂きました。 井澤先生からは、「計算論からアプローチする運動学習・運動障害・機能回復」と題して、運動学習の計算理論、計算論的にみた様々な疾患における運動障害のメカニズムと機能回復の可能性について、お話頂きました。特に運動学習における2つのコンポーネントである内部モデル(順モデル)と再最適化のお話は、臨床で認められる患者さんの運動障害の様態と非常にマッチしており、参加された臨床セラピストの視点が広がったと思います。 今水先生からは、「認知・運動学習と脳のネットワーク」と題して、内部モデルが小脳で形成されること、運動学習におけるfast dynamicsを担う前頭-頭頂ネットワーク、slow dynamicsを担う小脳、そして運動学習前のresting stateから個人の運動学習能力を予測できることまで、非常に美しい研究成果の数々をご紹介頂きました。 前田先生からは、「自己意識の神経心理学」と題して、身体所有感や運動主体感に関することを神経心理学的にご説明して頂きました。また、運動主体感の定量的評価である「Keio Method」についても詳しくご解説して頂きました。また質問時間では非常に活発な意見交換が行われ、非常に良い雰囲気でした。 吉田先生からは、「マカクザルを用いた半側空間無視動物モデル」と題して、半側空間無視に関連する病巣について分かりやすくご説明して頂き、自身のマカクザルでの半側空間無視研究をご紹介して頂き、脳のネットワークとして捉える重要性について解説して頂きました。 またケースディスカッションや指定演題では、植田耕造先生(星ヶ丘医療センター)、菊地豊先生(脳血管研究所美原記念病院)、生野公貴先生(西大和リハビリテーション病院リハビリテーション科)、高村優作先生 (村田病院リハビリテーション科)にご登壇頂き、Lateropulsionを呈する症例、脊髄小脳変性症、半側空間無視のケーススタディおよび臨床研究をご紹介頂きました。どの先生も充実したサーベイから得られた豊富な知識に基づく仮説・検証作業を臨床実践されていました。 ポスターセッションでも研究者、臨床家などの垣根を超えたディスカッションが繰り広げられていました。 このように、第1線の研究者と臨床家が一堂に会して議論することで、未来のリハビリテーションが作られていくのだと思います。お集まり頂いた皆様に感謝致します。
2016.07.01
平成28年度 理学療法特別講演会のお知らせ
特別講演会は、毎年、畿央大学卒業生に向けてリカレント教育(卒業後も幅広い知識を養う)を兼ねて行っています。 今回の理学療法特別講演会では、現在、平成記念病院での臨床に加えて、畿央大学大学院の客員研究員としてご活躍されている徳田光紀先生(畿央大学理学療法学科1期生)をお招きし、大腿骨頚部骨折術後の理学療法についてご講演頂きます。大腿骨頚部骨折に対する理学療法の最新知見と徳田先生が実践している疼痛コントロールや筋力増強のための物理療法研究も含めてお話し頂きます。 なお本講演は、受講料1000円にて卒業生以外の医療関係者にも公開させて頂きます。 日 時 2016(平成28)年12月18日(日) 14:00~18:00 (13:30~受付) 会 場 畿央大学 L棟1階 L103講義室 講演 14:00~16:00 「大腿骨頚部骨折術後の理学療法の理論と実際」 徳田光紀 先生 平成記念病院 リハビリテーション科 主任 / 畿央大学大学院健康科学研究科 客員研究員 懇親会 16:20~18:00 講演会終了後、懇親会を予定しています。軽食・ソフトドリンクを用意しています(無料) 受講料 全て無料 (卒業生以外は1000円) 申込方法 下記①~⑥を明記のうえ、下記宛先にメールで申込みしてください。受講証の発行は致しません。当日、直接会場にお越しください。 ①氏名(ふりがな) ②卒業年度 ③住所(郵便番号から) ④電話番号 ⑤メールアドレス ⑥所属先(団体名、病院名等) 申込み締め切り 2016年12月14日(水)必着 宛先 E-mail:dousoukai@kio.ac.jp (畿桜会同窓会事務局) (件名に「理学療法特別講演会」と明記) お問合せ TEL:0745-54-1603(担当:増田、伊藤) ※公共交通機関を利用してご参加ください。
2016.04.06
リハビリテーション教育評価機構による教育評価認定審査結果について
本学理学療法学科は平成27年度に一般財団法人リハビリテーション教育評価機構によるリハビリテーション教育評価認定審査(書面および実地審査)を受審しました。本学の教育内容や学習環境が「認定」されるとともに、特に優れた点として「豊かな人間性の向上に向けて教員が創意工夫している」ことが評価されました。 本学理学療法学科では建学の精神である「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」に基づき、専門知識・技術の習得のみならず、卒業後も切磋琢磨し続けることのできる、高い人間性を持った理学療法士の育成をめざしており、そのことが評価されたことになります。
2016.03.29
理学療法士国家試験、合格率100%!~2016年3月卒業生
第51回理学療法士国家試験(2016年2月28日実施)の合格発表が3月29日に行われました。10回目の卒業生となる健康科学部理学療法学科では、今春卒業した62名が受験し全員が合格を果たしました。全国平均は82.0%(新卒のみ)でした。国内にある理学療法士養成校255校のうち全員合格は18校、そのうち50名以上受験して全員合格を達成したのは本学のみ、という快挙です。 今回の試験の合格率(新卒者全国平均)は昨年に比べて約7%のダウンで厳しい結果となりました。本学の学生は本当によく頑張り、全員が合格を果たしました。国家試験のためには普段からのたゆまぬ努力が大切です。来年にむけても気をゆるめることなく、一層の努力を期待したいと思います。 理学療法学科 学科長 庄本康治
2016.03.14
畿央大学ヘルスプロモーションセンター連携「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」修了式を開催しました。
広陵町は2回目、香芝市は初となる「介護予防リーダー」が誕生! 畿央大学ヘルスプロモーションセンターは、広陵町および香芝市(ともに地域包括支援センター)と連携して元気高齢者が虚弱高齢者を支える仕組みづくりを目的とした「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」を開講しました(指導教員:理学療法学科高取克彦准教授、松本大輔助教、看護医療学科乾富士男准教授)。2016(平成28)年3月8日(火)にはP棟理学療法実習室で行われた認定試験に受講者全員が見事合格をはたし、認定証が授与されました。 この講座の目標は「運動指導に必要な医学的な基礎知識と技術の習得」です。そのために、ストレッチングの理論、認知症や高齢者のうつ、筋力増強や持久力向上・バランス運動などの理論と実際を実技も交えて学びながら、運動習慣定着に向けた指導方法をリーダーたちが自ら立案・実施できるようになるプログラムであること、また修了後にリーダーとして活躍する場が用意されることが、最大の特長になっています。 議会中で多忙な中駆けつけていただいた広陵町の山村吉由町長からは、「皆さんの力で広陵町と香芝市を盛り上げていただきたい」と期待を寄せる力強い言葉を頂戴しました。 当講座の主担当である高取准教授からは「講座が終了したら終わりではなく、今後は広陵町と香芝市での合同研修も考えていきたい」と熱いエールが送られました。 晴れてリーダーとなった皆さんはKEEP(キープ)という愛称をもって地域で活躍していきます。KEEPはKoryo/Kashiba Elderly Encouragement Project(直訳すると広陵/香芝高齢者元気プロジェクト)の意味で、おそろいのポロシャツを着用して活動します。広陵町は赤い炎を、香芝市は緑の炎をそれぞれまとっています。 修了後アンケートには、今後のKEEPとしての活動に対する意気込みが記されています。 ●高齢者が活き活きと活動できる場に楽しみながら参加し、高齢者だかららこそ持っている力を発揮できる出番づくりと支えあいの場づくりに参加していきたいです。 ●健康で豊かな生活を続けるのに栄養バランスだけでなく、忘れがちな継続できる体力、筋力、コミュニケーションづくりが大切なのがよく分かり、今後も続けようと思っています。 ●講座を通して普段ならお話することのない世代の方々とご一緒させてもらい、楽しくいろいろと学ばせていただきありがとうございました。 ●年齢を問わず地域の人が集える場所を作りたい。 ●先般、大手術で一命をとりとめた経験もあり、これからの余生は地域住民と共に健康維持活動に率先して寄与していきたいと思っています。 ●「陽気に元気に前向きにプラス思考で生きよう」をモットーに現在進行形で沢山ボランティアをしています。多種に渡りこれからも元気な人、笑顔の人を沢山作るべく頑張ります。 今後もKEEPの活躍にご期待ください! ▼山村町長、KEEP、教員、広陵町・香芝市の地域包括支援センターの皆さんで最後に記念撮影! 【関連記事】 広陵町連携介護予防リーダー養成講座の取り組みが「奈良介護大賞2015」に選ばれました。 畿央大学ヘルスプロモーションセンター連携「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」を開講しました。 畿央大学ヘルスプロモーションセンター連携「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座説明会」が開催されました。 畿央大学ヘルスプロモーションセンター
2016.03.08
宇陀市連携「こどもウェルネス講演会」を開催しました。
うだこども元気づくりプロジェクト「こどもウェルネス講演会」を 保護者ら100名超が聴講しました。 畿央大学は平成26年6月に宇陀市(竹内幹郎市長)と包括連携協定を締結し、ウェルネスシティ構想の一環として「こども元気づくり体操」をつくり広める活動を展開しています。2年目となる27年度最後の事業、「こどもウェルネス講演会」が2016(平成28)年2月28日(日)午後2時から宇陀市農林会館大集会室に保育所・幼稚園の先生・保護者・教育関係者約100名を集めて開催されました。 26年度は“宇陀こどもうきうきダンス”を作詞・作曲・振付付きで制作、DVDに収録し、27年度は市内8園を巡回しダンス指導を行っています。 午後2時からの第1部は、畿央大学理学療法学科福本貴彦准教授による「こどもの脳と足と身体の発達」について講演されました。子どもの脳は2歳までに大人とほぼ同じ大きさにまで成長しますが、体の発達はずっと続きます。子どもたちが大きくなるにつれ大事なのは足趾の力で、走る・跳ぶ・投げるなど運動の力を出す源が足の踏ん張り力に拠るところが大きいといわれています。ヒトの脳のどの部分がその運動をつかさどっているのか、身体の発達との関係などについて話していただきました。 3時からの第2部は、畿央大学健康栄養学科柴田満助教による「大切です!子どもの頃の食生活~将来の生活習慣病予防のために~」と題して、子どもの時から栄養バランスを考えた食事、規則正しい生活を実践することによって長期的には健康寿命を延伸する土台づくりになることを教えていただきました。 平成26年度の連携事業成果として宇陀うきうきダンスを完成しDVD収録、YouTubeでも見られるようにしていますが、今年度はその解説書をつくり公式パンフレットとして広く啓蒙宣伝する取り組みを行っています。 解説書はこちらから ▼画像をクリックすると大きくなります。 【YouTubeでダンスを見る】 【畿央大学×宇陀市】宇陀うきうきダンス(YouTube) 【関連記事】 宇陀市連携「子どもうきうきダンス指導・体力測定事業」園児にダンス指導を始めました。 宇陀市連携「うだ子どもうきうきダンス指導・体力測定事業」全園の先生対象にダンス指導を行いました。 宇陀市連携「子どもうきうきダンス指導・体力測定事業」で体力測定を実施しました。 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.12~大宇陀こども園体力測定会に参加! 宇陀市と包括連携協定を締結しました。
2016.02.03
第9回理学療法特別講演会を開催しました。
1月31日(日)に、畿桜会(同窓会)が企画・運営をしている『理学療法特別講演会』を開催しました。 『特別講演会』は、同窓会が卒業生のためのリカレント教育の一つとして毎年開催しているもので、この日も卒業生・学部生・学外医療関係者、合わせて30名が聴講しました。 9回目となる今年は、森本光俊先生(ならやまと整形外科スポーツクリニック院長/NPO法人奈良野球少年を守る会理事長)をお招きし、「上肢スポーツ障害に対する評価と治療」というタイトルで講演して頂きました。 講演では、代表的な障害や実際の内視鏡手術の映像を使っての治療方法、エコーやタブレットアプリを使っての評価などをわかりやすく解説して頂きました。 また、障害だけでなく実際にされているNPO活動の内容なども紹介して頂きました。他府県で、実施したいという同窓生からの質問では、具体的な進め方や難渋するであろう注意点などのアドバイスもありました。 また、講演後の懇親会では、幅広い活動をされている森本先生から講演内容を越えたお話を聞くことができ、これからの自分の活動について考える場面もありました。 今回の懇親会は、同窓会員以外の参加もあり、いろいろな方向からの情報交換もあり楽しい時間を過ごすことができました。 同窓会はリカレント教育として、今後も「特別講演会」を開催していきます。 年に一度、理学療法学科の同窓生が集まり、近況報告や情報交換ができる機会となっています。 卒業生の皆さん、来年の特別講演会はもちろん、懇親会にも、友達・先輩・後輩を誘って、是非、ご参加ください。 お待ちしています! 理学療法学科1期生/畿桜会(同窓会)副会長 三ツ川 拓治