2011.03.10
平成23年度 畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーのご案内
「平成23年度 畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー」につきましては、4月5日申込受付を開始しましたが、一日で定員に達してしまいました。
これからお申込みしようとされた方々に受講していただけない状況となりましたこと、誠に申し訳ございません。
ニューロリハビリテーションセミナー事務局

脳の科学(Brain Science)の進歩が叫ばれて数年が経過しました。そして、その科学を応用したリハビリテーションの導入が議論されはじめています。こうした世界的な流れを「神経科学を基盤としたリハビリテーション介入(Neuroscience based Rehabilitation)」と呼び、それを略したものがニューロリハビリテーション(Neurorerabilitation)です。ニューロリハビリテーションの展開は端緒についたばかりであることから、全国各地のリハビリテーションに関連する大学や養成校において、授業としてはほとんど取り入れられていないのが現状です。
しかしながら、その可能性は大変魅力的なものであり、近い将来、ニューロリハビリテーションに基づいた介入の必要性が叫ばれるようになるでしょう。畿央大学では、昨年度よりニューロリハビリテーションセミナーを開催し、セラピストとして実践している方々の技術・知識の向上を目的としたブラッシュアップセミナーとして、またセラピスト教育に携わっている教育研究者に対して情報提供することで、その内容を教育に活用していただいています。
今年度も、学会や各種講習会などで断片的に広められているニューロリハビリテーションに関して、基礎から実践まで系統的に学べるプログラムを構成しました。そのプログラムは、骨・筋の構造や機能を学ぶように脳の構造や機能を学ぶ「基礎編」、人間の動きを学ぶように情報処理に代表される脳のシステム機能を学ぶ「応用編」、目に見える神経障害の病態を学ぶようにその病態を引き起こす目に見えない脳内機構、そして機能回復に伴う神経可塑的機構について学び、リハビリテーション介入を考える「臨床編」、さらには実際に先端の機器・装置を使用することで脳機能イメージング研究を体験し、臨床における運動、作業、言語課題を創造する「実践編」の四つで構成しています。実践編においては、将来的には研究サポートも提供したいと考えています。
ニューロリハビリテーションに関する基礎から実践までの幅広い知識の涵養を目的として、それらの内容について比較的精通した畿央大学の教育研究者が情報提供したいと考えています。皆様の受講を心よりお待ち申し上げております。
畿央大学
教授 森岡 周
基礎編 | 平成23年7月2日(土)、3日(日) 定員150名/受講費10,000円 詳細 定員に達しましたので、
締め切りました。 |
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応用編 | 平成23年9月10日(土)、11日(日) 定員150名/受講費10,000円 詳細 定員に達しましたので、
締め切りました。 |
臨床編 | 平成23年12月3日(土)、4日(日) 定員150名/受講費10,000円 詳細 定員に達しましたので、
締め切りました。 |
実践編 | 平成24年2月25日(土)、26日(日) 定員 30名/受講費20,000円 詳細 定員に達しましたので、
締め切りました。 |
※いずれの講座も初日土曜日カリキュラム終了後、参加者の情報交換と親睦をかねて、畿央大学学生食堂にて懇親会を開催します。
懇親会の参加もお申し込み下さい。懇親会費用(実費)は2,000円とし、当日受講費と一緒にいただきます。
会場
畿央大学(〒635-0832奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2) アクセス
最寄駅:近鉄大阪線「五位堂駅」
講師
- 畿央大学 理学療法学科 教 授 森岡 周
准教授 松尾 篤
准教授 冷水 誠
助 教 前岡 浩、他
申込方法 |
定員に達しましたので、 締め切りました。
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締 切 | 各講座、定員になり次第締め切り |
受講者の選考 | 原則、先着順 |
基礎編
日 時 | 平成23年7月2日(土)、3日(日) |
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場 所 | KB04 |
定 員 | 150名 |
受 講 費 | 10,000円 |
内 容 | ニューロリハビリテーションの基礎となる
について学ぶ。 |
プログラム
7/2(土) | 7/3(日) | ||
---|---|---|---|
12:00~ | 受付 | 9:00~10:30 | (4)大脳基底核と小脳の構造と機能 |
12:50~13:00 | 開会式 | 10:40~12:10 | (5)後頭葉・側頭葉の構造と機能 |
13:00~14:30 | (1)脳の発生とその構造 | 13:00~14:30 | (6)頭頂葉の構造と機能 |
14:40~16:10 | (2)脳幹の構造と機能 | 14:40~16:10 | (7)前頭葉の構造と機能 |
16:20~17:50 | (3)皮質下および辺縁系の構造と機能 | 16:10~16:30 | 質疑応答 |
18:00~18:30 | テーブル討議 | 16:30~16:40 | 閉会式 |
応用編
日 時 | 平成23年9月10日(土)、11日(日) |
---|---|
場 所 | KB04 |
定 員 | 150名 |
受 講 費 | 10,000円 |
内 容 | ニューロリハビリテーションを応用するための基盤となる
について学ぶ。 |
プログラム
9/10(土) | 9/11(日) | ||
---|---|---|---|
12:00~ | 受付 | 9:00~10:30 | (4)運動学習の脳内機構 |
12:50~13:00 | 開会式 | 10:40~12:10 | (5)情動とコミュニケーションの脳内機構 |
13:00~14:30 | (1)感覚情報処理機構 | 13:00~14:30 | (6)思考と記憶の脳内機構 |
14:40~16:10 | (2)上肢運動制御の脳内機構 | 14:40~16:10 | (7)運動イメージとミラーニューロンシステム |
16:20~17:50 | (3)姿勢・歩行制御の脳内機構 | 16:10~16:30 | 質疑応答 |
18:00~18:30 | テーブル討議 | 16:30~16:40 | 閉会式 |
臨床編
日 時 | 平成23年12月3日(土)、4日(日) |
---|---|
場 所 | KB04 |
定 員 | 150名 |
受 講 費 | 10,000円 |
内 容 | ニューロリハビリテーションを臨床導入するための根拠となる
について学ぶ。 |
プログラム
12/3(土) | 12/4(日) | ||
---|---|---|---|
12:00~ | 受付 | 9:00~10:30 | (5)失行の神経機構 |
12:50~13:00 | 開会式 | 10:40~12:10 | (6)運動器疾患・痛みの神経機構 |
13:00~14:30 | (1)損傷脳の再組織化と機能回復の神経機構 | 13:00~14:30 | (7)神経科学に基づくリハビリテーション |
14:40~16:10 | (2)失認の神経機構 | 14:40~16:10 | (8)神経科学を用いたclinical reasoning |
16:20~17:20 | (3)失調症の神経機構 | 16:10~16:30 | 質疑応答 |
17:30~18:30 | (4)Parkinson病の神経機構 | 16:30~16:40 | 閉会式 |
18:30~18:50 | テーブル討議 | ||
19:00 | 懇親会 |
実践編
日 時 | 平成24年2月25日(土)、26日(日) |
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場 所 | KB04、脳機能実験室、インキュベーションラボなど |
定 員 | 30名 |
受 講 費 | 20,000円 |
内 容 | ニューロリハビリテーション研究の読解、実践、応用のための
について本学が所有する装置や機器を実際に使用し、自己の体験を通じて学ぶ(体験学習)。 |
プログラム
2/25(土) | 2/26(日) | ||
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12:00~ | 受付 | 9:00~11:00 | 脳機能イメージング研究の実験(2) |
12:50~ | 開会式 | 11:00~13:00 | 脳機能イメージング研究の解析(1) |
13:00~14:00 | 脳機能イメージング研究の概説 | 14:00~15:00 | 脳機能イメージング研究の解析(2) |
14:20~15:50 | 脳機能イメージング研究の読解 | 15:00~16:10 | 脳機能イメージング研究の説明 |
16:00~18:30 | 脳機能イメージング研究の実験(1) | 16:10~16:30 | 質疑応答 |
16:30~16:40 | 閉会式 |
※fNIRS 島津製作所より2台追加し、合計4台で実施予定。
各講座、定員になり次第締め切り/tr